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「STOP!戦争する国づくり 沖縄・米軍新基地」2014日本平和大会実行委員会 11月6日から、沖縄に行くことになりました。そうです!知事選への応援です。今年は日本平和委員会も毎年開催している平和大会を中止してまで、この知事選勝利のために全国の力を結集しようと呼びかけています。人も金も、です。まさか行くとは思わなかったけど、行くからには全ての時間を選挙に集中します。もちろん、初めての沖縄選挙みて来ます。かなり本土とは違うというウワサ(^_^;)。 毎年発行されている日本平和大会パンフは沖縄学習パンフとして200円で出されています。いつも感じますが、現代の平和情勢の最も詳しくわかりやすいパンフです。お近くの平和委員会から是非とも購入してください。 その一部を二回に分けて紹介します。専門用語オンパレードですが、しっかり読んでください。われわれの命と生活に直結するとんでもない内容です。 冒頭の集団的自衛権批判は割愛します。パンフが書かれた7月段階で判明している新ガイドライン(日米防衛協力のための指針)の内容が書かれていました。その通りになったと思います。(「周辺事態」での対米支援を中心にした内容→集団的自衛権行使・多国籍軍支援を地球的規模で) 米高官の思惑に、彼らのホンネがあります。 それを受けて自衛隊の大改造が進められています。 「防衛計画の大綱」では、陸海空の自衛隊が一体になって、いつでもどこにでも、外に機動的に飛び出して行ける戦力にしようとしています。これを「統合機動防衛力」といいます。 このため、陸上自衛隊は、全国に15ある師団(8000人規模の部隊)と旅団(4000人規模の部隊)のうち7つを、何か事があったらすぐに遠隔地に展開して戦闘が出来る「機動師団・機動旅団」に変えようとしています(上の写真)。 それぞれの師・旅団の中心になるのが「即応機動連隊」です。その連隊は、重い戦車ではなく、輸送しやすい軽量の機動戦闘車(99両配備予定)などを中心に編成され、輸送機などに載せて素早く紛争地に投入し、戦闘が出来るようにするのです。 また、7つの機動師・旅団とは別に、海から陸へと直接上陸して攻め込む事が出来る水陸両用車52両を配備する「水陸機動団」が長崎県・佐世保に新設されます(3000人規模)。それは、敵地にまっさきに「殴りこむ」米海兵隊のような部隊です。 これらの部隊を素早く運ぶための輸送能力も、海と空で大幅に強化されます。 海上自衛隊では、「ヘリ空母」と呼ばれる「おおすみ型」大型輸送艦(3隻)を改修し、水陸両用車を載せやすくします。さらに小野寺防衛相は、米軍の強襲揚陸艦のような「多用途輸送艦」の導入を検討すると言っています。 強襲揚陸艦とは、新型輸送機オスプレイやヘリコプターを載せ、また大量の海兵隊員や水陸両用車などを載せて、真っ先に敵地に殴り込む作戦を行うための大型艦です。 空ではこれまでの主力輸送機CIとくらべて最大積載量が3.75倍、航続距離が約4倍のC2輸送機を、10機導入する計画です。 また航空自衛隊は、8月1日に「敵基地攻撃能力」(海外の基地を先制攻撃する能力)を研究・教育・訓練するための航空戦術教導団(司令部・横田基地)を新たに編成し発足しました。「敵」のレーダーや攻撃をかいくぐって、他国を攻撃する態勢をつくろうというのです。 (私の感想) これの狙いがアメリカの「侵略」戦争を助けて、「海外で戦争をする」ための「軍隊」つくりにあるのは明らかです。9条からここまで「遠い」処に、今まさに「これから」行こうとしているのです。ネットウヨの云う「尖閣諸島危機に対応するため」という世迷い言に与する人がいるとは思えないけれど、あの小さな島に果たしてこれだけの装備が必要でしょうか?秘密保護法でホンネを隠して、いざことが起きても事実を隠して、既成事実という「現実」のみを積み重ねていこうとしています。ネットウヨの云う「現実主義」は「現実に流されようぜ主義」です。 こうした軍拡をすすめるために、安倍政権は2014年度から5年間で約25兆円の軍拡をすすめる計画です(中期防衛力整備計画)。 (私の感想) アベノミクスの正体はここにもあり。まさに、消費税増税を止めて、福祉を充実させ、雇用を拡大して、不況を脱出するための「財源」はここにもある!
2014年10月31日
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これは見なくては! NHK「スタッフの部屋」から 人を幸せにする経済 投稿時間:2014年10月29日 16:31 | 投稿者: | 10/30のクローズアップ現代は、「人間のための経済学 宇沢弘文 格差・貧困社会への処方箋」です。 プレビューを見てきました。 「経済学者」と聞くと、「話が難しそう」「何をしている人なのかわかりにくい」と思ってしまうのは私だけでしょうか。でも、宇沢さんの言葉や行動、そして宇沢さんに影響を受けた方々の活動を追ったVTRを見て、「なるほど。人が幸せに暮らすための世の中のしくみを考えた方なんだ」ということが伝わってきました。 先月86歳で亡くなった宇沢弘文さん。経済学を志したのは、一冊の本「貧乏物語」と出会ったことがきっかけでした。20世紀初頭、世界で最も豊かだったイギリスで猛烈な勢いで貧困が拡大していることを指摘したこの本を読み、資本主義=むき出しの市場競争を放置すれば、必然的に格差が拡大することに気がついたと言います。「格差」と言えば、最近フランスの経済学者トマ・ピケティ氏が書いた「21世紀の資本論」で、資本主義と格差の関係が指摘されていますが、宇沢さんは今から半世紀以上も前にこの矛盾に気がつき、すべての人が幸せに生きる社会を作るにはどうすればいいか研究を続けました。 そこで提唱したのが、「社会的共通資本」という考え方です。ちょっとわかりにくい概念ですが、医療や教育、自然など人が生きていく上で必要不可欠なものは市場競争から切り離す。また、その運用、つまりソフト面は官僚や役所に任せず、市民が自主的に行うというものです。番組ではこうした“宇沢イズム”を受け継いだ様々な人の活動を取材しています。築100年の古民家を大学生と地元住民が一緒になって再生し、地域の交流の拠点にした例。被災地の小学校を地元の人たちとともに作り上げた例。活動に携わる人たちの充実した笑顔が印象的でした。そこには、お金でははかれない“豊かさ”が確かにあるようです。 人口減少社会、地方の再生など、「クローズアップ現代」で取り上げてきた様々な課題を解く鍵が、宇沢さんの哲学にあると感じました。
2014年10月29日
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「ビック・イシュー249号」をゲットしました。今回の表紙は「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」「レイルウェイ 運命の旅路」のニコール・キッドマン。 「グレース・オブ・モナコ」は今年度のマイベスト10に入る出来でした。内容は映画評を読んでもらうとして、女優人生としてのニコールの生の声が聞けて良かった。華やかな瞬間と、孤独な時間、二つが交互にやってくるキッドマン。華やかな美人イメージとは裏腹に、彼女の出演映画は驚くほどにインディーズ映画が多い。アカデミー賞を獲った「めぐりあう時間たち」も、下手をするとインディーズの仲間に入れられてもおかしくない作品だった。「私自身は自分を性格俳優で、監督のビジョンを形にする道具だと思っている」ここが吉永小百合とは全然違う。 特集は「空き家は自由空間」。尾道の「空き家再生プロジェクト」が取材されていた。今年尾道を 旅して、代表の豊田さんがいうような「ガウディハウス」に似た建物にたくさん出会った。 また、ゲストハウス「あなごのねどこ」(ものすごく間口が狭い民宿?)もたまたま写真に撮っていた。プロジェクトの一環で、若い担い手が働ける雇用環境つくりだそうだ。ちょっと旅で通り過ぎただけではわからない背景が読めるのもビック・イシューの魅力かな。 この雑誌にはよくちょっとだけ弱い心を持っている人たちが「気軽に」登場する。一人ひとりにさまざまな物語があって、それを読むことでちょっとだけ安心する。勇ましく刺激的で悲惨な物語が跋扈する他の雑誌とは大きく違うところである。例えば「読者の声」にもこんなのがあった。 245号特集「今、森をめざす」の人生を変えるツリークライミングの話が心をとらえた。 私は子どもの頃おてんばで、よく木に登っていた。両親が離婚し、心が空白状態だった。木の上から下を見下ろすのは、本当に気持ち良かった。しかしある時こっそり隣の柿の木に登っていて、おじいさんにひどく叱られた。「柿の木は折れやすいから、絶対に登ってはいけない!」と。そして柿の実をたくさんくれた。柿が目当てと思われたのだ。 それから木に登るのは止めた。おじいさんと親しくなり、いろいろな話を聞かせてもらって、精神的に落ち着いたのだ。(55歳、会社員、東京) 人間という生き物はものすごい不思議な生きものだと思う。ちょっとしたことで壊れてしまうけど、ちょっとしたことで途轍もない価値を生み出す「偉人」にもなれる。「ホームレスの仕事をつくり自立を応援する」この雑誌の価値は、そんな処にもあるのだろう。
2014年10月29日
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「ランチパスポートおかやま」月刊タウン情報おかやま 1008円 期間はもう終わったので、紹介しても意味は無いのですが、せっかくこまめに写真を撮ったので記録のために載せます(^_^;)。ともかく当たり外れがある。正規の値段で食べてもいい店もあれば、悪評を振りまきたいような店もあった。 場所はだいたい東から順番に。 評価のめやす ★ 500円の価値どころか、頼まれてももう来ない ★★ 500円の価値か、それ以下。 ★★★ 本来の値段の価値なし。600円くらいか。 ★★★★ なんとか本来の値段くらいの価値あり ★★★★★ とっても満足。この出会いを演出してくれたパスポートに感謝 カフェフルリール ★★★ nikku stand ニックスタンド ★★★★ クレド岡山3階 2回行った 88cafe ★★★ TORKARI トルカリ ★★★★ 医大前商店街 つね屋 ★★★★ なんと12時半に限定30食が売り切れた(北区中仙道)でもそんなにたいしたデミカツとは思えなかった。 サーティカレー岡山本店 ★★★ 中華料理ハルピン ★★★★★ 品数多く、味もOK 珈琲館 岡南店 ★★★★★ 3回行ったのはここだけ。本格的コーヒー付きで東宝シネマズの待ち時間にちょうど良かった。昔ながらのホントのナポリタン。 喫茶プラザ ★★★★ 岡山中央卸売市場内にある。エビは新鮮、量もある。けれど、平凡。 (「ランチパスポート」ここから倉敷市) Pia sapido ピアサピド ★★ パンはお代わり自由だけどグラタンしょぼい 中華料理チャイナ ★★★ お好み焼工房 だだっ子 ★★★★ これがお好み焼き⁉この独創性がすごい CAFEREST セブン ★★ 月の黒虎 ★★★ CAFE LaLa カフェララ ★ ホルモンうどん定食なんだけど、生焼けのホルモンを食べさせられた ミルククラウン ★★★★ 二回行った。カレーのご飯は圧力鍋で炊いた玄米食 カレーのチャンピオン水島店 ★★★★ 本来はチキンカレーだけど、切れたということでカツカレーを食べさせてくれた。そのサービス精神に。
2014年10月28日
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まるで後出しじゃんけんです。夏と秋の国会で分かったことは「集団的自衛権行使の根拠も特定秘密の対象になるということ」でした。秘密保護法の運用基準も「閣議決定」されましたが、そこでもやっぱり「どんな秘密かは秘密」な秘密保護法でした。記者も官僚も国会議員も特定秘密を知らされないし、告発も出来ないことが明らかになりました。 特定秘密保護法と集団的自衛権の解釈改憲、混ぜるとこんなに危険なんだと、「あすわか」がわかりやすいチラシを作ってくれました。 こんな政府、ホントにホントに退陣しかありません。わたしたちの「いのち」が危険にさらされているのです。
2014年10月27日
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「昭和二十年夏、僕は兵士だった」梯久美子 角川文庫 もう駄目だと思ったとき、ズタズタに切れたクレーンのワイヤーロープが何本もぶら下がっているのに気がつきました。指くらいの太さです。思わず、その一本に飛びつきました。 うまくつかまることが出来て、反動をつけて甲板のへりにしがみつこうとしました。すると、わたしの脚に、他の誰かがすがりついてきたんです。 二人だったか、三人だったか。その重さで、ずるずると下に落ちていきそうになります。そのまま落ちれば、下は燃えさかる船底です。 わたしはどうしたか。 しがみついてくる者を、蹴り落とし、振りほどきました。必死でした。芥川龍之介に「蜘蛛の糸」という小説がありますが、まさにあれと同じです。(82p) 考古学者の重鎮、大塚初重氏の初めての戦争体験の本格的インタビューである。1926年生まれ。海軍一等兵曹として乗り込んでいた輸送船が二度撃沈され、二度とも九死に一生を得た。この本には、他に金子兜太、三国連太郎、水木しげる、池田武邦のインタビューがある。 この壮絶な体験の前に、なんと言っていいのかわからない。このインタビューがなされたのは氏が80歳の頃。よくお年寄りは戦争体験のことは黙して語らない、ということを聞く。「戦争は二度としてはいけない」と強く思っていたとしても、である。こういうのを読むと、その気持ちが少しわかる気がする。 現在、戦争を体験した最後の世代が次々と鬼籍に入ろうとしている。認知症を患っている方も多いが、80歳代でまだまだ矍鑠(かくしゃく)としている方もおられる。 その方たちの話を聴く最後の「とき」が来ている。 2014年10月22日読了
2014年10月26日
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「散歩もの」原作久住昌之 画谷口ジロー 扶桑社文庫 今さら「孤独のグルメ」を買うのも恥ずかしい気がした。けれども、谷口ジローの作画を手にしたいという欲望がふと湧いて、文庫本にしたらその魅力は半減することを知りながらも、同様の作品を買ってみた。「こういう」散歩が大好きだということも買った動機の中にある。 ここにあるのは、健康のための散歩ではない。近所や仕事先からの帰りなどの近めのお出かけではあるが、すべて「発見」を愉しむ散歩である。そういう意味では、私の日帰り旅や一人旅先で行う「散歩」とほとんど同じだ。 後書きで、原作者は三つの決め事をしたと書いている。 (1)調べない (2)道草をくう (3)ダンドらない 私が旅先で厳密にそれを守るのはむつかしいが、しかし私は大まかにそういうことをしている。久住さんはそのことを「日常生活の隙間」だと言っている。私は「生きていることの実感」だと言いたい。 文庫本の絵からも、谷口ジローの画力はひしひしと伝わってくる。久住さん曰く、一コマに一日かけているコマがかなりあるという。日本の職人技と芸術作品は、紙一重のものがかなりある。思うに、谷口ジローのマンガ(原稿ではなく)単行本はその類だろう。そして、第五話の真夜中散歩の画は、文庫本にしたら潰れてしまうような画が、谷口ファンの印刷屋の頑張りにより、かなり残っているらしい(部屋の灯りの微妙な表現が素晴らしい)。思うに、それも印刷屋の職人技だろう。 2014年10月22日読了
2014年10月25日
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那岐山の紅葉が始まったばかりの10月19日、県平和委主催で日本原基地調査を行い、県南県北から10人が参加しました。 調査の始めに東地区入口内にある宮内神社で、祭の準備をしているお年寄りに会い、少し話を聞くことができました。この方は、1970年の日本原基地闘争の生き残り(←過激派ではありません。普通の農民。念のため)。那岐山に対する105ミリ榴弾砲の撃ち込みを阻止するために立て籠もった農民たちの最後に残っていた三人の一人だということが判明しました。当時を知る人が老齢化する中で「日本原の闘いをなんとかして残す必要があるね」と参加者の間で盛り上がりました。 この日は残念ながら、東地区しか行けなかったため、迫撃砲射座、新東着弾地、対戦車射場、拳銃射場の状態を近くまで行って確認しました。 この日は駐屯地が開放記念日になっていて、戦車や榴弾砲などは確認できませんでしたが、一セット37億円もする「短SAM」(81式短距離地対空誘導弾)は覆いが取れてよく見えました。 午後からは民医連の学習グループとの合同で、勝田郡平和委員会の森藤政憲氏から日本原基地の一年間の動きの報告がありました。 基地内で、新しい施設は出来ていませんが、無人偵察機の訓練が2010年に続き2013年も行われました。 注目すべきは、防衛大綱、中期防の見直しにより日本原に駐屯している戦車中隊、特科隊の削減が噂される中、奈義町議会の中に「オスプレイを日本原に呼んだらどうか」という声が出始めていることです。次回日米共同訓練があれば、必ず米軍のオスプレイがくることが見込まれるため、反対の世論を盛り上げていくことが必要になってきています。 神奈川県厚木基地近くから転居してきた女性は「もしオスプレイが奈義にきたら、騒音がひどい座間・厚木のようになってしまう」と心配します。 基地調査をした会員の感想では、「改めて日本原基地が人のいのちを大切にしない場所だと思った」との声や「駐屯地の開放で、戦場での実践的な訓練展示があったり、戦車に子どもを載せたりしていた」と自衛隊の広報の強まりを懸念する声が相次ぎました。
2014年10月24日
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「魏志倭人伝の考古学」西谷正 学生社 魏志倭人伝に登場する国々、帯方郡から邪馬台国に至る各国の過去から最新の発掘調査を解説した本。 特に帯方郡や狗邪韓国の発掘調査結果は、なかなか解説書がないだけにたいへん貴重だった。 全部目を通していないが、参考になった処をメモ。 ●帯方郡の位置はソウルの近くと北朝鮮内と二つの説がある。ソウル南の風納土城は行ったことがある。しかしそこは、発掘結果百済初期の都の遺跡らしい。結果、帯方郡の場所は、楽浪郡から南70キロ、現在北朝鮮領土内の智塔里土城らしい。近くに帯方郡太守ゆかりの墓がある。邪馬台国はここから1万2千余里である。 ●馬韓の遺跡として勒島遺跡。人骨のそばから卜骨出土。鹿骨で作った少刀。半両銭(漢の文帝5年、紀元前108年)楽浪郡土器。弥生土器。無文土器。 ●狗邪韓国は最初は良洞里遺跡の場所が中心、やがて現在の金海の中心部、大成洞遺跡に移る。 ●金海会けん里貝塚からは対馬イト国からも出土する土器。後漢の銅鏡。 ●良洞里遺跡。木槨墓から板状鉄斧、奴国産の鏡、漢の鏡、轡(朝鮮・日本で最古)、「魏率善韓はく長」の青銅製の印(魏の時代、王のクラスの二ランク下) ●大成洞遺跡。最初は良洞里遺跡の幹部の住居地だったが、やがて王の墓になる。 ●池内洞遺跡。府院洞遺跡より東へ3.5キロ。小型の甕棺。九州の弥生土器を転用。 2014年10月17日読了
2014年10月22日
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「タイピスト!」 痛快な女子スポ根タイピスト映画です。 話の大筋は田舎出の女の子が、都会の紳士に出会ってみるみるうちに自信に満ちあふれた素敵な女性に変身して行くというもの。これだけを聞くと「マイ・フェア・レディ」みたいですが、私は強烈に日本の少女マンガの名作のことばかり思い出していました。その名は「エースをねらえ!」。ドジで不器用なローズは、鬼コーチのルイのことを最初は嫌っているけれども、やがては愛するようになってゆく。その頃は秘められた才能が開花し、ローズは世界的な選手になっているのであった。しかし、フランス大会に優勝した時点でルイは更なる高みを目指すために自らコーチを退くのであった。どうでしょうか?宗方コーチとひろみの関係に見えないでしょうか。種目はテニスではなくて1950年代にホントにあったタイプの早打ちです。地方大会から仏大会、そして世界大会inニューヨークと、見事な編集で全く飽きが来ません。 同時に野暮ったい50年代ファッションで始まったローズがどんどん美しくなってゆくのも見ものです。大笑いはしないけれども、上品な笑いと上品なエッチがあって、当時のファッションとポップな音楽もそれなりに現代的な味付けになっている。さらには、フランスらしいエスプリも効かしています(「アメリカにはビジネス、フランスには愛を」などの台詞)。 ヒロインのデボラ・フランソワはタルデインヌ兄弟監督がカンヌグランプリを受賞した「ある子供」に、少女のまま赤ちゃんを生んだ役として出ていたけどそのあと注目されていませんでした。今回は蛹が蝶になる様に変身していきました。注目するべき女優の誕生です。鬼コーチルイ(ロマン・デュリス)の過去に、第二次世界大戦のフランスレジスタンス闘争の影が残っているのも、ヨーロッパ映画らしい設定でした。今回は久しぶりにフランス映画の秀作。秋を友だちと愉しむには、いい映画です。 (監督 レジス・ロワンサル、2013仏作品、レンタル可能)
2014年10月22日
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〜〜 「鋼の錬金術師 全27巻」荒川弘ガンガンコミックス 名作だといろんな人(宮部みゆきやまろさん)が言うので、読み始めたら、久しぶりに手強いマンガだった。手強さで言えば、萩尾望都「ポーの一族」級である。 あらすじや世界観はとうてい一言では語れないので割愛する(^_^;)。 このためだけでは無いのだが、インターネットカフェに6回ほど通ってしまった。科学と魔法、等価交換の法則によって物質を凡ゆる物に変化させるだけではなく、生命をも「賢者の石」に集約し、更にはそれを元手に世界を統べようとする試みは、実はマンガの中ではなくて、資本という運動として現実世界でも貫かれていることを、幼い読者はいつの日にか知ることがあるかもしれない。 それならば、最終巻で語られる「等価交換を否定する新しい法則」も、現実世界にはあることを、やがて読者は知ることが出来るだろう。人間という生き物が持つその不思議な「能力」のことを。それがいわゆる「価値」がこの世界で無限に増えている源泉なのだと言うことを。 いや、作者はそこまでの意図を明確に持って描いたわけでは無い。けれども、こういうマンガが成立すること自体が、既に「等価交換」を否定していると思うのは、私だけだろうか。 2014年10月16日読了 (そうはいっても、Webより導入部のあらすじのみ) 『鋼の錬金術師』 作者:荒川弘 錬金術が科学として発達した世界にある軍事国家「アメストリス」 病死した母を錬金術の禁忌「人体錬成」で蘇生させようとした代償として左足を失った兄エドワード・エルリック(エド)と全身を失った弟のアルフォンス・エルリック(アル)兄弟。 エドはアルの身体を取り戻すため「国家錬金術師」となって錬金術の基本原理である等価交換の法則を無視してわずかな代価で莫大な錬成を行うことができるようになるという「賢者の石」を探す旅にでる。
2014年10月20日
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「ビック・イシュー248号」ゲットしました。スペシャルインタビューは、見かけとは違ってとってもしっかりしている若者「ソウル・フラワー・ユニオン」。全然知らなかったし、音楽はどうしても興味湧かないので、割愛。 特集は「いのち喜ぶ」。高齢者支援の、新しい「発想」を取材していた。 富山県のデイケアハウス「にぎやか」はお年寄りだけでなく、赤ちゃんから障がい者、近所の住人まで利用出来る。政府の改悪により、要介護の人しかデイケアセンターに入所出来ない仕組みが作られつつあるなかで、真逆の方向に行く。お年寄りにも、それぞれにも自然と役割が出来る。社訓は「死ぬまで面倒みます。ありのままを受け入れます。いいかげんですんません」。結果、写真にあるように、誰が利用者で、誰がスタッフかわからなくなる。 現在国内の認知症の患者は480万人、潜在者を含めると800万人時代と言われている。介護の現場では、患者との意思疎通が図れない問題が広がっている。そんな中で注目されているのが、カナダのイヴ・ジェストさんたちが提唱している「ユマニチュード」という方法。キチンと学べば、数時間で劇的に改善されるという。「これは魔法ではありません。再現可能な技法」だとイヴさんはいう。その時に思い出したのは、「雲は答えなかった」(是枝裕和)の山内豊徳氏の「福祉とは抽象的な概念ではなく、文化であり、行為である。福祉とは建物や機構ではなく、何よりも人であり、人の技術である」という言葉である。介護者の人格や献身が問題なのではなく、技術なのだ、と。 もう一つ面白いと思ったのは、六車由美さんが提唱している「介護民俗学」。思い出話を「聞いてあげる」ではなく、「聞かせてもらう」。実際民俗学の中でも素晴らしい成果をあげているらしい。蚕の鑑別を行う「鑑別嬢」、職業婦人の花形だった「電話交換手」、日本全国に電線を引くために各地を家族とともに移動し続けた男性。都市民俗学の成果としてたいへん興味深い。「驚きの介護民俗学」(医学書院)読まなくちゃ。 2014年10月15日読了
2014年10月19日
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「雲は答えなかった 高級官僚 その生と死」是枝裕和 PHP文庫 90年12月、環境庁のあるエリート官僚が水俣病訴訟の最中に自殺した。 山内豊徳は東京大学時代に小説を何度も応募して落選し、一方当選して文壇にデビューしたのが大江健三郎だった。彼の青春時代の大きな挫折である。一方彼は、国家上級公務員試験に2番で合格、出世コースに乗る。しかし彼は厚生省という、あまり人の行きたがらない処に入る。 彼はそこで数年間、大きな生き甲斐を感じる仕事に出会う。 「福祉のしごとを考える」(中央法規出版)の文章を読むと、生活保護行政への考え方は極めてまともだ。昨今の生活保護パッシングのことを考えると、「幹部候補生の役人にこういう考えの人もいるのか」と驚きさえ覚える。 私は答えてやった。「教えてあげよう、それはね、お前の新しい感情のためなのだ。お前に起こった新しい絶望、そしてそれは何故起こったのか、お前は知るまい。今日の敗北がお前をそんなに苦しめるのを」 雲は答えなかった。私は淋しい気持ちで続けた。 「そして絶望は消えるときがある。しかし敗北はどうにもならない。敗北によって変えられた生活はどうにもならないのだ。お前はまだいいさ、そんなとき、お前自身が消えてしまうのだから。しかし人間はいつまでも生きている。敗北に痛めつけられても耐えていなければならない。絶望にもよろこびにもどんなに苦しんでも人間は生きている。それがどんなにあわれなことか。少なくとも私にとってはまるで気が狂いそうなのだが」(262p) 1953年16歳のときの創作断片である。彼は自分の作った詩や作文を、小学生の時から死の直前まで自ら整理し、おそらく何度も読み返していた。優しきエリート官僚は、学生時代から何度となく読み返されたであろうこの断片を、90年の国の水俣病和解勧告拒否という現実の前に、新たに読み返し、そして極限の敗北感を感じていたに違いない。 この著作は2001年に「官僚はなぜ死を選んだのか 理想と現実の間で」という題で一度文庫化されている。同僚たちが、企業や反対運動の狭間でバランス感覚だけで立ち回っていたのに対して、あと少しで事務次官に届きそうな山内は「しかし」、そういう風に器用に動けてはいない。是枝裕和は云う。「(折衷案を見つけるのが行政の仕事だとしたら)行政の判断は、金と政治力をバックに圧力をかけてくる側に、常に有利にならないだろうか」(144p) 最初の単行本は1992年「しかし…ある福祉高級官僚 死への軌跡」と題して刊行された。「しかし」というのは、山内が15歳の時に書いた詩から採っている。 「しかし」とは、現実社会に対して異を唱える抗議の言葉であり、青年期特有の潔癖さを示す言葉であり、理想主義を象徴する言葉である。山内の人生はまさにこの詩の通り、常に逆接の人生であった。(259p) ここに、是枝裕和は自分自身をも見る。実際、「そして、父になる」の主人公のエリート社員は、その性格の優しさを最後には露呈し、敗北宣言をして、「しかしね、パパはここから始めたいんだ」と言って終わるのである。 この著作の元になった著者の映像処女作フジテレビドキュメンタリー「しかし…福祉切り捨ての時代に」(91年3月12日)は、まさに「その作家の全てが込められていた」のではないか。映画監督是枝裕和の原点がここにある。DVDを探したが、残念ながら見つからなかった。 今年度のベスト3の一冊になりうる本だった。 2014年10月14日読了
2014年10月18日
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「謎解きはディナーのあとで」東川篤哉 小学館 国立の昔をいまに伝える名所といえば谷保(やぼ)天満宮。関東では最も古いといわれる天神様である。俗に野暮な人を馬鹿にして「野暮天」などと呼んだりするが、その言葉はまさしくこの谷保天満宮=谷保天に由来するともいわれている。だが果たしてこの俗説は本当だろうか。「Yahoo!」で検索してみれば詳しいことはわかるかもしれないが、宝条麗子はいまそれどころではなかった。(87p) この一節を読んでYahoo検索をした人は、おそらく万を下らないだろうと思われる。私は悔しいのでしていない。作者の人を小馬鹿にしたような「策略」に嵌ってしまうからである。 言わずとしれた、2011年本屋大賞の大ヒット作品である。私は受賞後に「試しに読んでやろう」という軽い気持ちから図書館に予約した。それが忘れもしない2011年8月26日だった。え?それなのになぜ今ごろ読んでいるのか、ですって?その時点で予約者は300人を超えていた。私の利用している岡山県立図書館は自慢するわけではないが、来館者数、個人貸出冊数が9年連続で全国トップをとっている。個人貸し出し数・142万冊は、2位(大阪府立図書館)の50万冊を大きく上回る数である。岡山県民の108万人弱が、年間146万冊も借りている。県民一人あたり1.3冊借りてる計算だ。しかし、一つ難点があって図書館が購入する本の冊数は一冊と決まっているのである。よって人気作は下手をすると、このようにまるまる3年以上の長きに渡って待たされるという憂き目に逢う。まあ、私のような読書家になれば、常時30冊を同時並行読書をしているので、待たされてイライラするようなこととは無縁ではあったのであるが。 と、いうような文章を読んで皆さんは頭の隅でおそらくイライラ虫が動き回ったのではないかと思う。作者の東川篤哉はそういうイライラ虫をうまい事エスプリに換えて、この内容的にはありきたりな謎解き小説を味付けしていた。因みに谷保天満宮のエピソードは宝条麗子が上司でエリート意識丸出しの風祭警部を「この野暮天がぁ!」と一喝してやりたい衝動を抑え込むというくだりの伏線であって、本筋の謎解きとは全く関係ない。念のため。 至る所に、表層的に見えている現象を逆転して見せる仕掛けが満載で、お嬢様で刑事の宝条麗子の執事が謎解きをしながらも、執事は宝条麗子を小馬鹿にするという「構成」が、謎解きそのものの構成をもトレースしているという、すんなり読めるのだけど、かなり凝った構成の推理小説でした。 2014年10月10日読了
2014年10月17日
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「ソロモンの偽証第二部決意(下)4」宮部みゆき 新潮文庫 本の扉見開きには「登場人物相関図」がある。全ての登場人物が出ているわけではないが、これによってかなりの人物関係性の整理は出来るだろう。編集者のバイアスがかかっていて、ひときわ大きな文字ポイントで書かれている人物は6人いる。検事の藤野涼子、事件の発端・死者の柏木卓也、弁護人神原和彦、弁護人補佐野田健一、被告人大出俊次、告発状差出人三宅樹理である。そのうち、今までほとんど心情内部が描写されていないのは、神原和彦と大出俊次そして柏木卓也の3人だ。推理小説のセオリーならば、怪しいのはこのどちらかになるのだが、私は大出は除外してもいいと思っている。 今回求められているのは、殺人事件の犯人ではない。なぜ柏木卓也は死んだのか。その真相である。イスラエル建国時の王、ソロモンはその類稀な人格を認められて神から知恵を授けられた。その結果、権威も権力もついた。そのソロモンが嘘をついたというのが、この作品の「キモ」なのだとしたら、人格と知恵のない大出は外れなくてはならない。 ならば、ソロモンは当然生きている神原和彦ということになるが、おそらくそう単純ではないだろう。 柏木の日記はどうなったのか。 小林電気店の叔父さんの証言の行方は。 今後、新たに登場するべき小学校時代の柏木の知人は果たして出て来るのか。 等々に注目しながら、あと一ヶ月気ままに待とうと思う。 2014年10月8日読了
2014年10月15日
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「ソロモンの偽証 第二部決意(上)3」宮部みゆき 新潮文庫 「森内先生も言ってたし、理科の高橋先生も似たようなことを話してた。野田君は、ああいうふうにおとなしく、無気力でダメダメなふりをしているだけなんじゃないか。なぜそんなふりをしてるのかはわからないけど、あれは仮面じゃないかってさ」 文字通り固まってしまうほどに、健一はぎくりとした。 「今のおまえ、カッコいいよ。それが本来の野田健一なんだろ。ずっと隠してたんだな」 理由は聞かねぇーと、先生は笑う。 「学校ってのは生きづらい場所だ。けっして天国でも楽園でもねぇからさ。おまえはおまえなりの処世術があるんだろ。でも、おまえはけっして駄目じゃない」 「ましてやオチコボレでもない」と、和彦が受けた。「さっきの先生は、野田君のことをまるでわかってないって、僕も思った」 「楠山先生はオチコボレなんて言ったんか。バカだねぇ。あの先生の目は節穴だ」 「だけど僕、成績が」と、健一はぎくしゃくと呟いた。 「だからそれも仮面なんだろ。おまえだけじゃねぇよ。珍しくねぇ。優等生になると、もっと生きづらくなるから。そういう奴ってのはね、高校や大学でデビューするの」 「デビューの意味が違うと思います」大真面目で和彦が言った。「でも、わかります」 二人が笑うのに、控えめにびくびくと、健一もちょっぴり参加した。 確かに仮面です。何もかも仮面でした。でも先生。でも弁護人。僕には本当の秘密もある。そして、それだけは仮面じゃない。そっちが僕の本性だったー (487p) 最近の中学生は、優等生であることも隠しておかないと「生きづらい」のか。40年前となんと学生生活は変わってしまったことか。 宮部みゆきの真骨頂は社会派でもSFでも時代劇でもなく、少年少女が主人公になった時の瑞々しさにあると、私は思っている。時代劇やファンタジーでは時々書いていたが、社会派で少年少女が主人公なのは、もういつ以来だろうか。思い出せない。この作品が彼女の最長作品になったのは故あることなのだろう。 宮部みゆきは最初の頃は少年に、やがては少女に対しても、自分の持っている「理想」「純粋性」を投影している様に私には思える。最初の頃はひたすら賢く純粋な少年が登場していた(代表作「ステップファザー・ステップ」)のだが、2000年頃から傷つき悩む少年少女が出始めた。それは、ひとつは社会のそれがそうなのだからもしれない。しかしそれだけではない、彼女自身も傷つき悩んだ成果なのかもしれない、と私は妄想する。そして、この作品では幾人もの主要登場人物が傷つき悩んでいる。長編になる所以である。 この本の新潮文庫でのホームページでは、作者の肉声でメッセージがついていた。彼女の声を初めて聞いたが、そのままアナウンサーになってもいい様な美声だった。それはともかく、「ソロモンの偽証」の意味について彼女は触れていた。 「最も賢い者が嘘をついている。最も正義感のある者が嘘をついている。最も権力と権威のある者が嘘をついている。どれがホントかを読者の皆さんが判断して欲しい」と。 そうか、道理でソロモンと偽証を一緒に検索したら出てこないはずだ。ソロモンが偽証したという伝説があるわけではないのだ。イスラエルの王ソロモンの三つの側面を、宮部みゆきは拝借したわけだ。そうなると、ソロモンに1番近いのは、あの2人ということになる。でも、まさかね。 2014年10月7日読了
2014年10月14日
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「ソロモンの偽証第一部事件2」宮部みゆき 新潮文庫 あの女は今、部屋にいるのかしら。息を潜めてテレビを観ていたのかしら。それとも、とっくにどこかへ逃げ出したかしら。 それにしても、何でテレビはあんなに弱腰なんだろう。未成年だろうが何だろうが、人殺しは人殺しだ。実名を出して、全国ネットでさらしものにしてやればいいのだ。教師たちだって同じだ。こんな事態を引き起こしておきながら、まだ責任をとらずに逃げようとしている連中に、プライバシーも人権もあるものか。 この番組を観ている多くの視聴者が、わたしの意見に賛同してくれるだろう。間違いを正すのに、躊躇ってはいけない。手段を選んでいては、機会を逸してしまう。怖がることはないのだ。メデイアを操ることなんて、こんなに簡単なんだから。(294p) 大長編ではあるが、ドラマの核心は「柏木卓也くんの死は自殺か、殺人か」という処にある。ところが、それを巡ってさまざまな「悪意」が炙り出てくる。 このように呟いている美奈子という女も、夫婦関係が上手く行っていない不満を、隣の美人教師を逆恨みすることで解消しようとするところから出てきた。どうしようもないのは、彼女が自分の悪意を自覚していないことだ。そうして、事件はメデイアを巻き込んで加熱し、不幸な事件(事故)がまた起きることになる。 様々な視点を同時に書き分ける類稀な才能、宮部みゆきの描こうとする全体像はまだ見えてこない。時は91年の夏にかかろうとしていた。 2014年9月28日読了
2014年10月13日
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「ソロモンの偽証 第一部事件1」宮部みゆき 新潮文庫 90年の12月24日、そのとき30歳の誕生日を前日に迎えたばかりの宮部みゆきは何をしていただろうか。長編3作目SFサスペンスの「龍は眠る」を一生懸命書いていたのだろうか。それとも、後に社会派の傑作と言われる「火車」の構想を練っていたのだろうか。私には、何故か彼女には世の独身女性が謳歌していたはずのバブル期のクリスマスイブのイメージが湧かない。あの夜の寒々とした風景は、彼女の記憶だった気がする(←失礼だなぁ)。宮部みゆきがこの夜を起点にしてこの長編を書き始めたのは、この日がバブル崩壊前夜だけとは思えないのだ。もちろん彼女には異才とも言えるカメラアイ(昔の記憶を細部に渡るまで表現して見せる能力)があったので、24年前のこの夜の雰囲気はいくらでも再現出来た。 冒頭の数ページは、まるで独立した短編だ。小林電気店の主人は長いこと電話ボックスで話をしていた中学生の男子が気になって仕方なかった。 三つの事件以来、修造は、この電話ボックスで起こる出来事はー特に、若者たちを巻き込んで起こる出来事はーどんどん世間から離れて穏和な老後を送ろうとしている自分たち夫婦にとっての貴重な"窓"なのだと考えるようになった。そこから見えるものは、どれほど信じ難くてもたぶん真実で、ひょっとすると時代の最先端の心情なのかもしれない。ただしその"最先端"は、怖ろしく先が鋭いが脆いものでできており、ある限られた期間だけ、時代の流れの一端がそこにあるのだろうけど、けっして長続きはしない。というより、ここに映し出される心情が長続きして一般化するような社会だったら、それはもはや社会とは呼べないのだろう。少なくとも、昭和7年生まれの修造は思う。(12p) だから、修造はそのときの男子の服装、仕草、か細い言葉をすべて覚えていた。まるで戦争のときに死に別れた母のときのように、ふと振り返った男子の表情まで。 修造さんの観察はおそらくずっと後々まで発掘されることはないだろう。また、この男子ー柏木卓也くんが自殺だったのか、殺人だったのか、その決定的な証言になり得るかどうかは、また別の話となる。「模倣犯」以来の新潮文庫の大長編、じっくりと楽しみたい。 2014年9月27日読了(なお、4巻まで読み進んでいる今、ここに書いていることの一部分を訂正しなくちゃいけないことになっているが、あえてこのまま載せる14.10.11記す)
2014年10月12日
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この野田浩夫さんという方はお医者さんらしいということしかわからないけれども、共感したので、この日の記事全文を載せて、最後に若干私の感想を書く。 雑誌「世界」11月号 内橋克人 :アベノミクス化する社会(2014.10.11) 「静かな日」野田浩夫 http://nodahiroo.air-nifty.com/sizukanahi/2014/10/11-8e0c.html 土曜日の診療所。患者さんが少し途切れたので、昨夜届いた雑誌「世界」11月号の中で、まず内橋克人さんの「『アベノミクス化する社会」41頁をざっと読んだ。 以下、私見を交えた恣意的な要約: まず、辺野古沖の海上封鎖を破ろうとする市民に適用しようとしている「刑特法」について説明している。 そっけない名称でよく知らないでもなんとなくわかった気になる法律だが、実は日米安保下での米軍基地に侵入しようとする者を重く罰する特別の法律なのだ。 僕としては迂闊にも初めて知った。 それがほとんど恣意的に適用されようとしている。海上保安庁職員の暴力行為もエスカレートしており、公務員による暴行陵虐としての告発も行われている。 安倍内閣の暴力的な強権性がここでむき出しにされているのである。 加えてウイキリークスは辺野古の基地拡大は、普天間飛行場の移転でなく、新たな軍港建設であることの方が本当の狙いだと暴露した。すでに日米の政府がその方向で合意している。 それは岩国基地の沖合拡大が滑走路を市街地から離すことよりも原子力空母が接岸できると言われた巨大埠頭の建設に目的があったことと軌を一にする。 辺野古に誕生するのは日米複合軍の超高機能陸海空基地なのである。それはまさに2012/4のアメリカ・アジア・ピヴォット・ストラテジーに沿ったものである。 これを受け入れれば名護市に500億円を差し上げるというのが、先の名護市長選挙に来た石破の約束だった。もちろんそれはご破算になっている。今では、その500億円は沖縄北部全体の振興事業としてとっくに決まっていた予算を勝手に名護だけに振り向けようとしたペテンであったことが明らかになっている。 今の日本の状況は、安倍内閣による、マインド、メディア、マネーの3Mコントロールである。 丸山眞男が日本の「古層」と呼び、久野収が「頂点同調主義」と名付け、僕が付け加えるとしたら、加藤周一が生涯憎んだ日本人の集団協調傾向conformismが、安倍内閣の国民マインドとメディアのコントロールに利用されている。その最も良い例がNHKの完全屈服である。 安倍内閣によるマネーのコントロールで注目すべきは、最近、発表されたGPIF年金管理運用独立行政法人の30兆円の運用資金の政治的利用である。塩崎恭久を厚生労働大臣にしてその準備は整った。PLOすなわち政治目的による株価値上げに年金積立金が使われ、安倍内閣の落ちかかった支持率回復に使われようとしている。無理な運用のリスクを管理するものがどこにもいない状況となる。 そういう安倍を指示しているのは、経団連の政策評価による巨大政治献金である。表にでたものだけで、自民29億円、民主0.8億円。イギリスでは個別企業の株主総会が承認しなければならないもの、ドイツ、フランスではそもそも禁止されている企業献金が、経団連の一握りのトップの裁量に任され彼らの思うような政治が進行しているのが今の日本だ。 13時06分 書籍・雑誌 | 固定リンク もう一つ久野、丸山、加藤に加えて、柳田國男の「事大主義」も入れていいかも。 このアベの3Mコントロールに対して、加藤周一は一つの対抗策を編み出している。それが9条の会だったのではないか。一つ一つは小さいけれども、全国に無数にある「サークル」が緩やかに一つの目的に向かって立ち上がること。SNSの発達で、その可能性はさらに広がっている。
2014年10月11日
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「池上曽根遺跡 弥生実年代と都市論のゆくえ」秋山浩三 新泉社 この前訪れた池上曽根遺跡の専門的な普及書があったのでざっと読んでみた。秋山浩三さんは95年から遺跡の発掘に携わって、現在も大阪府文化財センター勤め。いわば現場の人である。その立場から、学会に遠慮さずに言い得る事はズバリと言っている気がする。 読んでわかったのは、池上曽根遺跡は「ここが邪馬台国だ」などと言う荒唐無稽なことが争点になっているのではなく、あの大型建物の柱が紀元前52年伐採という事が明らかになった事から、弥生中期後半という年代が今まで紀元後一世紀後半だとされていた「学会の定説」が100年もさかのぼるという事になったという点にあったのだ。 これは大きい。そのすぐ後に提唱された「炭素14年代測定法」が、いまだにその信憑性が疑われているのに対して、この年輪年代測定法で出た結果はほぼ異論が出ていなくて、確定しているからである。ただし、唯一、寺沢薫からは「柱の転用があったのではないか」と批判が出されている。頭の隅に置いておきたい。 「これは神殿か、どうか」という問題については、秋山氏は「手工業生産などにおける共同の作業場や貯蔵倉庫」だったのではないかと書いている。私もそちらに一票。 初めて知ったのは、この場所に大型建物はなんと後期後半の時期(ほぼ100年間)のみで5回も建て替えがされていて、次第に大きくなっていたということ。親子三代から四代にかけての特別な場所だったという事だ。 秋山氏はその他「都市論」について詳しく書いている。結論は池上曽根遺跡は都市ではない。ということだった。特に専門階層化が認められないということがその大きな根拠である。参考になった。 2014年9月30日読了
2014年10月11日
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ちょっと前でしたが、総社の神明遺跡の現地説明会現場にいきました。午後から用事があるので、資料だけ貰いに行ったのですが、忙しいのに説明をしてくれました。 弥生時代中期に作られた銅鐸が埋納した状態で見つかったということで、2200年前ごろに作られ、2000年前ごろに役割を終えて埋められたかも。集落遺跡の発掘現場で見つかった埋納銅鐸は極めて珍しく、全国でも20例しかないらしい。これによって、周囲に多くの土器片があることから埋められた時期が「特定」出来る可能性が出て来ました。それが何故重要なのか。銅鐸はほとんど埋納されて発見されます。それはある時期を境に、突然銅鐸祭祀が終わりを告げるということを意味します。そのあとに楯築遺跡に代表されるように、大型墳丘墓が発達し、王ともいえる存在が吉備から出て来ます。それはどちらが先立ったのか、鉄の出現と関係あるのか、大陸との関係は?等々の疑問に答えが見つかるかもしれないのです。 ともかく吉備でこのような遺物が発見したことは初めて。注目したい。これは出土した弥生土器。 これは銅鐸埋納場所の引の画面。前の発掘現場の写真と比べてここが「微高地」になっていることが分かるでしょうか。弥生時代はかさ上げして家を建てるとかはしなかったので、こういう微高地に人が住んでいることが多かった。やがて時代が下って古墳時代になると、昔沼地だったところにも河川の水はけ工事の結果もあり、人が住むようになる。それが前の発掘現場です。 この弥生の微高地に、写真のように銅鐸が埋納されていたそうです。埋納の仕方は、全国的によく似ている。決して捨てられていたのではない。では、なぜ埋納したのか。侵略者がやって来て隠したならば、他の地域と同じ埋納の仕方になるのはおかしい。極めて特殊な事態だから、他の地域と相談して埋納の仕方まで決める余裕はなかったはず。毎年祭りの後には埋納していたのだ、となると合理的ではあるが、本来黄金に輝いていた銅鐸をわざわざ錆びるようなやり方で埋納するだろうか。 とか、いろんなことを想像させるのが、こういう発掘現場の楽しいところです。
2014年10月10日
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お土産屋で坊ちゃん団子を買って帰りの電車の中で食べる。甘い、甘い。 電車の中に俳句の投函箱がある。松山には、至る所に投函箱があり、定期的に優秀句を表彰しているらしい。そこで、私も投句した。 思い立ち青春切符で日帰り湯 ごめんなさい! 松山駅からバスに乗り換え、松山総合公園内の松山市考古館に出向く。行くのに案外と時間がかかる。観覧時間が30分しかなかった。 ものすごいという感じではないが、堅実な博物館だった。考古学は北九州、吉備、山陰、畿内、大和が注目されがちだが、四国にも縄文から弥生、古墳時代の波は確実にやって来ており、 こんなもの(弥生時代分銅型土製品)も こんなもの(久米高畑遺跡の絵画土器、矢の刺さった鹿、弥生時代中期)も。 こんなもの(葉佐池古墳の石室レプリカ)もあった。 公園内には客谷古墳群(6Cの円墳)もあった。ここからは子持ち勾玉や太刀飾りの三輪玉が出土したらしい。 松山市のマンホール 帰路につく。夕食はコレ。手作りジャコ天がコリコリして美味しかった。 17:40発 松山 2番線発 予讃線(多度津行) 乗車:3時間41分 運賃:3,610円 21:21着 多度津 ▼乗換15分 21:36発 多度津 予讃線(高松行) 乗車:14分 21:50着 坂出 ▼乗換5分 21:55発 坂出 マリンライナー68号(岡山行) 乗車:16分 22:11着 児島 (費用)ジュース 160、電車 320、昼食 980、温泉 1250、タオル 440、お土産 1000、バス 400、記念館 400、考古館と本 1850、夕食 700 計 7500 青春18切符の旅シリーズはこれで終わりです。
2014年10月08日
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松山駅に着いた(驛の字が今だに旧字体)。三回目か。一度目は安宿に泊まって道後温泉の周りを初めて歩き回った。それで、種田山頭火の終の住処にも行った。二回目は労働組合の合宿。温泉以外は何処にも行けなかった。今回自由時間は約5時間。どう過ごそうか。 坊ちゃん列車もあるそうだが、普通の路面電車に乗る。 道後温泉駅。 雨に煙る道後温泉。絵になるな〜。 さて、昼食。温泉前のここにする。 鯛めし980円。ワサビを入れた出汁醤油をかけまわして混ぜて食べる。生卵と醤油と鯛の刺身がご飯とマッチして、久しぶりにベタ美味! 三回目にして、神の湯ではなく霊(たま)の湯に入ることにした。 中の施設は当然撮影禁止。ここは外から見た休憩室。初めて一ランク上の湯に入ったのだが、施設自体は別段すごい石が使われているとか、広いとかはなかった。休憩室があって、ゆっくりできるのと、そこでお茶菓子が出るぐらいである。赤い盆に蓋つきの茶碗とお煎餅菓子が乗っている。蓋つき赤漆塗のお茶碗はさらにまあるい二センチくらいの高さの台に載っている。お茶の「器台」を初めて見た。つまりはお茶といえども地面より少し高いところにおくのが、高級ということになると云うことか。ここにも、メソポタミアから続く人類の「発想」がある。 お湯は透明だけど、わずかに肌にまとわりつく感じだった。終わりに皇室専用の湯殿(又神殿)を見学させてくれた。写真はありません。明治32年に建てられた。桃山時代風の金泥絵巻に囲まれた室内、高麗張りの桐の三枚重ねの天井(上からの攻撃が途中で止まるという意図)、専用の玄関、浴槽は最上級の庵治石(あじいし)をなんとくりぬいて使用。トイレの中には砂が入る。従者があとでそれを引っ張り出して健康をチェックするためらしい。一般人が入る浴場に皇室も入るのは、道後温泉だけという触れ込みだったが、ここ数十年はほかの宿泊施設の個室に移ったらしい。うろ覚えだが、50年間に皇室が利用したのは10回らしい。そのあといわゆる坊ちゃんの部屋(夏目漱石が愛用したと云う個室)も見せてもらう。いわゆる贅沢な個室を一部屋記念に開けているだけ。 土産にタオルを二枚買う。9年前に来た時買ったタオルが今も重宝している。身体を洗うタオルとして、薄さが1番合うのである。高くなっているのを覚悟していたが、特別のオレンジ石鹸もついて220円、消費税分が上がっているだけだった。 子規記念博物館に行く。 愛媛の歴史も一階に展示しているが、あとは四階までまるまる正岡子規の人生を展示している。あまり面白くなかった。これは子規庵再現。 道後温泉駅前のカラクリ時計。一時間ごとに誰か出てくるらしい。二時のこの時はマドンナ登場。
2014年10月07日
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9月4日(木)雲時々雨 青春切符の旅の最後である。 何処に行こうか、迷った。広島に行って、災害ボランティアをしようか。しかしまだ県外ボランティアは受け付けていないらしい。愛媛の伊予原発を見に行こうか。いろいろ調べたが、一日で帰るのは無理だと判明した。 もう無理はしない。愛媛松山の坊ちゃん湯に浸かってノンビリして、もうそれだけで帰ろう。旅レポートも一回で終わらすだけの旅をしよう。もう詳しいレポートを書くのは疲れた。と結論つけたら、気が楽になった。 というわけで、児島在住の人に「一日中無料で停める処はないですか?」と聞くと某所を教えてもらったので、そこに車を停めて今回は児島駅から出発である。今回の旅程は以下の通り。 6:24発 児島 マリンライナー3号(高松行) 乗車:15分 運賃:3,610円 6:39着 坂出 ▼乗換3分 6:42発 坂出 予讃線(伊予西条行) 乗車:2時間19分 9:01着 伊予西条 ▼乗換29分 9:30発 伊予西条 予讃線(松山行) 乗車:2時間 5分 11:35着 松山 瀬戸大橋を渡る。 朝食は前日にスーパーの値引き時間に買ったパンとお茶。讃岐富士が見える。坂出について、いつものように屋根の形をチェックした。ビックリする。岡山県では主流である入母屋造りがほとんどないのである。寄棟造りと切妻造が半々。コレは山陰でも兵庫県でも見なかった風景だ。云うまでもなく、家の形はこの流行の激しい現代でも100年単位ぐらいでしか流行は変わらない。下手をすると、古代の面影を最も宿しているのが地域の屋根の形なのかもしれない。そういう問題意識で私は屋根の形を見ている。寄棟造りがこの100年ぐらいの流行だとしたら、切妻造が讃岐の古代の姿ということなのか。しかし入母屋造りを拒否する思想というのはどういうことなのか。 しかも、讃岐地方を離れた途端に入母屋造りが普通に見え始めた。これはどういうことなのか。とりあえず、疑問符は疑問符のまま置いておく。 伊予西条に着いた。この駅には珍しくホームに無料の水飲み場があった。 石鎚山登山口だから山の水が来るのか。あとで調べると、西条市は町の至る所に湧き水があって、水の都らしい。 ここで29分の乗り継ぎ。駅から四国鉄道文化館という資料館が見えた。博物館フェチの私としては時間ないけどいかざるを得ない。ゆっくりとした旅だったはずなんだけど、貧乏性なんです。 300円の入館料をとって少し高いけど、もっと大きな南館が線路を隔てた向かい側にあるらしい。時間が無いのでそちらは無理。残念。西条は新幹線生みの親(らしい)十河信二元国鉄総裁の出身地らしい。新幹線が来そうにもないこの土地で、そういう郷土の偉人(^_^;)を顕彰し、なおかつ初代新幹線ゼロ系を嬉々として展示する。なんか涙ぐましい。 でも新幹線の運転席なんて観たことないので、貴重ではありますよね。0系は1964年登場。最高速度210km/hを実現するために本格的な流線形車体になった。この21-141車両は、1976年製作、2000年引退。山陽新幹線の「こだま」として活躍していた(私もかなりお世話になった)。 他にもDF50形ディーゼル機関車「1号機」、DF50 1が展示されていた。1957年から1963年まで製作。1983年まで予讃本線や土讃本線をはじめ、北海道をのぞく全国で客車や貨車を牽引して活躍したらしい。 これは1983年「さよならDF50土佐路号」として最終運転するまで地球を67周する260万kmを走った。 隣の南館には軌間可変電車フリーゲージトレイン「GCT01-201」が展示されていた。なんか線路の幅が変わっても対応できるので、乗り換えの手間がなくなるそうです。南館には他にもDE10 1、キハ65 34、C57 44が展示されているらしい(^_^;)さっぱりわかりません。 アンパンマン列車は現役で走っていた。 ほんの一部だけ反応しそうなこれらの情報はここまでにして、松山行きの列車に乗る。やっぱりとうてい一回では終わりそうもありません(^_^;)。
2014年10月06日
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「猿の惑星 新世紀」 猿たちのコミニュケーション方法は人類とは少し違う。英語も学習して話せる猿もいるが、ほとんどの会話は手話みたいなもので、一瞬で意思疎通をしていた(こちらの方が優れている)。シーザーたちの共同体においては、シーザーは王ではなく、リーダーという位置付けである。だから、コバが陰謀と力でシーザーの地位を奪った時に、シーザーへ忠誠を誓うエイプ(類人猿)はほとんど現れなかった。 この映画は人類の文明史と戦争史を猿と人類とのの諍いを通じて一緒に描いている。私にはとても興味深いものであった。現人類は数万年の歴史の最後の5000年でやっと戦争を始めた。しかし、エイプたちは生まれてたった10年で人類と戦争を始める。 「エイプ(類人猿)が戦争を 始めた。人間はエイプを許さない(実際はコバが暴走を計画し、実行しただけだが、シーザーは人間をリアルに見ている)」 「私たちは共存出来ると思っていた」 「私もだ」 最後に交わされる人間とシーザーとの会話は、まだ他に道があったことを示唆しているだろう。実際にどちらが勝っても得のない戦いなのだ。それなのに、無理やり戦争を始める作品になったのは、ひとえにこの映画を作ったのが人類だからだ。そこに人類という動物のどうしようもない性質がある。 ■ あらすじ 自らが生み出したウイルスによって、人類の90パーセントが死滅した2020年代の地球。サンフランシスコでは、かろうじて生存している人類と驚異的な遺伝子進化を遂げた猿たちのコミュニティーがゴールデンゲートブリッジを挟んで存在していた。人類のコミュニティーでは、衰退を食い止めるためにも、猿たちと対話すべきだとする者、再び人類が地球を支配するべきだとする者たちが、それぞれの考えに従って動き出す。一方、猿たちを率いるシーザー(アンディ・サーキス)は、人類と接触しようとせずに文明を構築していた。 ■ 解説 名作SF『猿の惑星』の前日譚(たん)『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』の続編。ウイルスによって滅亡状態に陥った人類と、遺伝子の進化を経て知能や言語を得た猿たちとの対峙(たいじ)が思わぬ事態を引き起こしていく。前作に引き続き、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのアンディ・サーキスがモーションキャプチャーを駆使し、猿のリーダーとなるシーザーを熱演。その脇を『ホワイトハウス・ダウン』などのジェイソン・クラークや『裏切りのサーカス』などのゲイリー・オールドマンが固める。人類が衰退した世界の衝撃的なビジュアルに言葉を失う。 ■ キャスト アンディ・サーキス、ジェイソン・クラーク、ゲイリー・オールドマン、ケリー・ラッセル ■ スタッフ 監督: マット・リーヴス in movix倉敷 2014年9月20日 ★★★★☆ 「るろうに剣心 伝説の最期編 」 前編の京都大火編はやり残した未完の池田屋計画(京都大火に乗じて支配権を握る)を完遂するためだったし、伝説の最期編は流石に剣心が死ぬとは思わなかったが、軍船一隻でどうやって東京を支配するのか、と思ってしまった。 テーマ自体は面白い。確かに剣心の信条(すべての「殺人」を否定しながら、国家的な大事に関わろうとする決意)に、いわゆる「理想と現実」との葛藤が一本貫かれていて、面白いドラマにはなっているのだが、映画としては志々雄真実たちの野望があまりにも子どもじみていて、それに振り回される伊藤博文以下の新政府役人に、リアリティに欠けるところがあると言わざるを得ない。海岸線の大砲の射程内に軍船をずっと停めておく愚策を行なうような志々雄たちの計画はあまりにも馬鹿らしい。また、剣心の出した結論は「自分も活かし、相手も活かす剣」ということだった。それはそれでいいのだけど、それが何故奥義の取得につながったのか、それが物語を解決する核になるだけに、さっぱりわからなかった。 結果的に残念な作品。 次回朝ドラヒロインの土屋太鳳さんは、ドキッとするような存在感を見せた。期待出来るのではないか。 (解説) 激動の幕末を刀1本で生き抜いた伝説の人斬り「緋村剣心」。かつては「人斬り抜刀斎(ばっとうさい)」として恐れられていた彼だったが、新時代の訪れとともに、穏やかな生活を送っていた。ある日、内務卿大久保利通から呼び出される。剣心の後継者として「影の人斬り役」を引き継いだ男、「志々雄真実(ししおまこと)」が京都で暗躍していふるというのだ。やっと手に入れた平穏な日々だったが、逃れられない運命を背負い、斬れない刀〈逆刃刀(さかばとう)〉を手に、仲間と別れ一人で京都へと向かう。剣心“最期の戦い”が遂に始まる―。 監督 大友啓史 出演 佐藤健、武井咲、伊勢谷友介、青木崇高、蒼井優 in TOHOシネマズ岡南 2014年9月25日 ★★★☆☆ 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」 もしかしたら下ネタ満載の独りよがりの作品かなと不安だった。ところが、思ったよりも本格的なスペースオペラ。しかも基本、ハードボイルド。面白かったのではないかと思う。 体調が悪くて、前半のほとんどが飛んでしまったが、愉しんだ。次回作をつくりそうなので、待ちたいと思う。 (解説) 物語の始まりは、無限の力を持つと言われるパワー・ストーン"オーブ"。子供の頃に地球から誘拐されたトレジャー・ハンターで、とことん運がないくせに自らを"スター・ロード"と名乗るピーター・クイルは、巨万の富を夢見てついにこのオーブを手に入れる。だが、彼はやはりツイていなかった。銀河を滅亡させるほどの恐ろしい力を持つオーブの力に魅せられた悪党たちから狙われ、決死の争奪戦の果てにピーター・クイルは逮捕され、凶悪犯だけが収容される銀河一危険な刑務所に…。 監督 ジェームズ・ガン 出演 クリス・プラット、ブラッドリー・クーパー、ヴィン・ディーゼル、ゾーイ・サルダナ、デイブ・バチスタ、ベニチオ・デル・トロ in TOHOシネマズ岡南 2014年9月25日 ★★★★☆ 「舞妓はレディ」 初々しさを絵に描いたような上白石萌音の登場。それを「マイフェアレディ」のプロットをなぞりながら、ミュージカルにまで仕上げて、世間に知られていない花街の情報満載にしてプロデュースしてみた作品。 フジテレビのめざましテレビに宣伝で出演した時に、めざましジャンケンで間違って出すべきでない手を出したのを見た。それで私はホントに天然なんだな、と思った。しかし、最初の完全田舎娘が最後には見事な舞妓に変身していた。演技・歌ともに合格点。舞妓はまさに花街のアイドルである。暫くは「推し」たいと思う。旦那の津川雅彦が云う。「舞妓の魅力は若さや。ただし、それは一生懸命の若さや」それはAKBでもまさにその通りなのである。 AKBの松井珠理奈と武藤十夢が一瞬だけ、アルバイト舞妓で出た。アルバイト感覚の演技だった。 草刈民代が今回も重要な役所で出た。周防監督は彼女を一生かけてプロデュースしてゆくのだな、と思った。まさに新藤兼人と乙羽信子の関係だ。 周防監督は今回もファンタジーとリアルの狭間をギリギリの処で説得力を持たせる演出を見せた。思うに編集が神業なのだと思う。 ■ あらすじ 古都・京都。お茶屋・万寿楽にある夜、絶対に舞妓になりたいと少女・春子(上白石萌音)が押し掛けてくる。春子は必死で頼み込むが、誰も相手にしようとしない。ところが偶然その様子を目にした言語学者の「センセ」こと京野(長谷川博己)が、鹿児島弁と津軽弁が混ざった彼女に関心を寄せたことから、晴れて万寿楽の仕込み(見習い)になる春子だったが……。 ■ 解説 『Shall we ダンス?』など数々の名作を手掛けてきた周防正行監督が、舞妓をテーマに撮り上げたドラマ。周防監督が20年前から考え続けてきた企画で、とある少女が舞妓を夢見て京都の花街に飛び込み、立派な舞妓を目指し成長していく姿を歌や踊りを交えて描く。主演は、半年に及ぶ選考とおよそ800名に上る応募者の中から選ばれた新星・上白石萌音。共演には長谷川博己、富司純子、渡辺えり、岸部一徳ら実力派がそろう。 ■ キャスト 上白石萌音、長谷川博己、富司純子、田畑智子、草刈民代、渡辺えり、竹中直人、高嶋政宏、濱田岳、中村久美、岩本多代、高橋長英、草村礼子、岸部一徳、小日向文世、妻夫木聡、松井珠理奈、武藤十夢、大原櫻子、徳井優、田口浩正、彦摩呂、津川雅彦 ■ スタッフ 監督・脚本: 周防正行 in movix倉敷 2014年9月27日 ★★★★☆ 「マルティニークからの祈り」 マイフェイバリット女優チョン・ドヨンのひさびさの主演作。いったん異国の地で運び屋として逮捕されたら、なかなか出て来れない、運が悪ければ処刑されるというのはよく聞くが、この女性の場合は何が起こるかわからない東南アジアでの逮捕ではなく、フランス領内での逮捕だったので、まともな手続きを踏めば数ヶ月で釈放されるはずだった。映画の核心は、だからフランスの法体系にあるのではなく、杜撰な書類の管理で1人の主婦を2年間言葉も通じない刑務所にいれてしまった韓国フランス領事館のエリート意識丸出しの体質への役所批判にある。 民主化からはや30年が経とうとしている韓国ではあるが、それでも国民の中にはお上批判の体質が脈々と残っているのが嬉しかった。そういう作品に、チョン・ドヨンさまが出演しているのも、また嬉しかった。 韓国の貧困は日本よりも10年ー5年進んでいると思う。対岸の火事ではなく、反面教師として見たい。 (解説):2006年に韓国のドキュメンタリー番組で紹介された衝撃の実話を基に、身に覚えのない麻薬密輸容疑で逮捕され、投獄された主婦と家族の絶望と奮闘の日々を描くドラマ。言葉も通じない異国の地で地獄を味わい家族のもとへ帰るため闘う主人公を、『シークレット・サンシャイン』でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞したチョン・ドヨンが熱演。妻を取り戻すため奮闘する夫に『高地戦』などのコ・スがふんし、監督を『容疑者X 天才数学者のアリバイ』などのパン・ウンジンが務める。 (ストーリー):2004年10月、経済的に困窮する家族を救うためある荷物をフランスへ運んだ韓国人主婦ジョンヨン(チョン・ドヨン)は、オルリー空港で突然逮捕される。夫の友人から金の原石と聞かされていた荷物の正体は、何と麻薬だった。言葉も通じない異国の地でろくに弁解もできないまま、彼女は祖国から1万2,400キロも離れたマルティニークの刑務所に送られ……。 inシネマクレール 2014年9月28日 ★★★★☆
2014年10月05日
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9月に観た映画の第二弾。実は東宝シネマズには、鑑賞時間が二年で6000分を超えると一ヶ月無料パスポートを発行すると云う制度があり、もしかしていけるんじゃないかって思いだしたので、往復2時間もかかるのですが、せっせっと通うようになりました。それで鑑賞本数が増えたという経緯があります。「それって、まるきり東宝の思う壷じゃない?」ええ、わかっています。私の病気だと思ってください。クーポン・特典依存症みたいなもんです(^_^;)。 「イン・ザ・ヒーロー 」 スーツアクターやスタントたちへの愛に満ちた作品。彼ら含めて映画は確かに裏方スタッフなしでは決して成り立たない。だからこういう映画もあっていいと思う。脇役の中に本物のスーツアクターもいたと思うが、彼らがこれから光り輝くことを祈りたい。 「アクションはチームプレーなんだ。リアクションがあって初めてアクションが生きるんだ」スーツアクター出身の唐沢寿明演じるチームリーダー本城さんの言葉は重い。 最後の大立ち回り、ワンカットでCGを全く使わないという設定の実際はカットもありCGもおそらく使ったものだったが、普通に力の入った大立ち回りで見応えはあったけど微妙だった。でも全身火に包まれるのはCGじゃないよね。唐沢寿明は頑張っていた。それとエンドロールの本物のスタントの数々は見応えがあった。 芝居はやはり黒谷友香、寺島進たち本物の俳優たちの方が安心して見ていられる。 (あらすじ)この道25年のスーツアクター本城渉(唐沢寿明)。顔出しで映画出演することを夢見ながらも、新人・一ノ瀬リョウ(福士蒼汰)にその座を奪われるなど何度も辛酸を舐めてきた。そんな本城に一世一代のチャンス到来!ハリウッド映画のアクション大作からオファーがかかった。しかしそれは、命をも落としかねない危険なスタントだった。周囲の制止する声を振り切り、自分の夢のため、誰かのヒーローになるために、本城は撮影スタジオへ向かった。 監督 武正晴 出演 唐沢寿明、福士蒼汰、黒谷友香、寺島進、日向丈 in TOHOシネマズ岡南 2014年9月11日 ★★★☆☆ 「フライト・ゲーム」 フライト中に起こり解決すると云う時間制限、場所特定の犯人当てゲームである。けど、最後の最後までわからなかった。わかった人はいるんだろうか? 犯人が分かる時の展開があっけなさすぎて、そこは減点。 リーアム・ニーソンはやはり愛国者ではあるが、かなりのトラウマを抱えているという役割。それとは直接関係ないが、ここでも9.11が影を落としている。アメリカ国民のトラウマなのだろう。 (あらすじ) NY発ロンドン行旅客機の警備のため、客を装って乗り込む航空保安官のビル。真夜中、彼の携帯に指定の口座に送金しなければ、20分ごとに機内の誰かを殺すというメールが届く。悪戯か本気か半信半疑でいるうちに、1人目の犠牲者が出てしまう。ビルは乗客を拘束して荷物や携帯を調べるが、何ひとつ手掛かりは見つからない。乗客名簿を調べた保安局は、「全員問題ない。お前以外は」とビルを疑う。彼には暗い過去があり、今もある問題を抱えていた。さらに犯人の指定口座がビルの名義だと判明する。2人目、3人目と犯行は繰り返され、機内の疑惑と緊張感が頂点に達するなか、次のタイムリミットが迫る──! 監督 ジャウム・コレット=セラ 出演 リーアム・ニーソン、ジュリアン・ムーア、ミシェル・ドッカリー、ルピタ・ニョンゴ in TOHOシネマズ岡南 2014年9月11日 ★★★☆☆ 「めぐり逢わせのお弁当」 高度成長期にあるインドの都会の「淋しい人たち」のお話を、静かに人物目線で描き切る。 すれ違い夫婦、夫への介護、初老への怯えなどを、満員電車や満員バス、いろんな都会風俗と共に、やさしくやさしく描く。 一応の弁当配達説明はあるのだが、なぜあのシステムが必要か、どういうシステムなのか、ついに何処にも説明がなかった。何処かに詳しい説明があるのだろうか。教えて欲しい。 (解説) インド・ムンバイでは、お昼どきともなると、ダッバーワーラー(弁当配達人)がオフィス街で慌ただしくお弁当を配って歩く。その中のひとつ、主婦イラが夫の愛情を取り戻すために腕を振るった4段重ねのお弁当が、なぜか、早期退職を控えた男やもめのサージャンの元に届けられた。神様の悪戯か、天の啓示か。偶然の誤配送がめぐり逢わせた女と男。イラは空っぽのお弁当箱に歓び、サージャンは手料理の味に驚きを覚える。だが夫の反応はいつもと同じ。不審に思ったイラは、翌日のお弁当に手紙を忍ばせる・・・。 お弁当が男女の偶然のめぐり逢いを取り持つ。この秀逸なアイデアに加え、電子メールやSNSが浸透した現代において手紙の持つ奥ゆかしさや手元に届くまでの時間差の効果が、イラとサージャンの距離を少しずつ縮め、ふたりのときめきを鮮やかに交差させてゆく。まだ見ぬ相手に綴られる人生の本質を言い得た慈愛溢れる言葉の数々は、観る者の心にもじんわりと染み入り、やがて共感と感動を呼ぶことだろう。 さらにラストでは列車に揺られるダッバーワーラーの歌と手拍子の躍動感が我々に希望をつなぐ。"人はたとえ間違った電車に乗ったとしても、正しい場所へと導かれつる"———、そして昨日とは確かに違う自分を信じて、明日への一歩を踏み出せるはずだと。 inシネマクレール 2014年9月14日 ★★★★☆ 「ライズ・オブ・シードラゴン謎の鉄の爪」 ディー・レンチエシリーズ第二弾。前回の方が脚本がよく練れていたと思う。今回、せっかく巨額な中国マネーを使って作ったセットなんだけど、前回の巨大観音の倒壊のようなドキドキ感がない。 当然歴史考証は怪しいのだが、私は7世紀の唐の所々五層六層の建物や二階三階の建物がひしめく洛陽の「都市」を想像力豊かにして見入っていた。同時期の日本が奈良時代であったことを考えると、建築技術の差は相当の開きがあるだろう。 ストーリーの二転三転はあるけど、イマイチ前回のおどろおどろしさはなく、スルスルと終わった。百済のことを扶余と言っており、そことの戦争がかなりの重さを持って描かれているが、中国はそんなに重要視していたとは思えない。韓国市場を当てにしているのではないか。あの船団が白村江の戦いで日本に壊滅的な打撃を与えたことを考えると、龍王によって一回全滅させられてまた、出直したということか(^_^;)。 〈蠱の呪い〉というのは北方謙三の「史記」で幾度となく出た。曰く、遠隔操作で原因も解らず殺す事が出来る万能殺人兵器。よって、その「疑い」をかけられただけで、漢の武帝は幹部や后、息子までも獄門に送った。それが、あんな蜂のような虫だったとは知らなかった。 (解説) 中国映画史上最高の製作費約32億円!興行収入はなんと96億円! 中国映画史上最高の製作費2億元(約32億円)を費やし、6億元(約96億円)のメガヒットを飛ばした、怪奇アクションアドベンチャーが、ついに日本上陸!類いまれな知性と推理力の持ち主であると同時に、武術の達人でもある判事、ディー・レンチエ。“中国版シャーロック・ホームズ”ともいえる彼が“海の神・龍王〈シードラゴン〉”の謎に挑む本作は、2010年にアンディ・ラウ主演で話題を呼んだ『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』の前日譚〈エピソード・ゼロ〉にあたる。 朝廷を揺るがす怪事件に果敢に挑む、若き主人公・ディーを演じるのは、「台湾4大若手俳優」にも選出されたマーク・チャオ(『ハーバー・クライシス〈湾岸危機〉Black & White Episode 1』)。また、ドラマ「花より男子〜Boys Over Flowers」でブレイクした韓流スター、キム・ボムが事件のカギを握る悲劇の男・ユエンを演じるほか、中国からも人気上昇中のウィリアム・フォン(ドラマ「蘭陵王」)とケニー・リン(ドラマ「宮廷女官 ジャクギ」)が参加するなど、次世代のアジア映画界を担う若手俳優が共演!また、日本でもカリスマモデルとして知られるアンジェラベイビー(『TAICHI/太極』)が放つ妖艶な魅力や、前作に続き、中国三大悪女・則天武后を怪演するカリーナ・ラウの圧倒的な存在感など、新旧女優対決にも注目だ。 毒蜂、呪いの虫・ 蠱、龍王、海中を自由に泳ぐ白馬、 そして鉄の爪を持つ恋する半魚人 登場するのは見たこともないクリーチャーたち! 前作に続き、監督・脚本を務めるのは『男たちの挽歌』『ダブルチーム』『ドラゴンゲート/空飛ぶ剣と幻の秘宝』『セブンソード』のツイ・ハーク。“香港のスピルバーグ”の異名を持つヒットメーカーが今回、華麗なワイヤー・アクション演出はもちろん、最先端CG技術を駆使し、ダイオウイカも霞むダイナミックな龍王〈シードラゴン〉のクリーチャーを制作。さらに登場する数々の奇怪な化物たち!正体不明の鉄の爪を持つ謎の怪物〈醜くも悲しい半魚人〉、大群で襲う〈毒蜂〉、強い毒性を持ち体内に入ると皮膚が鱗と化す呪いの虫〈蠱-こ-〉など見たこともないクリーチャーたちが続々と登場する世界観は圧巻。 音楽には日本から押井守監督作などで知られる川井憲次を招聘するなど、前作を超える驚天動地のスケール感を生み出した。その結果、前作の2倍以上の興収を叩き出し興行収入はなんと96億円! inシネマクレール 2014年9月15日 ★★★☆☆
2014年10月04日
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9月に観た映画は全部で13作でした。毎年この時期に年間ベストに残る作品が多く出てくるんだけど、果たして今年はどうか。三回に分けて紹介します。 「LUCY/ルーシー」 うーむ、確かに我々の脳では存在していると認めている物体でも、時間が介在すると無になるかもしれない。だからといって、100%脳が活性化したら、時間を操ることが出来ると、どうやって「知る」ことが出来る?いかにも科学的な説明を装っているけど、描かれたのはよくある不可知論の世界。我々の脳では知覚不可能なものをさぞあるかのように描くことは、昔からあるエセ宗教の類である。 「レオン」のリュック•ベンソンがそっちの方向にいかないかととても不安です。チェ•ミンスクを久しぶりに観れて良かったです(^-^)/。 ■ あらすじ マフィアの闇取引に巻き込まれたルーシー(スカーレット・ヨハンソン)は、特殊な薬が入った袋を体に埋め込まれ運び屋にされてしまう。しかし、体内で薬が漏れたことで彼女の脳機能は驚異的に覚醒。脳科学者ノーマン博士(モーガン・フリーマン)が見守る中さまざまな能力が超人的に目覚める一方、少しずつ人間性が喪失し、自らを制御できなくなっていく。 ■ 解説 『レオン』や『ニキータ』などクールなヒロイン像を打ち出してきたリュック・ベッソン監督と、スカーレット・ヨハンソンが初めて組んだアクションスリラー。体内に埋め込まれた特殊な薬が漏れたことで脳機能が驚異的に覚醒し、人間離れした能力を発揮し始めるヒロインの暴走を描く。通常は10パーセント程度しか機能していない脳が、100パーセントへ向かって覚醒していくヒロインを見守る脳科学者役に、オスカー俳優モーガン・フリーマンがふんする。 ■ キャスト スカーレット・ヨハンソン、モーガン・フリーマン、チェ・ミンシク、アムール・ワケド、ジュリアン・リンド=タット、ピルウ・アスベック、アナリー・ティプトン ■ スタッフ 監督・脚本: リュック・ベッソン in movix倉敷 2014年9月1日 ★★★☆☆ 「ジゴロ・イン・ニューヨーク」 アレンがふと言った。 「男と女がうまくいくには、言葉は邪魔だ」 ジゴロというのはつまりはそういうことなんではないか。 生活するためには、思いっきり会話しなくちゃいけないのかもしれないが、恋に落ちるには、人間には言葉は邪魔なんだ。 あゝなんて厄介な動物なんだ、人間って奴は! 本来俳優としのみ参加するはずだったウディ・アレンは、どうやらかなり口を出したらしい。八割かたはアレンの作品のように思えた。 (解説) 代々続くブルックリンの本屋を潰してしまった店主と、いい歳をして定職にも就かずアルバイトを転々とする男。イケてないことにかけては、ニューヨークでもトップクラスの男たちが、なぜかジゴロ・ビジネスを始めることに─?! ジゴロ=色男というお約束を完全に無視した本作を生みだしたのは、『バートン・フィンク』でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞したジョン・タトゥーロ。スパイク・リーやコーエン兄弟ら奇才監督の元で独特の存在感を見せる個性派俳優だ。そのスペシャルな才能を監督業でも発揮、監督デビュー作『マック/約束の大地』でカンヌ国際映画祭カメラ・ドールに輝き、続く『天井桟敷のみだらな人々』では同映画祭パルム・ドールにノミネートされた。 そして次なる監督作にと、タトゥーロが温めていたジゴロネタを耳にし、すっかり心を奪われたのが、名監督にして名優のウディ・アレン。アカデミー賞に史上最多24回ノミネートされ、脚本家としても同賞に16回ノミネートされ、そのうち3度受賞という超人的な足跡を映画史に残すアレンが、気に入ったあまりタトゥーロの脚本にあれこれ口を出し、遂にはタトゥーロとダブル主演で、14年ぶりとなる自身の監督作以外への出演を果たしたのだ! 全米の限定公開作品としては、今年第2位となる大ヒットスタートを記録、ニューヨークに笑いと幸せをばらまいた、ロマンティックなジゴロたちが、この夏日本にやって来る─。 アレン扮する“ポン引き”のマレーと、タトゥーロ演じる“ジゴロ”のフィオラヴァンテという、脱力感溢れる奇妙なコンビのジゴロ業は、意外にも大繁盛。マレーはすっかり調子に乗るが、フィオラヴァンテがジゴロのご法度“客との恋”におちたことから、2人の運命は思わぬ方向へと転がっていく─。 フィオラヴァンテの最初の客で、彼に夢中になる裕福な女医パーカーには、『カジノ』でアカデミー賞にノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞を受賞、世紀をまたいでトップスターに君臨し続けるシャロン・ストーン。フィオラヴァンテが恋におちる、厳格なユダヤ教徒の未亡人アヴィガルには、『橋の上の娘』のヴァネッサ・パラディ。ハリウッドとフランスが誇る二人の女優が、恋と触れ合いを通して人生を見つめ直す女性を、艶やかに演じている。 ニューヨークを舞台にした数々の作品で知られるアレンと、彼と同じく生粋のニューヨーク生まれのタトゥーロが案内役となり、この街の洗練された文化から、様々な人種が入り混じった人間味溢れる暮らしまで、たっぷりと見せてくれる。 全編に奏でられるジャズの名曲、アレンのアドリブも楽しいシニカルで粋な会話、一夜だろうと本気だろうとロマンティックで切ない恋─観客にも小さな幸せをバラまきながら、失敗も成功もあるからこそ、人生は愛おしいと語りかける心温まる物語。大人のための映画を待ちわびていた、あなたへお届けします─。 inシネマクレール 2014年9月3日 ★★★★☆ 「ルパン三世」 長い間親しみ続けたキャラたちが似合うかどうか、が決定的なこの映画。あとは少しくらいマンガちっくな場面があっても許せる。ということで、次元大介だけはもっと年寄りで渋くして欲しかったが、あとは概ねOKだった。特に峰不二子の黒木メイサが素晴らしい。いゃあ、色っぽい、あの小悪魔がなんとも魅力的。不二子ちゃんのためだけに、今度シリーズ化しても許せるくらい。 劇場には、女の子特に若い世代が来ているのが意外だった。ルパン三世って、私たちの世代だと思っていたんだけど。 実写化、ということでルパンたちも池波正太郎風の仕事人集団を結成していて、昔ながらのお務め三カ条を守っている集団というような設定になっていた。まともな盗みの集団とそうでない集団との確執と仲間たちの騙し合い、裏切りもあると云うように描かれていた。これをもっと推し進めて雲霧仁左衛門の世界に入るか、アルセーヌルパンの世界に入るか、それとも子供アニメに徹するか、は今回の映画の入りにかかっているのかもしれない。雲霧仁左衛門の世界になって欲しいな〜。 ■ あらすじ 絶対に破られることがないという屈指のセキュリティーシステムが敷かれている超巨大要塞型金庫、ナヴァロンの箱舟。手にした者は世界を支配できると伝えられる秘宝クリムゾンハート・オブ・クレオパトラがそこに収蔵されているのを知ったルパン三世(小栗旬)は、天才怪盗として強奪不可能をうたったセキュリティーを突破してやろうと決意。銭形警部(浅野忠信)の追跡をかわしながら、仲間である次元大介(玉山鉄二)、石川五ェ門(綾野剛)と秘宝強奪計画を進めていく。 ■ 解説 アニメ版も絶大な人気を博している、モンキー・パンチのコミックを実写化したクライムアクション。天才怪盗のルパン三世と仲間たちが、世界最高峰の警備を誇る要塞型金庫から秘宝を盗み出そうとする。メガホンを取るのは、『スカイハイ』シリーズなどの北村龍平。ルパン三世に小栗旬、次元大介に玉山鉄二、石川五ェ門に綾野剛、峰不二子に黒木メイサ、銭形警部に浅野忠信と、実力派たちがおなじみのキャラクターを熱演する。彼らのハマりぶりに加え、迫力にあふれたアクションの数々にも目を奪われてしまう。 ■ キャスト 小栗旬、玉山鉄二、綾野剛、黒木メイサ、浅野忠信、ジェリー・イェン、キム・ジュン、タナーヨング・ウォンタクーン、ニルット・シリチャンヤー、ニック・テイト ■ スタッフ プロデューサー: 山本又一朗 原作: モンキー・パンチ 脚本: 水島力也 監督: 北村龍平 in movix倉敷 2014年9月7日 ★★★★☆ 「怪しい彼女」 おばあちゃんが若返るとどうなる?という定番のテーマに、定番の展開、笑いと歌と少しの涙。退屈はさせないサービスに韓国映画の健在と限界を感じた。 でも久しぶりの韓国映画。おばあちゃん役のナ・ムニはテレビドラマの定番おばあちゃん役。この間、仲間のベテラン女優が相次いで主役級の映画出演を果たしているので、彼女にも何かさせねば、となったのだろう。でも彼女はやはりテレビ女優である。 コメディ女優としてのシム・ウンギョンをデビューさせるための映画だと思う。思惑とおり日本配給も決まり、それなりにヒットして目的は達したのではないか。多分敏腕プロデューサーがいるのだろうけど、教科書的でつまらない。 (あらすじ)口の悪さと頑固さでトラブルばかり起こしているマルスン(ナ・ムニ)は70歳のおばあちゃん。女手一つで育て上げ、国立大学の教授になった一人息子ヒョンチョル(ソン・ドンイル)が自慢だが、家では炊事や孫のジハ(ジニョン)たちの教育にまで口を出し、ヒョンチョルの嫁をすっかり困らせている。やがて嫁はストレスのあまり入院。一人さびしく街にたたずむマルスンが、ふと目にしたのは「青春写真館」という名の不思議な写真館だった。店先のオードリー・ヘプバーンの写真に吸い寄せられるようにして店へ入ったマルスンは、歌が上手く容姿も美しかった少女時代を振り返りながら、遺影のつもりで写真を撮影してもらうことになる。 監督 ファン・ドンヒョク 出演 シム・ウンギョン、ナ・ムニ、パク・イナン、ソン・ドンイル、イ・ジヌク、ジニョン(B1A4) in TOHOシネマズ岡南 2014年9月11日 ★★★☆☆
2014年10月03日
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