わたしのこだわりブログ(仮)

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2010年12月16日
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サグラダ・ファミリア 5 (天井と福音書記者の柱)
サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia) Part 5
聖堂を支える柱、天井
福音書記者(Evangelist)とキリスト教の正典

今回写真は、聖堂の天井を中心に紹介します。
成り行きで予定が変わり、サグラダファミリアから横道にそれて、四福音書記者と正典についての紹介が入れてあります。
宗教は私の永遠のテーマなのでこだわってます大笑い


サグラダ・ファミリア 19
前回載せ忘れたので・・。

聖堂を支える柱と中央ドームの柱の印
サグラダ・ファミリア 20
祭壇手前に中央ドーム があります。その柱に光っている4つの印
グリーン、イエロー、ブルー、レッドはそれぞれ4福音書記者の印が刻まれています

おそらく4人の福音書記者と正典に対する敬意の現れか? あるいは正典(4福音書)がカトリックを支えている? 事を暗示させる意味での中央の印? かもしれません。
サグラダ・ファミリア 21
聖堂の中は柱が林立。

実際に福音書が書かれた順に並べてみました。
さらにそれら福音書にまつわる話を紹介。

福音書記者(Evangelist)とキリスト教の聖典
福音(エヴァンゲリオン)は ギリシャ語の良い(エウ)知らせ(アンゲリオン)」を意味するそうで、 本来は喜ばしい事を伝える手紙などを指す言葉 だそうです。

4人の福音書記にはれぞれ象徴があります。それは、旧約聖書の中の三大預言書(イザヤ書、エレミヤ書、エゼキエル書)の中の「エゼキエル書」と言われる預言書の中に出てくる翼を持ち、それぞれ四つの顔を持つ生き物に由来しています。

オレンジ・・マルコ(Marcam)
象徴・・・・ 獅子
サグラダ・ファミリア 23
素材は七宝焼きのような物かな?  他からの光に反射して輝いていますが、ライトで゛はないようです。

「マルコ福音書」の著者は使徒ペトロの通訳を務めた弟子のマルコと考えられている ようで、キリストに直に会った事がないマルコはペトロから聞いた事のみを記録したと言われています。

イエロー・・・・マタイ(Mattheum or Matthaios)
象徴・・ 人or天使
サグラダ・ファミリア 24
徴税人から使徒となったマタイとされている ようですが、最近の研究では・・。

最初のマルコ書は広く読まれ、後に正統のマタイ学派がマルコ書をベースに独自の資料を加えて自分達の教会に適した聖典(マタイ書)を作ったと現在では考えられているようです。

グリーン・・・・ルカ(Lucam 、Luke)
象徴・・・・ 雄牛
サグラダ・ファミリア 22
伝承では、 著者はパウロの弟子の医師、ルカ とされていた ようです。

教会が当時のヘレニズムの世界に広がって行く過程で、「マルコ書」をベースに独自の資料を加えて「ルカ福音書」を書いた・・と考えられています。

マルコ、マタイ、ルカはほぼ同じようなストーリー展開になっているので、共観福音書と呼ばれています
紹介したようにマタイがもともとのベースになっているなら似ているのは当然ですね。

ブルー・・・・ヨハネ(Johannes)
象徴・・・・ 鷲(わし)
サグラダ・ファミリア 25
12使徒が世界に散った時、ヨハネはアジアに赴き多くの教会を建立。そしてパトモス島で黙示録を書いたといわれれています。
その福音書記者ヨハネは 12使徒のヨハネとされていますが・ ・。

ヨハネの福音書だけは制作年代も他の3つに比べて遅く、その内容も異質です。
これについては教会の創作物・・と現在では考えられているようです


使徒ヨハネについては、2009年7月「ヨハネとヨハネの黙示録 in Patomos 」でも紹介していますから見てねスマイル

聖堂中央のドーム天井
サグラダ・ファミリア 26

ところで 福音書は4つだけではありません。実は複数存在 しています。
ではなぜ複数存在するのか?
キリスト教徒でも、派閥によって教義に違いがあります。聖書の解釈の仕方もしかりです。

つまり、 自分達の主張に都合の良い福音書や使徒の手紙などを正典とした福音書がたくさん生まれた ・・と言う事のようです。
そしてその中には異端的な存在もあり、 正統のカトリックとしての組織や教義の確立が必要になった ようです

教徒が共同して編纂し、
397年カルタゴ公会議で正式に承認制定した正典が現在の4つの 福音書を主軸にした公式の正典、現在の「新約聖書」 のようです。

そこには正統教会の思惑による操作がものすごく見える気がします。

身廊の天井
サグラダ・ファミリア 28

天井拡大
サグラダ・ファミリア 30
拡大してみれば天井のくぼみには印がはめられています。
使徒をそれぞれ象徴する印かもしれません。解ったらいずれ紹介しますね。

身廊の先には栄光のファサード
サグラダ・ファミリア 27

極めてモダンな栄光のファサード
サグラダ・ファミリア 29
まだ未完だからなのか? 最初からシンプル・モダンなのか? 解りかねますが何となく降誕のファサード、受難のファサードと続くと、未来的な扉の様相がする気がします。


Back number
リンク ​ サグラダ・ファミリア 1 (未完の世界遺産)
リンク ​ サグラダ・ファミリア 2 (降誕のファサード)
リンク ​ サグラダ・ファミリア 3 (生命の木)
リンク ​ サグラダ・ファミリア 4 (未完の理由 と主祭壇)

リンク ​ サグラダ・ファミリア 6 (天井の立体幾何学模様)
リンク ​ サグラダ・ファミリア 7 (ステンドグラス)
リンク ​ サグラダ・ファミリア 8  (受難のファサード)
リンク ​ サグラダ・ファミリア 9 (鐘楼のバルコニーから)
リンク ​ サグラダ・ファミリア 10 (教会建設)






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Last updated  2023年08月01日 21時55分50秒
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