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巧と豪の関係もそうですが、門脇と瑞垣の関係も友人というよりも互いに切磋琢磨し合う良いライバルだと思います。番外編では、横手のバッテリー、達矢と雄途の物語でした。この2人は幼馴染で、互いに信頼し合っていて、実の兄弟同然の関係ですね。この4組の主人公達の姿を読んでいたら、何だか自然と応援したくなりました。
2016年08月30日
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巧と豪のライバル、門脇秀吾と瑞垣俊二がいいコンビです。俊二が、巧の事を「姫さん」と呼ぶのが面白かったです。しかし、この俊二は中々曲者かもしれませんね。番外編「空を仰いで」は、三歳の巧が可愛かったです。巧と豪との出会いは1巻だと思い込んでいましたが、それ以前に二人は幼い頃に出会っていたのですね。何だか豪と巧に運命的なものを感じますね。
2016年08月30日
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巧達の前に強力なライバル現る。野球部を廃部するか、存続するのかは学校側が決めることだから、巧達にはどうすることも出来ないんですよね。でも、野球をしたいという生徒達の想いを校長が汲んであげられたらいいのですが…気になるところで本編が終わっちゃいました。青波視点の番外編では、彼が巧の事が大好きで仕方ないのが隅々まで伝わってきました。巧もそんな弟の事を気にかけているようだし…一人っ子のわたしにはそんな関係が羨ましいです。
2016年08月30日
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今回の舞台は中学校。20年前に出版された作品なので、校門での頭髪・服装検査などが行われている光景や、部活動で髪型を制限するというルールが存在していることに驚きこそしましたが、わたしが中学生の時もそんな事があったので、余り違和感がありませんでした。巧は野球部に入部するも、「出る杭は打たれる」状態で先輩達からリンチに遭います。運動部は上下関係が厳しいから、生意気な後輩に「やきを入れてやる」感覚だったのでしょうか・・でも、展西達がしたことはやり過ぎです。体罰や先輩部員達から後輩部員達へのリンチというものは、未だに存在するかもしれませんね。体育館倉庫での事件はうやむやにされてしまいまいしたが、これからどうなるのか気になります。
2016年08月30日
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パート先のスーパーで売っていたので、気になったので購入しました。少しスパイシーで美味しかったです。今度は焼きトウモロコシ味を食べてみようと思います。
2016年08月28日
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大好きだったコバルト文庫の「少年舞妓・千代菊がゆく!」奈波はるか先生の新作です。現代の京都・祇園のお茶屋の一人息子・貴史は突然幕末にタイムスリップ!廃業の危機に瀕した実家を救うため、男でありながら舞妓になるという、「千代菊」と似たようなあらすじですが、この作品には会津藩主・松平容保が登場します。彼と会津藩に降りかかった悲劇の事を考えると、容保が貴史(なみ香)と過ごした時間が唯一安らぐ時だったのかも…と思うと切ないです。現代に戻った貴史が、容保から、贈られた会津絵ローソクを見た時と、容保の言葉が更に切なさを感じました。未来の人間には歴史を変えることは出来ませんが、容保と貴史が再び出会えたらいいなと思いながら本を閉じました。
2016年08月27日
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小学生の頃から好きになり、大人になってからも何度も読み返していた「赤毛のアン」シリーズの1巻目。村岡花子さんの、古めかしくもありながら美しい言葉で綴られている陽気で想像力が逞しいアンの成長を、彼女の養母・マリラと、彼女の兄・マシュウの目線で読みました。大人の目線で読んでみると、アンのようなお転婆娘を育てる事になったマリラは、生意気で口減らずなアンに対して時々イライラしてしまうけれども、何処か憎めない存在だと思うように。マシュウは、寡黙ながらもアンが良い子だということをわかっており、アンに袖が膨らんだ服をプレゼントしたり、紫水晶のブローチ事件で日曜学校のピクニックに行くのをアンに禁じたマリラを軽く諌めたりと、アンの良き理解者でもありました。血は繋がっていないけれども、ともに過ごした時間の長さが3人を実の親子同然の関係になっていました。マシュウが亡くなり、アンと長い間冷戦状態になっていたギルバートがある事をしたお蔭で、アンは漸く彼と和解することになるのですが、赤毛である事がコンプレックスであったアンの髪をからかったギルバートの事がどうしても許せずにいて、でも時が経つにつれて彼の事を許しているのにそれが本人の前では言えないアンのジレンマが大人になって読んでから解りました。アンシリーズは全11巻ということで、アンシリーズをこれからじっくりと読んでいこうと思います。
2016年08月27日
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1865年(慶応元年)、夏。「ったく、毎日暑くて堪んねぇぜ!」永倉はそうぼやくと、手にしていた団扇(うちわ)で顔を扇(あお)いだ。「新八っぁん、京に来てからいつもそう言うよね。」藤堂平助は、暑い暑いとぼやく永倉を横目で見ながら、井戸の水で顔を洗っていた。「沖田さん、お昼お持ちいたしました。」「有難う、千君。」「沖田さん、この前は取り乱してしまってすいませんでした。」「いえ、いいんですよ。おや、今日の昼餉はお素麺(そうめん)ですか。」「ええ。夏なので冷たい物を作ろうと思って。」「毎日お粥ばかりで飽きていたところなのです、頂きますね。」総司は嬉しそうに箸を持ち、素麺を一口啜った。「美味しいですか?」「ええ、とっても。また作ってくださいね。」「はい!」 千が総司の食器を厨房で洗っていると、そこへ伊東がやって来た。「おや、荻野君。その食器は沖田君のものかい?」「はい、そうですが・・伊東さん、僕に何か用でしょうか?」「君、祇園のいちいという置屋を知らないかい?」「いいえ。」「そうか。では、僕はこれで失礼するよ。」(何か怪しいな、あの人・・)「千、お使いに行って来てくれ。」「はい!」 原田たちの酒を買った千は、屯所に戻る途中喉が渇いたので、近くにある茶店に入った。「お越しやす。」「すいません、冷たいお茶をください。」「へぇ。」 千が手拭で額に滲む汗を拭いていると、店に黒紋付の正装姿の舞妓と芸妓が入って来た。「お姉さん、ほんまにお先にお昼頂いて宜しおすか?」「いいに決まっているやろう。うちはお腹空いてへんさかい、好きな物を頼み。」「おおきに。」千が少し身を乗り出して彼女達の方を見ると、鈴江が自分の妹分と思しき舞妓に優しく声を掛けているところだった。「あら、千さん。こんな所でお会いできるなんて、奇遇ですね。」「ええ。鈴江さん、そちらの方は?」「今日店だしすることになった、鈴華(すずはな)と申します。」舞妓はそう言うと、千に向かって頭を下げた。「鈴華さん、こちらこそ宜しくお願いします。」「折角こうしてお会いできたのですから、一緒にお食事でも如何です?」「はい、お言葉に甘えてご一緒させていただきます。」 千が屯所に戻ると、廊下の方で人の怒声が聞こえた。「只今戻りました。藤堂さん、何かあったのですか?」「千、お帰り。今ちょっと、土方さんと伊東さんがやり合っているところなんだ。」「やり合っているって、どうしてですか?」「栗田の処分をこっちが勝手に決めちまって、そのことを伊東さんがさっき抗議に来たんだ。今は副長室には近寄らないほうがいいぜ。」「解りました。」にほんブログ村
2016年08月27日
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「実は、栗田さんが逃亡してあなた方の元へ戻る間、ここに匿っていました。」「ここに?」「ええ。人が沢山いる場所では話せない内容なので、こうしてあなたを置屋にお呼びしたのです。」「そうですか。鈴江さん、何故栗田をここに匿ったのですか?」「あなたが洛中で彼と言い争いをした後、わたしは雨に濡れている彼を哀れに思い、置屋に匿いました。はじめは彼に幇間(ほうかん)の真似事をさせてみましたが、上手くいかず、置屋の下働きをさせました。」 鈴江はそう言った後、千を見た。「千さん、ここで今話した事は決して口外しないでいただきたいのです。」「わかりました。」「さてと、難しい話が終わったところですし、今夜はわたしの舞を見て楽しんでください。」鈴江は千に笑みを浮かべ、手を打ち鳴らした。すると部屋の襖が開き、中に三味線を持った女が入って来た。「千さん、紹介いたします。わたしのお母さんです。」「“お母さん”?」「置屋の女将の事を、わたし達芸舞妓は、“お母さん”と呼ぶのですよ。先輩格の芸舞妓達のことは、“お姉さん”と呼ぶのです。」「まるで、家族のようですね。」「ええ。置屋の人達は皆、わたしにとっては大事な家族です。千さんだって、屯所の方達は家族のようなものでしょう?」「ええ、まぁ言われてみればそうですね・・」少し言葉を濁した千の横顔を見ながら、鈴江は彼が秘密を抱えていることに気づいた。 その日の夜、千は鈴江と宴を楽しんだ。「ご馳走様でした。お幾らですか?」そう言って財布を出そうとした千の手を、そっと鈴江は押さえた。「花代は頂きません。このお座敷は、わたしが千さんの為に入れたものですから。」「そんな・・」「千さん、鈴江は一度決めたことはどうしても曲げまへん。どうか、この子の言う通りにしてやっておくれやす。」「わかりました。」 玄関先まで見送りに来てくれた置屋の女将に頭を下げた千は、そのまま祇園から屯所へと戻った。「只今戻りました。」「千、大変だ! 総司が・・」 永倉とともに総司の部屋へ千が向かうと、中から総司が激しく咳込む声が聞こえた。「沖田さん!」「千君、入ってはいけません!」 部屋の襖に手を掛けようとした千を、厳しい声で総司が制した。「あなたにまで、この病に罹って欲しくないのです。だから、今は放っておいてください。」「ですが・・」「永倉さん、千君を頼みます。」 千は総司の部屋に入ろうとしたが、永倉に首根っこを掴まれた。「やめてください、離して!」「千、少しはあいつの気持ちを解ってやれ。総司は、お前の事を心配しているから、あんなに厳しい事を言ったんだ。」「永倉さん・・」 先ほどまで苦しそうに呼吸をしていた総司が安らかな寝息を立てているのを見た歳三は、安堵の表情を浮かべた。「松本先生、総司はあとどれくらい生きられるのでしょうか?」「長くても数年・・短くても一年か半年だな。」にほんブログ村
2016年08月27日
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この作品、途中まで読んだのですが、全巻通して読んだことがなかったので、全6巻購入して改めて読み出しました。1巻目ということで、主人公・巧と友人・豪の家族紹介などが書かれていて、まさに物語の導入部というべきストーリーでした。巧には弟・青波が居るのですが、その青波は生まれつき病弱なのですがいい子です。ただ、二人の母・真紀子がちょっと、青波に構い過ぎるし、巧に対しては放任しているような気がします。でも、病弱な弟に構い過ぎる母親に対して巧は憎しみを抱いておらず、寧ろ青波の事を彼なりに気遣っているシーンが所々にあって心が温かくなりました。巧の祖父・洋三はちょっと癖がある性格ですが、巧にとっては良い理解者になりそうです。豪の家は病院で、一人息子である彼はいずれ病院を継がなければならない立場なのですが、親の希望を子供に押し付けたら駄目だと思うのですが・・豪の今後も気になります。巧と豪の運命的な出逢い、そして野球に対して抱く二人の情熱―彼らの成長ぶりを、これから楽しみにしながら読み進めようと思いました。
2016年08月24日
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「アレクサンドラ、さっきから会場に居るご婦人方がお前の事を見ているぞ?」「まぁ、どうしてかしら?」「お前が美しいからに決まっているだろう。さぁ、踊ろうか。」「ええ。」 ルドルフの手を取り、アレクサンドラが彼と共にワルツを踊り始めると、周囲の客達は閑談を止め、彼らの方を見た。―アレクサンドラ皇女様は、相変わらずお美しいわね。―とても三児の母とは思えないわ。―彼女の美の秘訣は何なのかしら?華やかなドレスと宝石で着飾った女性客達は、そんな事を囁き合いながら笑っていた。 その時、ロイヤルブルーのドレスを着た長身の美女が、黒い燕尾服を着た黒髪の青年と共に大広間に現れた。「ふふ、みんな僕の事を見ているよ。」「兄者、本当にいいのか?このようなパーティーに出て・・」「今僕は女の格好をしているんだよ。周囲の人間は僕が、『あの悪魔の子』だとは気づきもしないし、知らないだろうよ。」「兄者・・」兄の口から出た棘のある言葉に、レオンハルトの眉間に皺が寄った。「そんな顔をしたら、色男が台無しだよ。」「兄者・・」「今夜は誰も僕達の邪魔をする者はいない。今夜はパーティーを楽しもう。」「ああ。」レオンハルトはエドアールの手を握り、パーティーの主催者であるルドルフ皇太子とアレクサンドラ皇女の元へと向かった。「皇太子様、アレクサンドラ皇女様、本日はパーティーにお招きいただき有難うございます。わたくしはエトワール、こちらは弟のレオンです。」「初めまして、アレクサンドラと申します。お美しいドレスですわね、どちらでご購入されたのですか?」「ミラノで生地を取り寄せて、自分で縫いました。昔から裁縫が得意なので。」「まぁ、素敵ですわね。エトワールさん、宜しかったらあちらでお話し致しません事?」「ええ、喜んで。」 和気藹々とした様子でエドアールがアレクサンドラと共に会場の隅の方へと歩いていくのを見て、レオンハルトはルドルフの方を見た。「どうやら、姉は皇女様と良いお友達になれそうです。」「そうですね。それよりも、貴方とお姉さんは双子なのですか?」「ええ。わたしと姉は二卵性双生児です。ここだけの話ですが、姉は、皇女様と同じ身体なのです。」レオンハルトの言葉を聞いたルドルフの眉が、微かに動いたことをレオンハルトは見逃さなかった。「そうですか・・お姉さんの事は・・」「両親は姉の身体の事を知っています。しかし、親族にはそれを隠しております。我が家は、伝統ある名家なので・・」 ルドルフは、レオンハルトが何を言おうとしているのかがわかった。 閉鎖的で保守的な貴族階級の中で、彼の姉が両性具有である事が知られたらとんでもない醜聞になる。「皇太子様、皇女様の秘密は公表されているのですか?」「はい。いずれ隠しても、いつかは露見してしまうものです。マスコミに下手に騒がれるよりも、堂々とアレクサンドラの身体について公表した方がいいと、彼女と相談した上で決めました。」「そうですか。皇太子様は、皇女様にとって一番の理解者なのですね。」「アレクサンドラはわたしにとってかけがえのない娘です。貴方にとって、お姉さんはかけがえのない存在である事と同じように。」 レオンハルトとルドルフは、暫く互いの顔を見つめ合った。「わたしはこれで失礼いたします。客に挨拶をしなければならないので。」「わかりました。」 ルドルフに背を向けたレオンハルトは、姉の姿を探した。「アレクサンドラ様、とても三人のお子様がいらっしゃるとは思えない程お綺麗ですわね。一体どんなことをなさっておられるの?」「特別な事は何もしていないわ。ただ、間食をしないでヨガを毎日しているだけよ。それにしてもエトワールさん、あなたご結婚はされているの?」「いいえ。今は恋愛などしたくないのです。親や親戚達からはそろそろ結婚しろと色々うるさく言われますけれど、自分の好きな事をとことんしたいのです。」「まぁ、それはわたしも同じだわ。何だかわたくし達、仲良くなれそうね。」「ええ、本当に。」 アレクサンドラとエドアールが他愛のない話をしながら談笑していると、そこへ華やかなドレスを纏った数人の女性達がやって来た。「アレクサンドラ様、お久しぶりでございます。本日はパーティーにお招きいただき有難うございます。」「こちらこそ、わざわざお忙しい中来ていただいて有難う。でも、わたくし貴方に招待状を送ったかしら?」アレクサンドラがそう言って笑顔を浮かべながら自分に話しかけて来た女性を見ると、彼女は笑顔をひきつらせながらそのまま友人達と何処かへ行ってしまった。「追いかけなくてもよろしいのですか?」「ええ。あの人達の事は、良く知っているから。ねぇエトワールさん、少しバルコニーの方へ行って涼まない事?」「そうですね、皇女様。」アレクサンドラとエドアールがバルコニーへ行って涼んでいると、そこへ何処か慌てた様子の女官が彼女達の元へと駆け寄って来た。「アレクサンドラ様、大変です!」「どうしたの、そんなに慌てて?何かあったの?」「皇帝陛下が、お倒れになりました!至急ウィーンへお戻りください!」「わかったわ。エトワールさん、申し訳ないけれどこれで失礼するわ。」女官と共に大広間を後にしたアレクサンドラの背中を見送りながら、エドアールは少し温くなったシャンパンを一気に飲み干した。「兄者、こんな所にいたのか、探したぞ!」「あぁ、ごめん、ごめん。もう帰ろうか、レオンハルト。」「何かあったのか、兄者?」「どうやら皇帝陛下がお倒れになられたようだ。折角旅行に来たというのに、ウィーンへ戻るしかないね。」「ああ、そうだな。それよりも兄者、アレクサンドラ皇女様と何を話していたのだ?」「それは秘密。」にほんブログ村
2016年08月21日
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10歳違いの姉妹・ヴィアンヌとイザベル。自由奔放なイザベルは第二次世界大戦が始まるとレジスタンスとして活動をし、ヴィアンヌはユダヤ人の子供達の命を救う活動を始める―この作品は、女達から見た戦争のお話です。ナチスの蛮行を詳しく描いていて、尚且つその中でも描かれる家族愛・親子愛・友愛、そして男女の愛が宝石のような美しい輝きを以て描かれており、最初から最後まで引き込まれました。序章で登場した女性が誰なのかが終盤で明らかにされ、彼女の口から語られた言葉が重かったです。(引用はじめ)「女は胸に秘めて生きる。わたしたちにとって、あれは陰の戦争だった。終わったとき、女のパレードはなかった。勲章もなく、歴史書に記されることもなかった。戦時中、女たちはやるべきことをやり、戦争が終われば、残ったものを掻き集めて生活を立て直した。(後略)」(引用おわり)戦争を知らない世代の全ての人々に、戦争の悲惨さ・愚かさをこの小説から感じて欲しいです。最後の一文を読み終わったあと、胸が熱くなりました。(引用はじめ)大事なのはなにを失ったかではない。大事なのは記憶だ。傷は癒える。愛はつづく。わたしたちは記憶に留まる。(引用おわり)
2016年08月21日
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母の誕生日にあおい茶寮に行きました。こちらが中庭の様子です。お料理です。
2016年08月21日
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夏も終わりに近づく頃、イオンに風鈴が飾られていました。涼しげな音色に、暑さが和らいだ気がしました。
2016年08月21日
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「イレーナ」シリーズ最終巻。今回は最初から最後まで戦闘シーンがあり、とても読み応えがありました。イレーナとヴァレクとの絆も深くなり、二人が幸せになったらいいなと思いながら読了しました。訳者のあとがきでは、まだまだ続きがあるそうで・・今後も気になってしまうシリーズですね。
2016年08月16日
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一家惨殺事件で唯一生き残ったリビー。物語が現在のリビーの視点と、過去のリビーの母・パティーと一家惨殺事件の犯人であるベンの視点で物語が進んでゆき、次第に事件の真相が残り200ページで明らかになったとき、「ああ、やっぱりね!」と思わず叫んでしまいそうになりました。すっきりとしない終わり方ですが、希望に満ちたラストを迎えましたね。この人の作品を初めて読んだのですが、とても面白かったです。いつになるのかわかりませんが、機会があったら『ゴーン・ガール』も読んでみたいと思います。
2016年08月16日
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今日もイオン泉南に両親と行ったので、前から気になっていた天下一品のチャーハン定食を頂きました。麺はもちっとしていて、スープも濃くて美味しいです。チャーハンも美味しかったです。
2016年08月15日
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この人の作品は「天使のナイフ」を読み、少年犯罪に対する姿勢―特に加害者となった少年の更生は可能なのかという問題提起をされていたので、この本の裏表紙に書かれているあらすじを見て興味が湧き、読みました。今回は世間を震撼させた児童連続殺傷事件の犯人が主人公・益田の同僚として現れるのですが、彼は偽名を名乗り、職場の人達に囲まれ、恋人も出来て幸せな暮らしを送っていました。おぞましい事件の犯人だと世間に知られたら、周囲の人間が距離を置くのも、社会から迫害されるのも当然だと思います。この作品の犯人・鈴木は反省しているようですが、現実では自分の犯した罪の重さなどを微塵も感じず、更生する気も何もない屑どもがいるのです。女子高生コンクリート詰め殺人事件の少年達や、19歳の少年を集団で嬲り殺しにした少年達・・彼らは「未成年」というだけで更生の余地があると判断され、軽い罰を受けるだけで野に放たれる。こんな屑どもは世間の害悪以外の何物でもありませんし、未成年だからといって軽い処分で済ませるのはおかしいです。鈴木のような人間は、フィクションでも現実の世界でも稀有な存在といえるでしょう。それよりも、益田の過去や、益田達の同僚である美代子の過去も次第に明らかになっていくのですが、美代子の過去は悲惨過ぎましたし、達也という男が屑過ぎてむかつきました。最後は益田が鈴木に宛てた手記で物語が締めくくられましたが、鈴木の消息が明らかになっていないのが気になりました。この作品は、決して読後感が爽やかなものではありませんでしたが、少年犯罪の更生について考えさせられる作品でもあり、読む価値がある作品でした。
2016年08月12日
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青年―ジュンスはそう執事を怒鳴りつけると、千代乃の方へと向き直った。『申し訳ないが、お引き取り願えませんか。わたしは、貴方に話す事など何もありません。』『貴方にはなくとも、わたしにはあります。チョンジャさんの件で・・』『あの女は告訴する。わたしに暴力を振るったのだから、それ相応の罰は受けて貰う。』『ジュンス様、話が違います!』『黙れ!』自分の父親と同年代の執事に向かって怒鳴るジュンスの姿に、千代乃は彼にこれ以上何を言っても無駄だと思った。『貴方とこれ以上話をするのは時間の無駄のようですね。では、これで失礼いたします。』『待て、お前の所の妓生がわたしに迷惑を掛けたんだ、詫びのひとつもないのか?』千代乃がそう言ってジュンスに頭を下げ、客間から出ようとすると、ソファから立ち上がったジュンスが千代乃の腕を掴んだ。『お詫び、と申しますと?』『解らないのか、金だよ、金。あの女に殴られた怪我の治療費と、わたしが受けた精神的苦痛への慰謝料だ。あの女がそれらを払えないのなら、上司であるお前が払うべきだろう。』『お言葉ですがジュンス様、先にチョンジャさんを殴った貴方が彼女に治療費と慰謝料を支払うべきなのではありませんか?』『何だと、妓生の癖に両班のわたしに口答えするのか!?』激昂したジュンスが千代乃の胸倉を掴んだ時、客間の扉が開いた。『ジュンス、何をしている?』『ち、父上・・』グレーの縞模様のスーツを着た紳士が鷹のような鋭い目でジュンスを睨みつけると、彼は慌てて千代乃の胸倉から手を離した。『旦那様、お帰りなさいませ。』『貴方が、チヨノさんですね?初めまして、わたしはチョンスと申します。』『初めまして、チョンス様。満韓楼の千代乃と申します。本日はジュンス様とチョンジャさんの件について話し合いの場を設けようと思ったのですが、ジュンス様はその必要はないとおっしゃったので・・』『ジュンス、後で話がある。ヨンハ、チヨノさんをわたしの部屋へ案内しろ。』千代乃の話を聞いたチョンスは息子を睨むと、淡々とした口調で執事にそう言って客間から出て行った。『父上、お待ちください!』客間から出て行く父親の後を追おうとしたジュンスだったが、無情にも客間の扉は彼の鼻先で閉ざされた。『先ほどは倅が貴方に対して無礼な振舞いをしてしまったことを、倅に代わって謝ります。チョンジャさんのご様子は、いかがですか?』『チョンジャさんとは先ほど会って来ましたが、元気そうです。早く留置場から出たいと言っておりました。』 チョンスの部屋に通され、彼からチョンジャの様子を尋ねられた千代乃がそう答えると、彼は少し唸って何かを考えているかのように目を閉じた。『今回の件は、完全にこちらに非があります。わたしは、跡継ぎであるジュンスを幼い頃から溺愛し、あいつの我儘を全て受け入れてきました。そのツケが、あいつが成人した今回ってきたのでしょうな。』 チョンスは溜息を吐くと、千代乃の手を握った。『チヨノさん、どうかチョンジャさんに悪い事をしてしまったとお伝えください。ジュンスはわたしが厳しく躾け直します。』『チョンス様、お忙しい中わたくしの為に時間を割いてくださって有難うございました。』 洋館から出た千代乃が満韓楼へと戻ると、ファヨンが何処か慌てた様子で千代乃の元へと駆けて来た。『女将さん、大変です!』『どうしたの、また何かあったの?』にほんブログ村
2016年08月11日
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チョンジャはその日、パーティーがあることをすっかり忘れてしまい、急いで身支度を済ませて満韓楼からホテルへと向かおうとした時、道端で偶然別れた男と会ったのだった。その男は、連れの女と一緒だった。『チョンジャ、俺にしつこく付き纏うなと言っただろう?』『あんたみたいな男に付き纏うほど、あたしは暇じゃないんだよ、さっさとあたしの前から消えな!』チョンジャがそう叫んで男を睨みつけると、彼にしなだれかかっていた女が笑った。『あんたが言っていた妓生って、この女なの、ジュンス?』『ああ。諦めの悪い女で、別れる時も別れたくないって言って騒いで揉めたのさ。』『嘘ばっかり言いやがって!別れるとき散々あたしに泣きついて捨てないでくれって泣き喚いていたのはあんたの方だっただろうが!』『うるさい!』最初に殴って来たのは男の方だった。『何するんだ、この野郎!』そのまま路上で男と殴り合いの喧嘩になったチョンジャは、駆けつけた警察官によって警察署へと連行されていったのだった。『まぁ、そんな事があったのね。』『女将さん、あたしは何も悪くないんです!』『解ったわ。チョンジャさん、貴方をここからすぐに出してあげますからね。』千代乃はそう言ってチョンジャの手を握ると、彼女の隣に立っていた警察官の方を見た。『先に彼女を殴った男は、何と言っているのですか?』『彼は先に彼女が自分を殴って来たと言っています。』『彼は今何処に?』『彼なら、既に署を出て帰宅しました。』(困った事になったわね・・)『女将さん?』『チョンジャさん、貴方と喧嘩した方の名前を教えてくださらない?』『解りました。何か書くものを用意して貰えませんか?』チョンジャは警察官に用意して貰ったメモ用紙と万年筆を受け取ると、そこに相手の男の名前と住所を書いて千代乃に渡した。翌日、千代乃はチョンジャから渡されたメモに記された住所を訪ねると、そこには美しい瀟洒(しょうしゃ)な洋館が建っていた。『失礼ですが、何か当家にご用でしょうか?』鉄扉の前で暫く千代乃が右往左往していると、洋館の中から燕尾服姿の執事がやって来た。『突然伺ってしまって申し訳ありません。わたくし、満韓楼の女将で・・』『チヨノ様、お待ちしておりました。どうぞ中へ。』執事に連れられ、千代乃は館の客間へと通された。暫く千代乃がソファに座りながら待っていると、そこへ先ほどの執事が飲み物を載せた盆を持って客間に入ってきた。『ジュンス様からお話は伺っております。路上で女性と口論となり、暴力を振るわれたとか・・』『ええ。ですが警察署で聞いた話によると、先にジュンス様を殴って来たのはうちのチョンジャだと主張していたとか・・』『チヨノ様、今回の事はジュンス様に責任を取らせますので、どうか他言無用に願います。』『解りました。』『有難うございます。』執事が千代乃に向かって頭を下げていると、客間のドアが乱暴に開かれ、中に背広姿の青年が入って来た。『ジュンス様、お帰りなさいませ。』『誰の許しを得て、その女を入れたんだ!』にほんブログ村
2016年08月11日
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冤罪をテーマにした作品で、ある男性(雅史)が殺人犯にされ、家族や恋人、日常生活を全て奪われてしまい、自分を冤罪に陥れた者達への復讐をするというストーリーなのですが、もし自分が雅史のような目に遭ったらどうするのかと思いながら一気に読了しました。わたしだったらこんな理不尽な目に遭ったら断固として戦いますが、一度「やりました」と言ったら、その事を覆すのには膨大な時間がかかるし、その間に世間は自分を「殺人犯」として扱う・・今はネットで個人情報などが簡単に拡散され、晒されますから、一度「殺人犯」のレッテルを貼られた者は死ぬまで社会の白めに耐えなければならないなんて辛すぎます。第二章あたりから、山名という刑事が登場しますが、彼はかつて婚約者だった女性を強盗によって惨殺されてしまった過去があります。最終章ですべてが明らかになるのですが、雅史と聡子が可哀想で可哀想で・・こんな結末を迎えるなんてひどすぎるし、後味が悪かったです。それに、雅史が殺したとされる上司の男の事件の真犯人も判らないままです。聡子の母親が山名へ放った言葉が、印象に残りました。読み終わった後、雅史の身に降りかかった出来事が、いつどこで誰にでも起きるのではないだろうかと思ってしまいました。
2016年08月09日
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この本は、大学時代に映画を観てから原作を知り、一度手に取って読みました。映画とは違い、時代背景が1950年代後半ということもあってか、舞台となっているビューフォートの町の風景や、主人公・ブランドンの高校生活などが読み進めている内に頭に浮かんできて、この年頃の男の子はちょっと悪ぶったりするものだよなぁと思ったりしました。ヒロイン・ジャミーはボランティアに熱心で、牧師の娘ということもあり、周囲から浮いていた存在でした。しかしひょんなことから彼女と知り合ったブランドンは、彼女に自然と惹かれてゆくのですが、彼女には「秘密」がありました。色々とラストに向けての伏線が張り巡らされているのですが、それよりもブランドンがジャミーの事を好きになってゆく過程が自然で、ジャミーにプロポーズした時の彼の気持ちを思うと何だか切なかったです。そしてラストが、何だか悲しいけれども、希望に満ちたものでした。最後の結びの文章を読み終わった時、何度でも読み返したい本だと思いましたし、胸が感動で熱くなりました。映画の時代背景は現代(2002年)となっていて、ブランドンは高校の人気者グループのメンバーの一人という設定です。ジャミーの設定は余り変わりませんが、この映画の中では原作で描かれている劇「クリスマスの天使」のシーンがあります。ジャミーを演じているマンディー・ムーアの美しい歌声に聞き惚れてしまいます。原作もいいですが、この映画も良作です。
2016年08月09日
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「どうしてこんな広い駅舎の中をウロウロしているの?もしかして、迷子にでもなったの?」「ええ。天使様はどうしてここにいらっしゃるの?」「旅に出ることになってね。ああそうだ、君にあげたいものがあるんだ。」エドアールはそう言ってガブリエルに微笑むと、ポケットの中からカメオのネックレスを取り出した。「これを、君にあげる。」「いいの、こんなに素敵な物を頂いても!」「いいに決まっているじゃないか。君と僕がこうして出会えたのも、何かの縁なんだから。」 エドアールがガブリエルの頭を撫でていると、自分の名を呼ぶ弟の声が遠くから聞こえた。「じゃぁ、また会おうね。」「ガブリエル様、どちらにおられますか~!」「ガブリエル様~!」 背後から女官達の慌てふためく声が聞こえ、ガブリエルが彼女達の方へと駆け寄っていくのを見たエドアールは、静かにその場から去っていった。「兄者、探したぞ。一体何処に行っていたのだ?」「ごめん、ごめん。さぁ、行こうか。」渋面を浮かべる弟に向かって微笑んだエドアールは、彼と共にプラハ行の特急列車へと乗り込んだ。「何処に行っていたんだよ、姉上!心配したんだからな!」「ごめんなさいクリス。さっきそこで天使様にお会いしたものだから・・」「また“天使様”か。いい加減にしろよ。そんなの、居る訳ないだろう?」姉の言葉を聞いたクリスティーナはそう言って溜息を吐くと、彼女の手を握った。「みんなの所に戻ろう。」「ええ、解ったわ。」ガブリエルが女官達の元へと戻ると、彼女達は安堵の表情を浮かべた。「ガブリエル様、勝手に何処かへお行きにならないでくださいませ。」「みんな、ごめんなさい。」 王宮へと戻ったガブリエルとクリスティーナは、それぞれ自分の部屋で夕食の時間になるまで好きな事をして過ごした。「ねぇクリス、今夜は一緒に寝てもいい?」「いいよ。」 その日の夜、ガブリエルはクリスティーナと同じベッドで寝た。「ねぇ、昼間言っていた“天使様”って、どんな顔をしていたのさ?」「ブロンドの髪が綺麗で、わたしと同じ色の瞳をしていたの。とても優しそうな人だったわ。」 ガブリエルはそう言うと、首から提げていたカメオのネックレスを取り出してクリスティーナに見せた。「それは?」「天使様から頂いたの。」「へぇ、綺麗だな。それに高価そうだし、そんな物を貰っても大丈夫なのか?」「大丈夫よ、天使様がわたしにあげるとくださった物だもの!」「そう。もうそろそろ寝た方がいいぜ、姉上。こんな時間まで俺達が起きているのを知ったら、世話係の女官から色々と小言を言われるからな。」「そうね、お休み。」 プラハ城で皇太子主催の舞踏会が行われ、その舞踏会には各国の貴族や王族達が出席していた。 彼らの注目を集めたのは、三児の母となっても美しいスタイルを維持しているアレクサンドラ皇女の姿だった。「ガブリエルとティナはもう寝たのかしら?」「二人なら大丈夫だ。アレクサンドラ、わたし達はパーティーを楽しもう。」「ええ・・」にほんブログ村
2016年08月07日
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第二部『可愛げのない子だこと。』『いくら顔がよくて学が出来てもあれじゃぁねぇ・・どうして旦那様はあんな子を・・』『悪魔の子を溺愛なさるなんて、旦那様は正気の沙汰じゃないわ。』 また、幼い頃の夢を見た。忌まわしい身体を持って生まれた所為で、大人達から誹謗中傷されていた頃の夢を。「・・兄者?」ゆっくりとエドアールが目を開けると、そこには自分と同じ深紅の瞳で心配そうに見つめている最愛の弟の姿があった。「酷く魘(うな)されていたが、大丈夫なのか?」「大丈夫だよ。子供の頃の夢を見ていたんだ。」「そうか・・」エドアールの言葉を聞いたレオンハルトは、眉間に皺を寄せた。「そんな顔をしないで。たかが夢ごときに怒らないで。」エドアールはそう言うと、そっと弟の頬を優しく撫でた。「兄者を傷つけるものは、たとえ夢であっても許さん。」「ふふ、お前は過保護過ぎるね。僕ばかり構っていると、奥さんに捨てられてしまうよ?」エドアールがそっとレオンハルトの股間へと手を伸ばすと、そこは再び熱を持ち始めていた。「お前は元気だね。」「あ、兄者・・」「大丈夫、僕に任せて。」エドアールはレオンハルトの唇を塞ぐと、彼と共に再びシーツの海の中へと潜った。「アレクサンドラ様、起きていらっしゃいますか?」「ええ、起きているわよ。何かあったの?」「皇帝陛下がお呼びです。」「解ったわ。」 軽く身支度を済ませたアレクサンドラが皇帝の私室へと向かうと、そこにはルドルフの姿と部屋の主であるフランツの姿があった。「陛下、お呼びでしょうか?」「アレクサンドラ、これは何だと思う?」フランツはそう言うと、一枚の紙をアレクサンドラとルドルフに見せた。その紙は、DNA鑑定書だった。「これは何でしょうか?」「とぼけても無駄だ。この紙はクリスティーナとガブリエル、そしてユリウスのDNA鑑定書だ。」俯いていた顔を上げ、アレクサンドラがフランツの握っているDNA鑑定書を見ると、そこには衝撃の真実が記されていた。“親子である確率は、99.999%”「お前達は、ずっとわたしを騙してきたのか?」「父上、それは・・」「お前がアレクサンドラを捜す理由が今まで解らなかったし、お前達が男女の関係となっていることも今まで知らなかった。だがそれを知ってしまった以上、お前達には何らかの処分を下すしかない。」「陛下、わたくし達は罰せられて当然の事をしました。ですが子供達は・・ガブリエルとクリスティーナとユリウスにだけはどうか処罰を与えないでくださいませ!」 アレクサンドラがそう懇願して祖父を見ると、彼は低く唸った後、こう言った。「考えておこう。ルドルフ、お前はこれからどうするつもりだ?」「いつか子供達には真実を私の口から伝えるつもりです。その日まで父上、この事は決して口外なさらないでください。」「いいだろう。二人とももう下がれ。」「失礼します。」 ルドルフとアレクサンドラが皇帝の部屋から出て行くと、ルドルフはアレクサンドラの手を握った。「アレクサンドラ、子供達の事は心配しなくていい。」「ですがお父様、お祖父様は・・」「父上は冷酷な方ではない。さぁアレクサンドラ、もう休め。」「お休みなさいませ、お父様。」「お休み。」 翌朝、ルドルフとアレクサンドラは公務の為プラハへと向かう事になった。「じゃぁ二人とも、行ってくるわね。」「行ってらっしゃい、お母様。」「母上、お気をつけて。」アレクサンドラは駅まで見送りに来たガブリエルとクリスティーナと抱擁を交わした後、ルドルフと共に専用列車へと乗り込んだ。二人が乗った列車がカーブを曲がって駅舎から見えなくなるまで、ガブリエルとクリスティーナは彼らに手を振った。「さぁお二人とも、王宮に戻りますよ。」「わかった。」女官達に連れられてクリスティーナが駅舎から出ようとした時、隣に居た筈のガブリエルの姿がないことに彼女は気づいた。「クリスティーナ様、どちらへ?」「姉上を捜してくる!」クリスティーナは女官の手を振り払うと、雑踏の中へと走り出した。一方、ガブリエルはクリスティーナ達と逸れ、広い駅舎内で迷子になっていた。(みんな、何処に行っちゃったのかしら?)ガブリエルがそんな事を思いながら駅舎の出口を探していると、ガブリエルは一人の青年とぶつかった。「ごめんなさい・・」「怪我はないかい、お嬢さん?」そう言ってガブリエルに微笑んで手を差し伸べたのは、エドアールだった。「天使様・・」にほんブログ村
2016年08月07日
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夫が事故で亡くなり、生活を立て直すために故郷へ戻ったヒロイン・シェルビー。亡くなった夫・リチャードはモラハラ夫だったようで、シェルビーはいつの間にか彼に洗脳されていたようですね。モラル・ハラスメント(精神的虐待)というのは、外面が良いし、家庭という密室の中で起きるので、表面化しないんですよね。リチャードの屑ぶりに前半むかついていましたが、シェルビーを何かと目の敵にするメロディーにもむかつきました。まぁ、シェルビーが彼女に鋭い右フックをお見舞いしたシーンを読んでスカッとしましたし、リチャードも塀の中の住人になったので、勧善懲悪な結末を迎えられてホッとしましたし、読後感が爽やかでした。ノーラ・ロバーツの作品を何作か読んだことがありますが、ハッピーエンドの作品が多いですね。サスペンス小説だと後味悪い結末のものが多いですが、ロマンス小説は定番のハッピーエンドのものが安心して読めますね。
2016年08月07日
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毎日が暑くて、アイスが食べたくなりました。なので、昨日イオンで購入した明治のチョコミントバーを食べました。赤城のチョコミントの方が好きですが、こちらもかなり美味しかったです。
2016年08月07日
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顔に障害を持つ少年・オーガスト。「学校」という社会に出た彼を待ち受けていたのは、クラスメイト達の好奇の視線と、いじめでした。いじめがテーマな作品なのですが、暗さを全く感じられず、むしろ主人公オーガストや彼の両親や姉、そして彼の友人達の視点でテンポよく物語が進み、421ページの本をあっという間に読み終えました。オーガストの姉・ヴィア(オリヴィア)視点で進む物語では、弟ばかり構う両親に対して反抗したり、元親友・ミランダとのわだかまりがあったりと、10代の少女にはありがちな複雑な感情を上手く描いていました。物語後半である事件が起きるのですが、その時にオーガストの母親の言葉が印象に残りました。障害の有無に関わらず、他人の容姿をけなしたりするジュリアンのような子は何処にも居ます。しかし、ジャックやサマー、今までジュリアンと共にオーガストやジャックをいじめていたヘンリーやマイルズなど、心が優しい子も居ます。オーガストが、自分の障害を気にせず、明るい性格である事や、周囲がそんなオーガストを「障害者」だからと特別扱いしたりしない事がこの作品の魅力だと思いました。子供向けに書かれた作品でしたが、大人のわたしでもいじめや障害者差別について色々と考えさせられる作品でした。
2016年08月04日
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満韓楼へと戻った千代乃が自室で読書をしていると、ファヨンがやって来た。『女将さん、こんな物がチョンジャの部屋から見つかりました。』そう言ってファヨンが千代乃に見せたものは、千代紙に包まれた阿片の粉末だった。『一体、どうしてこんな物がチョンジャの部屋に・・』『最近、チョンジャが誰にも行き先を言わずに夜中へ出掛けていることを知っています。』『そう・・ファヨンさん、良く知らせてくれたわね。この件は誰にも口外しないで。』『解りました。』ファヨンが部屋から去った後、千代乃は彼女から渡された阿片の粉末を見た。『ユニョク、居る?』『はい、女将。』 外に控えていたユニョクは、影のようにするりと部屋に入って来た。『少し調べて欲しい事があるのだけれど、いいかしら?』『はい。』『この阿片が何処から流れてきたのかを、調べて欲しいの。』『解りました。数日留守にする事になるかもしれませんが、構いませんか?』『構わないわ。』『女将、そろそろ支度をいたしませんと・・』『解ったわ。ユニョク、くれぐれも気を付けてね。』『はい。それでは、行って参ります。』 ユニョクが部屋から出て行った後、千代乃は湯浴みをする為に浴室へと向かった。 浴室から上がって千代乃が髪を乾かしていると、千代乃は外から強い視線を感じた。脱衣所の窓を開けて外を見たが、そこには誰も居なかった。(気の所為ね・・) その日の夜、哈爾浜市内のホテルで開かれたパーティーに出席した千代乃は、そこでジニの義母と会った。『あら、奇遇ね。貴方がこのような場所に居るなんて。』『まぁ奥様、お久しぶりでございます。』千代乃が愛想笑いを浮かべながらジニの義母に挨拶をすると、彼女は不快そうに鼻を鳴らして千代乃に背を向けた。『相変わらず、無愛想な女ね。』『女将さん、気にする事ないですよ。』『チョンジャは何処に行ったの?』会場にチョンジャの姿がない事に気づいた千代乃がそう言うと、妓生達は何処か気まずそうな様子で俯いた。『何かあったの?』『実は先ほど、チョンジャが警察に連行されました。何でも、別れた男と口論になって殴り合いの喧嘩をしたみたいで・・』『そう、彼女は今何処に居るの?』 パーティーが終わり、千代乃はファヨンと共にチョンジャが連行された警察署へと向かった。『女将さん!』警官に連れられたチョンジャの顔には、男に殴られた時に出来た青あざが残っていた。『チョンジャさん、一体何があったの?わたしに解るようにちゃんと説明して頂戴。』『わたしは何も悪くないんです、それなのにあの男が勝手にわたしを犯罪者扱いして留置場へぶち込んだんです!』 怒りで興奮したチョンジャは、警察署へ連行されるまでの経緯を千代乃に話し始めた。にほんブログ村
2016年08月04日
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『ウソンさん、こんにちは。』 千代乃がウソンに挨拶すると、彼女は口元を袖口で覆いながら千代乃に手招きした。『ねぇ、ジニさんが組合長を辞めた事はもうご存知?』『ええ。』『今日の会合は、新しい組合長を決める為に開かれるのですって。チヨノさん、貴方が選ばれるといいわね。』『わたしはまだ哈爾浜に来て日が浅いから、そんな重役が務まるかしら?』『チヨノさんならきっと出来るわよ!』 ウソンがそう言って千代乃を励ましていると、そこへ何かにつけて千代乃を目の敵にしているビョンレが現れた。『あらチヨノさん、お久しぶりね。』『お久しぶりです、ビョンレさん。』『ウソンさん、会合までまだ時間があるからホテルのティールームでお茶でも飲まないこと?チヨノさんもご一緒にいかが?』『有難うございます、ビョンレさん。』 ビョンレ達と共にホテルのティールームへと入った千代乃は、そこでジニの義母と友人達が談笑している姿に気づいた。『チヨノさん、どうかなさったの?』『いいえ、何でもないわ。』 幸い千代乃にジニの義母は気づいていなかったようで、彼女は友人達と共に賑やかな笑い声を上げながらティールームから出て行った。『チヨノさん、その簪素敵ね。』『有難う。この簪、ジニさんから頂いたのよ。何でも、ジニさんのお母様の形見なのですって。』『ジニさんのお母様って、朝鮮一の妓生と謳われていたお方なのでしょう?それなのに、どうしてあんな死に方をなさったのかしら?』『あんな死に方?』『あら、チヨノさんはまだご存知ないのね。ジニさんのお母様は、表向きは病死だって言われているけれど、噂では本妻に苛め抜かれて殺されたそうよ。』『まあ・・』 ビョンレの口からジニの母親の死に対する衝撃的な事実を知り、千代乃は驚きの余り絶句した。『わたしの母が、ジニさんのお母様の昔の妓生仲間でね、ジニさんのお母様があの男のお妾さんになった後も仲良くしていたのだけれど、うちに来る時、いつもジニさんのお母様はみすぼらしい格好をしていたわ。あの男の本妻に服も髪飾りも全部取り上げられたみたいでね。食事なんか家畜の餌同然のものを与えられていたそうよ。』『酷い・・同じ人間なのに、どうしてそんな事を・・』『チヨノさん、ひとつ教えてあげるわ。この哈爾浜でも、朝鮮でも言えることは、両班以外は人間扱いされないという事よ。わたし達は、あいつらの目から見たら獣同然の存在なんだから。』 会合の帰り、千代乃は満韓楼への帰路に着きながら、何度もビョンレの言葉を思い出していた。“わたし達は、あいつらの目から見たら獣同然の存在なんだから。”(まだ、この哈爾浜には・・いいえ、この世界には知らない事が沢山ある。わたしは、今まで日本で幸せに暮らしていたんだわ・・)そんな事を思いながら千代乃が道を歩いていると、突然目の前に一台の車が自分に向かって突っ込んで来ようとしていた。「危ない!」恐怖で身が竦み、動けなくなった千代乃を一人の男性が助けてくれた。「助けてくださり、有難うございます。」「何をしているんだ、貴方は!自殺するつもりなのか!?」千代乃の命を助けた男性は、そう千代乃を怒鳴りつけると、何処かへと行ってしまった。にほんブログ村
2016年08月04日
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20世紀から、18世紀中旬のスコットランドにタイムスリップしたクレア。彼女を助けたジェイミーは、不屈の精神の持ち主で格好いいです。クレアは看護婦として怪我人の治療をしたりして、地元の人達と馴染んでゆく様子が描かれていて、それと同時に当時の衛生環境がいかに劣悪だったのかがわかりました。このシリーズ、一度3巻まで読んだのですが、再読する価値があります。2巻目の発売が、今から楽しみです。ジェイミーとクレアが格好いいし、ますます面白くなってきました。ジェイミーの宿敵・ランダル大尉がホモで、振られたからジェイミーに執着しているなんて…ヤンデレそのものじゃないか!と、読みながら叫びそうになりました。現在24巻まで出ているそうなので、続きは図書館で借りることにします。
2016年08月03日
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トム・クルーズ主演映画『ラスト・サムライ』のモデルとなったフランス軍事顧問団副団長・ジュール=ブリュネ。戊辰戦争で政府軍に負けると知っていながらも、フランス軍人としての輝かしい将来を捨て、旧幕府軍とともに戦うことを決意したブリュネ。まさか土方さんがブリュネとともにフランスに渡るとは・・いい所で終わりましたが、続きを読んでみたいような気がしました。
2016年08月03日
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何者かに追われる女、連続殺人事件の犯人を追う男ーそれぞれの視点で描かれた物語がひとつになった時、成る程なぁと思いました。面白い作品でした。ですが、ラストがいまいちでした・・どうもスッキリしないというか、ここで終わりなの?と思ってしまいました。
2016年08月03日
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原子力研究所で掃除婦として働くノンベコは、ひょんなことから原子爆弾を手に入れてしまい、追われる羽目に。ノンベコの逃亡劇と、何故かスウェーデン王室が絡み、ドタバタな展開が面白くてページを捲る手が止まりませんでした。ユーモアに溢れた作品でした。
2016年08月03日
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スコットランドの社交界を舞台にしたヒストリカル。ヒロイン・グリニスとレノックスの関係は、時を経て強い絆となりましたね。二人が夫婦として幸せになるラストを読み終えて胸が温かくなりました。
2016年08月03日
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田舎町で起きた猟奇連続殺人事件。序盤はスローテンポでイライラしましたが、中盤からラストにかけて一気に事件の真相が判り、あっという間に読み終えました。家族の中にサイコパスが居たらショックでしょうね。
2016年08月03日
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愛と癒しの作家・シャロン=サラのレインシリーズ。第一作目『ビューティフル・レイン』は読んだのですが、第二作目『アフター・レイン』は未読です。一話完結型なので、読みやすいですが、殺人シーンは相変わらず血なまぐさいです。三部作の最終話とあってか、ヒロインとヒーローの結婚式のラストシーンは、読んだ後心が温かくなりました。
2016年08月03日
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「ミレニアム」シリーズ第2部。今回はリスベットの過去が明らかになっていき、ある殺人事件の真相も明らかになります。今回もアクションシーンがあり、読み応えがありました。4作目が発売されたので、それまで読んでみます。
2016年08月03日
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子供のころに一度読んだのですが、大人になってもう一度読んでみました。トットちゃんの視点で子供のころは読んでいたのですが、大人になって読んでみると、小林先生や、トットちゃんのママの視点で物語を読んでいました。小林先生は、障害の有無にかかわらず、子供たちを分け隔てなく教育しているというのが素晴らしいし、特別扱いをしなかったというのも素晴らしいです。相模原で起きた事件のことを考えると、障害を持っていることで「特別扱い」するのは差別だと思うし、健常者と「区別」することになると思うのです。読み終えた後、障害の有無に関わらず同じ人間同士が仲良くするにはどうしたらいいのかを考えさせられました。
2016年08月03日
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最近暑くて何もする気も起きません。小説は時間がある時に書いていますが、それ以外は殆ど読書しているか、ネットしているかのどっちかです。
2016年08月03日
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今回は特殊詐欺の被害者達が加害者たちに復讐するお話なのですが、殺害の手口が貨幣を無理矢理飲ませて窒息死させるというなんともえげつないものでした。しかし、加害者たちのしたことは許されるものではありませんね。よく、「復讐は無意味だ」と言われますが、自分達が苦しんでいるのに加害者たちはのうのうと暮らしている・・そう思うと誰だって復讐心が芽生えますよね。わたしは決して犯罪者を擁護するつもりはないのですが、被害者たちの気持ちが解るような気がします。エピローグ、気になるところで終わりましたが、また新たな事件の予兆なのでしょうか?ますます目が離せない展開になってきました。
2016年08月02日
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今回は死体の描写が生々しくて、想像するだけで吐きそうになりました。犯人がまさかの人物で、ショックでした。ネットの情報が全て正しいというわけでないし、そこには沢山の悪意も潜んでいるわけで・・ツィッターやネットのデマは、一度拡散すると収拾がつきませんからね・・利用者のモラルだけに頼るのも難しいかと。
2016年08月02日
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事件の内容と、タイトルの意味が解り、そして犯人も中盤辺りで判って来て、「ああ、そういうことか~」と読み終わった後思わず声に出しそうになりました。あの野比先生こと中島先生、これからも警察の捜査に協力しそうだし、比奈子との相性も良さそうです。何だか色々と楽しめそうなシリーズです。
2016年08月02日
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