JINさんの陽蜂農遠日記

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2019.04.19
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『旧東海道を歩く』ブログ 目次





桃梨の桜地蔵尊に行くには70m程引き返し、JR東海道線の踏切を渡って
行かなければならない事が判明し、諦めたのであった。



旧東海道(県道163号線)の植田踏切を渡る。



静岡方面。



踏切を渡りながら振り返ると富士山の姿が。



踏切を渡り150mほどの場所、左手にあったのが『八幡神社(はちまんじんじゃ)』。



コンクリートの社殿。



素朴な手水舎。



社殿を正面から。



八幡神社 本殿を横から。



境内末社。



そして旧東海道に戻ると直ぐに富士市に入る。



富士市からのの富士山。



東柏原の交差点の手前の道を右折し柏原踏切を渡る前の場所からの富士山。



再び柏原踏切を渡り右側の線路沿いにあったのが『山の神古墳』。



墳丘の祠の前にはコンクリ柱の屋根が。
祠の覆屋も立派。
全長41.5 mの前方後円墳。1979 年に墳丘の北隣と東隣が発掘調査されて幅 7m・深さ1m程の
周溝と円筒埴輪や人物埴輪の破片が発見されたと。
埴輪の形態から築造時期は6 世紀前半と考えられ、伊勢塚古墳、長塚古墳などとともに
駿河で初めて埴輪を受容した重要な首長墳として位置づけられるとのこと。







「市指定史跡 山の神古墳
前方後円墳
市指定年月日 昭和51年7月23日
本墳は庚申塚古墳の東方150m、標高5m程の砂丘に位置し、6世紀末~7世紀初頭に
造られたもので、当時のスルガのクニの王墓と考えられます。前方部は古くから畑となり、
墳丘南側は鉄道線路のため3分の1が削り取られています。墳丘全面に浜石による葺石が施され、
昭和54年の調査では周溝が確認され、埴輪も出土しました。
本墳は当時のこの地方の繁栄のありさまを知る貴重な文化財です。」



そしてその先150m程の場所にあったのが『庚申塚古墳(』。



JR東海道線沿いにあります。双方中方墳とされており、全国的にも非常に珍しい古墳。
しかし、電車の線路によって墳丘の南側は削り取られてしまっていると。
時期ははっきりとしていませんが、すぐ近くの山の神古墳と同時期の5世紀から6世紀の
ものではないかと推定されています。墳丘部には庚申塚があり、青面金剛と言う字が
彫られています。この地域を当時支配していた豪族のお墓ではないと推定されています。



再びJR東海道線の地下道を潜り旧東海道に戻る。



富士市の汚水マンホール蓋。
富士山と白波のデザイン。「ふじし」「うすい」の文字。



同じく富士市の丸型消火栓蓋 。
富士市に伝わる「かぐや姫」伝説よりのデザイン。 
上部に富士市の市章入り。 
一般的なかぐや姫は「天」に帰るが富士市の「かぐや姫」は富士山に帰るらしい。
市内には「竹取公園」が整備され 姫が生まれたとされる「竹」が残されていると。 



旧東海道(県道380号線)に戻ると、東田子の浦駅前の交差点が前方に。



その手前の右側にあったのが六王子神社(ろくおうじじんじゃ)の鳥居。



「祭神 六王子神社
伝説「三股の伝説」 
昔、沼川と和田川と潤井川とが合流し深い渕になっている所を「三股」と呼んでいました。
この渕には龍が住んでいて、毎年お祭りをし、少女をいけにえとして捧げるしきたりがあった。 
今から四百年程前、関東の巫女七人が京都へ向かう途中、このいけにえのクジを引き、
一番若い「おあじ」が引き当ててしまいました。仲間の六人は国元へ引き返す途中、
柏原あたりにきたとき、悲しみのあまり世をはかなんで浮島沼へ身をなげてしまいました。
村人が六人のなきがらを一カ所に弔ったのがこの六王子神社だといわれています。 
おあじは鈴川の阿字神社に祀られています。 」




手水舎。



真っ赤な屋根の社殿。



龍の彫り物。



六王子神社の向かい奥にあったのが『延命地蔵尊』



境内の石仏。



更に旧東海道を進むと直ぐの右手に『大六天神社』。大六天王と刻まれた鳥居の扁額が。
この神社の北側に、「六人の神子が身を隠し死する」と伝わる「浮島の湖(沼)」は
広がっていたのであろう。



『間宿 柏原・本陣跡』
「間宿」は、幕府公認の宿と宿の間に設けられた休憩のための宿場で、非公認であるために
宿泊は禁じられていた。このため、近世「柏原宿」は飯屋が多く、鰻の蒲焼が名物だったという
(十返舎一九の「東海道中膝栗毛」でも、金がない弥次さん喜多さんは、蒲焼の匂いだけで我慢した、という滑稽な情景が描かれている。)。
「柏原宿」は、江戸時代には「間宿」とされたが、宿としての起源は平安時代後期にまで
遡るともされていると。



間宿 柏原の店屋の配置図。



そして右手前方に大きな山門の在る寺が。右手には富士山が。



『日蓮宗 正法山 立圓寺(りゅうえんじ)』山門。



『望嶽の碑(ぼうがくのひ)』。



「文化5年(1808)尾張藩の藩医柴田景浩が、西柏原・立圓寺境内に建立したもの。ここ
から眺める富士山のすばらしさを称賛している」



宗祖700遠忌報恩事業として総欅造りの本堂を完成、楼上に鐘楼をそなえた仁王門を
併せて建立、台座とも九尺五寸の釈尊座像(ブロンズ製総金箔押)を奉納したと。
山門の仁王像(阿形像)。



山門の仁王像(吽形像)。



本堂を斜めから。



『ゲラテック号遭難の碑と船の錨』。



「清水港より救援米を運ぶ途中、昭和54年(1979)10月19日、台風20号に遭遇し、
強風と高浪により船体は立円寺南方の柏原海岸に直立のまま打ち上げられました。
救助を求める二人の船員の遵い生命も奪われました。
当時、新聞・テレビのマスコミにも登場し、日曜、祝日には、5万人の見物人がこの地を訪れ、
売店十数軒が出店するなど、近郊はもちろんのこと、東京・愛知・山梨より見物人が
押しかけました。
船体は六ヶ月間を要して解体処理され、ここに遭難者の慰霊を祀り、碑を建てました。」
遭難の事実を後世に伝える貴重なものと。




『慰霊の碑』
ゲラテック号遭難で二人の人命が失われ、その慰霊の碑。



「望嶽碑」と刻まれたこの碑は、文化5年(1808)5月、尾張藩の典医であった
柴田景浩(1745~1812)という人物が建立したもの。
医学のみならず、墨竹画にも優れていた景浩は、この地から望む富士山の美しさに
感銘を受け、この碑を建立したと。



「私は生まれつき山が大好きで、また山を絵に描くことが好きである。山といえば富士より
すぐれた山はなく、富士の眺めといえばここから望むのが一番である。
私は、富士を見る 前から絵を見て想像をめぐらしていたが、富士を見てからは
自分の見たままを絵に描いた。 参勤交代のために何度もここを通ったが、輿が休憩するたびに
佇んでは富士を望み、ぼん やりと我を失って行きつ戻りつし、時間が来ても出発できなかった。
願わくはおまえ(富 士)のふもとで死にたいと思うが、なかなか思うに任せない。
昔の人も言ったではないか、 「誰か将来ここを訪れる人があったなら、きっとこの心境を
理解してくれるに違いない」 (中唐の詩人・柳宋元〔773-819〕の「南礀中に題す」末尾の詩句)と。
そこで、髪の毛を 切ってこの地に埋めることで気持ちをここに表わし、百年後の私の魂の
ためにも戻ってく るべき場所をつくっておきたいと考えたのである。
私の姓名は柴田景浩、あざなは子博と いい、龍溪と称する。
尾張藩の侍医である。」




『日蓮聖人像』。



立圓寺(りゅうえんじ)本堂。
万治3年(1660)に京都立本寺20世霊鷲院日審によって開創された。
明治初期および昭和7年(1932)11月14日 大火で類焼し、堂宇、古文書など焼失した。
日審は「法を演ること 一万余座、席上の法譚又一万余座、曼荼羅を書すること十万余幅、
受法の者九万余人」『草山集』といわれるように全国布教遊化のとき、麗峰富士の眺望が
東海道でもっとも素晴らし いといわれる当地(境内現存の望嶽の碑)に一宇を建立した。
宗祖700遠忌報恩事業として総欅造りの本堂を完成、楼上に鐘楼をそなえた仁王門を建立、
台座とも九尺五寸の釈尊座像(ブロンズ製総金箔押)を奉安した。
また身延山大本堂の仮本尊であった大曼荼羅(身延88世竹下日康法主筆)を遷座するなど
寺観を一新したと。



『立圓寺』と書かれた扁額。



本堂の唐破風部の見事な彫刻。



『鎮魂の碑』
地元の戦死者に対する鎮魂の碑であろうか。



境内社。



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                  ・・・​ つづく ​・・・






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Last updated  2020.04.28 14:40:12コメント(0) | コメントを書く


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