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ノートル・ダム寺院(Cathédrale Notre-Dame )
大聖堂内、北のバラ窓
東
(内陣)
ピエタ
北 南
(北の翼廊)
トランセプト (南の翼廊)
バラ窓
バラ窓
マリアのステンド
キリストのステンド
西
(正面門)
ノートルダム寺院は、北と南の翼廊にある直径13mバラ窓の美しさが見事です。
今回は北側のバラ窓から紹介します。
北側面「クロワートルのポルタイユ」・・北のバラ窓を外から見た所。
かつては、クロワートル(高位聖職者の宿舎)があった場所から名に由来が・・・。
北の翼廊に明かりを入れるべく、大胆に開口部をとって改築。繊細なレースのような細工が素晴らしいです。
北の翼廊のバラ窓、内部
13世紀半ばのガラスがほとんどそのまま残っていると言われる北のバラ窓は採光の多いはずの南の窓より美しいと言う人が多いです。
その理由は、もしかしたらステンドグラスの製法とガラスにあるかもしれません。
昔は、色ガラスを鉛でつなぎ止めてパーツでデザインを構成すると言うシンプルな工法でしたが、後世の教会のステンドグラスは透明ガラスにガラスの粉で絵を描いて焼き付けると言うエナメル技法に頼っています。
エナメルでは、ガラスカットでは表現できない細かなラインが絵筆なら描けるので、絵画としては完成度が高くなりますが、当然赤や青の色の発色については、エナメルではおよばないからです。
エナメル絵付けの技法だと、ガラスのカット割りも少なくてすむ上に、ガラス代金が大幅に削減できるのでコスト安ですし・・・。
北窓で、光が望めないので、光の通りやすい青みがかった模様に工夫されていると言います。直径13mは非常に大きい。見る角度でも色が異なって見えます。
ステンドグラスの制作は、9世紀のカロリング朝の時代にフランスで始まったと言われているそうで、聖堂の窓に使われるようになったのは12世紀の中頃だそうです。
南北二つのバラ窓のうち、この北のバラ窓は聖母マリアを中心として、旧約聖書の預言者や王が配されています。
次回、南のバラ窓に、つづく。
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