PR
Keyword Search
Category
Freepage List
今日はクリスマス・イヴです。
日本ではクリスマスそのものがただのイベント化していますが、本来は
Christ's Mass・・・・キリストのミサ が語源であり、キリストが人の子としてこの世に誕生した事を祝う降誕のお祝いの日
です。
その日はもちろん教会でミサが行われるのですが、お祝いはそれだけではないのです。
カトリックの方はクリスマスの日から逆算して4つ前の日曜日から始まる約1ヶ月の期間・・これをアドヴエント(Adventus)待降節と言うのですが、それを迎えてから今日のイヴ、そして明日のクリスマスをお祝いするのです。
因みにイヴは evening・・・夕刻、あるいは日没を意味する言葉なので、正式にリスマス・イヴは24日の夕刻から始まり25日の0時からクリスマスとなります。
「ザルツブルク 5 (待降節とクリスマス市) 」の時にアドヴエント(待降節)は紹介しています。
リンク ザルツブルク 5 (待降節とクリスマス市)
サンタクロースについてはザルツブルク 6 (聖ニコラウスとクリスマス市) 」で紹介しています。
リンク ザルツブルク 6 (聖ニコラウスとクリスマス市)
リンク クリスマス市の名物グリューワイン
クリスマスにサンタクロースも付きもの・・と思いがちですが、本来サンタクロース(聖ニコラウス)の日は聖人の命日である12月6日です。因みに彼は学問の守護聖人だそうです。
お勧めは以下です。
リンク 聖母子絵画とクリスマス歳時記 1 アドベント(Advent)
リンク 聖母子絵画とクリスマス歳時記 2 無原罪の御宿り日
サグラダ・ファミリア 7 (ステンドグラス)
サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia) Part 7
ステンドグラスと地下聖堂
ただ、ステンドグラスにうるさい私としては、期待に反してがっかりした所の一つです。
東翼廊、降誕のファサード側入口の上部ステンドグラス
中世のゴシックの聖堂には美しい絵画のようなステンドグラスがはめ込まれています。
それは、時として文字の読めない者たちへの絵とぎの聖書としてあり、崇めるべき聖人の肖像として窓にはめ込まれ、薄暗い教会内部を美しい神の世界に変える役も担(にな)っています。
しかし、ここはそうではありません。
まず、 従来の構造的欠陥で窓の少ない中世のゴシック聖堂とはまったく違って、ここは自然の光が満ち溢れた聖堂
なのです。
また、絵とぎの聖書もここには必要はありません。なぜなら、ガウディはそれらを石彫で表現しようとしているからです。
わずかにある聖堂のステンドグラスは、(まだこれから入れるのかも・・)絵柄ではなく、抽象的(アブストラクト)なデザインです。
色の配置だけでグラデーションを計算している・・と言えば確かに美しいのですが・・。
そもそもガウディはステンドグラスの構想まで残していたのか? 私にはわかりませんが、あまりに現代的すぎるデザイン・ステンドグラスに「ん?」と言う感じです。
確かに中央祭壇の天蓋を鑑みれば、そんなものなのか・・・と言うステンドグラスではあります。
微妙なのは聖堂内部が明るい事もあるのかもしれません。
教会堂内部の照度について、光は多くても少なくてもいけない。光は必要量・・とガウディは言っているのですが・・。、ステンドグラスは暗い聖堂だからこそ引き立つ・
・からです。
祭壇後ろ、後陣の礼拝所のステンドグラス

ガウディは特に光にこだわった人です。
1857年、 光のスペクトル分析が発見され、光が分解して色が生まれる・・と言う事実は、建築における光の重要性を高めた
ようです。
「建築は光を整え、彫刻は光と戯れ、絵画は色による光の再生である。」
「光はあらゆる装飾の基礎である。なぜなら光の分解から様々な色が生まれるからだ。光はすべての造形芸術に君臨する。」
「芸術作品の本質は調和である。造形芸術では光が物を浮き出たせ、装飾する。調和は光から生まれるからだ。」
光、礼賛とも言えるガウディのこだわりです。
よくよく見れば、文字が入っています。聖人の名前? と言う気がします。
もしかしたらステンドグラスは、あえて聖人を抽象的に表現しているのかもしれません。
が、抽象的すぎて描いた人でないと、ちょっと理解できない形です![]()

色のバランスは悪くはないけど、どうもチープに思えたのは私だけでしょうか?
これだけの驚くべき聖堂なので期待があったのですけどね。
ステンドはこれくらいにして、聖堂内部最後は、地下の礼拝所を紹介です。
サグラダファミリアの聖堂の地下にも礼拝所があります。
祭壇近くののぞき窓から下がのぞけます。
のぞき窓・・と言うより明かり取りの窓だと思いますが・・。
説明資料がやはりないので、いずれ・・になりそうですが、地下の礼拝所にはガウディの墓所もあるようです。
残念ながら下には行っていないので写真はありません。
Back number
リンク サグラダ・ファミリア 1 (未完の世界遺産)
リンク サグラダ・ファミリア 2 (降誕のファサード)
リンク サグラダ・ファミリア 3 (生命の木)
リンク サグラダ・ファミリア 4 (未完の理由 と主祭壇)
リンク サグラダ・ファミリア 5 (天井と福音書記者の柱)
リンク サグラダ・ファミリア 6 (天井の立体幾何学模様)
リンク サグラダ・ファミリア 8 (受難のファサード)
リンク サグラダ・ファミリア 9 (鐘楼のバルコニーから)
リンク サグラダ・ファミリア 10 (教会建設)
アントニ・ガウディ(Antonio Gaudí) 2 … 2024年03月03日
アントニ・ガウディ(Antoni Gaudí) 1 高… 2024年01月22日
ウィーン国立歌劇場とハプスブルグ家の落日 2023年10月08日