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とおりゃんせ とおりゃんせここはどこの細道じゃ天神様の細道じゃちょっと通してくだしゃんせ御用のないもの通しゃせぬこの子の七つのお祝いにお札を納めに参ります行きはよいよい 帰りは怖い怖いながらもとおりゃんせ とおりゃんせ*行きはよいよい、帰りは怖い。なぜなら、その行き先は怖い世界。七歳までは、子供がいるのは神の世界。その魂は、神の世界から人の世界に定着していません。それまでは、守護神に守られています。七つのお祝いでは、守護神が離れます。そして、人の世界に定着する子供。これからは、守護神の御加護はありません。行きはよいよい、帰りは怖い。その行き先は、人の世界。怖い、怖い、人の世界。守護神から離れた、子供たち。自分の力で、生きてゆく。怖い世界で、生きてゆく。もう、後戻りはできないから。そして、やがて知るでしょう。守護神より、強い愛に守られていることを。それだから、怖いながらも、とおりゃんせ、とおりゃんせ。
2008.04.30
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青空を泳ぐ、こいのぼり。彼ら、彼女らは、自分たちが空を泳ぐ本当の理由を知っているのでしょうか。端午の節句は、昔は女性のための日。今でも女性がいばれる日、女性が仕事をしないで良い日という風習が残る地域もあります。5月は田植えの月。田植えをする女性は、身を清め、厄を払いました。そのために、菖蒲湯に入ってみそぎをしたのです。しかし、いつしか「菖蒲」は「勝負」や「尚武」になります。そして男の子の節句に、変わって行きます。 こいのぼりが、青空を泳ぎ始めたのも江戸末期頃。のぼり(幟)を立て、そこに鯉を描いたため。また戦国武将の陣地を示す、吹流しからと言われます。いずれも、端午の節句が男の子のための日に変わってからのこと。青空を泳ぐこいのぼりたちは、知っているでしょうか。泳ぐ理由が、「菖蒲」の語呂合わせにあることを。そういえば、大きく開けられたこいのぼりの口。あの口は、語呂合わせにあきれはて、閉じることができないのかもしれません。 大幅にコメントの御返事が遅れております。近日中に御返事いたします。また厳しい日程も、近日中に解消いたしますので、ご容赦ください。
2008.04.29
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ハナミズキの綺麗な季節になりました。ついこの前まで、真っ赤な実をつけていた気がしますが、季節の移り変わりは早いもの。ハナミズキ、学名コルヌス・フロリダ。ちなみにフロリダ(florida)は、目立つ花の意味。アメリカでは、ドッグ・ウッドと呼ばれます。空を舞うように咲き並ぶ、ハナミズキハナミズキの並びが織りなすのは、春風のリズム。そのリズムに誘われて、陽気で素敵な春の日を。【参考:ウィキペディア】ハナミズキ
2008.04.28
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ちまきの季節になりました。昔、中国の楚の国に、屈原(くつげん)という志士がいました。彼は、汨羅(ぺきら)という河に身を投げます。その後、屈原は幽鬼となり、人々に災いをもたらしました。そこで人々は、ちまきを汨羅に投げ込み、幽鬼を払ったという。魚に餌のちまきを与え、屈原の遺体が傷つくのを防ぐため。そのちまきを撒いた日が、5月5日。 後にちまきは豆となり、節分にも撒かれます。ちまきには、鬼を払う力があるのです。芳しい笹の葉に包まれた、やわらかいちまき。撒くのはあまりに、もったいない。たとえ鬼を払う、驚異の力があったとしても。今日も、ちまきは撒かれません。そのまま、そっと口の中。うらまれます。ちまきをもらえぬ、魚たちに。たたられます。祓われず、出番をなくした、鬼たちに。
2008.04.26
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悲しい事件があった、チューリップ。今日は、チューリップのギリシア神話から。*海神ポセイドンの娘、チューリップ。その日は、水の精の母の小川で、静かな時をすごしていました。そこに現れたのは、庭園と果樹園の守護神ベルタムナス。彼女を気に入った彼は、気を引こうと努力します。しかし、一向に彼女は振り向きません。 彼は、ついに強行な手段を取ります。彼女の手を取り、さらおうとするベルタムナス。彼女は叫びます。誰か、助けて!神は彼女の願いを聞き入れ、一本の花に変えます。その花は、チューリップ。彼女に似た、華やかで、明るい色の花でした。*おびえる花、チューリップ。いかに、明るく、華やかだとしても。いかに、春の光にきらめいていても。そして、その彼女を傷つけるものは、きっと、神の怒りに触れるに違いありません。
2008.04.25
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大航海時代のきっかけを作った羅針盤の発明。その発明は、中国とも欧州とも言われます。 羅針盤、つまり磁気コンパスは、地球の地磁気を利用した重要な発明品。しかしその発明者は分かりません。また、いかに羅針盤が機能しても、航海には乗組員の力が必要です。遅くなりましたが、私のブログも12万ヒットとなりました。このブログの船を進めるのは、コメントを下さる乗組員のみなさん。羅針盤の力ではありません。これからも、大海原に進み出るためには、みなさんの応援が必要です。まだまだ先の長い旅。みなさんとともに、進んでゆきたいと思います。これからも、よろしくおねがいします。
2008.04.24
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敷居を踏むな!子供の頃に、よく怒られたものです。日本の古来の家は、引き戸ではなく、開き戸です。書院造りが始まってから、日本にも引き戸が、そして敷居ができました。「敷居を踏むな」は、ごみや砂で敷居を傷めない様にとの配慮です。敷居の横には、畳のすきまがあります。 このすきまを踏むのは、危険です。床下から、このすきまに刀を差し込んで刺されるため。畳の縁に座るのは、武士にとって、命を守るためのタブー。家と命を守る知恵。その知恵が、「敷居を踏むな」の教えにあります。家を守るその知恵は、わたしたち自身を守る知恵。
2008.04.23
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今年も、ヒヨコグサが咲き乱れる季節になりました。子供の頃、わたしはハコベの名を、ヒヨコグサと教えられました。なるほど、その名に似つかわしく、鳥が喜んで食べる草。いつもヒヨコグサを摘んでは、十姉妹のお土産にしました。十姉妹に与えると、競うように花ばかりを食べます。あれほど喜ぶのですから、きっとあの小さな花は、あまいにちがいありません。一方で、花がなくなった茎と葉は、なかなか食べてはくれません。茎と葉は、白菜などの野菜より、味が落ちるのでしょう。思い出が刻み込まれた、小さな花。だから、わたしにとって、ハコベは今もヒヨコグサ。あの花を、ハコベと呼ぶことはありません。ヒヨコグサの名を教えてくれたあのひとも、今は花となりました。いつも一緒に摘んだヒヨコグサ。きっといつかは、わたしも花になるのでしょう。それは、ヒヨコグサなのかもしれません。それならば、ヒヨコグサの名を残したい。あの花によく似合う、やさしい名前を、思い出ともに。【関連日記】守るため 命をかける ― 十姉妹 ― 【参考1】ハコベ 【参考2】草の別名
2008.04.21
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地球の内部は空洞で、北極と南極には巨大な穴が開いている。1906年のウィリアム・リードの著書「極地の錯誤」には、この「地球空洞説」が書かれています。それは、1905年のアインシュタインの特殊相対性理論が発表され、科学が新しい時代を迎えようとしている時でした。地球空洞説は、17世紀のエドモンド・ハレーや、18世紀の天才数学者レオンハルト・オイラーによって唱えられた説。地球の内部には、太陽さえ浮かんでいるとされました。地球空洞説によると、オーロラは地球内部の炎の反射。極地に隕石が多いのは、地球内部の火山の噴石によるもの。氷河は地球内部の川の水が、地表で凍りついたもの。探検家が北極に到達できないのは、極地に穴が開いているから…。今考えれば、冗談としか思えない地球空洞説。しかし第二次世界大戦後も、ヒットラーが極地の穴から地球内部に逃げたという説すらありました。ばかばかしいけど、ちょっと面白い。地球空洞説のような考えを、今の人も空想する余裕があってもよいかもしれません。
2008.04.20
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悪筆に隠された恋。ベートーベンのピアノ曲、エリーゼのために。このエリーゼとは、誰でしょう。この曲の楽譜は、ある女性への手紙入れから見つかりました。その女性の名は、テレーゼ・フォン・ブルンスウィク。テレーゼは、39歳のベートーベンが結婚を申し込み、断られた女性。彼女は当時、18歳でした。つまり、「エリーゼのために」は、実は「テレーゼのために」と考えられています。ベートーベンがあまりに悪筆で、「テレーゼ」が「エリーゼ」と読み間違えられました。彼女に捧げられたその曲は、願いを聞き届けてはくれませんでした。何か物悲しいその調べは、彼の気持ちを今に伝えます。悪筆ゆえに、隠された恋。その果たされなかった恋は、ひとつの芸術となり、後世に伝わります。「エリーゼのために」を聴く、恋人たち。失恋の調べは、今に願いをかなえます。調べが届けられるのは、テレーゼへではありません。夢の女性、エリーゼのために。
2008.04.19
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昨日は出張で、そのまま宿泊でした。皆様のところへお邪魔できずすみません。今日はご訪問させて頂きますので、よろしくお願いします。
2008.04.18
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最近、皆さんのブログで、たんぽぽのお話を見かけます。特に白いたんぽぽのお話も、いくつかあります。そこで、以前にたんぽぽの日記は書きましたが、今日は視点の違うたんぽぽで。日本には、セイヨウタンポポが多くあります。90%程度のたんぽぽは、この外来種と日本のたんぽぽの雑種。白いたんぽぽは、シロバナタンポポ。これは日本在来種。本州関東以西、四国、九州にあり、西ほど多くなります。インディアンは、たんぽぽのお話を残しました。野原を眺める、南風のシャワンダゼー。その草原に、金髪の少女がたたずむのが見えました。南風は、彼女の髪を春の光にきらめかせます。しかしある日、北風が彼女の髪に触れました。瞬く間に、彼女の髪は白くなります。おどろき、思わずため息をつく南風。すると、たちまちに吹き飛んで、彼女は消えてしまいました。その後も、彼女は春には現れます。しかし南風は、近寄ることができません。触れれば消える、わたぼうし。あいたい、でも、あえば消えてしまう。その葛藤が、南風を苦しめます。苦しむほどに魅力を増す、彼女の愛らしさ。あいたい。そして、思わずつくため息。そのとたん、彼女は消えてしまいます。春のおだやかな、光のもと。たんぽぽと南風の、はかない恋の物語。【過去の日記】子供の頃には聞こえた音色 - たんぽぽ - 【シロバナタンポポ】シロバナタンポポ
2008.04.17
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不思議なのは、先人の知恵。昔から行われてきた、料理前のワラビのアク抜き。このアク抜きで、ワラビ中毒が避けられます。ワラビの発癌性。今でこそ知られていますが、昔は未知の効果。その発がん性物質プタキロサイドは、水溶性。それゆえに、アク抜きでその水の中に溶け出します。アク抜きは、がんを予防する先人の知恵。ふきのとうもアク抜きします。これによって、肝臓障害物質ピロリチジン系アルカロイドが溶け出します。アク抜きは、毒を抜き去る先人の知恵。タケノコのアク抜き。そのアクは、ホモゲンチジン酸。症状はよくわかりませんが、関節炎のおそれがあるようです。アク抜きは、病気を防ぐ先人の知恵。先人の知恵が生きた調理法。その恩恵を、春の山菜とともに味わう日々。ありがたく、いただきます。
2008.04.16
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今日は、「日記 それから」を少しばかり。●【春の日は やさしく花を包み込む ― ヒナギク ― それから】ヒナギクの日記を書きましたが、私が見た花はヒナギクではありませんでした。★野いちご★さんの日記で、 分かりました。ヒナギクは丸い葉ですが、デイジーなどはギザギザの葉。私が見たのは、ちょうどすーぱーハナちゃんさんの日記にある様な花です。似た花が多いことに、驚きました。●【花は人にとって ― レンゲソウ ― それから】花は人にとって何かという私の問いに、皆さんがコメントをくださいました。ありがたく、整理してみます。* みなさんの意見から *花は何か魅かれるもの,感謝を示すべきもの花は人と深いつながりがあるもの花は生活の一部,芸術の対象花は思い出を纏っているもの,綴るもの,残すもの花は喜びを刻むもの,記憶を残すもの花は安らぎをくれるもの,癒しを与えてくれるもの花は人に力をくれるもの,疲れを取り去るもの花は心の癒し花は人を励ますもの,人を優しくするもの 花は人の心を映すもの,優しい心を運ぶもの花は人と旅立つもの花は天国への切符,天国の象徴******そして私は、花をなぜあげるのか、それは相手の気持ちを思いやってのことではないのかという、単純なことを忘れていたようです。とてもありがたい会話がみなさんとできたことを、感謝しています。これからも、短い「日記 それから」をしばしば織り込んでゆきたいと思います。「日記 それから」は、みなさんの応援でできる日記。これからも、ぜひよろしくお願いします。
2008.04.15
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猫にマタタビ。マタタビは、猫を狂わせます。マタタビに含まれるマタタビラクトン。それがネコの大脳、運動神経を直接に麻痺させる。脊髄、延髄も麻痺させるため、多量に与えればネコには死の危険すらあります。野生のキウイの根、あるいはイヌハッカにも、ネコを狂わす力があります。人も長時間、マタタビの匂いをかげば、めまいをおこすといわれます。ネコを魅了するマタタビ。危険だから、魅せられる。それは人も同じ、自然に仕組まれた、甘美な罠。陶磁器は、わたしにとってのマタタビです。今日も陶磁器に、わたしはいつもの、ゴロゴロ,フラフラ。
2008.04.14
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駐車場のアスファルトのすきまから、ヒナギクが1輪だけ咲いています。昨年はなかった花と思え、いつ種がこぼれたのかは、わかりません。見ていると、夜は花を閉じ、昼は大きく花開きます。普段は動かない植物が、毎日、これほど大きな動きをするのも不思議です。それだけ、花は植物にとって特別な存在。ギリシア神話のヒナギクは、木の精ベリデスが変身した花。ベリデスは、美しい陽気な少女。今日も笑いながら、草原を駆け巡ります。薄紅がさした白い肌に、金色の巻き毛をなびかせて。しかし果樹園の守護神ベルタムナスが、彼女に恋しました。彼女を追う、不器用な守護神。しかし大柄で屈強な彼は、彼女からは恐怖すべき野獣。追い詰められた彼女は、立ちすくみます。そしてそのまま、地中に沈み、ヒナギクとなったのです。夜、花を閉じるヒナギク。彼女はヒナギクになってさえ、なにかを恐れているのでしょうか。今日は、やさしい春の日が射しています。光の中に、花開いた彼女。それは陽気な、いつもの彼女。春の日の、彼女の笑みに誘われて、いつしか、わたしのこころも、おびえながら微笑んでいました。
2008.04.13
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かぐや姫の竹取物語の登場人物は、実在したと言われます。これは、江戸時代の国学者,加納諸平が唱えた説。かぐや姫に求婚する公達たち。石作皇子、右大臣阿倍御主人、大納言大伴御行、中納言石上麻呂。これらはそれぞれ、丹比真人島、阿部御主人、大伴御幸、石上麻呂足。石作氏と丹比氏は同族です。みな壬申の乱後の権力者。問題は、車持皇子。これは、藤原不比等と言われます。車持は、藤原不比等の母の名前。車持皇子は、蓬莱の枝を工人に作らせ、それがばれてしまいます。さらに工人から、金を奪い去り、「腹黒い人」と記されます。特に、車持皇子は酷く書かれているのです。竹取物語の書かれた平安時代、藤原氏の全盛でした。壬申の乱以降、藤原氏は様々な陰謀により、権力を握りました。竹取物語は、その藤原氏を恨み、揶揄するために書かれた物語。腹黒い藤原氏から逃れ、月に昇ったかぐや姫。地上でかなわぬ清き世を、かぐや姫は月の世界に求めたのでしょう。物語に秘められたメッセージ。それは千年以上の歳月を越え、確実に私たちに届きました。悪業で成し遂げられたこと。それは、いつかは、明らかとなるものなのです。
2008.04.12
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ピトフィは、毒をもつ珍しい鳥。1992年に、シカゴ大から報告されました。日本や中国には昔から、鴆毒(ちんどく)の伝説がありました。それは南方に住み、毒蛇を食べて、その毒を蓄える恐ろしい鳥。この伝説の鳥は、ピトフィの発見で一挙に現実味を帯びてきました。その毒ホモバトラコトキシンは、わずかに体重1kg当たり3μgで致死量になる猛毒。わずか1gで、5,500人分の致死量。ニューギニアに住む毒鳥ピトフィは、特別な料理をしないと食べられません。そのために、地元では「くず鳥」を呼ばれていたと言います。くず鳥と呼ばれて。しかしそれは、大切な防衛の手段。名を捨てて、身を守る。それもひとつの生き方なのです。【毒鳥】 ピトフィ
2008.04.11
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子供の頃から、私にとってレンゲは、とても不吉な花でした。子供の私は、祖母に連れられて、祖父の見舞いに行きました。病院までの散歩道。その道端には、レンゲ畑が広がっていました。レンゲを少し摘み取っては、祖父のもとに届けること。それが、私の日課でした。しかし祖父はそのまま他界し、私にはレンゲの記憶が残りました。死のイメージを色濃くまとった、無数の赤紫の花として。今も私にとってのレンゲは、摘んではならない死を呼ぶ花。花は人にとって、何なのか?あれから数十年。昨日、棺に花を置きながら思いました。棺の中で人は花に囲まれ、花と共に旅立つもの。花は最期まで、私たちと共にあるもの。今も、レンゲを厭う私がいます。しかし、人は花と共に旅立つものならば、私はもっと、花と語り合うべきなのかもしれません。花は人にとって、何なのか?あれから数十年。私は、その答えを、まだ知りません。
2008.04.09
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お騒がせいたしました。明日には日記を再開いたしますので、これからもよろしくお願いします。
2008.04.08
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身内に不幸がありましたので、お休みします。すみません。
2008.04.07
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先日、レスベラトロールによる長寿命効果をご紹介しました。ただし赤ワイン300杯を毎日飲まなくてはならないので非現実的。調べてみますと、やはりサプリメントが多くありますね。ただ驚いたのは、圧倒的にダイエット効果を主張していること。たしかに「ネイチャー」に紹介された話ですが、解釈が違うようです。レスベラトロールはsir2を活性化し、寿命を決めるテロメアの活動を阻害します。テロメアは寿命のスイッチですから、これが阻害されると寿命が延びます。これは、寿命が短くなるはずの、高カロリー食を与えたマウスで実験されました。そして高カロリーを取っても、レスベラトロールを与えると長生きしました。それが拡大解釈されて、ダイエット効果があるとされたようです。しかしダイエット効果は、その後に否定されています。長寿の効果はありそうな、レスベラトロール。ちょっと興味はありますが、他の病気になれば無意味です。またネイチャーの記事は、話題性を狙うあまり、その信憑性はあやしいもの。ネイチャー掲載記事でも、その後に誤りと確認されたものは、幾つもあります。あまり妄信してもいけません。また私は以前に、テロメアを欠いた細胞が何かのお話もしました。【関連日記1】 人の命のリミットスイッチ ― テロメア ―少し恐くなりました。しかしこれ以上のコメントは、製薬メーカに告訴されそうです。寿命が延びるのは、皆さんか、それとも製薬メーカか。それは、私には分かりません。【関連日記2】 ただ長い日々をすごすより ― 長寿の秘訣 ―
2008.04.07
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45億年前から、人類が使い続けてきた炭。その防腐剤としての作用は珍重され、古墳にも入れられました。しかし、炭の優れた吸湿性を保つには、炭の定期交換が必要です。炭が吸った水分で、かえって物を腐らせてしまうから。日本の炭焼き技術は、弘法大師が指導したと言われます。そのため、炭焼き窯の排煙穴は、今でも「弘法の穴」、「大師穴」と呼ばれます。炭には、たくさんの穴があります。それを使った消臭剤、カルキ抜きは、ご存知のとおり。また通気性の良さは、土壌改良にも使われます。排水浄化への採用は、特に盛んです。炭焼きの肉や魚は、美味しいもの。料理に大切な火加減を、うちわ1枚で調整できるのが理由です。その温度範囲は、400~1000℃。漆器を磨く研磨炭。炊飯時に入れて、木炭飯。お風呂に入れて、木炭風呂。枕に入れて、木炭枕。その用途には、枚挙にいとまがありません。資源が貴重な時代です。廃材を木炭に焼き、様々な活用が進められています。身近な木炭の活用法を、見直しても良いのかもしれません。
2008.04.06
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人は死の後、火葬に付され、煙となって消えてゆく。燃焼より二酸化炭素となり、大気中に広がってゆく。体を構成する炭素原子が、この二酸化炭素の拡散によって世界中に広がったとすれば、大気中に含まれる炭素原子はどのぐらいあるのだろう。もし、あまねく世界に広がったとして考えよう。その最も希薄な濃度でも、1リットル中には13万2500個もの故人に由来した炭素原子が、二酸化炭素として存在する。1リットル中に、13万2500個!わたしたちの周囲には、莫大な数の故人の名残があるのです。輪廻転生。炭素原子は、自然の中に取り込まれてゆく。やがては、植物に、動物に、そしてわたしたちの体となって、今もわたしたちと、共に生きています。もちろん、別れざるを得なかった、愛しいあの人も。だれも決して、消え去りはしない。だれも決して、なくなりはしない。原子は、不滅なのだから。わたしたちが生き続ける限り、別れた人も生き続ける。そして、わたしたちは生かされている。別れた人の原子によって。もう会えないと思うあの人も、実に身近に生きています。もう悲しむ必要は、ありません。もう寂しく思う必要も、ありません。科学は、永遠の命の連鎖を示しているのだから。今、やっと分かりました。あれほどに、春が生命感に満ちている意味が。そして、気がつけば、大きく深呼吸する、わたしがいました。【関連日記】 星になり 舞い降りる ― 宇宙葬 ―
2008.04.05
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出版物の誤植は、尽きることがありません今日の本「誤植読本」は、様々な作家や編集者が、誤植や校正について書いたオムニバス。私も、誤入力がとても多い。しかし、誤植や誤変換は、意外な言葉を生み出すことがある。「大使」が「大便」に、「尼僧」が「屁僧」に変わる。「ぼくの女の手首はマッチ」と書いた詩人。それが誤植で、「ぼくの女の“生首”はマッチ」に変わります。詩人はその後も、その“生首”のイメージにつきまとわれたという。歴史上、誤植で最も有名なのは「姦淫聖書」だという。「汝姦淫するなかれ」が、「姦淫すべし」に変わった聖書。文中の“not”が抜け落ちたため。全て焼き捨てられたはずが、現在まで6冊発見されているのも面白い。夏目漱石の「草枕」や「我輩は猫である」には、作者の書き損じがあるという。「周り一尺もある大木」と何度もある文章。周囲33cmの木は、とても大木ではない。これは直径一尺に違いないものの、だれも校正できなかったという。さらには、陶芸で有名な青木木米。漱石は、木米を「杢兵衛」と間違える。有名人にも、書き間違いはつきもの。「西遊記」の「芭蕉扇」が、「芭蕉翁」に誤植されたというのは笑ってしまう。羅刹女が、芭蕉“翁”を振り回して、火焔山を燃え上がらせる。そんな老人虐待のシーンが、頭から離れない。誤入力が生み出す、当惑と、笑い、そして発見。その意外性は、煩わしくもあり、魅力的でもあります。その魅力ゆえに、私は今も誤入力を続けるのです。・・・・とは、今日の言い訳。
2008.04.04
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昔から、わたしはラグナロクの話が、好きではありません。太陽も月も星も消え、すべての命が滅びるとき。北欧の神々は、最終戦争を起こします。神々の地に攻め込む、邪神ロキ。ロキの子の、フェンリルやヨルムンガルドらも従います。フェンリルに立ち向かう、最高神オーディン。しかし、フェンリルに食われてしまいます。意外なほどに、あっさりと。フェンリルも、オーディンの息子ヴィーダルに引き裂かれます。ヨルムンガンドも、トールと相打ち。そしてロキも、光の神ヘイムダルと相打ちします。あまりに、簡単に滅ぶ、北欧の神々。ラグナロクは、北欧神話に後付された話。キリスト教の影響で、北欧神話は書き換えられました。北欧の邪神たちを滅ぼしたのは、本当はキリスト教。わたしは、ラグナロクの話が嫌いです。神々の死に、文化の死が見えるから。ラグナロク、神々のたそがれ。それでも世界は、きっと再生する。たそがれは、明日の再生への、夢の時間の始まりだから。
2008.04.03
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大きな耳で、頭でっかちの福助さん。今日は、福助さんのお話です。福助さんのモデルには諸説ありますが、あえて変わったお話を。京都伏見の下村三郎兵衛に、子供が生まれました。その子の名前は、彦太郎。父親は、小柄な彦太郎は百姓には向かないと嘆きます。仕方がなく、京都の大文字の屋号のある呉服屋に奉公に出します。しかし彦太郎は、良く働きました。あまりに働くので、のれん分けまでしてもらい、古着屋「大文字屋」を開店します。さらに、「大」の文字を染め抜いた手ぬぐいが売れまくり。たちまちに、大店の旦那になります。それからも、低姿勢を忘れずに働いた彦太郎。ますます人気は高まり、今日の「大丸百貨店」の始祖となったのです。人気の彦太郎に似せて、福助人形が作られます。それは、まさに商売繁盛の神様として祭られたのです。いつも頭も下げてお出迎えする福助さん。たとえ彼が、大成功した社長様であったとしても。その頭を下げる福助さんに、わたしは、とても頭が上がらない気がするのです。
2008.04.01
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