【西洋陶器を求めて】 0
― 0
・ 0
, 0
・・・・ 0
- 0
・・ 0
. 0
~ 0
** 0
*** 0
・・・ 0
' 0
全40件 (40件中 1-40件目)
1
愛知県のお祭りでは、独特の大きな人形が登場します。これは旧東海道鳴海宿を中心とした地域の特徴といわれます。下の写真は、10月の名古屋市南区の星宮社・本地祭りから。山車に先行して、赤ら顔の大きな人形が歩いています。これは大人が人形の上半身をかぶった状態。同じく本地祭りから。この人形は、猩々(しょうじょう)。お酒が好きな架空の動物です。なぜか、猩々に頭をなでられた子供は、病気にならないと伝わります。下の写真は、名古屋市緑区の有松まつりから。なぜ猩々が、この地域のお祭りに登場するのかは知りません。昆虫のショウジョウバエが、この猩々に由来することは以前の日記に書きました。ショウジョウバエもお酒が好きです。【ショウジョウバエの日記】 「魅かれる - 七夕、そしてショウジョウバエ -」お酒好きは、幸を呼ぶ。私が幸を呼べないのは、お酒の飲みが足らないのでしょうか。【楽天商品: 愛知のお酒に”猩々”は見あたらない?】
2019.10.28
コメント(14)
この数日は多忙で、台風の被害も知り得ていません。ただ、聴くたびに増える死傷者数に心が痛みます。その中でも、被災地の復興は始まっています。今日は祭りの風景ですが、宵の景色が皆様の癒しになればと思います。名古屋市南区本星崎町の本地祭から。いつもの様に、レンズが小さく夜景の撮影には弱いコンデジ撮影。日が暮れて行き。被災地の皆様、心折れないで。【楽天商品】
2019.10.16
コメント(16)
名古屋市南区本星崎町の本地祭は、日中から見ていました。曳かれる5輌の山車は見つけましたが、そのうちの1輌がどうも怪しい。どうですか?怪しげでしょう。近くで見ても・・・横から見ても・・・わかりましたか?ねっ、おわかりでしょう。この山車は日中は曳かれず、夜になって登場しました。【楽天商品: チューバッカ・・・ 】
2019.10.10
コメント(10)
愛知県のお祭りで、10月6日、悲しい事故がありました。愛知県みよし市の天王神社の秋の祭礼で、山車を誘導していた方が電柱と山車の間に挟まれて亡くなりました。みよし市の山車は、特に山車前方の梶棒が長い特徴があります。方向転換でスペースを必要とする、この構造が災いしたのかもしれません。5~6トンの山車を曳く祭りは、少なからず危険なもの。ただ祭りの安全のため、今回の私が見たお祭りで、気づいた点を列挙します。みよし市は日中の事故でした。夜祭ではさらに危険になります。【星崎祭 10月5日】1.どんでん(山車の方向転換)について 夜間、狭い場所でのどんでんは危険でした。 写真の場所で、山車を持ち上げて1回転します。 山車が傾き、提灯も燃えていました。 私はこの写真は、神社境内の高台、安全な柵の中から撮影しています。 「どんでん」2.夜間の山車の曳行について 夜は曳き手も路肩が良く見えません。 神社の入口で進路を誤り、進めなくなる山車がありました。【有松祭 10月6日】1.見学者の足元1 有松は路肩にお洒落な縁石があります。 夜間は縁石が見えないため、山車をよけて縁石につまずく人がいました。 縁石が光るようにすれば、安全で、かつ洒落ではないでしょうか。2.見学者の足元2 溝蓋が外れている場所がありました。 夜間は見えないため、皆さん声を掛け合って注意を促しました。3.どんでんについて 往路曳行の行き詰まりで、どんでんが行われます。 夜間は見学者の整理が不十分で、特に危険。 人が多すぎ見えないほどの混雑で、私はどんでんの途中で帰りました。祭り好きの私でも思いますが、夜祭にどんでんは必要でしょうか。勇壮さを競うどんでんは、日中だけで充分ではないでしょうか。夜祭は、情緒を楽しむもの。有松の様な古い町並みを、美しい祭囃子とともに曳かれる山車を愛でようではないですか。「有松: 山車、白壁、そして月」【楽天商品: 有松に隣接した鳴海】
2019.10.07
コメント(11)
10月6日は、名古屋市緑区の有松まつり。日中の部は以前も見ていますので、夜間の部の前半に参加しました。提灯を灯した3輌の山車が、有松の古い町並みを曳かれます。昨日の本地祭りも未紹介ですが、詳しくは、また後日に。【楽天商品: 有松といえば有松絞り】
2019.10.06
コメント(8)
今日10月5日は、名古屋市南区本星崎町の本地祭。私は日中から参加していましたが、夜がメインの本地祭。夜祭は、星宮社に由来します。詳しくは、また後日に。
2019.10.05
コメント(5)
小牧・秋葉祭の山車を紹介しましょう。これは横町の聖王車。高さの割に幅があります。車輪も大きく、方向転換(どんでん)には難しい構造。梶棒もやや高い位置にあるので、どんでんでも山車はあまり持ち上がりません。小牧神明社の境内にある、秋葉社の前に勢ぞろいした4輌の山車。この境内では、からくり人形の演目が奉納されます。境内は、どんでんがしやすい土の地面。4輌の山車が次々と、4~5回連続のどんでんを披露します。山車は大きな山車蔵に収納されます。通常の1輌用の山車蔵と違い、4輌全てを格納できる大型の山車蔵です。秋葉祭は、昼に2時間の休憩があります。猛暑を考慮した、夏まつりらしいプログラム。互いにどんでんを競うより、ゆったりと和やかな秋葉祭。秋葉祭は参加者の絆を確かめ合う、心休まるおまつりでした。*****「楽天商品 48人いれば山車も曳ける?」
2019.09.03
コメント(14)
ひょうきんな、からくり・笛吹人形。手の指まで動いているのは、おわかりでしょうか。8月25日は、愛知県小牧市の秋葉祭に行きました。この祭りでは4輌の山車が曳かれ、4輌ともにからくり人形の演目が奉納されます。いきいきとした、唐子人形。巫女様は、湯取りの神事。幣振り人形。コンデジの手持ちズームでも、ぶれないものです。からくりの演目は、神社でも繰り返されます。離れからくりもあり、楽しく見ることができました。小牧神明社での山車4輌集合。連続のどんてんなどの様子は、また後日。*****「楽天商品 可愛いからくり人形が働くオルゴール」
2019.08.26
コメント(14)
6月2日は愛知県豊明市の桶狭間古戦場まつりに行きました。桶狭間古戦場まつりは、かなり広域で開催されます。さらに近隣で同日開催の「有松絞りまつり」と連携したイベントもあります。私は沓掛城で開催中のイベント見学に行きました。沓掛城は桶狭間の戦いで討ち取られる前夜に、今川義元が泊った城です。まずは「棒の手」。愛知県内では多く演じられる、武術をアレンジした芸能です。豊明市の棒の手は「夢想流」。棒の手の「棒術」。棒の手の「剣術」。刃は殺してありますが、当たれば痛い。棒の手の「薙刀術」。ぴょんぴょんと跳んで、ユニークです。演目間では子供たちが太鼓を打ち鳴らして演奏。子供達の写真は、掲載なしで。次は、メインイベントの火縄銃発砲。本来なら6人ほどで空砲を撃ちますが、今日は打てません。なぜ撃てないかというと、愛知県尾張旭市に天皇皇后両陛下が来られているから。ご出席中の「全国植樹祭」は、数十キロも離れているのですが、発砲禁止。両陛下への対応のため、 桶狭間古戦場まつりも来賓が少なめ。豊明市の市長すら、 全国植樹祭に出席。豊明市長は豊明市のイベントに出席するべきと思いますが。発砲ができない火縄銃隊。発砲の構えの後は、全員で口で「バーン!」と叫んでいました。****「楽天商品 レプリカです」
2019.06.02
コメント(11)
愛知県一宮市の石刀祭の続き。6頭の馬がそろいました。小さなお馬さんもいます。お馬さんは石刀神社に御参拝。山車では、からくり。この祭りの山車のからくりは、3輛とも”はなれからくり”。写真のはなれからくりでは、曳き手のひとりが会場から無線で位置を指示していました。位置がずれると人形が落下しますので。からくりを実演と奉納で2回演技。その後、重い山車を方向転換。大勢の曳き手で、なんとか山車の向きを変えます。最後は馬の早駆け。意外と馬の速度はゆっくりです。これで退場。街中でもお馬さんたちに再会しつつ、駅に向かいました。馬と、山車と、はなれからくり。石刀祭は風情のあるおまつりでした。****「楽天商品 旅に出よう!」
2019.04.23
コメント(15)
4月21日は、愛知県一宮市の石刀(いわと)祭。3輌の山車が曳かれるこの祭りには、他にはない特徴があります。案内情報が少ない石刀祭。午後がお祭りらしいと聴き、昼12時に石刀駅に到着。よくわからないまま、石刀神社に向かって歩きます。いきなり、六地蔵地区の「献馬」に出会いました、石刀祭の特徴は山車のみでなく、献馬も奉納されることにあります。ここで地区の方から、山車は石刀神社と聴きました。一路、石刀神社を目指します。石刀神社に着きましたが、山車はいません。山車は神社より駅寄りの参道に3輌止まっていました。この地区の山車は、高さ8mと大型。カメラを広角にしても、撮影は大変です。犬山祭の車山(やま)の原型と言われる、外輪型の古い山車。車軸に垂直に柱が立つ珍しい構造。内部の構造も、外からよく見ることができます。あまり改修していないので、まるで古い建築物を見るようです。しばらく山車を見学しつつ、曳き手からも説明を聴きました。2時から、この場所でからくり実演、まだ時間がありますので、先ほど献馬に出会った場所に戻ります。戻った途端に、献馬が出発。馬の歩くペースが速くて、付いていくのがやっと。途中で馬寄忠魂社にお参り。そして、石刀神社に戻りました。献馬は各地区から6頭。いよいよお祭りが始まりますが、詳細は次回。****「楽天商品 似てるかな?」
2019.04.21
コメント(11)
愛知県半田市岩滑地区に戻りました。途中、たくさんのごんぎつねに会いました。結局、4kmほど歩いて、半田口駅傍の新美南吉の「生家」の近くで山車と合流。2輌の山車に付いて歩くと、どんどん今歩いてきた方向に戻ります。途中、休憩もあります。この地区の山車は大幕が綺麗。この鯉の刺繍が気入りました。こちらでは、両脇の千鳥が鷹に襲われそう。その後、駅から2km以上戻った場所から坂を上がります。狭く曲がり角もある急勾配を、曳き手は重い山車を曳いていきます。上り坂だけでも25分ほど上り続けでした。曳き手は大変で、疲れから山車が坂を下がってしまう場面もありました。そして今度は長い下り坂。一体、この山車はどれほどの距離を進むのでしょう。さらに駅向かって戻っていきます。また2km以上。駅の近くにある神社に2輛の山車を早曳きします。なぜこの写りの悪い写真を載せるのか。写真では伝わりませんが、山車の向きが変ではないですか?私は神社脇の摂社の階段の上、小さな鳥居の中で見ていました。完全に安全な場所のはず。それなのに、なぜ山車の梶棒が私たちの向きへ?「なにやっとる!」大声とともに、山車が急旋回して鳥居を回避。目の前を山車がかすめていきました。さてこの後、神社で各種の奉納。この後、山車は再び2km以上先の新美南吉記念館に戻ります。一体、この山車はどれほどの距離を進むのでしょう。(再び)実はこのおまつり、夜の部が本番です。山車に提灯、花火も上がります。しかし、もう疲れました。山車に付いていくと、記念館までの往復5km程度が加わりますから。結局、ギブアップして帰りました。この日の歩数は、27,200歩になりました。あっ、昼食、食べ忘れてた・・・。****「楽天商品 ダウンタウンの松本さん愛用ですか」
2019.04.16
コメント(15)
4月13,14日は、山車が曳かれるおまつりが多い日。愛知県では知多半島の市町村だけでも、15を超える地区でおまつりがあります。そのなかで、愛知県半田市岩滑地区と岩滑新田地区のおまつりに行きました。岩滑は”やなべ”と読みます。それぞれのおまつりは個別開催。最寄りの駅は名鉄半田口駅。駅傍では岩滑地区のおまつりが予定されていますが、まずは岩滑新田地区を目指します。いきなり、片道3.5kmを超えるウォーキングです。約40分歩き、岩滑新田地区の山車に出会えました。岩滑新田の山車、平井組の神明車は、童話作家、新美南吉の「養家」の傍で準備中。この岩滑新田地区は、南吉の童話の舞台となった地域です。しばらく待って、神明車が出発。山車と一緒に私もゆったりと歩きます。この時点で、地区の住人以外は私しかいません。半田市の山車は、何度見ても彫刻の精緻さに見惚れます。大幕の刺繍も見事です。移動中、山車の最上段は最も低く下げています。しばらく神明車と移動した後、もう1輌の山車、奥組の旭車を目指します。想定では、1.5kmほど歩けば出会えそうです。この旭車が、今回最も見たかった山車。平成2年新調の大幕は、南吉の童話」にちなんだかわいいデザインです。南吉の童話「ごんぎつね」や「手袋を買いに」を連想させる図柄もあります。旭車を見ながら、ともに移動。昼前に、旭車は神明車と合流しました。2車同行の曳行を見送りつつ、昼過ぎに再び岩滑地区に戻ることにします。岩滑地区の山車には、歩く時間も考えると名鉄半田口駅傍で出会えるはず。ということは、今度は約4kmのウォーキング。さあ、岩滑地区へ向かって出発です。****「楽天商品 ごんぎつねは悲しすぎて」
2019.04.14
コメント(11)
武豊町の東大高地区に到着。昼休み、山車は桜が綺麗な知里付(ちりゅう)神社で待ってくれていました。知里付神社境内には、浦島社も祀られます。この地域には、浦島伝説が残されています。富貴の南には、竜宮城の入り口があるとの伝説があります。知里付神社にも社宝として、浦島太郎の玉手箱「あけずの箱」があります。東大高の山車は、漆塗りの綺麗な「知里付車」。この地域の山車の方向転換は梶棒を持ち上げず、山車を横に押して向きを変えます。山車の左に見える建物は、旭硝子㈱のビル「グラシア武豊」。このお祭りの大きなスポンサーらしく、ビル前でしばらく山車が止まります。旭硝子の社員も出て、曳き手や地域の方に様々な御振舞。私もお裾分けを戴きました。曳き手の若手は上機嫌で、「旭硝子はAGC~~♪」と歌っています。その後、武豊4号踏切で知里車とお別れ。これ以上付いていくと、帰りの富貴駅から離れすぎます。この時間、富貴駅の傍にいるはずの天王車との再会を目指します。この時点で、天王車との距離は約2.5km。そして歩いて予定通り、天王車と再会。小桜神社まで移動後に、帰宅しました。この日の歩数は意外と少なく、17,700歩でした。****「楽天商品 旭硝子はAGC~~♪」
2019.04.10
コメント(13)
4月7日、愛知県知多郡武豊町のお祭りに行きました。武豊町は知多半島にある街。武豊町では同日に、3つの地域のお祭りが独立して開催されます。今回はそのうち、富貴地区と東大高地区のお祭りに行きました。市原地区は少し離れるために行けませんでした。まずは、富貴地区。この地区では2輌の山車が、違うルートで轢かれます。初めは、富貴駅付近から移動する、市場組の天王丸に付いて移動。天王丸は最上部に船が載った面白い山車。さすが、海辺の街らしい山車です。移動中の踏切越えでは珍しい光景が。名古屋鉄道職員が、はしごで架線を持ち上げて山車を通します。名鉄もお祭りをバックアップ。そうして街を巡って、白山神社に到着します。ここで、本若組の本若車と合流します。白山神社に向かって、何度も山車の曳き上げと曳き下げが繰り返されます。砂塵で辺りが白くなるほど。その後、八幡神社への早曳きなどがあって、長めの昼休み。午後もいくつかの神社に山車は向かいます。この時点で、東大高地区の山車との距離が最も近くなります。そこで私は富貴地区から離れ、東大高地区に向かいます。近いとはいえ、1km以上は離れています。桜を見ながら、快適なウォーキングになりました。次の日記は、東大高地区のお祭りです。****「楽天商品 知多のまつりは知多半島の酒で」
2019.04.08
コメント(11)
愛知県岩倉市の岩倉桜まつりに行きました。岩倉の山車(だし)は、犬山市の山車(やま)より大きく、愛知県最大。高さも3層で高い山車で、しばしば電線に掛かるために、3層目を下げて曳行します。加えて、とにかく幅が広い。外輪式の幅広の構成に加え、車輪の外に囲い(輪掛)があります。幅広で細い道では曳行に苦労します。こちらの山車は、3層目を下げています。この大きな山車でも、片側を持ち上げる方向転換、どんてんがあります。とても重そうに見えます。岩倉祭りは夏にもあります。春の山車の曳行は、桜まつりに合わせた観光まつり。そのため、神社での祭事はありません。私が行ったのは、3月30日。時折、小雨が降るあいにくの曇天でした。山車に曳行は30日のみですが、桜まつりは31日もありました。晴天の31日の桜まつりは、さぞや綺麗だったことでしょう。それでも、桜越しに見る山車は、とても華やかに春の訪れを告げていました。****「楽天商品 和風柄はどれもきれい」にほんブログ村
2019.03.31
コメント(16)
昨夜は皆さんよくご存じの、このゆるキャラの地で外泊でした。この2年、山車が曳かれるお祭りによく参加しました。ブログでご紹介したおまつりを列挙します。数字は曳かれた山車の数です。・半田山車まつり: 31輌・尾張津島秋まつり: 14輌・犬山祭: 13輌 ・亀崎潮干祭: 5輌・鳴海祭(裏方): 4輌・三谷祭: 4輌・知立まつり: 4輌・尾張西枇杷島まつり: 5輌 ・筒井町・出来町天王祭: 5輌・尾張横須賀まつり: 4輌・乙川祭り: 4輌・有松まつり: 3輌思ったほど、参加したお祭りは多くありません。特徴あるお祭りを選んだためでもあるでしょう。愛知県には山車が422輛あると言われますから、これもほんの一部にすぎません。しばらくお祭りネタは尽きそうにありません。
2018.10.30
コメント(17)
三谷祭の山車をよく見ると、妙な部品があるのに気づきます。山車の下を、前からのぞき込んだ写真がこれです。山車の中央下側にジャッキがあります。山車の停止時は、これでブレーキをかけています。このジャッキは、山車の方向転換でも使うそうです。山車をジャッキで持ち上げるので、他の祭りの様な「どんてん」はありません。海中渡御が有名な三谷祭ですが、実は海中渡御は午前中に早々と終ります。この祭りのメインは、海中渡御ではありません。メインは午後の演目。多彩な舞などが、昼から夜まで続きます。子供たちの演目も多く、長い練習を重ねたことがわかります。三谷祭は、舞の祭りでもありました。
2018.10.25
コメント(15)
三谷祭も、いよいよ海中渡御です。山車が海に入ります。哀れ、海に曳き入れられる山車。山車が嫌がっているようにも見えます。曳き手の胸の深さまで海へ。ウインドサーフィンと山車が並ぶ異様な風景。次々と4輌の山車が海中へ。山車が行き交う船のようです。こちらの山車は、海中で傾いてしまいました。危ない!何とか陸に上がってきます。観客からは安心の拍手が。さすが奇祭と呼ばれるだけある、お祭りでした。今回は全体を見れる遠方で海中渡御を観ました。いつか、もっと近くで見たいとも思います。前の日記で、昨年の三谷祭は悪天候で諦めたと書きました。しかし正確には、昨年の三谷祭は台風で中止でした。今年は晴天に恵まれ、本当に良いお祭り日和でした。
2018.10.23
コメント(12)
10月21日の愛知県はおまつりデー。各地で山車も曳かれる祭りが開かれ、どれに参加するか迷います。今回、私は念願の愛知県蒲郡市の三谷祭に行きました。先回の開催は悪天候で、観に行けなかったお祭です。三谷祭は山車を海に曳き入れる奇祭として知られます。これを「海中渡御(かいちゅうとぎょ)」と呼びます。以前に山車を海に入れる祭りとして、愛知県半田市の亀崎潮干祭を紹介しました。亀崎潮干祭ではコロ(車輪)の下側が海につかる程度でした。それに対して、三谷祭では曳き手の胸の深さまで海に入り、400mも海中を進みます。まさに漁師町の祭りらしい奇祭です。三谷祭の本祭では、4輌の山車が曳かれます。海中渡御のために山車は、まったく類例がない形(三谷型)をしています。まず、海中で山車を押して進めるため、長い梶棒が横向きに付いています。これを海中では、前後左右に8名ずつ、計24名の曳き手で推し進めます。梶棒まで海に浸かりますので、担がず押さないと曳き手が溺れます。海中で転倒しないように、コロは幅50cmを超える異常なまでの幅広です。そのため陸上では、山車中央下のジャッキで山車を持ち上げて方向転換します。上の写真は海中渡御の後で、梶棒が外され、山車幕も豪華な刺繍入りに変えられています。山車の他にも、船形の神船若宮丸も参加。これは青い部分が金属製で、車輪もゴムタイヤです。その他にも、鯛や神輿や色々なものが繰り出されます。海中渡御は観て納得の奇祭でした。その様子は次回の日記で。【公式H.P.】 「三谷祭」
2018.10.21
コメント(11)
名古屋市の鳴海祭(裏方)の続きです。鳴海祭は観光用のショーアップは最低限。神事色が強いおまつりで、好感が持てるおまつりです。鳴海祭は、ゆったりとしたペースで続きます。山車の後ろに笛を吹く、神楽隊が続くのも特徴です。しかし、山車の曳行には危険がつきもの。特に起伏の多いこの町では、山車の坂道での曳行が大変です。この写真は下り坂。ブレーキをかけるのが大変です。このお祭りの見せ場は、成海神社前の長く曲がった上り坂を山車が一気に駆け上がる場面。綱を多くの人で引き、勢いをつけて坂を駆け上がります。坂の上での方向転換、どんてん。1輛の山車は、坂の頂上でのどんてん中にバランスを崩しました。私達観客に向かって山車が下がり始め、慌てて逃げなくてはなりませんでした。この後、神前でのどんてんなどがありました。しかし鳴海祭はどんてんより、おまつりらしさを楽しむ祭りでしょう。鳴海祭(裏方)山車まつりは、ゆったりとお楽しめる祭りでした。
2018.10.16
コメント(11)
10月14日は、名古屋市緑区の鳴海祭に行きました。鳴海祭は町を表方,裏方に二分して、日を変えて2回お祭りが開かれます。14日は、成海神社を中心とした「 鳴海祭(裏方)山車まつり」です。まずは鳴海祭(裏方)の山車の特徴から。鳴海祭の山車は4輌。そのうち1輌を除いては、山車の最上層にからくり人形がありません。そのために基本的にはからくり奉納はなく、神楽の演奏が中心になります。横から見るとよくわかりますが、車輪(コロ)が車体(台輪)の内側にあります。車輪が外側にある名古屋型ではなく、知立型の山車の特徴を持っています。ただし車輪が大きく、車体が車輪の上の乗ったような構造です。もちろん名古屋型にある車輪の囲い(輪掛)もありません。この山車でのお祭りは、神事色が強い情緒あるものでした。その様子は、次回の日記で。
2018.10.14
コメント(12)
愛知県津島市の「尾張津島秋まつり」の日記、最終回です。今回は、にぎやかな石採祭車について。石採祭車は三輪車。前輪も操舵できないので、方向転換は苦労するはず・・・・・・。しかし実際は、少しズルしています。前輪が浮いているのがわかるでしょうか?前輪は自在な方向に動けるキャスター上に置かれています。これで自由に動け、車輪も痛むことはありません。文化財の保護からは、良い工夫ですね。太鼓と鉦がにぎやかな石採祭車。所々で止まり、さらににぎやかに太鼓と鉦を打ち鳴らします。鉦を打つのは、主に女性の役目のようです。最後に、交通規制の問題を。午前中は山車が曳かれるのにも関わらず、交通規制がありません。そのために、このありさま。方向転換の車切最中の山車の横も自動車が通ります。山車と自動車が衝突しそうになり、車切を途中で中止する場面もありました。伝統の津島まつり。事故が起きる前に、交通規制を見直してほしいと思いました。
2018.10.13
コメント(10)
愛知県津島市の秋まつり。この祭りでは、山車の前側を持ち上げて方向転換することを「車切」と呼びます。「どんてん」と呼んだり、「車切」と呼んだり、呼び名はお祭りごとで様々です。津島まつりの車切では、ぐるぐると十回以上、山車を回し続けます。しかも担ぎ手は少人数で、笑顔で楽々と車切し続けます。他のお祭では考えられない、津島の連続車切。それが可能なのは、車切の方法や津島山車に工夫があるからです。まずは車切の方法を説明しましょう。上の写真は車切の様子。前を4人で持ち上げ、後4人で押さえます。側面に助っ人がいることもありますが、担ぎ手は驚くほど少人数です。地面に白い痕がありますが、これは写真奥手の後輪が引きずられた痕です。そして手前の後輪を、コンパスの針のように固定して回転させます。その固定が楽になるように、固定輪の下にはベニヤ板が敷かれています。これが津島特有のコンパス方式の車切です。さらに津島の山車は、車切専用の構造をしています。車切の最中に、後輪が山車の中央付近にあるのがわかるでしょうか。これは、前後輪の間隔が狭く、しかも前輪側に車輪が寄せて作られているからです。車輪を偏らせた車切専用の山車の構造が、楽々な車切を可能にしています。さらには山車の木組みも、軽量化されているのが分かるかと思います。車切のプロフェッショナル。これが津島山車の特徴です。
2018.10.11
コメント(9)
10月7日の今日は、愛知県の西部にある津島市にいました。7日は14輌の山車が出る「尾張津島秋まつり」の本祭です。この祭りでは、2種類の山車が曳かれます。まずは名古屋型の山車が11輌。この山車は、持ち上げて方向転換する「車切(どんてん)」がしやすい様に、山車に工夫がされています。その工夫の詳細は、次回の日記で。もう1種の山車は、石採祭車。単層、3輪の祭車で、太鼓と鉦を打ち鳴らして移動します。太鼓も大きな音ですが、キンキンと打ち鳴らされる鉦がうるさいくらいにぎやかです。津島まつりの特色ある祭車です。伝統があり有名な津島まつり。今年の夏まつりは台風で実質中止となりましたが、秋まつりは晴天でした。ただ、交通規制に問題がありますね。もう少しで事故が起きそうな場面も。山車の工夫や詳細は、次回の日記で。【公式ガイド】 「尾張津島秋まつり」
2018.10.07
コメント(12)
愛知県の尾張横須賀まつりの続きです。4輌の山車が出る尾張横須賀まつり。しかし横須賀には、もう1輌、山車があります。公通組2輌の山車を隔年で交互に使うため、山車が1輌休んでいます。休止中の山車は水引幕などを付けていないので、構造がよくわかります。名古屋型の山車は、写真の様な格子組。大きさの割に軽量化されています。コロ(車輪)が台輪の外にあるのも特徴で、格子でコロが囲われています。山車を担ぎ上げて回転する「どんてん」後は、足元が紙吹雪だらけ。写真は広い場所でのどんてんですが、それでも紙吹雪で地面が覆われます。紙吹雪で担ぎ手の足が滑るため、後半の組は足元の紙吹雪を掃除してどんてんします。道の側溝のグレーチングは、紙吹雪が入らないように段ボール紙で蓋されています。今年の尾張横須賀まつりでは、トラブルもありました。大どんてんの最中に、観客の男性が倒れて5~6人に担ぎ上げられて運ばれて行きました。転倒したのか、熱中症かはわかりませんが、おまつりに熱中しすぎたようです。また大どんてんでは、1つの町がどんてんに失敗しました。回転中に担ぎ手が力尽き、山車を回せなくなりました。何度も持ち上げようとしていましたが、どんてんは完全に失敗。重量5~6トンの山車は、担ぎ手の呼吸が乱れると担ぎ上げはできません。10月は、愛知では毎週お祭があります。まだこれからもお祭りのレポートができるでしょう。今週はブログの更新が止まっていました。私が移動の連続で不在だったためです。さて、今夜から明日は、各地で台風の影響が出そうです。みなさん、十分にお気をつけて。
2018.09.29
コメント(18)
今日は尾張横須賀まつりの昼の部に行きました。横須賀といっても、神奈川県ではなく愛知県です。この祭りでは、4輌の山車が出ます。最大の見せ場は、名古屋型の大きな山車を担ぎ上げて数回転する「大どんてん」。他の祭りと違うのは、どんてん中にまかれる紙吹雪の多さ。地面が紙吹雪で埋めつくされます。大どんてんの行われる場所が、とにかく狭い。ですからトラブルが相次ぎます。倒れて運ばれる人、大どんてん失敗など。その詳細は、次回の日記で。
2018.09.23
コメント(17)
名古屋「筒井町出来町天王祭」の5輌の山車を紹介します。まずは筒井町「湯取車」の本部前での”どんでん”。からくりの釜から撒かれた紙吹雪が、山車にもついています。この山車は、半回転でよい徳川園でのどんでんも、1回転半回りました。名古屋市に現存する、最も古い山車です。次は筒井町「神皇車」の方向転換”車切”。大幕が鮮やかな山車で、巫女が鬼面に変わるからくり人形を載せています。こちらは出来町「鹿子神車」の”どんでん”。逆立ちするからくり人形を乗せ、徳川園でも1回転半のどんでんを披露しました。名古屋で唯一の楫方集団「二番永田組」による、巧みな山車のどんでんです。出来町「河水車」の”どんでん”。こちらは徳川園で半回転。元々は他の若宮祭の山車でしたが、戦後に出来町が買い取りました。最後に、出来町「王羲之車」の”どんでん”。逆立ち人形のからくりは、難易度も高いからくりといわれます。太平洋戦争で山車は焼失し、戦後に復興されました。山車にはそれぞれ特徴があり、歴史も含めて感慨深く拝見しました。【先回の日記】 「新旧混在のお祭り - 筒井町出来町天王祭 -」
2018.06.12
コメント(17)
「尾張西枇杷島まつり」から、名古屋駅近隣の街中でお祭りを運営する苦労をお伝えします。交通規制を避けるために、山車はなるべく裏道を曳かれます。しかし、とにかく道が狭くて、山車の曳き手は四苦八苦します。例えば下の写真の様に、狭い道では山車は出店のテントに接触する寸前です。神社でのからくり人形奉納もままなりません。からくり人形は、本来は神社に向かって奉納されるべきです。しかし、道が狭すぎて、山車が横を向いたままでからくり人形を奉納しています。他の場所でも人形奉納する山車も、人形奉納中に山車と神社の間に道があり、自動車が通ります。部分的にしか交通規制できないために、神事の最中にも神前を自動車が通るのです。下の写真の山車は、名鉄の踏切を渡らなくてはなりません。写真では、中部国際空港行きの電車が踏切を通過しています。私はこの踏切に10分もいませんでしたが、4回も遮断機が下りました。あまりの通過電車の多さに山車が踏切を横断する時間は決められているらしく、山車はこの踏切で停止しています。予定表を見ると踏切横断は40分後でしたので、私はこの場所を後にしました。街中でのお祭りの運営は大変です。伝統文化の伝承を支える運営の皆さんのご尽力に感謝します。【先回の日記】「毎回組み立て・トラ模様 - 尾張西枇杷島まつり -」
2018.06.10
コメント(13)
名古屋市東区の「筒井町出来町天王祭」をご紹介します。こちらも名古屋の街中で開催されるお祭りです。本来は筒井町と出来町(できまち)の別々のお祭りですが、昼に徳川美術館(徳川園)で合流します。私は前半、筒井町の天王祭について移動しました。山車はお布施を供した家の前では止まり、御礼の詠唱をしながらゆっくりと移動します。筒井町では2両の山車が交差点で挨拶をする「出会い」があります。町内の和を確認し合う、素敵な風習だと感じました。これは街中での方向転換、どんでん。名古屋型の山車のどんでんでは、とてもゆっくりと回転します。比較的、山車の持ち上げ量は少なめで、設置側のコロで木の棒が操作される特徴があります。この棒をコロの下に差し込み、山車にブレーキをかけたり、逆にコロを押して移動させたりします。昼には筒井町と出来町の山車5輌が、徳川園で合流します。ここではからくり人形が演じられ、さらに山車が半回転します。こでのお祭りは、観光用です。通常は神社前で行われるからくり奉納が、徳川美術館の入り口のテレビカメラに向かって演じられます。からくり人形の後は、5輌の山車がどんでんを競い合います。本来は半回転で良いのですが、意地を見せて1回転半どんでんをする町の山車もあります。「出会い」に見る、本来の古い街祭りの風習。2つの町による合同の「徳川園山車揃え」で象徴される、近代の観光イベント。異なる雰囲気が混在した、大都市特有のお祭りでした。
2018.06.08
コメント(17)
先日開催された「尾張西枇杷島まつり」です。このお祭りは、名古屋駅から数駅の清須市で開催される街中のお祭りです。5輌の山車が曳かれる西枇杷島まつりに、本祭の前日の土曜日に参加しました。山車はすべて、車輪であるコロが外側にある外輪式の名古屋型の山車です。下の写真の山車は、頼光車。この頼光車を収納する山車蔵はなく、お祭り毎に組み上げ・解体される珍しい山車。山車の組み上げには、1週間程度かかるそうです。本祭では赤色の刺繍幕は、前祭では写真の緑色に変えられます。紅塵車で、名古屋型の山車の特徴をご覧ください。幅広のコロは台輪の外側にあり、輪懸と呼ばれる囲いで覆われています。山車は外観2層で大柄ですが、格子状の木組みで造られていて、4トン程度と意外に軽量です。紅塵車は、後ろから見ると驚きます。名古屋の山車らしからぬデザインです。まずは西枇杷島まつりのご紹介でした。常滑のお話の途中でしたが、次回はもうひとつのお祭りもご紹介します。
2018.06.05
コメント(19)
亀崎潮干祭の続きです。重い山車が砂浜に入ると、当然動きにくくなります。特に、海水に漬かる場所まで行くと、山車のコロはその重さで砂に埋まります。この山車も、向きを変えようとして動かなくなりました。押せども引けども動きません。もがくほど、山車は砂に埋まっていきます。そこに助っ人が20名ほど加勢しました。助っ人も加わり山車を引くと、ようやく動き始めました。観衆から拍手が起こります。その後も3度ほど助っ人が加わり、5輌の山車は海辺に勢ぞろいしました。この様に、木製のコロを海水に漬けると、長持ちすると言われます。そのためシーズンオフには、山車のコロを外して海砂に埋めて保存するそうです。そして山車は浜に曳き上げられて、亀崎海浜曳き下ろしは終わりです。愛知県には、より深く山車を海に漬けてしまう祭りもあります。そのお祭りは秋にあります。春から秋、愛知県は山車まつりの季節。これからも特徴ある山車まつりが続きます。【過去の日記】 「亀崎潮干祭」
2018.05.17
コメント(15)
愛知県半田市亀崎町で開催される亀崎潮干祭。この御祭りは、山車を使った奇祭として有名です。亀崎潮干祭では、5輌の山車が曳かれます。山車はコロ(車輪)が山車の台輪の内側にある内輪式。先回の知立まつりと同じ知立型の山車ですが、装飾が異なります。金箔貼り、漆塗の知立の山車とことなり、精緻な彫刻が見事な山車です。梶棒も前後にあります。知立まつりの山車と見比べてください。【過去の日記】 「知立まつり」見事な山車ですが、亀崎潮干祭では山車が乱暴に扱わられます。なんと重い山車を砂浜に乗り入れ、さらにコロが海水に漬かるまで曳き入れるのです。海浜曳き下ろしと呼ばれるこの行事では、大勢で綱を引いて山車を引っ張ります。砂浜に入ると、当然、山車は動かなくなります。さて、この後どうなったでしょうか?それは、次回の日記をお待ちください。
2018.05.14
コメント(24)
知立まつりの続きです。今日は「担ぎ上げ」に関わるハプニング編。知立の山車の特徴は、後ろ側にだけある梶棒。担ぎ上げでは、後ろの梶棒だけで持ち上げなくてはなりません。まずは下の写真の様に、大きく担ぎ上げます。問題は、山車を下す時。前に梶棒があれば、後ろを下す時に前の梶棒で下ろす速度を調整できます。しかし前には梶棒がないので、山車は落とすように下ろすしかありません。ドスンと大きな音がして、5トンの山車が落とされます。担ぎ手は転んで梶棒をよけ、周囲からは驚きの悲鳴が聴こえます。落とされた衝撃で、山車は大きくひずみます。予想通り、1輌の山車は最上層が破損して上がらなくなり、最後に布で縛って補修していました。これがハプニングの1件目。もう一つのハプニングは危険でした。知立まつりでは、担ぎ上げたまま、長い坂を下る見せ場があります。坂の上で担ぎ上げ、一旦停止します。この時点では良いですが、この後、200~300メートルの長くカーブもある坂を下ります。下り坂で後ろを大きく上げているので、前側で山車を押さえる人は大変です。一度坂を下り始めると、前のめりの山車を急に止めることはできません。その時、坂を下り始めた山車の前に、しゃがみこんで写真撮影をする年配の男性が!山車を前で押さえる人は、後ろ向きでその男性の姿は見ていません。下り坂で止まらない山車。担ぎ手には見えない、しゃがみこんだ男性。危ないと思った瞬間、係の人がその男性を突き飛ばしました。男性は後ろに飛び、仰向けに倒れ込みましたが、山車への巻き込みは回避できました。男性は軽い打撲程度で済んだようです。ローアングルで迫力のある写真を撮ろうと、熱中しすぎたのでしょう。カメラ越しでは距離感も狂います。皆さんも写真撮影をされる時は、十分にお気をつけてください。
2018.05.10
コメント(17)
愛知県知立市の「知立まつり」は、ユネスコ無形文化遺産のひとつです。知立まつりでは、5輌の山車が曳かれます。知立市のゆるキャラ「ちりゅっぴ」の後ろに見えるのが山車のひとつ。山車は金箔貼り,漆塗りの仏壇を思わせる華やかな装飾。からくり人形だけではなく、人形浄瑠璃も演じられるのがこの祭りの特徴です。しかし山車の曳航での力業にも見どころがあります。知立の山車は、山車の内側に太いコロ(車輪)がある内輪型。また通常は前後にあるはずの梶棒が、山車の後方にしかありません。そのため、方向転換では後端の梶棒で重量5t、高さ7mの山車を担ぎ上げなくてはなりません。高さが低く見えるのは、移動中に電線にかからないように、最上層を収納しているからです。知立まつりに限らず街中での山車の曳航は、電線との闘いです。知立まつりでは、方向転換を「どんでん」ではなく、「担ぎ上げ」と呼びます。また担ぎ上げない方向転換「車切」も行われます。担ぎ上げの前、知立まつり独特の数分間の精神統一があります。この間、担ぎ手は目を閉じて、合いの手の演奏を聴いています。その後、えぃっと持ち上げます。梶棒がない前面では、担ぎ手が体で抑えて支えます。担ぎ上げたまま、ぐるりと方向転換。知立の山車は強度が低いらしく、担ぎ上げると全体がねじれ、傾きます。この担ぎ上げでは、今回トラブルもありました。それはまた後日の日記で。
2018.05.07
コメント(25)
犬山祭に行きました。年1回の開催ですが、今回で383回目になります。ユネスコ無形文化遺産にも認定されています。犬山祭の山車(だし)は、車山(やま)と呼ばれます。車山は”やま”の名を示すかの様に、3層からなる背の高い構成です。この背高の車山が通れる様に、犬山の街の電柱も背高です。5トン超の車山ですが、針綱神社前では一方を持ち上げて一回転する”どんでん”も行われます。傾いて転倒しないように、犬山の車山は車輪(コロ)が外に張り出した外輪式です。「どんでん: 片輪を持ち上げて一回転します」外輪式の特徴を生かし、なんと左右両輪の間、つまり車山の内部下にも曳き手がいます。車山の下の曳き手は最大4人で、腹ばいの危険にも見える姿勢で車山を押しています。車山下の曳き手には、女性の姿も見えました。車輪間に曳き手がいるのがわかるでしょうか。奉納からくりが有名な犬山祭ですが、どんでんも迫力がありました。街角で車山を持ち上げずに横押しして向きを変える車切も勇壮でした。夜は提灯を点灯して、犬山の街を巡る「夜車山(よやま)」があります。朝8時から犬山で祭りを見ていた私は、午後4時過ぎに8時間超の立ちっぱなしで疲れて昼の部で帰りました。またいつか、夜の部のみで見物したいと思います。
2018.04.09
コメント(24)
愛知県半田市の乙川(おっかわ)祭りに行きました。この乙川祭りを皮切りに、次々と半田地区の春祭りが始まります。春一番の祭りですので、春告祭とも呼ばれます。乙川祭りでは4輌の山車が引かれます。この4輌は、山車だけで重量6トンを越える半田地区最大の知立式の山車です。大重量の山車ですから、旋回は横に引きずるようにして向きを変えます。小型の山車に見られる、山車の一端を持ち上げてのどんでん返しはできません。「交差点での旋回: 路面には先行の山車のコマの跡が残っています」この祭りの見どころは、坂上げと坂下ろし。境内に向かう砂利道の坂道を、若者が砂塵を巻き上げながら山車を押し上げ、引き下げます。大変危険な坂上げ、坂下ろし中、若者たちには気合入れがなされます。つまりは、山車を押す若者たちは、蹴られ、叩かれて、あざだらけ、みみず腫れだらけになります。そのことから、乙川まつりは「けんかまつり」とも呼ばれます。坂道は狭く、観客は密集。観客も危険ですが、それに加えて観客も砂ぼこりで汚れます。「坂上げ: この後、さらに急坂を上ります」坂下げは場所を変えて最前列に。山車に近すぎて、また危険で良い写真は撮れていません。しかし、迫力は十分でした。半田地区に限らず、これから東海地区では春祭りが続きます。山車好きの私は、まだ別の祭りにも行くことでしょう。
2018.03.19
コメント(22)
愛知県では、様々な構造の山車を見ることができます。からくりや彫刻、種々の特徴がありますが、山車の構造も大きく違います。例えば、名古屋市緑区有松の山車。車輪が台輪という山車のフレームの外側にあります。これは名古屋市などに多い構造で、外輪式と呼ばれます。一方、半田市の山車では、車輪が山車のフレーム台輪の内側に隠れています。これは知立型とも呼ばれる、内輪式です。山車には地域毎の特徴があります。秋祭りの季節、皆さんも地域の山車をご覧になってはいかがでしょうか。
2017.10.11
コメント(8)
5年に1度のお祭り、愛知県半田市の山車まつりを見に行きました。半田市の山車31輌が揃う、このお祭り。愛知県でも人気のお祭りで、昨年の来場者は53万人でした。名古屋市からは遠い街でありながら、この来場者数は驚異的です。この写真は、勢ぞろいした31輌の山車。遠くの山車が小さく見えます。それにしても、人が多い。からくりの実演では山車が前進して狭くなるため、まったく身動きできなくなりました。巧みなからくり人形の動き、繊細な山車の彫刻。豪華絢爛な刺繍幕、心地よい雅楽。いずれも見事でしたが、天邪鬼の私はホームページなどにない写真をご紹介します。シンプルですが、かわいい刺繍幕はいかがでしょうか。勢ぞろいした山車は壮観でしたが、個々の山車の見せ場は少ないお祭りでした。半田市も、春にはそれぞれの10地区で山車まつりがあるとのこと。その時は個々の山車の見せ場があるのでしょう。5トンを超える大型で、車輪が台の内部にある内輪の山車。山車の向きを変える”どんでん”は、山車の前後を持ち上げない地味な動きになります。楽しいからくりは、目の前の山車4輌程度だけ見ることができました。なにしろ、身動きできませんでしたから。この地区の山車で、例えば亀崎の山車は砂浜に山車を乗り入れるお祭りもあります。それは春にあるそうですから、また機会があれば見たいと思います。今年は、愛知の他の山車まつりにも参加しています。また機会があれば、ご紹介したいと思います。
2017.10.09
コメント(12)
古い町並みが残る、名古屋市有松に行きました。愛知県は山車の出るお祭りが多い地域で、有松にも3輌の山車があります。下図は有松山車会館で、「布袋車」上部のからくり人形を写した写真。上段中央のからくり人形が文字を書きます。10月には、愛知県各地で山車の出るお祭りが開催されます。もちろん有松でも山車が出ます。今年は特に、愛知県半田市の「はんだ山車まつり」に注目しています。31輌もの山車がそろうお祭りが、5年に1度開催されます。今年はその5年ぶりのお祭りがある年です。愛知県には、422輌もの山車があるそうです。今年のお祭りを楽しみにしています。
2017.09.11
コメント(17)
全40件 (40件中 1-40件目)
1