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--------------------26話のつづき--------------------「あんたぁ!!覚醒しはったんやなぁ!!なんて幸運なことやなぁ!!!久々に出会ったぞえ!!これでもう安心やんぁ~~~~」「さっきから言っている覚醒ってなんなんですか?」拓飛が浮かれ気分のサンダーに冷静に質問した。「覚醒とは伝説の覚醒人ガタスの子やぁ!!!!!がっはっは!!」サンダーは声を大にして高笑いした。なんのこっちゃいな?さっぱり訳がわからんぞ!!俺たちの不思議そうな顔を見た竹彦が、サンダーに変わって答える。「覚醒人というのは聖書ガタスの書に書かれた人間のことなんだ。覚醒人の事をガタスの子という。覚醒には個人差があるが、極限状態に追い詰められた時、覚醒してガタスの子となり、不思議な能力を手に入れると言われている。拓飛君のそ、その、そ、その・・・・なんだ・・・・お・・・・・おしっこ・・・スクリューおしっこ能力というのは覚醒によって生まれた産物なんだ・・・・・」竹彦は少し顔を赤らめつつ話し、気を取り直した様子でさらに続ける。「ガタスの書によれば、覚醒人が混乱の世に現れ世界を救うと書いてある。この世界もかつては平和な世界だったらしい。だが突然ナビアンローズが現れ、マメオを使ってOH!マメマメオ会という軍を結成しこの世界を支配した。それが約2年前らしい。ナビアンローズはその戦いで力を相当使ったようでその後眠りについた。その後、マメオが変わりにこの国を支配している。各地にはまだ人々が生きているらしいのだがその詳細は分からずじまいだ。マメオ会に寝返った者もいれば、レジスタンスとして活動しているものもいる。」竹彦は丁寧に説明してくれた。さすがに半年間ここにいただけのことはある。「でも、なんでサンダーさんがこの学校にいるんですか?竹彦さんは俺たちと同じように現代からここに飛ばされたってことで理解できるんですが・・・」拓飛の質問に陽気だったサンダーが、一瞬にして節目がちになった。「ワシらはサンダーの軍というレジスタンスを結成して、半年前にナビアンローズの本拠地とも言われるこの学校に乗り込んだんやなぁ。だがマメオ会の返り討ちに会い、残ったのはワシだけになってしもたんやぁ。そして情けない話、ここから出られへんくなってしもたんやなぁ~。そしたら運良くこの竹彦はんに出会ってそれからというもの毎日あのマメオから逃げながら生きてきたんやぁ。たかが一匹なのになぁ~~~っ。でももう安心やぁ!!拓飛君が倒してくれたさかいになぁ!!がはははは!!」結局最後はおきまりの高笑いになっていた。「でもマメオは死ぬ間際に、後二人のマメオトコがいるといってたけどな・・・」モーテルが首をかしげながら言う。サンダーの高笑いが一瞬で止んだ。
2005/07/21
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--------------------26話のつづき--------------------モコトの話によると、この洞窟はサンダー杉山の隠れ家らしい。キョミとチナツは俺たちがここに来る少し前にここに着いたようだ。トモとザットン21はその一日前にここにたどり着いたようだ。2組ともマメオトコにはあっていないらしい。これといった危険もなく、サンダー杉山に保護されたようだ。竹彦は無口で良く考え事をしているような人だった。眉間に深く刻まれたしわがそれを物語っている。少しばかり顎がしゃくれていて、どことなく・・・・・・・・・・・・・ジャッキー・チェンに似ていた。竹彦は半年前にこの世界に足を踏み入れサンダー杉山と共にマメオトコと戦ってきたようだ。俺たちはこの世界が一体何なのかを尋ねた。サンダーは元々こちらの世界の住人らしい。以前いた仲間たちも殺されたが一人戦い続けてきたのだという。話によるとここは俺たちの住んでいた所とは全く別の世界のようだ。この国は正真正銘の日本のようなのだが、完全にマメオトコの支配している世界だった。俺たちがここに導かれた理由は不明だが、サンダーの話によればマメオトコたちを率いる悪の化身ナビアンローズが、復活するためのエネルギーを俺たちの住んでいる現代に求めたからではないかと言う。要は黒幕はそのナビアンローズという奴だ。アホくさい三流漫画のような話だったが、ここまでいろんな目にあってきた俺たちには理解できた。だが裏を返せば、俺たちのいた世界に戻るのが困難だということだ。この調子では運良くこの学校から抜け出せても、ここは違う世界ということなのだ。普通なら取り乱すところだが、数々の修羅場で俺たちの精神は相当に鍛えられていた。そして次に俺たちの自己紹介と今日一日の出来事を話す。女の子たちは事実を知って恐怖におののいている。サンダー杉山が細くなっていた目を見開いた。「なにっ!!!!マメオトコを倒しただとなぁ~っ!!!!」どうやらモコトは俺たちのことは全然話していなかったようだ。「そうなんですよ。俺が倒しました。」モコトが自信満々にに胸を張る。よくここまで平気でうそをつけるものだ。しかも全く悪びれた様子が全くない。凄い度胸のアホだ。「なんだと!!ってことはあんた覚醒したんか!?!?」サンダー杉山がモコトに詰め寄る。モコトはニヤニヤしながら頷いている。・・・覚醒?なんだそりゃ?「まあ、覚醒したんでしょうね。おれの頭脳がね。あひゃひゃひゃ!!!」モコトは馬鹿っぽい高笑いした。「どうやって倒したんだ?教えてくれ!!」今まで無口だった竹彦が目の色を変えている。俺たちはマメオとの対決を事細かに説明した。もちろんモコトには説明はさせなかった。モコトのむちゃくちゃ武勇伝になってしまうから。話が終わると、驚きに満ち期待に溢れる目が・・・・・・・スクリュー拓飛に注がれた。
2005/07/19
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--------------------25話のつづき--------------------モコトは4人の女性と、おっさん二人の紹介からはじめた。女性は左からトモ(22歳)・ザットン21(27歳)・キョミ(26歳)・チナツ(22歳)という名前だった。キョミは前から知っているが・・・そして、でかいおっさんはサンダー・杉山(43歳)と言うらしい。もう1人の寡黙なおっさんは竹川幸彦(35歳)。通称、竹彦らしい。自分で竹彦と呼んでくれというのだからこれはもう間違いない。35歳には見えないほど老けていた。サンダーとタメでもおかしくない。しかし、ザットン21と、サンダー・杉山というのはおかしな名前だった。サンダーのおっさんの方はサモア人と日本人のハーフだということだった。それなら名前にサンダーってつくのもおかしくないような気がした。しかしサモアって一体どこよ?確か島国だったような・・・とにかくさっぱりだったが、この体格は日本人のものではない・・・なんだか納得がいった。ザットン21にも聞こうと思ったが、なんだか近寄りがたいオーラを放っているのでやめた。。この際名前なんてどうでもいいか・・・・・話をもう一度サンダーに戻すと、サンダーの職業はやはり警官だったようだ。おれは気になっていた、PORISEのつづりについて聞いてみた。答えはこうだった。「なに~っ。そうかー。間違っていたのかー。がーはっはっは!!ポリスがポリスを忘れるとはなぁ~!!!がーはっはっはっは!!!」やはりただ単にアホだったようだ。だが、自分のミスをこうもあっさりと豪快に認められると、むしろすがすがしい。おれはそんなサンダー・杉山に好感を持った。女も皆ハイカラシティTOKYOから来ていたが、俺たちと違うところは、同窓会ではなく旅行が当たったので是非お越しくださいというチケットが入っていたらしい。そんなものに応募した記憶は全くないらしいのだが、4泊5日で食事つき、全て無料という甘い汁について来てしまったらしい。さらに驚いたのは、トモとザットン21が兄弟だということだ。ハッキリ言って全く似ていない。ザットン21は背が高く寡黙な子だった。170センチくらいはあるだろう。顔はこれといった特徴がなく、髪も黒いロングで、大人びた感じの古風な女だ。一方トモは、背が低く、垢抜け、目は大きく、ぶっちゃけ可愛かった。(これは俺の好みもあるだろうが・・・)髪はオレンジかかったショートカット、ピンクのタンクトップにローライズジーンズといういでたちだ。さりげないシルバーのブレスレットがオシャレだぜ。俺と同じくらい洗練された感性の持ち主のようだ。えへへ。頭も切れそうで少し話した感じからもそれは見受けられた。先ほど俺が扉の前で聞いた声もトモの声だったらしい。キョミとチナツも旅行が当たってここに来たらしい。二人は大学のサークル仲間らしいのだが、年上のキョミが全てにおいて主導権を握っているようだった。中学の頃は女の陰の実力者としても有名だったことを思い出す。さっきも言ったようにタックとしばらく付き合っていたことは確かだ。どういうきっかけで付き合い分かれたのかは覚えていない・・・。キョミは元々負けん気が強そうな男勝りの性格で、外見は少しポッチャリしてはいるが、痩せれば美しい女性という印象を受けた。中学の時はもっとポッチャリしていたような気がする。ムチムチとしたはじけんばかりの体系で、髪を巻いて胸の開いたポロシャツを着ていて襟を立ている、俗に言うおねえ系っつーやつだった。トモとは対照的に妖艶な印象を与えていた。チナツはキョミにくっついている。少しばかりボケっとしていて、今時のギャル風だ。化粧は濃く派手な厚底に派手な金髪、首からジャラジャラとネックレスの束が覗いていた。こっちもキョミに劣らず負けじと気が強そうだ・・・・そして・・・・・かなりアホそうだ。
2005/07/16
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--------------------24話のつづき--------------------どこから持ってきたのだろう畳が敷かれ、その上には大きなちゃぶ台が一つおかれていた。その周りに女性が4人、男が1人座っていた。その隣でサンダーが微笑んでいる。その中の一人が俺たちに駆け寄ってきた!!「みんな!!!!」どこかで見たことのある顔・・・・「キョミ!!!!!!」それは中学の同級生だったキョミだった。本名、高杉清美(たかすぎきよみ)。「久しぶり!!」キョミは笑顔で代わる代わる俺たちの手を握った。「思い出話は後で話そ。うふふ」色気をムンムンだしながらキョミは元の席に着いた。「ずいぶんと変わるもんだな。女ってのは。」隣からモーテルがニヤニヤと小声で耳打ちしてきた。確かにキョミは随分と垢抜けた。ほとんど昔の面影はない。中学からだからそれも当たり前か。そういえば・・・・・過去の記憶が頭をよぎる。キョミとタックは昔付き合っていたことを。タックに視線を向ける。タックの目は真剣だった。本気と書いてマジと読む以上に真剣だった。その視線の先にはもちろんキョミがいた。キョミの出現で少しばかり焦ったが、他にも女の子がいるということで、おれたちはとたんにシャキッとしたりりしい顔つきになっていた。平然を装い席に着く。内心は困惑しきっていた。だが女性が目の前となればシャキッとするのが男。単純な生き物である。「全く・・・君たちがいつまでも起きないから焦ったよ。しっかりしてくれよ。男はおれみたいにタフじゃないと・・・はははっ」爽やかな笑顔でモコトが俺たちに言う。でたっ!!チクショウ!仲間蹴落とし作戦だ!!こいつはコンパでもよく見られる手段だ。ちょっとばかり早く回復したタフなところを女性に見せたいわけだ。単純ばかめ!モコトの言葉にみんなは笑ってはいたが・・・・・目は本気と書いてマジ・・・否!本気と書いて・・・・キルだった。あわわ。やべーぞ・・・後で殺されるぜ。「取りあえず起きてきたばかりで困惑してるだろう。俺が説明してあげよう!!がはは!」モコトが自信満々に言ってきた。ボコボコにしてやりたい衝動に駆られたが、そんなことをしては女の子の、俺に対する評価がガタ落ちになってしまう。悔しいけれどここは説明してもらうしかない。この屈辱は後に返す。必ずな・・・・心にそう決めおれはモコトの説明を聞いた。
2005/07/14
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--------------------23話のつづき--------------------出てきた男はどこかで見たことがあった。だが思い出せない。歳は40代くらいのように思えた。舞踊ひげに、刈り込んだ短髪の頭。バビシャかと一瞬思うほどの巨体の持ち主だった。警官の服装をしている。あの絵はやっぱりポリスだったのか!!!つづりを間違えていたのか・・・・それとも何かしらの意図があってのことだろうか?もし、前者なら見事なアホだ。「なんだ・・・君たちかぁ。」その男の後ろからひょっこりモコトが顔を出す。「よう!やっとこさ起きたか」こっちの気も知らないで、もことがニッコリ微笑む。いったいどうなってんだ?この大男は仲間か???「さっきはすまんかったのぉ~。敵だと思ってしもてなぁ~っ。勘違いでなぐってしもなんや~」大男が頭をボリボリと書きながらばつの悪そうに頭を下げる。やはりこいつに殴られたのか。しかし、どういうことだ?こいつはいったい何者?困惑している俺たちを見て大男が言った。「まぁ、とにかく中に入りなさいなぁ~~っ。説明はそれからやなー。」仏のように癒される笑顔だった。その笑顔でこのオトコが誰に似ているかを思い出した。そう・・・北斗のケンにでてくる「山のフドウ」にクリソツなのだ!!こいつは驚きだ!!「山のフドウ」はおれの憧れの人物だ。「風のヒューイ」も捨てがたいのだが・・・やっぱりフドウだ。しかし・・・こいつは本当に仲間なのだろうか・・・・半信半疑の俺たちは、フドウに促されるがまま広い座敷のある部屋へと足を踏み入れた。
2005/07/13
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--------------------22話のつづき--------------------熱い・・・・熱い・・・・・・ここはどこだ!!!後ろからマメオトコが襲ってくる!!!バビシャと神戸も一緒だ!!まさかお前らまでマメオトコの仲間になっちまったのか!?俺は必死で逃げる。先の見えない真っ暗な闇の中をただひたすらに。「デイあおdじえじゃおで・・・・ぎさ・・・・」バビシャが後ろからおれを追いかけながら何か叫んでいる!!なんだ!?なんていっているんだ?「手紙を渡さなかったな!!!!貴様!!」「ハウアウアァッ!!!!」俺は飛び起きた。全身にビッショリと汗をかいている。ここは!?見渡すとそこはまだ洞窟の中のようだった。夢か・・・・・しかしリアルな・・・・この学校に来てからこんな悪夢ばかりだ。あのメモをモコトに渡さなかったことを知ったらバビシャは怒るだろう・・・・・やはり渡しておけばよかった・・・・今になって後悔の念がわきだすが、後の祭りだった。おれはゆっくりと周りを見渡す。不思議なことにおれの寝かせられているのはベットだった。テーブルやタンスといった家具が並んでいる。扉があった。どうやらここは洞窟の中に作られた部屋のようだった。隣にはモーテルが天使の寝顔でスヤスヤ寝ている。タックもリョウも拓飛も、・・・・あれっ?モコトがいない!!扉の向こうのほうから光が漏れている。おれはゆっくりとベットから起き上がった。まだキシキシと頭が痛む。おでこにおかれていたタオルが床に落ちた。誰かが看病してくれていたのか?俺はそっと扉を開けて、洞窟をゆっくりと明りのある方へと進む。洞窟はさっきよりも広く人が二人ゆうに並んで歩けるくらいの余裕があった。明りは向こうのほうにある扉の隙間から漏れていた。そこから話し声が聞こえてくる。扉の陰に立ちおれは息を潜める。「よ~うするに、攻めるしかないんやないかぁ?なぁ~~?」太い関西なまりのゆっくりとした口調で男の声が聞こえる。この声・・・さっき気絶する前に聞いた声だ!!攻めるだって・・・まさか、俺たちをか!?「だがしかし、危険だ!!我々は今まで逃げることで命をつなぎとめてきた!!戦うなんてもってのほかだ!!」もう一人の男の声。こちらは少し鼻にかかったこもった高めの声だ。。「だぁーが、いつまでもこれではいずれやられるんやないかなぁ!!やはり戦うしか・・・・」「しかし、サンダー。あなたでも太刀打ちできなかったのですよ!!!」サンダー?だれやそれ・・・・・しかしなんだか、中の様子が尋常じゃねーぞ???「喧嘩はやめてください!!」久々に聞く異性の声だった。女???「言い争っても話は進みません!冷静になりましょう。」聡明かつ、ハッキリとした声だった。しかも気品に満ち溢れている。あぁ。コンパしてぇ~な。ふと、現状を忘れトリップしてしまうふとどきなおれがいた。ふと、洞窟の向こうを見る。リョウを先頭に皆がこっちに向かってきていた。ふぅ。良かった。みんな起きたんだな。おれは唇の前で人差し指を立て、左手で手招きした。(静かにこっちへこい・・・)リョウがこっくりと頷く。そしてその3秒後・・・・・・・・見事にこけた。ドガッ静かな洞窟に音がこだまする。あほくそリョウのばーか!!ばぁーーーーーーか!!!!!「誰だ!!!!」瞬間的に扉が開く!!中から図体のでかい男が血相を変えて飛び出してきた。
2005/07/12
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--------------------21話のつづき--------------------「なんだこりゃ?」驚きで声が出ないかと思ったらあっさり出た。驚いても声は出るんだね。階段はずっと先まで続いているようだ。「降りてみよーて!!」怖い物しらずのリョウが階段を降りはじめる。「おいおい!待てリョウ!これが罠だったらどうすんだ!!」タックが不安そうな表情でリョウを引き止める。「でももしこれが秘密の抜け道だったらどうするんだて!!!」「だけど・・・・危険すぎる!」「大体どこも危険だて!!それに、今ここ以外に行くところがあるのかて?どうなんだぁて!!!!!あ!あ!あ!!!!!」いつになくリョウが闘士むき出しでタックに詰め寄る。タックもリョウの勢いに押され気味だ。確かに他に行く当ては無い。螺旋状の廊下の分岐は数多い。それを全部しらみつぶしに探すのは相当な時間がかかるし、危険も伴うだろう。まずは、この明らかに怪しい地下階段を調べるほうが先なのではないか?「おれもここを調べたほうがいいと思う。」タックには申し訳ないが、おれもリョウに賛同した。「チッ!わーったよ。行けばいいんだろ!!けっ。ばーか」タックは悪態をつきながらもしぶしぶ賛同した。でもここがタックのいいところだ。頑固な奴だったら仲間割れにだってなってたかもしれない。しぶしぶでも協調性があるのが俺たちの団結力の象徴だ。しかし、今後もっと選択肢は増えるだろう。その時また皆の意見が一致するかどうか・・・・・・・そんな不安が頭をよぎった。だれかみんなを引っ張っていけるようなリーダーがいれば、こんなこともなくなるのだろうが・・・おれがリーダーになるしかないのか・・・とにかく俺たちは地下へと降りることにした。中は洞窟のようで、ひんやりとした空気と湿気に包まれていた。人一人がゆうに立って歩ける広さだ。意外と広い。俺たちは一列に並んで進んだ。先頭はリョウ。言いだしっぺだからだ。その次にモコト、俺、モーテル、タック、拓飛という順になった。リョウ以外の順番についてははジャンケンで公平に決めた。本当は最後がタックだったのだが、タックが駄々をこねたので、心の広い拓飛が変わってあげたのだった。ちなみに俺は最初に勝ったので、最も安全な中盤を選んだ。こんなことではリーダーになれるわけがないね。でも命は大事だがらしょーがねー。リョウと拓飛以外はみんな保身で頭がいっぱいだった。自分も含めて情けない・・・・・・・。これが・・・・人間というものか・・・・以外にも洞窟の中は明るかった。先々には明かりがともされている。誰かが頻繁に利用しているからだろう。しかし誰が?俺たちはしのび足でゆっくりと進む。本当に罠だったりしたらどうしよう。こんな狭い場所では一網打尽にされてしまうだろう。しかしもう戻ることはできない。ふと上を見上げた。洞窟の天井になにやらへんてこな人間の絵と文字が書いてあった。帽子をかぶった人が、片手で棒を振り上げているような絵だ。しかし、絵が下手すぎてなんだかさっぱり分からない。その下に書いてあるのは英語のようだ。暗くてよく見えない・・・・PORISE・・・・ポリセ?・・・・・ポリス?ポリスのつづりはPOLICEなはずだから、やっぱりポリセか?「なぁ、モーテルさんよー。あれなんだろな?」おれは上を指差し後ろにいたモーテルに話しかけた。「なんの絵かなー?下手すぎだよなー」少し笑いながら俺は続ける。しばらくしてモーテルが答えた。「・・・・・あれは、ポリスの絵だろうな・・・・・」その瞬間、ガツン頭に衝撃が走った・・・な・・・ん・・・だ・・・・?しかも・・・今の声・・・・モーテルじゃねーな・・・やけに太い声だった・・もの・・・・・どちらかっツーと・・・・・おっさん・・・ぺぇ・・・・・ドサッ視界が地面から数センチのところに移り変わる。ひんやりした感触がほほを伝う。涙でにじんだ視界にモーテルや拓飛らしき人物がうつる。だがみんな地面に突っ伏している。眼前に巨大な足が2つ見える。革靴だ・・・くそ・・・・・やっぱり・・・罠だったか・・・・・・薄れ行く意識の中で、リョウとモコトの悲鳴が聞こえてきた・・・・・
2005/07/11
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--------------------20話のつづき--------------------俺たちは永遠と続くような階段を、ゆっくりと注意深く降りる。しかしこの階段、こんなに長かったっけ?みんな口にしなかったが不安の色は隠せない。やはりこの学校はおかしい・・・・・どんどん変化していっている。これも、残りのマメオの力の影響だろうか・・・?なんとなくどんどん空気が重なっているようだ・・・おれの第六感がそういっている。かなり的外れな時が多いが・・・そんなことを考えているうちに階段の終わりが見えてきた。「やっと一階についたぞ!!!」モコトが廊下に響き渡るくらいの大声で叫ぶ!!みんながモコトを殴る。もちろん8割がたの力でだが・・・「す・・・すまん・・・・ゴボボッ」モコトが床にうずくまり悲しげな顔で言う。モコトに物事を分からせるには、もはや暴力しかないのだ・・・この一日でおれたちは学んでいた。致し方ない・・・なんせ俺たち全員の命がかかっているのだ。その後、俺たちは無言で長い廊下をひたすら進んだ。ここまでくれば、後は逃げるだけだ。もう少し・・・もう少しでこののろわれた学校から抜け出せる。その時、ふとした違和感が背筋を凍らす。しかし・・・・・なんだ?何かがおかしい。リョウがぼそりとつぶやいた。「ま・・・ま・・・・窓がねぇて・・・・」ハッとした!俺たちは辺りを見渡す。そうだ!どこにも窓が無い!!!これでは逃げられないではないかっ!!!どないなってんねん!!!「ぶごぉぉぉっぉぉおぉおぉおおおおん!!!おおおん!!」モコトが床に突っ伏して泣き叫んびだした。「モコト!!だまれ!!奴に見つかる!!」拓飛がモコトの口を無理やりふさぐ。駄目だ!拓飛!そんなんではモコトには効かない!!そう言おうとした瞬間、拓飛が小さな悲鳴をあげる。見ると拓飛の手から赤い鮮血が滴っている。「拓飛!!大丈夫か!!」みなが駆け寄る。どうやら取り乱したモコトに噛まれたようだ。幸い傷は浅いようだ。「大丈夫だ!!だいじょうぶ・・・」拓飛は平静を保って言った。「す・・す・・・すますますまん・・・・こ・・・拓飛・・・」タックにボコボコに殴られて、やっとのことモコトは事の重大さに気づいたようだ。「大丈夫だ。とにかく同じ方向に進めば必ずどこかに突き当たる。そこから逃げ口を探そう。」モーテルがいつになく真剣に、そして力強く言った。混乱を避けるための早めの対処のようだった。おれたちはとにかくまっすぐに続く廊下を歩いた。どこに二人目のマメオトコが潜んでいるか分からない。そんな恐怖がみんなの足取りをさらに遅くした。どれくらい歩き続けただろう。ゆうに30分は歩いているだろう。時刻は午前4時になろうとしていた。おかしい・・・これだけ歩いても突き当たる気配がない。廊下は真っ直ぐに闇の中へと続いている。まるで俺たちを飲み込もうとするかのごとく・・・その時タックが叫び指差した!「オーマイガッ!!!ガッ!!」その先には少し固まりかけた血の痕跡が残っていた。血は点々とその廊下の先へと続く。モコトが震えながら近づく。「こ・・・これは・・・・・・・さっき拓飛が流した血じゃねーか?」てめーが噛んでおいてよくも平然と言えるものだ。俺はあたりを見渡す。すぐ近くに階段があった。俺たちはあそこから降りてきたのだ。なんてこった・・・・・また同じ場所に戻ってきたって事か??「これじゃ、いつまでたっても出られねーよ!!!!!!!ごごごごごごご!!!」あの冷静なタックまでもが取り乱す。「ボンバイェッ!!イエッ!!!」モーテルが訳の分からんイノキイズム的な奇声出しながら、胸の前で腕をクロスさせそのまま近くの壁めがけてダイブした。モーテルが突っ込んだ壁は見事に崩れ落ちた。なんちゅうこっちゃ・・・壁が壊れるなんて・・・・でも・・・・この学校ではありえないことがありうるんだ。そうなんだ。驚くことばかりが起きる。「つっ・・・つつつ・・つっ・・・・」後ろで弱々しいうめき声が聞こえる。振り返れると拓飛が泣いていた。こんな拓飛ははじめて見る。俺のライバル拓飛・・・マメオを倒した拓飛・・・あの拓飛がこんなに小さく見えるなんて・・・「だっ・・・だぁて!!!だっ・・・だぁて!!!だっ・・・だぁて!!!」リョウは頭を壁にしこたまぶつけている。その横でモコトは腕を組み、ジッと目を閉じ険しい顔をしている。何でこんな時は取り乱さないんだろうか?つーかリョウを助けろよ!やはりモコトは狂っている。「リョウやめろ!!!!」リョウの混乱ぶりが一番やばかったのでおれは必死にリョウにしがみつく。リョウは頭から大量の血を流している。「みんなとにかく落ち着くんだ!!」おれが大声でみんなを制する。おれだって・・・おれだって泣き叫びたい気分だ。しかし、ここで泣いていてもどうにもならない。とにかくもう一度脱出方法を考え直さなくては・・・その時・・・「お・・・おい!!みんな来てみろよっ!!」後ろの方で慌しい声が響いた。見るとモーテルが興奮気味に手招きしている。「なんだ?何があった!?」おれは良を羽交い絞めにしたままモーテルのところへ向かう。「こっ・・これを見てくれよ!」興奮冷めやらぬ様子でモーテルが指差す。モーテルは先ほど破った壁の穴を指差す。外に出られるのか!?そう思ったが違った。穴の向こうは部屋になっていた。驚くほどゴージャスな部屋だ。ヨーロッパ中世を髣髴とさせる家具の数々、至る所に金らしきものが使われている。煌々とした明かりが暗い廊下に漏れている。俺たちは導かれるように中に入った。中は広く20畳はゆうにある。冷房が効きひんやりとした空気が俺たちのほてった肌をしずめてくれた。「ここでもう一度作戦を練ろう。」おれが言った。みなが賛成した。俺たちは冷蔵庫にあったジュースを取り出して大きなソファーに身をゆだねながら現状を確認しあった。現状で分かっていることは4つ。1つはここがおそらく1階だということ。階段を降りきったのだから単純にここが一階だと思いたい。2つ目はここのメイン廊下が螺旋状になっているだろうと言うこと。これはほぼ確実だった。先ほどリョウとタックがもう一度この廊下に印をつけながら回ってみたところやはり一周してしまったからだ。3つ目はまだ残りのマメオトコが復活していないだろうと言うこと。これは確信がもてない。だがこの1階に来てからまだ一度も出てきていないと言うことは、まだ復活していないのだろう。そう思いたい。願いたいし、頼みたい。4つ目は・・・・・モコトはやはりいかれているだろうということ。ここはかなり念入りに注意を呼びかけた。マメオトコ達から逃れるためにはモコトの抑制が必要不可欠だ。モコトの突拍子もない行動が、命取りになる可能性は高い。余談だが、この話しをしている時もモコトは真剣なまなざしで、頷いていた。とても良いことだ。しかし!!!自分のあまり良くない話を他人事のように真剣に聞く姿勢がそもそもおかしい。本当に分かっているのだろうか?・・・・・心配でしょうがない。まあとにかく結果はというと、脱出するには途中で外側に分岐している廊下をしらみつぶしにあたるという原始的な方法しか見つからなかった。と、その前にこの部屋をしっかりと調べる必要もありそうだ。取りあえず皆でこの部屋を調べた。だが特にめぼしいものはなかった。期待はずれだぜ。おれはふぃーっとへんなため息をついて、近くのタンスにもたれ掛かった。ゴゴッ変な音がしてタンスが少し動いた。なんだぁ?変な感触だぜ。ちょっと力を入れてみる。ゴゴゴゴゴゴゴゴッとたんにタンスが動き出した!そしてそこにはポッカリと地下にのびた階段が現れた。
2005/07/10
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず一番下の「日記一覧」の「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ! おもろくなくても無理やり読もうよ! ヘイ頼む! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●しばらく走るとやっと廊下が見えてきた。それにしても遠い。遠かった・・・・。ここまで約15分は走り続けている。特にモコトを背負っているリョウの疲労は相当なものだ。「はぁはぁはぁ。ここでちょっと・・・・・休憩しよう。」おれはリョウを気遣って言った。俺の脚も限界にきていた。のどの渇きが熱と痛みを誘発している。近くにあるトイレに駆け込んで水道の蛇口をめいっぱい開く。溢れ出す冷たい水に直接かぶりつく。渇いたのどにしみこむように水が吸収される。「ふぅー」汗ばんだ顔を洗うと少しだけ思考回路がハッキリしてきた。ポケットからバビシャのメモを取り出す。おれの脳裏でもう一人の俺がささやく。「読んでしまえ。誰にもばれはしない。」おれはその言葉につられるように個室トイレに入る。マメオトコに襲われる危険もあったが、もうそれどころではなかった。共に戦ってきた仲間・・・幼い頃から一緒に歩んできた仲間・・・その中に裏切り者がいるかもしれない・・・そう考えるだけで、胸の鼓動が早くなり、嘔吐しそうになった。紙を持つ手が震えていた。仲間を疑いながら逃げるほどつらいことは無かった。このメモにはその答えが書いてある。俺の直感がそういっていた。ならば読むしかない。モコトとバビシャが裏切っている可能性だってある。俺には読む権利がある。これはみんなのためなんだ!!おれは必死に自分を肯定し、そのメモを開いた。そして、そこにはこう記されていた・・・・*****************************************親愛なるモコト様へモコト様突然のお手紙、いわゆる一つのサプライズレターをお許しください。私どものようなザコには、恐れ多いことは分かっております。ただ、どうしてもモコト様にお願いがあったのです。単刀直入に言わせていただきます。先ほどの「女にモテル秘訣」というものを教えていただけませんでしょうか?お願いです!!お願いです!!お願いです!!金なら包みます。5万くらいでよろしいでしょうか?もっといるならば神戸に用意させます。おいくらでもかまいません。是非ぜひモコト様のお話の続きをお聞きしたく存じます。最強にして生きる伝説をお持ちのもてもてモコト様のようになりたいのです。お願いです!!お願いです!!お願いです!!吉報をお待ちしております。モコト様のしもべ・・・・・・バビシャ&神戸追伸:ヘルスはしごプランもございます。*****************************************どうやら俺の直感は当てにならないようだ・・・おれは震えを抑えるようにゆっくりとメモを折りたたんだ。震えは怯えから怒りへと変わったものだった。「モコトなら「ヘルスはしごプラン」をチョイスするだろうよ。」おれは、そう一言つぶやいてから・・・・・その紙を・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・トイレに流した。ころしてぇ。バビシャ殺してぇ。さらには神戸・・・・ぶっころしてぇ。だからあいつ残るって言ったのか。だいたい神戸があだ討ちで残るわけないんだよ!!クズが!!!しっかし、神戸はともかく・・・バビシャまでがあの話を本気にしていたとは・・・・芯の強いバビシャがそこまでモコトに懇願する理由・・・それは・・・本当に女にモテたかったから・・・どうりで迫真の演技だったわけだ。だって演技じゃねーもん。本気だもん。怒りをこらえながらおれはトイレから出た。「おせーよ!ヨックン!!」出るなりリョウに激しくつっこまれた。「すまんすまん・・・ちょっと便秘だっったんだよ。肛門いてー」笑いながらおれはごまかした。このアホくさい事実は言う必要は無いだろう。「さぁ、行こうか。とにかく一階までいくんだ!」拓飛が先頭に立った。いつの間にかモコトが回復していた。よかったなリョウ。これでもう重いモコトを背負う必要はないわけだ。モコトの体重は約80キロだ。俺たちは階段を一歩ずつ降り始めた。先には暗い闇が待っていた。
2005/07/09
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず一番下の「日記一覧」の「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ! おもろくなくても無理やり読もうよ! ヘイ頼む!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●「おれはここに残るだと!!!」おれはモーレツな衝撃を覚えた。間髪いれずまた別のところから声がした。「ぼぉ~~くもここに残るよぉ。」声の主は神戸だ!!!「何を言い出すんだバビシャ・神戸よ。そもそもここに一人残ってどうにかなるはずが無い!!おまえも見ただろマメオトコは強い!!」モーテルがバビシャに詰め寄る。バビシャは静かに頷いた。「じゃあ早くここから逃げ出すんだよ!!!急げ!!もはや猶予は無い!!」タックがあたりを気にしながら走り出す。しかしバビシャはその場を動こうとしない。そして、その目にはハッキリとした意思・・・というよりもむしろ覚悟が感じられた。みなが足を止める。静まり返った闇の中、さらなる静寂が俺たちを包んだ。そしてバビシャが口を開く。「お前たちは逃げろ・・・そして助けを呼んできてくれ。おれはまだヤスギと土谷の借りを返していない。」ヒロは忘れ去られていたが、もはやバビシャを止めるのは無駄だと思った。「分かった・・・だがこれだけは聞いてくれ・・・・・・・絶対に死ぬな。」「わかっている。はなから死ぬつもりなどもうとうない。必ず敵は討つ。・・・・また会おう。」バビシャは力強く言ってから、おれを手招きした。ん?おれがバビシャに近づくと、バビシャは一枚のメモを俺の手にそっと握らせた。困惑している俺にバビシャが小声で言った。「ヨックンを信用できる男と見込んでこれを託す。モコト様が起きたら渡してくれ。・・・絶対に中は見るな、そして誰にも見せてはならない。ここにはとてつもなく重要なことがかいてある。」「あ、ああ。」少し困惑しながらも俺は頷く。それにしても、なんでモコト様?おれはリョウに担がれているモコトを見た。気絶してまだ泡を吹いている。まあいい。起きたら渡そう。そして俺たちはその場を後にした。暗闇にバビシャと神戸の姿が消えていく。その時バビシャの言った言葉が頭をよぎった。違和感を覚えた言葉だ。気にしないようにしていたがやはり気になった。「誰にも見せてはならない・・・・」どういう意味だ?重要な内容を見せるなと言うことは・・・・・・・・答えは一つしかなかった。・・・・・この中に裏切り者がいる・・・・・・ということだ。走りながらみんなを見渡す。前をタックとモーテルが走っている。俺の隣にはリョウが気絶したモコトを背負って走っている。後ろには拓飛がいる。この中に裏切り者がいるって言うのか!!!そんな馬鹿な!!信じたくないし、信じられない。とにかく今は逃げることだけ考えよう。おれは全力で走った。嫌な雑念を振り切ろうとするかのごとく・・・・。
2005/07/08
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