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『御庵洞畔起天承細耶
閑兒魂七百余年浮世興
亡眞實之事山僧渺涙
候碑〇聴
昭和戊辰卯秋第 (?) 房祭山〇
瑞雲庵 原田力松 建石』
本文読み下し文
御庵洞の畔 [
ほとり ]
を起こして (
天 )
細 [
こま ]
や (
耶 )
か (
閑 )
に (
兒 )
魂七百余年を承る
浮世の興亡真實の (
之 )
事山僧渺 [
はるか ]
に涙しそうろう (
候 )
碑と (?)
聴く
この石碑は原田父子の徳行を記したのではなく、御庵洞の山中に散在していた墓石を一か所に
集めて合祀した土地所有者 (
碑文中の山僧の事か? )
に思いを致して初代原田力松氏が建てた
碑ということではないでしょうか。
語句解説
※ 御庵洞 [ ごあんぼら ] 北条時政の隠棲の庵室跡や、頼家の庵室跡などといわ
れてる。もともと「十三士の墓」は御庵洞の山中に散在していた。
※ 畔 ある場所の周辺。ほとり。「河畔・湖畔・江畔・池畔」
※ こまやかに すみずみまで行き届いているさま
※ 承る 引き受ける くらいの意味か
※ 山僧 さんそう《 [ さんぞう ] とも》
1 山寺に住む僧。
2 山門の僧。普通比叡山延暦寺の僧をいう。
3 僧が自分をへりくだっていう語。愚僧。
ここは 1 の 「山寺に住む僧」 か
※ 渺 ( はるか ) に 水面などが限りなく広がっているさま。はるかにかすんでい
る さま。
※ 昭和戊辰 昭和 3 年 (1928)
※ 卯秋 秋の卯の日か? 卯の日は陰陽五行思想に従うと再生・更新を意味する日
(wiki
新嘗祭参照 )
だそうで、新嘗祭を「卯」の日に行うという慣例が、
律令以前にすでに出来上がっていた。他にも酒造りは「卯の日」にはじめ、
「酉の 日」に完了する慣わしがある。など、卯の日には意味がありそう。
※ 第 やしき。邸宅の意か。
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