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昨日行って来たバラ展のガーデン(庭)の写真と、合間に寺山修司の詩人についての言葉を入れて見ました。本当にBreak Timeです。
魔法使い、忍術使いと言うことばがあるように、言葉使いという不思議な術師もいます。
それが詩人というものです。
建築家が、石で城を造るように詩人はことばで城を作る。
(愛さないの愛せないの)より
詩人は、ことばで人を酔わせる酒みたいなもんです。
時には、ことばで人を傷つけたりすることもできる。
ようくみがいた言葉で、相手の心臓をぐさり、とやる。
(毛皮のマリー)より
詩人にとって重要なことは自らを葬るということだけではなく、
葬ってしまった自らの死体をどのように処理するか、
ということにまで及んでいる。
(黄金時代)より
人は一生のうちで一度だけ、誰でも詩人になるものである。
だが、やがて「歌のわかれ」をして詩をすてる。
そして、詩を捨て損なったものだけが取り残されて
詩人のままで年老いてゆくのである。
(青春の名言)より
寺山修司の「両手いっぱいの言葉」から抜粋した。このあとがきで寺山修司はさらにすばらしい事を言っている。
「ことば友達」
気の利いた「言葉」は、しばしば良質のブランデーを思わせる。
1人でしみじみと味わうのもいいし、2、3人で語りあいながら、酔うのもたのしい。
気の利いた「言葉」は、それ自身で、友人になることもある。
途方にくれている時、
いいアドバイスをしてくれるからである。
(以下略)
写真の中に何か詩をのせてみようかとあれこれ探してみた。最終的にゲーテも候補にあったが、詩人の作品を比べて見ると、寺山修司の言葉はだんとつ重かった。後で知ったが、言葉の錬金術師の異名をもっているそうだ。
寺山修司はすごい人だとは聞いたことはあったが、あいにく彼を崇拝していた世代より若いので、詳しくはない。詩人、歌人、俳人、エッセイスト、小説家、作詞家、評論家、俳優、映画監督、劇作家、演出家、写真家と幅の広い芸術活動家だったそうだ。本業を問われると「僕の職業は寺山修司です」とかえす、お茶目な性格でもあったようだ。
私は学生時代よりもっぱら海外のアーティストに目がいっていた。その為に聖書の勉強もしてきたが、気がつけば国内に凄い人間がたくさんいたのだ・・。ああ、彼に会ってみたかった・・。
寺山修司(てらやま しゅうじ) 1935年12月10日~1983年5月4日
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