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『若い頃、髪を変なふうに立てたり突飛な格好とかするのが“個性”だと思ってて。でも職場の先輩がいい事を言ってたんだよ。「何もしなくても隠し通せない、その人から滲み出るものが個性だ」って』“個性”について話をしてた時、ダンナがこんなことを言った。当時は目立つこと=“個性”と捉えていたが、歳をとるにつれ、その先輩が言ってたことの意味がだんだん解るようになったと。確かに、周りと違うことをして目立つのも、“個性的”ではある。けれどホントの個性とは、先輩が言うように、何もしなくてもその人から滲み出てくる隠しても隠し切れない・・・そんなものを言うのかも。私もそう思う。雑誌の仕事をしてた頃の取材で出逢ったミュージシャンやタレントにも、同じことが言える。見た目をどんなにド派手にして変わり者を装ってても、会話をしてみれば意外なくらい常識人で、音楽には純粋で真面目で、それ以外の話はそれ程面白くない、って場合がある。かと思えば、見た目がいたって普通なのに、考え方や仕草、目の前の存在自体がとんでもなく魅力的だったり相当不思議だったり・・・ギャップに驚かされたものだ。たとえば、お笑い芸人はオフの時おとなしくて全然面白くない、って噂。私が会ったことのある芸人は、そういうタイプが多かった。さっきまで馬鹿やってた人が、取材では急に真顔で小声になる。耀きさえも一瞬にして消える。作り笑顔もひとつもない。そんな人が舞台に上がれば、見違える程のプロに徹するのだから、あの変わり様は個性というより、自己プロデュース力が長けているビジネスマンに近い気がする。ミュージシャンでも同じ。もちろん本当に「この人は音楽以外の世界は無理だな~」と思われる風変わりな人が多いのは多い。でもそのホンマモンに混じって、特別な“個性”を売りにしている程、実は個性的な人に見えるように相当な努力をしてるように感じる。ミュージシャンの場合、見た目よりも音楽センス、声、プレイスタイル、作品etc.それぞれの表現の形に個性が表れてるのが当たり前だけど、どんなに頑張って変わり者を演じたところで、それを自分のモノにできていない人は、一瞬のブームで終わってしまうことになる。久しぶりにミスチルが聴きたくなり、アルバムを引っ張り出してみた。【コード・ブルー】主題歌「HANABI」を聴きたくなったので、これを。[CD] Mr.Children/SUPERMARKET FANTASY(通常盤)9年前にリリースされてる同作。そんなに古い気がしない。これはお気に入りではないので、内容をひとつも覚えていないが、それでも“聴き入ってしまう”そんな力が、ミスチルにはある。もう何年か前に、同僚だった友達と「いまだにミスチルが表紙を飾る音楽業界ってどうよ?」という話になって。それは、彼等のブレイク前から成功するまでを仕事を通して見てきたからこその不満だ。私達が業界を去った後も、ずっとミスチルが第一線で売れていて、それを越える音楽やミュージシャンがなかなか生まれてこない。そんな日本の音楽業界に対する苛立ちもあった。あの文句を言った日から何年も経ち、そこそこのヒットも生まれては消え、話題になったりもしたのはしたが。相変わらず音楽業界の低迷は続いていて、最近の売り上げが伸びたニュースと言えば、私の知る限りでは、SM●P解散時期の作品買占めと、最近引退宣言をしたアム●ちゃんの作品ぐらいなもんだろう。新人で世界的に大ブームを起こしたの、ピ●太郎が最後じゃないのか?星●源も人気はあるが、彼の作品だけを考えた場合、いわゆる大ヒットとも違う気がする。今は音楽の聴き方が昔と違うからとか、他にお金を費やす事が増えて音楽への興味が薄れたからとか、いい音楽が生まれない売れない言い訳をする人は言うだろう。でも違うと思う。だって、ちゃんとイイモノを出せば、世の中に響くと思うから。ただし、そのイイモノを生み出すには、サポートするレコード会社や事務所等周りの力も要る。けど一番は本人の才能や魅力の問題が大きい。いい素材がなければ、おいしい料理ができないのといっしょ。ミスチルに戻る。彼等が今も変わらず日の当たる場所で活動を続けていけるのは、何と言っても桜井さんの個性が魅力的だからだろう。お世辞にも決して上手いボーカルでも演奏家でもない(すみません)。それでもみんなが惹かれてしまうのは、彼の声質、詞の世界観、キャッチーなメロディラインが主な理由なんじゃないかと、改めてこのアルバムを聴きながら。一度音が鳴りだしたら、それと一発で判るのって、何よりすごい個性だと思う。だからこの前のドラマにも、「HANABI」以外は考えられなかったわけで。どんなに脚本家が変わって期待外れの展開になったとしても、最後にあの曲が流れればパキッと全体が締まるという・・・それだけあのドラマに彼等の音楽が示す個性は欠かせないモノになっていた。それが古い作品だとしても、古めかしさを感じさせないのは、今のミスチルがあの頃と変わらぬ色を放ち続けているからであり。だから最近、若い俳優の出てる某CMで彼等の新曲らしき音楽が流れてても、すぐに耳が反応してしまう。正直、あの世代のコ達のCMにもうミスチルは、合わないんじゃないかと最初思ったが、いや、そんなことは全然・・・・・・でもこのままの状態はいいわけない。早く彼等を越える底力のあるミュージシャンが出て来ることを願う。何もしなくても内側から滲み出る、湧き出る才能を個性を・・・メジャー感はないが、ここ数年のお気に入りは岡崎体育。得体の知れない面白さと破壊力。ある意味個性のカタマリ(見た目含む)。★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「お月さんがきれいです。」
2017.09.30
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お彼岸に長男の嫁のツトメを果たしに。「お義母さんが転がって、最近やっと復活しました。」と私が報告すると「もう転がりませんように。お守りください。」と続けるダンナ。都内某所に在るダンナのご先祖様の墓前にて。空は澄み、心地好い墓参り日和。我々の後ろで、父親に連れられて来た10代の息子二人が神妙に話を聞いている。これから先、彼等が守るべき先祖の墓のお参りの仕方を、飽きもせず。私がお参りする最中も強い視線を感じた。少しは参考になったかしら?こちらが会釈したら、こくりと会釈を返す。その生真面目さと素直さがいい。きっと彼等のご先祖様も喜んでいるだろう。こんなによい後継ぎが、この先ずっと墓を守ってくれるのを。寺を出て、いつもの店でランチする。と。私たちのすぐ後にやってきた若い女性ひとり。席に着くなりビール飲み比べセットを迷わずオーダー。メインディッシュを待たずにスマホのシャッター音が響く。どんなに周りが騒がしくても、あの機械音は不自然に耳に刺さる。インスタ用のリア充アピールネタにでもするんだろうか。けど、ほんとうは“さびしんぼう”だってのを、私は隣で見ちゃったぞ。国内外の観光客が溢れる街の、お出かけ日和の晴れた連休に、陽気な会話や笑顔で盛り上がる店の中のそれは、余計、さみしい。私も独りの時間が長かったから、彼女の気持ちは何となく想像がつく。独りが一番いい!と気楽に過ごしてるつもりでも、真っ暗な舞台でぽつんとピンスポが当たる人みたく、急に自分の存在が虚しくなる時も。それに私は慣れ過ぎたせいもあり、今ではおひとり様には慣れっこだ。ただ、インスタとかLINEとか面倒くさいモノがなかった分、見栄で偽幸せアピールするワザもなく救われたけど。今の若者は“繋がり”が足枷で何かとツライな。そのガラス一枚挟んでテラス席には、可憐な和装女性と彼氏と思われるカップル。男の方は座るなり、カメラで彼女ばかりを至近距離で撮っている。わからなくもない。正統派の美人さん、久しぶりに見た。あんなに素敵じゃ、そりゃ彼も自慢だろう。でも撮りすぎ。でも清楚で綺麗。女の私も見とれちゃう。性格の良さげな感じも顔に出てるという・・・かなりレアなケース。同じ女性で、あんな完成形・・・羨ましい。マンウォッチング付きのランチを済ませ、観光客で賑わってる方面に向かう。前に気になってた目的地を見つけそこね、あてもなく人混みをぶらつく。古めかしい店先の展示物を、あーだこー言いながら眺めていたら突然、背後から声がして、のけ反るように振り返る。「ちょっとそうやって眺めてる後ろ姿を撮らせてもらいたいんだけど・・・」上から下までアクティブな格好で、カメラマン気取りのおじいさんに近いおじさんがにこやかにカメラを構えてる。あまりに突然の申し出に、「う‘‘~ん??」と思わず変なうめき声をあげてしまったが、これも何かの縁?なので、おじさんがいいと言うまで、“眺めてる”フリをする。直立不動で固まるダンナの隣で、昔の商売柄(雑誌編集者)アングルを気にしはじめおじいさんの撮りやすいように、ちょっとだけ私、ポーズを変えたりして(恥)。いい笑顔でお礼を言われた。何に使われるのかもわからないまま別れたが、ま。世の孤独な老人をひとり、あの時間だけ救えたのなら、ヨシとしよう。訪れる度に人の多さに酔いそうになるこの街は、レトロ好きな私でもだんだん苦手になるくらい、店も人も変わりつつある。でも、人との“出逢い”は相変わらず面白い。様々な人種や世代が増える分、その興味はさらに広がる。どんな人が何を求め、この街に集まるのか・・・それを勝手に想像しつつ、変わりゆく街並みを歩いてく。 ★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「ウェ~ブメイク。あれは本気なの??」
2017.09.25
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まるで猫が家の中のなんかを咥えて、ご機嫌で持って来るみたいに、私のCDラックから私もあったことさえ忘れていたこのアルバムを取り出し、大音量で聴きはじめたダンナ。その日の“気分”は、これだったらしい。デビューアルバムにして『THE GREATEST HITS』と名付けられたデリコこと、LOVE PSYCHEDELICO の力作。当時は最初にこんな強気なタイトルつけちゃってどうする?と思ったが、いや、間違いではなかった。ファンや本人たちには申し訳ないが、彼等にとっておそらくこれが最初で最後のBEST盤だろう。それくらい完成度は高い。しかもCD制作サイドに気合入ってるのも、ジャケ写見ればわかる。最近は全然名前聞かないなーーーとか思ってたんだけど、そう言えばナントカタクミ(興味なし)の出てる不倫ドラマの映画版の主題歌って、彼等??すんません、消えたと思ってた。失礼しました。ビートルズやストーンズ風のメロディが、彼等が演ると、乾いた荒野の広がるアメリカンロックに聞こえちゃうから不思議。私は乾いた音楽全般苦手だけども。ま、個人的にスー△ーフライよりは、好きだな。「“デリコ”ってどんな意味?」とダンナに聞かれ、調べてみた。そんな意味とは知らなかった。もうデビューして何年も経つのに・・・・・・でも、最初のをやめて正解。それじゃ売れんわ。★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「編集から校閲はあり得るけど(私)、逆はないから!!!」
2017.09.20
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川平慈英的に言うと「ゼッタイニマケラレナイタタカイ」が、今週も無事終わった。今回初めて臨んだ険しい山(依頼内容)で、いちいちマニュアルを確認しながらの作業は、思った以上に進まず、しかも課された内容も結構厄介で・・・毎日缶詰状態で、必死も必死、頭もフル回転で煙が出そうな勢いだった。思わずまた弱気な虫が湧いてきて、爽やかボスに弱音をちょっと吐いたら思いっきり尻を叩かれた。締め切り厳守!! この日の昼までに必ず!!と。メールのみのやりとりだけど、なんだかこのメールの文字は苛立ってるような。そして「甘えてんじゃねー!」と私に怒っているかのような・・・これは全部私が勝手にそう感じただけで、爽やかボスも全然そんな血も涙もない人ではなく、むしろ好い人だから、メールの内容もいつもと変わりないトーンなのだが。なんか怖かった。依頼をする側からすれば、相手が最近始めたばかりとかベテランとかどうでもよくて、とにかく仕事をきっちり仕上げてくれれば文句はないのだ。そりゃそうだ。それで目を覚まし、自分にカツを入れた。で、なんとか間に合い、今のところ何も連絡が来ないから、とりあえず初回クリア、ってことか??(安堵) それにしても。こんなはずじゃなかったのに・・・と、この3か月を振り返る。こんなに自宅で徹夜してまで働くのは、編集者時代以来だ。あの頃はまだ体力があったからヘタすりゃ3日会社に居たとか完徹も耐えられたけど、今これをやったら、ただ老化が進むか死ぬだけだ。私は長年続けてるもうひとつの仕事で、片道1時間以上もかかる通勤が、加齢と共にだんだん辛くなってきたから、もっと近所で自分の暮らしに合う働き方をしたいと思って新しい仕事を始めた。事務所までわりと近いし、在宅でできるし、自分の経験を活かせるし・・・と条件的に何の問題もないはずだった。だけど、明らかに仕事に“拘束”される時間が長すぎる。きっと慣れてくればもっと時間をうまく使えるようになるんだろう。だけど今のひなレベルの私には、そこまでの余裕がない。自分の生活のいっぱいいっぱいを、この仕事に費やしてる。それも時々本業の依頼までも断って・・・・・こんなに自分の暮らしを捧げて完成させる仕事なのに、報酬は↓。やればやる程、視野も広がり勉強になるし、世の中に貢献してる感も充分にある。でもこの労働条件ですすんで手を上げて働く人が、どれ程いるんだろう? いや全国にいっぱいいるのは知ってるが、皆どうやって折り合いをつけてるのか、聞けるもんなら聞いてみたい。*************「地域の経済2017」(内閣府報告書)によると。神奈川県の15~24歳は、往復約2時間半かけて通勤しているらしい。年間負う通勤コストは、97万7000円/1人あたり。全国で最も高い。短い通勤時間の県と比べて、年間で約70万円を通勤により損失しているという。神奈川県は1日あたりの往復通勤時間が一番長く、全年代の平均も2時間近い。私もダンナもこの中の1人であり、2人とも歳をとるにつれ辛くなったのが仕事内容そのものより、この通勤時間が一番の問題だ。最近の健康診断結果で、同時に気になる点も出てきたことがきっかけとなり、2人して(偶然ではあるが)同時期に、仕事との関わり方を変えた。もちろんそれにより、今までよりも収入は減ったりするけど、通勤時間を短縮した分得られることもすごく多いと気づいたし、何より一般的な時間に起きて、手作りの夕食を一緒にふつうの時間に家で食べられる時間が増えたのは、大きい収穫だ。私の2つ目の仕事は、今はまだ駆け出しの身だから、回を重ねる度にもっと効率よくこなせるようになるだろう。そうなったら絶対、遣り甲斐や自分の自由になる時間も多くなるはず。そのためにも今は辛抱、忍耐で、がんばるしかない。ここを乗り越えれば、理想の暮らしが待っていると信じて。★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「川平さん。大昔インタビューさせてもらった。ほんとはお兄さんに会おうとして、こうなちゃったのは、ここだけの秘密。」
2017.09.15
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「できないは禁止、だからね」たまたまTVチャンネルかえたらやってた【プロフェショナル】で、豪華列車の顔づくりを任されて奮闘する、北九州の金物職人さんが発した言葉。まるでそれ、私に対して言ってくれてるみたいにタイムリー。ついに新しい仕事の第二弾が始まった。最初のよりレベルがジャンプUPして、あわあわしてる。請けるぎりぎりの日まで、“逃げる道”を探しては言い訳してた。カッコ悪。ほんとに情けないな、自分。でももし気安く請けて能力的に完全に無理なら、大変なことになる。それこそ人様の役に立つどころか、相当な迷惑でしかない。だからいっそ、やらない方を選びたかった。だけど世の中そんな甘くない。どんな道でも一度“プロ”としての看板を掲げてしまったら、相手にそれ相当の期待をされて当然だ。だから“お店を開く”には、それなりの覚悟が要る。たとえそれがボランティア並みに儲からない案件だとしても、人から依頼を請け“お金をいただく”というのは、そういうことだ。最近はインスタグラマーだユーチューバ―だなんやらかんやらと名乗り、中にはお金もがっぽり儲けたりして、自己表現の場が信じられない勢いで広がっている。素人が気軽に、大した責任も持たずとも、自己表現でき万人に受け容れられるというなんともよき時代の到来、である。自己表現で世界が変わり視点が広がり、生き甲斐が持てるのはもちろん悪い事ではない。むしろイチ時期のインドア人間が増殖して、世の中鬱々としてた時代より断然、精神衛生上健康的で、微笑ましいことではある。ではあるがしかし・・・自分が発信した動画や呟いた一言により、誰かが傷ついたり、世の中を震撼させるほどの影響を及ぼした場合のリスクまで考えて発言や発表をしている人が、果たしてどれくらいいるだろう?そこが、素人の表現する自由の、(都合の)いい所でもあり問題点でもある。活字界の片隅で私が受け持つ表現の場には、それとは比べられない程、クソ真面目でシビアな現実が転がっている。最近じゃプロを名乗りながら、素人レベルの文章の自称に近い記者やライターが増殖している気がしないでもない。でも、お金を貰ってそれを生業とする人に、プライドが少しでもあるなら私のように毎回、実はものすごいプレッシャーと闘いながら物書きをする表現者がいるはず。勝手にそんな、ビビりながらも責任を果たすため悪戦苦闘中の仲間を描きながらできる。できる。私はできる。そう何度も何度も繰り返し、暗示をかけ、プロの顔を精一杯にして。今日も、原稿と締め切りを前に格闘中。★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「手書きのインスタ若者に流行?・・・直筆の手紙でやりとりする日も近いな。」
2017.09.08
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事務所へと続くいつもの坂道を下る途中で、橙色のトンボの群れに遭う。なんだか夏がずっーーっと遠くに行っちゃったみたいだ。最近急に冷えてきたから、昨日は鼻水が止まらなくて困った。風邪なんか引いてられない。鼻を啜り集中力を削がれながらも、なんとか今回の仕事も終えられた。それを知ってたかのように、実家から農家直送のカボスが届く。元気になれる柑橘系の中でもやっぱ、幼い頃から嗅ぎなれたこの香りは、たまらん。今年のは噂どおり最高の出来かもしれない。袋を開けたとたん、懐かしい香りが広がる。刃を一刺ししたら、たちまち果汁が飛び出す絵本みたく私に向かってきた。うまい豚しゃぶとともに食し、最後はお風呂に入れて癒され、心と体をリフレッシュ。このところまた、新たな悩みに直面して、変な夢を見たりもするけど・・・ずんずん深く考えてたって事実は変わらない。力尽くで頑張っただけではどうにもならないことが、世の中腐るほどあるって、もうこの歳なので十分解ってる。まー、今は、ひとつの山を越えたことだけを褒めよう。こうしてひとつひとつ、目の前の課題をクリアすることしか、どんなに欲張ったって、できないのだ。とりあえず、お疲れさん、自分。枯れかけた自分を奮い立たせて、最後かもしれないチャンスを掴んでから、早3か月。慣れる力が遅くなってるのは、気のせいじゃないだろう。マニュアルやルールを覚え、随分ペースを掴んではいるものの、若い頃より作業が遅い。そんな自分がイヤになる。この業界では、私なんかまだまだだ。一人前になれる日が、来るような気が今はしない。それなのに、新しい仕事をお願いされた。できればその仕事は、避けたかったから契約当初から予防線を張っていた。できません、無理です、私には能力がありませんと。今日も私が口を開く前に、爽やかボスはのん気に言う。「そんなに過小評価しないで。(使えるレベルに)十分力があるから」と。そんな恐れ多い言葉をかけられて、魔法のようにあっさり私にかかればいいけど・・・自分の力がどの程度のもんか、解ってるだけに、自信が持てない。あーーー、若い頃、なんでもハッタリかまして「なんとかなる」で切り抜けてきたあの頃の自分が、まぶしい。あのどこからくるのか謎だった度胸の欠片が、今も私の身体のどこかに残ってたらよかったのに。ふたたび少しの休憩時間ができたけど、今日から自主的に予習をしておかなくては。せっかく身についてきたこの3か月間の仕事関係は、一旦忘れて新しい山に挑む準備を始めねば。まずは形から、ってことで、7つ道具を揃えるとこから。そこだけで安心してしまいそうなとこが、私のダメなところ。でもできるとこから、やるだけだ。★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「祝☆W杯出場決定! 世代交代いいんじゃない?」
2017.09.01
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