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都営浅草線浅草線から、駒形橋を渡り、本所吾妻橋方向へ少し進んだ所に、星の湯がある。住所は、東駒形。 玄関先で履物を脱ぎ、男湯・女湯と別れる。そうすると、男女の顔が合うことはないのだが、フロントではまた男女が合流出来るという、面白い作りになっている。 浴室は、左奥からL字形になっていて、左側は乳白色のお湯。右側は、小部屋になっていて、ラドン風呂。 フロント上には、額が飾られていて、下町の銭湯らしい。
2011.01.31
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らくごカフェでの、「神田愛山独演会」を聴く。店内の天井には、落語家の手ぬぐいが飾られ、なかなか良い雰囲気。 一、神田愛山「鼠小僧次郎吉伝4蜆売り、高齢化社会」 読み続けて来た「鼠小僧」は、今回でおしまいとのこと。 「蜆売り」は、個人的には一龍斎貞水、宝井琴柳両師の高座が印象に強く、桂小南、桂福團治師のものも聴いている。 貞水、琴柳両師の「蜆売り」は白浪物、愛山師のものは世話講談という印象を受ける。貞水師は、次郎吉と蜆売りの子供、琴柳師は子供、今回は次郎吉を中心に描いている。同じ一席でも、印象が変わる。 次回からは、お得意の「清水次郎長伝」を開講。意外や意外、「次郎長」を連続で読むのは、はじめてだそうだ。
2011.01.28
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東銀座にある、東劇で上映中の映画「わが心の歌舞伎座」を見る。 昨年4月に閉場した、歌舞伎座さよなら公演のドキュメンタリー映画だ。 東銀座には、歌舞伎座にせっせと通ったが、新橋演舞場にも全く縁がなく(幕見席がない、3階席のチケットが取れない、狂言立てが悪いという理由)、歌舞伎座閉場以来初めて、東銀座に降り立った。 以前と同じ様に、都営浅草線東銀座駅階段を上がりと、歌舞伎座の建物がなくなっていて、冷たい鉄の塀に囲まれている。ただただびっくりした。 監督:十河壮吉 ナレーター:倍賞千恵子 日本俳優協会会長中村芝翫を筆頭に、歌舞伎俳優総出演。この3日に亡くなった中村富十郎の、歯切れのいいインタビューや、病床の中村雀右衛門や市川猿之助の舞台姿も見られる。 倍賞千恵子のナレーションと、部俳優による名舞台の数々とインタビュー、舞台裏によって、映画は進行する。途中、幕間を挟む程の長編だが、一見淡々と映画は進行するが、その俳優ならではの想い出話を上手に引き出し、単調にならない。スクリーンの中の俳優達の表情は、とても良いのが、嬉しい。 特に、印象深いのは、片岡仁左衛門、中村勘三郎、尾上菊五郎のくだり。仁左衛門は、楽屋の柱と孫、勘三郎は、受付社員との交流、菊五郎は新しい歌舞伎座に向かってを、語っている。 その他にも、大道具や床山、三階さんの様子、ロビーでの稽古風景、2階3階4階ロビー、初代中村吉右衛門はじめ、歌舞伎座を彩った俳優達の姿も見られ、閉場の日のくだりは、胸が締め付けられる想いが、甦った。 私は、平成5年8月から昨年4月まで、ほぼ毎月この歌舞伎座に通った。様々な想い出が脳裏を駆け巡り、我が青春に悔いなしと、思った。 スクリーンからは、我が役者の息遣いや客席の熱気、楽屋の漂って来る白粉の香り、ロビーの独特の空気が、肌で感じられる、いい映画だ。
2011.01.26
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魚河岸の近く、本願寺裏にある、寿湯にて入浴。聖路加病院近く(播州浅野家屋敷跡)ということで、戦火を免れたと聞いたことがあるが、なるほど長屋など昔の町並みが、路地裏に残っている。 この寿湯、面白いことに銭湯の看板がなく、コインランドリーの看板が出ている。 浴室の奥に、浴槽があるが、一番左の浴槽は乳白色の湯。そして、中央の浴槽と一番右の浴槽の間が、壁の様なもので仕切られている。 ご常連が多いらしく、浴室や脱衣所で、客同士の挨拶が交わされていて、気持ちがいい。
2011.01.26
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お江戸上野広小路亭夜席は、「神田陽司独演会」。満員の客席。 一、神田真紅「桂昌院」 一、神田松之丞「宮本武蔵」 一、神田陽司「徳川天一坊~名君と名奉行」 一、仲入り 一、マグナム小林「バイオリン漫談」 一、神田陽司「はやぶさの奇跡」 陽司師は、「天一坊」と「はやぶさ」と、両極端の2席。いかにも陽司師の会らしい。 「はやぶさ」は、スライドも使っての高座。色々凝って作ってある。こういう際物は大変だなと、思いながら聴いた。
2011.01.23
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お江戸上野広小路亭夜席は、「神田陽司独演会」。満員の客席。 一、神田真紅「桂昌院」 一、神田松之丞「宮本武蔵」 一、神田陽司「徳川天一坊~名君と名奉行」 一、仲入り 一、マグナム小林「バイオリン漫談」 一、神田陽司「はやぶさの奇跡」 陽司師は、「天一坊」と「はやぶさ」と、両極端の2席。いかにも陽司師の会らしい。 「はやぶさ」は、スライドも使っての高座。色々凝って作ってある。こういう際物は大変だなと、思いながら聴いた。
2011.01.23
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関東在住の私は、総合テレビ「バラエティー生活笑百科」が、上方漫才との接点で、やすきよ以外の漫才は、この番組で知り楽しんだと、言って良い。 上方の独特な雰囲気の漫才が続く中、司会の笑福亭仁鶴師の紹介で登場した、いとし・こいしご両人は、一線を画していた。会社の重役の様な雰囲気、高級感の中に庶民的な佇まい。電車に例えならば、阪急電車の様な。その漫才を聴いていると、日常会話を聴いていながら、そのやりとりに引き込まれ、笑ってしまう。そういう漫才だった。 「バラエティー…」は、法律相談の番組だから、いつものネタではなく、身の回りに起きたトラブルについての相談を、漫才でする訳だから、毎回新ネタ。大ベテランなのに、果敢に新ネタに挑戦する姿勢に、驚かされた。 兄の夢路いとし師が亡くなり、弟の喜味こいし師は、ゲスト出演や、娘さんの喜味家たまごさんと、親娘トークをしたりしていたそうだ。 亡くなった、立川文都師の真打ち披露興行に、 ゲスト出演されると聞いたが、足を運ぶことが出来なかった。 「バラエティー…」で、仁鶴師の「夢路いとし・喜味こいしさんです」の声に、両師の登場に胸ときめかせたことは、大事な想い出だ。
2011.01.23
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神戸から大阪に移動し、日本橋にある国立文楽劇場へ。古印亭勝丸、太閤堂海州両先輩が出て来て下さり、喫茶店で暫し談笑。ミナミの街を散歩し、夜の部の2本目を見物。 「傾城反魂香・土佐将監閑居の段」 口 竹本相子大夫、鶴澤清馗 切 竹本住大夫、野澤錦糸、豊澤龍爾(ツレ) 門弟修理之助:吉田玉佳、土佐将監:吉田文司 将監奥方:桐竹亀次、浮世又平:吉田玉女 女房おとく:吉田蓑助、狩野雅楽之介:清三郎改め吉田文昇 他 この作品は、歌舞伎で度々見ている。文楽では、初めて見物した。 文楽は、床の義太夫のみで、歌舞伎は義太夫と役者のセリフで進行する。役者同士のセリフの応酬が、私にとっての魅力である部分が多い。歌舞伎の「吃又」の方が好きだ。
2011.01.18
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今年も、神戸市東灘区にある、神戸ファッション美術館オルビスホールでの、平松愛理さんの阪神淡路大震災支援ライブ「KOBE MEETING」へ。今年で16回目で、私は2003年から毎年欠かさず参加している。 会場には、矢田神戸市長の姿も。 1、一夜一代に夢見頃 2、世界語のLOVE SONG 3、南町から 4、須磨海岸 5、花と太陽 6、部屋とYシャツと私 7、朗読「にいちゃんのランドセル」 8、美し都(キャンドルリレー) 9、月のランプ 10、Someday Everyday 11、マイ・セレナーデ 12、駅ない遮断機 13、最後の音符 アンコール1、YOU ARE MIN 2、いいんじゃない 3、Someday Everyday AGAIN 今年のテーマは、「つながる。受け継いでいく」。今日、この場にいる人達が、震災のことを誰かに話すことで、震災を忘れない。また、震災を継承することになるということ。 「美し都」を唄いながら、ステージの平松さんが、客席にキャンドルの火を移し、今度は観客同士がその火をリレーしていく。大変美しくく幻想的だった。 今年も、このライブの収益金は、震災遺児のための施設・レインボーハウスに寄付される。
2011.01.17
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神戸には、度々来ているが、どうしてもお馴染みの所ばかりに足を運ぶことになる。今回は今まで行ったことのない所に行ってみようと、三宮から阪神電車に乗り、大阪方面に数駅乗り、大石駅で降り、川に沿って海側に進むと、沢の鶴資料館がある。同じ神戸でも、私が知る神戸とは、違った顔だ。 まず、ビデオで灘の名酒が出来るまでの行程を見てから、建物の中を見学。酒作りに使った道具類は、文化財だそうだ。 この建物は2階建て、2階には阪神淡路大震災で建物が全壊。歴史あるこの建物を、どの様に再建したかが、ビデオで見られる。 売店では、試飲や沢の鶴のお酒を買うことも出来る。
2011.01.17
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夜行バスで、三ノ宮へ。すぐ、東遊園に行き、阪神淡路大震災で亡くなられた方にお焼香、竹筒に蝋燭を点す。予想より、空いている。今年は、震災で亡くなった方の、17回忌だという。 神戸センター街の、とあるお店のシャッターには、写真の様な貼紙が。 まだまだ、震災は終わっていない。
2011.01.17
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今年も、埼玉素人落語協会の「新座コミュ亭落語会」に、呼んで頂く。今回は表題の通り、「新座コミュ亭落語会」300回記念という、特筆すべき会。そんな会に、出して頂けるのは、有難いこと。 一、三優亭好々「ネチラタ事件」 一、古楽亭小笑太「しわい比べ」 一、玉井亀鶴「谷風情相撲」 一、三流亭愛喬「親の顔」 一、浪乃家せん生「道具屋」 一、マリリン「マジック」 一、古楽亭小笑「火焔太鼓」 一、仲入り 一、小笑太・愛喬・せん生・朝楽・柳喬「口上」 一、夢見家朝楽「薮入り」 一、車井馬券「肉付きの面」 一、エムジー5「漫才」 一、三遊亭柳喬「鰍沢」 楽屋では、諸先輩達の芸談を聴いたり、その話の輪に入ったり。大先輩方のいる楽屋いると、「寄席の楽屋にいるな」という気分になる(楽屋風景スナップ、左から朝楽、馬券、せん生の皆さん)。 今日ネタおろしという、馬券さんの「肉付きの面」を、舞台袖で襖の隙間から拝聴する。マクラでは、短い持ち時間を割いて、まるで真打ち披露口上の様に、私を引き立てて下さって、嬉しいやら申し訳やら。 私の「肉付きの面」は、一度やったきりになっている。 馬券さんは、前半の面打ち源五郎の自害は軽く流し、馬券さんのお人柄にぴったりの、名工出世談になっていた。いい勉強になりました。 打ち上げは、中華料理屋さん。とにかく食べ物が豊富。馬券さんが、常日頃どんな感情を持って、お付き合い下さっているかを伺い、感謝の気持ちで一杯になった。 その他、柳喬、小笑、せん生といった大先輩方には、優しく声を掛けて頂いたりして、素晴らしい先輩がいる幸せを噛み締めた。 世間では、要領良く立ち回る輩が多くいるが、コツコツやっていればそれを見ていて、助太刀してくれる方々もいると、再認識。気持ちは晴々、コツコツやることことも悪くないなと、思った。
2011.01.16
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今年も、三流亭愛喬さんのお声掛かりを頂いて、埼玉素人落語協会の公演「新座コミュニ亭落語会」に、出演させて頂きます。 埼玉県付近にお住まいの方、東武東上線沿線にお住まいの方、お誘い合わせの上、ご来場下さいませ。 「新座コミュニ亭落語会」 とき:1月16日(日)1時開演 ところ:新座市東北コミュニティーセンター 交通:東武東上線志木駅下車徒歩5分 木戸銭無料 亀鶴演題:寛政力士伝「谷風情相撲」 共演:埼玉素人落語協会会員
2011.01.15
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浅草寺裏から言問通りを渡り、浅草警察署近くにある、鶴の湯に立ち寄る。 鶴の湯の前に立ち、屋根を見上げると、壁に家紋が見える。こういうのは、初めてのこと。 鶴の湯には、露天風呂があるということだが、純粋な露天風呂ではなく、浴室に屋根付き壁に囲まれた、露天風呂がある。 脱衣所にいると、ご常連らしき人達が入れ替わり立ち替わり入って来て、親しく談笑している。とても雰囲気が良く、その会話にも加えて頂いた。
2011.01.10
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「浪曲定席木馬亭」は、今日が千秋楽。半年振りに、五月一朗師の出演なので、駆け付ける。 一、澤雪絵「夢二の女」〈佐藤貴美江〉 一、玉川ぶん福「阿漕ヶ浦」〈佐藤貴美江〉 一、冨士路子「からかさ桜」〈伊丹秀敏〉 一、太田ももこ「壺坂霊験記」〈伊丹秀敏〉 一、大空かんだ「浪曲漫談」 一、仲入り 一、一龍斎貞心「真柄のお秀」 一、天津ひずる「瞼の母」〈伊丹秀敏〉 一、 五月一朗「秀吉の報恩」〈五月歌絵〉 一朗師は、咋夏に木馬亭出演の予定だったが、熱中症になり休演。久々の出演だが、どんな舞台になるか心配していた。しかし、そんな心配を払拭する様な、堂々とした舞台だった。 全盛期に比べれば、体力も声量も落ちているだろうが、看板の先生でも真似が出来ない、妙味がありたまらない。 前方は、充実した顔触れで、いい舞台続き。たっぷり堪能した。
2011.01.10
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江戸っ子横綱・栃錦ゆかりの江戸川区東小岩にある居酒屋さん「やすらぎ」での落語会、「やすらぎ初席」に、飛び入り出演させて頂く。 七草の夜の独演会に、三崎家桜の輔さんに「今月は高座が少ない」とこぼしたら、「うちの会に出なよ」と情けを貰っての、出演となった。 一、有借亭円さん「代脈」 一、三崎家桜の輔「大安売り」 一、久保田博志「内輪噺」 一、玉井亀鶴「徂來豆腐」 一、三つの輪セッケン」 一、三崎家桜の輔「お見立て」 大相撲初場所初日ということで、「越の海勇蔵」をやろうと会場についたが、会場に貼ってあるビラで、相撲の噺「大安売り」が出ていることを知り、何をやろうか思案に思案を重ねたが、何をやろうか決めかね、高座でマクラを振っている内に、自然に「徂徠豆腐」に入って行った。 マクラでは、中学生の時にこのお店の前を度々通った話などをした。 「徂徠豆腐」は、一旦封印していたので、3年くらいやっていない。短くまとめたが、そのせいか荻生徂徠と上総屋七兵衛だけの物語になった。意外な展開に、新たな発見だった。 有り難くも、打ち上げの御席にも読んで頂き、外は寒いが心は暖かくなった。
2011.01.09
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中央区立産業会館和室にて、第72回「玉井亀鶴の講談日和」を開催。今年の初高座、夜7時開演故、夕方に家を出る。写真は、小岩駅の模様。 ゲストは、女流社会人落語家の、もぎりてぇ気っぷさん。先代金原亭馬の助師の姪にあたる方。 ご常連に加え、気っぷさんのお仲間が、駆け付けて12名のお運び。 何しろ気っぷさんは大変お賑やかで、開演前は亀鶴独演会ではなく、気っぷリサイタルの様な雰囲気。私は、楽屋で静かに過ごした。 一、玉井亀鶴「寛永三馬術1~誉れの梅花」 一、もぎりてぇ気っぷ「鮑熨斗」 一、玉井亀鶴「寛永三馬術2~曲垣と沢田」 今年の「講談日和」では、長編講談「寛永三馬術」を、連続読みをやることにし、今回開講。1席目は、お馴染み「誉れの梅花」だが、2席目は講談本から起こした。 今回の連続読みでは、連続講談らしさを出そうと、切れ場らしい切れ場を心掛けている。 前席は、曲垣平九郎が愛宕山頂に到達した所で噺を一旦打ち切り、後席は愛宕山を乗り下ろしすくだりから、沢田甚兵衛との確執、平九郎が四国丸亀の国詰めを、仰せ付けられる所までやり、度々平登場と度々平の短慮で、平九郎の身にに思わぬことが起きることを臭わせ、打ち切った。 「曲垣と沢田」は、釈通の方も聴いたことがないそうだが、「面白かった」とのお声を頂き、自信がついた。 「三馬術」の続きは、暖かくなったら申し上げます。
2011.01.07
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今年も、客席の大先輩にお誘い頂いて、内幸町ホールでの「志らくのピン」を聴く。 月に一度の「志らくのピン」は、開演と同時に次回のチケットを発売するのだが、早い時間から並んでも前売りチケットが買えないとのこと。 一、立川らく次「夢の酒」 一、立川志らく「初天神」 一、立川志らく「大工調べ」 一、仲入り 一、立川志らく「寝床」 志らく師の3席の内、「初天神」と「寝床」が、面白い。クレイジー落語の真骨頂と行っても、過言ではないだろう。 「初天神」は、子供がとにかくエキセントリック。父親に、物を買ってもらうために、ここまでするかという子供で、今まで聴いた「初天神」の中で、一番面白い物だった。 今日の昼に、山田洋次監督と倍賞千恵子さんと、新しく発売される「男はつらいよ」のDVDに関する記者会見があり、その裏話を聴かせてくれた。そのDVDで志らく師が、解説をしているそうだ。
2011.01.05
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お江戸日本橋亭昼席での「講談協会初席」は、昨年から元日から5日間開催されている。今日は50日目、千秋楽。 新日本橋駅から日本橋亭に向かう途中、宝井駿之介さんとばったり。駿之介さんと、師匠田辺一鶴の想い出噺をしながら、日本橋亭へ。 一、一龍斎貞鏡「拾い首一万石」 一、神田あおい「奴の小万」 一、宝井駿之介「柿のご意見」 一、一龍斎貞友「野口英世」 一、田辺南北「幡随院長兵衛の生い立ち」 一、神田香織「伊達家の鬼夫婦」 一、神田すみれ「曲馬団の女」 一、宝井琴梅「野手一郎」 一、仲入り 一、宝井琴調「度々平住み込み」 一、桃川鶴女「熊沢審山のご意見」 一、一龍斎貞水「大島屋騒動」 初席ということで、出演者が多く持ち時間が短い。真打ちが、前座さんがやる講釈が聴けたり、着物も明るい物や紋付きや袴姿も多く、これも初席ならでは。 あおいさんは初詣風景を、駿之介さんは「童話のしりとり」をやって盛り上げる。 貞友師は、左腕を骨折し着物が着られないということで、洋服姿での高座。「野口英世」は、以前作った一席とのこと。早く治って下さい。 トリの貞水師は、昨年癌を克服したが、声は9割戻って健在。ホッとした。55分たっぷり「大島屋騒動」。まさに自由自在の高座。大満足。 今年は、どんな講釈が聴かれるだろうか。
2011.01.05
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私が、歌舞伎を見始めた平成5年頃、既に白鸚松緑はこの世になく、歌右衛門梅幸はあまり舞台には出ておらず、歌舞伎座に出掛けると、中村富十郎という役者が常に出演していた。いつかの顔見世では、4~5役の出ずっぱり。当時六十路の富十郎は、爽やかでエネルギッシュな舞台を、繰り広げていた。初めて見た舞台は、「かさね」の与右衛門で、かさねは今の勘三郎だったと、記憶している。 雀右衛門が静御前を相手にしての「吉野山」の忠信、歌舞伎を見始めた間もない私は、名画の様な美しさや楽しさに、心奪われた。 世代交代が進んでも、毎月の様に舞台に出続け、様々な舞台を楽しんだ。「勧進帳」の富樫や「石切梶原」「忠臣蔵」の平右衛門の清々しさ、「道行」の勘平の美しさ、「二人椀久」「三社祭」「船弁慶」のシャープと激しささ、忠臣蔵」師直や「助六」の意休と言った敵役ながら見せる愛嬌と品格、上方狂言で坂田富十郎や片岡我當と組んだ時のコンビネーション、「髪結新三」の大家さん、いがみの権太…と、今劇場に足を運べば、すぐ見られそうな気がする。 また、舞台版「鬼平犯科帳」で、長谷川平蔵の親友・岸井左馬之助は、万年青年といわれた姿、映画「学校」の校長先生は、中村富十郎という人、そのままだった様な印象を受けたし、歌舞伎座の楽屋口から背広姿で出て来た姿は、まさに立派な校長先生の風格と温かさがあった。 私は、歌舞伎座の一幕見席を愛用していたから、今月どんな芝居を見るか、チラシを見ながら考えてるのだが、魅力ない配役の芝居でも、「富十郎が出るならば」と、客席に向かったことが何度もある。いつのことだったか、「加賀鳶」の道玄を見ていたら、普段歌舞伎に馴染みのなさそうな若者が、「カッコイイ…」と呟きながら見物していたのが、忘れられない。 最後に富十郎の舞台を見たのは、歌舞伎座最後の月「熊谷陣屋」の弥陀六。「あの大一座で、弥陀六勤まるのは、この人しかいない」と思った。それが、お別れになった。合掌。
2011.01.04
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いよいよ、今週末金曜日は今年最初の独演会、しかも連続講談「寛永三馬術」の開講です。 序開きは、お正月らしい「出席の春駒」、後席は講談通でも恐らく聴いたことがないくだりを、申し上げます。 この「寛永三馬術」は単純計算で、来年まで掛かる予定です。どうか、お付き合い下さいます様、お願い申し上げます。 第72回「玉井亀鶴の講談日和~平成23年初席~」 とき:平成23年正月7日(金)6時半開場・7時開演 ところ:中央区立産業会館4階和室(腰掛けあり) 交通:(横須賀線馬喰町駅・都営浅草線東日本橋駅・都営新宿線馬喰横山駅より3分、総武線浅草橋駅より8分。薬研堀不動院参道) 亀鶴演題:連続講談開講「寛永三馬術1・2」 ゲスト:もぎりてぇ気っぷ「落語」 *亀鶴の会通算143回、中央区立産業会館・玉朗会共催公演です。
2011.01.03
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スカイツリー下から、狛江に廻り神田愛山師宅の自宅講談会「六畳庵」に、新年のご挨拶を兼ねて伺う。 愛山師が新作古典2席。前席「芝居の喧嘩」、後席「結城昌治原作・替玉計画」と、お教え頂いた2席を、拝聴。 2席共自由自在。新作早々、いいお稽古をつけて頂いた。
2011.01.02
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昨年12月15日に、恩師田辺一鶴の納骨式があり、1年振りに師匠の所にご挨拶に伺うことが出来るようになった。 今までは、ご自宅であり釈場に伺っていたが、今度は建設中の東京スカイツリーの真下にあるお寺。池波正太郎先生の「鬼平犯科帳」の主人公・長谷川平蔵の親友、岸井左馬之助が寄宿していて、鶴屋南北の墓がある。 墓石がある従来のお墓ではなく、カードを差し込むと、墓参が出来るという仕組みで、新しい物好き現代を表現していた師匠らしい。 師匠に対して、どう言葉を掛けて良いか解らず、いつも通り「お早うございます。ご苦労様です」と、挨拶する。これで、また師匠に会いに来られる。 今頃、鶴屋南北と新作談義をし、スカイツリー講談や「新釈鬼平犯科帳」を、作っているに違いない。 師匠、今年も宜しくご指導下さい。
2011.01.02
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正月2日に、朝から開店している銭湯が多い。大晦日の夕方に家を出て夜勤を済ませて、木馬亭に廻り、そのまま就寝したので、銭湯での初湯に入る。 自転車で、新中川を越え、総武線小岩駅と新小岩駅のほぼ中間にある、湯処さかい湯にて入浴。 8時開店だが、7時50分には最初のお客さんが来て、そのお客さんに負けじと、浴槽には一番乗り。さら湯。暫し、赤穂義士銘々伝「勝田新左衛門」の、大竹重兵衛の気分を味わう。 ここには、屋内風呂と露天風風呂がある。「露天風呂」という表示の上に、「風」の文字が加えられている。広い岩風呂で、窓の外には、小さいながらも日本庭園があり、温泉宿にいる雰囲気。 屋内の浴槽は、今日はよもぎ湯。続々とお客さんが詰め掛け、椅子が不足する程。 惜しいことには、洗い場の鏡が曇っていて、殆ど見えない。そうしたら、「シャンプーを鏡に付けて、暫くして洗い流すと、多少見える様になりますよ」と、教えてくれた。 フロントの女将が感じ良く、兎の設計を貰った。
2011.01.02
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年越し夜勤を終えて、そのまま浅草木馬亭「浪曲定席木馬亭」に駆け付ける。女将さん、番頭のおじさん、呼び込みをしている浪花亭友歌さん、玉川太福さん、東家一太郎さん、ご常連の皆さんに新年の挨拶をし、開演を待つ。 幕が開くと、いつものテーブル掛け(玉川勝太郎師の)ではなく、読売新聞から日本浪曲協会に贈られたテーブル掛け。 一、澤雪絵「夢の女」〈佐藤貴美江〉 一、玉川奈々福「前原伊助」〈沢村豊子〉 一、鳳舞衣子「稲川」〈戸井田博〉 一、玉川お福「大石りく 花のあと」〈沢村豊子〉 一、港家小柳「深川裸祭」〈佐藤貴美江〉 一、おどろーず「舞踊」 一、名和美代治「物まね漫談」 一、仲入り 一、神田紅「黒田節の由来」 一、天中軒雲月「徳川家康人質から成長まで」〈沢村豊子〉 一、澤孝子「竹の水仙」〈佐藤貴美江〉 普段はより90分早めての開演の初席は、いつもより5分短く25分の持ち時間、色物も入り進行が早く感じる。また、初席独特の清々しさを感じる。 浪曲で、徳川家康を演じるのは、雲月師だけとか。幼い時代の家康を、講談の人物伝とは違った感覚で、聴くことが出来た。 孝子師のサービス精神溢れる舞台は、今年も変わらず。喜美江さんも姿を見せての、出高座。 「竹の水仙」は、何度も聴いている筈なのに、本当に面白い。 気分良く帰宅。
2011.01.01
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