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2025.05.06
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2025年J1第15節​浦和レッズvsガンバ大阪の試合を埼玉スタジアムで観戦。1-0でガンバ大阪の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)

【戦術】
〈ガンバ大阪〉
攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ鈴木、満田(時にディフェンスラインに降りて)との連携したビルドアップから、右シャドーの山下と左シャドー食野が両サイドに高く張った上、4-2-4的システムを形成したうえ、両サイド、右サイドは山下と右SB半田、左サイドは食野と左SB黒川に、それぞれボランチと中シャドー宇佐美が連携して攻撃の基点となり、サイドチェンジやバス交換によりボール保持して、時にFWヒュメットへのポストプレーを交えつつ、ハーフスペース、更には両ポケットへの進出を狙って攻めていく。
守備では、プレス時は4-4-2を基調とし、FWヒュイットと宇佐美の前線2人が基点となり、積極的にプレスをかけてショートカウンターを狙い、またリトリート時は4-4-2ブロックディフェンス対応をしていく。
(相手CK時はゾーンとマンマークを併用)

〈浦和レッズ〉
攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ安居と松本との連携したビルドアップから、両サイドへの展開、右は右シャドー金子と右SB石原、左サイドは左シャドーのサヴィオと左SB長沼に、両ボランチが絡んで攻撃の基点となり、ハーフスペースやバイタルエリアに降りてくる中シャドー渡邊、CF松尾へのクサビのパスを利用しながら、サイド→中→サイド→中山を繰り返しつつ攻めていく。 
また、石原、ダニーロ、ホイブラーテンの3CB、金子、長沼を両WB、サヴィオ、渡邊の両シャドーとする3-4-2-1システムへ可変する時間帯もあり。

(相手CK時はゾーンとマンマークを併用)

【得点】
 53分 山下(ガンバ大阪)

【退場】
なし

【警告】
78分 荻原(浦和レッズ)

【試合の流れ】
(前半)
レッズ、ガンバとも4-2-3-1にて、この試合に臨む。
まず2分に、レッズが左サイドでの展開から、FW松尾がドリブルにて仕掛けながら出したクロスは、ガンバCB福岡にブロックされてしまう。

しかし、ガンバも、14分に、左サイドでのカウンターから、パスを受けた左シャドー食野がペナルティエリア中に切れ込みながら放った右足のシュートはレッズGK牲川の正面を突いてしまう。
ガンバも、両サイドを攻撃の基点として、時にヒュメットのポストプレーを活用しつつ宇佐美、山下、食野の連動性を活用した攻撃を仕掛けていく。
その後はレッズが25分に、ガンバのビルドアップからのボールを奪取したのを基点として、左シャドーのサヴィオがペナルティエリア付近から左足にてシュートを放つも、バーを超えてしまう。
一方で、ガンバは、ディフェンスからのショートカウンターによりチャンスを作り、まず30分には、左サイドでのカウンターから、宇佐美が敵陣右サイドへサイドチェンジをし、そのパスを受けた山下のアーリークロスは味方に合わず、更に35分にも、カウンターを基点として、敵陣右サイドから右ポケットまで進出した山下のグラウンダーのクロスに、ゴール前に進出した食野の右足のシュートは、レッズ右SB石原にブロックされてしまうが、この時間帯は、ガンバが試合の流れを掴んでいく。
これに対して、レッズは、特に両サイドからの攻撃を活性化させるべく、右サイドを右シャドー金子、左サイドを左SB長沼を高く張らせたうえ、サヴィオと渡邊の2シャドーにし、石原、ダニーロ、ホイブラーテンの3CBとする3-4-2-1システムに一時的に変更して試合の流れを変えようとする。

レッズも、44分に得た右CKを基点として、右サイドからからの渡邊のクロスに、ゴールフォアに飛び込んだCBダニーロが頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまい、前半は0-0で終了。

(後半)
レッズ、ガンバとも選手交代なく、後半開始。
まずチャンスを作ったのはレッズ、45分に、中央エリアからのホイブラーテンからのヘディングでのフィードから、ペナルティエリア中にてボールを受けたサヴィオのシュートはゴール左に外れてしまう。
しかし、ガンバも、その直後の46分に、右サイドでのショートカウンターから、山下がペナルティエリアからシュートを放つも、GK牲川のセーブに阻まれてしまうが、その流れを活用して、両サイドを基点とした宇佐美、山下、食野との連動性から、局面で優位に立ち、先制に繋げる。
ガンバは、53分に、敵陣左サイドに流れてフィードを受けた宇佐美を基点として、宇佐美とのパス交換から敵陣左サイドでパスを受けた食野のクロスに、レッズ左SB長沼の背後から、ゴールフォア側に飛び込んだ山下が頭で合わせて、ゴール左隅に流し込んで、ガンバが1-0と先制する。
ガンバは、その後も、56分に、バイタルエリアでの鈴木からの右サイドでの展開で、山下から、ペナルティエリア付近にて横パスを受けたCFヒュメットのシュートは僅かにバーを超えてしまうが、試合を優位に進めていく。
これに対して、レッズは、CF松尾を左シャドーに、左シャドーのサヴィオをCFにポジションチェンジして、左サイドからの松尾のドリブルやサヴィオの個人能力を突破口にして、攻撃の機を伺う。
レッズは、まず60分に得た左バイタルエリアでのサヴィオのFKはバーを超えてしまい、続く64分にも、左サイドでの展開から、松尾のクロスに、ゴールフォア側に飛び込んだ金子が頭で合わせるも、ゴール右に外れてしまい、65分にも、右サイドでの展開から、パス交換から右ポケットに進出したサヴィオのシュートはゴール左に外れてしまう。
徐々に試合の流れを引き戻そうとするレッズは、67分に、ボランチ松本から中島に、左SB長沼から荻原に、右シャドー金子から関根に替える3枚交換策に出て、松尾の1トップ、(右から)サヴィオ、中島、関根の3シャドー、安居と渡邊のダブルボランチに変更して、攻撃を仕掛けていく。
一方で、ガンバも、宇佐美、山下、食野の連動性を活用して両サイドを基点とした攻撃を仕掛けようとするが、徐々にレッズの両サイドからの攻撃に押し込まれる場面が増えていき、74分に、左SB黒川から江川に、左シャドー食野から岸本に替え、更に79分には、ボランチ満田から倉田に替えて対応していく。
レッズは、両サイドからの攻撃を活性化させていくが、ガンバの堅いディフェンスを崩すことができず、79分には、右SB石原に替えて髙橋を投入し、髙橋、松尾の2トップ、サヴィオ、中島のIH、関根を右SBとする4-4-2システムに変更して、髙橋のポストプレーを活用しつつ攻勢を加えようとする。
その後は、レッズが両サイドから、ハーフスペース、更には両ポケットまで進出する展開が続くも、ガンバのディフェンスの粘り強い対応によりシュートには至らない。
レッズは、ロスタイムに入り、ペナルティエリアでのパス交換から、中島からパスを受けた渡邊のシュートはゴール右に外れてしまう。
レッズの攻勢に対して、ガンバが4-4-2の粘り強いリトリート対応により、レッズに得点を許さず、ガンバが1-0と勝利。

【システム】
(浦和レッズ)4-2-3-1(右から)
GK  西川(9分 牲川)
DF  石原(79分 髙橋)、ダニーロ、ホイブラーテン、長沼(67分 荻原)
ボランチ 松本(67分 中島)、安居
シャドー 金子(67分 関根)、渡邊、サヴィオ
FW  松尾
(守備時はプレス時は4-4-2基調で、時に4-3-3など。リトリート時は4-4-2)

(ガンバ大阪)4-2-3-1(右から)
GK  一森
DF  半田、中谷、福岡、黒川(74分 江川)
ボランチ 満田(79分 倉田)、鈴木
シャドー 山下(84分 中野)、宇佐美(84南野)、食野(74分 岸本)
FW  ヒュメット
(守備時はプレス時は4-4-2基調、リトリート時は4-4-2)

【勝負の分かれ目】
ガンバが後半、宇佐美、山下らのよい攻撃の連動性活かして先制したことと、レッズの両サイドからの攻撃に対して粘り強くディフェンス対応したこと。

【まとめ】 
ガンバは、前半はヒュイットへのクサビのパスを阻止され、攻撃のリズムがなかなか作れなかったものの、後半はサイドを基点として宇佐美、山下、食野らの連動性が良くなり、決定機を多く作ることができ、有効なショートカウンターも展開できた。
ディフェンス面でも、中谷、福岡を中心として粘り強くディフェンス対応でき、レッズの有効な攻撃を封じた。連勝の波に乗った。

レッズは、前半から、システム変更や選手交代策を幾度なく繰り出し、後半は特にガンバのゴール前まで迫ったものの、ガンバの粘り強いディフェンス対応に得点できなかった。
ただ、シーズン序盤と比較して、攻守とも機動性・連動性は高まっており、連勝は止まったもののチーム力はアップしている。次節以降に期待。


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最終更新日  2025.05.29 14:45:48


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