わたしのこだわりブログ(仮)

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2012年07月12日
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カテゴリ: クイズ

星「2012年7月 ここはどこ? クイズ 1~4」で紹介したものに タイトルを付け替えました。
他の人はほぼ行かない結構貴重な写真なので見てもらう為に。ただし形体はそのままクイズのままにしてあります。


2012年7月 ここはどこ? クイズ 3 (解答編1)
パンチボール(Punchbowl) 3

約75000~100000年前に形成されたクレーター跡は、 古来ハワイアンの間ではプオワイナ(Puowaina)と呼ばれた宗教上の要所 だった場所。

そしてそこは1948年2月に、 太平洋国家記念墓地(The National Memorial Cemetery of the Pacific)として 米軍関係者の墓地となり、それ以降ここはプオワイナからパンチボール・クレーター(Punchbowl Crater)と呼称 されるようになりました。

今回の解答はパンチボール(Punchbowl)ですスマイル
解説は都合上2回にさせていただきます。

1.プオワイナ(Puowaina)
 ヘイアウ(heiau)について
 オヒア・レフア('Ohi'a Lehua)
 オヒア・レフアの伝説

2.パンチボール・クレーター(Punchbowl Crater)
 国立太平洋記念墓地(The National Memorial Cemetery of the Pacific)
 エリソン・ショージ・オニズカ(Ellison Shoji Onizuka)

タンタラスの丘からの帰り道に下車して撮影したパンチボール・クレーター
pict-ここどこ201207 23.jpg
そこだけ突出した丘になっているのが見えます。

フルーツパンチを入れる器の形に見えた事からパンチボールの呼び名が付いたようです。

こうして見るとクレーターだと言うのがよくわかりますね。
pict-ここどこ201207 19.jpg
奥の海に浮かぶのはホノルル空港のリーフ滑走路
本来はスペース・シャトルの緊急着陸用に整備されたと言う。

プオワイナ(Puowaina)
ハワイ語の「Puowaina」の最も近い訳語は、「犠牲の丘」

ここは、 カメハメハ大王の統治以前はカプを犯した者の罰として、神への供物(生け贄)? として火葬される場所だったと伝えられています。
このあたりでは、その火葬台となる岩がパンチボールの新展望台のあたりに存在していた・・と言います。

先ほどの写真左半分を拡大
pict-ここどこ201207 21.jpg
赤い矢印の下が新展望台で、かつての生け贄台の岩があったと言われている場所。

ヘイアウは海が望め、海からの気が通る一等地に存在するパターンが多いので、ここにあっても不思議ではなかったはず。

展望台のほぼ真ん中にオヒア・レフア('Ohi'a Lehua)の花があった
pict-ここはどこ201207 24.jpg

オヒア・レフア('Ohi'a Lehua)
日本名ハワイフトモモ
オヒア('Ohi'a )は、木を意味し、レファ(Lehua)は花を意味するそうで
古代ハワイアンの間では非常に神聖視されてきた植物 です。

環境に適応してその地に合うよう進化する植物のようです。

オヒア・レフアの伝説
愛し合っていた恋人達、男性オヒアと女性レフアがいた。
その オヒアに横恋慕した火山の女神ペレ が美しい女性に変身してオヒア迫ったものの振られてしまう。
怒ったペレは二人を殺してしまった そうだ。
嫉妬が治まり 後悔したペレは二人を二度と離れる事のないよう木とその花に変えた
だからオヒア・レフアの木と呼ばれるようになったそうです。

pict-ここはどこ201207 25.jpg
レフアの花を摘むと、なぜか雨が降ると言う。
このあたりに儀式の岩があった? らしい。

ヘイアウ(heiau)について はまだ研究中ですから詳しく書けませんがしょんぼり
簡単に言えば 古代ポリシアンの人々が崇めていた土着の神々を祀っていた神域 です。
その神域に入れるのは神官他、限られた男性のみ。

カメハメハの統治以前は多数の部族がいたので、その数だけヘイアウあるいはそれに準ずる祈りの場所は存在 していたと思われます。

そのヘイアウでカプに反した者が処刑されたり、戦いの神に捧げられる生け贄が存在したのは事実なのです。

カメハメハ2世の治世にその摂政をしていた クヒナ・ヌイ(副王)のカアフマヌによりハワイアンの伝統的タブーであるカプ(Kapu)は廃止 されました。
と、同時にハワイの伝統的信仰を彼女は排除しています。(彼女自身はプロテスタントに改宗)

2012年3月に「ハワイ王国歴代の君主 1 (カメハメハ朝)」でそのあたり紹介しています。
リンク ​ ハワイ王国歴代の君主 1 (カメハメハ朝)

以降悪しき風習としてヘイアウの存在もそれに準ずる宗教儀式の場はハワイから消えて行く事になり、生け贄・・と言う行為も消えて行った のです。
(1970年以降に見直され、今はその遺構を探している状態。)

今まで 私達が見て来たハワイはポリネシアンの加色された陽の部分。
ヘイアウのような陰の部分はこれから研究されていく分野
なのです。

ところでヒーリング・ブームで癒しスポットのように誤解されていますが、ヘイアウはそんな場所ではありません。
生け贄を捧げて神と交信していた場所なのですからむやみに近づく事は今でも危険な場所とされ地元の人も近づかない場所なのです。

pict-ここどこ201207 22.jpg
展望台から見下ろすと岩がゴロゴロ。
これら岩はヘイアウに積まれていた岩の破片かもしれない。

プオワイナ(Puowaina)の名は今もゲートに刻まれていますし 、ここに至る道にもPuowaina DR その名が残されていました。
pict-ここどこ201207 18.jpg

先ほどのパンチボールの写真右半分を拡大すると、この墓地の廟が見えました。
pict-ここどこ201207 20.jpg

国立記念墓地は次回につづく

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リンク ​ パンチボール(Punchbowl) 1
リンク ​ パンチボール(Punchbowl) 2
    ​
リンク ​ パンチボール(Punchbowl) 4






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Last updated  2022年03月27日 06時07分55秒
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