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ローカルなショッピングモール「サンニー」から北へカタートーン通りを歩いて行くと大きめの交差点に出ました。交わるグライペット通りを右へと進みます。とある店を探しているんですよ。通りの右側にあるはずなんですが…。あった!味もそっけもない外観ですが、バーン・カノム(บ้านขนม)と店名が掲げられているので間違いありません。その横には漢字で「勝長頼」とも。バーン・カノムは訳すと「お菓子の家」。ケーキやクッキーなどを製造販売するベーカリーなのです。お店に足を踏み入れてみると、いきなり目の前にありましたよ、目的の品が。水瓶ケーキ!ラーチャブリー産の竜柄水瓶はタイ全土で有名だということは前回解説しました。その水瓶をラーチャブリー土産として活用し、この店が開発した商品なのです。水瓶ケーキ、タイ語で「ケーク・オーン」(เค้กโอ่ง)のラインナップは2種類。上の写真は、水瓶を模した素焼きの容器にスポンジケーキが詰まっているタイプ。80バーツ。こちらのもう1種類は、「食べられる水瓶」タイプ。なんと容器の水瓶も硬いクッキー生地でできていて、丸ごと食べられるのです(笑)中身はドライフルーツの入った「フルーツケーキ」で150バーツ。冷蔵庫保存では1か月もつと書かれていますが、店のおじさんに尋ねると常温では数日しかもたないそうです。実は詳しくそれぞれの商品について常温何日で冷蔵何日と教えてくれたんですが、私の頭が記憶できませんでした ^_^;)いずれにしても2つのタイプともに日本に持ち帰ってお土産にできるほどは日持ちしないのが残念です。ふと違う棚を見やると、もう1つ違うのがあるじゃないですか。こっちはケーキではなく、中に個包装されたクッキーが入っているタイプ。100バーツ。尋ねると常温で(たしか)3週間もつとのこと。水瓶を使った商品の第1号がこのクッキーだったようです。2001年のこと。その後、水瓶容器も中身も試行錯誤を重ねて、今のラインナップにまで増えたんだとか。じゃあ最初の2つはバンコクへ帰ってから自分で食べる用、クッキーのはお土産用に買い求めることにしましょう。レジへ持っていくと、おじさんがどれも丁寧に箱詰めしてくれました。水瓶ケーキを考案したのは新聞記事によると青年なので、このおじさんはお父さんで先代ってことかな。「2月に東京に行って来たよ。30年前と様変わりしてたね」なんと! 意外と気さくに話しかけてくれて嬉しくなりました。話は一旦飛んで、バンコクへ帰ってから水瓶ケーキを食べてみたのでレポートを。まずは並べての写真。左から(1)水瓶ケーキ(容器は素焼き、中身はスポンジケーキ)(2)水瓶ケーキ(「食べられる水瓶」タイプ)(3)クッキー(容器は素焼き)です。(1)と(3)の容器は形状が微妙に違います。これが(2)の「食べられる水瓶」(โอ่งกินได้)。顔の絵の下には「アーティー・コーピー」(อาตี๋โกปี๊)とあります。これはバーン・カノムが経営するベトナム・コーヒー店の名。ブランドがしっかり使い分けられてなく、ごっちゃになってますね(笑)袋から取り出したところ。周りにビニールが巻かれています。そうそう、こんなのも渡されたんですよ。ルークターン(オウギヤシの実)のジャムらしいんですが、(1)用だか(2)用だか忘れました ^_^;)さあ、豪快にかじってみましょう!中身のフルーツケーキは、こんな感じにレーズンやパイナップルなどのドライフルーツの粒が混ぜ込まれています。周りの水瓶部分は、ケーキのビスケット土台をもう少し硬くしたような食感ですね。全体的な味は、正直に言うとフツー ^_^;)まあ物珍しさで買うものかなー。これ、1つのボリュームがかなりあって、とても一人で一回では食べきれません。切って少しずつ食べたほうが良さそうですよ。もう1つの(1)は、スポンジケーキがあまりしっとりしてないです。これもフツーな味ですかね。(1)を食べた後の水瓶の写真をUPしておきます。ちゃんと竜柄が入っているんですよ。こんなところにはコダワリを感じますよね!素焼きと思わせつつ、内部には釉薬が塗られています。考案した青年は容器の衛生面にもかなり気を遣ったそうなんで、その結果こうなったんでしょうね。さすが。ちなみに(3)のクッキーは私は食べなかったのですが、お土産にあげた人の感想は「中身が少ない」でした(笑)ビニールで個包装されたクッキーが4~5個入っているだけだったそうです。値段を抑えるには致し方ないのかも^_^;)実はもっと大きな水瓶に入ったタイプのクッキーも店にはあったんですよ。でもそっちは確か250バーツだったような…。全体としてまだまだ改良の余地がありそうですが、今までこれといった土産物がなかったラーチャブリー待望の商品ですので、もしラーチャブリーへ行く機会がありましたら、試しに買ってみるのもいいと思いますよ。なによりも食べ終えた後に水瓶の容器が思い出の品として残りますので ^^そうだ! お店情報をお知らせします。バーン・カノム(BAN KA-NOM, บ้านขนม)地図:グーグルマップ電話:0-3232-8311会計時にベトナムコーヒー店「アーティー・コーピー」のチラシを頂いたんで行き方を教えてもらったんですよ。これからそこへ向かってみようと思います!<旅費交通費>歩いただけなので:0バーツここまでの合計:105バーツ<参考>ไทยรัฐ "SME มีแวว : เค้กโอ่ง...โอ่งกินได้ ไอเดียบรรเจิดจากราชบุรี!!", 2012年9月18日付มติชน "จับเค้กใส่โอ่งของฝาก จังหวัดราชบุรี", 2012年1月12日付※旅は2016年5月28日(土)に行いました。つづく※当ブログから1日旅の記事だけを抜粋し見やすくまとめたブログ『タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~』 もぜひご覧ください。そちらのブログは左側の「旅ごとに見る」欄で旅名を選ぶと順を追ってお読みいただけます。旅の参考になれば幸いです。★★★お薦めのタイ語入門書です★★★ ◇入門書◇ 『らくらく話せる!タイ語レッスン』ナツメ社 ◇単語集◇ 『キクタン タイ語【入門編】』アルク
2017/01/30
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ラーチャブリー病院前の時計塔から右へ曲がり、カタートーン通りをメークローン川方面へと戻って行きます。おっ、看板には「SHINZEN」と。日本食レストランですね~。でも「新鮮」なのか「親善」なのか、ナゾ ^_^;)店前に広げられたメニューを覗き込むとなんと日本語併記じゃないですか。右のページは普通のネタなんですが、左のページには、カツロール 199アボカドウナギロール 185エビ天ぷらロール 225アボカドエビコ&ウナギロール 235そしてスタンドに差してキャンドルのように突っ立っている手巻き寿司 89と、どうやらフュージョン系のようですね。ラーチャブリーにまで日本食ブームどころか、こんな系統の日本食も到達していて正直オドロキです!なおも歩き続けると、ずっと曇っていたのが、ようやく晴れ間が出てきました。この辺りは右手は商店街、左手は女子高のようです。さらに歩くと左手には広大な駐車場を備えたテスコロータスが。その向かい、右手には、ロイヤルパーク・ITサニー なるショッピングモールが出現。サニー(Sunny)はタイ語風に発音すると「サンニー」のため、地元では短く「サンニー」と呼ばれているみたいです ^^ラーチャブリーのローカルなショッピングモールってどんなもんなんでしょう。ちょっと寄ってみますか。1階入って正面、書店の左隣には、おおっ、ここにも寿司店が!なんと全種15バーツ。やすいやすいやすいやすいやすいやすいやすいがクドイです(笑)それより美味しさをアピールしたほうがいいような気も~。とまあ、インパクトがあるのは入口付近のみであとは上の階も閑古鳥が鳴いています。テナントも全ては埋まってないですね。数年前まで映画館が入っていたようですが、気付かなかったので今はないんじゃないでしょうか?吹き抜けの下から元気な声が聞こえてきたので覗き込むと、テコンドー教室かあ。予想以上に寂れていてあまり見るところがないのですぐに建物を出ちゃいました。すると外に、竜の図柄の巨大水瓶がここにも!そろそろ解説をしましょう。竜柄の水瓶は、かつてラーチャブリーの特産品だったんです。そもそもは戦前に現在の中国広東省潮州市楓渓区から陶芸職人の2人の男性がバンコクへ渡ってきたことに始まります。2人は焼き物に適した土を発見したラーチャブリーに焼き物工場を設立し、水瓶(みずがめ)や植木鉢の生産を開始。1933年のことです。ラーチャブリー初の工場であり、かつ初のタイ国内産水瓶となったのでした。その後1943年に2人は新たな工場「タオセータイ」を設立。当時タイでは水道が普及していないため、各家庭には水を貯めておく水瓶が必須でした。太平洋戦争が勃発すると、今まで中国から輸入していた水瓶が届きにくくなります。そんな状況下でタイ国内産の水瓶が取って代わって普及。大きくて重い水瓶は、距離が遠いほど輸送費がかさみました。また縁起の良い竜の図柄をあしらったこともあいまって、地方の裕福な家の庭先には、まるで現代のベンツかBMWのようにラーチャブリー産の水瓶がステータスを誇示するシンボルとして置かれていたそうです。1954年に2人のうち1人が別れて自らの工場「タオホンタイ」(陶豊泰)を設立してからは、こちらのブランドのほうが人気だったようです。しかし水道の普及とプラスチック製品の席巻で衰退。ドイツの大学に留学経験のある3代目が継ぐ現在のタオホンタイでは残念ながら水瓶をもう生産していません。代わりに利益率の良い盆栽鉢や、韓国向けにキムチの壺などの他、カラフルな前衛的セラミック製品を意欲的に生産しているようで。郊外にあるタオホンタイの工場はカフェ併設のミュージアムっぽい造りになっていて、生産の工程を見学できる観光地となっています。一方のタオセータイも事業継続中。工場内の様子らしい写真(4年前ですが)を見ると、こちらでは竜柄の水瓶を今でも生産しているようです。さて、次なる目的地へ向かうか、と歩を進めようとすると右手に呂祖仙師廟なる中国廟が。呂?…もしやと思い帰ってから調べたら、以前「宝くじに当たる5大願掛けスポット巡り」をした時にバンコクの中華街で訪れた「呂帝廟」に祀られた呂 洞賓(りょ どうひん)と同一人物でした。道教の八仙(七福神みたいなもの)の一人で唐代に実在した仙人。中国の民間信仰では、関帝廟の関羽と並んで人気の神様のようですよ。お参りすると、恋愛と子宝にご利益があるとのこと。しまった。この時知っていればちゃんとお参りしたのに(笑)<旅費交通費>歩いただけなので:0バーツここまでの合計:105バーツ<参考>"โอ่งมังกร ราชบุรี"Thailand Creative & Design Center "เถ้าฮงไถ่:ต่อยอด DNA แห่งตำนานด้วย“จินตนาการ”และ“ความสนุก”"※旅は2016年5月28日(土)に行いました。つづく※当ブログから1日旅の記事だけを抜粋し見やすくまとめたブログ『タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~』 もぜひご覧ください。そちらのブログは左側の「旅ごとに見る」欄で旅名を選ぶと順を追ってお読みいただけます。旅の参考になれば幸いです。★★★お薦めのタイ語入門書です★★★ ◇入門書◇ 『らくらく話せる!タイ語レッスン』ナツメ社 ◇単語集◇ 『キクタン タイ語【入門編】』アルク
2017/01/23
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ラーチャブリーのメークローン川沿いを離れ、南へと歩いて行きます。南へ真っ直ぐ続くこの道は、カタートーン通り。ずっと先に見えている時計塔は、また後で登場します。ここではこの道の一本東の道、ラーサドーン・インディー通りを進んでみることに。そっちの道を選んだのにはワケがありまして、ソンテオ乗り場を確認したかったからなんです。黄色い看板に「クーブア」行き乗り場と書いてあります。あったあった!ラーチャブリー市街から南へ6kmほどのところにクーブア遺跡というところがあるんです。6~11世紀頃のドヴァーラヴァティー時代の都市遺跡だそうで。一度見に行きたいんですよね~。そのための下見でした ^_^;)この道自体には特段なにもなく、10分歩いて行き止まりのT字路に出ました。左へ行くと国鉄ラーチャブリー駅ですが、私は右へと進みます。ゾウさんがリアルです ^^ほどなく目的地に到着しました。「メムさんの玉子クイッティアオ」 (ร้าน ก๋วยเตี๋ยวไข่ คุณแหม่ม)ラーチャブリーでもっとも有名なクイッティアオ店なのです。以前営業時間内に間に合わなかったことがあったので、ようやく食べに来られましたよ!店内は天井が高くて広く、ごちゃごちゃしていないのが好印象。笑顔が優しい女性に案内されて席に着き、クイッティアオ・トムヤム(トムヤム・ヌードル)とクイッティアオ・ヘーン(汁無しヌードル)を注文。「ムーサテもいかがですか?」感じの良い接客にのせられて、思わず「はい」と答えてしまいました(笑)そう、この店は味のみならず、親切な接客もあって人気店らしいんですよ。たぶんさっきの女性が店主のメムさんでしょう。メムさんのお母さんかな? お婆さんもいるんですが、この方もニコニコ優しく親切です。さあ、揃いましたよ!戴きましょう!クイッティアオ・トムヤムは、酸っぱさと甘さの加減が絶妙ですね~。トムヤムってスープのトムヤムと、クイッティアオのトムヤムで味が違うじゃないですか。ここのはそのちょうど中間な感じの味です。薄過ぎず濃すぎずでいい塩梅ですよー。このクイッティアオ・ヘーンのほうは濃いめの味付けでちょっと辛いです。私にはとても美味しく感じました!そしてムーサテ(豚の串焼き)。肉が柔らかくていいですね~。タレもまた甘さがちょうどいい具合です。さすが人気店!!あと飲み物に注文したナム・ファラン(グアバ・ジュース)は、市販のものかと思いきや、ちゃんとグアバから搾ったジュースでビックリ。果肉感がしっかり残っていて、これまた嬉しくなりました。夢中で食べていると、「美味しいですか?」と笑顔のメムさん。こんな一見客にも気を遣って声をかけてくれるなんて!人気店になるべくしてなったんだろうなと納得しましたよ。またぜひ来たいと思った店でした。一応お店情報をお伝えしておきましょう。店名:クイッティアオ・カイ・クンメム (ร้าน ก๋วยเตี๋ยวไข่ คุณแหม่ม)場所:グーグルマップ営業・毎日05:30-17:00電話:08-1944-5406会計を済ませ、店を出がてら、入口に陳列された土産物を眺めてみると…おお、今回の旅の一番の目的の品がここでも売られているじゃあないですか!でもまだガマン(笑) 本店で買おうと思います ^^「メムさんの玉子クイッティアオ」を出て右へ。するとそこにはもう、さっき遠くに見えた時計塔が聳えています。その背後に見えるのは、ラーチャブリー病院。ここで以前、武装グループによる人質立てこもり事件があったんですよ。่事件を解説すると長くなるんですが…。事の発端は1999年10月1日、バンコクのサートーン通りにあるミャンマー大使館で「God's Army」を名乗るカレン族のミャンマー反政府組織の12人が武装して人質を取り立てこもり、アウンサンスーチー女史の解放をミャンマー軍事政権に要求した事件でした。犯行グループはその後、ラーチャブリー県のミャンマー国境まで自分たちをヘリコプターで送るように要求を変更。タイ政府は要求をのみ、スクムパン外務次官(昨年までバンコク都知事だった人物)が道中の安全を保障する人質として同行し、事件はとりあえず終結したのでした。タイ政府が弱腰とも思える対応を取ったのは、ミャンマー反政府勢力に肩入れすることで、関係が良好でなかったミャンマー軍事政権に揺さぶりをかける目的があったからではなどと報道されました。が、それが裏目に出てしまいました。4か月が経過しようという2000年1月24日、なんと同じグループの10人が今度はこのラーチャブリー病院で医師・看護師などの病院関係者と患者の400人を人質にとり再び立てこもったのです。今回の要求は、ミャンマー政府軍による掃討作戦で負傷した仲間の治療のために医師・看護師を連れて行くこと。当局は人質の解放交渉を続けますがまとまりません。そこで武力による解決へと作戦の変更を決断します。陸軍、国境警察などから特殊部隊の精鋭を招集。睡魔に気が緩む午前3時が決行時刻となり、病院敷地内所定位置へと悟られないように近付いて行きます。すると思わぬ事態が。ワン! ワン!野良犬が吠え出しました。犯行グループに気付かれてしまったら水の泡だ!ということでいったん退却して仕切り直し。午前5時に再度ほふく前進で病院敷地内へ。今度は順調でした。病院横のスタジアムにある石油タンクを爆発させ気をそらせた隙をついて閃光発音筒(スタングレネード)を投げ込んでから特殊部隊が突進し、15分で作戦は終了。人質の命を守るため、4~5mの距離で頭部を撃ち、必ず絶命させることを徹底したそうです。9人はこの方法で全て射殺。残る1人はトイレに逃げ込んだため機関銃で蜂の巣に。人質には1人のケガ人も出ませんでした。ちなみにこの作戦の指揮官は、スラユット・チュラーノン陸軍大将。2006年9月19日の軍事クーデターで倒されたタクシン政権に代わって首相に就任することになるその人物です。なんだか嫌でも国境県であることを実感させられる事件ですよね。でも上で触れた99年のミャンマー政府軍による掃討作戦の後、国境付近も平穏になったようです。God's Armyの残りも01年にタイ側に投降しましたし。そんなわけで以前訪れた国境のフアイ・コークムーにも安全に立ち寄れるようになったんですよね。<旅費交通費>歩いただけなので:0バーツここまでの合計:105バーツ<参考>pantip.com "เล่าเรื่องราวจับตัวประกันที่ราชบุรีให้ฟังหน่อยสิครับ"Wikipedia "เหตุการณ์ก๊อด'ส อาร์มี่บุกยึดสถานทูตพม่า พ.ศ. 2542 และโรงพยาบาลศูนย์ราชบุรี พ.ศ. 2543"※旅は2016年5月28日(土)に行いました。つづく※当ブログから1日旅の記事だけを抜粋し見やすくまとめたブログ『タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~』 もぜひご覧ください。そちらのブログは左側の「旅ごとに見る」欄で旅名を選ぶと順を追ってお読みいただけます。旅の参考になれば幸いです。★★★お薦めのタイ語入門書です★★★ ◇入門書◇ 『らくらく話せる!タイ語レッスン』ナツメ社 ◇単語集◇ 『キクタン タイ語【入門編】』アルク
2017/01/16
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しばらく中断していた「ラーチャブリーと水瓶の旅」を再開します!前回の第1回「チュラロンコン橋」で日本軍の手で改修されたチュラロンコン橋を渡ったところまで書きました。渡り切ったところから左、つまり西側を見ると、道路の向こうに写真だとちょっと分かりにくいですが大きな敷地の施設が広がっています。あそこは、陸軍工兵局のパーヌランシー基地。たぶん中に入れると思うので行ってみましょう!チュラロンコン橋とさっきロッ・トゥーで渡った橋の間を下りていきます。下のメークローン川べりの道を右へと歩いて行くと、正面に基地の入口が。脇に詰所があり兵士2人が立っています。緊張の一瞬。さすがにカメラを向ける勇気はありません ^_^;)何事もなく無言でゲートを通ることができました!やっぱり誰でも入れるんだ。ホッとしましたよ~。左手にメークローン川を見ながらまっすぐ続く道の右手には、芝生の綺麗なグラウンドの向こうに学校みたいな建物が見えています。先にも詰所があるじゃないですか。その向かいの川面に、基地内にわざわざ足を踏み入れた理由が見えてきましたよ。じゃーん。渡し船が出ているのです!だから一般人でも立ち入りできると私は踏んだのでした。乗って対岸に渡ってみましょう。私が乗り込むと乗客1人なのに、やおら出発。なんだかのんびりしてていいですね~。ちなみに座席はですね、プラスチック椅子が並べてあるだけなのでした(笑)鏡のように穏やかなメークローン川をゆっくり進んでいきます。向こうに見えるのがさっき渡ったチュラロンコン橋。あの直下に蒸気機関車が沈んでいるんですよね~。ちなみに船賃はたしか5バーツだったと思います。メモるの忘れちゃいました。自信がなくてすみません…。ほんの2分で対岸に到着。朽ちかけた木の板で岸に上がります。その上は、もう何度訪れたか覚えてないぐらいなぜか好きで何度も来ている…コイキー市場です。「渓」に「土へんに乾」でコイキーと読むようで、中国から船で渡りメークローン川を遡上して住み着いた華僑が開いた市場です。200年の歴史があるんだとか。金土日の夕方~夜にはこの通りも歩行者天国になって縁日みたいな市が立ちますよ。ちょうどこの日はラーチャブリー県主催で伝統を紹介するイベントを催していて、ラーチャブリーの昔の写真のパネル展示や、歌謡ショーでもやるのかステージも設けられていました。そんな中で、おや、ここにもありましたよ。水瓶。竜の図柄が入ってますね。水瓶はラーチャブリーと関わりが深い物なんです。まだ何度か出てくるので最後に解説するとしましょう ^_^;)コイキー市場から戻り、メークローン川沿いに西へと歩いてみると、以前はなかったこんなオブジェが。かつてここに定住した華僑の生活の様子を再現したんでしょうね。その先には巨人さんもラーチャブリーに定住してたんですか(そんなワケない 笑)さて、そろそろちょっと遠いですが人気の食堂に歩いて向かいますよ~!<旅費交通費>渡し船:5バーツ?ここまでの合計:105バーツ※旅は2016年5月28日(土)に行いました。つづく※当ブログから1日旅の記事だけを抜粋し見やすくまとめたブログ『タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~』 もぜひご覧ください。そちらのブログは左側の「旅ごとに見る」欄で旅名を選ぶと順を追ってお読みいただけます。旅の参考になれば幸いです。★★★お薦めのタイ語入門書です★★★ ◇入門書◇ 『らくらく話せる!タイ語レッスン』ナツメ社 ◇単語集◇ 『キクタン タイ語【入門編】』アルク
2017/01/09
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2017年あけましておめでとうございます。!どうぞ今年もよろしくお願いいたします。しばらく更新が滞っていてすみませんでした。今日から再開しまーす。バンコク北西に新しい高架鉄道のパープルラインが2016年8月6日、正式開業しました。プミポン前国王が命名した「チャローン・ラッチャタム線」というのが正式名称です。私も遅ればせながら11月27日(日)に初めて乗ってきたのでその様子と、あとパープルライン沿線の観光スポットを紹介したいと思います。パープルラインの路線は、地下鉄MRT&国鉄バンスー駅から西へ1kmにあるタオプーン駅から始まり、北隣のノンタブリー県のクローン・バンパイ駅まで全長23kmの全線高架の鉄道です。で、始発駅のタオプーンまでは、将来的にはMRTがバンスー駅から延伸してつながる計画で工事も進んでいるのですが、現在は接続していません。なので窮余の策として今はバンスー~タオプーンを結ぶバスとバンスー~バンソンを結ぶ国鉄列車がいずれも無料でシャトル運行しています。まずはそれに乗らねば。MRT終点バンスー駅の改札を出ると、 Feeder SystemsBangsue - Tao Poon Exit 2との看板が。2番出口を出ればいいんですね。通路の壁にもシャトルバスと列車の時刻表がところどころに掲示されています。それによるとバンスー~タオプーンの無料バスは、6~23時の間にラッシュ時は6分間隔、通常時間帯は8分間隔で運行しています。バンスー~バンソンの無料国鉄列車は、月~金曜の6:30~9:30と16:30~20:30のみ15分間隔での運行。今日は日曜日なのでバス一択ですな。2番出口で地上に出たところに大きく「→」と書かれていたので、そのとおり進むと、待合所が。前方に見えるカマボコ型の建造物が2番出口です。ちなみに背後すぐには国鉄線路があって、そのまま国鉄バンスー駅に入れます。ほんの2分でタオプーン行き無料シャトルバスが登場。正面の表示はタイ語オンリーですが、乗降口右横の青地に白字の表示にShuttole Bus Taopoon Station - Bang Sue Stationとあるので分かると思います。すぐに発車して、あっけなく4分で終点のタオプーン駅真下に到着。バスを降りた目の前にある 上り口←パープルライン駅とのタイ語表示に従って左へと進みます。立派な入口が出現。エスカレーターで上階に上がると、持ち物チェックのゲートの先に自動改札が。パープルラインはMRTと運行会社が同じようなので窓口で尋ねたら、MRTのチャージ式カードがそのままこの路線でも使えるとのことで、自動改札にタッチして入場。ホーム階へのエレベーターのところにある日の丸に目が留まりました。バンコク大量輸送網整備事業(パープルライン)(バンヤイ駅~バンスー駅区間)日本とタイの友好と協力の証として、日本の政府開発援助(ODA)によって、2016年に完成しました。と日本語でも記されています。パープルラインは、丸紅と東芝の共同事業体が受注してODAで建設された路線なのです。エスカレーターでホーム階に上ると、ちょうど列車が到着したところ。清掃のため一旦ドアが閉まった後、折り返しクローンバンパイ行きとしてドアが開きました。そうそう、ご覧のとおりホームドア付きです。この車輌もJR東日本系列の総合車両製作所製。山手線や都営浅草線の新型車両と車体構造や機器システムを共通化したステンレス製車両なのだとか。では早速乗ってみましょう!ほぉ、新しいだけあって清潔感満点ですね~。しかし利用客が少な過ぎます。接続の悪さで利用を避けられているのが大きな原因のようで、予想以上の赤字だとか。MRTのバンスー駅~タオプーン駅延伸開業を政府は急がせているようで、今年8月にはこの1駅間を開業させることでようやく昨年末にまとまったのですが、さてどうなることやら ^_^;)(出典:『Post Today』2016年12月7日付)進行方向右手後方の車窓を眺めると、下にそのMRT(ブルーライン)のタオプーン駅がもう完成しています。早く開業できないもんなんですかねぇ。タオプーン駅を発車して1駅目のバンソン駅に到着。バンソン駅を出て間もなく左手下には、建設中のレッドラインが見えました。バンスー駅からこのバンソン駅を経由して、チャオプラヤー川対岸のタリンチャン駅までを結ぶ路線です。右手の車窓にはレッドラインのバンソン駅も見えましたが、パープルラインのバンソン駅とは離れた位置にあり、接続の便は悪そうです。またレッドラインの駅横の地上には国鉄のバンソン駅もあります。なお、上の写真のレッドライン高架線左にカマボコ状の屋根が2つ見えてますが、あそこはサイアム・ジプシー・ジャンクションというナイトマーケット。以前訪れてちょっとワケアリな成り立ちを解説しましたね~ ^_^;)ということでサイアム・ジプシー・ジャンクションは、パープルラインのバンソン駅から歩いてすぐですよ!パープルラインの車窓は、BTSと比べると緑が多いものの、主に駅前には新しめのコンドミニアムがニョキニョキと建っている景色が続きます。保健省駅は、その名のとおり保健省の最寄駅。保健省内にあるタイ式建築の「タイ式医療ミュージアム・研修センター」には、タイ式医療の歴史展示、天然素材から作った石鹸・塗り薬などの日用品販売コーナー、ヘルシーな料理を出す食堂、マッサージサービスなどがあるんだとか。でもそれらサービスの利用には会員になる必要があるみたいですね。あと省の敷地内に公園もあるようですよ。ノンタブリー県行政センター駅の右手駅前には公園が見えました。マクット・ロンマサラーン公園というようです。この公園の背後にノンタブリー県庁や裁判所などの庁舎が建っています。なお手前の白い塔状の建物はノンタブリー県柱廟。ここから3駅過ぎたところでチャオプラヤー川を渡ります!左が今までいた側、右がこれから向かう側なんですが、建物の多さの違いがはっきりと分かりますね。というわけで、渡り切ると景色が一変。緑豊かな光景に。でもずっとこんな感じではなく、駅周辺などにはやはり商店街や真新しいコンドミニアムが建ち並んでいます。またところどころに大規模なムーバーンと呼ばれる同じ形の家ばかりの新興住宅街が塊になって見えています。川を渡って2つめの駅、バンラックノーイ・ターイット駅は、随分前に訪れたワット・セーンスィリタム水上マーケットの最寄駅。進行方向右手に下りて高架づたいに少し戻ると、サイマー-バーンラックノーイ-ター・イット通りというソイがあります。その入口でバイクタクシーに告げれば連れて行ってくれますよ。さらに3駅過ぎたところで、大きなジャンクションが見えてきました。左右に走る大通りはカンチャナピセーク通り。パープルラインは大きく右へとカーブしてその上を高架で走ります。すると間もなくバンヤイ市場駅に到着。復路の列車からの車窓ですが、右手はこんな感じ。駅前にBIG Cがあります。さらに後方のさっきのジャンクション角にはセントラルプラザ・ウエストゲートが見えています。最上階にあったドラえもんコミック・ワールドは、いつの間にか閉まっちゃったみたいですね。残念~!(2017/1/4修正)なおセントラルプラザ・ウエストゲートには駅から連絡橋が直結しています。(2017/1/4修正)そして次の、終点クローン・バンパイ駅に到着!所用時間32~3分といったところでした。ホームから見た左側の景色は、空地の向こうにいくつものムーバーンが地平線まで続いています。ここから6kmほど北西へ行くと、2009年10月に探したかの浅丘ルリ子さんもいたバンブアトーン収容所跡があります。そのうちもう一回探しに行ってみようかな。当時の給水タンクが残っているらしいんですよね。右手に見える巨大な施設はパープルラインの車庫。あそこの運営も当初10年間は丸紅・東芝の事業体が担っているようですね。とまあ、パープルラインはこんな感じでした。さすがにBTSと比べると沿線の見どころは少ないですが、でも都心とは違った楽しみ方ができそうですよね。ちなみに私はクローンバンパイ駅で改札を出ずに、折り返しの列車で戻ってバンソン駅で下車したのですが、自動改札で引っかかって出られませんでした。時間制限があるようで窓口の係員に「手数料42バーツが必要になります」と手を合わせて謝られてしまいました。いえいえ、悪いのは私なんですから ^_^;)また手数料という言い方が控えめで好感が持てました。レシートには「penalty fee」(=罰金)としっかり印字されてましたが(笑)タイの対人サービスの質も随分と向上したものですね。長く書いてきましたが、旅のご参考になれば幸いです!※当ブログから1日旅の記事だけを抜粋し見やすくまとめたブログ『タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~』 もぜひご覧ください。そちらのブログは左側の「旅ごとに見る」欄で旅名を選ぶと順を追ってお読みいただけます。旅の参考になれば幸いです。★★★お薦めの旅行用タイ語入門書です★★★ ◇入門書◇ 『らくらく話せる!タイ語レッスン』ナツメ社 ◇単語集◇ 『キクタン タイ語【入門編】』アルク
2017/01/02
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