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八丁堀にある、いきいき桜川での「桜川いきいき寄席」は、今回で4回目。今年最初の会は、講談の車井馬券さんをお招きした。 一、車井馬券「秋色桜」 一、玉井亀鶴「蛤茶屋の間違い」 馬券さんは、「ちょっと早いですが…」と、「秋色桜」。桜についてのマクラが、とっても風流で美しい。ネタに入っても、外は寒いのに、暖かい春風に花吹雪が舞う中にいる様な、錯覚を覚える。 邑井貞吉師のテープから覚えたそうだが、馬券さんの判断で後半はやらず、「秋色桜の由来」に止める。この噺の後半が嫌いで、手掛けていなかったが、馬券さんの「秋色桜」ならやりたいなと、思った。 さて、私は「陸奥間違い」をやろうか、「次郎長」をやろうか迷って、清水次郎長外伝から「蛤茶屋の間違い」。きちんと聴いて、笑っていることが、高座からよく解り、楽しくやらせて頂いた。 会場の方に伺うと、「今度の寄席はいつですか?」という、問い合わせもあり、楽しみにしている方もあるとか。やる気を頂いた。
2012.01.31
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木馬亭昼席は、「今日はとことん清水次郎長伝」という会。補助椅子が出る程の満員。国本武春、玉川奈々福、玉川太福のお三方がたっぷり「清水次郎長伝」を聴かせようという、企画。 一、玉川太福「石松代参」〈玉川みね子〉 一、玉川奈々福「お民の度胸」〈沢村豊子〉 一、仲入り 一、玉川奈々福・玉川太福「次郎長解説漫才」 一、国本武春「清水の三下奴」〈沢村豊子〉 3席の次郎長を聴いたが、私のイメージにある「次郎長伝」らしい次郎長は、太福さんの「石松代参」。講談や落語の二つ目格と同格と言ってもいい。 奈々福さんの「お民の度胸」は、お民が大層あだっぽく、石松よりお民が主人公。 武春師は、本当に切り方が絶妙。2代目廣澤虎造師の口演をお手本に、それをなぞりながらという印象が強いが、そこは流石に武春師。いつの間にか、武春師の魅力で聴かせてしまい、「国本武春という人は、凄いんだな」と思った。 「お民の度胸」と「三下奴」の間に、奈々福・太福コンビの漫才は、これを聴けば次郎長という人がどんな人かが解る様になっていて、息が合っていて面白い。 それぞれ、「虎造の呪縛」乗り越えようとして、現代に「清水次郎長伝」をよみがえる様にと、格闘している。 浪曲の代名詞ともいっても良い「次郎長伝」を、もっと聴きたい。
2012.01.28
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平松愛理さんのアルバム「花と太陽」が、今日発売された。アルバムが発売されたのは、久しぶりのこと。待ちに待っていた。 1、青春のアルバム 2、部屋とYシャツと私 3、花と太陽 4、観覧車 5、いいんじゃない? 6、旅 7、Single is Best!? 8、戻れない道 9、月のランプ 10、美し都 11、須磨海岸 「花と太陽」や「須磨海岸」など、ライブで歌われて来たものの、今回CDとして発表された曲と、「部屋とYシャツと私」「Single is Best!」などの過去の曲たちの、新アレンジが合わさってのアルバム。新アレンジは、コンピューターで作られた様な感じの曲だが、すんなり身体に入って来る。「月のランプ」は、夜空に浮かんだお月様がはっきり浮かんで来るし、「Single is Best!」は、とてもカッコイイ。ライブに近いサウンドだ。 一方新曲は、素朴で温かさを感じるサウンドで、この対比が「花と太陽」なのかもしれない。待ってて良かった…。 写真は、昨夜のライブ会場に貼ってあったもの。ジャケットと、同じ写真です。
2012.01.25
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昨年から、一龍斎貞水師が本牧亭で、連続講談の会を始めたが、満員で入ることが出来なかったり、本牧亭閉鎖で一時中断したりして、6回目にしてようやく足を運ぶことが出来た。 会場は、湯島天神参集殿座敷。ここは以前、本牧亭主催の「新進講談五人会」の会場で、今だ高校生の私は制服姿で、客席に座っていた。懐かしい。 一、一龍斎貞橘「大久保彦左衛門・楓の皿」 一、一龍斎貞水「赤穂義士本伝6・血判破り」 貞橘さんが、短く纏めた後は、いよいよ貞水師の長講。客席に釈場の雰囲気が高まる。 今回の「血判破り」は、次回の「大石妻子別れ」への繋ぎの様な場面と、貞水師は言っておられたが、ネタは勿論のこと、豊富な引き事。釈場の匂いを、連続講談の形を後世に伝えようという気持ちが、ひしひしと伝わって来た。 アマチュアで講釈をやる人、これからも講談と親しみ続けようという人は、必見の会。
2012.01.24
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今年の独演会は、4回に分けて12ヶ月分の講談を読む「亀鶴のカレンダー」、今回は1~3月の巻。霙の中、5名様のご来場。その5名様が、最後尾の腰掛けにずらりと並ぶ。 一、玉井亀鶴「陸奥間違い」 一、寝床家道楽「二番煎じ」 一、玉井亀鶴「竹の水仙」 一、仲入り 一、寝床家小道楽「親の顔」 一、玉井亀鶴「祐天吉松・飛鳥山親子再会」 暮れから正月に掛けては「陸奥間違い」、2月はこの時期に咲く水仙に因みに「竹の水仙」、3月は桜で「飛鳥山」 。その他に、冬の落語として「二番煎じ」、学期末テストということで「親の顔」。ゲストの道楽さんは、先月で喜寿を迎えられ、初席と喜寿と重なっておめでた。そこに、ご子息の小道楽さんにも、加わって頂いた。 自分のネタを見ると、今の木馬亭で聴かれる浪曲のネタ。しかし、「飛鳥山」は浪曲からではなく、6代目小金井芦州師の放送から覚えた。高校生の頃、芦州師の高座を聴いたことが、印象に残っている。会場一杯に桜が咲いた様だった。 以前から気づいていたが、この読み物は「小政の生い立ち」と、よく似ている。前半、「飛鳥山」に至るまでのいきさつを話すが、それを短くする必要がある。だいたいのことを頭に入れ、作りながら喋た。 道楽さん小道楽さん親子に入って頂いたお陰で、温かな会になった。 次回は、4・5・6月の講談を…。たぶん、5月に開催です。
2012.01.21
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浅草田原町にある、日本浪曲協会事務所での、「もぎたてひとり会」は、澤雪絵さんの会。雪絵さんの師匠の澤孝子師や姉弟子の澤順子さんなどが、迎えてくれるー 一、澤孝子「ご挨拶」 一、澤雪絵「紙芝居・三枚のお札」「浪曲・三枚のお札」〈大久保美〉 一、澤勇人「裸川」〈佐藤貴美江〉 一、仲入り 一、澤雪絵「紫根染について」「さくらさくら」〈佐藤貴美江〉 いつもの様に、孝子師の丁寧なご挨拶の後に、雪絵さんが登場。「三枚のお札」を、まず紙芝居で、その後に浪曲で聴かせようという趣向。ほのぼのとした作品。昔話の様な作品は、もっと浪曲で取り上げてもいいなと思う。 次は、雪絵さんの弟弟子の勇人さんの、30分の初舞台。まだまだキャリアがない筈なのに、浪曲らしい舞台。その中に現代らしさを感じた。以前、他の演者でこの一席を聴いた時には、教訓がましい一席だと馴染めなかったが、勇人さんの舞台からは、勇ましい一席になっていた。 雪絵さん最後の一席は、澤孝子十八番「さくらさくら」。孝子師が演じると父性を感じるが、雪絵さんか演じると、主人公の弥生に重点が置かれ、雪絵さんと弥生の初々しさが重なり、孝子師とは違った魅力を放っていた。
2012.01.20
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動楽亭から、大阪市営地下鉄と阪急電車とバスを乗り継いで、京都へ。京都市考古資料館に近い所にある、湯葉料理のお店「静家」での、「千両の会」にお邪魔した。 一昨日、やぐらの女将さんに頂いた、上方演芸情報誌「よせぴっ」を見ていたら、旭堂南青さんが出演とのことで、駆け付けたという次第。一、旭堂南青「平野の地雷火」一、林家染吉「災いは下から」一、仲入り一、旭堂南青「明智光秀」 はんなりとした、女将のご挨拶の後は、まず南青さん。大坂夏の陣を扱った「難波戦記」の中の一席。東京の講談にはない、上方講談独特の臨場感がある。まるで、戦場にいる様だ。 染吉さんは、林家染丸門下。東京の序列に例えると、二つ目に当たる位か。 「災いは下から」は、東京の「権助魚」。ストーリーは「権助魚」と同じだが、「災いは…」は権助ではなく小僧。「権助魚」は、お妾さんの所に出掛けるその途中に、金を渡して網取り魚を権助に渡すのだが、「災いは…」は小僧は別宅まで同行。旦那が羽織袴を脱ぎ、網取り魚を買うお金と共に渡し、お店に帰るのだが、旦那の行き先を疑った御寮さんが、羽織袴の畳み方を糸口に、小僧をやり込める。「権助提灯」や「悋気の独楽」に似たくだりもある。 「権助魚」は、古典落語には相応しくない「関東一円」という言葉や、2時にお店を出たのに、帰ったのが2時15分云々と、違和感を感じていたので、染吉さんの高座で、それが消えた。お店の様子も、よく描かれている。 後席「明智光秀」は、南青さんが講談本から起こしたとそうだ。「光秀の嫁取り」ともいえる一席。戦国時代らしさが、プンプンする。 お開きの後、南青さんとじっくりお話し。そこに、染吉さんが加わり、東西演芸談義。南青さんの「今ある読み物だけでなくゎ講談を創造し、釈場を再興したい」という、熱い熱い想いには、つくづく関心して、「講談は大丈夫」と思った。 めきめきと腕を上げた南青さんの高座は、必見!東京の講談ファンの皆さん、「旭堂南青」の名を見たら、是非是非客席へ。 高速バスで帰京。
2012.01.19
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杉並区永福町にある、デイサービス「永福ふれあいの家」に、今年初めて伺う。今回は、二杯亭小酔楽さんに、ご同行願った。一、玉井亀鶴「ご挨拶」一、二杯亭小酔楽「巌流島」一、玉井亀鶴「陸奥間違い」 「陸奥間違い」は、講談の「三方目出鯛」だが、個人的にしっくり来ず、浪曲の2代目広沢菊春師のテープで確か一昨年に覚えだが、そのままになっていた。無駄を省く必要があるが、楽しく聴いて頂けた様だ。 小酔楽さんは、「巌流島」。美しい高座姿。高座をお願いすることを、心底喜んで引き受けて下さり、お願いし甲斐がある。
2012.01.18
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今日もまた動楽亭。「動楽亭昼席」は、6代目笑福亭松鶴師の高弟で、本も出しておられる笑福亭松枝師に加え、笑福亭松之助師のご子息・明石家のんきさんの出演とあって、客席に座る。 座椅子が豪華。桂ざこば師が色々指示して作った寄席ということもあり、聴きやすい。 一、桂小鯛「洒落小町」 一、桂佐ん吉「もぐら泥」 一、笑福亭遊喬「禁酒関所」 一、明石家のんき「始末の極意」 一、仲入り 一、豊来家一輝「大神楽曲芸」 一、笑福亭松枝「三十石」 「前半は、シュッとしている米朝一門。後半はもっちゃりした笑福亭」と遊喬師。その言葉通り、小鯛さん佐ん吉さんは、そつなくサラッとやる。 「禁酒関所」は、酒屋の若い衆のにきやかさが、いきいきと描かれている。 今日、他の落語会に行かず、動楽亭を選んだのは、のんき師を聴こうと思ったから。松之助師のご子息ということは知っていたが、高座活動はあまり多くないからだ。髪型はリーゼント。毎日緊張していると言っていたが、流石に松之助師匠譲りの古典。 いよいよ、松枝師。ネタは何と松鶴十八番「三十石」。お囃子も入り如何にも上方。ある意味で、師匠の松鶴師とは正反対の繊細な芸だが、時々松鶴師が話している様な感触を得る。「うんとしょ~い!」と、三十石船を漕ぎ始めると、松鶴師そのまんま。40分はあったであろうか。ようやくツ離れした、昼席の「三十石」。本当に贅沢。大満足した。 上方の皆さん、動楽亭も盛り上げて下さいね。 昼席の三十石や宝船 亀鶴
2012.01.18
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桂雀三郎withまんぷくブラザーズの曲の中に、「やぐら行進曲」をはじめとする「やぐらシリーズ」がある。これは、大阪・京橋にあった串かつ専門店「やぐら」を舞台にしている。今は、大阪環状線寺田町駅に程近い所で、営業中。過去に2回訪ねたが、食事することは叶わないかった。そして今回、やぐらに潜入が実現した。 入口には、落語会のチラシが沢山貼られていて(中に、旭堂南海師、旭堂南湖さん、旭堂南青さんが開いている連続講談の会「毎日亭」のチラシもあるのが、嬉しい)、店内には雀三郎師の色紙や手ぬぐいが、所狭しと飾られてある。 まずは、ネットで知り得たオススメのメニューを、携帯電話を見ながら注文したら、「雀(雀三郎)さんセットね」と、女将さん。トマトや餅の串かつも美味。一人用の鍋もあり、皆安価で美味。 お勘定の時、「まんぷくブラザーズのCDを聴いて、伺いました」と名乗り出ると、店内で働いていた男性が、歌に出て来るやぐらの兄ちゃん、女性がアイディアマンの女将さんであることが判明。「昨日、 雀さん来たわよ」と、教えて頂く。そして、「何もないけれど」と、やぐら主催の落語会のチラシやら、雀さん卓上カレンダーを頂いた。 皆さん、やぐらへどうぞ! 追記 やぐらについては、まんぷくブラザーズのアルバム「雀肉共食」を、お聴き下さい。
2012.01.16
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地下鉄御堂筋線動物園前駅を上がってすぐ、マンションのワンフロアにある、桂ざこば師私設の寄席・動楽亭での、新作ネタおろしの会第58回「できちゃったらくご」を聴く。 ほぼ満員の客席。新作の会だが、中高年のお客さんも多く、熱気があり、開放的な雰囲気。 一、桂三金「奥野くんの色事根問」 一、月亭遊方「イタイ」 一、笑福亭たま「奥野くんの酔っ払い・支え人」 一、旭堂南湖「崇徳上皇」 一、仲入り 一、桂あやめ「明美と信の同棲時代」 一、桂三風「ベストショット」 まず、出演者が全員登場してのオープニング。じゃんけんで、勝った人から、出番を決める。 三金さんは、自分をネタにしての古典落語「色事根問」のパロディ。程よく、自分のメタボネタを入れて、従来の古典を聴いた様な充実感がある。 遊方さんは、ご本人が意識しているかどうか判らないが、古典の「幇間腹」によく似ている。 たまさんは、古典がきっちり出来るから、新作にも古典のテクニックが活きて、違和感を感じない。 南湖さんは、百人一首「瀬をはやみ…」の歌の新解釈。複雑な登場人物を、月亭八方一門に例えて解りやすく解りやすく展開した。その説得力と発想の自由さは、南湖さんにしか出来ないだろう。 あやめ師は、先頃逮捕されたオウム真理教の平田信容疑者と、それを匿い続けた女の物語。動楽亭付近の雰囲気といい、噺の内容といい、あやめ師がやりたかったという演歌の世界がプンプンしてくる。高座に倒れたり、相当派手な高座だが、サゲまで崩れずパワーダウンせず噺を運ぶ。いやぁ、笑った笑った。 三風師は、デジタルカメラをネタにした新作。新しい機種に馴染めないということと、現代人が心から笑っていないとうことを、見事に表現した一席。 仲入りの時に、「亀鶴さん」と見知らぬご夫婦から、声を掛けられた。上方講談道場の太閤堂海州さんの勤めていた、職場の方。上方での私の高座を、聴いて下さったそうで、私が高座で話した内容を、よく覚えておられた。嬉しい限り。上方演芸事情を伺うという、嬉しい副産物もあった。
2012.01.16
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大阪に着き、宿の風呂に入るのは脳がないと、銭湯に行く。今日入浴の和光浴場は、地下鉄御堂筋線動物園前駅を降り、桂ざこば師私設の寄席「動楽亭」を左に見て、大阪の芸人を描いた小説難波利三著「てんのじ村」の石碑を通り過ぎ、右折した辺りにある。 外観が大変に派手。靴を脱ぎ、湯銭を払う。370円也。 脱衣所も浴室も浴槽も、ただただ広くただただ驚く。脱衣所のロッカーを見たら、110ヶ所以上のロッカーがある。 浴室は、通常の銭湯の倍はあることに、言葉も出ない。洗い場の椅子は、石で出来ていて備え付け。浴室の中央に、ど~んと浴槽があるが、これもとにかく大きい。ボタンを押すと、お湯がぐるぐる掻き回されるが、大波に流された様になり、これにもびっくり。死海の風呂は、生ぬるいが、一見した所普通のお湯。 それに加えて、高級温泉旅館の様な露天風呂。お湯は炭酸泉。 びっくりし通しの銭湯やったわ。
2012.01.16
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今年最初の独演会が、近すいて来ました。 今年は、12ヶ月分の講談を4回に渡ってお届けをする会を、始めます。初回は、1月2月3月の巻。ゲストは、先月めでたく喜寿を迎えられた寝床家道楽さん、ご子息の寝床家小道楽さんの落語です。寒中ですが、お誘い合わせの上ご来場賜り、亀鶴の会存続にお力添え頂きます様、お願い申し上げます。 「亀鶴のカレンダー いちまいめ」 とき 1月21日(土)1時半開場・2時開演。 会場 中央区立産業會館和室(腰掛有。横須賀線馬喰町駅、都営浅草線東日本橋駅、都営新宿線馬喰横山駅より徒歩3分。総武線浅草橋駅より徒歩8分。薬研堀不動院参道)。 木戸銭御無用。 出演 玉井亀鶴「講談3席」、寝床家道楽「寿喜寿・落語」、寝床家小道楽「落語」 *亀鶴の会通算154回目。中央区立産業會館との共催公演です。
2012.01.15
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今年の初高座は、浜町にあるいきいき浜町での、「浜町のんびり寄席」。 普段は、平日午後の開催だが、今回は土曜日の午後に開催。そうすれば、平日に仕事をしている先輩方に、ご出演頂けるからだ。様々な場面ではご一緒するものの、共演するチャンスが少ない、料亭彦柳さん、あいあいずのご両人が、引き受けて下さった。 一、玉井亀鶴「出世の春駒」 一、あいあいず「ほのぼのパフォーマンス」 一、料亭彦柳「お見立て」 「越の海勇蔵」をやろうと思ったが、勇蔵は田舎から出て来た男、「お見立て」の主人公も田舎者なので、「出世の春駒」にした。 お後に続くあいあいずのお二人と、彦柳さんの高座に、客席もお喜びで、こちらも嬉しい。 楽屋には、包装紙で作られた海老が飾られてている。 先月から、使い始めた釈台と、出番を終えて、輪投げに熱中するお三方のお姿も、ちとご紹介。
2012.01.14
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「越谷新春寄席」の帰りに、足立区柳原にある松の湯にて入浴。東武伊勢崎線牛田駅、京成線京成関屋駅(この駅は、直結している)から歩いてすぐ。京成線と平行してを成田方面に歩くと、松の湯がある。 フロントで伺うと、男湯と女湯の構造が違い、日によって男湯女湯が入れ替わるそうだ。 今日の男湯は、浴室の真ん中にプールの様な大きな浴槽。とにかく大きく、様々な設備がある。 ちょっと離れた所に、岩風呂も。 松の湯の近辺は、「3年B組金八先生」の舞台。ドラマによく出て来た、低い高架線ではないかと思う、高架線を発見。仕事を終えた金八っつぁんが、歩いて来そうな雰囲気。 京成線を横目に見ながら歩いていたら、どこかで見た風景。寅さんシリーズ「寅次郎子守唄」で、上條恒彦扮する江戸川合唱団黒川団長が住む、アパートがあったあたりだと、気付いた。帰宅し、DVDを見たら、間違いなくこの辺り。 上條恒彦は、「金八」で服部先生という役を好演していた。金八っつぁんも服部先生も、黒川団長も、松の湯に入ったのだろうか。海援隊と「男はつらいよ」のテーマと「出発の歌」が、頭の中で駆け巡る。
2012.01.09
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夢見家朝楽さんが中心の、「埼玉新春寄席」にお邪魔した。会場は、東武伊勢崎線越谷駅から程近い、越谷市中央市民会館ホールには、330名を超えるお客様で大入り。松下亭寸志さんの途中から、拝聴。 一、松下亭寸志「権助芝居」 一、おかめ&ひろ丸「漫才」 一、悠悠亭朋楽「粗忽の釘」 一、道落亭かね平「力士の春」 一、仲入り 一、久伊豆亭駄作「夢の酒」 一、鹿鳴家春木「手紙無筆」 一、古楽亭小笑「珍芸」 一、夢見家朝楽「孝行唐」 一、仲入り 一、石上亭志ん望「看板のピン」 一、悠悠亭東輔「のめる」 一、ゆーみん「マジック」 一、三遊亭柳喬「三井の大黒」 やはり、朝楽さんかね平さんは、声が大きく客席に応じての高座。 さすがだなと思う。 皆さん、自由に落語をやっているが、きちんと落語になっている。仲間の高座を、客席から聴かせて貰うと、色々と考える。いい勉強をさせて貰った。
2012.01.09
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千代田線金町駅南口に出て、千代田線に沿って亀有方面に歩き、金町末広商店会の一角に、金町唯一の銭湯・金町湯がある。以前、金町駅北口にある銭湯や、東家浦太郎師の会が開かれいる斎場近くの銭湯で入浴したが、今はなくなっている。この様にして、少しずつ銭湯が、姿を消している。 フロントの銭湯が多い中、金町湯は昔ながらの番台のある銭湯。 麦飯石のお湯とあって、お湯の注ぎ口に麦飯石が敷き詰めてある。よく暖まる。 金町に行く時は、バスでも自転車でも柴又街道を利用する。途中、柴又帝釈天参道を横に見て行く。寝静まった参道。寅さんとくるま屋の面々は、喧嘩をしなかったかなと、想いながら通過した。
2012.01.08
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葵わか葉師が、舞台から姿を消してから随分経つ。体調を崩されていたと聞く。少し前、お元気になられたわか葉師に、木馬亭楽屋口でお見掛けしたので、「先生が舞台に出ないと、寂しいです」と直訴をした。 先月、木馬亭定席の初席の番組を見ていたら、「葵わか葉」の名前が。喜び勇んで、夜勤前に駆け付けた。 客席後方には、昨年米寿のお祝いを済ませた、玉川桃太郎師が若手の浪曲を聴いている。ご挨拶すると、「もう年だけどね、頑張りますよ」と、答えて下さる。 一、鳳舞衣子「稲川出世相撲」〈沢村豊子〉 一、富士鷹雄「陸奥間違い」〈伊丹明〉 一、葵わか葉「小栗判官照手姫」〈沢村豊子〉 一、仲入り 一、一龍斎貞水「真田の入城」 一、玉川桃太郎「銚子の五郎蔵」〈玉川祐子〉 一、東家浦太郎「野狐三次親子対面」〈伊丹明〉 わか葉師は、以前よりスリムになって顔色もいい。鳴り止まない拍手に掛け声。「お帰りなさい!」と、声を掛けた。 今から2年前の10月21日に倒れ、一時は話しが出来なくなったそうだ。待った甲斐あり今日、木馬亭に帰って来た。本当に良かった。 ネタは、得意物の「小栗判官照手姫」。声もきちんと出て、以前と同じ舞台。仲入りの時、「元気になって良かった」と、顔見知りのご常連と、話し合う。 貞水師は、「真田の入城」。たっぷり聴いた気がしたが、20分ちょっとの高座で、「きっちり修業した先生は、違うな」と思った。 桃太郎師、浦太郎師もお元気。嬉しい気持ちで、職場に向かった。
2012.01.07
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「浪曲木馬亭」は、今月から7日公演。今日からは正午開演。初席にゲスト出演していた、色物の出番が今年はない。 木戸に座っている女将さん、細々とした仕事を引き受ける番頭のおじさんも、とても元気。客席に入ると、曲師の伊丹秀敏師がおられ、新年のご挨拶。 一、澤雪絵「愛染の峰」〈片倉京子〉 一、玉川ぶん福「浪花節じいさん」〈玉川みね子〉 一、富士路子「唐人お吉」〈伊丹秀敏〉 一、大利根勝子「深夜の警笛」〈玉川みね子〉 一、三門柳「萩の餅」〈伊丹秀敏〉 一、仲入り 一、神田翠月「報恩出世車」 一、東家三楽「左甚五郎」〈伊丹秀敏〉 一、国本武春「佐倉義民伝・甚兵衛渡し」〈沢村豊子〉 舞台から、年始の挨拶を受けるのが、初席の楽しさ。特に柳師のご挨拶が丁寧。 トリの三楽師は、モタレに廻る。御年91歳。「最近、声が出ないんだ」なんて言いながら、声の出ること。サービスまたサービス。「天王寺」から「猫餅」まで。 トリは、武春師。一昨年暮れに倒れ、昨年の初席は欠場だったので、初席に武春師の看板がでるのは、久しぶり。聴き慣れている「甚兵衛渡し」なのに、ジンとした。 終演後、客席に出ていらしたみね子師がおられ、年始のご挨拶。浅草観音裏を歩いていたら、豊子師が信号待ちをしておられ、またご挨拶。今日は、よく曲師に会う日。得した気分だった。
2012.01.04
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正月は、3日にも朝湯に入ることが出来る銭湯が、いくつもある。今日入浴の薬師湯は、今年5月開業予定の東京スカイツリーに一番近い。東武線業平橋駅(この駅名も、スカイツリー前と改名させられるらしい…)からすぐ。夜勤明けに、師匠田辺一鶴の墓参を済ませ、薬師湯へ。 東京都公衆浴場組合のサイトによると、ロビィで冷たいビールが飲めるという記載があるだけあって、ビールを飲みながら談笑している人あり。 薬師湯の浴槽は、浴室の左側にあり、シャワーが数多くある。毎日、薬湯があるそうで、今日は薔薇色の「祝い酒」の湯。酒の匂いがせず、安心した。 脱衣所には、薬師湯でのイベントなどを紹介した通信があったり、銭湯再興のために色々努力しているのが、解る。 帰りにロビィを見ると、師匠の色紙が貼ってある。師匠が銭湯を廻り開いていた「東京入浴寄席」の時のものだろうか。墓参の後の再会、今年はいいことがある?
2012.01.03
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東京都内の銭湯は、正月2日は朝湯に入ることが出来る。今年最初の銭湯での入浴は、江戸川区篠崎公園近くにある、イーストランドにて入浴。軟水で露天風呂があり、以前勤めていた職場の人のご親類ということもあり、以前から訪ねたき銭湯だった。 この銭湯は、浴槽のお湯以外も軟水らしい。頭を洗っていると、自宅のシャワーとは違った感触。 露天風呂は薬湯で、紫根の湯。文字通り紫の湯。この露天風呂は、空が見える純粋な銭湯。「東京には空がない」と、高村光太郎夫妻を想う。 イーストランドは、左側一面に浴槽があり、サウナも2ヶ所ある。 脱衣所では、ご常連が話し合っている。一人は70歳、もう一人は60代後半。「俺は70歳になったから、割引があるよ。あんたは?」「俺は割引はまだ。70まで、何年かあるからね。70代まで生きられるかどうか解らない」「うん、70まで生きるのは、骨が折れるよ」。正月から行く末を、考えた。 イーストランドの2階には、カラオケスペースがあり、カラオケ教室が開かれていて、出口が2ヶ所ある。
2012.01.02
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