今日も他人事

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2026年08月10日
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カテゴリ: 死亡遊戯
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こんばんは、永世さんの クソデカおっぱい 流し目の為だけに円盤買うかお悩みの今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

……いやまぁ、原作の時点でも割と大きかったんですけどね。改めて、ねこめたる先生がそういう風に描き直してる感はある。構図とか。需要をよく分かってらっしゃる(笑




永世さん、自分では知性派ぶってるし、実際、頭は回るんだろうけど、ゆえに、というか、だからこそ、頭が回り過ぎっていうか「私は騙す側であって、騙される側ではない」ってニュートラルに「自分>他人」って考えに陥りがちなタイプ。

だから、原作だと蜜羽に××××されかけてたし、海雲の小細工にも出し抜かれ、しまいには幽鬼にも……という。日澄ちゃんは……ほら、根がどじっこだから、あの子。×因は、うっかり(ぉ

その癖、「は、××が私よりも上……?」と内心でムカムカしたり、割と感情的な可愛いお姉さんという印象自体は原作読んでた頃と大して変わんないかなって。アニメは、それを××への嫉妬や師匠への愛憎にまで明確に昇華してたけど。まぁ、分からんでもないけどね……うん……




あ、念のため、原作3巻も読み直しました。

前は計3日かけて読み終えた作品だったけど既に一度、既読済みってこともあり、1時間半、つまり映画と同じぐらいの時間で読了。





改めて思ったけど……アニメ『死亡遊戯』の改変コンセプトは「デスゲームプレイヤー(職業的人殺し)である前に一人の美少女」なんだろうなって。それも一人、二人じゃなくて、ほぼ全員。

だから、原作では精神的にも実力的にも隙の無かった――空虚さや嫉妬心はあったが――蜜羽や永世がああいう改変をされたんでしょう。日澄ちゃんは原作の時点で大概、どじっ子だったからね。ドジの意味合いが少し変わっただけで(苦笑

今回、映画で真熊さんの出番が削られたのも割と納得できる。単に弱くする余地(隙間)、味の出る出番(演出)をひり出せなかったから。結果、出番そのものが削られるという罠。流石に、存在までは削られなかったけど。



一応、原作だと、ちゃんと地味ながらも良いやり取りもあるんだけどね……これから刊行される予定の漫画版では残ってることに期待しとこう。 漫画でも削られたら泣く。




実際の所、そういう改変――原作では隠し味程度に描かれていた登場人物の情緒面を拡大解釈し、その為に登場人物の言動や物語すらも再構成する描き方――を「改善」「美しい」と感じる観客もいれば、「改悪」「弱弱しい」と感じる人もいるでしょう。

そこはもう作品の良し悪しというより、観る人の好みの差――登場人物達に何を見て、何を求めるか――に依るので私には何とも言えない。私自身、二次創作は読むのも書くのも好きだし、弱弱しい美少女好きとしても、このアニメ版の手法を認めざるを得ない所はあるしね。商業的な有効性という意味でも。

しかし、原作の「美少女である前に一人のデスゲームプレイヤー(職業的人殺し)」としての描き方にこそ最大の魅力を感じていた身としては、それらを捻じ曲げるような改変は、やはり受け入れ難いものがある。まさしく、このアニメ版で描かれたナイーブさ……一般的に"美少女"に期待されがちな繊細さや女々しさ……をかなぐり捨てて来たからこそ、原作小説は唯一無二の存在感を発揮できていたのに「強がったり悪ぶったりしてるけど、実際は繊細な美少女なんです」という改変は本末転倒な気も否めず。

勿論、据わりが良いとは思いますけどね……なんせ、登場人物達が軒並み、世間一般的な"美少女"像に近づいてる訳ですから。その分だけ、 デスゲームプレイヤー(職業的人殺し)として生きることを自発的に受け入れている という本来、一番大事な根幹の設定が限りなく薄れていくだけで。



……いや、美少女なら、ええんか?

美少女が苦悩して、メソメソ泣き言もらすのが、そんなにええんか?  うん好き!(ぉ



もし、この子たちが美少女(あるいは美少年)じゃなかったら誰も納得しないでしょうよ、アニメ版の改変。「は、何、言ってんの?」って冷笑されるのが目に見えてる。そうならず、受け入れられるのは結局の所、対象が文句なしの美少女だから。

いや、そもそも、美少女じゃなかったら、こんな風に改変しようとさえされんでしょう。改変するのは、やる側に「そういう風に改変した方が効果的」という目算が立つからでして。



結局ね、"美少女"なんですよ。原作の登場人物達が軒並み"美少女"であること自体が、このアニメ版の改変における最大の動機というか要因なんです。

"美少女"だから、制作側がこういう改変をしようとなるし、観客側も受け入れる。つまり、アニメはアニメで、きちんと作り手と読み手のキャッチボールが成立できてるんです。美少女って、こういうものだよねって。

寧ろ、劇中の美少女達が軒並み"美少女"然としていない原作小説の方がキャッチボールできる層は少ないまであるかもしんない……まぁ、原作小説も主人公が美少女じゃなかったら読んでないけどな、私(ぉぃ

原作にとってはあくまで華(客寄せとしての武器、撒き餌にして免罪符) に過ぎなかった"美少女"であるという点を、アニメ版は逆手に取ったんです。"美少女なのに"ではなく、"美少女なので"より一般的に受け入れやすい、期待されやすい形に改変する根拠として。人は"美少女"に弱いですから。弱々しく、可哀想で、健気な。ええ、私も好きですよ、"美少女"。

でも、「弱弱しくて可哀想な"美少女"だと思った? ちげーよ、外面に騙されてんじゃねえ!」ですっ飛ばして来た原作を「すみません、やっぱり、本当の本当は弱弱しくて可哀想な"美少女"なんです、私。ごめんなさい、ごめんなさい……」に変えちゃったのは……なんていうか凄いなって。いや、物語って、こんな風に作り替えちゃっていいんだネ……(==



実際、凄いと思いますよ、アニメ版。

まず1点目は原作改変、すなわち 原作クラッシャー アレンジャーとしての能力。「え、この原作を、この内容に!?」って奴。 できらぁ!

正直、本作を初日に映画館で視聴した時、度肝を抜かれましたよ、ええ……思いつくか?"あの"反町友樹に 柏木耕一 遠野志貴 の役回りをやらせようなんて、普通。

しかも、その為に「アニメ幽鬼はキャンドルウッズから、ずっと伽羅を引き摺っててー……自分も同類かもしれないって思いこんでてー……」なんて原作では一ミリも描写されてない設定にして、そのアイデアに併せて物語まで作り変えるとか狂気の沙汰過ぎて、「やべーよ、やべーよ……」ってなった。本当、 劇場から出る時も顔、引きつってた もん。いや、マスクしててよかったぜ……へへ、うへへ(白目

おまけに、そのメンタルケアを藍里にさせるというオマケ付き。多分、藍里の活躍が後半少ないから、ヒーラーとしてのシナリオロールを付与したんでしょうね。 急に歌うよー



あれだね、原作幽鬼と原作藍里に一緒に映画を視聴させて「「……」」って気まずい空気になって欲しい。 「……えーっと。その、藍里?」「……はい」「歌、上手いね」「そう、ですね」



他にも蜜羽なんかね。あの改変は正直、舌を巻きました。



映画での顛末が強引とか唐突ではあるんだけど、原作で彼女の持つ"空虚さ"とそれを埋めてくれることを他者に期待する部分や「あー、苦しみながら生きるのは辛いですよね。 じゃけん、殺しましょうねー 」となる死生観まで加味すると、意外とアリかな、って。唐突だな―とは思いますけども(苦笑



2点目は、物語を"善い話"に仕立て上げてる能力。美化スキルとでもいうんだろうか。 人、それをお化粧という。

確かに、原作にもちょこちょこあるんですよ。幽鬼の葛藤とか、永世の苛立ちとか、etc。

でも、それがどの程度のものか、はっきりと明言されてはいない。

それは、ある意味で"隙"なんです。物語における空白、読み手の想像が膨らむ余地。そして、その"隙"を最大限に活用して、別物に作り替えてみせたのが本作。

……いや、私も好きだよ、二次創作。でも、初めて、その残酷さというかグロテスクさを理解できたかもしれない。 他人がしているのを見てはじめて分かる…

繰り返しになりますけど、原作って"一人の美少女である前にデスゲームのプレイヤー(人殺し)"って言う風にきちんと描いてる作品なんですよね。「 普通の人間なら持つよね、恐怖感とか罪悪感」 っていう当然の疑問や発送に対して、 「じゃあ、仮にそれを持たない(あるいは、薄い)人間がいたら? そういう人間が主役で、他の主要キャラもそうだったら?」 っていう想定で描いてる節がある。だからこそ、味が出てるし、成り立ってるし、独自性を発揮できているとも言える訳で。



逆に、アニメはそういう風に作り上げられた作品を"デスゲームのプレイヤー(人殺し)である前に一人の人間(美少女)"として再構成してる。



それ自体は試みとして面白いし、理解もできるのですけど、それを同じ世界観、ストーリー、キャラクターで実現しようとした結果、一部で無理な改変を余儀なくされてる感は否めない。

少なくとも 「金銭や生き甲斐の為、自分達の意思で殺し合いに参加し続けている」 という登場人物達の身勝手さや加害性は曖昧模糊なものとなり、まるで全員が全員、"哀れで可哀想な同情すべき存在"のような錯覚さえ覚えるような作りになっている。何も考えずに眺めていれば、皆、可哀想な被害者のように見えてくるのは正直、巧いと思ったよ。催眠術みたいで。

実際は 「美少女のガワを被った人殺しの集まり」 でしかないんだけどねぇ、本作。それをあそこまで 「可哀想なヒロイン達の美しくも儚い殺し合い」 みたいにまで昇華できたのは凄いよ、本当。

……まぁ、それでも、アニメ幽鬼ちゃんがgdgd苦悩してる姿には、ちょっと思うところありますけどね。 お前、本当(以下略




でも、悲しいかな、そういう上野監督が描くアニメ版メソメソ幽鬼ちゃんの物語の方が好みの人はいる筈なんだよね。人でなしな原作幽鬼の物語よりも。実際、SNSを見てると映画版には好意的で、二期も楽しみって意見もチラホラ見えるし。アニメ版の描き方そのものが好みなのか、上野監督の独特のアレンジが見たいのかは不明ですけど。

そして、これからも分裂は進んでいく。丁度、今、原作準拠の新作アニメが放映中の 『攻殻機動隊』が有名な押井版とで評価が割れている ように。結局、皆、自分が見たいもの、自分にとって都合がよいものが一番なんだ……私自身がそうであるように。




しかし、まぁ、結局の所、これらも全て制作側の壮大な仕掛け、なのかもしれない。

本作のお話を原作通りの"人でなし"として見たい層。
原作とは違う哀れで可哀想な"美少女"として見たい層。

異なる顧客要望に応じた商品展開で集金しつつ、炎上によるSNS上での話題性の維持をも狙った壮大かつ迂遠な商業的なマルチメディア戦略。

そして、おそらく、その根底にあるのは 「まぁ大筋、原作に沿ってれば原作ファンは最後まで見るやろうし、原作と違ってたら話題にするやろうし、特典小説と原作絵のブックレット付ければBDも売れるやろ」 という 金蔓 原作ファンに対する嫌な信頼というか打算というか舐め(ズキューン



……そう、間違いなく、作ってる側は分かってるのだ。原作の内容も、改変の効果も。全部、分かってて、やってる。

でなきゃ、 1話の試写会 で監督が 「原作ファンの反応が気になる」 とか言ったりせんかったやろ。畜生、確信犯め…… おまんらとはもう遊んじゃらん!!



余談ですが、今回の劇場版まで見届けて、 「ドラクエ5 ユアストーリー」 を思い出しました。原作および原作ファンに対する本心が透けて見える、という意味でね。わざわざ、"愛"なんて言葉まで使ってさ…… 満足だろうなガトー、でもそれは(以下略





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最終更新日  2026年08月10日 00時00分12秒
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