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講談になくてはならない小道具に張り扇がある。これは各々の手作りだ。従って、人によって音が違う。沢山紙を巻けば低い音が出るし、あまり巻かないと高い音が出る、という訳。 その張り扇の材料は、西の内という和紙。茨城が産地だ。後は舞い扇(ボール紙と竹ひごでも可)と糊があれば良い。 その西の内は、なかなか売られていない。今日は日本橋亭から程近い、小津和紙へ。 西の内といっても、紙の厚さや漂白しているかなどで、値段が異なる。 今回は一番安い物を求める。1枚630円也。 この小津和紙は、資料館や紙すきの実演が見られたりする様だ。
2008.01.29
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お江戸上野広小路亭昼席「講談処広小路亭・神田すみれ一門会」へ。昼席にも拘らず、30名は入っているか。一、田辺銀冶「出世の秘密」一、神田すず「墨俣一夜城」一、神田山緑「谷風情相撲」一、神田あやめ「荒木又右衛門」一、神田春陽「木津の勘助」一、田辺一鶴「名医と名優」一、仲入り一、柳家紫文「俗曲」一、神田すみれ「鼠小僧次郎吉」 あやめさんの「荒木又右衛門」は、又右衛門幼少時代に柳生道場に入門する前後のくだり。解りやすく面白い。他のくだりも聞いてみたい。すずさんは「墨俣一夜城」。必死に読んでいるのがいい。総領弟子の春陽さんは、いつもの通り息抜き出来る高座で助かる。「木津の勘助」は上方の方が面白いし、納得出来る。 ゲストは師匠一鶴と紫文師。「名優と名優」は、前半に東海道53次の言い立てが入る。道中づけも好調。終演後客席まで出て来て嬉しそう。紫文師は、お馴染み長谷川平蔵と大岡政談、3分勧進帳。ネタは勿論面白いのだが、紫文師の三味線の音が綺麗。 トリのすみれ師は、昨年もやった「蜆売り」。貞水師は、箱根の湯治場のいかさま博打から救ったのは鼠小僧だということを、切れ場に入るが、すみれ師は蜆売りが身の上噺をしようとする時に、このことを一言降れるのでので、蜆売りに対する哀れさが、増す。また子供がいい。これは、すみれ師とあやめさんに共通することだ。 次回は、2月26日開催です。
2008.01.29
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昨日の選挙で、橋下徹弁護士(タレント)が、大阪府知事に当選したそうだ。財政難の大阪府を再建する為、「公の施設を民間に」と言っている。 大阪ミナミにある上方演芸資料館「ワッハ上方」は、確か大阪府の施設と聞いている。ここは、地下鉄・近鉄・南海のなんば駅から近く、ワッハ上方の前には吉本興業の劇場「なんばグランド花月」、ワッハ上方には演芸の資料が沢山あったり、「上方講談を聴く会」を始め、講談・落語・お笑いの会が数多く開かれている、上方演芸の聖地だ。 ここの展示室は、昔の大阪の町並を模してあったり、芸人さんとプリクラが撮れたり(バーチャルだが)して楽しい。演芸関係の本を読んだり、貴重なビデオやテープを視聴出来る資料室は、ここのみの来場者に限り、入場無料なのだ。 もし大阪府財政再建の為に、ワッハがなくなったら、貴重な資料が分散したら、えらいことだ。 ここだけは何とか残して欲しい。橋下さん、頼んまっせ!
2008.01.28
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書店にて、神田紅師の新刊本「女の独り立ち」(産経新聞出版)を見つけすぐ購入、すぐ読んだ。 紅師のあゆみは、数年前の著書「語ってくれない伝」や、芸歴25周年のパンフレットで辿ることが出来るが、これらが総論とすると、今回は修業や講談・門弟・交遊録などひとつひとつのテーマについて書かれた各論というべきものだ。 特に修業や礼儀についてのくだりが興味深い。楽屋噺苦心談としても十分読めるものだが、サラリーマンの職場での心得にもなっている。紅師の謙虚なお人柄で、説教臭くないのが流石。文中に「叱る側・叱られる側にルールがある」とあるが、これには深く納得。 不仲だった兄弟子に、今は感謝し相談相手になって貰っている、というのは、なかなか出来ない。双方の成長は勿論だが、互いに人間的魅力があるのだろう。 後半からは、自作の「マリリンモンロー」や古典の「春日局」等の講談台本もあったり、新聞への連載記事のエッセイからは、活動や日常やお弟子さん、芸への熱意が伝わって来て、これも楽しい。 「語ってくれない伝」の内容にダブらない様に、ダブっていても違った角度で書かれている点は素晴らしいく、優れている。 帯は立川流家元。これまた嬉しい。 是非手に取ってみて下さい。
2008.01.27
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歌舞伎座へ。「歌舞伎座百二十年」という夜それぞれ4本の芝居が出ているが、昼の「けいせい浜真砂」と夜の「助六」を、幕見席で見物。一、「けいせい浜真砂・山門」 雀右衛門の石川屋真砂路、吉右衛門の真柴久吉一、「助六由縁江戸桜」 助六:團十郎、白酒売:梅玉、揚巻:福助 福山のかつぎ:錦之助、白玉:孝太郎、口上・くわんぺら門兵衛:段四郎 通人:東蔵、満江:芝翫 「女五右衛門」はたった10分の幕。あらすじも書きにくい。役者とセリフで魅せる芝居だ。久々の舞台の雀右衛門は、セリフもしっかりしていて、元気そうで嬉しい。久吉の吉右衛門のセリフも聴いていて、気持ちが良い。 一本「助六」は、2時間の長丁場。しかし飽きない。配役も適材適所。 中でも揚巻初役の福助がいい。再三揚巻を勤めた大叔父歌右衛門によく似ている。團十郎の助六は、とにかくおおらか。これぞ助六。芝翫の満江が出て来ただけで舞台が締まる。東蔵の通人は楽しく、梅玉の白酒売は、江戸和事らしい。 「助六」も「女五右衛門」も、大きなテーマやあらすじがあるだけではない。他の芝居では出来ない芝居だろう。二枚の錦絵は美しかった。
2008.01.25
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今回の雪は程良いらしい。雪はやはりワクワクする。
2008.01.23
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夜は日暮里サニーホール会議室で、7月12・13日に開かれる「第18回全国落語大学」の実行委員会を開催。寝床家道楽実行委員長・立芸亭小太郎事務局長・嬉野亭慶多事務局補佐をはじめ、実行委員13名程が集まる。職場から駆け付けて来る人あり、休暇をとって相撲見物をして来た人あり。 改めて経緯の説明がされ、開演時間・参加費・交流会・宿泊・役割分担が話し合われる。 続いて、茶柱亭立丸さんより5月末開催の「浅草パラダイス落語会」についてのお話し。参加費・打ち上げの場所・役割分担等について、討議。打ち上げについての話し合いに、一番時間が咲かれる?! 終了後に、実行委員会の打ち上げ。ここでも話し合いが、白熱! 「浅パラ」は初出演だし、「落大」もいい会にしたい。ワクワクして来た。 今から7月12日(土)・13日(日)は、空けておいて下さい。
2008.01.22
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今日から「新三の悪巧み」の稽古が始まった。白子屋政談の序開きで、歌舞伎でやるとお馴染み・永代橋までのくだりまで。 私はこの読み物が好きで、ようやく取り組むことが出来た。指導は神田愛山師。 歌舞伎ではこの「髪結新三」は、世話物の集大成と言われる程難しく、憧れるもので、講談でも同様だろう。 このネタを覚えてながら、もう一度歌舞伎のテープを紐解いてみよう。
2008.01.22
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このブログのカウンターが2万を越しました。ご贔屓有難うございます。 今後共,ご参加・書きこみそして,高座へのお運びをお願い申し上げます。
2008.01.22
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ベストライフ相武台の初席へ。普段は60分高座なのだが、開始が遅れて「文七元結」を40分位掛けて読む。佐野鎚女将が深く出来た。登場人物のキャラクターを、もう少し細くしたい。 前半に比重が掛り、後半はトントン進める。色々な形で出来そうだ。 ベストライフ相武台の皆様は、病気もせず年を越し、客席に座ってくれる。何より何より。
2008.01.21
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天気予報では、昨夜から雪が降ると言っていたのに、まだ雪が降らずがっかり…。 電車が止まらない程度に、降ってくれ。
2008.01.21
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神田愛山師との「公開稽古」、いよいよ明後日です。今回亀鶴の高座ではなく、愛山師による実演ですので、ハラハラドキドキしませんから、安心してご参加頂けます。 予約制ですので、亀鶴に直接お知らせ下さるか、この記事にお返事下さい。 ご参加をお待ちしております。「愛山自宅講談会・六畳庵」★1月22日(火)1時半小田急線狛江駅改札外集合★参加費・2千円★稽古演題・白子屋政談「髪結新三の悪巧み」★実演・神田愛山師
2008.01.20
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朝日新聞社から人間国宝・桂米朝師の新刊「米朝よもやま噺」が出た。米朝師がラジオのレギュラー番組で喋ったものをまとめたもので、朝日新聞にも連載されていたものらしい。 本には、落語の話題は勿論のこと、やなぎ句会での小沢昭一さんや小三治師らとの交流、漫才の夢路いとし・喜味こいし師のことも書かれてあったり、米朝師の近況にも触れられてある。楽屋噺・芸談の宝物だ。 先年亡くなられた、上方の3代目旭堂南陵師のことや、米朝師が学生だった頃の講釈場の様子、旭堂南海・南湖・南青さんが、一月間連続講談を読み続ける「毎日亭」にエールを贈ったりと、講談の話題もあり嬉しい本だ。
2008.01.20
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サンケイスポーツや神戸新聞などに、昨日のライブが取り上げられていた。 写真は神戸新聞のもの。
2008.01.18
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今日は仕事なので、暗いうちに新幹線に乗り込む。6時38分新神戸発ののぞみ。 新神戸から新大阪の間で、明るくなって来た。初めて見る神戸の朝焼けは美しい。空の様子が、神戸と大阪とは違うのも、面白い。さらに京都からは、五十の塔が見える。 約3時間のぞみに揺れて、無事帰京。
2008.01.18
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神戸の定宿は、神戸クアハウスに決めている。三ノ宮と新神戸の間にある。ここの風呂は2種類の温泉があり、水は布引の滝からの水を引いて、司馬遼太郎著「街道を行く」にも、紹介されている。 布引の滝の水は、赤道を越しても腐らない為、航海中の人達がこの水を船に沢山詰め込んだとか。
2008.01.17
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平成7年1月17日の夜は、建物が壊れ人は傷ついていただろう。長田は炎の海に包まれ、焼け野原になった。それから13年、人は歩き笑っている。心には傷を持ちながらも…。 神戸に来ると、涙が出て来る。それは、傷つきながらも必死に立ち上がったこと、命の尊厳に感動するのだ。 私の目には、避難所の様子も倒壊した建物も、焼け野原も焼き付いている。 阪神淡路大震災のこと、亡くなられた方・必死に立ち上がった方のこと、決して忘れない。
2008.01.17
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神戸市東灘区にある、神戸ファッション美術館の中にある、エルビスホールでの、神戸ミーティング。神戸市須磨区に生まれ育ち、最近住まいを神戸に移した、平松愛理さんが続ける阪神淡路大震災支援ライブだ。私も6~7年欠かさず通っている。 収益は、震災遺児の施設・レインボーハウスに寄付される。 レインボーハウスの方に、目録贈呈もあり。矢田神戸市長もポケットマネーでチケットを買い、今年もご入場。一、オープニング(朗読)一、美し都一、渚のエンブレム一、2007神戸(窓)一、青春のアルバム一、あの日の忘れ物一、平松メドレーで綴る神戸の旅「温故知神」 ・アネモネ ・君にしとけばよかったなんて ・思い出の坂道 ・蛍の光もう一度 ・私を忘れて ・想い出のold number ・蒼い芝生 ・駅のない遮断機一、部屋とYシャツと私一、素敵なルネッサンス一、マイ・セレナーデ一、もう笑うしかない一、アンコール ・YOU ARE MINE ・最後の音符 ・南町から 「温故知神」は、自身の曲にちなんだ場所の紹介をし、その場所の写真をスライドに映す。「温故知新」の「新」を、神戸の「神」とした訳。平松さんの神戸への愛情が感じられ、また創作ノートを見る様で良かった。 平松楽曲唯一の共作で阪神淡路大震災の「美し都」は、淡路島出身で昨年亡くなられた阿久悠作詞。今年は冒頭で。神戸らしさが良く表現されているなと思う。 「1.17KOBE MEETIENG」は、観客に向けてのライブであると同時に、この世にいない人達に捧げるライブだ。「生きている」を再認識させてくれる。 来年はどんなライブになるのだろう。
2008.01.17
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中之島にある東洋陶磁博物館近くにある木邨長門守の石碑を見る。時間がなく、なんばからタクシーを使う。そのタクシーの運転手さんが、面白い。大阪の風土やら盛り場について、色々喋ってくれる。 東京ではタクシーの初乗りが700円代だが、大阪はそのタクシー会社によって初乗りの値段が違う。「大阪は無法地帯、タクシー戦争ですわ」と運転手さん。 この石碑は、昭和13年に改修されたもの。「木村」でなく「木邨」なのにご注意。
2008.01.17
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賑やかな道頓堀から一本隔てた所に、夫婦善哉がある。建物が新しくなっても、いい雰囲気。「お百度こいさん」を口ずさむのは、毎回恒例。 次回は新装なった善哉を食べやう。
2008.01.17
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京の都から水の都大阪へ。道頓堀松竹座「壽初春大歌舞伎」昼の部、最後の幕を覗く。 東京の歌舞伎座とは違い、幕見席は3階席の一番後の席が幕間席。お値段もやや高く1800円。決められた時間に劇場受付に集合し、係の人が席まで案内してくれる。一、伊賀越道中双六「沼津」 坂田藤十郎の十兵衛・秀太郎のお米・我當の平作。 「沼津」を観るのは初めて。藤十郎・我當の掛け合いが楽しく、とにかく良く、上方弁が心地良い。 「沼津」では、十兵衛と平作が客席に降りる趣向があるが、松竹座は舞台と客席を繋ぐ階段がなく、特設スロープが出来ている。平作が担ぐ荷物を、お客さんが手で支えてやったり、東京にはない雰囲気。上演中の客席のお喋りも、あまり気にならないから、不思議。 藤十郎・秀太郎・我當と役者が揃うと、上方らしさが香ってくる。コテコテではなく、はんなりとした。妙なリアルさがないのも良い。関東の「沼津」はどうなんだろう。
2008.01.17
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地下鉄烏丸御池駅から歩いて5分の所にある、イノダコーヒー本店に寄る。「京都の朝はイノダで始まる」という人もあるそうだ。 レトロな建物・雰囲気、素敵な庭がある。ウエイター・ウエイトレスの立ち居振る舞いは、高級レストランの様。禁煙席・喫煙席建物が別れているのも、嬉しい。 イノダの朝の売り物は「京の朝食」。コーヒー・オレンジジュース・クロワッサン・スクランブルエッグ・ベーコン・サラダで1050円。忙しい中、コーヒーの飲み方(出されたコーヒーには砂糖・ミルクが入っているが、もし甘くなければ添えられている角砂糖を入れて下さい、というもの)を説明してくれる。 美味しいしゆったり出来る出来る。コーヒーと食べ物・雰囲気…と、ちょっとした贅沢。 また、京都の街には「○○コーヒー」という看板が多い。
2008.01.17
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銅駝美術工芸高校の裏の鴨川に下りてみる。京の都を象徴する川・鴨川。鴨川も場所によって違う顔を見せてくれる。 高校時代のつじさんは、鴨川でウクレレ持ってライブをやっていたそうな。 私は同時期、釈台を前に、張り扇を叩いていた。 東京と京都、ウクレレに張り扇。
2008.01.17
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小雪舞い散る京都駅に6時前に降り立つ。地下鉄丸太町駅から15分足らず歩くと、銅駝美術工芸高校がある。つじあやのさんの母校だ。 レトロな校舎、裏に鴨川が流れている。 つじあやの・玉井亀鶴は一歳違いだから、同じ時代に高校生だったのか…。
2008.01.17
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これから上方に行って来ます。上方に行くのは、半年ぶり。 インターネットで、夜間高速バスの予約をした。新宿都庁前から3900円。楽天のポイントを使い、3770円で上方まで。 バスは、4人掛けの観光バス。15名近くが乗っている。隣りの席に荷物を置き、のんびり。運転手は関西弁。 バスが動き出したぞ!
2008.01.16
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目黒学園カルチャースクールでの「玉井亀鶴の講談へ行こう」へ。隔月に土曜日の夜に90分やっている。 今回からお馴染みの三つの輪セッケンさんに加えて、女性受講が加わり、再度講談の定義・歴史・技法をお話しし、初春らしく昼の本牧亭で聴いた、「出世の春駒」を丁寧に。 ただ、馬を石段を登るというだけの物語を、これだけの長時間、あらゆる手を使って展開出来るのだから、我ながら講談って凄いし、面白いと思う。 さて今回から加わった受講者の方は、大阪に長らく住んでおられたそうだ。講談は今回初めて聴いたとのこと。 さて今回から加わった受講者の方は、大阪に長らく住んでおられたそうだ。講談は今回初めて聴いたとのこと。 とにかく、講釈場に足を運んで欲しいと願うばかり。 次回は、3月1日(土)6時半から8時まで。この日の昼は、中央区立産業会館で独演会もあります。これは後日追って!
2008.01.12
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雨がしとしと降る中、本牧亭へ。15名程の客席。昨年松鯉師に入門したお弟子さんが、空板に上がっていた。一、神田蘭「秋色桜」一、神田紅葉「たけくらべ」一、神田山吹「奴の小万」一、神田愛山「鉢の木」一、仲入り一、神田茜「あの頃の夢」一、神田松鯉「愛宕山」 松鯉師の「愛宕山」、愛山師の「鉢の木」と、講釈らしい読み物が続き、充実感が得られた。両師のマクラや引きごとが面白いが、ネタの邪魔にならない。松鯉師のマクラや引きごとが、近年特に楽しい。「鉢の木」は、本物を聴いた様な思いがする。 紅葉さんは、樋口一葉作品。この様な作品はぴったりで、次はどんな作品をが聴けるか楽しみ。山吹師は、前座時代よく聴いたもので、懐かしい。 茜師は自作の「あの頃の夢」。宝くじ3億円が当たって…という作品で、夏や年末年始によく掛けている。講談らしくない茜師だが、聴いていると講談らしくないのは口調だけで、作品はしっかりと講談になっている。茜師の小説を読むと、他の作家にない、すっきりとした構成や趣向や、解り易さを感じることがある。これは講釈師だからなのだと思う。 講談の楽しさを再確認した、初席だった。
2008.01.12
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三崎家桜の輔さんとの二人会「ザ NEDOKO」を、以下の様に開催します。 今回の私は、「白隠禅師」と珍品「盗まれた掛け軸」の、ネタおろしです。 ゲストは、ミュージカルソーののこ鈴木さん。今回は客席から高座に回って下さいます。 「子別れ」通しも、お楽しみに。 ・2月9日(土)1時半開場・2時開演 ・中央区立産業会館和室(横須賀線馬喰町・都営浅草線馬喰横山・都営浅草線東日本橋の各駅下車5分、総武線浅草橋駅下車8分) *中央区立産業会館と玉朗会共催公演 【番組】 ・「盗まれた掛け軸」玉井亀鶴 「平林」三崎家桜の輔 「白隠禅師」玉井亀鶴 お仲入り 助演「ニュージカルソー」のこ鈴木 「子別れ〈通し〉」三崎家桜の輔 お運びをお待ち申し上げております。
2008.01.10
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日本橋亭「長講一席の会」へ。昼席前半に開かれている若手の会「新扇組」が終わってから、3時開演。今月から、木戸銭が500円上がり1500円。 20余人が入っている。一、一龍斎貞水「倉橋伝助」 たっぷり50分。貞水師は講釈場であることを意識している様で、放送や他の講談会とは違った、リラックスした表情が嬉しい。 「倉橋」は自分でも高座に掛け、何度も聴いている読み物。前半いかり床のくだりで切ることもあるが、今日は後半の親子対面まで。客席で涙を拭う人もあり。何かお年玉を貰った気分。 畳みの上で座椅子にもたれ、お茶を飲みながら長講一席。しかも高座は人間国宝貞水師。何と贅沢で嬉しい空間だろう。 講釈場の雰囲気が出せる様になりたい。
2008.01.09
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早番の日は、朝5時に家を出る。職場の最寄りの駅を降りると、空はようやく明るくなって来る。朝焼けは夕焼けとは違う色をしている。 通りは少なく、歩く人は、コートの襟を立て、うつむき加減で歩く。そうして、仕事という戦場に向う。ヘッドフォンで奏でる音楽を、どんな気持ちで聞いているのだろう。 都会の朝は冷たい。
2008.01.06
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公開稽古を以下の様に開催します。アマチュア講釈師は勿論のこと、寄席愛好家や演劇などをなさっている方、必見です。 「六畳庵公開稽古」 ・1月22日(火)1時半に、小田急線狛江駅改札外集合 ・神田愛山師宅にて開催 ・木戸銭2000円(前日までに必ずご予約下さい) ・演題 白子屋政談「髪結新三の悪巧み」 ・指導 神田愛山師 お申し込みは、この記事にお返事下さるか、亀鶴までお願いします。 今回は、亀鶴の講談はなく、愛山師の実演と解説ですので、お客様にご迷惑はお掛けしません!? ふるってご参加下さいませ。お待ち申し上げております。
2008.01.05
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木馬亭の初席に、初めて行く。普段は1時開演なのだが、三が日は11時、今日は正午開演。浪花節の本数が多いし、加えて漫談も入る。 8割位の客席が埋まっていて、高座の合間に浪花節ファンが新年の挨拶を交わしていたり、木戸には大きな鏡餅が飾ってあったり、いいムード。 途中、上方から太閤堂海州さんも来場。 一、玉川奈々福「前原伊助」 一、冨士路子「敬母の誠」 一、太田ももこ「弁慶と牛若」 一、宝井琴梅「雪の夜話」 一、冨士琴路「愛よる心」 一、仲入り 一、大空かんだ「漫談」 一、春日井梅光「赤城の子守唄」 一、三門柳「一本刀土俵入+夫婦春秋」 一、春日井梅光「兄弟船+俵星玄審」 先ず最初に、奈々福さん。元気一杯な高座が、何よりも初席らしい。持ち時間が普段より10分短く、「今日は20分しかないんだ。丁度時間となりました」と、高座を降りて行く。切り方が面白い。ももこさんまでが若手の出番だが、今年の浪曲界にいいことがありそうな予感がした。 大空かんだ師は、浪曲漫談。特に虎造がいい。 柳師は、「一本刀」随分整理していた。 浪曲が終わると、柳・梅光両師での歌謡ショー。梅光師はオリジナル曲があるのに、「兄弟船」と「俵星」。 終演後、ももこさん奈々福さんと新年のご挨拶を交わす。海州さんと一緒に浅草の街を歩く。 今回は本数が多い上に歌があり、ちょっと疲れた。初席らしい短い高座があっても良いと思うが…。 来月、いつもの定席に行くのが、楽しみになって来た。
2008.01.05
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夜は中央区立産業会館和室での独演会。有難いことに、今回から会館との共催になり、会館の方がご近所に触れを回して下さったり、立て看板を作って下さったり、至れり尽くせり。 一、玉井亀鶴「木村又蔵の駆け付け」「違袖の音吉」 一、仲入り 一、野村隆「池波正太郎原作・白浪看板」 一、玉井亀鶴「文七元結」 野村隆さんは、神田愛山師の駒沢大学らくごくらぶの後輩で、昨年から講談を始めた方。野村さんの出番には、野村さんのお客様がズラリ。お蔭様で10名様、ツ離れ!こいつは春から縁起がいいわぇ! 今回はネタおろし3席。個人的には、「文七元結」がやっていて楽しかった。落語を講談にした訳だが、講談と落語の違いが解った気がする。宝井琴調師・神田すみれ師もやった「芝浜」も、やってみようかな? 今年も独演会をご贔屓に!
2008.01.04
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落語の立芸亭小太郎さんからと一緒に、アルタグラッセ二子玉川という有料老人ホームへ伺う。昨年もここが初高座で、今年もここが初高座。 移動中と出番待ちに、演芸談義。これも今年初めて。 一、玉井亀鶴「秀吉と曽呂利」 一、立芸亭小太郎「抜け雀」 10分遅れての開演だったので、「曽呂利」は、最初から、お耳の匂いまで短くまとめる。 小太郎さんの「抜け雀」は、袖で聴かせて戴く。昨年に「男はつらいよが好きな会」で演じておられたのだが、今回はたっぷり。宿屋のおかみさんが、面白い。 8名程の客席は、グッスリ…。こういうのも良いやね。
2008.01.04
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明晩は今年初めての独演会です。初詣・初帰りに、お運び下さいませ。 ゲストは、野村隆さんが初登場です。 第54回 玉井亀鶴の講談日和?平成20年初席? ・1月4日(金)6時45分から8時40分頃まで ・中央区立産業会館4階和室にて 入場無料(横須賀線馬喰町・都営新宿線馬喰横山・都営浅草線馬喰横山の各駅から徒歩5分、総武線浅草橋から徒歩8分) 亀鶴3席 姉川合戦「木村又蔵の駆け付け」 浪花三侠客「違袖の音吉」 圓朝作「文七元結」 以上初演致し升 ゲスト 野村隆「講談」 *今回は、亀鶴の会通算109回目、中央区立産業会館・玉朗会共催公演です。
2008.01.03
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世間は正月だが、職場である介護の現場は、さして変わることもなし。まあ、ご家族が面会に見える程度か。通勤の車中、明後日の独演会で初演する「木村又蔵の駆け付け」を覚える。 世間は、健常者のペースで動いているか。 周囲に、施設に入所されている方、入院している方がおられる方、顔を出してあげて下さい。喜びますよ。
2008.01.02
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本牧亭初席へ。15~6名の客席。女将さんや前座さん、ご常連に新年の挨拶をして、客席へ。一、田辺銀冶「三方ヶ原軍記」一、神田春陽「陸奥間違い」一、田辺一邑「西行鼓ヶ瀧」一、宝井琴梅「雪の夜話」一、仲入り一、一龍斎貞山「神崎の堪忍袋」一、神田翠月「大名花屋」一、田辺一鶴「狂歌で綴る2007年+妖怪修羅場」 初席ということで、出世談などが続く。 春陽さんは、横浜アリーナの年越しライブに、琴梅師は先代馬琴師のお墓と、おかみさんを見舞ったとか、そういうことが聴かれるのも、初席ならでは。 貞山師は、娘さんが「一龍斎貞鏡」と名乗り入門、今日楽屋入りしたという挨拶もされ、二重のおめでた。我が師一鶴は、「来月で79歳。早く80歳になりたい」と、嬉しい言葉。 初席は毎年ウキウキする。女将さん、講釈師の皆さん、今年も聴かせて貰います。
2008.01.01
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明けましておめでとうございます。平成20年のお正月を迎えました。 今年も、様々な読み物色々な企画で、皆様のお運びをお待ちしております。 皆様にとりまして、充実した一年になります様、お祈りしております。 今年も何卒宜しくお願い申し上げます。 平成弐拾年元旦 玉井 亀鶴
2008.01.01
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