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2019.02.23
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2016年6月の読書メーター 読んだ本の数:4冊 読んだページ数:1226ページ ナイス数:275ナイス http://bookmeter.com/u/59594/matome?invite_id=59594 ■ダイナスティ 企業の繁栄と衰亡の命運を分けるものとは ベアリング家、ロスチャイルド家、モルガン家、フォード家、アニェッリ家(FIAT)、プジョー、ルノー、シトロエン、トヨタ、ロックフェラー家、グッゲンハイム家、シュルンベルジェ家、ウェンデル家。今や名門と言われて久しいこれらのファミリーが、いずれもその始まりには貧困や困難があり、それを知恵と英断によって乗り越えて基礎を築いてきた。二代目以降も資産や既得権に溺れない限り家名を守って行くことができる。ファミリー企業の是非はともかくなかなか面白い作品でした。 読了日:6月6日 著者:デビッド・S・ランデス http://bookmeter.com/cmt/56837692 ■錦繍 (新潮文庫) 書簡のやり取りだけでストーリーが進んでいく作品でしたが、男女二人の主人公が十年の時の隔たりを徐々に埋めていく過程が面白かったです。男が幼馴染に刺され無理心中に巻き込まれ、女と離婚するが、十年後偶然蔵王で再会する。男の生活苦にまみれた姿が気がかりで女は唐突に手紙を出すところから物語は始まっています。手紙とはいえ小説なので恐ろしく長いもので、そこは目をつぶって楽しんでほしいと思います。 読了日:6月9日 著者:宮本輝 http://bookmeter.com/cmt/56898312 ■天地明察(上) (角川文庫) 本屋大賞で注目を集めた作品というのでワクワクして読みました。確かに面白い。春海の算術に対する情熱が北極出地という事業に活かされて、人脈も広がり始めたところで上巻は終わっている。てっきり、えんと結ばれるかと思いきや別の人の嫁さんになってしまうあたりは、話を面白くしている。最初の出題(三角形の内接円半径)は関数電卓を使って何とか求めることができたけど、春海の出題は意味不明で解けません。悔しい。 読了日:6月16日 著者:冲方丁 http://bookmeter.com/cmt/57057085 ■天地明察(下) (角川文庫) 保科正之から改暦事業を命じられた場面、関孝和との初対面の場面、酒井雅楽頭忠清との最後の指導碁の場面、京都での公開北極出地観測、そして最終的に大和暦が認められて見事改暦を成就させた…いやいや、いい場面の連続で、一気に読み切りました。上巻が「起」で、下巻に「承転結」って感じで目が離せない、いい作品でした。 読了日:6月22日 著者:冲方丁 http://bookmeter.com/cmt/57189270 ▼読書メーター http://bookmeter.com/
2016.07.02
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2016年4月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1442ページナイス数:104ナイス与之助の花 (新潮文庫)の感想戦前から戦中の短編集。初期の作品だったが、悲恋話あり、人情話あり、武家物ありで楽しめた。読了日:4月6日 著者:山本周五郎明和絵暦 (新潮文庫)の感想百三九馬はヒーローなので非常に強くて女にもモテてるのも当たり前なんですが、妬ましいと思ってしまう。五十過ぎた男が何を悔しがっているんだと言われそうであるが、三九馬の言動はサバサバして格好よすぎるのだ。山本周五郎の初期作品としては気持ちのよい物語だった。読了日:4月15日 著者:山本周五郎モンスター (幻冬舎文庫)の感想ついつい街中ですれ違う女性の顔に目がいって困りました。蒙古襞、モンキーライン…なるほど、個性的な女性がたくさんいます。これらの特徴を平均化すると美人になるとのことですが、なかなかそんな人に出会えません。バラツキが少ない可愛い子ちゃんがいるキャバレーくらいか。読了日:4月22日 著者:百田尚樹読書メーター
2016.05.07
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2016年3月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1389ページナイス数:9ナイスやぶからし (新潮文庫)読了日:3月13日 著者:山本周五郎髪かざり (新潮文庫)の感想戦時中の作品は重苦しい内容ばかりで、滑稽話が恋しくなる。読了日:3月16日 著者:山本周五郎風雲海南記 (新潮文庫)の感想第二次大戦前の日本人の心情がそこかしこに表れており、まことに勇ましい作品です。人情話が恋しい・・・読了日:3月31日 著者:山本周五郎読書メーター
2016.04.02
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2016年2月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1534ページナイス数:16ナイス善と悪の経済学の感想何かを期待して読み始めましたが、「経済学」というものが模糊としたものに感じてしまい少々ガッカリしてしまった。数学的・科学的な明確なものという先入観にとらわれすぎていたことに気づきました。経済学と哲学・倫理学との関係は興味深かった。読了日:2月13日 著者:トーマス・セドラチェク四日のあやめ (新潮文庫)読了日:2月19日 著者:山本周五郎あんちゃん (新潮文庫)読了日:2月26日 著者:山本周五郎読書メーター
2016.03.06
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2016年1月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1378ページナイス数:18ナイスおさん (新潮文庫)の感想短編集。「おさん」を読んでいて「どこかで聞いたような話だ」と不思議に思っていたんですが、他の人の書評を拝見して「冷飯とおさんとちゃん」で映画化されていることを知り、「あの映画か!」と腑に落ちた次第です。読了日:1月5日 著者:山本周五郎おごそかな渇き (新潮文庫)の感想山本周五郎独特の世界が満載の短編集でした。弱者=心優しい人々がたくましく生きる世界、これぞメルヘンだ!読了日:1月15日 著者:山本周五郎あとのない仮名 (新潮文庫)の感想「あとのない仮名」源次の嘆きは不条理なこの世を生きている全ての者の声だ。どうにもならない世の中に見切りをつけて、誰にも煩わされず、一人静かに暮らしたいものです。読了日:1月26日 著者:山本周五郎読書メーター
2016.02.03
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2015年12月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1488ページナイス数:51ナイス朝顔草紙 (新潮文庫)の感想昭和初期の短編集。「青べか」、大好きです。読了日:12月22日 著者:山本周五郎漂流 (新潮文庫)の感想少々重苦しい表題のため手が伸びずしばらく積読していたが、読み始めるとグイグイ話に引き込まれてしまい、あっと言う間に読了してしまった。奇跡的な生還を果たした長平らはごく普通の船乗りであったことが、私に感動と勇気を与えてくれる。読了日:12月14日 著者:吉村昭艶書 (新潮文庫)の感想終戦前後の短編作品。読了日:12月3日 著者:山本周五郎強力伝・孤島 (新潮文庫)の感想初期作品集。読了日:12月1日 著者:新田次郎読書メーター
2016.01.02
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2015年11月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1190ページナイス数:7ナイス風は山河より〈第4巻〉 (新潮文庫)読了日:11月8日 著者:宮城谷昌光風は山河より〈第5巻〉 (新潮文庫)読了日:11月17日 著者:宮城谷昌光風は山河より〈第6巻〉 (新潮文庫)の感想本書で菅沼定盈という魅力的な武将に出合える。ただ、定盈の活躍を見るまでに、祖父・定則、父・定村というこれまた素晴らしい先祖の生き様を見なければならない。また、徳川家康の祖父・松平清康、父・広忠の栄光と苦難の生涯や、武田・今川の興亡など盛り沢山の物語が綴られている。駿河・遠江・三河を舞台にした大変お得な歴史小説でした。読了日:11月17日 著者:宮城谷昌光シーシュポスの神話 (1982年) (新潮文庫)の感想35年前に本書を購入したものの、今日まで読み終えることができなかった。当時は書いてあることが理解できなかったが、この年になって何とか理解できるようになった。シーシュポスのように毎日を単調に過ごしてやがて死んでいく人生に、私はもう絶望していない。この世は地獄であるが、この宇宙の塵として自由に残りの生を楽しみたいと思う。読了日:11月20日 著者:カミュ読書メーター
2015.12.05
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2015年10月の読書メーター読んだ本の数:2冊読んだページ数:636ページナイス数:18ナイス風は山河より〈第2巻〉 (新潮文庫)読了日:10月12日 著者:宮城谷昌光風は山河より〈第3巻〉 (新潮文庫)読了日:10月22日 著者:宮城谷昌光読書メーター
2015.11.01
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2015年9月の読書メーター読んだ本の数:1冊読んだページ数:355ページナイス数:22ナイス風は山河より〈第1巻〉 (新潮文庫)読了日:9月18日 著者:宮城谷昌光読書メーター
2015.10.03
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2015年8月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:930ページナイス数:38ナイス富士に死す (文春文庫)の感想富士講中興の祖食行身禄となった男の物語。読了日:8月1日 著者:新田次郎火の島 (新潮文庫 に 2-8)の感想”寝食を忘れるほど探求に没頭する”ことはあっても、なかなか”死と引きかえにして探求する”なんてことはできないこと。本書は、そのできないことをやった人たちのお話でした。読了日:8月19日 著者:新田次郎聖職の碑 (講談社文庫)の感想不運な遭難事故に遭遇した人々や家族、関係者の心情や行動を生々しく描写した作品だった。赤羽校長は修学旅行で駒ケ岳登山を実施する。山頂付近で暴風雨にあうが、避難する山小屋もない。山の寒気に加え、暴風雨で体温を奪われ、凍死していく子供たち。赤羽校長はわが身を顧みず子供らを励まし救おうとするが力及ばず斃れる。有賀喜一は遭難事故によって赤羽校長の登山教育が否定されることを阻止するため、記念碑の建立を企画し、地域の校長、教育委員らを説得して実現させるが、過労により肺結核を悪化させ、記念碑建立と同時に天へ召された。読了日:8月26日 著者:新田次郎読書メーター
2015.09.02
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2015年7月の読書メーター読んだ本の数:1冊読んだページ数:361ページナイス数:18ナイス土 (新潮文庫)の感想土や汗のにおいが常につきまとい、貧困に疲れ果てた明治期の農民の姿が描かれていた。季節ごとに行われる祭事や冠婚葬祭の様子、そこで見られる人々の言動や習性から心理を描写していて、読んでいる自分もその中に映されているような臨場感を感じた。はっきりとしたストーリーはない、というか四季の流れや日常の中で些細な出来事がつづられていて、小説というより映像的なドキュメンタリー番組を見ているような感じがした。読了日:7月25日 著者:長塚節読書メーター
2015.08.01
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2015年6月の読書メーター読んだ本の数:2冊読んだページ数:597ページナイス数:17ナイス破獄 (新潮文庫)の感想主人公・佐久間は強盗殺人容疑で死刑を求刑され、拘置所を脱走するがほどなく逮捕される。これが発端で、結審後の収監先で不良囚人と目され、厳しく監視されることになる。非人間的な扱いや独房での孤独な環境が脱獄への意欲を激しく生起させた。秋田・青森・網走・札幌と四度の脱獄を繰り返し、府中刑務所へ移送される。府中での環境はこれまでと180度違い、他の囚人と同等の扱いをされ、徐々に姿勢を軟化していった。やがて仮出所し、山谷で日雇い労務者として生活する。71歳で心筋梗塞で死亡。読了日:6月22日 著者:吉村昭羆嵐 (新潮文庫)の感想「羆が殺されると羆嵐が起きる」大自然の中では羆が荒ぶる神であるのに対し、人間は脆弱な存在である。しかし、その人間が粘り強く羆を駆逐していく。これも自然の摂理なのか。読了日:6月12日 著者:吉村昭読書メーター
2015.07.01
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2015年5月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:872ページナイス数:21ナイス墨攻 (新潮文庫)の感想「墨攻」って創作小説だったのか。あとがきを読むまでてっきり歴史小説だと思っていた。墨家は未だ解明できていない不思議な存在だったんだということを教えてくれた作品でした。読了日:5月10日 著者:酒見賢一後宮小説 (新潮文庫)の感想こんな国があったかもしれないというfantasyなお話。読了日:5月19日 著者:酒見賢一槍ヶ岳開山 (文春文庫)の感想槍ヶ岳初登攀した播隆上人の半生記。弥三郎が何故播隆上人に協力的だったのか、モヤモヤした不信感が最終章を読むまで続きますので注意願います。柏厳尼と徳念の関係について、播隆上人が死の間際まで不安や嫉妬を感じていたあたりは、人間味があっていいんじゃないかと思いました。読了日:5月29日 著者:新田次郎読書メーター
2015.06.03
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2015年4月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1498ページナイス数:22ナイス神々の山嶺〈下〉 (集英社文庫)の感想最後に、深町が羽生丈二の遺体がマロリーの遺体と並んでいるのを見つけたあたりはどうもいただけなかったけれど、山岳小説の臨場感や緊迫感は十分味わえてよかったです。読了日:4月27日 著者:夢枕獏神々の山嶺(いただき)〈上〉の感想ヒマラヤ初登頂の歴史を覆す証拠をめぐるサスペンスか?カメラマン深町誠はカトマンドゥで偶然マロリーが所持していたと思われるカメラを購入するが、盗品であった。持ち主はかつて天才クライマーといわれた羽生丈二だった。深町は帰国後、羽生丈二の生い立ちや経歴を追跡するなかで、長谷常雄との因縁に行き当たり羽生がヒマラヤ無酸素単独登頂を目指していることに気づくが、なぜあのカメラを所持していたのか?2016年映画公開予定。読了日:4月16日 著者:夢枕獏星宿海への道 (幻冬舎文庫)の感想結局主人公は「星宿海」にたどり着いたというべきなのかどうか釈然としないまま物語は終わってしまった。亀老山展望台で夜明けと日没の風景を見てみたいと思いました。読了日:4月5日 著者:宮本輝読書メーター
2015.05.07
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2015年3月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1212ページナイス数:10ナイス柳橋物語・むかしも今も (新潮文庫)の感想まさに典型的な山本周五郎の下町時代小説2編だった。「柳橋物語」のおせんは数々の不運に見舞われるが、周囲の者に助けられてめげずに力強く生きていく。「むかしも今も」の直吉は愚直であるが情け深い心やさしい男である。おせんや直吉の貧窮を助けられない歯がゆさを満喫できる一品でした。読了日:3月25日 著者:山本周五郎孤高の人〈下〉 (新潮文庫)の感想文太郎にとって人間が最大の敵だったのか。影村課長・宮村健らがいなければ文太郎も違った人生を歩めたのではないか。孤独に耐え、日本の冬山を踏破し、ヒマラヤに挑めたのではないか。何ともやるせない結末だった。読了日:3月17日 著者:新田次郎ノモンハンの夏の感想一部の参謀によって戦争が始まってしまう。しかも拙劣な作戦によって多くの兵士が犠牲となった。シビリアンコントロールによって軍の活動を制御する現代日本において、果たして同様の誤りが起きないか少々心配になった。読了日:3月9日 著者:半藤一利読書メーター
2015.04.02
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2015年2月の読書メーター読んだ本の数:1冊読んだページ数:503ページナイス数:11ナイス孤高の人〈上〉 (新潮文庫)の感想加藤文太郎、非常に付き合いにくそうな人物である。無口で普段は怒ったような顔をして、好意を持った人とどうやって打ち解けたらよいのかよくわからないらしい。とてもストイックで冬山の窮状を想定した訓練を日常生活の中に取り込み、おしゃれや娯楽にも溺れない。孤独に耐え、寒さをしのぎ、冬の日本アルプスの山々を踏破した偉大な男の物語である。読了日:2月3日 著者:新田次郎読書メーター
2015.03.05
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2015年1月の読書メーター読んだ本の数:1冊読んだページ数:377ページナイス数:7ナイス現代を見る歴史の感想1987年刊行された作品でしたが、この数年後のバブル経済崩壊を予告しているあたりが、説得力のある見解が記述されていると思いました。でも、これを読んだのちも私には日本が世界から孤立することないように祈ることしかできません。読了日:1月22日 著者:堺屋太一読書メーター
2015.02.01
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2014年12月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1074ページナイス数:42ナイス吉村昭の平家物語 (講談社文庫)の感想平家物語の現代語訳ということで吉村昭さんは苦悩を感じながら「翻訳作業」をされたとのことである。琵琶法師が琵琶の音とともに語ったウエットな作品が馴染み安い現代文になって少々ドライになった感じがする。とはいえ、平家の栄華の様子や横暴な面はほどほどで、重盛の死を境にどんどん坂を加速して下っていく様に平家が没落していき、一門の人々が亡くなっていくのを読んでいくと涙が滲んできたり、自分もいつかはこの世から消えていくんだなあという感傷に浸れます。読了日:12月27日 著者:吉村昭わたしの流儀 (新潮文庫)の感想吉村昭さん。貴方に会って怖いお顔を拝見したかった。沢山の素晴らしい作品を世に出してくれてありがとうと言いたい。読了日:12月9日 著者:吉村昭羆(ヒグマ) (新潮文庫)の感想久しぶりに吉村昭さんの小説を読む。動物と深く関わりのある人物を主人公にした短編。いずれも主人公は特定の動物に対し異常な執念や関心を示し、悲運な人生を送る。動物に運命を左右される人間・・・人間も動物だからね。読了日:12月3日 著者:吉村昭読書メーター
2015.01.05
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2014年11月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1223ページナイス数:20ナイスマンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)の感想張作霖が爆殺された本当の理由が「ロン・ユイ」強奪だったという、なんとも情けないオチでガッカリした。張作霖は貧乏人と自覚していた潔さがあったが、日本軍人(関東軍)は同じ貧乏人ではあるが、戦勝国の権益を貪る貧者として見苦しく映っている。「フィクション」ではあるが何とも気持ちの良い話ではなかった。読了日:11月29日 著者:浅田次郎真田太平記 (18)の感想大阪戦争後、幕府の陰謀に陥るところをお江に救われたというストーリーでしめくくられていた。最初から最後までお江が真田家を支えてきた、まさに影の主役であった。樋口角兵衛の出生の秘密を久野が最後まで隠し通したという一話にはどんでん返し的で面白い。万治元年(1658年)10月17日、93歳で信之が死去して物語は終わる。読了日:11月15日 著者:池波正太郎真田太平記 (17)の感想真田の恐ろしさを徳川に十分見せつけて幸村は死んでいった。佐平治も死に豊臣家も滅亡し虚しさを感じた。読了日:11月13日 著者:池波正太郎真田太平記 (16)の感想慶長20年(元和元年)、真田丸も破壊され、外堀・内堀も埋められてハダカにされた大阪城。幸村・大助父子は信之と今生の別れをして、大阪夏の陣に臨む。甲賀忍びのお才はお江に殺され、おくには甲賀忍びに捕らわれる。読了日:11月8日 著者:池波正太郎読書メーター
2014.12.03
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2014年10月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:884ページナイス数:6ナイス真田太平記 (15)の感想慶長19年、真田丸を作ったものの開戦して一か月で休戦し、真田丸はすぐに取り壊されてしまう。虚しい・・・読了日:10月24日 著者:池波正太郎真田太平記 (14)の感想慶長19年、家康の強引な策により徳川幕府と豊臣が対決することになった。幸村は九度山から抜け出し大阪城へ入場し、真田丸を建設する。猫田与助は呆気なく溺死してしまう。読了日:10月16日 著者:池波正太郎真田太平記 (13)の感想慶長16年、浅野幸長・加藤清正の尽力で秀頼の上洛、二条城での秀頼・家康の会見が実現し、戦争を回避できた。が、その年に加藤清正が死んでしまう。浅野長政も死に息・幸長も二年後に死んでしまい、豊臣を支える大名がいなくなってしまう。お江は奥村弥五兵衛の家康暗殺を止めさせるべく敵地に乗り込むが、説得に失敗し、さらに甲賀忍びに見破られ窮地に陥る。弥五兵衛は敵地からの脱出に失敗し死んでしまう。波乱の前触れをヒシヒシと感じさせる巻でした。読了日:10月11日 著者:池波正太郎読書メーター
2014.11.01
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2014年9月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:958ページナイス数:9ナイス真田太平記 (11)の感想大谷吉継、壺谷又五郎は戦死し、石田三成、小西行長、安国寺恵瓊らは処刑。なぜかしら涙ぐんでしまった(またも作家の勝利)。本多忠勝の決死の嘆願で真田昌幸・幸村は助命され、高野山へ。巻末に柳生五郎右衛門は米子藩の横田騒動に巻き込まれ死亡。滝川一積は於菊と共に江戸へ。人生のはかなさを感じる巻でした。読了日:9月24日 著者:池波正太郎真田太平記 (10)の感想真田昌幸の戦慣れした抜目ないところが痛快で、石田三成の戦下手が際立っている。光成の不甲斐なさにイライラしている。作家の勝利、読者の負けです。読了日:9月20日 著者:池波正太郎真田太平記 (9)の感想壺谷又五郎と向井佐平治との関係が明らかになる。佐助は忍びとしてまた一人の男として成長している。そして時はついに慶長五年(西暦1600年)に至った。真田家は東西に分かれて戦うことになった。読了日:9月5日 著者:池波正太郎読書メーター
2014.10.01
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2014年8月の読書メーター読んだ本の数:5冊読んだページ数:1485ページナイス数:27ナイス真田太平記 (8)の感想秀吉も利家も死に家康の天下に移りつつある。三成は奉行を退任し佐和山に戻る。その佐和山に向井佐平治の息子・佐助が一人前の忍びとして現れる。檀蜜を思わせるおくにが登場して少々トキメク。読了日:8月30日 著者:池波正太郎真田太平記 (7)の感想田子庄左衛門はお江を甲賀から逃すことに成功した。ただ、それは容易なことではなく、己の命を引き換えにしなければ成し得ないことであった。甲賀を見知ったお江は甲賀の脅威となり、生涯付け狙われる運命を背負うことになる。それにしても猫田与助の執拗さは、お江から受けた相当な辱めが原因であることが明らかになった。大政所が亡くなり、秀吉は精神的にも身体的にも不安定になるが、秀頼が誕生して持ち直し、朝鮮戦役も講和に向けた動きが始まる。読了日:8月30日 著者:池波正太郎平気でうそをつく人たち―虚偽と邪悪の心理学の感想ナルシシズムや歪んだ自我意識は誰もがもっているのではないかと思う。少なくとも自分はそうだ。ちょっとした嘘もつくし、人を馬鹿にした態度があらわれもする。これを心理学で「科学的」に「病気」と診断し治療しようということですが、個人的には治りたくないです。「国家ナルシシズム」なる集団洗脳については無くすことがよいのかも。でも生物ってそもそも利己的で邪悪なものじゃないの?ってツッコみたくなる本でした。読了日:8月20日 著者:M.スコットペック真田太平記 (6)の感想お江は生きていた。田子庄左衛門の献身的な看病で救われたのだ。田子庄左衛門とお江の父・馬杉市蔵との関係が明かされる。向井佐平治の息子・佐助は幼くして忍びの修行を始めた。幸村は大谷吉継の娘との婚儀が行われ、その後肥前へ出陣する。秀吉軍の朝鮮侵略が始まった。読了日:8月11日 著者:池波正太郎真田太平記 (5)の感想小田原攻めで北条を征討し関東を制圧した秀吉は、朝鮮征討に動き出す。弟・秀長が死去したことで秀吉を諌める者もいなくなり、不吉な政情に移りつつあり、徳川・甲賀衆の暗躍が始まる。こうした甲賀の動向を探索するお江に危機がせまる。幸村は大谷吉継の娘と婚姻する。鈴木右近は信幸のもとから出奔する。読了日:8月5日 著者:池波正太郎読書メーター
2014.09.05
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2014年7月の読書メーター読んだ本の数:5冊読んだページ数:1376ページナイス数:18ナイス真田太平記 (3)の感想向井佐平治・もよ夫妻に長男佐助が誕生する。読了日:7月29日 著者:池波正太郎真田太平記 (4)の感想徳川・北条との戦いに勝利しながら、昌幸は秀吉の仲介を容れて沼田城を北条に引き渡した。さらに秀吉の威勢は大きくなり、徳川を懐柔し、北条を孤立させ、天正18年小田原攻めを開始する。読了日:7月29日 著者:池波正太郎真田太平記 (3)読了日:7月29日 著者:池波正太郎真田太平記 (2)の感想秀吉が柴田勝家を倒し家康・信雄と小牧・長久手で対決していたころ、昌幸は上田城築上に忙しく奔走し、お福は昌幸の子を身ごもる。お福を亡き者にしようと樋口角兵衛が襲うが、源二郎信繁に捕えられる。しかし、角兵衛は警備を破って逃亡する。秀吉は信雄と和議を結び、家康は北条とともに上信二州の平定に動き出した。昌幸は上杉と手を結び家康・北条との決戦に臨む。向井佐平治はもよと結ばれる。読了日:7月18日 著者:池波正太郎真田太平記 (1)の感想高遠城の攻防で死に瀕した向井佐平治を命懸けで救い出したのは真田の忍びお江だった。向井は、忍びの里で出会った真田源二郎(後の幸村)に仕えることになる。源二郎の父・昌幸は武田家から織田家に組することを決意するが、時は天正十年六月二日へ進みだしている。読了日:7月3日 著者:池波正太郎読書メーター
2014.08.03
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2014年5月の読書メーター読んだ本の数:2冊読んだページ数:767ページナイス数:5ナイス峠の群像 (中)の感想石野七郎次の俸禄や、着物の競い合いで両替商の奥方が消費した銀二十八貫が、どれ程の金額になるのか現代におきかえて考えながら読んでいる。なかなか良い頭の体操である。ともかく「刃傷事件」への伏線がだんだん濃くなってきて面白さにも拍車がかかってきた。読了日:5月30日 著者:堺屋太一峠の群像 (上)の感想当時の藩運営の難しさが現代の会社経営の難しさとダブっていて面白い。文化も華やか、江戸・大阪の芝居小屋は賑わしいかったみたいで、商人などの限られた裕福な者だけが戦さのない世を謳歌していたことが、現代の格差社会にも通じているようで、今の社会を風刺しているように感じられる。読了日:5月10日 著者:堺屋太一読書メーター
2014.06.02
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2014年4月の読書メーター読んだ本の数:1冊読んだページ数:402ページナイス数:17ナイス諸葛孔明〈下〉 (中公文庫)の感想やっぱ、登場人物が多い分、内容がコンパクトすぎるとさみしいような感じがしました。いつの日か吉川英治の三国志に挑戦しよう。読了日:4月19日 著者:陳舜臣読書メーター
2014.05.01
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2014年3月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1148ページナイス数:13ナイス諸葛孔明〈上〉 (中公文庫)の感想学生の頃に三国志を途中で投げ出して以来です。これくらいコンパクトだとアリガタイ。読了日:3月27日 著者:陳舜臣怒らぬ慶之助 (新潮文庫)の感想初期の作品集。内容としては特に面白いものはなかった。山本周五郎も苦労の末才能を開花させたということなんだ。読了日:3月12日 著者:山本周五郎ならぬ堪忍 (新潮文庫)の感想戦前の作品集。「白魚橋の仇討ち」「鏡」「千本仕合」が面白いと思います。読了日:3月4日 著者:山本周五郎読書メーター
2014.04.02
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2014年2月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:998ページナイス数:10ナイス泣き言はいわない (新潮文庫)の感想まだまだ未読の作品があることを再認識した。”人生派作家”と評され山本自身も自認していただけに数々の箴言が収められていて、全作品読破したらも一度読んでみたい作品でした。読了日:2月25日 著者:山本周五郎文藝春秋 2014年 03月号 [雑誌]読了日:2月22日 著者:酔いどれ次郎八 (新潮文庫)の感想いい話ばかりだけど、食傷気味読了日:2月11日 著者:山本周五郎人情武士道 (新潮文庫)の感想赤貧にまみれながらも夫婦が慈しみ合う作品が興味を引く。世の中、便利になっているが、愛し方はへたくそ人あってきているように感じた。読了日:2月8日 著者:山本周五郎読書メーター
2014.03.04
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2014年1月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:971ページナイス数:5ナイス生きている源八 (新潮文庫)の感想愉快な短編集でした。山本周五郎といえばこうした作品ばかりと思って、数年前に全作品を読んでみいたと思い立ったのですが、なかなか出会えず半ば諦めぎみだったので、この本にたどり着けてとてもうれしかった。読了日:1月29日 著者:山本周五郎新装版 白い航跡(下) (講談社文庫)の感想高木兼寛の生存中、国内の医学会から異端視されて功績が認められなかったことは全く悲劇だった。死後、功績が認められながらも、彼の知名度が森鴎外に負けている点が何とも哀しい。読了日:1月20日 著者:吉村昭新装版 白い航跡(上) (講談社文庫)の感想高木兼寛様、全く予備知識なく失礼致しました。西洋医学を瞬く間に体得した陰には、尋常では考えられない努力と情熱があり、天才という一言では片づけられない偉人だった。後編が楽しみである。読了日:1月10日 著者:吉村昭読書メーター
2014.02.01
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2013年12月の読書メーター読んだ本の数:2冊読んだページ数:716ページナイス数:12ナイス峠 後編の感想ラスト・サムライとは河井継之助のことだったんだ。作者の脚色が多分に入っているとは思うが、藩のために生命を捧げたひとりの男の潔い半生が綴られた面白い作品でした。読了日:12月24日 著者:司馬遼太郎峠 前編の感想久しぶりに爽快感あふれる作品に出会えた。河井継之助という人物についてまったく予備知識がなかったため、読み進めるに従いイメージがドンドン膨らんでいく。とても魅力的とは言えない偏屈な人物に映ったが、幕末の混乱の中でわが道を突き進むにはこうした人物でなければならかったのだろうと思い、後編の活躍が楽しみである。読了日:12月3日 著者:司馬遼太郎読書メーター
2014.01.02
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2013年11月の読書メーター読んだ本の数:1冊読んだページ数:289ページナイス数:13ナイス新潮記 (新潮文庫)の感想戦中の作品だからであろうか、「武士道は死ぬことと見つけたり」的な作品で暗然としてしまった。秀之進がカッコウよすぎです。読了日:11月15日 著者:山本周五郎読書メーター
2013.12.07
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2013年10月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1130ページナイス数:9ナイス赤い人 (講談社文庫)の感想国家から苛酷な労働を与えられ亡くなっていった多くの囚人に対して、私は「同情」と「感謝」をしたいと思う。北海道の道路・農地・資源等の開拓の裏に本書のような事実があったこと、忘れません。読了日:10月30日 著者:吉村昭仮釈放 (新潮文庫)の感想理性で抑えきれず、本能がむき出しになった人間は、一匹の野獣になる。真面目で純朴な人間ほど、愛する者に裏切られたときの衝撃に脆いのだと思った。本作品はフィクションということだが、作者の作品にいくつも接してきた者としてはとてもリアルな物語だった。読了日:10月16日 著者:吉村昭炭素文明論 「元素の王者」が歴史を動かす (新潮選書)の感想化学はニガテな人間ですが、とても面白く読ませてもらいました。炭素化合物が人類の歴史に深くかかわっていたという論旨や、これからの人類の存亡に関わる問題との絡みについて分かりやすく書かれており、いい作品だと思います。化学をより身近なものに感じてみたい方に是非お勧めです。読了日:10月10日 著者:佐藤健太郎生麦事件〈下〉 (新潮文庫)の感想薩英戦争から討幕までのお話。生麦事件が、日本開国の重要なファクタであることがよくわかる。列強に脅されて、武器をたくさん買い込んだ薩長・幕府の必死さが哀れに思える。読了日:10月3日 著者:吉村昭読書メーター
2013.11.02
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2013年9月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:842ページナイス数:12ナイス生麦事件〈上〉 (新潮文庫)の感想生麦事件が発生するまでの経緯、事件発生後の出来事や幕府・薩摩藩・朝廷の行動が記されており、薩英戦争直前で後編へ続く・・・といった作品。「攘夷」の無謀さは現在ではよく理解されているが、当時の欧米も脅威的な蛮国だったと思われ、愛国心が攘夷に駆り立てていたことも理解できる。ともかく、大変な時代だったことがつくづくと思い知らされた。読了日:9月19日 著者:吉村昭きびだんご侍の感想「黍団子侍」は川中島の戦いを題材にしたものだったが、痛快で面白い作品だった。戦記ものには辟易していたが、新鮮なかんじで読むことができた。そのほかに面白い切り口で歴史上の事件が作品になっており、秀逸な短編集でした。読了日:9月11日 著者:新田次郎六合目の仇討 (新潮文庫)の感想おもしろい短編でした。最近はストーリーの面白さよりも、こうした歴史小説を作り出す作家の天才ぶりに感動するようになってきた。読了日:9月3日 著者:新田次郎読書メーター
2013.10.01
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2013年8月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1530ページナイス数:60ナイス1Q84 BOOK 3の感想なぞはなぞのままだったけど、エンディングはホッとさせるものでよかった。振り返るといくつか矛盾が出てきそうな気もしますが、まああまり詮索しないで、すなおに受け止めようと思います。読了日:8月25日 著者:村上春樹1Q84 BOOK 2の感想リトルピ-プル、なぞだ。空気さなぎ、いったい何?ふかえり、これまた良く分からない人物。なぞなぞだらけで終わってしまった。3巻を読むべきか悩む。読了日:8月14日 著者:村上春樹深海の使者 (文春文庫)の感想戦争によって多くの人材や資源が消失していった事実を、本書を通して確認していることにむなしさと腹立たしさを感じていた。しかし、これに目を背けてはいけないのだ、二度と同じ過ちを犯さないために。 読了日:8月8日 著者:吉村昭読書メーター
2013.09.03
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2013年7月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1297ページナイス数:33ナイス碇星 (中公文庫)の感想「死」に対して、恐怖感よりも親近感を感じさせる作品でした。生まれた時から「死」に向かっていることを、普段は忘れてに暮らしていて、たまに思いだしたように「死」について考えた時に少なからず恐怖を感じていた(人生は闇の中をパラシュート無しでスカイダイビングしているみたいだ、いつ”着地”するんだろ?)。しかし、両親・親類・知人が亡くなり、あちらの世界へ旅立った人が増えてきた昨今では、妙にあちらの世界への憧憬のようなものを感じていた。そんな中で、この作品はしみじみとした感慨を持って読むことができました。読了日:7月17日 著者:吉村 昭天目山に桜散る (PHP文庫)の感想武骨で頑固者が歴史の陰でみごとに自分の信念を貫いて生涯を終えていった。若いころの自分であれば憧れる人物ばかりでしたが、最近は「人生、楽してナンボのもの」というだらけきった大人になってしまい、感動はするが、付き合えない人物にしか映らなくなってきた・・・良い作品ですけどね。読了日:7月12日 著者:滝口 康彦1Q84 BOOK 1の感想寝る前に数頁読んでいます。青豆の住む異次元世界、リトル・ピープル、空気さなぎなど摩訶不思議な内容に面喰っています。デヴィット・リンチの映画を見ているようです。ともかく続編に突入。読了日:7月2日 著者:村上 春樹逃亡 (文春文庫)の感想主人公に飛行機の破壊を指図した「山田」のような謎の人物が実在していたこと、この一点が本作品で最も不気味なところだった。戦時中という苛酷な状況であったこともあるが、つい優しげな人には心を許してしまい、騙されてしまう。普通の一般人には辛い世界である。戦後は占領軍に利用され、占領軍の犬になっていた。まったくこの世の一般人とは、権力者に利用され、搾取される者のことであると感じてしまった。読了日:7月2日 著者:吉村 昭読書メーター
2013.08.03
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2013年6月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1183ページナイス数:12ナイス謀殺 (講談社文庫)の感想戦国・江戸時代の殺伐とした世の中で、人を信じること、愛すること、信念を貫くことの素晴らしさを語った作品集でした。敗戦で暗い時代の日本人に、本作品を通して作者がエールを送っていたのかなと思いました。読了日:6月26日 著者:滝口 康彦落日の鷹 (講談社文庫 た 10-1)の感想(ネタバレご注意)多久安順が伯庵と敵対し、中村千左衛門が伯庵を擁護する結末には、なぜかしら新鮮な驚きを感じた。この小説からも、武士というものの悲哀、苦悩を感じた。いい作品でした。読了日:6月18日 著者:滝口 康彦殉国―陸軍二等兵比嘉真一 (文春文庫)の感想沖縄の海にひしめく米軍艦船、砲弾で掘り返され、死体があふれた道、死臭や火薬の臭い、そうしたものに少年はやがて心が動かされなくなってしまったという。日常化した凄惨な光景を「風物」という言葉で表現しているが、言葉の響きの柔らかさが戦争の恐しさを表わしていると思います。読了日:6月11日 著者:吉村 昭夜明けの辻 (新潮文庫)の感想清廉潔白な武士に対する考え方が変化してきた。一途に武士道を極めようとしている人間が恰好よく憧れていたが、武士道に縛り付けられた哀れさ・窮屈さを感じるようになってきた。年のせいか。読了日:6月5日 著者:山本 周五郎読書メーター
2013.07.01
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2013年5月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1310ページナイス数:19ナイス磔(はりつけ) (文春文庫)の感想磔刑に処せられることに怖じ気を見せない年少のキリシタン、藩費節約のため警備兵数を減らしたおかげで暴虐な外国船を取り逃がしてその責任を負って切腹した役人、墓を掘り起こして死体から骨格標本を作成した医者などなど、現代では「ありえない」ことのオン・パレードでした。読了日:5月30日 著者:吉村 昭火炎城 (講談社文庫 し 4-1)の感想大友宗麟の物語。キリシタン大名で戦国期の智将といわれた人物とは裏腹な好色で我儘な人であったことに少々驚かされた。3回も正妻を代えていること、キリスト教に改宗したのも晩年になってからのことなどなど、この作品でいろいろ教えてもらいました。読了日:5月23日 著者:白石 一郎孤愁の岸(下) (講談社文庫)の感想こういう歴史的な悲劇を読んだあとはやるせない気持ちにおちいる。しかも外は五月雨がそぼ降る天気で、ますます気分は暗く落ち込んだ。平田奉行の最後が哀れで涙が滲んできた。よい作品だった。読了日:5月11日 著者:杉本 苑子孤愁の岸(上) (講談社文庫)の感想岐阜 安八郡輪之内の千本桜の話は知っているつもりだったが、薩摩藩の窮乏については詳しく知らなかった。工費の増大を抑えるため、村方から町方へ請負発注先を変更しようと幕府へ嘆願を繰り返す平田奉行、彼の命を賭けた策は成功するのか?下巻に続く・・・読了日:5月8日 著者:杉本 苑子読書メーター
2013.06.02
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2013年4月の読書メーター読んだ本の数:1冊読んだページ数:457ページナイス数:9ナイス秀吉と利休 (新潮文庫)の感想利休役の三國連太郎さんがお亡くなりになったタイミングで読み終えたことで、利休と三國さんがますますダブって不思議な感慨におそわれた。ともかく、野上弥生子さんの作品をはじめて読んだが、修辞が難解で読了するのに一カ月掛かってしまった。ただ、読み慣れると、野上さんの描く世界に魅入られるようになり、読み終えた時はカタルシスがえられた。秀吉に切腹を命じられたのは三成ら奉行の陰謀の結果であったかもしれないが、詫びをいれて許されたとしても利休には不遇の余生が待っていただけかもしれない。読了日:4月20日 著者:野上 弥生子読書メーター
2013.05.02
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2013年3月の読書メーター読んだ本の数:2冊読んだページ数:1020ページナイス数:4ナイス風流太平記 (新潮文庫)の感想主人公・万三郎のさわやかさがどうも肌に合わない。嫉妬でしょうか?それから、かよがだんだん良い人間になっていくのが、悲しかった。悪女のままでいてほしかった。読了日:3月17日 著者:山本 周五郎山が見ていた (文春文庫 (112‐28))の感想新田次郎さんのミステリー短編。こういう作品も書いていたんだと知り、ちょっと驚き。内容は今ひとつ。読了日:3月5日 著者:新田 次郎読書メーター
2013.04.02
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2013年2月の読書メーター読んだ本の数:2冊読んだページ数:814ページナイス数:5ナイス大本営が震えた日 (新潮文庫)の感想大本営がひたすら隠し続けて真珠湾奇襲攻撃は成功した。米国は概ね日本の軍事行動を把握し、日本に先制攻撃をさせるように仕向けていたが、真珠湾が攻撃されることは意外だったという。しかしながら、英米国は、急速に軍事大国とありつつある日本をつぶす為、日本を孤立させて、戦争を起こさせ、思惑通り徹底的に痛めつけた。そして今、自民党・維新の会を中心に憲法改正に向けた動きが本格的になってきた。これも米国の思惑なのかもしれないと疑いたくなる。読了日:2月26日 著者:吉村 昭劒岳―点の記 (文春文庫 (に1-34))の感想測量が無事終わった場面ではホッと胸をなでおろしたくなった。命がけで道無き険しい未踏峰に登頂して三角点を埋設し、測量を行う。しかも限られた予算と期間で成し遂げたことに感動した。こうした偉大な功績を残したひとを我々は忘れないよう語り継いでいきたい。読了日:2月6日 著者:新田 次郎読書メーター
2013.03.01
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2013年1月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1030ページナイス数:15ナイス島抜けの感想あらためて幸せな時代に生まれ落ちたことを感謝したいと思う。思想弾圧・飢饉・医術の黎明期など、不遇な時代を生き抜いてきた先祖に手を合わせたくなる一冊だった。読了日:1月21日 著者:吉村 昭八甲田山死の彷徨 (新潮文庫)の感想200名近い尊い命が八甲田山に奪われた。しかも、師団内の聯隊同士の競争に利用され、虚しい勝負に命を弄ばれた。当時の軍部上層部・将校の拙劣さを物語る作品であり、二度と繰り返さないよう忘れてはならない事件であるが、人間が根本的にいい加減なイキモノであるので、また同じような過ちを繰り返していくのだと思う。読了日:1月11日 著者:新田 次郎彰義隊 (新潮文庫)の感想慶喜の謝罪に力を貸したがために皇室の一員でありながら朝敵とされ、朝廷から追われる立場になり、生涯その負い目に苦悩するが、死をもって汚名を返上した輪王寺宮は、一途で純朴な人間だったと思う。一方の有栖川宮も、最期まで輪王寺宮を許すことができなかった頑固者だが一途であり、執念に恐ろしさを感じた。幕末から戊辰戦争の官軍の描写は、これまでのイメージとは180度違っていたし、西郷隆盛や大村益次郎も大河ドラマのイメージと大きく異なりショッキングだった。「勝てば官軍」という言葉が、まさに江戸庶民の非難だったんだと感じた。読了日:1月8日 著者:吉村 昭読書メーター
2013.02.03
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2012年12月の読書メーター読んだ本の数:2冊読んだページ数:646ページナイス数:3ナイス季節のない街 (新潮文庫)の感想本作品や「青べか物語」を読んでいる時ほのぼのとした心地になる。綿中京太のような最低な人間ですら憎めない、いや自分の姿がダブって見えて反省しきりである。寒藤先生の純朴さや土川春彦の落ち着きの無さ、私の目にはどれも可愛らしい男に映ってしまう。読了日:12月16日 著者:山本 周五郎源義経 (時代小説文庫)の感想義経については大河ドラマなどで度々見て大まかなことは知っているつもりでいたが、この本を読んでイメージが大きく変わった。頼朝との関係、後白河院及び朝廷との関係、奥州藤原との関係がどんどん変わっていく様子を通して、時代の流れが非常によくわかる教科書的な作品だと思う。また、この作品で初めて「アテルイ」という英雄に出会った。非常に興味がわいた。読了日:12月5日 著者:長部 日出雄読書メーター
2013.01.03
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2012年11月の読書メーター読んだ本の数:2冊読んだページ数:1128ページナイス数:27ナイス日日平安 (新潮文庫)の感想「嘘ァつかねぇ」は寝室で音読して、カミさんに読み聞かせ(?)しましたが、反応ナシ。男にしかこの悲哀は分からんのだろう。読了日:11月22日 著者:山本 周五郎孫子 (講談社文庫 か 1-1)の感想人の心理を読み、人を喜ばせつつ、己の思う方向に持っていく。これが出来ないんですよ、私は。読了日:11月17日 著者:海音寺 潮五郎読書メーター
2012.12.02
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2012年10月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:993ページナイス数:28ナイス小説日本婦道記 (新潮文庫)の感想「これぞ大和撫子!」という方々が登場します。作者の好きな女性のモチーフということですが、私も好きです。でも、こういう話、女性の方は嫌いなんだろうな。読了日:10月20日 著者:山本 周五郎「甘え」の構造 [新装版]の感想うーむ、納得して良いのだろうか。著者は現代社会の実体を「甘え」の構造として把握できることを説明されているが、そこから人類はどう発展するのか(あるいは衰退していくのか)、限りなく不安に感じた。それはさて置き、35年前この本の感想文提出を高校1年生の夏休みの課題とした先生は、厳しいかたでした。日本人的な「甘え」を許さないひとだったんだなと思います、読まずにテキトーな感想文を提出した私には冷たかったから。読了日:10月17日 著者:土居 健郎夜と霧 新版の感想「生きる」ということを知るには大きな犠牲を払ってしまった。「過去に経験したことは誰にも奪えない」「自分の人生に意味を見だせなくても、未来があなたに期待をしている」 勇気づけられることば、心に響くことばにふれることができた。読了日:10月7日 著者:ヴィクトール・E・フランクル高熱隧道 (新潮文庫)の感想戦前の日本は他国に負けまいとして国民を犠牲にして領土を広げ、近代化を進めようとしていた。現代においても、庶民が国・企業の犠牲になっている。多数の犠牲者を出してもなお工事を進めようとする国・軍部の力に地元県警も流されてしまう。「もう止めませんか」と言った県警部長の言葉がむなしく感じられた。読了日:10月2日 著者:吉村 昭読書メーター
2012.11.05
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2012年9月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1309ページナイス数:6ナイス寝ぼけ署長 (新潮文庫)の感想ファンタジーの一言。こんな世界があればよい。読了日:9月29日 著者:山本 周五郎ニコライ遭難 (新潮文庫)の感想大津事件についてまったく知識がなかったので、ニコライ皇太子に危害を加えた犯人・津田三蔵の裁判の場面はとても感動した。近代化が始まったばかりの明治にあっても確固とした信念をもった裁判官や市民がいたんだと知り、こうした人間がロシア帝国という脅威に屈せず近代化を進める日本を支えていたんだと感じた。翻って現代日本は中国・韓国・ロシアとの領土問題をいかに対処していくのか、吉村氏が生きていたら何と言うだろう。読了日:9月19日 著者:吉村 昭国盗り物語 後編 織田信長の感想まずは「やっと読み終わった」という達成感を感じた(読む速度が遅すぎるのか)。光秀が信長に利用されることに嫌気がさして(といえば軽々しいが)、ついに謀反を起こす。なんだかワンマン社長に虐げられる支社長みたいで、同情してしまった。読了日:9月10日 著者:司馬 遼太郎読書メーター
2012.10.02
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8月の読書メーター読んだ本の数:1冊読んだページ数:446ページナイス数:11ナイス国盗り物語 前編 斎藤道三子供の時にNHK大河ドラマ「国盗り物語」で見た印象的な場面といえば、松波庄九郎役の平幹二郎さんが油売りするこっけいな場面を思い浮かべる。当時、岐阜県に斎藤道三という武将がいたことを知って、「岐阜県もまんざらマイナーな地域ではない」と幼い心に県民としての誇りを感じた。しかし、この本を読み、よくよく考えれば、京都の商人に奪われてしまった情けない国だったんだと気づき、深く根付いていた誇りにヒビが入ってしまった。もっとも戦国期の最後には、藤吉郎という尾張の百姓に全国が盗られてしまったので、どこの国も同じかと思いな読了日:08月04日 著者:司馬 遼太郎2012年8月の読書メーターまとめ詳細読書メーター
2012.09.01
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7月の読書メーター読んだ本の数:2冊読んだページ数:768ページナイス数:9ナイス桜田門外ノ変〈下〉 (新潮文庫)井伊大老暗殺の詳細が記述されているが、映画で見る「撃剣」とは程遠い修羅場だったことがショックだった。暗殺による幕政改革(革命というべきか)も頓挫し、事件の実行犯は、幕府からも藩からも追われる身となり逃げ惑い、自刃したり、捕えられて刑死したり・・・。2・26事件とよく似た事件として表わされている。読了日:07月17日 著者:吉村 昭桜田門外ノ変〈上〉 (新潮文庫)井伊直弼の徹底した弾圧は、水戸藩士には非常に厳しいものであったことがよくわかる。安政の大獄を肌で感じられる。読了日:07月11日 著者:吉村 昭2012年7月の読書メーターまとめ詳細読書メーター
2012.08.04
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6月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1245ページナイス数:11ナイスアラスカ物語 (新潮文庫)エスキモーの素朴さが、安田恭輔のエスキモーを救う使命に駆り立てたように思う。安田は、慕っていた祖父や母親を早くに亡くし、少年の身でありながら自立の道を進んでいくしかなく、また追い打ちをかけるように慕っていた女性とも別れることになり、とても孤独であったと思う。そんな彼にとって、エスキモーは単に命の恩人と言うだけでなく、エスキモーは温かく彼を優しく包み込むものであり、まさに“家族”だったのだと思う。極寒のアラスカを生き抜くパワーと智恵の源泉は、“愛”なんだと思った次第です。感動の物語でした。読了日:06月30日 著者:新田 次郎播磨灘物語 下黒田官兵衛を通して、毛利氏との対決、本能寺の変後の「大返し」、「山崎の戦い」が描かれていた。秀吉に才能を認められ利用されていながら、逆に警戒されて大した論功行賞も得られなかった。しかし、司馬氏の考えでは、官兵衛は褒賞よりも作戦を計画し実現することに喜びを見出していたとしている。立身出世よりも、自分の才能を活かして生きていければ良いという考えは、今も昔も変わらないものだと思った次第。そして、変なプライドがないところが、官兵衛の魅力として描かれていた。この人が私の理想とする人だと「ビビッ」と感じました。読了日:06月23日 著者:司馬 遼太郎空白の戦記 (新潮文庫 よ 5-9)軍事演習中に不慮の死をとげた人々は、軍部の事実隠ぺいにより、親族に真相を伝えられることなく一通の戦死報告のみで処理されていった。船体強度設計ミスにより台風の高波で船体が分断したり、過大な装備で転覆したり・・・。先に読了した「陸奥爆沈」のような犯罪(疑惑)ばかりでなく、こうした人災が戦争の背景に隠れて起きていたことを本書を通して知ることができた。読了日:06月19日 著者:吉村 昭播磨灘物語〈中〉 (1975年)荒木村重の叛逆事件に官兵衛が巻き込まれていたとは知らなかった。というか、黒田官兵衛・長政父子について、これまでくわしいことをほとんど知る機会も興味もなく50年が過ぎていたことに愕然としている。読了日:06月09日 著者:司馬 遼太郎2012年6月の読書メーターまとめ詳細読書メーター
2012.07.01
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5月の読書メーター読んだ本の数:2冊読んだページ数:584ページナイス数:11ナイス播磨灘物語〈上〉 (1975年)黒田官兵衛がキリシタンだったとは知らなかった。読了日:05月31日 著者:司馬 遼太郎夜明けの雷鳴―医師高松凌雲吉村昭氏は、「夜明けの雷鳴」で高松凌雲を、「暁の旅人」で松本良順をそれぞれ主人公としている。凌雲も良順もともに、開国の世で医療や思想の変革を先導した偉大な人物であったが、作者は凌雲を「雷鳴」、良順を「旅人」と表したことに興味をひく。凌雲の博愛の精神が、多くの人物に伝播し、またそうした考えを持った人々を呼び寄せ大きな社会的な力・行動に繋がっていった、まさに「雷鳴」のように社会に影響を与えた人物だった。そんな人物を、この作品を読むまで知らなかった自分が情けなく、またしても失望している。読了日:05月11日 著者:吉村 昭2012年5月の読書メーターまとめ詳細読書メーター
2012.06.01
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4月の読書メーター読んだ本の数:2冊読んだページ数:744ページナイス数:16ナイスワイルド・スワン(下)張守愚の実直さが歯がゆく、また美しく、悲しかった。妻・夏徳鴻へ謝罪するくだりは胸が熱くなった。文革の終焉まで生き延びてくれたら、そして生きて名誉の回復を得られたら、そんな悔しい思いが作品から滲み出ていた。この話を作品にしてくれた作者に感謝したい。読了日:04月26日 著者:ユン・チアンワイルド・スワン(上) (講談社文庫)共産党の一党支配がどのように成し遂げられてきたかが、筆者の祖母と父母の生涯、そして筆者自身の経験を通してわかる。そして何よりも当時の中国人の生活や思いや社会情勢などを「中国人」が語っていることが、この本の一番興味深く面白いところ。毛沢東の「大躍進」で多くの飢餓者(特に農民の飢餓者)が出たが、庶民は情報操作により政策の失敗から目隠しにされていた。戦時中の日本と同じことが起きていたわけだが(今も変わっていないのかもしれないが)、我々庶民は何を信じて暮らしていけばよいか不安になるばかり。読了日:04月14日 著者:ユン チアン2012年4月の読書メーターまとめ詳細読書メーター
2012.05.01
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