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「地球の歩き方 台湾」 久しぶりに「歩き方」を買った。実に10年ぶりぐらい。この10年韓国にしか行かなかったので、必要なかったのである。私の行く外国は、観光地以外が多いので、地方の地図やバスの発着場所が充実しているこういう本が手放せない。特に三回目の台湾初心者で、地方を回るとなればこういうのは欲しい。 明日から8日間台湾に行きます。韓国旅行仲間のsuzuさんから、台北で年越しをしないかと誘われたためですが、当然年越しのみはへべれけに飲む積りですが、それ以外は主に個人行動、マイペースの旅になります。 ウォン高で、韓国の旅行はちょっと魅力がなくなっています。台湾は円安とはいえ、まだお得感がある。でも、飛行機代や宿代はまだ慣れている韓国の方が安く行ける。貧乏旅行ですが、10万円は超えそうだ。 会話は出来ないけど、ある程度は筆談でなんとかなるという気持ちでいます。 私の旅行はいつも「古代と平和」がテーマです。決めているのは、27日台湾到着当日のsuzuさんとの飲み会、翌々日の日本統治時代にあった霧社事件の「現地」を見ること、大晦日から元旦にかけての年越し飲み会のみです。あとは風まかせ。 よく韓国は反日、台湾は親日だと言われています。韓国は単に反日ではない。ということは、この間の韓国レポートで、散々述べて来ました。その一方で、台湾にも抗日の歴史があるのではないか、というのが今回の旅の大きなテーマになるのではないかと思っています。 395Pから始まる澁谷司(しぶやつかさ)さんのコラムは、本省人(17世紀からの漢民族)と外省人(蒋介石の中国国民党系の漢民族)の対立歴史、それから派生する日本文化への「よりまし感」、原住民族問題をコンパクトにまとめていて、好感が持てました。台湾の複雑な歴史背景、政治背景を知るにはいいコラムです。 明日は一日鈍行で関空まで移動する日ですが、余裕があれば記事をアップします。
2014年12月26日
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ちょっと遅くなったけど、「ビック・イシュー252号」紹介。表紙はアジアン・カンフー・ジェネレーションのボーカルGotch(後藤正文)。とは言っても、このグループ名こそは微かに名前を聞いたことはあったけど、全く知らない男性である。かなり社会的なメッセージを発信しているらしい。インタビューで言っていることはまあマトモなことではある。それで最初に社会性を意識したというアルバム「ワールド ワールド ワールド」(08年)を借りて聴いてみた。 ー全く歌っている言葉が聞き取れなかった。6回ぐらいは繰り返し聞いたと思う。でもダメだった。 この隔絶感はいったいなんなのだろう。 AKBの歌詞はその内容の良し悪しは別として、しっかり聞き取れるし、心の中に響くものも幾つもある。全てのロックがダメじゃなくて、例えは斉藤和義の歌は全て聞き取れる。彼の歌は好きだ。今の若者は「歌詞」とは「歌詞カード」を読んで聞き取るものなのだろうか。そんなものは歌と言えるのだろうか。 でも表紙の顔となる以上は、メッセージは伝わっているのだろう。影響力があるのだろう。 いったいなんなのだろう。この隔絶感は。 特集において、「特定秘密保護法に反対する学生有志の会(SASPL)」についてのレポートがあった(レポーター雨宮処凛)。去年の秘密保護法成立の日にデモに集まった若者50人ほどで結成され、今年の施行日12月10日に解散した。しかし雨宮処凛は 大きく評価する。「だけど、学生同士でつながってデモしたり、どうやって政治を考えるかってノウハウを、何百人って学生が確実に掴んだ。それを今後どう使っていくかだと思う」とある学生は言ったという。 そしてこうも言った。 「来年は、戦争が終わって70年です。想像してみてください。30年後、今ここにいる僕たちの子どもが、100年間戦争をしなかったという祝いの鐘を、この地で響かせているというビジョンを!」 それを見ることは、私は叶わないかもしれない。しかし、ひとつ確かなのは、今年頑張らないと、それは永遠に迎えることが出来ないということだ。 2014年12月10日読了 2014年12月23日記述
2014年12月23日
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「驚きの介護民俗学」六車由美 医学書院 珍しくAmazonの「詳細」をそのままコピーします。良書です。介護従事者が読んでも、民俗学研究者が読んでも、私のような一般人が読んでも、驚きと示唆に富んでいます。 内容紹介 語りの森へ。 『神、人を喰う』でサントリー学芸賞を受賞した気鋭の民俗学者は、あるとき大学をやめ、老人ホームで働きはじめる。 そこで出会った「忘れられた日本人」たちの語りに身を委ねていると、やがて目の前に新しい世界が開けてきた……。 「事実を聞く」という行為がなぜ人を力づけるのか。聞き書きの圧倒的な可能性を活写し、高齢者ケアを革新する話題の書。 出版社からのコメント ☆新聞で紹介されました! 《そこに浮かび上がってきたのは、「傾聴」「共感」「受容」という観念にがんじがらめになったケア(「聴き取り」)の歪(いびつ)さであり、一方でテーマを先に設定する民俗学調査のまなざしの狭さだった。》-鷲田清一(大谷大学教授・哲学) (『朝日新聞』2012年4月1日 書評欄) http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2012040100011.html 《介護する側と介護される側とが共に蘇生していく過程が、短編小説のような味わいで描かれる。ついのめりこんで読まずにはいられない。》-上野千鶴子(東京大学名誉教授・社会学) (共同通信社配信、『北日本新聞』2012年4月1日 書評欄、ほか) http://wan.or.jp/ueno/?p=1506 《介護職員としての仕事の傍ら、高齢者から聞き取った話をまとめたのが本書だ。……昭和初期の会社勤めなど都市生活をの様子を語る人もおり、本書はさながら宮本常一『忘れられた日本人』の現代版とでもいえそうな趣だ。》 (『日本経済新聞』2012年4月15日 書評欄「あとがきのあと」より) 《六車さんは、日本中の寒村を歩いた民俗学者宮本常一の書名を引き合いに「まさに『忘れられた日本人』がいた」と驚いた。六車さんは「介護民俗学」という新しい発想を提唱するようになった。》 (『中日新聞』・CHUNICHI Web 2012年4月3日 より) http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20120403/CK2012040302000204.html ☆雑誌で紹介されました! 《「常民の研究といいつつ、フィールドワークではある特別な人たちの特別な話を聞いていたことに気づかされました。お年寄りの話にじっくり耳を傾けるとみなさんすごく喜びます、家族には話しづらいこともおおいですから(笑)」》 (『週刊文春』2012年4月5日号 文春図書館「著者は語る」 より) http://shukan.bunshun.jp/articles/-/1169 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 六車/由実 1970年、静岡県生まれ。大阪大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。民俗学専攻。東北芸術工科大学東北文化研究センター研究員、同大学芸術学部准教授を経て、現在、静岡県東部地区の特別養護老人ホーム内デイサービスに介護職員として勤務。論文に「人身御供と祭」(『日本民俗学』220号、第20回日本民俗学会研究奨励賞受賞)。『神、人を喰う―人身御供の民俗学』(新曜社)で2003年サントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) かつて民俗学のサークルを作り、フィールドワークの真似事をしていた私は、昭和30年代以降に日本の民俗は破壊し尽くされ、日本の過疎地の片隅に残滓しか残っていないと思っていた。 ところが、この実に身近な「特別養護老人ホーム」の中に、豊かな民俗が残っており、しかもちゃんと介護の仕事をしながら引き出すことが出来る、むしろ有益である、という事実に先ず圧倒された。いわゆる「ボケ老人」の中に、何千年も培って来た日本人の知恵が残っている。 気鋭の民俗学者だった六車さんが35歳を過ぎて、どうして介護施設で働くようになったのかは結局書かれていない。どうやら女性としての「転機」があったことが示唆されているだけ。しかし、それだけにこの本は単なる福祉の技術論や民俗学研究書を超えて、人生への書になっていると思う。絶対、ドラマ化、或いは映画化するべきだ。 2014年12月20日読了
2014年12月22日
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「ナミヤ雑貨店の奇蹟」東野圭吾 角川文庫 「東野作品史上、もっとも泣ける感動ミステリー!」らしいが、泣きのテクニックだけに関して云えば、重松清とは雲泥の差があります。泣く事を期待して読むと、私みたいに肩透かしを喰います。それよりも、伏線回収型ミステリーとしての「着地の上手さ」に感心する醍醐味を味わうべきである、というのが私の提案。 でも、こういうベタベタのお話に「感動」出来るのは、一種の才能なのだから、大切にするべきでしょう。 ところで、泥棒少年三人組は、ひょんな事から悩み相談の回答を書くようになるのだけど、その甲斐もあり、彼らの未来は明るいものになるだろう、という事に一票を入れておきましょう。 2014年12月21日読了
2014年12月21日
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「ソロモンの偽証6 第三部法廷」宮部みゆき 新潮文庫 この文庫本には、オリジナルの中編「負の方程式」が載っている。藤野涼子の20年後の姿である。当然のように弁護士になっている。 「どうして、悪い奴がやっている本当の悪いことをこつこつ集めて、立証して、正面から戦わなかったのよ」 どうして、宮部みゆきはわざわざこの物語を作ったのか。私は推理する。本編やこのスピンオフ作品の核心に触れずに表現することは至難の技だが、やってみると、 一つは2010年春に母校に赴任して来た野田健一の、最後に言った「みんな」が誰々なのかをもっとわかりやすくすること。つまり、この長編小説の「その後」をもう少し説明しないと、あの「濃密な半年間」の意味が浮き彫りにならないのではないか、とエンタメ小説家らしく親切に考えてくれたこと。もちろん全ては明らかにしない。そのさじ加減は微妙である。 一つは、この中編で本編の合わせ鏡を示すことで、探偵杉村三郎が願っているように「事件になる前に、人が殺されるようなことになる前に、なんとかして人を救いたい。なぜなら、事件の前に事件は既に起こっているのだから」という願いを、宮部みゆきも共有しているこの願いを、もう一度明らかにするためである。かつて、宮部みゆきの長編には、必ず象徴的なエピローグが付いていた。事件は終わる。しかし、その瞬間から本当のテーマが立ち上がるという、極めて小説らしい構成だった。しかし、事件になる前の事件を描き出した宮部みゆきにはそれが使えなくなった。よって、回りくどいけど、こういうオリジナル中編を用意したのだと思う。 文庫派の私は、最新の杉村三郎の境遇を知らなかったために、おやおやと思ってしまった。でも、探偵になれて良かったね、杉村さん。 2014年11月10日読了 2014年12月20日記述。
2014年12月20日
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「ソロモンの偽証5 第三部法廷」宮部みゆき 新潮文庫 読んでから早、一ヶ月以上が経った。私はこれを沖縄県知事選挙応援の往復の飛行機の中で読み終えた。奇しくもその時、日本ではあの小さな島の上で様々な選挙のための「偽証」が飛び交っていた。 曰く。 「共産主導の県政にするな、流れを止めるな、革新不況にするな」 「もう一度県民投票をして決めようじゃないか」 歪められた事実や空想、そして論理のすり替え。 本土の論理はもう要らない。県民は何度も煮え湯を飲まされていた。自分たちのことは自分たちで決める、保守も革新もない、県民はそう「判断」し、大方の予想を遥かに越え新基地県内移設反対の県知事が相手候補を「圧勝」して誕生したのはご承知の通り。それがホンモノだったことは、更に一ヶ月後の自公が「圧勝」した総選挙で、沖縄のみは自民党が惨敗したことでも「審判が下った」。 本土の政府は沖縄を舐めていた。 それと同じように、「ソロモンの偽証」の大人たちは、中学生たちがこんなにも本格的な裁判をする事に驚きを隠し得ない。自分たちのことは自分たちで決めるのだ。この作品の中学生たちはそう「判断」し、見事に実行した。「こんな中学生いない」という意見が、書評デビューに散見していて、その反対の意見がない。おかしいと思う。こういう裁判は起こり得る。確かに、藤野涼子も井上康夫も神原和彦も非常に大人びていて「特別」である。けれども一方では大人とは違って純真そのものだ。そして、他のメンバー14人の中学生たちは特別じゃない。そういう才能の偏りは、決して特別ではなく、現在の中学生に当たり前のように存在している可能性はあるだろう。 この法廷が何故中学生の手だけによって行われなくてはならなかったのか。そのことの意味を、大人も、現在学生である読者もきちんと捉え直さないといけない時に、現代は来ているのではないか。(←そこまでの意図を作者が持っているかどうかは自信がない。あくまでも私の想い) 2014年11月9日読了 2014年12月18日記述
2014年12月19日
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ぶらぶらヂンヂン古書の旅 [ 北尾トロ ] 「ぶらぶらヂンヂン古書の旅」北尾トロ 文春文庫 第一章で彼は早くも岡山の万歩書店と倉敷の蟲文庫を訪ねている。岡山の有名な古本屋といえばやはりそれくらいなものか、と思いながらも私は蟲文庫を初めて訪ねた3年前の事を思い出す。 本を求めて行ったのではない。売りに行ったのである。私の家には立派な本棚はあるのだが、そこには三種類の百科事典や日本と海外の文学全集、タイム誌の二種類の全集、そしてLPレコード全集が幾つか、更には新平家物語初版本全巻と昭和30年代の単行本や文庫本が少々鎮座していた。言うまでもなく私の蔵本ではない。伯母から父、父から私に相続された一軒家に付随してついて来た代物である。二年間は手付かずだったが、やっと一大決心をして整理を始めた。百科事典は古書店も引き取らないことは知っていた。よって、あわよくばタイム誌全集、そしてこれは大丈夫、ちょうどNHK大河ドラマで平清盛をしていた平家物語をいい値段で買って貰おう、その他の小物はどれくらいの値がつくかな、と愉しみにして蟲文庫を訪ねたのである。 結果は1000円だった。しかも、タイム誌と平家物語は断られた。荷物になるから、と言っても預かってももらえなかった。私は闇雲に古書店に行ったのでは無い。ここならば本の値打ちがわかるだろうと、狙いを定めて行ったのである。初めて行って知ったのだが、蟲文庫は文学系はほとんど扱っていなかった。人文系や理科系を田中美穂店主のフィルターを通して集め、まるで雑貨を置くように古本を置いていた。「すみません、単行本はよっぽどのことがない限り引き取らないの」。確かに、12畳の土間の、民家を改造した店は狭い。選ばなくてはやっていけないだろう。それでも6冊ほどの文庫本単行本を1000円で買い取ってくれたのは、あとで思えば破格だった。今度は客として行きたいと思いながら果たせないでいる。 この本には人生に役立つようなウンチクは一切ない。活字を読める環境さえあれば幸せというような輩には勧めたい本である。 2014年12月17日読了
2014年12月18日
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「日本その日その日」エドワード・S・モース 石川欣一訳 講談社学術文庫 大学を出てきた時、私は人力車夫が四人いるところに歩み寄った。私は、米国の辻馬車屋がするように、彼等もそろって私のところに駆けつけるのかと思っていたが、事実はそれに反し、1人がしゃがんで長さの異なった麦藁を四本拾い、そして籤を引くのであった。運のいい1人が私を乗せて停車場に行くようになっても、他の三人は何らいやな感情を示さなかった。汽車に間に合わせるためには、大きに急がねばならなかったので、途中、私の人力車の車輪が前を行く人力車の轂にぶつかった。車夫たちはお互いに邪魔したことを微笑で詫びあっただけで走り続けた。私は即刻この行為と、我が国でこのような場合に必ず起こる罵詈雑言とを比較した。いく度となく人力車に乗っている間に、私は車夫がいかに注意深く道路にいる猫や犬や鶏を避けるかに気がついた。また今までのところ、動物に対して癇癪を起こしたり、虐待をしたりするのを見たことがない。口小言をいう大人もいない。これは私1人の非常に限られた経験をーもっとも私は常に注意深く観察していたがー基礎として記すのではなく、この国に数年来住んでいる人々の証言に拠っているのである。(29P) 明治になって9年目の横浜や東京に住んだアメリカの生物学者の観察記を読んで、皆さんはどう感じるだろうか。日本人を買い被りすぎると思うだろうか。昔の日本人の高潔さに感心するだろうか。私はそのどちらとも違い、昔の日本人と今の日本人の変わっていないことに先ずは感心したのである。次に日本人と外国人との習性の違いをつくづく感じたのである。モースさんの買いかぶりと思うのは 、昔も今も「口小言」ぐらいは言っていたのかもしれないと思うぐらい。その他、日本人の平等意識への志向、運転マナー、他人に対する距離の保ち方は変わっていないと思ったのである。そして、そのことにことさら感心するアメリカ人のいかに我々とは違っていることか。 同時に驚くのは、モースの観察力と(日本に対する好意は隠しようもないにせよ)再検討が可能なように事実のみを記そうとしているその態度である。よって、明治初年の風俗の貴重な資料となり得ており、当時の写真やルポルタージュや社会科学的な論文が不足している中では貴重な記録になっているだろう。 私は借りて読んでいったのだが、次々と付箋紙を貼ることになった。結果、いつか購入することを心に誓った。 とりあえず本文引用は字数の関係でここまでにして、あとはいずれまた。 2014年12月17日読了
2014年12月17日
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昨日は映画サークルの忘年会で、これを飲みました。勝山の地酒店の辻本酒店では、この9シリーズがあって、生酒からこのようなリキュールまで一通り揃っています。 この酒は一言でいうと、「ほとんどジュース!」美味しいです。 GOZENSHU9(NINE) ゆずの酒 イエローボトル - 500ml 御前酒蔵元 辻本店 http://www.gozenshu.co.jp/SHOP/tuji-154.html さて、総選挙が終わりました。 参議院で否決されても、衆議院で再可決出来る絶対安定多数を手に入れた某首相は、マニュフェストに詳しく書いていなかったのにもかかわらず、早くも来年春には戦争法を国会にかけたい、改憲もやるぞ、と嬉々として語ったそうです。実際やるでしょう。アメリカが望まなくてもやる男です。あのお坊ちゃんは。 反基地でキチンと民意を示した沖縄、改憲勢力が大きく後退して、共産党が三倍弱議席が伸びたことは、一つの民意ではあるのですが、あのお坊ちゃんは、そんなことは無視するでしょう。 具体的に戦争をする憲法違反の法律を具体的に作ることで、日本は一歩踏み出そうとするでしょう。 そういう絶体絶命の場面で、マンガならば「憲法9条のメダル」とかなんとかが急に輝きを増す処です。突然不思議な力を主人公たちは手に入れて、もの事は一挙に好転します。我々大人は「そういうのはお話の世界だよ」と思っています。ところが、歴史の世界では、案外そういうマンガ的なことが良く起きる。古代、倭国大乱がなぜか話し合いで終わって国が作られたこと、元寇がなぜか二回の嵐程度で諦めてくれたこと、幕末の内乱に乗じて日本の上海化が必至だという時に何故か内乱が収まったこと等々です。 「憲法9条のメダル」は何処かにあるかもしれない。などと、9の酒を飲みながら幻想したりする夜でした。
2014年12月15日
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私はボランティアで週一回労働相談をしている。新米相談員なので、わからないことは先輩に聞きながら、だけど。そこに珍しくもメールで「つぶやき」みたいなものが来た。 詳しく書くと、匿名とはいえ差し障りがあるので、ざっくり紹介。高校卒業後「奇跡的に」正社員になった「彼」は、給料10万円でこき使われ「使えないやつだと言われ」、「もっと働きたい、もっと稼ぎたい、余裕と安心が欲しいのに貯金がたまらない状況では自殺したいと思わざるをえません。(略)若者がいくら真面目に休まず会社にいっても結果にはなりません。会社に迷惑をかけている気がして申し訳ない、僕は利益をすぐには会社に出せない、自分の存在事態がよくないと、死ぬことで責任を取るしかないと思っている。とにかく、このままの人生なのだろう。名だけの正社員だったのかな」と書いています。 私はすぐにメールを返しました。以前に同じように自殺をほのめかしたメールが来て、生活保護申請が出来たあとに聞いたら、その日のうちに返信がなかったらほんとに自殺していたかもしれないという人もいたからです。 いろいろ書きましたが、 「人は社会的動物です。1人でくよくよ悩まないで、信頼出来る諸機関や人と相談しながら、たくましく生きていきましょう」 とも書きました。 その後、電話もメールもないのですが、どうなったのでしょうか。 典型的なブラック企業だとは思います。ギリギリの給料や労働環境、代わりはいくらでもいる、何度もの面接という名の追い出し作業。けれどももっと具体的なことを聞かないと助けようもないのです。 今日も精神的に追い詰められて辞めようかどうしようかという相談がありました。 こういう労働環境の中で、アベノミクスのして来た二年間はなんだったのでしょうか?(赤旗より) これがアベノミクスの正体です(Twitterより)。 結果、「彼」や今日の相談者のように金持ちと庶民の格差は「劇的に」広がりました。 さらには、「景気回復、この道しかない」という「この道」はこのようになるでしょう(井上伸さんのブログより)。 選挙に行こう。ホントに行こうよ!
2014年12月12日
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まだ連載している機関紙に掲載前ですが、あえてこの時期に発表します。米倉斉加年さんの遺言とも言えるセリフをお読みください。 年末になって、高倉健と菅原文太という二大映画スターが急逝しました。そのどちらかの作品を今回の題材に選ぼうとしてツタヤに行ったら、案の定、高倉健さんの「幸福の黄色いハンカチ」も、命をコマのように扱う広島ヤクザ戦争に反戦の意思を込めた菅原文太の「仁義なき戦い」も、倉敷の平田食事センターでロケをした「トラック野郎天下御免」も貸し出し中でした。 それでふと隣の棚をみると、去年の正月映画「小さなおうち」が出ていました。山田洋次監督の最近の現代ものの中では、この作品がベストです。というわけで、この作品を借りて見ていて、はたと気がつきました。「そうか、これは米倉斉加年さんの映画出演の遺作だったのだ」主演映画こそは少ないものの、山田監督の「男はつらいよ」シリーズでは5作にわたって出演している名バイブプレイヤーでした。ここでは、戦前に女中のタキ(黒木華)が仕えていた平井家の坊ちゃんの晩年の姿を演じていました。 「小さいおうち」は昭和11年から18年にかけての東京山の手、おもちゃ会社常務の家族で起きたことを描いています。山田監督が初めて不倫劇を描いたということで有名になりましたが、そこに主題があるわけではありません。南京が陥落してデパートで大売出しが始まり喜ぶ主婦たち、東京オリンピック需要を見越して皮算用にいそしむ会社の幹部、戦争なんてすぐに終わる、近衛首相は頭がいいからアメリカと戦争をするはずがないと楽観視していた社長や常務。それらの情景が、なんと現代と似通っていることか。米倉さん演じる平井恭一氏は云うのです。「いやな時代でした。日本人誰もが何かしら不本意な選択を強いられていて、いや、強いられてする人もいれば、自ら望む人もいて、それが不本意だったことすらも気がつかない、そういう時代でした」山田監督の想いが過去を描くことではないのは明らかです。 話の筋として、山の手奥様の時子(松たか子)と会社の部下板倉さん(吉岡秀隆)とタキとの三角関係の様相を示し、戦前のことなので秘密は秘められたまま晩年のタキ(倍賞千恵子)まで持ち越されてしまいます。いちおうその秘密は明らかになるのですが、なぜタキが秘密をずっと抱き続け独身を通したのかは明らかにされません。ところが今回、二回目を見終わって私は確信しました。タキは板倉さんではなく、時子に恋をしていたと思う。映像を観ると、タキの視線はすべて時子に向かっていました(判断は観た人に任せます)。しかし、晩年の恭一は苦しみながら死んだというタキに向かいこう呟きます。「君の小さな罪はとっくの昔に許されているんだからね」そう、戦争という「大きな罪」の前では。(2013年作品レンタル可能)
2014年12月11日
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「明日を作る若い弁護士の会」が衆議院選挙にむけて、全国の各候補者に出したアンケートの結果が公表されつつあります。 質問は 質問1.集団的自衛権の行使容認に 賛成・反対・どちらともいえない その理由は、 質問2.武力行使の要件に関する本年7月1日付閣議決定に 賛成・反対・どちらともいえない その理由は、 質問3.自民党の2012年改憲草案に 賛成・修正した上で賛成・反対・どちらともいえない その理由は、 質問4.12月10日施行予定の特定秘密保護法に 賛成・反対・どちらともいえない その理由は です。 大阪府の結果だけですが、画像をゲットしたので最後に載せます。 有権者の皆さんは画像をよく見て判断して頂きたいのですが、これを見て私は以下のように思いました。全体的には、これが全国的な各党の態度だと見ていいだろう。ということです。 自民党は、積極的賛成か未回答というものだった。賛成だけして理由を一切書かない不誠実なものも含めて、この党の憲法と平和を破壊しようとする方針は揺るがないし、その方法は都合の悪いことにはだんまりを決め込む不誠実なことになるだろう(つまり強行採決の手段に出るだろう)、ということです。 公明党は全てだんまりを決め込んだ。責任のある与党からかけ離れている。一言でいえば「卑怯」。平和の党の看板は外してもらいたいと切に思う。 維新の党は、賛成、反対、だんまりと入り乱れていること自体が呉越同舟のいい加減な党であることを示しているが、反対しているのは全て国会運営に対してだけであって、来年春の戦争法も、秘密保護法の運営での決定的な場面も基本的には賛成に回ることが予想される。 民主党が基本的に反対の態度を示しているのは評価できるが、集団的自衛権に関しては従来政府の法解釈の範囲内の判断という限界はある。さらに自民党憲法草案を一部理解出来るとまで書く神経にびっくりした。 次世代の党は全てだんまり。まあ、政策はなくて自民党補完勢力なのだから仕方ない。 日本共産党のみ、誠実に自分の言葉で答えている。子どもや孫を戦争に行かせないことのみに関して判断すれば、日本共産党ということになるだろう。 「明日を作る若い弁護士の会」ホームページ http://www.asuno-jiyuu.com/?m=1
2014年12月08日
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後半の映画評5作です。 「イコライザー」「リスボンに誘われて」「NO」「インターステラー」「神さまの言うとおり」 「イコライザー」 もっと必殺仕事人的な話かと思いきや、金で動く仕事人にはならないのですね。むしろ、神様のお使いのような位置づけ。 とってもかっこいい。楽しめる。だけど、あそこまでやる、理由が欲しい。それに最後はやりすぎ。 (解説) 昼間は生真面目にホームセンターで働くマッコール(デンゼル・ワシントン)。元CIAの凄腕諜報員であったが、今は別の人間として静かに暮らしている。ある夜、馴染みのカフェで娼婦の少女テリー(クロエ・グレース・モレッツ)と出会い、彼女を囲っているロシアンマフィアの非道を知ったことから、彼の中で眠っていた正義感が目を覚まし、彼にしか出来ない「仕事」を遂行していく。「仕事」、それは警察が介入できない不正やトラブルを 身の周りにあるモノ全てを武器に変え、どんな問題も瞬時に解決すること。そう、彼は 19秒で世の中の不正を完全抹消する男。"イコライザー"であった。※PG12 監督 アントワン・フークア 出演 デンゼル・ワシントン、クロエ・グレース・モレッツ in TOHOシネマズ岡南 2014年11月20日 ★★★☆☆ 「リスボンに誘われて」 ポルトガルも70年代までは、独裁政権下だった。そういう意味では、イタリア、チリ、韓国、フィリピンと我々が高度成長期のしらけ空気を吸っていた時に、世界人民は戦い、自由を勝ち取っていたのである。 現代の同じく「変革」を経験しなかったスイスの中年高校教師の目から、その真っ只中にいた青年たちの青春を描き、勝利したにもかかわらず、傷つき生きて来ているのを描く。 けれども、やはり永遠の沈黙よりも、声を出すことを選ぼう。それはいまからでも遅くはない、と映画は励ましてくれている。 (解説):パスカル・メルシエのベストセラー小説「リスボンへの夜行列車」を、名匠ビレ・アウグスト監督が映画化。偶然手に入れた本のとりこになった高校教師が著者に会うためリスボンへ旅立ち、著者の家族や友人を訪ね回り彼の人生に触れるにつれ、自らの人生を見つめ直していく。主演はオスカー俳優ジェレミー・アイアンズ。共演には『アメリカン・ハッスル』などのジャック・ヒューストン、『黄色い星の子供たち』などのメラニー・ロランらヨーロッパのスター俳優がそろう。 (ストーリー):高校の古典文献学教師のライムント(ジェレミー・アイアンズ)は、孤独で単調な日々を過ごしていたが、不満に感じることはなかった。ある日、偶然手にした本にすっかり魅了された彼は、本の著者アマデウ(ジャック・ヒューストン)を追ってリスボンへ旅立つ。旅先でアマデウの家族や友人を訪ね歩き彼の素顔、そして本を書いた訳が明らかになるつれ、ライムント自身の人生にも変化が生じる。 inシネマクレール 2014年11月27日 ★★★★☆ 「NO」 観ました。「出来レースじゃないか」というあきらめムードや、主婦層や青年に対する訴求力の不足など、今現在のことを言われているよう! そのまま使うことは出来ないけど、誰か今すぐ誰でも歌えるアベノミクスミク批判のテーマソング作れない? (解説) CMは世界を変えられるのか!? 若き広告マンが恐怖政治に挑んだ、政権打倒キャンペーンの行方は― 世界の名だたる映画祭や映画賞で高い評価を受け、公開された国々で軒並み大ヒットを飛ばしているチリ映画『NO』が遂に日本上陸! 本作はパブロ・ラライン監督の長編『トニー・マネロ』、『検死』に続くチリ独裁政権3部作の完結編。1988 年ピノチェト政権末期、長きにわたるアウグスト・ピノチェト将軍の軍事独裁政権に対する国際批判の高まりの中で、信任延長の是非を問う国民投票が実施されることになり、ピノチェト支持派「YES」と反対派「NO」両陣営による1日15分のTVコマーシャルを展開する一大キャンペーン合戦が行われる。ガエル・ガルシア・ベルナル演じる「NO」陣営に雇われた若き広告マンが斬新かつユーモア溢れる大胆なアイデアで、支持派の強大な権力と向き合い熾烈なメディア争いを繰り広げていく。広告の力が社会に与える影響を観る者に問う、傑作社会派エンターテインメント映画が誕生した! また、本作は実話を元にしており、撮影技法も当時の映像とドラマが巧みに融合していくことを狙い、ビンテージカメラを使用、実際の映像とフィクションをうまく交錯させて、作品の舞台である80 年代を追体験するような演出効果に成功している。 (あらすじ) 1988年、ピノチェト独裁政権末期の南米チリ。 フリーの広告マンとして忙しい日々を送っているレネ・サアベドラ(ガエル・ガルシア・ベルナル)のもとに、かねてから家族ぐるみの付き合いがある友人ウルティア(ルイス・ニェッコ)が訪ねてくる。ウルティアは反独裁政権の左派メンバーのひとりで、近く実施される政権の信任継続を問う国民投票の反対派「NO」陣営の中心人物であった。 今回、投票までの27日間、政権支持派「YES」と反対派「NO」それぞれに1日15分のPR ができるテレビ放送枠が許され、広告やCM 制作の責任者として新進気鋭のクリエーターであるレネに白羽の矢が立ったのだ。 政権が対外的に平等をアピールしているだけの出来レースと、気乗りしないレネだったが、次第にプロの広告マンとしてのプライドをかけて制作に取り組むようになっていく。 はじめ、彼の作る資本主義の象徴のようなCMは独裁政権下で弾圧をうけ迫害されてきた党員たちから非難されるが、明るい未来、喜び、そして希望を謳いあげる斬新でウイットに富んだ言葉や映像は国民の心をつかんでいく。 そんな風潮に焦りを感じた「YES」陣営たちは、賛成派の広告アドバイザーとして関わっていたレネの上司グスマン(アルフレド・カストロ)を広報責任者とし、強大な権力を使って「NO」陣営へ妨害と脅迫行為を繰り返し、押さえ込んでいく。 「YES」派と「NO」派の熾烈なCM合戦が繰り広げられ、いよいよ投票日がやってくる…。 inシネマクレール 2014年11月27日 ★★★★☆ 「インターステラー 」 SFでは定番の展開でした。科学用語満載で、鑑賞者をほって置いて話が進むが、これもハードSFの王道である。 しかし、ハードSFの成功はハードVFXでも演技力でも驚くラストでもない。内容から出てくる深遠な哲学テーマである。それがないとダメ。というわけで、失敗でした。 ■ 解説 『ダークナイト』シリーズや『インセプション』などのクリストファー・ノーラン監督が放つSFドラマ。食糧不足や環境の変化によって人類滅亡が迫る中、それを回避するミッションに挑む男の姿を見つめていく。主演を務める『ダラス・バイヤーズクラブ』などのマシュー・マコノヒーを筆頭に、『レ・ミゼラブル』などのアン・ハサウェイ、『ゼロ・ダーク・サーティ』などのジェシカ・チャステインら演技派スターが結集する。深遠なテーマをはらんだ物語に加え、最先端VFXで壮大かつリアルに創造された宇宙空間の描写にも圧倒される。 (あらすじ) 地球の寿命が終わる。人類の挑戦が始まる。明日も、1年後も10年後も、いや100年後だって、地球は今と変わらずあると思っていませんか?これは、地球の寿命が尽きかけていることを知った人類の物語。人類は存亡を懸け、そして愛する者の未来を守るために、新たな星を探すことを決意する。生きて帰れるかもわからない、重大な使命を担った宇宙への旅に選ばれたのは、まだ幼い子供をもつ父親だった。「どうしてパパが行くの?」人類を救うために行くべきか、父親として残るべきか――彼に言えたのはただひとこと、「……必ず帰ってくるよ」 監督 クリストファー・ノーラン 出演 マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ in TOHOシネマズ岡南 2014年11月27日 ★★★☆☆ 「神さまの言うとおり」 ドラマにわざと意味を持たせない。いわゆる不条理劇、という上品なものではない。わざと続きがあるかのような作りをしているのも、ひたすら「神の子(続き)」を期待する観客をおちょくっているとしか思えない。 刺激を与えれば、あとは何をしてもいい、何を掴むかは観客に任す、とでもいうような作劇態度は間違っている。こんな作り方を来年もするようでは、エンタメの巨匠として見ていた私の見たては大間違いだったことになる。 ■ あらすじ 何事もない日々に飽き飽きしていた高校生・高畑瞬(福士蒼汰)の通う学校に突如ダルマが出現し、命を懸けたゲームの始まりを告げる。少しでも動いたら首が吹き飛ぶ第1のゲーム「ダルマさんが転んだ」をクリアした彼は、幼なじみの同級生・秋元いちか(山崎紘菜)と一緒に第2のゲームへと向かう。一方世間では、ゲームから生還した生徒たちを、神の子とあがめており……。 ■ 解説 「週刊少年マガジン」連載の人気漫画を、鬼才・三池崇史監督が実写映画化したサバイバルサスペンス。突如命懸けの不条理なゲームに巻き込まれた高校生たちが、生き残るために立ち向かう姿を描く。次々に与えられる課題に、負ければ命はないという緊迫感のもとでゲームに挑む若者たちを、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」などの福士蒼汰と優希美青、『悪の教典』などの山崎紘菜と染谷将太、『桐島、部活やめるってよ』などの神木隆之介らが熱演する。 ■ キャスト 福士蒼汰、山崎紘菜、染谷将太、優希美青、大森南朋、リリー・フランキー、神木隆之介、(声の出演)、トミーズ雅、前田敦子、ダチョウ倶楽部、山崎努、水田わさび、小桜エツコ ■ スタッフ 原作: 金城宗幸 原作: 藤村緋二 監督: 三池崇史 脚本: 八津弘幸 in movix倉敷 2014年11月29日 ★★☆☆☆
2014年12月07日
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11月に観た映画は10作でした。「インター•ステラー」で無事一ヶ月フリーパスポートはゲットしました。途中一週間台湾旅行のために日本を留守にするけど仕方ない。 「ドラキュラZERO」 ドラキュラになっても三日間血の渇望を我慢したら、また人間に戻れると元ドラキュラはいうけれど、そんな事聞いたことがない。その辺りの謎が残されたまま。 ドラキュラになっても、人間の時の良心は残されたままになっている。これは、この10ー20年で作られた新たなドラキュラ伝説。今回、ドラキュラ成り立て視点からの映像が作られた。ああいうのを見るとみんなドラキュラになりたいと思うのではないか。ドラキュラ映画の変遷の社会学的考察並びに、ドラキュラ伝説が日本に根付かないことの考察という卒業論文ぐらいは誰かが書いていそうだ。 テンポ良くて退屈せずに済んだ。終わり方も好印象。しかし続編はいらない。 ■ あらすじ トランシルバニア君主ヴラド・ドラキュラ(ルーク・エヴァンス)が統治する国は栄え、人々は平和に暮らしていた。だがある日、ヨーロッパ攻略を狙うオスマン帝国が、彼の息子を含む1,000人の少年の徴兵を要求してくる。愛する妻(サラ・ガドン)や息子と国を守るため、ヴラドは大国相手に反旗を翻し、古代より伝わる絶対的な闇の力と契約を交わす。 ■ 解説 『ワイルド・スピード EURO MISSION』などのルーク・エヴァンスが主演を務め、オスマン帝国の侵略から自国を死守するため悪に変じた君主の戦いを描くアクション。ブラム・ストーカーの小説「ドラキュラ」のモデルとなった15世紀の実在の君主をモチーフに、愛ゆえに強大な悪と化す男の数奇な運命に迫る。主人公の妻を、『アンチヴァイラル』などのサラ・ガドンが好演。悲しくも美しいヒーロー伝説に圧倒される。 ■ キャスト ルーク・エヴァンス、サラ・ガドン、ドミニク・クーパー ■ スタッフ 監督: ゲイリー・ショア in movix倉敷 2014年11月3日 ★★★★☆ 「パワー・ゲーム」 アダムが冒頭で呟く現代若者の現状がこの作品を単なるカンパニー映画にしない社会性を持たせている。 「少し前までは、頑張っていい大学を出て、いい会社に入り、15年ほど頑張れば成功した。いまは、昔の一部の成功者があらゆる汚いことをして富を独占している。決して俺たちには回って来ない」 38年間警備員の仕事をした持病持ちの父を持ち、保険外治療で3万ドルをもの借金を抱えた若く優秀なIT労働者が主人公である。 結末はハリウッド映画らしく、ハッピーエンドになっているが、産業スパイを養成する会社、その裏をかく会社などの姿は予想範囲ながらも、ゲイリー・オールドマンやハリソン・フォードの存在感でちゃんと見せるものになっている。 マンハッタンとブルックリン。川を隔てた二つの世界が現代アメリカを象徴しているのだろう。 ■ あらすじ 躍進中のIT企業ワイアット社に勤務するアダム(リアム・ヘムズワース)は、成功のチャンスをつかもうと必死だった。ある日、彼はCEOニック(ゲイリー・オールドマン)の前で新ソフトのプレゼンをするものの失敗し、トップにたてついたせいで本人とチーム全員が解雇されてしまう。やけくそのアダムは仲間と一緒に会社の金で高級クラブに繰り出すが……。 ■ 解説 ハリソン・フォードとゲイリー・オールドマンが共演を果たし、ジョゼフ・フィンダーのベストセラー小説「侵入社員」を映画化したサスペンス。巨大企業のトップとして君臨し互いに激しい開発競争を繰り広げる首脳陣の攻防が展開していく。ライバル社にスパイとして潜入する若手社員を『ハンガー・ゲーム』シリーズなどのリアム・ヘムズワースが熱演。男たちの野望と狂おしいまでの栄光への執着に戦慄(せんりつ)する。 ■ キャスト リアム・ヘムズワース、ハリソン・フォード、ゲイリー・オールドマン、アンバー・ハード、リチャード・ドレイファス、エンベス・デイヴィッツ、ルーカス・ティル、ジュリアン・マクマホン、ジョシュ・ホロウェイ、アンジェラ・サラフィアン ■ スタッフ 監督: ロバート・ルケティック 脚本: ジェイソン・ホール 脚本: バリー・L・レヴィ 原作: ジョゼフ・フィンダー in movix倉敷 2014年11月15日 ★★★★☆ 「グレート デイズ!―夢に挑んだ父と子―」 父と息子の物語であると同時に、障がい者が当たり前に暮らすことの出来る社会を見せる映画でもある。 バリアフリーが当然のようにあるから、車椅子で突然家出をしても遠くまで出かけることが出来る。障がい者学級が充実していて、学生たちの表情が明るい。失業しても約一年間息子のために時間を使うことの出来る。社会のインフラが(日本から見て)水準以上だから、障がい者の息子も家族の崩壊を救うために、自分の自立のために、ウルトラC的な発想が浮かんだのだろう。 (解説) 車いすの生活をおくる17歳のジュリアンは、失業して久しぶりに帰って来る父ポールとの再会を楽しみにしていた。だが、息子とどう接していいか分からないポールは、口をきこうともしない。そんな父にジュリアンは、とんでもない提案を突きつける。 「父さんと、アイアンマンレースに出たい。」 若い頃にトライアスロン出場の経験を持つポールだが、「ムリだ」のひと言で一蹴する。アイアンマンレースは、トライアスロンの中でも最難関。鍛え抜かれたスポーツマンでも過酷なレース。しかし、負けず嫌いのジュリアンは諦めない。様々な作戦を企て父を説得。さらには、心配性の母をも説き伏せ晴れてチーム結成となる。 「これまでの時間を取り戻す。」「もう子供じゃないことを、認めさせる。」ふたりの無謀すぎる挑戦は、やがて周囲の人々を巻き込んで、皆の夢へと変わっていく。そして迎えた運命の日、様々な困難を乗り越えたにゴールは来るのか―? 監督は、大ヒットドキュメンタリー映画『エトワール』のニルス・タヴェルニエ。父親役には、フランスの名優、ジャック・ガンブラン。息子役には、オーディションで選ばれた、自身も車いす生活を送るファビアン・エロー。 フランスで公開されるや、爽快な感動に力のこもった口コミが広がり大ヒット!前しか見ない凸凹親子が起こしたまさかの奇跡とは! inシネマクレール 2014年11月16日 ★★★★☆ 「紙の月」 NHKのドラマ10の内容とは、質が違った。あちらは平凡な生活に物足りなさを感じている主婦たちが1人は横領事件を起こし、1人は節約生活をしながらそれに振り回され、1人は買い物病に冒されていたという内容だった。いわば、主婦の悩み相談という内容だった。 しかし映画版は違う。横領犯1人に絞られているだけではない。こちらは夫に責任はあることはあるけど、後方に追いやられている。彼女は夫婦生活に不満がなくてもやる時にはやっただろう。そういうことではない。誰がお金を出そうと、5万円の寄付は寄付ではないか、と考えるか、そうではないと考えるか。彼女は高校生の時に寄付を巡ってそういう考えを持っていた。そこからは「お金に名前はつかない。では、そのお金を借りていっとき幸せになったとしたら、あとで罰せられてもその「幸せ」は本物なのか。」と考えるまでは直ぐそこだろう。 いや、そうではない。と彼女は既に気がついている。だから、空にある月を消しゴムで消すように消すことが出来たのである。 お金とは何か。その古くて新しい問題を突きつけた作品だった。 大島優子は安定感あるバイブプレイヤーを演った。しかし、今からそんな所でこじんまりして欲しくない。小林聡美が宮沢りえの合わせ鏡として、いい演技をしたと思う。 (解説) 平凡な主婦が起こした巨額横領事件。 彼女に、何が起きたのか―。 1994年。梅澤梨花(宮沢りえ)は、夫(田辺誠一)と穏やかな日々を送り、契約社員として働く「わかば銀行」でも、丁寧な仕事ぶりで上司の井上(近藤芳正)から高い評価を得ていた。裕福な独居老人の平林(石橋蓮司)も、梨花の丁寧な仕事に信頼を寄せている顧客のひとりだ。厳格なベテラン事務員の隅(小林聡美)、まだ若くちゃっかり者の窓口係・相川(大島優子)ら、支店では様々な女性たちが働いている。一見、何不自由のない生活を送っている梨花だが、自分への関心が薄く、鈍感なところのある夫との間には空虚感が漂い始めていた。※PG12 監督 吉田大八 出演 宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司、小林聡美 in TOHOシネマズ岡南 2014年11月20日 ★★★★☆ 「西遊記 はじまりのはじまり」 いやあ凄かった。予告編でお釈迦さまの巨大な手や岩から飛び出る巨大な足の映像があったので、どうせ孫悟空が果花山を飛び出て大暴れする話かと思いきや、ほとんどその話は出て来ないのだ。若き日の迷いだらけの玄奘が出ずっぱりで、いついつものメンバーの話になるのかと思いきや、緒八戒らしき妖怪もかなり姿性格が違うし、後半をだいぶ過ぎて出て来た孫悟空もかなり様子が違う。 でもなんと終わってみれば紛うことなき「西遊記」のはじまりというとんでもない仕掛けを作っていた。オリジナルキャラの女性妖怪ハンター「段」が、諸星大二郎の「西遊妖猿伝」の竜児女みたいな位置づけになるのかと思いきや、もっと重要な役回りをしたり、人間、猿、巨大な妖猿の三段変幻を見せたりして、かなり諸星大二郎の影響を受けていることがわかります。そういえば、日本に馴染みのあの曲が使われていたり、小ネタはわりと爆笑ものだったりニヤニヤする面白さもあります。そして、最終的に話の落としどころは、まさかの深い話だったり、ホントに思いもかけない今年の収穫でした! ■ あらすじ 若き妖怪ハンター玄奘(ウェン・ジャン)は、“わらべ唄 三百首”を武器に妖怪たちの善の心を呼び起こそうとするがいつもうまくいかない。ある日、彼が半魚半獣の妖怪に襲われた川辺の村で、村人たちと協力して陸に上げた魔物が人間の姿に変身する。玄奘が歌うわらべ唄は全然効果がなく、逆に攻撃された彼を女性妖怪ハンターの段(スー・チー)が救う。 ■ 解説 香港のスター、チャウ・シンチーが『ミラクル7号』以来となる監督を務めたアクション。中国の伝奇小説「西遊記」を題材に、三蔵法師と孫悟空ら4人が出会う以前の物語を、チャウ・シンチー流ユーモアを交えて活写する。『海洋天堂』などのウェン・ジャンが主演を務め、ヒロインを『傷だらけの男たち』などのスー・チーが熱演。驚異の妖怪バトルや、怒とうの笑いと感動と涙の物語に夢中になる。 ■ キャスト スー・チー、ウェン・ジャン、ホワン・ボー、ショウ・ルオ、リー・ションチン、チェン・ビンキャン、チェン・シーハン、シン・ユー、ルー・ゼンユー、チー・リンチュウ、ヤン・ディー、クリッシー・チョウ、グ・ハンユー、フォン・ミンハン、ユエン・ルン、 ■ スタッフ エクゼクティブプロデューサー・脚本・監督: チャウ・シンチー in movix倉敷 2014年11月22日 ★★★★★
2014年12月06日
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今日も手抜きの記事です。でも、選挙は大切。判断材料を少しでも出したくて、井上伸さん(国公労連)のブログからデータを三枚拝借しました。 この相関関係は偶然でしょうか? いや、こういう関係だと私も思います。 社会保障費が財源を食いつぶしているとよく言われるけど、本当でしょうか? 消費税が社会保障費に使われているというけど、この相関関係は偶然でしょうか? 民主党政権の時に少しだけ法人税減税が減ったけど、財界のお叱りを受けて退陣したらあっという間に「元」を取り返していますね。 というわけで、消費税増税も上の相関関係に行き着きます。 この悪循環を断ち切るには、企業に「世界常識の」社会的責任を取らせる、内部留保を取り崩して賃金を一万円以上上げ、法人税減税をやめ、(中小企業をケアしながら)最低賃金を1000円以上にして、消費力をつけて、ホントの好景気を演出するしかありません。 日本の未来のために、そのように財界にきっぱりと言える政党を選びましょう。 もちろん平和も大切です。菅原文太さんは言いました。 「政治の役割は二つある。 一つは国民を飢えさせないこと。 もう一つは、これは最も大切なことですが、絶対に戦争をしないこと。」 斎藤美奈子さんは今日のコラムでこう言っています。 自民党圧勝を許せば、来年春には10幾つもの具体的な「戦争法」を強行採決するでしょう。それは憲法を変えなくても戦争をするということなんです。 棄権はいけません。それは自民党を勝たせることと同義語です。いま自民党の選挙事務所を覗いて見なさい。広い駐車場にいつも車が鈴なりです。いろんな企業が社員を強制的に応援に行かせているのです。自民党はそうやって組織票を作って来ました。投票率が下がれば自民党の思う壷です。 選挙に行こう!
2014年12月03日
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菅原文太さんが急逝した。転移性肝がんということで、一ヶ月前の沖縄県知事選挙の応援はまさに命を削っての応援だったことが分かった。 菅原文太さんの出演作で好きなのは「トラック野郎」で倉敷の平田食堂でロケをしたやつとか色々あるが、やはり1番は「仁義なき戦い」第一作だろう。 冒頭は広島に原爆が落ちた場面から始まる。戦争で兵隊は「命」をコマとして扱われたことが語られる。広島のヤクザ戦争も、ヤクザの兵隊もコマとして扱われるのである。私は一作は、見事な反戦映画だったと思う。 高倉健さんも首相の解散宣言に合わせるかのように亡くなり、菅原文太さんは正に公示日の前日に亡くなった。これは、菅原文太さんの命をかけた最後の選挙応援演説だったと私は思いたい。 ■妻文子さんのコメント【全文】 東映は1日、妻、菅原文子(すがわら・ふみこ)さんのコメントを発表した。 七年前に膀胱がんを発症して以来、以前の人生とは違う学びの時間を持ち「朝に道を開かば、夕に死すとも可なり」の心境で日々を過ごしてきたと察しております。 「落花は枝に還らず」と申しますが、小さな種を蒔いて去りました。一つは、先進諸国に比べて格段に生産量の少ない無農薬有機農業を広めること。もう一粒の種は、日本が再び戦争をしないという願いが立ち枯れ、荒野に戻ってしまわないよう、共に声を上げることでした。すでに祖霊の一人となった今も、生者とともにあって、これらを願い続けているだろうと思います。 恩義ある方々に、何の別れも告げずに旅立ちましたことを、ここにお詫び申し上げます。 朝のめざましテレビでは、沖縄県知事選挙での応援演説を何度か流した。 「政治の役割は二つある。 一つは国民を飢えさせないこと。 もう一つは、これは最も大切なことですが、絶対に戦争をしないこと。」 ご冥福を祈ります。
2014年12月02日
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あゝ忙しい。ブログ記事を書く時間がない(選挙のせいではありません、念のため)。師走という命名は伊達じゃないんですね。 ということで、今回も手抜きです。Facebook仲間の井上伸さん(国交労連)の発信情報から、総選挙の判断に役立つ「事実」をピックアップします。 ともかく、自民党を勝たせてはならない。貧困の格差拡大が進みます。自民党公約をキチンと読めば、以下のように添削出来るでしょう(井上伸さんの作成)。
2014年12月01日
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