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南西地方 カオール クロ・トリジェディーナ2001 Clos Triguedina ジャン・リュック・バルデ Jean-Luc Baldes マルベック主体(マルベック80%、メルロー15%、タナ5%?) フレンチオーク樽18ヶ月熟成(新樽率30%~34%)? アルコール度13% 輸入:株式会社 成城石井 購入価格:2980円色は微妙にくすんだ濃い紫。上澄みが綺麗な濃い赤紫。香りはインク、プルーン、プラム、炭、イチジク? 抜栓45分でインク、獣臭、プルーン、カカオ。味は渋味と苦味を伴う酸味。余韻に渋味と薄く甘味を伴う苦味。うん、美味い。香りは苦味を連想するものが主で拡がりには欠けるが、シンプルで重厚感を思わせる。味もシンプルで分かり易いが、余韻の伸びが複雑さを持たせてる。順調に熟成していってるのか、渋味の出方が穏やか。この熟成感がともすればシンプルな味にも思わせるんだが、実際は余韻とも相まって結構複雑な印象を出す。所々で苦味が顔を出し、要所に起伏を作って味構成を上手に強調してくれる。香りにワイルドさが足りないのはカオールファンとしては物足りなさもある。これはこれでカオールらしさを感じないでもないけど、どちらかというと土地より品種の特徴が強い。マルベックの力強さが苦手な人にはどっちみち関係無いね。 抜栓45分でカオール的な獣臭が漂い始め、 しかし味には苦味が強まり少々バランスが揺らいでくる。 香りは明確になるが、味の起伏が上手く作れずしつこさも出てきそうな感じ。 シンプルさが悪い方向に傾きだす。 不味くはなってないけど、独特の複雑さが損なわれてきた様にも思える。まぁ渋味が抜け始めてきて、重さと飲み易さを両立しかけてる段階。重いワインなんだけど、重いだけじゃなくてちゃんとその重さをワイン自体の魅力に出来てる。時間経過後だと違和感が出てくるので、抜栓後に早めに飲みきっても良い。 しかし、ここ抜栓100分強にきて徐々に酸味が主張しだす。 強まった苦味とのバランスを取る様で、抜栓直後の複雑さとは変わってしまったが、 しつこさも感じながら個性と存在感を残す、よりカオールらしい味に動きつつはある。 どこか濃い目のシラー系ローヌワインに近い味にも感じる。値段相応。ボトル側面に澱も張り付き、状態も良好。今飲んでも美味しいし、まだ発展途上中で3~5年以上はさらなる熟成も期待できる。信濃屋 クロ・トリジェディーナ2001 2980円熟成途中のカオールワイン。3000円弱ならおおよそ適切な実力。将来性も込みで考えれば決して高価くない。
2010/01/31
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スペイン バレンシア州(?) プリンス・デ・バオNV Prince de Bao チェルビノ・ヴァルサンジャコモ Cherubino Valsangiacomo ボバル、テンプラニーリョ 割合不明 アルコール度11.5% 輸入:株式会社シジシージャパン 購入価格:368円色は透き通った赤紫。香りはカシスリキュール、砂糖、プラム、ゴム?味は酸味と甘味。余韻に軽い苦味と酸味。うわぁ、すごい人工甘味料的な香り。味は渋味をほとんど感じさせず、駄菓子みたいな甘酸っぱさ。過度に期待したつもりは無かったけど、不味いとは言わないが全てが安っぽい。ジュースっぽい感じの味で、飲み易さはある。安いピノノワールにも近い色合いと味の軽やかさで万人向けのつくり。まぁ「王様の涙」みたいなのと同類と思えば腹も立たないけど、香りのショボい部分が味のわずかな長所を押し殺し、飲む気を削いでいく。ガブ飲みワインとするにも荷が重い。 40分程度の時間経過で多少香りが抜けたのか、悪い安っぽさはある程度解消の方向に進む。 そして時間経過による温度上昇で味に苦味が伴い始め、軽やかな味にいくらか重みが出てくる。 この位の重みだと中途半端過ぎて無い方がマシだが、動きを作ろうとした努力は認めるw。香りの部分に目をつぶれば、味は値段の割りにそこそこで飲めなくはない。もう少し香りの質に気を使ってくれれば安いなりにでも見所が生まれただろうが、香りが不自然な甘ったるさで味を振り回し、最初から最後まで酒入り葡萄ジュースの領域。で、この“ジュース”の部分が駄菓子系粉ジュース並み。あとは時間経過の変化を期待するのみ。ガーリックやチーズ等の効いた料理で香りをごまかせれば、水代わりのワインとして味だけ楽しめるのかな?美味しく飲むには何か料理やツマミが必要。値段相応。悪い意味でワインらしくないところがある。流石に単独で飲むには難儀なワインだった。楽天では扱い無し。まぁ「王様の涙」をもう少し人工的に甘くした、みたいなのを想像して下さい。何となく以上の理由で買う程のものではないです。
2010/01/28
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南西地方 カオール シャトー・パイヤス2002 Chateau Paillas シャトー・パイヤス マルベック主体、メルロー (マルベック90% メルロー10%?) ステンレスタンク熟成18ヶ月 アルコール度13% 輸入:株式会社ベルーナ 購入価格:1450円弱(送料込みの3本セットで4780円)色は濃い紫。先日飲んだ2005よりももう少し上澄みの色が薄い。香りはカカオ、炭、コーヒー、生肉(レバー)、焼けた餡、灰?プルーン?味は軽い渋味と苦味。余韻に苦味と苦味を伴う酸味。味も香りも苦味の感覚がやけにわざとらしいな。軽く熱劣化でもしてたんだろうか?コルクに染みは見られなかったので噴出は無かったのだろうが、ボトルからは2~3ミリ程度はみ出てた。とりあえず味はまだ悪くはなりきってない。渋味基調で苦味が締める。平坦な味わいだが、余韻の酸味がほのかに果実感を起こし、それなりには飲める状態。ただ、この味に絡む苦味感が果実の感覚を食い潰してる。明確に熱劣化を疑うほど葡萄の感じは消し飛んではいないが、随分つまらない味に感じる。これで味にクリアーな印象があれば似非古酒みたいな風になれそうだが、どうも口内で濁る。香りから果実感が抜けて、味も平坦で苦味が目立つ。多分熱劣化だろうな・・。それほどひどい劣化でもなさそうなんだけど、ワインの美味しさはあまり感じられない。まぁ香りにはまだ微妙に土地のニュアンスが生き残ってるところも見られたのは救いだった。値段以下。1000円程度かな?劣化ワインの値段を想像するのは無意味だけど、1000円辺りの酒質のワインなら稀にこういうボトルに出くわす事もあるので折り合いも付く。1500円弱のワインでこの状態は残念にも思う。ラマルティーヌ2005 と パイヤス2005 と今回のパイヤス2002MyWineClub メダル受賞黒ワイン3本セット 送料込4780円このセットの3本を全て飲んでみたんだが、共通して言えるのは香りはそこそこだが味がイマイチという所。それもその理由が、(3本中2本、もしかしたら3本とも)保管に原因がありそうな妙な質であったことが気になる。仮に何も異常は無かったのだとして、これが本来のこのワインの実力だというのなら、これは随分とレベルの低いカオールワインセットだな。カオールファン、マルベックファンとしてはあまりオススメできないセットかな。
2010/01/27
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実にシンプルなラベルイラスト 南西地方 カオール シャトー・パイヤス2005 Chateau Paillas シャトー・パイヤス マルベック主体、メルロー (マルベック90% メルロー10%?) ステンレスタンク熟成18ヶ月 アルコール度13% 輸入:株式会社ベルーナ 購入価格:1450円弱(送料込みの3本セットで4780円)色はくすんだ濃い紫。香りはインク、プラム、カカオ、革、山椒?味は渋味と苦味。余韻に苦味と薄い甘味。香りはそこそこパワフル。抜栓直後は味が妙に軽く感じられたが、20分程度でいくらか重みが出てくる。渋味が目立つが突出はせず、適度に苦味が絡んで味に特徴を作る。苦味が味の起伏を抑えて平坦で退屈しそうな気配はあるが、そこを余韻の追撃で押し込んでいく。ワイルドな味であるとも言えるが、少々強引で大ざっぱな味構成。何か普通のワインの味でもありそうだな。「マルベックのワイン」というのは分かっても、「カオールのワイン」っぽさがイマイチ弱い。樽を使ってないのが原因なのか、良くも悪くもどこかストレートな味わいで、飲み易さはあるが深みが乏しい。味だけなら1200円前後のスペインワインにも近いところがある。とりあえず味はカオールっぽさに物足りなさを感じつつも、不味くはなく普通に飲める。香りは苦味や酸味が重みを連想させて存在感を生み、この点は素直に評価出来る。もう少し果実の香りや甘味を感じられればバランスと厚みを感じられそうだったが、美味さが出てくる手前で停滞してる様で煮え切らないのは残念。とりあえず値段相応。「カオールワイン」とは考えず、いくらかユニークな「マルベックワイン」と考えれば納得いく。
2010/01/25
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南西地方 カオール シャトー・ラマルティーヌ2005 Chateau Lamartine アラン・ゲロー Alain Gayraud マルベック90% メルロー10% セメントタンクとオーク樽熟成 アルコール度13.5% 輸入:株式会社ベルーナ 購入価格:1450円弱(送料込みの3本セットで4780円)色は濃い紫。香りはチョコレート、バニラ、インク、クリーム、土? 抜栓10分位でカフェオレ、キャラメル、プラム、巨峰、プルーン、昆布?味は渋味と苦味。余韻に苦味を伴う甘味。 抜栓10分で余韻に酸味とプルーンっぽい甘味が強まってくる。凄い濃厚さを思わせる香りだが、味は結構シンプルであっさり。余韻もそれほど暴れず、カオールにしては随分大人しい味。適度な苦味と余韻の甘味で万人向けの気配を出すが、出しゃばらずにコンパクトに纏める。香りの出方と味のイメージが綺麗に一致し、分かり易い味に構成される。 ところが、時間経過で味や香りの出方が大分揺らぐ。 甘い香りが拡がるが、味は何か余韻がデロ~ンとして締らない。 大福餅をツマミにワイン飲んでる様な変な感じ。 苦味ばかりが突出されるよりはまだ飲めるが、 飲み方次第で熱劣化(マディラ化?)ワインに近い妙な味に。 どこかで保管にしくじったのかな?とりあえず香りも味もそんなに悪くないけど、カオールらしさが決定的に足りない。濃い目の果実の香りに樽の感覚と苦味が絡む味は、何かスペインワインっぽい。甘い香りと整然とした味で劣化ボトルと言う程にはもう少し飲める印象は出せてるが、自分の期待した味とは大きくハズれた。時間経過で香りと味に不自然に甘ったるいニュアンスが生まれ、保管不良の影響を疑わずにいられない。総合的にはカオールワインとしてはどこか頼りない。濃い目のワインとしては香りはともかく、味の勢いが弱くて物足りない。抜栓10分で急変したのを鑑みるに、今回のボトルは状態が悪かったんだと思う。まぁそれでも1500円弱ならギリギリ値段相応。スペインワインで駄目ならラングドックのシラーに似たようなものが有りそう。カンプラザン・シラーの方が確実に美味い。抜栓10分以内が勝負のカギ。今回はハズした。
2010/01/24
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南西地方 カオール シャトー・オー・モンプレジール2006 Chateau Haut-Monplaisir キャシー・エ・ダニエル・フーニー Cathy et Daniel Fournie マルベック100% アルコール度12.5% 輸入:株式会社 田地商店 購入価格:1680円色はかなり濃い紫。香りはプラム、プルーン、獣臭、墨汁、カカオ?檜?味は渋味と軽く苦味を伴う甘味。余韻に苦味を伴う酸味と薄い甘味。おおっと良いねぇ、カオールらしいカオールワイン。もう見るからに濃いし、味わいもシンプルにして深みを出す。何となくカカオ比率の高いチョコレートドリンクにも近い。鉄分を思わせる果実に炭や動物の肌のニュアンスの典型的カオールの香り。味も苦味が絡みつつもあまり目立たず、果実の甘味をしっかり出してコクと厚みを感じさせる。この味のコクと香りが十二分に重みを演出し、パワー派の飲み手にはたまらない味わいを生み出す。独特のクセが強くて、これは飲み手を選ぶなぁ。濃いワインが好きな人なら大体気に入りそうだけど、この香りには好き嫌いが出そう。華やかな香りとか、綺麗な酸味を求めた軽やかなワインのファンには論外なボリュームのワイン。 抜栓100分前後で口当たりがやや軽く、水っぽい印象になる。 味や余韻のクセはそのままなので、このワインの魅力を損なうことはないが、 せっかくのボリューム感にケチをつける様な動きでちょっと惜しい。好みの味過ぎてあまり中立的な感想になってないけど、それはつまりそれだけ“そういう傾向の質のワイン”という事。黒い・臭い・重い、ド直球のカオール。料理はやっぱりジビエだな。カオールは極端に言えば“香辛料を効かせた臭くて硬い肉”にしっくりきそうな独特の立ち位置のワイン。妥協してビーフシチューとかグレービーソースのガーリックハンバーグでも大丈夫だが、そうなるとスペインワインと役割が被るんで、このワインのコスパと真価は発揮しきれないと思う。脂の乗った肉料理一択としてもソース次第かな。大穴狙いでレバーカツにオタフクソース。(臭い肉にしつこい味のソースだから条件は満たしてるw)値段以上。2000円前後でも納得出来そう。今飲んでも美味しいし、熟成も期待出来る。信濃屋 シャトー・オー・モンプレジール2006 1680円楽天では信濃屋オンリー。久々のカオールらしい味だったから贔屓の部分が有るにしても、1680円はなかなか良心的な価格に思える美味さだった。
2010/01/21
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南西地方 カオール グレヨン・カオール・マルベック2007 Gouleyant Cahors Malbec ジョルジュ・ヴィグルー Georges Vigouroux マルベック100% アルコール度13% 輸入:株式会社ドウシシャ 購入価格:1029円色は鮮やかな濃いめの紫。香りはプラム、ブラックベリー、バニラ、獣臭(犬?)、プルーン、インク?イチジク?味は渋味と苦味を伴う酸味。余韻に渋味と薄い苦味。カベルネには出せない、良い意味でワイルドなマルベックらしい香りでなかなかの拡がり。余韻の渋味と苦味のクセが思いのほか喰らい付き、きちんとカオールしてるのは立派。カオールにしては比較的軽めな部類の味だが、それなりに適度なボリュームのバランスと飲み易さがある。さらに香りと余韻のクセが充分に個性を出し、存在感が明確。ただこのワインの場合は、苦味の出方が酸や渋味を圧迫気味で起伏が薄っぺらい印象も感じる。質の良いカオールはこの苦味が味の“厚み”や“重み”“深み”を増す方向に動いてくれるものだが、このワインは値段なりだからか、そこまで複雑な働きは見られないし期待も要求もできない。香りと余韻のクセは人を選ぶ要素なので、ボルドーほど万人向けではないかも。だがこの価格で充分品種と土地の特徴を出せていて、完成度は高い。カオールファンのデイリー、またはカオールワインの入門ボトルとしては申し分無し。熟成はあまり考えなくてよい、すぐに飲む・飲めるカオール。1000円前後で買えるなら値段以上。1300円を充分狙える実力。1000円ボルドーに飽きた人が飲むと、同価格帯のカオールは結構新鮮かもしれない。★楽天検索 グレヨン カオール マルベック★4店舗の扱いで平均1300円強。自分はうきうきワインのメルマガ特価で購入したので、1029円とお得な価格。1300円ならユニークな部類ではあっても、標準的なワインの枠内。それでもカオールワインとしては充分な質。
2010/01/20
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チリ セントラル・ヴァレー コノスル・ソーヴィニヨンブラン2009 ConoSur SauvignonBlanc コノスル ConoSur ソーヴィニヨンブラン100% ステンレスタンク3~10ヶ月熟成 アルコール度13% 輸入:株式会社スマイル 購入価格:698円色は微妙に黄緑がかった薄い黄色。香りはシトラス、グレープフルーツ、シロップ、キウイ。味は甘味を伴う苦味と薄い酸味。余韻に苦味と甘味。2007年、2008年と飲んできたが、2009年もなかなか美味い。今回は酸味よりもミネラル感押し。例年よりも酸味が弱々しく味の厚みは少々頼りないが、甘味を伴った苦味感が底を支え、全体のバランスは非常に綺麗。酸味が弱いせいで必要以上に苦味が目立つ時があるけど、この苦味は弱い酸味部分をサポートする要素なので、これは仕方無い。だが苦味の他にメインを張れる要素が乏しい以上、ちょっと味が一面的で、悪い意味で「水っぽい」様にも感じられてくる。この水っぽさがある意味飲み易さを生み出してもいるので、この辺は人によって好き嫌いが出てくるかも。まあ味はやや弱めだがそれほど軽いわけではなく、透明感があって飲み易く香りもそこそこ。毎年欠点はあるが、それをカバーする長所を明確に見せて価格以上の存在感を示してくれる。チリのソーヴィニヨンブランはコノスルだけあればいいとすら思える。値段以上。余裕で1000円以上の実力。2008年ボトルと比べると見劣りする所もあるが、2009年も十分美味しい。★楽天検索 コノスル ソーヴィニヨン ブラン★17店舗中、平均750円前後700円未満でも買えるチリのソーヴィニヨンブランとして文句無し。コノスル・ヴァラエタルはこの後ゲヴェルツトラミネールやヴィオニエの2009年も飲んで記録を書こうと思ってたけど、もうここらで打ち止めでいいかな?書くまでもなく、充分安くて美味しいです。新たに書くとしても、数本まとめて簡易的に気になった特徴を羅列するだけで充分な気がする。さて、そろそろ溜まったカオールワインを消化していこうか・・・。
2010/01/17
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味盛り返したよ。 チリ コルチャグアヴァレー コノスル・ピノノワール・コンバージョン2008《4本目》 ConoSur PinotNoir Conversion コノスル ピノノワール100% 4~10ヶ月樽熟成 1ヶ月のステンレスタンク熟成(PDF) アルコール度14.2% 輸入:株式会社スマイル 購入価格:944円ラベル画像は流用。3本目はコチラ(2009年10月)色は透き通った濃い赤紫。香りはプラム、カシス、砂糖、蜂蜜漬け梅干し、灰、墨汁?味は甘味と苦味。余韻に苦味と軽い酸味。香りの拡がりが軽やかになり、味も3本目の10月時に感じた中途半端な薄い渋味や苦味が軽減。当初の絶妙なバランス感を取り戻しつつある。渋味や酸味は綺麗に抜けた感じで、残った甘味と苦味の上手なバランスで成立する均整の取れた味わいに。突出する要素が無くなり、全体が非常にクリアーに感じる。甘い感じの香りが出てきたのもこの味を支えている。 あ、でも抜栓45分程度で寝静まってた酸味と苦味が起き始めて、しつこさが出てきた。 味のクリアーな印象が損なわれて再び下方修正。 数ヶ月単位はもちろん、抜栓10分単位でも相変わらず忙しいワイン。 3ヵ月後にまた味が落ちて、半年~9ヶ月後にはもう一度復活したりして。わずか一年の間に山有り谷有りの変化。もうじき2009年ヴィンテージが出回り始めると思うけど、それもどうなることやら。コノスルシリーズはもう充分安くて美味いのがわかったので、この辺でそろそろ記録を卒業し別のブランドに力を入れようと思い始めてたが、このワインに関しては単純に面白いのでこれからも定期的に飲み続けていきたい。値段以上。4本目のこのボトルは1300円弱クラス。でも時間経過後は大体値段相応。★楽天検索 コノスル ピノ コンバージョン★
2010/01/15
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コノスル セントラル・ヴァレー コノスル・メルロー2008 ConoSur Merlot コノスル ConoSur メルロー85% カベルネソーヴィニヨン10% シラー3% マルベック2%(テクニカルシートPDF) 樽熟成5ヶ月 アルコール度13.4% 輸入:株式会社スマイル 購入価格:698円色は濃い紫。香りは土、ブラックベリー、プルーン、チーズ、カカオ、インク?杉?味は渋味と苦味を伴う酸味。余韻に苦味と甘味。香りは典型的なチリワインの傾向だが、意外に青臭さは無い。渋味基調だが最初から酸味も絡んで深みは微々たるもの。香りが「土臭いチーズ」みたいで、ややクリーミーな印象を受ける。この香りが単調に陥りそうな味に起伏を持たせ、味の厚みを底上げする。バランスは悪くないが、少々苦味が目立つ傾向もある。良くも悪くも土の香りが目立ち、これはこれでチリワインらしさでもあるが、香りのせいで何だか味が雑に感じる。プルーン・チーズ・カカオの香りが組み合わさるとチョコレートっぽい香りにも化けるが、その香りは味の甘味とは結びつかず、味の粗さはそのまま。でもこの価格帯のチリワインとしては充分及第点。味の濃さは程々でユニークな印象もあり、万人向けのチリメルロー。同じコノスル・ヴァラエタルでも、ひょっとしたらカベルネよりもチリの主張を強く感じる。値段以上。変に泥臭かったり、妙に甘ったるかったりするチリワインを思えば美味さが明確。900円前後でも納得。500ml残しで次の日(開栓約20時間経過)香りに杉やゴムの様な物が混ざり、安っぽくなった。味は前日よりも酸味が強まり、渋味はやや後退。グラスに注いで数分経過するとゴムっぽい香りは収まったが、前日のクリーミーな香りは無くなった。こうなると味もよくあるチリワインでしかないな。それでも不味くはなってないので、価格評価も特に下がらない。何だかんだ言って、やはりそこらの安チリよりずっと出来の良いワインではある。★楽天検索 コノスル メルロー★
2010/01/14
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南西地方 AOCビュゼ ビュゼ・ルージュ2006 Buzet Rouge ロッシュ・ディヤック Roches d'Hillac メルロー60% カベルネフラン30% カベルネソーヴィニヨン10% ステンレスタンク熟成 アルコール度12.5% 輸入:株式会社モトックス 購入価格:1048円シュピゲラウ・カンティーナ・パワーグラスに約50ml入れて撮影色は微妙にくすんだ紫。香りはプラム、カシス、ココア、砂糖?インク?味は渋味と甘味。余韻に軽い苦味と甘味。軽やかで柔らかな味。南西地方特有のプラムっぽい香りが漂い、同価格帯のボルドーよりユニークな印象をアピール。渋味と甘味とで綺麗にバランスが取られ、飲み易い。時に軽すぎて水っぽさも出そうだが、この香りが飲み応えをサポートする様に働き、物足りなさを感じるのを防ごうとする。でも余韻の苦味が微妙にしつこいかな?そのせいで軽やかな味の流れと伸びがオーバーハングの様に遮られ、価格なりとはいえど味わいが浅い。良くも悪くも味が軽いので流れのちょっとした変化が全体に大きく影響し、安定感に欠ける。 抜栓90分位で気になっていた苦味が弱まり、味が澄んでくる。 同時に水っぽさも過度に増しそうで、これは一長一短。 時間経過よりも温度上昇による変化の部分が大きいかも。2008年3月に飲んだ2005年ヴィンテージは価格を超えた深みと厚みを感じさせたが、今回の2006年ヴィンテージは軽さ故の飲み易さはあったが、味の質は値段なり。まぁでも香りのユニークな感じは健在だったので、それは良かった。一応値段以上。欠点もあるが、この香りの個性と飲み易さなら1200円弱相当の実力はある。2005年ボトルの出来が良すぎたのか期待ハズレの部分も多分にあったが、比較抜きで冷静に飲めばこれはこれで十分美味しいワイン。★楽天検索 ロッシュ・ディヤック ビュゼ★楽天では15店舗。平均1200円前後。1200円未満で買えれば充分お買い得。
2010/01/12
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スペイン ヴィノ・デ・ラ・ティアラ・デ・カスティーリャ アバイ・ガルナッチャ2006 Abai Garnacha ボデガス・アバイ Bodegas Abai ガルナッチャ100%(リュット・レゾネ栽培?) ステンレスタンク発酵 オーク樽熟成4ヶ月 アルコール度14% 輸入:株式会社モトックス 購入価格:1050円色は濃い紫。香りはブラックベリー、プラム、胡椒、カフェオレ、クローブ、生肉、パセリ?味は渋味と苦味を伴う酸味。余韻に軽い苦味と薄い甘味。最初はスパイスの香りが結構目立つが、抜栓数分で出方が落ち着き、コーヒーっぽい感じがメインに。味はラングドックのカベルネっぽいが、余韻でスペインらしさが出てくる。抜栓直後は何てことの無い普通のワインだったが、香りが落ち着いてからは味も滑らかな通り方になり、コーヒーっぽい味で統一感が生まれる。このコーヒーっぽさが苦味に対する抵抗感を上手に逸らし、果実感に注目できる方向を示してくれる。苦味感が目立つのは樽を効かせるスペイン特有の傾向でもあるのでそれほど気になるものでもない。だがそれが口当たりから余韻まで全体的に出てくると、飲んでて“濁った味”にも感じられて抵抗もある。香りの青臭さも苦味を過度に呼び込んでるようでバランスが揺らぎ、綺麗になりきれない。まあスペインワインが好きな人なら充分納得の美味さ。価格の割にはもう少し重さとボリュームを感じさせ、完成度はそこそこ。極端に言えば酒入りコーヒーみたいなものだが、味の統制は取れてて悪い気はしない。余韻の最後の甘味が苦味に偏りかける味を立て直してて、飲み易さは残してる。料理はもう牛肉の煮込み料理一択。単なるステーキとかハンバーグではまだ弱い。玉ねぎと一緒にトマトと赤ワインで煮込んだシチューとかには最適。値段相応。1000円前後の分かり易いスペイン。「ガルナッチャのワイン」が飲みたい人にならそれなりにオススメ。★楽天検索 アバイ ガルナッチャ★取り扱い店舗が12店舗 平均約850円前後あー、700円台でも買えるなら重みを感じられる安スペインとして悪くない。1000円なら普通のワインだけど、700円台ならお買い得ポジション。
2010/01/10
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早速、ニューグラスで白ワインも飲んでみた ボルドー シャトー・ロシュ・ブランシュ・ブラン2007 Chateau Roche Blanche Blanc ボリー・マヌー社 Borie-Manoux ソーヴィニヨンブラン65% セミヨン35% アルコール度12% 輸入:キッコーマン株式会社 購入価格:480円(768円からさらに値引き)シュピゲラウ・カンティーナ・パワーグラスに約180ml入れて撮影色は薄めの金色。香りはレモン、クリーム、灰、ピーナッツ、蜂蜜?味は酸味と苦味。余韻に苦味と苦味を伴う酸味。酸味基調の分かり易い辛口白。香りはおよそ標準的出方だが、普通のボルドー白よりも澄んでて拡がりを感じる。酸をしっかりと感じ、苦味がまた酸味を引き立てる。だが突出というわけではなく、一定のラインで上手くブレーキがかかり出しゃばり過ぎない。香りにオイリーな印象も出てて、それが味にも張りと高級感を生み出してもいる。だが意外な程葡萄の甘味を感じさせず、どこまでも酸味押し。不味くはないけど、どうしても単調で飽き易いな。人によっては下手すると「酸っぱ苦いだけの辛い水」と思われかねない。 温度が過度(約16℃以上)に上がると柑橘系果実の香りが生臭く感じられてくる。 香りに引きずられるのか、室温で放置が続くと味も酸味と苦味が妙にしつこくなる。 抜栓時からガッチリ冷えてる必要は無いが、早めに飲むのにこした事はない。とりあえずボルドー白ワインとしては普通だが、普通なりに出来は良い。価格の割りには水っぽさも無く、酸味がしっかりしてて分かり易いつくり。2007年ボルドー白は香りが綺麗に立つので、香りを楽しめるかどうかでコスパが変動する。味より香りを重視出来れば、充分なクオリティに感じられると思う。これは料理と一緒向きのワインだな。酸味に合わせる感じで選べばOK。薄切り白身魚とオニオンスライスの寿司酢マリネや、もっとシンプルにタン塩レモン果汁かけとかでも良い。一応、値段以上。手堅い品質で、1180円クラスのボルドー白と闘える。酒のビッグボス シャトー・ロシュ・ブランシュ・ブラン2007 999円1000円未満で購入出来るなら何とかお買い得な部類とも言えるが、シャルドネ好きが美味しく飲むには荷が重い。あえてこのワインに1000円出すのなら、それなりに興味と理由が必要と思う。ボルドーに何か思い入れが無ければ、わざわざ買うことはないな。
2010/01/08
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現在メインで使ってるワイングラスはショット・ツヴィーゼル・サントス・ボルドー。2007年5月に6脚4200円で購入したグラスだが、それも残り2本。いくら頑丈だの最強硬度だのウタってもそこはそれ、ガラスには違いないのだから、ぶつけたり、倒したり、落としたりすれば破損もするし割れもする。約2年半で4脚の消耗というのが多いのか少ないかは分からないが、飲み始めの頃から現在までサントス・ボルドーは充分務めを果たしてくれたと思う。任期満了ということで勇退勧告。ここらで新しいワイングラスをと検討して、次の条件の下で候補を立てた。★価格が高価過ぎない。楽天で1脚辺り1000円台以内で購入出来るのが望ましい。☆6脚セット販売のみではなく、容易に買い足し出来るようバラ売り販売されてるもの。 ペア売りまでは容認。★主にボルドーの赤を始めとするカベルネ系を飲む前提だが、 白ワインや炭酸水にも対応可能な汎用性も必要。☆グラス容量はなるべく600ml以上欲しい。★日用品としての耐久力に定評がある。 ちょっと手元が狂った位でパキポキ壊れられては困る。☆ワイングラスとしての性能や評判も重視。安ければ安いほど良いとは思わない。この条件に当てはまる品で以下の4メーカー6種を列挙。1.リーデル・ワイングラス・カベルネ/メルロー(RiWCM)2.リーデル・ヴィノム・ボルドー(RiVB)3.ショット・ツヴィーゼル・ディーヴァ・ボルドーL(SzDBL)4.シュピゲラウ・ヴィーナス・ボルドー(SpVB)5.シュピゲラウ・カンティーナ・パワー(SpCP)6.G&C・ノンレッド・クリスタル・ボルドー(GCNCB)※ショット・ツヴィーゼル・サントス・ボルドー(一応このグラスが基準)価格:約\800 全高:209mm 口径:68mm 最大径:91mm 容量:550ml 強度評価:◎ 実感汎用性:◎各グラスの規格を書き出してみた 1.RiWCM \1700 全高236mm 口径70mm 最大径95mm 容量610ml 強度評価△ |機能は充分だが強度に難|2.RiVB \2000 全高225mm 口径72mm 最大径95mm 容量610ml 強度評価△ |強度に難だが価格も難 |3.SzDBL \1500 全高275mm 口径70mm 最大径99mm 容量768ml 強度評価◎ |デカ過ぎて汎用性に難 | 4.SpVB \1300 全高256mm 口径?? 最大径94mm 容量620ml 強度評価○ |手頃だが他より見劣りも|5.SpCP \1800 全高218mm 口径?? 最大径95mm 容量620ml 強度評価○ |やや高価で性能は未知数|6.GCNCB \900 全高240mm 口径?? 最大径?? 容量620ml 強度評価? |安価だが性能は未知数 |最終候補に残したのは、次の3品。1.リーデル・ワイングラス・カベルネ/メルロー4.シュピゲラウ・ヴィーナス・ボルドー5.シュピゲラウ・カンティーナ・パワーここでやはり耐久性が心許ないリーデルには退場を願い、事実上のシュピゲラウ勢の一騎打ち。さぁヴィーナス か カンティーナ か?価格ならヴィーナスだが、カンティーナの方が全高が40mm以上低く、家庭内使用での収納性に勝る。カンティーナは楽天ではほぼ「ワイナリー和泉屋」での独占販売状態で、流通ルートと情報がかなり少ない。しかし2脚で3570円で1脚当たり約1800円ではあるが、送料込みなので1脚実質315円引きと考査可能。価格の面では差が縮まった。最終的にはボウル部分がリーデル・ヴィノムと同じ95mm径であるのと、今回の候補内で最小サイズという管理と収納性の優秀さが決め手となり、カンティーナ・パワーに決定。ポイント10倍キャンペーン中だったし、情報が少ないのが逆に人柱気分を煽ったのも後押しとなったwww。右のグラスが比較用のショット・ツヴィーゼル・サントス・ボルドー。 ドイツ シュピゲラウ・カンティーナ・パワー Spiegelau Cantina Power シュピゲラウ社(2004年にリーデル社が親会社ナハトマンを買収。リーデル社の傘下となる) 無鉛クリスタリン製 容量 620ml 全高 218mm 口径 72mm 最大径 95mm 購入価格:送料込ペアで3570円(1脚当たり1785円)口径68mmのサントスがスッポリ入るので、多分カンティーナ・パワーの口径は72mm程度であろうと思われる。画像だと分かりにくいけど、左のカンティーナの方がガラスの厚みが一回り薄い感じ。厚みもボウル部分の広さも変わるから光の透過率も違ってくるね。写真撮影のノウハウも一端リセットに。今回試しに使用したワインは先日飲んだシャトー・ラ・ギャランス1999。同一のワインを双方100ml入れた状態で真横撮影。ボウル部分に角度がある。脚の太さには大差無し。カンティーナの方がデカイのと角度の分だけワイン量が多めに見える。使用感だけど、グラスの厚みが薄くなったからか、口当たりの感触は向上。果実感をより鮮明に映し出す方向に動く。だが、香りの出方が少々散りやすくなったかな!?全高が大きく変わらずに口径も最大径も大きくなったんだからある程度想定内ではあるんだけど、“パワー”の名の通り若いパワフルなワインじゃないと香りや味の抜け方が早まりそう。熟成の進んだ大人しいワインをじっくり飲むにはやや不向きかもしれない。業務用関係に強いメーカーと言われるが、このカンティーナ・シリーズは特にホテルやレストラン向けを想定して生まれた商品らしい。コスパや耐久性は確かに高いが、「飲むワインと状況が限定されている」という条件で活かしきれるタイプの商品ではあるか。元々若めのパワー系ワインが好きな自分には大したデメリットではないので問題無いが、熟成が進んで体力の衰えたワインには、ボディや香りの消耗や変化にそれなりの注意が必要になるかも。双方約50ml入れた状態で横倒し撮影。これに関しては今まで通りでも大丈夫そうだな。サントス・ボルドーには今後は第一線を退き、臨時のセカンドグラス・ビアグラス・ウォーターゴブレット等として活躍していって欲しい。次に買う時は品種ごとに、とまでは行かずとも赤白別にグラスを使い分ける位の甲斐性は持ってみようと思う。完全に赤ワイン用にショット・ツヴィーゼル・ディーヴァがいいかも。そのために収納スペースを増やさないと買うに買えないので大分先になりそうだけど。ワイナリー和泉屋 シュピゲラウ・カンティーナ・パワー・2脚 3570円送料込
2010/01/07
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ボルドー シャトー・サント・クロワ・デ・ゼグロン・ルージュ2008 Chateau Sainte-Croix Des Egrons Rouge ボリー・マヌー社 Borie-Manoux メルロー45% カベルネフラン32% カベルネソーヴィニヨン23% アルコール度12.5% 輸入:キッコーマン株式会社 購入価格:768円色は透き通った紫。香りはブラックベリー、インク、カラメル、プラム、煙?埃?味は軽い渋味と酸味。余韻に渋味と甘味を伴う薄い苦味。よくある軽めのACボルドー。香りはいまいちパッとしないが、味は飲み易い。水っぽい口当たりだが、価格なりにはそこそこボリュームを出す。味のバランスも何か一つが突出する様な事はなく、綺麗な流れで悪くない。コクは無いけど、作り手がどういうワインを目指したのかが明確で何も腹が立たない。味の良い意味での軽さの割には、香りにフルーティーな感覚が希薄な点が気になる。渋味や苦味を引っ張り込みそうな香りばかりで、それらが苦味感と絡むと変な粉薬みたいに味が汚く感じてくる。せっかくの飲み易さを遮る方向に働き、これは何か惜しい。軽く冷やして、水代わりにガブ飲みする用のボルドーワイン。軽薄な安ボルドーであっても、このワインに求めた役割がハッキリしてて短所が短所にならない。これは“こういうもの”と納得できる潔いつくり。これは料理というよりも、本当に“ツマミ”に合うワインかな!?ボンレスハムにマヨネーズつけたり、スライスチーズやベビーチーズをかじりながら飲むのが合う気軽なワイン。値段相応。薄さ・水っぽさが出ても、あえて飲み易さを重視してる典型的なガブ飲み安ボルドー。安ワイン慣れした人間なればこそ理解できるのかもしれない、何だか不思議な味わいを感じられた。酒のビッグボス シャトー・サント・クロワ・デ・ゼグロン・ルージュ2008 990円セット品の抱き合わせでもなければ、わざわざ単品で買うほどでもないかな?このワインを飲んで自分の様に感心するには慣れと好みと性格が必要。
2010/01/06
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当初の想定よりも大分時間がかかったけど、2009年の寄り抜き感想が出来ました。明けましておめでとうございます。大した作業でもないけれど、これを書き終えないと新年の気分が出なかったので、碌に時候の挨拶もままなりませんでした。2009年1月(14本)★プロヴァンス レ・ザドレ2003 ドメーヌ・ムーラン・ド・ラ・ロック★ムールヴェドル主体のワイン。★コート・ド・カスティヨン セニョール・デギュイユ2006 ステファン・フォン・ナイペルグ伯爵★セニョール・デギュイユは大発見。ってまだ1年も経ってなかったのね。2009年2月(13本)★ムルソー プルミエ・クリュ・ポリュゾ2005 オリヴィエ・ルフレーヴ★香りの出方は凄い。味は今でも悪くはないけど熟成待ち。★ボジョレー モルゴン・ヴィエイユ・ヴィーニュ2003 ドメーヌ・ギィ・ブルトン★納得のいく自然派。★チリ コノスル・ピノノワール・コンバージョン2008 コノスル★変化が激しいので、季節の変わり目には飲む事にした。2009年03月(18本)★ワシントン ヴィントナー・エステート・カベルネソーヴィニヨン2002 バジャー・マウンテン・ヴィンヤード★カリフォルニアだけがアメリカワインではないのね。★シャンパーニュ BBR グラン・クリュ・ブリュットNV マイィ生産者協同組合★初めてのシャンパーニュらしいシャンパーニュ。★メドック シャトー・ル・ヴュー・セレスタン1998 フランシス・カステ家★状態が良ければパワーの落ちた熟成ボルドーも悪くない。2009年4月(17本)★スペイン ブロ・バレロ・クリアンサ・カベルネソーヴィニヨン2004 ブロ・バレロ・ファミリー★典型的なパーカー好みのパワフル系ワイン。★オーストラリア オムラ・ピノノワール2007 プランタジェネット★2日目の化け方が気に入った。★アルゼンチン チャカナ・マルベック・リザーヴ2006 ペリザッティ家★アルゼンチン・マルベックの一つの到達点。★サンジュリアン2級2nd クロ・デュ・マルキ1997 ミシェル・ドゥロン★美味しいワインではあるが、自分には不向きな土地かも。★ローヌ ドメーヌ・デ・トゥール・ヴォークリューズ・ブラン2004 エマニュエル・レイノー★1000円台中盤で抜群のバランス感。2009年5月(14本)★ラングドック イル・ラ・フォルジュ・シャルドネ2005 ドメーヌ・ポール・マス★安定した美味さを誇るポール・マスの安シャルドネ。★ボルドー バロン・ド・レスタック・ルージュ2006 カステル社★1000円ボルドーの見本にして基準。★アルゼンチン ミッシェル・トリノ・コレクション・マルベック2008 ミッシェル・トリノ★900円未満でパワー系の赤なら迷わずアルゼンチン・マルベック。★スペイン コラル・デ・カンパナス2006 ボデガス・キンタ・デ・ラ・キエトゥー★多少値は張るけど、この存在感はなかなか。2009年6月(12本)★チリ モンテス・アルファ・シャルドネ2006 アウレリオ・モンテス★豊かな香りと味のバランスは極めて良好。チリのシャルドネの中ではかなり信用できるワイン。★マルゴー3級 シャトー・デミライユ ドゥニ・リュルトン★不味くはないけど、熟成期間が中途半端だと結構残念な感じになるのが分かる。2009年7月(11本)★ボルドー シシェル・ルージュ2006 メゾン・シシェル社★安ボルドーの中では比較的しっかりした味。2009年8月(12本)★シャブリ・プルミエ・クリュ モンマン2006 シャンソン・ペール・エ・フィス★自分にはシャブリは相性が悪い。★ブラジル サンゲ・デ・ボイ・セッコNV アウロラ社★不自然な香りとかったるい味。美味しくない。★ポルトガル アランドラ・ティントNV エスポラン社★780円で、変な1000円ボルドーよりも美味い味だった。★ポルトガル アランドラ・ブランコNV エスポラン社★赤程ではなくとも、こちらも良い味。2009年9月(12本)★ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー2008 ジョセフ・ドルーアン★寿命は15分だったが、198円で購入出来た事を考えれば充分な仕事だった。2009年10月(12本)★オーメドック シャトー・ラローズ・サン・ローラン2004 エリゼ・フォルネ★オーメドックは安価でも手堅い味。★ボジョレー ヴァン・ド・ペイ・デ・ゴール2008 マルセル・ラピエール★香りが良く、赤ワインが苦手な人でもそこそこ美味しく飲めそう。2009年11月(15本+オフ会9本)★ジュヴレイ・シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュ2005 ジャンテ・パンショ★透明感のある味で綺麗な出来。★【楽天ワインオフ会】参加レポート【東京タヴァーン】★より ☆3:ピュリニー・モンラッシェ・1er・Cru レ・フォラティエール1994 オリヴィエ・ルフレーヴ ☆5:ローヌ シャトー・ド・フォンサレット2005 シャトー・ラヤス ☆6:ヴォーヌ・ロマネ 1er・Cru・オー・マルコンソール2007 ドメーヌ・デュジャック★ボジョレー ムーラン・ア・ヴァン・レ・ルショー2002 ジャン・モルテ★クリュ・ボジョレーこそは自分にとっての癒し系。★ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー2009 ジョセフ・ドルーアン★ジョセフ・ドルーアンの手堅さを理解した。★ラングドック レ・オー・ド・レヌラック2006 シグナチュール・デュ・シュッド★低価格で高級感のある香り。2009年12月(16本+オフ会12本)★【楽天ワインオフ会】参加レポート2 前編【持ち寄り忘年会】★より ☆2:シャブリ ラ・シャンフルール2007 ルイ・ラトゥール美味いシャブリは酸っぱくも苦くも辛くもない。 ☆4:コンドリュー ラ・ドリアーヌ2003 E.ギガル驚異的な香りと味の存在感。サーブの技術も光ってた。★【楽天ワインオフ会】参加レポート2 後編【持ち寄り忘年会】★より ☆9:オーストラリア ジアコンダ・カベルネソーヴィニヨン2000 ジアコンダスパイシーで魅惑的な奥行きを感じた。 ☆11:ポイヤック シャトー・ラトゥール1980独特の圧力と存在感。本当の意味での“古酒”の有り様の一つ。 ☆12:ペルナン・ベルジュレス1978 ドメーヌ・ラルール面白い香りと充分に生き残ってる酸味とで、不慣れなワインでも美味しく飲めた。★フランス ソーヴィニヨン2007 ボリー・マヌー社★ヴィンテージの良さが反映された安ワイン。香りが良い。★コート・ド・カスティヨン セニョール・デギュイユ2006《2本目》 ステファン・フォン・ナイペルグ伯爵★セニョール・デギュイユは早飲みでも寝かせても美味しい。★グラーヴ シャトー・ラ・ギャランス1999 アラン・ティエノ★たまにこういう10年位の熟成ボルドーが安く出回る。★イタリア カンポ・チェーニ2006 バローネ・リカーゾリ★トスカーナは変なキアンティ買うよりもIGT規格の方が自分好みのが見つけ易いかも。オフ会に参加させていただいた分だけ11月と12月は底上げになってる。ワインオフ会って良いな。普段の自分ではほとんど買わない(買えない)ワインを何本も飲めてすごく楽しい。同好の士達との談話も飽きないし、機会が出来ればもっと積極的に参加していきたい。去年は上半期・下半期に分けようって思ってたけど、やっぱり一括編集になった。しかも年明けに。この計画性の無さは直したい。
2010/01/04
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ブルゴーニュ ボジョレー地区 ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー2009 ジャン・モルテ ドメーヌ・デュ・クロ・ド・ロマネシュ J.P.Mortet Domaine Du Clos De Romaneche ガメイ100% アルコール度12.5% 輸入:不明 購入価格:1980円(船便予約価格)色は鮮やかな濃い紫。香りはブラックベリー、プラム、カシス、チェリー、青草、粉砂糖?味は渋味と酸味。余韻に渋味を伴う酸味と甘味。香りは思ったほど拡がらないけど、ベリー系果実の凝縮された感じがよく分かる。味も濃厚さを出し、それでいてヌーヴォーらしい良い意味でのジュースっぽさが飲み易さを演出。2009年らしい溢れるパワーとガメイの軽やかさが不思議と両立。特に余韻の伸び方・出方はヌーヴォーの枠を超えている。万人が美味いと思えるボジョレー・ヌーヴォーの味。香りがあまり面白くないのが残念にも思う。まぁこれはこれで正統派の種類だろうし、何も悪い事は無いんだけど味のパワーの割には普通の出方。フルーツ以外のもっと深みを出せる芳香要素が出てきてもいいと思うんだが、何か煮え切らない感じ。香りが閉じてるだけなのかな?2009年ヌーヴォーらしい、濃厚で凝縮された味。1~2年も放置すると味と香りの濃縮感が適度に落ち着いて、バランスとエレガンスが生まれると思う。2009年の葡萄の質が、ヌーヴォーのつくりを役不足に感じてるのかもしれない。1980円なら値段以上。これなら解禁直後に3000円以上でも問題無い。400ml弱残しで次の日(抜栓約65時間経過)香りの種類は変わらないが、抜栓直後よりも香りの出方が強くなってる。味はフルーティーさが大人しくなって、パワーダウン。でも味の濃さに突出しかけた力関係に釣り合いが生まれて、全体のバランスは向上。味は弱っても余韻で形を充分に作れてて、これは穏やかな方向に進んでる。この味もこれはこれで悪くない。ヌーヴォーが3日目突入でも実力を落とさないのだから、素直にスゴいと思える。結晶化した澱が出てて、ボトルに張り付いてるからやはり出来が違うな。来年も(ヴィラージュ規格でなくていいから)買うぞ!
2010/01/03
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今年は寅年、虎といえば黄色と黒、なので黄色と黒の赤ワインでドイツ国旗的な連想から「ドイツの赤」で新年を開けようと思います。 ドイツ ファルツ地方 Q.b.A シュペートブルグンダー・トロッケン2008 Spatburgunder Trocken フランツ・リー Franz Reh & Sohn シュペートブルグンダー100%(ピノノワールのドイツ名?) アルコール度12% 輸入:キッコーマン株式会社 購入価格:1024円色は透き通ってる赤みがかった薄紫。香りはきなこ、アンズ、ブルーベリー、灰?味は薄く渋味を伴う酸味と薄い甘味。余韻に薄い苦味と苦味を伴う薄い甘味。味は薄いけど、構成のバランスは良好で悪くない。香りも軽やかでフルーティーな感じ。最初は香りの“きなこ”の様な粉っぽさに戸惑ったが、これは開栓5分程度でほぼ収まる。良くも悪くも軽薄な味。軽薄なりに意外に酸味がしっかりしてて、物足りなさはさほどでもない。味構成の甘味の出方・締め方が上手く、このバランス感はなかなかで飲み易い。白ワインのニュアンスが付きまとう部分もあるかな。突出とまではいかないが、酸味以外の要素はどうしても目立たない。人によっては薄過ぎ、物足りない、面白くない赤ワインと思われる可能性も大きい。余韻の苦味は蜂蜜っぽいし、多分“赤ワイン”と思わなければ気にならないかもしれない。ドイツの赤を初めて飲んだけど、今回のボトルは薄味の穏やかな感じだった。濃い味が好きな人ならガブ飲みワインとして通用する。薄味好きな人ならルー・ペール・エ・フィスのブルピノにも通じる、デイリー・ピノノワールとしての役割を担える堂々した存在感を漂わせる。 値段相応。薄味系だがバランスは良い。物によっては1300円前後のブルゴーニュ・ピノとも闘える実力がある。田渕酒舗 直販部 シュペートブルグンダー・トロッケン2008 1000円31日中に2009年の寄り抜きワイン感想をまとめるつもりだったが、まだ手付かず。三が日中には書き終えたい。
2010/01/01
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