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《染人百話》より《悦成の口ずさみ》
「蝙蝠や姿は獣、空とぶは、鳥にも似たりえもしられぬもの」
「さかな食い妻子たづさえ袈裟かけて坊主か俗かえもしれぬもの」
「あやまったあやまりましたこれからは、首をたれて南無阿弥陀仏」。
鳥に似て鳥に非ざる蝙蝠なり。僧に似て僧にあらざるもの蝙蝠僧なり。
今の世はその蝙蝠僧さえも稀である。
□阿呆もの 同師(悦成)曰く。隣村に烟が見える、あれ何ぞと問う。
人を焼くのじゃと聞いて、それなればよいと云うは阿呆者なり。
又曰く。妄念は信後の喜びのたねなり。
・
(AIによる概要より)
「悦成(えつじょう)」は、江戸時代後期から末期にかけて生きた、浄土真宗の篤実な信仰者である「妙好人(みょうこうにん)」の一人です。
妙好人とは、浄土真宗において、阿弥陀仏の教えを深く信じ、念仏の中で素朴かつ純粋な生活を送った市井の人々を指します。
悦成の特徴と逸話
出自: 江戸の人。
信仰の姿: 悦成は、阿弥陀仏の救い(他力)にすべてを委ねる、浄土真宗の典型的な妙好人としての姿で知られています。
有名な句: 自身の存在を「蝙蝠(コウモリ)」に例えた以下の口ずさみが有名です。
「蝙蝠や姿は獣、空とぶは、鳥にも似たりえもしれぬかな」
この句は、自分自身を、獣でも鳥でもない(善人でも悪人でもない、
あるいは何者にもなりきれない)中途半端で愚かな存在であると自覚しながらも、
そのままの姿で仏の救いにあずかっているという、深い自己省察と喜びを表現した
ものと解釈されています。
・
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