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2025.04.13
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カテゴリ: 読書
4月2日から読み始めて今日4月13日(日曜日)に読み終わりました。

この《长恨歌》は2000年茅盾文学奖受賞の文学作品で、「この先どうなる?」
というようなハラハラドキドキする類の小説では当然なく、よって読むスピードが
上がらず、読み終わるのにちょっと時間がかかりました。


小説の舞台が上海なので、上海生まれ上海育ちの楊洋が印刷された歯磨き粉の
箱を利用して自作したしおりを使用。


読み終えた後に、気になったことをノートにまとめようとしましたが結局まとまらず(汗)

小説の舞台は上海。

淮海路という地名が頻繁に出てきます。


うろついていた時、おばあちゃんと孫みたいな二人連れの、おばあちゃんの方から
「私たちこのあたり余り詳しくないので教えてほしいんだけど。。。」と道を訪ねられた
ことがあり、「こんなにたくさん人が行き来しているのに、なぜよりによって外国人の
私に聞く?」とびっくりしたことを今でも覚えています。

という自分の想い出はおいといて、この小説の導入部分は人物は登場せず、
「弄堂」「流言」「鸽子」などといった上海によく見られる風景や事象の描写が詳しいです。

主人公の 王琦瑶は上記の 上海の説明が終わった後にやっと登場。登場時は16歳の高校生でした。
かなりの美人で、彼女の写真を撮影した程先生の勧めで出場した上海小姐コンテストでは
第3位に入りました。

そう、3位。


というわけで、この 王琦瑶、 小説の主人公ですが、彼女だけを通して1945年から1985年の
上海の移り変わりを描写しているのではなく、彼女の娘の薇薇、薇薇の友人の张永红、
古き良き上海に憧れる若者・老克腊、一言で言うと「ザ・虚飾」な长脚などの個性豊かな
登場人物が上海という町の移り変わりを体現していると思います。


去年、上海を舞台にした《繁花》(これも茅盾文学奖作品)を読みましたが、作者の上海への
思い入れはこの《长恨歌》の方が重いかも?(個人的な感想ですよ。あくまでも)
やはり女性なので流行やファッションにこだわりがあるのが伝わってきます。

ところで、私これまで《白鹿原》《主角》《人世间》《繁花》そしてこの《长恨歌》と、
茅盾文学奖を受賞の小説を5作品読んでいるんですけど、茅盾文学奖って、
「ある個人またはある一族の数十年に渡る物語(文革時代は挿入必須ね♪)」という条件
でもあるのでしょうか?私が読んだ作品がたまたまそうだっただけかもしれませんけど。

第1章第2節の「流言」が、ラストの 王琦瑶と 长脚のやりとりに効いていてはっとさせられました。
最初「なんだかつまんないなぁ。。。」と思って読んだ「流言」をもう一回読み直しました。

というわけで《长恨歌》はここで終わり。
何を読むか決められなかったので
「茅盾文学奖受賞作品だったら少なくともハズレではないだろう。」ということで読みましたが。
やっぱりハズレではなかったです。がっつり文学の世界に浸りたい人にはお勧めです。
あと、上海が好きな人も是非読んで欲しい1冊だと思います。





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Last updated  2025.04.13 20:00:38
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