ふさの国から 晴走雨読パパの日記帳

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2025.08.30
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テーマ: 読書(9599)
カテゴリ: 読活(読書)
電車の中で読んでいたが、「母の贈り物」の途中で、読むに堪えなくなり本を閉じる。
決して、話がつまらないわけではない。
既に、涙腺が崩壊し、ハンカチを目元にあてるまで事態は深刻化している。
この後、仕事で人と会うことになっている。まさか50過ぎのオッサンが眼を腫らして打ち合わせでもあるまい。
ボクシングで、セコンドがタオルを投げ込まなければならないように、物語というリングから降りざるを得なかったのである。
2R(2話目)1分30秒、向田邦子さんにTKO負けである。
それぐらい、物語に引き込まれていまった。

なぜ、そこまで向田邦子さんの描写は読者を引き込むのか?
脚本家の山根美奈さんが、巻末の解説でヒントを与えてくださった。

普通の人々のちょっとした心の機微を語ろうとする時、仰々しい名前は必要ないのだと、いうことだった。
読者が自身と重ね合わせるためにも、普通の名前がいいのだと。
なるほど、今回の小説でも、作中の人々はどこかで会ったような人、あるいは周りにいる人、もっといえば、自分自身かもしれないと思わせるものがあった。
だから、電車の中で、しかも大事な用がある前の向田邦子作品は非常に危険なのだ。





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Last updated  2025.08.30 13:28:44
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