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光瀬さんのお勧めの鴨香飯の店はちょうど昼休み中で、店員全員が揃って昼食を食べていた。 注文は憚れたので、向かいにある古井下茶房に寄った。杏花湯を頼んだ。杏花がぱあとお茶に広がるイメージで頼んだ。 原住民族顔のお兄さんが「何処ら来た?」と聞くので「日本から」と言うと、「杏の花とピーナツ」と言って去っていった(写真のバイク)。まさにピーナツ豆がふんだんに入った杏汁だった。結局スィーツだったのね。 やっと鴨香飯を食べる。まさに鴨肉がご飯の上に乗っているだけのシンプル料理。けれども出汁には非常に気をつけているのがわかる。この店は看板に鴨香飯はこの店が元祖だと掲げている。それだけのヒットになったのだろう。 17時20分より新竹駅から台北まで自強号(特急)で帰る。 西門に着いた。若者で溢れかえっている。ここは台湾の明洞だ!そこの映画街の裏にあるチアーズホテルに入る。 複雑な裏通りに小さな看板、事前にネットで場所を抑えてなかったら、迷う処だった。部屋も迷路みたいな処にあった。そして穴ぐらのような部屋。繁華街の中で場所的には便利だが、お勧めではない。 そこから龍山寺のsuzuさんの処へタクシーで行き、さっそく今度は近くのお肉料理屋で乾杯。 まずは蒸餃子と団子入り卵スープ(頁丸湯(^_^;)。 花生猪脚は名前からして豚足だと想像はしたが花生の意味がわからないので、注文してみる。花生はピーナツ、つまり落花生だと判明。そうか!それで新竹の杏花湯の花がピーナツだったのだ。ヘレン・ケラーが水に打たれて「ウオーター!!」と理解したような感動を覚える。序でに他の食べ物の読み方も極めよう。 綜合豆腐鴨血は豆腐と鴨の血のおこごりの炒めものだと推測。結果、二つを混ぜたスープだった。血のお凝りの食文化は、日本ではあまり見られないが、韓国では時々あってsuzuさんは好きだという。私はそんなに好きではないが、食べれないことはない。韓国晋州では食べたことがある。 魯白菜・筍絲は魯の意味がわからない。魯肉飯もあるから、野菜肉炒めと推察。「・」で、二つの料理が来てしまった。結果は、「魯」は煮詰めるという意味だと判明。そうだよ、魯肉飯は角煮ご飯だった。そんなこんなで会計は2人で370元(1480円)ほどだった。安い。 終わりの「締め」でsuzuさんお勧めの「ぺったんこ麺」を食べに行く。駅に行く途中にあるこのお店。 魯肉が入った板状麺である。麺がモチモチしていて、美味しかった。45元(180円)。 ぺったんこ麺とは、この印をしている商品のことである。あくまでも板條を頼まなければならない。 ホテルに帰る。不覚にも倒れるように眠り、途中で4時ごろシャワーを浴びたために次の朝に起きたのは9時半だ。 蛤仔麺45 籤20 緑豆氷30 彰化→新竹183 ワンタンと水餃子50 下着600 杏花湯40 鴨香肉50 コインロッカー20 新竹→台北177 悠々カード300 タクシー75 夕食270? 夜食45 計 1915+5170円(ネット予約の宿代) 歩数 24508
2015年01月30日
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胡人民俗館も楽しみにしていたが、展示替みたいでお休み。 扇形車庫に向かう。晴れて暑い。その前のこの店でちょっと休憩。 緑豆かき氷(緑豆氷)。たっぷりの緑豆が入って30元(約120円)は安い。 私は鉄道オタクではないので、この施設の貴重さはわからない。しかし、岡山の津山の扇形車庫が既に現役を退いているのにもかかわらず観光資源になっているのを考えると、ここがまだ現役で動いているのが貴重だとは分かる。しかも、今日はお休みの日なのか、撮り放題になっていて、観光客が多い。 一目見てこういう車庫に電車がどうやって入るのかが分かる。だから、日本も台湾もこういう形なのか。 老若男女がカメラで熱心に撮っている。何か貴重なものを目にしている、という気持ちがそうさせるのだろう。 蒸気機関車も置いていた。保存修理作業中らしい。 彰化でみるべきものは見た。ホテルで荷物を受け取り、新竹に行く事にした。 台北に行く途中、光瀬憲子さんのお勧めの店を巡るためである。 新竹駅。日本統治時代に作られて、そのまま使われている。日本が作っては取り壊しを重ねて来た中で、この異国の地に至る所にこのような昭和遺産が残っている不思議。 まずは中央市場内のヌォミー水餃店を目指す。市場内のわかりにくい処にあると書いていたが、92番店を目指してぐるぐる回っていると、見かけた。 メニューが書いてないが、光瀬さんのアドバイス通りに水餃子とワンタンのミックスの綜合の小を頼む。噂に違わず、皮がどちらも餅!ワンタンにもきちんと肉具が入っていて、団子を食べているよう。汁も美味しかった。 この時、晴れて22度。どうりで暑いはずだ。チョッキを一枚脱いだ。市場前の店で、このあと4日間の下着を買う。この日に下着を買うのは予定通りなのだが、想定外は韓国と違ってとっても高かったこと。向こうが少し安くしたけど、それでも1番安い靴下が三足200(800円)、パンツが2つ400(1600円)だった。ずっと気をつけて見ていたけど、そもそも売っている店がなかった。台湾人は下着を何処で買っているのか?パンツはあと一つ欲しいのだけど、洗って乾かす時間はあるのだろうか。(その1日後、台北龍山寺のスーパーでとっても安い靴下とパンツを見つけた。とっても残念) 新竹に来た以上はここの1番の観光施設の城皇廟を見る。 おそらく台湾の信者の多くの願いは現世利益だと思う。それは寺に歴史がないのだから仕方ないのだろう。それでも、町や村に至る所にあるこれらの神様は、現世利益では解決出来ない悩みを、台湾人も持っていることを伺わせるだろう。
2015年01月29日
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12月30日(火)晴れ 4日目 今日も晴れた。嬉しい。カウンターで荷物を預かってくれると言ってくれた。これでコインロッカー代で一食分浮く。 彰化の名物朝のアサリ麺を食べに栄輝蛤仔麺に行く。なんと大原蒸餃大王の隣だった。 光瀬憲子さんの本の時よりも5元高くなって小が45元。肉圓も角煮ご飯も全て5元高くなっている。このたった約1年の間に!でもアサリ麺はアサリの出汁がとってもよく効いていて美味しかった。 本には写真で、ここの店が家族で切り盛りしていて、娘さんが働いているのが美しいと書いていた。写真も載っていて、実際に彼女がいた。どうやら四才くらいの男の子がいるらしい。本の写真を見せたら、初めて見たみたいでとても喜んでいた。写真通りの可愛らしいお嫁?さんだった。 人々の交通手段は、車とバイクが半々というところだろうか。結果、車とバイクの両方が街に溢れて収拾がつかない。そもそも側道や歩道は駐車スペースと考えているらしく、結果歩行者は車道を歩かなくてはならないから、私の経験上1番町歩きが危険な場所になっている。そしてバイクの排ガスはちょっと居ただけで喉を痛めるようなことになっている。台湾人の健康はどうなっているのだろうか。 八卦山の大仏を目指す。山に登る途中に文学散歩道があった。年表をみると、1703年から始まっている。その時までに台湾には「文学」がなかったということだ。つくづく「若い国」なのである。 いろんな詩碑があったのだが、これはなんとなく分かる。 大仏は奈良の大仏よりも少し大きいくらい。 当然中にも入れる。三階まで上がれた。 その一階でおみくじ?をひく。当たるも八卦のクジなので、果たしてどうなるやら。 ここの広場から彰化が一望できる。古い建物は隠れてほとんど見えない。彰化は中堅どころの街という雰囲気。 下に降りて抗日記念館に入る。今回彰化に来ようと決めたのは、光瀬憲子さんの本以外に、これを見たかったからでもある。 正しくは、抗日砲台史蹟館である。 日本語解説がなくて今ひとつよくわからなかったのだが、どうやら日清戦争の終わり、馬関条約で台湾が割譲された時に、抗日戦争が起きたらしい。「世の人は日清戦争のことはよく知っているけど、台湾で起きた乙未抗日之役についてはよくは知らない」とこのリード文にも(多分)述べている。 台北ではこのように城に立てこもって抗戦している。 彰化では大仏があった辺りに大砲を構えて戦ったらしい。しかし日本の教科書にも載らないくらいに一蹴している。昔の日本軍は強かったのである。「無差別殺」というような言葉もあった。 こういう抗道があったので、立てこもったのかとおもったが、どうやら戦後の蒋介石が作ったらしい。 台湾に来て、異様に犬の放し飼い(野良犬化?)が多い。暖かいのか、道路の真ん中で我が物顔に寝ている。
2015年01月28日
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「家族写真」笹本敦史 「民主文学」1月号より 作家の笹本敦史氏から、氏の短篇が載った雑誌をいただいた。年を跨いだが読ませてもらった。 前回と前々回において、小さな労働組合の誕生物語という堅いテーマを、キャラクターを際立たせ語らせるというエンターテイメント小説の手法で持って見事に描いた氏は、今度は自ら(と思われる)の両親の介護と看取りをテーマに、やはり会話の形式を重視しながら淡々と描いてみせた。 偶然にも私は、一昨年から去年にかけて、伯父と伯母を施設に入れたし、2人の葬式の喪主ともなった。そのあとも手続きにずっと関わり、また現在している仕事も老いや認知症と無関係ではない。そんな私にとって、この作品の「私」の(家族としての歴史はかなり異なるものの)晩年の両親の姿はよく理解出来るものばかりだった。 「私」が出会う両親の新しい態度は、やはり家族の歴史であり、両親の人生なのだと思う。 それはやはり誰にとっても全て新しく、そして大切な体験だった、そういう意味では「普遍的なテーマ」だったのだと、この小説を読みながら思った。 2015年1月15日読了
2015年01月27日
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「イワンの馬鹿」トルストイ 菊池寛訳 むかしある国の田舎にお金持の百姓が住んでいました。百姓には兵隊のシモン、肥満のタラスに馬鹿のイワンという三人の息子と、つんぼでおしのマルタという娘がありました。兵隊のシモンは王様の家来になって戦争に行きました。肥満のタラスは町へ出て商人になりました。馬鹿のイワンと妹のマルタは、家に残って背中がまがるほどせい出して働きました。 ブログ仲間の薔薇豪城さんが、トルストイを読んで戦前に兵役拒否を志し、結果的に生き残った北御門二郎(1913~2004)という人について書いていました。それで興味を持って初めて「イワンの馬鹿」を青空文庫で読んでみました。 戦争好きで軍人になった長男と、お金好きで商人になった次男と、馬鹿で正直でお人好しで、信心深く、農民をやっていた末っ子のイワンという構成は、最初は「三匹の子ブタ」じゃないか!と思うのですが、次第に「戦争と平和」童話版の様相を示し出して、ちょっとした大河ドラマになるのです。 重要な登場人物に親玉の悪魔と、三人の小悪魔が出て来ます。三人の小悪魔が上の二人の兄弟を籠絡してイワンで失敗するのは「定番」。 ところが、イワンが小悪魔から兵隊や金を作る「魔法」をゲットすることで、物語は印度との戦争を含む「マクベス」的な世界に変貌するのです。 マクベスは自らの欲望に飲み込まれて自滅する。イワンは、兵隊も金も、音楽隊とオモチャとしか考えない。徹底した無欲と勤労精神、そして「いいとも、いいとも」と受け入れる困った人に対する「無償の愛」を武器に、最終的には「ハッピィエンド」を勝ち取るのです。 最後に残るのは「理想の国」です。イワンのみだけでなく、妃も、国民も「馬鹿」であることが、生き残った「根拠」となります。 戦争に対しては二つの「岐路」がありました。一回目はお兄さんに対しては無償で兵隊を与えたイワンであったが、次に兵隊を所望された時にイワンが初めて「NO」と言った時です。 イワンは頭をふりました。 「いいや、わしはもう兵隊はこさえない。」とイワンは言いました。 「でもお前はこさえてやると約束したじゃないか。」 「約束したのは知っているが、わしはもうこさえない。」 「なぜこさえない、馬鹿!」 「お前さんの兵隊は人殺しをした。わしがこの間道傍の畑で仕事をしていたら、一人の女が泣きながら棺桶を運んで行くのを見た。わしはだれが死んだかたずねてみた。するとその女は、シモンの兵隊がわしの主人を殺したのだと言った。わしは兵隊は唄を歌って楽隊をやるとばかり考えていた。だのにあいつらは人を殺した。もう一人だってこさえてはやらない。」 「不殺生」はどんな場合でも妥協することのない、イワンにとっての第一原則なのです。 それでも、世の中は平和には傾かない。兵隊を持っているお兄さんとお金を持っているお兄さんが2人共同して、助け合ったからです。産軍協同は現代でも世界の基本性格です。 親玉の悪魔は、2人のお兄さんを破滅させて、タラカン王をそそのかして遂に「イワンの国」に攻め入る。それが二つ目の「岐路」です。 「タラカン王が大軍をつれて攻めよせて来ました。」 「あ、いいとも、いいとも。来さしてやれ。」とイワンは言いました。 タラカン王は、国ざかいを越えると、すぐ斥候を出して、イワンの軍隊のようすをさぐらせました。ところが、驚いたことにさぐってもさぐっても軍隊の影さえも見えません。今にどこからか現われて来るだろうと、待ちに待っていましたが、やはり軍隊らしいものは出て来ません。また、だれ一人タラカン王の軍隊を相手にして戦するものもありませんでした。そこでタラカン王は、村々を占領するために兵隊をつかわしました。兵隊たちが村に入ると、村の者たちは男も女も、びっくりして家を飛び出し、ものめずらしそうに見ています。兵隊たちが穀物や牛馬などを取りにかかると、要るだけ取らせて、ちっとも抵抗しませんでした。次の村へ行くと、やはり同じことが起りました。そうして兵隊たちは一日二日と進みましたが、どの村へ行っても同じ有様でした。人民たちは何でもかでも兵隊たちの欲しいものはみんな持たせてやって、ちっとも抵抗しないばかりか、攻めに来た兵隊たちを引きとめて、一しょに暮そうとするのでした。 「かわいそうな人たちだな。お前さんたちの国で暮しが出来なけりゃ、どうしておれたちの国へ来なさらないんだ。」と村の者たちは言うのでした。 兵隊たちはどんどん進みました。けれどもどこまで行っても軍隊にはあいませんでした。ただ働いて食べ、また人をも食べさせてやって、面白く暮していて、抵抗どころか、かえって兵隊たちにこの村に来て一しょに暮せという者ばかりでした。 兵隊たちはがっかりしてしまいました。そして、タラカン王のところへ行って言いました。 「この国では戦が出来ません。どこか他の国へつれて行って下さい。戦はしますがこりゃ一たい何ごとです。まるで豆のスープを切るようなものです。私たちはもうこの国で戦をするのはまっぴらです。」 タラカン王は、かんかんに怒りました。そして兵隊たちに、国中を荒しまわって、村をこわし、穀物や家を焼き、牛馬をみんな殺してしまえと命令しました。そして、「もしもこの命令に従わない者は残らず死刑にしてしまうぞ。」と言いました。 兵隊たちはふるえ上って、王の命令通りにしはじめました。かれらは、家や穀物などを焼き、牛馬などを殺しはじめました。しかし、それでも馬鹿たちは抵抗わないで、ただ泣くだけでした。おじいさんが泣き、おばあさんが泣き、若い者たちも泣くのでした。「何だってお前さん方あ、わしらを痛めなさるだあ、何だって役に立つものを駄目にしなさるだあ。欲しけりゃなぜそれを持って行きなさらねえ。」と人民たちは言うのでした。 兵隊たちはとうとうがまんが出来なくなりました。この上進むことが出来なくなりました。それで、もういうことをきかず、思い思いに逃げ出して行ってしまいました。 これによって、穀物や牛馬だけが目標だったタラカン王の侵略は止まります。撤退します。これが世に言う「無抵抗主義」です。 「現実ではこうはならない」とすかさず誰かが言うでしょう。私もそう思います。 「無抵抗主義」で、戦争自体は(今のところ)止めることはできなかった。しかし、少なくとも戦前の日本人の1人以上はこれによって命をかけて兵役拒否をしたのです。つまり人の心を変えたわけです。そして、兵役拒否制度は現代世界で多くの国が取り入れているのは、ご承知の通りです。トルストイの文学が無駄だったわけではない。 「イワンは今でもまだ生きています。人々はその国へたくさん集まって来ます。かれの二人の兄たちも養ってもらうつもりで、かれのところへやって来ました。イワンはそれらのものを養ってやりました。」と、最終章は述べています。「イワンは今でもまだ生きて」いるのです。 2015年1月25日読了
2015年01月26日
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「精霊の守り人」上橋菜穂子 新潮文庫 「バルサが鳥影橋を渡っていたとき、皇族の行列が、ちょうど一本上流の、山影橋にさしかかっていたことが、バルサの運命を変えた。」(14p) 冒頭の文である。ーーあ~あ、始まってしまった。その二行を読んだだけで、私は思ってしまった。これから、長い長い守り人シリーズの読書の旅をしなければならない。だから、この本はずっと避けてきたのだ。だけど最近手頃に読める面白い本に不足してつい手にとってしまった。 この冒頭には何があったのか?バルサが魅力的な女主人公で、非常に強い武術家だということは噂で知っていた。そのバルサの居る場所が「鳥影橋」で、もう1人の重要な人物であるチャグムが居る処が「山影橋」だというのだ。名前の付け方が既に異世界である。日本の橋にこういう名前の橋はあるだろうか。既にこの名前の中に大きな「物語」が込められている。しかも、橋は古来「出会い」の場所である。その橋の出会いがバルサの「運命を変えた」というのである。大きな物語が始まった。 「指輪物語」は私の生涯ベストテンの中に入る作品だ。それに似た高揚感が、この作品にはある。何よりも日本語で書かれているのが嬉しい。民族学も踏まえているのだが、明確に民俗学も踏まえているのである。 2015年1月23日読了
2015年01月25日
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「失われた空ー日本人の涙と心の名作8選ー」吉川英明 新潮文庫 懐かしい名前だ。著者の名である。世の人は初めてのレコード盤とかをよく話題にするが、初めての単行本はあまり話題にしない。その前にマンガ雑誌やマンガ本、文庫本があるからだろう。中学生になってやっと私は背表紙の堅い単行本を買った。「父 吉川英治」という。当時、地域図書館の吉川英治全集は八割型を読破していた。私が初めてのめり込んだ作家だった。その勢いで周辺本を探した。新刊本だったので、図書館にはまだ置いてなくて衝動買いした。あっという間に読んだ。中学生にしては高い買い物だったのだが、自分の本棚に自分で買った「大人の本」が加わった喜びの方が優った。 あれから40年近く経った。まだ御健在だとは知らなかった。 氏の選ぶ作品は浅田次郎を除いて私の好みだった。一度は読んだことはあるのだが、こういう出会いで再発見したのは、やはり宮部みゆきと藤沢周平である。 宮部みゆき「庄助の夜着」(「幻色江戸ごよみ」より) 庄助は夜着に取り憑いた女の幽霊に誘われたの如く短期間に痩せ衰えてラストで行方不明になる。しかし、さらにラストで居酒屋の親父の五郎兵衛は「もしかしたら、娘の嫁入りに関係するのでは」と気がつく。どちらであっても、悲しい話ではあるが、どちらであっても朴訥な青年の片想いの話ではある。綺麗な想いだけが残るラストは、流石と思う。 藤沢周平「吹く風は秋」(「橋ものがたり」より) 「病気で死んだとき、女房は24だった。あわれなことをしたという気持ちは、30年たったいまも、心の片隅に消えずに残っている。おさよは姿かたちが似ているわけではないが、死んだ女房と似た年頃の女が、不しあわせな毎日を過ごしていることが気になるのかもしれない、と弥平は思った」(139p) 最晩年になると、藤沢周平モチベーションの原点だった最初の妻の病死の話は作品の中には出てこない。よって、これは初期藤沢周平の、しかも割合ストレートに過去を描いた呟きである。若い頃は、同じ年頃の女がしあわせそうにしているだけで、顔が険しくなり、どこそこの若女房が病気で死んだと聞くと、人にこそ言わね、心が安らぐのを感じた、と弥平は思っていたらしい。それが60歳に近づいて、みんなのしあわせを願うようになったらしい。弥平の呟きをかりた藤沢周平の呟きに違いないと私は思う。そしてラストが、ふんわり明るいのが、私的にはとても嬉しい。 2015年1月14日読了
2015年01月24日
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駅前の適当なホテルに飛び込みで入った。富皇大飯。1000元だという。今のレートだと高い気がするが、空いていてラッキーと思おう 台湾一周!安旨食堂の旅 [ 光瀬憲子 ] 駅に戻って観光地図をもらい、紀行作家・鄭銀淑 が絶賛する光瀬憲子の「台湾一周!安旨食堂の旅」に沿って観光と食べ歩きをしようと決める。(^-^)/ 扇形車庫というのが、駅の裏側にある。彼女も15分くらい歩いていって感動していたので、いってみるとなんと16時に閉まっていた。5分遅れ。明日に来ようと誓う。 そのあと、街中をぶらぶら。こんな日本家屋の変形版。 新しい茶房だけど、明確に日本家屋を意識しているもの。 古い寂れた商店街に残る昭和初期の名残り。 そしてこんな伝統家屋が今にも崩れそうに残っていた。 今日の目当て第一弾。映画「あの頃、君を追いかけた」に登場したという「阿樟肉圓」。肉圓一つと龍骨髄湯(ロングスイタン)というスープを頼んだ。 こんな感じ。 しかし、中身はかなりいろんなものが。髄湯には豚の脊髄を卵で包み、クコの実や椎茸なども入っている。あまりグロテスクでもなく、いいスープになっています。 注文して、自分で商品を運ぶのだが、食べる場所は、何というか「オシャレ!」。 次は永楽観光夜市の外れにある「大原蒸餃大王」。台湾人や中国人は基本的に焼き餃子というものを食べない。その中で、ここは珍しくエビ焼き餃子(鮮蝦鍋貼)を置いている。それと小松菜の卵スープ(蛋花湯)も頼んだ。 モチモチとした食感と肉汁が多い貴重な焼き餃子でした。スープも美味しかった。 次は肉圓と並ぶ彰化名物の豚の角煮ご飯(爌肉飯)。光瀬憲子さんの紹介は夜の運転手がよく訪れる阿章爌肉飯。 思ったより大きな丼でなくて良かった。それでも見事な角煮がご飯の上に乗っている。柔らかくしっかりした歯ごたえの肉に、よく染み込んだ出汁が美味しい。素食弁当でも思ったが、台湾の丼の出汁はどうしてこんなにも美味しいのか。 椰子の汁を小分けに売っていた。後ろ髪引かれたけど、処理し切れないと思い、諦める。 商店街に戻ると学生服をこんな感じで売っていた。シャツの模様かと思ったが、よくみると学校の名前なのだ。この小さな町にこんなにも学校があることに驚くと同時に、全ての学校に独自の学生服があることに驚く。夜はまだ続いていたが、ホテルに戻った。 台中→埔里135×2 埔里→霧社89×2 コーヒー50 肉粕飯35 コインロッカー70 台中→彰化27 宿代1000 肉圓 80 餃子80 爌肉飯50 計 1840 歩数 20227歩 読んだ本が数冊溜まったので、旅レポートは数日休みます。
2015年01月22日
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霧社は小さな村なので、住宅密集地は10分もあれば横断出来る。警察事務所のある処には、事件当初も駐在所があったらしい。 当時の古い家がないかな、と思い探していると、徳龍宮のそばに建ち朽ちている空き家を発見。戦前の造っぽい。モダンな家。 壁は当然板造り。その内側は竹を組んで土を塗っているのも日本風の造りではある。しかし、竹は縦に組んでいるだけで小舞(竹製の格子)を組んではいない。それだと土が直ぐに剥がれるのは自明の理。こういう左官の専門技術までは、この山地までには来ていなかったと思える。 かつて神社だった徳龍宮の赤い鳥居。上の神社はさすがに取り壊されて中国風の宮が建てられている。結局、昔の現存する面影のある建物は、この鳥居のみになっている。 そこから霧社村の約半分が一望できる。碧湖を下に称えた静かな高山村である。 この写真のみなのですが、台湾固有の植物を撮ってみました(^-^)/ さらに下ってしばらく歩くと、抗日記念碑がある。 「霧社原住民抗日群像」も。中華民国86年(1997年)に建てられたようだ。つまり、二二八記念館と同じ時期に建てられた。それまで霧社事件は歴史に埋れていたということなのか。 年寄りも子どもも犬までも決起した戦いだったのだろうか。 首謀のモーナルーダオの墓。かなりのイケメン。 墓は戦後ずいぶん経ってから(1974年)やっと整備されたようだ。 ここが事件のあった小学校の跡地。思ったよりも狭い敷地。 さらに下って、殺された日本人の墓があったという処。立派な石造の献花台のみが寒々と取り残され、あとは草茫々の空地である。ルーダオの墓があった処との対比が全てを語っている。日本人としては、寂しい。日本人の犠牲者は女性も子どももいたのだ。それを全て取り壊している。 しかし、いくら親日台湾でも、植民地支配の末はこういうことなのである。つまり、現代も、霧社住民は当時の日本人を決して許してはいないのだ。 遠くに他の山岳高地村を眺める。3000m級の山々が連なる。こういう処に原住民族は長い間自分の民俗を守りながら暮らしていたのだろう。 昼食に肉粕飯を食べる。簡単な丼だけど、案外美味しい。 バスで、埔里へ。すぐに台中へ。 台中駅でコインロッカーから荷物を取る。なぜか40元を請求された。50元コインでお釣りが出ない仕組み。合計70元取られた。3時間ごとの課金らしい。高い。 電車で彰化へ。
2015年01月21日
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霧社行き89元。チケットがよく見えませんが、バックが埔里のバスステーションです。 待合室には原住民族顔の人たちの割合が一挙に高まる。 バスはさすがに小型バスだ。しかし満員である。こんな小型にも電光掲示板がついていて安心。バスはさらに山の奥へ。霧が立ち込める。途中箱根温泉という温泉場があった。 霧社はずいぶん山の上にあった。高度が高くなり、鼓膜が痛くなった。現在こそ、いい道が着いているが、霧社事件が起きた時は陸の孤島だったのではないか。「霧社行?」と確認しておいた乗り合わせたおじさん(前の写真の手前のハゲ始めの人)が、霧社バス停留所前に「霧社だよ。降りるんだよ」と教えてくれた。霧社は最終停留所と思っていたので、大変助かった。 しかしついてみると、普通の田舎道。セブンイレブンもあればファミリーマートもある。 ここには霧社事件記念館はない。観光用のペーパーも一切なかった。役所にも何もなかった。こういう時には図書館に寄る。仁愛郷土図書館。 自分たちの民族をきちんと学習しようという意欲が見られる。 本の冊数は少ないが、学習環境は抜群の図書館だった。「有霧社事件資料?」と聞くと三階にあると教えてくれた。筆談で聞くのは日本人ぐらいだと思うのだが、図書館職員に「日本人かな?」という関心の目の色は一切なかった。 いくつかの写真展示があった。 これはセディック族の農業生活の写真だろう。 これは霧社事件において、捕里で殺害されたセディック族の人々の首。の「記念写真」(あとで述べるように蜂起に直接参加した人々ではない)。 この写真はおそらくセディック族が狩猟の「成果」として捧げていた「首」の置場だと思う。セディック族はいわゆる「首狩族」だった。 さて、霧社事件は1930年(昭和5年)10月27日未明に起きる。台湾最後にして最大の、戦前における台湾原住民族の一大抵抗蜂起である。モーナルーダオ率いるセディック族の蜂起部隊(霧社11集落、約2200名のうち6集落の約300名)は、運動会をしていた霧社集落を襲う。既に日本が台湾植民地化を始めて35年が過ぎていた。抵抗運動は武力で鎮圧し、霧社も25年前に「帰順」していた。私がここに来たいと思ったのは、映画「セディック・バレ」を観たからだ。そこには、狩猟民族としての、首狩も行うので一見野蛮とも思えるが、宗教的に統一の取れた誇り高い民族としての生活が先ず描かれ、それが日本の入植者によって惨めに否定され、搾取され、圧政に甘んじなければならない生活が描かれていた。映画では、彼らは戦う前から日本軍に敗れることは最初から覚悟していた。しかし、彼らの裡では、死んだのちに祖先の仲間に入れるか入れないかが、大きな意味を持っていたのである。 結果的に蜂起した160名が戦死、主導者を含めた140名が自殺。ほかに400名が行方不明、500名が投降したと言われている。ところがのちに投降者の168名が殺害され、のちにさらに38名が秘密裡に処刑された。つまり、蜂起に参加したセディック族はほぼ根絶された。 郷土史を紐解く。小学校では徹底した日本化教育が行われた。 これは霧社事件での「処罰」の写真なのだろうか。それとも、それ以前の日本軍人による原住民族圧政の写真なのだろうか。 これは霧社事件の様子の一コマのようだ。上が日本軍により「味方蛮(味方として協力させられたセディック族)」となった人々。下が日本によって各部族が集まって「和解式」をさせられた処。 2010年の台湾歴史博物館発行の「日文資料翻訳霧社事件」なるものから。日本軍が非常に緻密にこの一帯の民族を追い詰めて殲滅していったのが垣間見れる。 図書館の窓から。こういう山の中の狩猟民族だったのだ。まるで鹿のように山を駆け回る体力と智慧を持っていただろう。それを無理やりに日本化させたのである。確かに134名もの日本人のおんなこどを含む村人を惨殺したのは酷い。蜂起した300名が亡くなるのは仕方ない。しかし、それでセディック民族をほとんど絶滅させた日本軍の暴力は歴史的にきちんと総括されるべきである。 仁愛郷土図書館は三階建の小さな図書館だったが、日本書コーナーもあった。京極夏彦、石田衣良、司馬遼太郎、三浦綾子もあれば、なんと「永遠の0」まであった。 さて、村の中を散策しよう。
2015年01月20日
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12月29日(月)晴れ 3日目 ホテルの給水機のお湯が出なかった。 部屋に意見箱があるのは初めて見た。せっかくなので意見を書いてみる。「給水機的湯是不温!」通じただろうか。 ホテルに朝食がついていた。バイキング方式。 朝はあまり食欲がない。タロイモの入ったお粥、イカの入ったブロッコリーサラダは初めて。茶色の塊は何かと思えば味噌だった。完食。 朝の台中駅。コインロッカーに荷物を預ける。 駅前のバスステーションで、埔里(プーリィ)行きのチケットを買う。8時に出発。 なぜ地方行きのバスが20分おきに多発しているのかといえば、途中で停留所が多くあるからなのだと気がつく。それにしても運転手がひっきりなしに誰かと話をしている。よくみると無線通信しているらしい。飲み食いもしている。韓国も、ここまでではないが、馴染みの客とよく世間話をしていた。思うにこれが世界標準で、日本の方がストイック過ぎるのかもしれない。人の目を気にしすぎるのか。(のちに街中の運転士でこういう人はいなかった) 3日目だが、時々ここは本当に台湾なのか、日本ではないか、と思うことがある。本当に沖縄より南の国なのか。ジャンバーを着ないと寒いし、外の景色も建物的な特徴が日本とあまり変わらない。むしろ、沖縄には「これが沖縄建築だ」という主張が随所にあって、どこを切っても沖縄なのに、台湾は驚くほど日本の現代建築に似ているのである。 そう油断していると、山の上に大きな布袋の大仏がいたり、ヤシの実畑があったりする。 埔里に着いた。小さいバスステーション。でも、コーヒー売り場にこんなスローガンが!署名も募金も集めてないけどうれしかった。 嬉しいので、お店の若いお兄さんからコーヒーを買う。様々な種類のコーヒーを売っているのだが、全然わからない。本格ブラックを期待して「原味」云々と書いているのを頼んだ。アラビア方式で粉をかき混ぜて抽出、なんと濃いクリームがなみなみと入った。今のうち、台湾の飲み物で甘くない飲み物には出会っていない。
2015年01月19日
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バス停留所からかなり歩いて国立自然科学博物館へ。着いたら4時。一時間しか時間がない。 人類文化展示に1番期待して来た。ここに古代遺物があるのでは?と踏んで来たのだが、当てが外れて、中国文明の科学がいかに凄いかの展示だった。しかし、まるで中国に旅して博物館に入ったようで、大変勉強になった。やっぱり中国文明は偉大です。少なくとも江戸時代のころまでは、日本文化は中国文化に水準的に多くは劣っていると思う。 秦の始皇帝の時代の二号銅車馬。ローマの時代に、ローマよりも優秀な馬車を作っていたことに驚く。 漢代で紙を発明。こんな風にして作ったらしい。 北宋で虹橋なるものが流行したらしい。なるほどいろんな技術革新があったぽい。 仏宮寺釈迦塔。西元の時代、1056年。日本にも五重塔はあるが、八角形の高層建築に近い作り方は、やはりびっくり。 医学も、BC10世紀以上から医学の発達していた「証拠」があるのが凄い。これは漢代の薬を作る道具。 遺物の展示はほんの少ししかなかった。 恐竜展示は子供たちに大人気。 かなり骨格標本があった。出土するのかな。5時。追い出されるように博物館を出る。 博物館の近くの豆花の専門店で台湾の代表的スィーツ、綜合豆花をいただく。豆腐といろんな豆をトッピング。美味しかったのだが、大きな丼で出てきたのは予想外。夕食分はこれでいいかも。 バスで駅前に帰る。本屋を覗く。日本とほぼ同じ品揃え。日本書の翻訳がかなりあった(「告白」「渇き」「昨夜のカレー、明日のパン」等々)。しかし一つ違うのは、文庫や新書がない。台湾経済では、それを作るとやっていけないのかもしれない。(のちに、ライトノベルや漫画で新書を発見。反対に言うと、それぐらいの分野でしか量をはけないのだろう) 駅前の宮原眼科にいってみる。医院ではない。高級スィーツの店である。 日本統治時代の医院を改造して、おしゃれな店に作り変え、若者がひっきりなしに来ていた。 まるで本棚のような商品パッケージ。ここまで凝ると、いくら高くても若者がやって来るのだ。ちょっとしたお菓子は300-600元(1200-2400円)以上するので、とても手が出なかったけど、話のネタに買っておけば良かったとあとで思った。 ともかく、コーヒー屋を探してウロウロ。駅裏の台中肉圓まで歩いていったが、ちょうど8時過ぎで閉まったあとだった。 食指が動く店を探してかなりウロウロしたが、結局コンビニでビールとつまみを買って部屋飲みで今日は終わった。今日はよく歩いた。 朝食65 博物館30 台北→台中375 昼食90 バス40 博物館120 スィーツ35 コーヒー50 夜食58 宿代 4830円(ネットで予約) 計893元+4830円 歩数 26608歩
2015年01月18日
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公園内の台湾博物館に行く。1915年完成。以後、一貫して博物館としての建物として機能して来た。 展示物は大したことなかったが、中の建物は(こけおどし的に)すごい。 戦前において、博物館は国の威信を見せる文字通りの「博物館」だったのかもしれない。 まるでローマの貴族の家のような造だ。実際ギリシャ神殿的建築様式と書いていた。大理石も惜しげもなく使っている。 原住民族の展示物が中心。私の目当ては古代遺物なのだ。 しかし、民族衣装などを見ていると、その技術の細やかなところは驚くばかりだ。 やっと古代遺物展示があった。かなりアバウトな展示だった。初めて知るのだが、日本でいう弥生時代後期の頃から台湾は新石器時代から鉄器時代に移ったらしい。鉄器時代は基本的に日本の弥生時代の生活水準。驚くべきことに、それが1600年代まで続いているのである。それ以降は歴史時代になっているので、漢民族が移住してからの時代のことなのだろう。つまり、原住民族はつい最近まで鉄器時代だったのだ。 新石器時代の石器や土器は、ほとんど縄文時代の日本と同じだ。 つまり、朝鮮半島などを通じて中国文化が入るか入らないかで、日本と台湾の運命は大きく変わったということなのか。 これは鉄器時代の川べりの村のジオラマらしい。ともかくも、もう少し別の博物館も見る必要がある(結果的に、台北ではこの博物館が台湾の古代展示では1番充実していた。つまりまだまだ台湾の古代研究は進んでいないということなのか?)。 台北駅に着いた。台鉄の切符を筆談で買う。一時間あとの12時出発になってしまった。 自強号。新幹線並みに広い席だ。 鉄道に乗るならばと、駅弁を買う。素食弁当。素食のわりには大きな肉かなと思いきや、油揚げだった。しかし、美味しい!この油揚げの旨さ!出汁がご飯まで染みてご飯もバカ旨!今まで食べた中で1番美味しい弁当だった。 台中駅に着いた。この駅もかなり古く1917年建造。 この駅の周りに音楽を奏でている老年の人が少なくとも4人はいた。どうやらストリートミュージシャンではなく、これで活計(たつき)を得ているらしい。 少し迷って今日の宿のハニーデューホテル(哈蜜瓜時尚旅店)に入る。まあまあ。 風呂も合格。今晩はゆっくりできそう。 国立自然科学博物館へバスで行こうとしたら、なかなか来なかった。運賃がいくらなのか、最後までわからなかった。20元で何も言わなかったので、それで良しと判断する。ここのバスは次の停留所が電光掲示板に出る。漢字なのでわかりやすい。
2015年01月17日
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12月28日(日)小雨 2日目 古山園旅店の小窓から台湾の初めての朝を見る。9時前に宿を出る。 直ぐ近くに龍山寺がある。1738年に建てられた台北で最も古い寺らしい。 老いも若きもみんな熱心に拝んでいる。 この熱気はどこからくるのか。 郷土教育センター前の通りが古めかしくて良い。 そのまま歩いていると、総統府に着く。日本統治時代には、台湾総督府。1919年完成。軍人が監視していた。 本物の銃を持っていた。 バリケードも近くの車の中にあった。つい最近までこの国は戒厳令下にあったことを思い出す。 どうして台湾が中華民国104年をお祝いするのか、とつらつら考えると蒋介石は中華民国の正当後継者だと名乗っていたので、当然か。 その隣にニニ八和平公園がある。男性が小鳥に餌付けをしていた。リスも寄って来ていた。 ニニ八記念碑。 その説明文。この碑文が民国86年(1997年)に彫られたことに注目すべきだと、気がついたのは旅の終わりごろになる。 記念館はまだ開館前だった。もう一度ここには来ることにしよう。 そうだ朝飯を食べよう。ウロウロして、初めての食堂体験。ともかく安いものを食べれば、なんとかなるだろう。原味蛋餅(オムレツ)20元を先ず注文。 次に草苺○(女へんに乃)油15元(単なるトーストとは思わなかった)を頼んだら、朝の薬を飲むために飲み物がいることに気づく。コーヒー(30元)を頼んだら多すぎて不本意ながら残す。しかも甘過ぎる。 さて、台湾博物館を見て、そのあとに台中へ出発だ。
2015年01月16日
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龍山寺のそばの華西観光夜市。その通りのこういうわかりにくい路地に入っていくと、 ありました。古山園旅店。 近くのお店に行く。suzuさんと出会い、先ずは台湾ビールで乾杯! お店の店頭にある魚を選んで料理して貰う。直ぐにスープで出てきた。白身の蛋白な味。 チャーハン。懐かしい味。 店のマスコット犬(だったのか?)。 最近はsuzuさんはこれをもっぱらウーロン茶割りにしているらしい。これは店への持ち込みなのである。ほとんどの屋台が持ち込みOKだという。何というおおらかさ。 私も真似して、近くのコンビニで1番安いワインを買ってきた。ものすごく甘かった。ジュースとしても甘すぎる。今から考えると、成分表示をきちんと見ておけばよかった。まさか砂糖は使ってないと思うけど、どう作ればあんなに甘くなるのか。 野菜をいれて貰う。 これで会計は700(約2800円)元だったと思う。 コンビニで煮卵をこんな感じで売っていた。煮卵と菓子を買って部屋に戻り残りのワインを開けた。 部屋はこんな感じ。年末年始価格で1000元(約4000円)だった。 飛行機(往復)66900 バス350 電車4510 コーヒー100 コーヒー421 (ここから元) バス 90 電車20 宿代1000 夕食350 ワイン175 夜食61 計72281円+1596元 歩数 17207歩
2015年01月15日
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昨年12月27日から今年1月3日までの台湾旅行のレポートを始めます。時々お休みするかもしれませんが、出来るだけ短期集中連載で行きたいと思います。1-1というのは、1日目のPart1ということです。1日目はPart2までですが、その後は何回に分けるかはまだ確定していません。 12月27日(土)晴れのち雨 一日目 朝の8時半に家を出発。今回は青春切符で早朝1番の電車に乗るという無理はしない。しかし、一日移動だけでほとんどが潰れる。 倉敷駅で30分ほど時間があったので、マクドで少し休憩。バタバタした年末進行は、ここを境に全て忘れてしまおう。 倉敷~関西空港 9:47 - 13:52 4時間 5分 乗換4回 4,510円 -------------------- 9:47発 倉敷 山陽本線(相生行) 乗車:1時間31分 運賃:3,350円 11:18着 相生 ▼乗換2分 11:20発 相生 山陽本線(姫路行) 乗車:19分 11:39着 姫路 ▼乗換3分 11:42発 姫路 6番線発 JR神戸線新快速(野洲行) 乗車:1時間 1分 12:43着 大阪 ▼乗換7分 12:50発 梅田 1番線発 大阪市営御堂筋線(天王寺行) 乗車:8分 運賃:240円 12:58着 なんば 夏の青春切符大阪行きと同じような乗り換え鈍行。昼食食べる時間は、年末電車の混み具合を考えると相生駅の手前しか考えられない。11時前だけど、用意した昼食にする。二日前に夜のスーパーの40%引きで買った惣菜と昨日の野菜炒め。なんとか冷蔵庫をこれで空にした。見た目は悪いが一晩かけて味は良くしみて美味い。けれども台湾ではこれ以上の味がないと行った甲斐がない。 (13:17)発 なんば 徒歩 6分 (13:23)着 南海難波 13:23発 南海難波 南海本線空港急行(関西空港行) 乗車:34分 運賃:920円 13:57着 泉佐野 ▼直通停車1分 13:58発 泉佐野 南海空港線(関西空港行) 乗車:9分 14:07着 関西空港 やっぱり大阪駅の乗り換えで、乗り遅れる。土地勘ない者に7分で御堂筋線に乗り換えるのは無理があるんじゃない?予定より15分遅れで関西空港に着いた。 ターミナルをずいぶん歩いてカウンターが見つからない。ピーチは第二ターミナルとは知らなかった。なんと、バスで移動なんですね。 こういうので、各自発券作業を行う。徹底した経費削減。 日本コインを削減したくて、コーヒーを頼む。まさか消費税を表示していないと思わなくて、かえって一円玉が増えた。 ピーチ飛行機。 もちろん機内食は出ない。テレビみたいなのもない。それでも満席だった。 台北桃園空港に着いた。レートは脅威の0.2551。ほとんど4倍である。10年前にきた時はほとんど3倍だったのに。 suzuさんの指示の通りに、空港内で無料Wi-Fiの設定をしてもらってバスで台北駅へ。車窓から日本にもある雑貨屋を見て思わずパチリ。日本と違うのは、店主が若い男子で、客も若い女性だったこと。 ヨーロッパを思わせる広い台北駅構内。若者が点々と座っている。日本ではこういうのを「地べたに座る」と言って、行儀が悪いと見なす。(そういえば、日本では花見の時でも必ず敷物を用意して座る。たとえ、下が乾いていてもそうする。あれは「自分空間の創生儀式」であり、他国では見られない景色なのかもしれない。という仮説を思いついた。ヨーロッパのピクニックはどうしているのか、ちょっと興味が湧いて来た) 閑話休題!MRT(地下鉄)で龍山寺駅に行き、華西夜市へ。
2015年01月14日
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岡山の販売者さんは新年2日から始めたそうです。相変わらず何という勤勉さ! 新春のイシューは毎年「お正月カルタ」をやっているらしく、今年は「想像力」をテーマにいろんな処から言葉を持って来ている。それで、去年もだったけど、 有名人の言葉よりも世界の民族的な教えの方が心に響くのである。 な「何事を取り決めるにあたっても、われわれの決定が以後の七世代にわたっておよぼすことになる影響をよく考えなくてはならない。(イロクォイ族「七世代の掟」より)」 こ「子どものころある老人に言われたことがある。美しい石をみるように言葉を見ろ、使う前に一つ一つを持ち上げて、あらゆる面から見つめろ、そうすれば言葉を大切に出来るとな。(ケント・ナーバン「老人インディアンの言葉」)」 立川志の輔のインタビューはそんなもんかな、という感じだった。 特集は「市民がつくる希望の経済 シビックエコノミー」。 休耕地ゼロを目指し、農業を蘇生する「マイファーム」 市民ファクトリー「ファラボ北加賀屋」 エネルギー自給に力を注ぐ「おひさま進歩エネルギー」 多世代共生エリア「ゴジカラ村」 魅力的なんだけど、説明はあまりにも簡単でよくわからない。 ホームページで見て、実際にいって見ないとわからないのかもしれない。 ただ、市民が寄付、出資、参加もするというのは、協同組合と同じ気もする。小さな試みなら魅力的だけど、規模の拡大を目指すと、資本の論理に取り込まれる危険がある。 2015年1月8日読了
2015年01月12日
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「PK」伊坂幸太郎 講談社文庫 長くなる旅にはだいたい2冊以上の文庫本を持って往く。一昨年時間があるから読めるだろうと思い、孫文評論集などという読みこなすのに時間がかかる本を持っていったら、見事に1ページも開かないで旅が終わったことがあったので、今回は軽めの本をリュックサックに入れることにした。 と、思っていたのだ。ところが、あとで知ったのだが、この本は伊坂には珍しく「群像」という文芸書と「NOVA5」というSF専門誌に寄稿した短編がベースなのである。伊坂にしてはかなり重めの作品だったのである。 私は旅の間に最初の短編「PK」しか読めなかった。それ程に読み応えのある短編だった。しかも読み終えたのは、旅の終わりの飛行機の上である。そこで、私はキンキンと鳴る耳から一生懸命空気を抜いて減圧しながら、この旅で幾つもあった選択の機会に試されていたはずの「私の勇気」のことを考えていたのである。 いい小説に出会った。私は満足した。 と、思っていたのだ。ところが、「超人」という次の短編を読んで、私の感じた「感想」が覆され混乱した想いを抱くようになる。マア最後の最後で、何となく救われたりはするのだが。 むつかしい小説に出会った。「PK」と重なりながら、少しづつずれている世界が「超人」の世界である。これはパラレルワールドかな、と思っていた。 と、思っていたら、何ということか、次の「密使」は、まさにそのパラレルワールドを説明しながらも、パラレルワールドにならないようにしようという青木豊さんという計測技師長が登場する。 私はかなり混乱したのだが、世の中にはかなり頭の良い人がいて、巻末の解説で一応の説明をつけていってくれている。 と、思っていた。ところが‥‥。 2015年1月7日読了
2015年01月11日
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「旅屋おかえり」原田マハ 集英社文庫 まる2年ぶりの海外旅行から帰った次の日に、この文庫本に出会った。隣には山本周五郎賞を受賞した同じ著者の有名本も積まれていたのに、ついこちらを手に取ってしまった。「旅からおかえり!」って、言われた気がしたので。 旅では直前までは思いもよらなかった道を選ぶことは、しょっ中だ。それなりにその日の予定は作っているんだけど、ちょっと気になる町へ、ちょっと気が変わって右の小径へ、この店面白そうだ、そういう「直感」に導かれて入った処で、思いもかけない出会いや発見がある。全てじゃないけど、かなりの確率であるから、だから旅はやめられない。 旅屋おかえりこと、丘えりこの最初の旅の代行業で、晴れ女なのに、肝心な処で雨が降って、そういう時に出会った人たちがとても親切で、そういう時に観た雪がとても綺麗だったというのは、とってもよくわかる。旅には必ずハプニングがあるけど、それをプラスに変えるのは、正に本人の心がけ次第なのである。 「旅は、出かけるだけで、すでに意味がある」(144p) 本との出会いも、直感を信じて手にとった時の方が、素晴らしいものに出会う確率が高い。だから、読書はやめられない。 2015年1月6日読了
2015年01月10日
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12月に観た映画の最終回。一ヶ月フリーパスポートでは、18日から25日までに13作品観たことになります。 「THE LAST-NARUTO THE MOVIE- 」 ムービーガイドブック「列の書」を貰いました。子ども映画はこういう特典があるのが、なんとなく嬉しい。ところが、観客には最終上映ということもあり、大人の男が多い。 私は一度もマンガも見たことがない。当たり前と言われるかもしれないが、私は30代後半までずっと週刊マンガはチェックしていたので、ちょっとマンガにはうるさいんです。多分それ以降に有名になったマンガということなのだろう。異次元世界を見て来た気分。これがナルトだったのね、という感想しかない。ガイドブックを読むとある程度はわかるけど、正直初めてみるものには世界観が全くわからない。 (あらすじ) 月が異常接近!! このままでは月が崩壊し、隕石となって地上へと降り注ぐという最悪のシナリオが待っていた。地球最後の日に向けたカウントダウンがスタート! ナルトはこの危機を乗り越えられるのか? ナルト、最後の物語が始動――!! 監督 小林常夫 声:竹内順子、中村千絵、森久保祥太郎、日野聡、水樹奈々、井上和彦、杉山紀彰 in TOHOシネマズ岡南 2014年12月21日 ★★★☆☆ 「ベイマックス」 やっぱりヒーロー物語になってしまった。爆睡鑑賞(^_^;)。 (あらすじ) 謎の事故によって最愛の兄タダシを失ってしまった、14歳の天才少年ヒロ。幼い頃に両親を亡くしたヒロにとって、唯一にして最愛の存在であった兄の死は余りにも耐え難く、彼は深く心を閉ざしてしまう。そんな彼の前に突如現れたのは、空気で膨らんだ白くて大きな体を持つベイマックス。彼は、亡きタダシが人々の心とカラダを守るために開発したケア・ロボットだった。大きすぎる心の傷を負った少年と、傷ついた人を癒すために作られたロボット──その出会いは、宿命だった。「どのくらい痛いですか?」「泣きたい時は泣いていいのですよ」ベイマックスの献身によって、ヒロは少しずつ元気を取り戻していく。 監督 ドン・ホール/クリス・ウィリアムズ in TOHOシネマズ岡南 2014年12月24日 ★★★☆☆ 「劇場版 アイカツ! 」 アニメ版のAKB公演という感じ。アニメだとものすごい退屈。半分は寝た。それにしても、映画を観るまで作品の存在すら、全く知らなかった。どこのテレビ局の作品なんだろ? (あらすじ) トップアイドルを目指して、アイドル活動(=略してアイカツ!)をしてきた「星宮いちご」にビッグチャンスが!なんと、いちごが主役のスペシャルライブを行えることになったのだ!いちごが考えたライブのタイトルは、その名も「大スター宮いちごまつり」!その会場は、トップアイドル「神崎美月」のライブをいちごが初めて観た「スターライズスタジアム」!これを成功させれば、いちごは正真正銘のトップアイドルになれるかも! 監督 木村隆一 声の出演:諸星すみれ、田所あずさ、大橋彩香、黒沢ともよ、沼倉愛美 in TOHOシネマズ岡南 2014年12月25日 ★★☆☆☆ 「アオハライド」 「青春はいつだって間違える。でも、だからこそ青春なんだ!」 というテーマを外連味なくまっすぐ群像劇として描いて好印象。年末年始のアイドル映画の中ではピカイチだった。 本田翼はキャラクターだけで演じていたが、東出はしっかりやっていた。高畑充希は安定している。いつメンバーがオトナになるのか、とずっと見ていたらなんと一切全員高校生のままで終わったのが、1番ビックリした。 (あらすじ) 中1の頃、お互いに淡い想いを抱きつつ、離ればなれになってしまった双葉(本田翼)と洸(東出昌大)。高2の春に再会するも、どこか人が変わってしまったような洸に双葉は戸惑う。だが、そっけない言動に隠された洸の優しさは昔のままだった。そんな洸に惹かれてしまう双葉。ふたりと仲良くなるクラスメイトの修子(新川優愛)と小湊(吉沢亮)と悠里(藤本泉)。双葉に好意を寄せる冬馬(千葉雄大)。双葉と洸の間に立ちはだかる唯(高畑充希)の存在。徐々に明らかになっていく空白の4年間に隠された洸の秘密。青春のやるせなさにもがきながらも、双葉と洸の恋が再び大きく動き出していく―。 監督三木孝浩 出演 本田翼、東出昌大、新川優愛、吉沢亮、藤本泉、高畑充希、千葉雄大、小柳友、岡江久美子 in TOHOシネマズ岡南 2014年12月25日 ★★★★☆ 「バンクーバーの朝日」 時々泣かせながら、淡々と進む。少し湿っぽいクリント監督風かなと、途中までは期待した。俳優たちも実力派ばかりで、上手い。一人ひとりの外国人たちも丁寧に撮られている。 ところが、終わりに何かあるかと思えば、時代に流されて終わり。最後の15分間、同じ監督と脚本家が作ったとはとても思えない。戦争や時代に対する監督の視点がハッキリしていないから、とても中途半端なものになった。クリントならば、それぞれの運命に必ず「爆弾」を用意しただろうし、韓国映画ならば大袈裟な泣かせる「仕掛け」を用意しただろう。宮崎あおいは果たして出てくる意味はあったの? せめて高畑充希が唄った歌の正式な歌をエンドロールで流すとかの工夫をするべきだった。 ■ あらすじ 1900年代初めのカナダ・バンクーバー。貧しい日本から新天地を目指してカナダにやって来た日本人たちは、想像を絶する激しい肉体労働や貧しさに加え、差別にも苦しんでいた。製材所で働くレジー笠原(妻夫木聡)やケイ北本(勝地涼)、漁業に携わるロイ永西(亀梨和也)らは野球チーム「バンクーバー朝日」に所属し、最初は白人チームにばかにされながらも、次第に現地の人々にも認められていく。 ■ 解説 1900年代初頭のカナダに暮らす日系人が、過酷な環境にあえぎながらも野球チームを結成、戦術やひたむきさでやがて白人に認められていくさまを実話を基に描くドラマ。メガホンを取るのは『舟を編む』『ぼくたちの家族』などの石井裕也。製材所で肉体労働に就く野球チームのキャプテンを妻夫木聡が演じるほか、チームのメンバーに亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮、主人公の父親に佐藤浩市など豪華キャストが集結する。体格で勝るカナダ人を相手に、力ではなく技術で立ち向かっていく彼らの姿に爽やかな感動を覚える。 ■ キャスト 妻夫木聡、亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮、高畑充希、宮崎あおい、貫地谷しほり、ユースケ・サンタマリア、本上まなみ、田口トモロヲ、徳井優、大鷹明良、岩松了、大杉漣、鶴見辰吾、光石研、石田えり、佐藤浩市 ■ スタッフ 監督: 石井裕也 脚本: 奥寺佐渡子 in TOHOシネマズ岡南 2014年12月25日 ★★★☆☆
2015年01月09日
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12月に観た映画、18日からの続きです。フリーパスポートなので、いよいよ「何でも見てやろう」の世界です。 「クローバー」 今日の4作品目。フリーパスポートのいい処は、こういう普段は絶対観ない作品も観ておこうという気になる処。やっぱり普段スルーして置いて良かったと自分で再確認出来る。 自己チュー女と自己チュー男の恋愛話。仕事人間とどう付き合うか、ということを女の子に教育する面もありそう。「結局彼がどう思うか、じゃなく私がどう思うかなのよね」そんなこともなかなか気がつかない自己チュー女もどうかと思う。 武井咲は昔の吉永小百合に顔立ちが似ているだけに、なんか惜しい。 (あらすじ) 初恋の人が忘れられない、恋愛オンチでピュアな新人OL・沙耶(武井咲)。華やかな女性遍歴を持つ将来有望なイケメンエリート・柘植(つげ)(大倉忠義)。対照的なふたりは職場の部下と上司。今日も沙耶はドSな柘植にしかられてばかり。「バカッ!」「お前の脳ミソは犬以下だ!!」落ち込む沙耶にその柘植からいきなり交際の申し込み。「えっ、なんで?」付き合い始めても柘植はちっとも優しくならない。むしろ、S度は急上昇。なんで、こんなに冷たいの?私たち、どうなっちゃうの~? 監督 古澤健 出演 武井咲、大倉忠義、永山絢斗、夏菜 in TOHOシネマズ岡南 2014年12月18日 ★★☆☆☆ 「想いのこし」 今日の5作品目。幽霊ものの一バージョン。まあこんなもん。 (あらすじ) 頭の中は「金」と「女」だらけ。どれだけ楽に日々を過ごすかという事しか考えていない主人公・ガジロウ。ある日、交通事故がきっかけで、3人のポールダンサーと老運転手のユウレイと出会ったガジロウは、4人が遺した多額の“お金”と引き換えに、4人が成仏できるよう彼女たちの「最後の願い」を叶える約束をする。彼女たちの願いを叶えるべく奔走するうちに、ガジロウの心にも変化が―。 彼女たちの「最後の願い」とは?果たしてガジロウは、4人を無事に成仏させる事ができるのか?そして、最後の1人になったときに訪れる、予想外のクライマックスとは……? 監督 平川雄一朗 出演 岡田将生、広末涼子 in TOHOシネマズ岡南 2014年12月18日 ★★★☆☆ 「仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルススロットル」 なんと入場者特典としてDVD「仮面ライダードライブ第0話」をもらいました。 普段は絶対観ない仮面ライダーですが、フリーパスポートなので観ます。二回目なので確信しました。92分の中に「鎧武」篇、「ドライブ」篇、「ドライブ&鎧武」篇の三話が入るのは、仮面ライダーのお約束らしい。その間、八割は爆薬を使いながらずっと変身したまま闘っている。要はスーツアクターたちがずっと出演しているのです。仮面ライダー役者はいい商売しています。しかし、観るのが疲れる。子供たちの目が心配。 (解説) 歴代ライダーたちが力を合わせて戦い、正義の魂を受け継いできた<MOVIE大戦>。その歴史に今、新たな1ページが刻まれる。新たなる戦士・仮面ライダードライブは、なんと掟破りの「車」で登場。刑事ライダーとして、奇妙な難事件へと立ち向かう!そして二人の共闘が実現した時、変幻自在のノンストップ・フルーツ・カーバトルが炸裂する! それは“仮面ライダー”となった者の宿命か?自由のため、平和のために、次なる時代への扉は開かれる―! 出演 竹内涼馬、佐野岳 in TOHOシネマズ岡南 2014年12月21日 ★★☆☆☆ 「ホビット 決戦のゆくえ」 どうしても、(当たり前なのだが)名作「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚の域を出ない。やはり詰めすぎでも一作で、それが無理ならば前後編で作るべきだった。 遂に「ひとつの指輪」の意味に迫ることはなかったし、中つ国の秘密に迫ることはなかった。 金に執着してしまうドワーフの王のトーリンの姿が今回の作品のテーマ。「黄金よりも自分の家を愛すれば、世界は平和になるだろう」ホビット族のビルボは、それを体現する象徴的な人物として現れる。しかし、それは既に前作で見事に描写している。 それ以外ならば、それなりに愉しめた。冒険ファンタジーとして正統派の作品。 前作の登場人物がオールスターズで演出。まだサウロンが、悪に染まる前の魔法使いの姿で出て来る。エルフのレゴラスが向かった先に何があるのか、ちょっとよくわからなかった。誰か教えて。 (あらすじ) 竜のスマウグから故郷を奪還した旅の一行は、心ならずも恐るべき怪物を世の中に解き放ってしまった。怒り狂ったスマウグは、湖の町の無防備な人々、子供にまでその報復の炎を降りそそぐ。 一方、取り戻した財宝に何よりも執着しているトーリンは、友情と名誉を犠牲にしてそれをこっそりしまいこもうとする。それを知ったビルボは、なんとかして彼に道理をわきまえさせようとする過程で、なりふりかまわぬ危険な選択に突っ走ってしまう。だが、彼らの行く手にはさらに大きな危険が待ち構えていた。 監督 ピーター・ジャクソン 出演 マーティン・フリーマン、リチャード・アーミティッジ、イアン・マッケラン、オーランド・ブルーム、エヴァンジェリン・リリー、リー・ペイス、ルーク・エヴァンズ、ベネディクト・カンバーバッチ in TOHOシネマズ岡南 2014年12月21日 ★★★★☆ 「ゴーン・ガール」 淀川長治風に云えば「とっても、とっても、とっても、とっても怖ーい作品でしたねえ」。 ちょっとでもネタバレをすると、これから観る人の愉しみがなくなるタイプの作品なので、書き方がむつかしい。だからと言って、推理モノとも違うし、伏線回収モノとも違う。想像よりはかなりストレートに「男と女の関係」についての話になっていた。 ともかく、同じ作品を観た人(男女が望ましい)と、ケンカしないように気をつけながら議論が出来る作品。 だから、面白い。でも傑作というには躊躇がある。それはひとえに夫婦の機微の話であって「私には関係ない話」だからに違いない。 宣伝CMでわざとミスリードするような映像があった。あれはズルい。 ■ あらすじ ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)は誰もがうらやむ夫婦のはずだったが、結婚5周年の記念日に突然エイミーが行方をくらましてしまう。警察に嫌疑を掛けられ、日々続報を流すため取材を続けるメディアによって、ニックが話す幸せに満ちあふれた結婚生活にほころびが生じていく。うそをつき理解不能な行動を続けるニックに、次第に世間はエイミー殺害疑惑の目を向け……。 ■ 解説 結婚5周年に突如姿を消した妻を捜す男が警察の捜査やメディア報道に追い込まれ、さらに妻殺害の疑いを掛けられてしまう物語を描くスリラー。アメリカの女性作家ギリアン・フリンのベストセラーをベースに、理想の夫婦が抱える秘密を暴く。監督は、『ソーシャル・ネットワーク』などの鬼才デヴィッド・フィンチャー。主演はオスカー受賞作『アルゴ』など監督業でも活躍するベン・アフレック、妻には『アウトロー』などのロザムンド・パイクがふんする。 ■ キャスト ベン・アフレック、ロザムンド・パイク、ニール・パトリック・ハリス、タイラー・ペリー、キャリー・クーン、キム・ディケンズ ■ スタッフ 監督: デヴィッド・フィンチャー 原作・脚本: ギリアン・フリン in TOHOシネマズ岡南 2014年12月21日 ★★★★☆
2015年01月07日
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12月に観た映画は全部で15作になりました。なぜそんなに多くなったか、というと18日から遂にトーホーシネマズの一ヶ月フリーパスポートを「発動」したからです。正月休みを全て台湾旅行に使うので、かなり不利な発動日なのですが、年が明けたらポイントが無効になるので仕方ありません。でも、このパスポートは単に無料て映画が観れる処に最大の魅力があるのではなく、普段は決して観ないような作品も観ることが出来る(つまらなくても後悔しない)ところに、最大の魅力があるのです。よって、その時にかかっている作品は「全て観る」ことを目標にしないと、苦労して権利をゲットした意味がありません。よって最初の発動日の18日には、一日で5作品を見るという「無茶」をしました。私の最高記録です。とりあえず3回に分けて紹介します。 「100歳の華麗なる冒険」 解説でだいたいの魅力は書き尽くしている。 フォレスト•ガンプどころか、かなり深く歴史に関与しているが、いかんせん、後半生は二重スパイだったから表舞台に出ていないだけ、という設定らしい。 だから、彼はホントは既に死んでいる人間、幽霊なのである。そういう男がたった一人の意気地なし野郎の恋を叶える、そういう話である。 (解説) 『アナと雪の女王』などのハリウッド大作を超え、スウェーデンで社会現象的な大ヒットを記録。 その主人公は、まさかの“100歳の老人”だった! 2013年の年の瀬にスウェーデンで封切られた1本の映画が、社会現象的な大反響を呼んで興収チャート1位に輝いた。その快進撃は年が明けても留まるところを知らず、『ホビット 竜に奪われた王国』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『それでも夜は明ける』といった強力なハリウッド映画を抑え、5週連続の1位を達成。ついには、あの『アナと雪の女王』を超える興収成績を叩き出し、ドイツ、オランダ、ノルウェーなどでも大ヒットを飛ばした。いったい、どんな内容なのかと思わずにいられないその映画には、他の作品では絶対にありえない明快な特徴があった。信じがたいことに“100歳の老人”が世界中を駆けめぐる、壮大にして奇想天外なアドベンチャー・コメディなのだ! 物語はスウェーデンののどかな町の老人ホームで、ひとりの入所者が突然失踪するところから始まる。この日、100歳の誕生日を祝われるはずだったその老人、アラン・カールソンは、ひょっこりと窓から施設を抜け出し、バスに乗ってあてどない旅に出発。その道中、ギャングの闇資金5000万クローネの札束入りのスーツケースを入手したため、警察とギャングに追われる身になってしまう。しかし当のアランはいかなる突発的なトラブルに見舞われようとも、泰然自若として超人的なマイペースぶりを発揮。はたして彼は何者なのか。何とアランは世界史の教科書のどこにも載っていないが、歴史上の何人もの要人と親交を持ち、20世紀における国際情勢の大きな節目に居合わせてきた“超重要人物”だったのだ……。 原作は人口900万人のスウェーデンで100万部発行のベストセラーとなり、日本を含む40ヵ国以上で800万部以上の売上げを記録している作家ヨナス・ヨナソンのデビュー作「窓から逃げた100歳老人」。家族を描いた国民的な人気TVシリーズ「Solsidan」を手がけたフェリックス・ハーングレン監督が映画化を実現した本作『100歳の華麗なる冒険』は、目覚ましい興行的な大成功を収めたうえに、同国のアカデミー賞たるゴールデン・ビートル賞で観客賞を受賞した。驚きに満ちあふれた“北欧版『フォレストガンプ』”とも呼ばれ、ヨーロッパ各国を席巻した必見の話題作が、いよいよ日本上陸を果たす。 20世紀の要人たちと交流し、歴史の流れを変えた映画史上最高齢ヒーローが登場。 人生、いくつになっても楽しめる!格別の元気をくれる北欧エンターテインメント! 幼い頃に両親を相次いで亡くした主人公アランは、少年時代に独学で身につけた爆破物の専門知識を生かし、スペイン内戦のさなかにフランコ将軍と、第二次世界大戦下にトルーマン合衆国副大統領と、ソ連の独裁者スターリンと対面。さらに東西冷戦時代には米ソの二重スパイとなり、レーガンやゴルバチョフのもとで働くことに。それなのにアラン自身は、政治的な野心も宗教的な信念も一切なし。ただのウォッカ好きのノンポリ爆弾男が、すべて成り行きまかせで激動の20世紀を生き抜いていく。まるでホラ話のようにデタラメなストーリーだが、常にひょうひょうとしていて憎めず、人を食ったような天然ボケを連発するアランの人柄に、なぜか魅了されずにいられない。とりわけアランと歴史的な要人たちが織りなすエピソードの数々には、これもでかと抱腹絶倒のユーモアが満載されている。 そんなアランの波瀾万丈の“過去”を解き明かしながら、ロードムービー風に展開する“現在”のパートも見どころがたっぷり。行き当たりばったりの旅の中で社会のはみ出し者たちとめぐり合ったアランが、彼らと家族のような絆を育んでいくそのドラマは、「人生なんて、何とかなるさ」という究極の楽観主義に貫かれている。過去の失敗をくよくよ引きずったりせず、ひたすら自然体で今を楽しみ、何の道標もなく未来へ歩み出す。そんな無敵の100歳の老人の摩訶不思議な生き様が、いつしか観る者にかけがえのない元気や幸福感をもたらしてくれる本作は、まさしく映画史上最高齢のヒーローが魅せる人生賛歌なのだ。 またアランを演じたロバート・グスタフソンは、“スウェーデンで最も愉快な男”と称されるほど多芸のコメディアンにしてベテラン俳優。肩の力が抜けきったその型破りなまでにユーモラスな妙演には、老いも若きも圧倒され、喝采を贈りたくなるに違いない。前代未聞の面白おかしさ、そしてこのうえない滋味に富んだ北欧エンターテインメントの登場である。 inシネマクレール 2014年12月7日 ★★★★☆ 「悪童日記」 美しい双子は頬をくっつけて眠る。そして同時に目を覚ます。 2人はお互いが分身であり、離れ離れには生きることが出来ない生き物である。だから、最後に「訓練」と称して、1人は亡命の道を選び、1人は祖国に残った意味がわからない。それは悪童の道ではなく、老練された大人の判断なのではないか。 その他、いたるところに極東の日本ではわからない「前提事項」(特にハンガリーの歴史的な事情)が多すぎて、美しく緊密な脚本であることはわかるのだが、そして「戦争の現実」を見事に写し取っていることはわかるのだが、心は動かされなかった。ヨーロッパ人ならば、違うかもしれない。 (解説) 第2次世界大戦末期、双子の「僕ら」は、小さな町の祖母の農園に疎開する。 粗野で不潔で、人々に「魔女」と呼ばれる老婆の下、過酷な日々が始まった。 双子は、生きるための労働を覚え、聖書と辞書だけで学び、様々な“練習”を自らに課すことで肉体と精神を鍛えていく。 そして、目に映った真実だけを克明にノートに記す――。 両親と離れて別世界にやってきた双子の兄弟が、過酷な戦時下を、実体験を頼りに独自の世界観を獲得し、自らの信念に基づきサバイバルしていく。 なんとしても強く生き抜く彼らのたくましさは、倫理の枠を超えて見るものを圧倒し、希望の光をも示してくれるだろう。 ハンガリー出身の亡命作家アゴタ・クリストフによる原作は、彼らの日記という体裁をとり、殺人も躊躇しない彼らの行動が簡潔につづられたもの。 1986年にフランスで刊行されるとほぼ口コミによりベストセラーとなり、40カ国以上の国で翻訳され、全世界そして日本を熱狂の渦に巻き込んだ。 数々の文学賞に輝いた珠玉の小説の映画化は、これまでポーランドのアグニェシュカ・ホランド監督(『ソハの地下水道』)やデンマークのトマス・ヴィンターベア監督(『偽りなき者』)などが映画化権を獲得しながらも、現実に至らなかった。 この、映像化不可能と言われてきた作品が、遂に出版から30年を経て、見事に映画に変換された。 作家の故郷であるハンガリーのヤーノシュ・サース監督が遂に映画化した本作は、カルロヴィ・ヴァリ映画祭でグランプリを獲得したほか、 アカデミー外国語映画賞のハンガリー代表にも選ばれた。また、名撮影監督クリスティアン・ベルガー(『白いリボン』)のカメラが、田園の美しい陽光とともに、人間たちの心の闇を、陰影深く描き出している。 inシネマクレール 2014年12月14日 ★★★☆☆ 「MIRACLE デビクロくんの恋と魔法 」 今日はミラクルの日。一日に五本の梯子予定。トーホーシネマズの一ヶ月フリーパスポートをゲットしました。さて、一ヶ月の間に何本観れるか挑戦。ということで、たいしたことない作品は軽く書きます。これはとりあえずその第一作。 典型的な「アイドル」「クリスマス」「片思いが叶う恋愛」映画。 (解説) 漫画家になる夢をあきらめず、書店員としてはたらく光(ひかる)(相葉雅紀)。光の幼なじみでオブジェ作家の卵の杏奈(あんな)(榮倉奈々)。杏奈の仕事仲間で世界的な照明アーティストのソヨン(ハン・ヒョジュ)。光の大学の同級生で超売れっ子漫画家の北山(生田斗真)。そして、優しすぎて気が弱い光にしか見えない、相棒の"デビクロくん"――。クリスマス・イブの夜、恋と夢のはざまで揺れ動く4人の片想いに、デビクロくんが起こす素敵な≪奇跡≫とは!? 監督 犬童一心 出演 相葉雅紀、榮倉奈々、ハン・ヒョジュ、生田斗真 in TOHOシネマズ岡南 2014年12月18日 ★★★☆☆ 「寄生獣」 新一と母親との絆は原作よりも丁寧に作られており、監督の演出意図が伺える。基本的に原作に忠実。どのように決着するか、で評価は分かれるだろう。 東出昌大の顔の表情の「力演」(でも半分はCG?)が注目出来る。でも、宣伝でもチラシにも何処にもこれが「前編」だとは出ていなかった。アベノミクス張りの詐欺宣伝である。 (解説) ある夜、海辺にパラサイトという小さな寄生生物が流れ着く。その寄生生物は人間の脳を乗取って肉体を操り、他の人間を捕食し始める。平凡な高校生活を送る泉新一にも1匹が寄生しようとしたが、新一を襲った寄生生物は脳を奪うことに失敗し、不本意ながら右腕に寄生することとなった。新一は周囲の人間に真実を打ち明けることも出来ずに悩んでいたが、やがて新一とパラサイト・ミギーは友情に近いものを感じるようになっていく。しかし、新一とミギーの前には他のパラサイトが現れ始め、次々と攻撃をしかけてくる。そして新一の幼馴染の同級生・里美にも危機が訪れる。 ※PG12 監督 山崎貴 出演 染谷将太、深津絵里、橋本愛、東出昌大 in TOHOシネマズ岡南 2014年12月18日 ★★★★☆ 「フューリー」 基本的に厭戦映画である。たった一台の戦車で300人のドイツ兵と戦ったとなれば、英雄物語であるが、それらの兵士が占領村の女子を犯したという描写ともとれる挿話を挟み、英雄視を避けている。 「平和は理想だが、戦争は残酷だ」という一点を言いたいがために、映像という武器は様々な戦争描写を繰り返す。アメリカにとっては、これは過去の物語ではなく、「戦勝国なのに、泥沼の地獄を彷徨う」戦争は、現実の話なのである。日本がこのような映画を作らないことを切に願いたい。この日の鑑賞作品の中で、最も良かった。 ■ あらすじ 1945年4月、ナチスがはびこるドイツに総攻撃を仕掛ける連合軍に、ウォーダディーというニックネームのアメリカ人兵士(ブラッド・ピット)がいた。カリスマ性のあるベテラン兵士である彼は、自らフューリーと名付けたアメリカ製の中戦車シャーマンM4に3人の兵士と一緒に乗っていた。そんなある日、ウォーダディーの部隊に新兵ノーマン(ローガン・ラーマン)が加わることになり……。 ■ 解説 ブラッド・ピットと『サボタージュ』などのデヴィッド・エアー監督がタッグを組み、ナチスドイツ相手に戦車で戦いを挑む男たちの姿を描く感動の戦争ドラマ。第2次世界大戦末期、戦車を駆使して敵軍に立ち向かう5人の兵士たちの過酷なバトルを追う。『欲望のバージニア』などのシャイア・ラブーフや、『ウォールフラワー』などのローガン・ラーマンらが共演。アメリカとドイツ双方が誇る戦車の激突はもとより、強い絆で結ばれた男たちのドラマが琴線に触れる。 ■ キャスト ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル ■ スタッフ 製作総指揮: ブラッド・ピット 監督: デヴィッド・エアー in TOHOシネマズ岡南 2014年12月18日 ★★★★☆
2015年01月06日
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台湾から昨日帰って来ました。旅レポートはまだ先になりますが、とりあえず読書レポートを(^_^;) 「台湾一周!安旨食堂の旅」光瀬憲子 双葉文庫 2014年の年の瀬の台湾行の飛行機の上で読み終えた。読み終えて、私の台湾旅行の日程が変わる予感を覚えた。 ーーこの女性が行った、台湾の各地方のディープな旨い店をなぞって歩く旅もいいのではないか、と。 彼女はいわゆる定番の、事前に綿密に調査したその町の1番店には行っていない。友だちやその町の若者、タクシー運転手の助言を得ながら、偶然に頼る処もありながら、旨い店にありついているのである。そして必ず安くて旨い店にありついている。そこに私はリアリティを感じる。 台湾人と結婚しながら、一子を担いで離婚して、苦労しながらも、再び台湾を発見している、その人生が、文章の行間から滲みでるのもいい。(2014.12.29記入) このあと、私は旅の当日に気が変わり彰化で四軒、新竹で二軒、台北で三軒の店を回ったのである。流石に一つたりとも外れはなく、著者の食べ歩きをなぞることで、地方色のある旅も出来たのでした。 彰化のアサリ麺の店では、この店の看板娘に写真が載っていることを教えると、初めて知ったのか、とっても喜んでいました。 ただ、八割ぐらいの割合で去年の一月ごろの取材のはずなのに5元も値上がりしていました。台湾の物価上昇もたいへんなようです。(2015.1.3記入)
2015年01月04日
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