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そして、現在「NPO法人太陽の船復元研究所」が「第2の太陽の船」の発掘、復元プロジェクトを推進中だそうです
近年お目見えですね。
エジプト 6 (クフ王の太陽の船)
エジプト・アラブ共和国(Arab Republic of Egypt)ギザ(Giza)ピラミッド(Pyramid)
クフ王の太陽の船
3つのピラミッドの王達が君臨したエジプト第4王朝(古王朝)は、とりわけ太陽神ラーへの信仰心が急速に増大した時代だったようです。
太陽神ラーが、1日で一生を過ごすという考えは、毎朝誕生し、夕方には死んでいくと言う方程式でとらへ、太陽神ラーと結びつけられたファ
ラオ(王)は、死後ラー神と共に舟に乗り、例え死んでも翌朝には生き返る(生まれ変わる)と考えられるようになったようです。
それが、ピラミッド建造の原点だと考えられるようです。
ピラミッドはいったい何のために建てられたのか? の正解は今も謎のようですが、2艘の船の存在と役割を考えるとピラミッドは船着き場であり、王の死後の・・・冥界の王宮? 現世の宮殿と似た特徴を持つ神殿? のようです。
復元されたクフ王第1の太陽の船は、クフ王のピラミッドの南東に造られた「太陽の船博物館」に展示されています。
ピラミッド南面前の白いプレハブのようなのが博物館です。
太陽の船が発掘されたのはピラミッドの南側のようです。
味気ない建物ですが、数学的にピラミッドを考えるとこんな建物もありなのか?
東側にはクフ王の時代の王族の3つの小ピラミッドが存在。かつてあった葬祭殿の石畳も若干残っているようです。
いろいろな発掘穴もあります。
太陽神「ラー」の船
太陽神ラーは聖なる舟(ウイア)に乗り、昼は昼の舟マァジェトで天空を、夜は夜の舟メセケテトで地下の海(冥界)を・・・毎日天と地底を航行して巡っているのだそうです。
それ故に、王(フアラオ)にも、死後ラー神と共に乗る舟として、、昼に天空をかける舟と、夜に地底を航行する舟の2艘が必要だった
ようです。
(この冥界を旅する太陽の船の存在は、第1王朝の頃から見られるそうです。)
第1太陽の船の模型
太陽の神ラーの船に似ていたためクフ王の船は、「太陽の船」と呼ばれるようになったようですが、実際その目的に造られたようですね。
第2の舟は地底の舟かな?
全長32.3m、幅4.9m、深さ5.2mのピット(船坑)に、石材でフタがされ1224個のピースに分解されて納められている太陽の船を発見したそうです。
発掘後のビットの上に建築されたと言う博物館とそのビット。
因みに今吉村先生の発掘している船坑(ビット)の上には推定平均15tの石灰岩製蓋石が39枚並べられ、封印されているようです。
全長43.3m、全幅9m、高さ7.9mのレバノン杉)製
レバノン杉はマツ科ヒマラヤスギ属の針葉樹で古来高級木材として重宝され、絶滅しかかったレバノンやシリアの高地に生えていた木です。
この船は使用された形跡があり、葬儀の際の儀式のために使われたものかもしれないそうです。
ピラミッドテキストによれば、亡き王は1日に5回の食事をとるそうで、3回は天空で、2回は地上でとるそうです。
エジプト・・つづく
リンク エジプト 6 (クフ王の太陽の船)
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リンク エジプト 5 (カフラー王のピラミッド・コンプレックス)
リンク エジプト 4 (カフラー王のスフィンクス)
リンク エジプト 3 (ピラミッドとピラミッド・ピュー)
リンク エジプト 2 (ギザのピラミッド)
リンク ○○○○ 1 (初回ここはどこ? から)
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