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処女長篇「虐殺器官」の次作にして、完成作としては著者の遺作となった長篇第二作。未完成の「屍者の帝国」は、後に盟友の円城塔に書き継がれて完成を見た。「虐殺器官」とは同じ世界を構成し、時系列的には大災禍(メイルストロム)前が「虐殺器官」で、後が本作となる。登場人物等の連続性はないので、どちらを先に読んでも支障はない。全体をディック色が覆うが、ディックとは違って途中で破綻することはない。最後まで緻密な構成を維持する。キアンがレストランで自ら喉笛を掻き切るあたりから、怒涛の展開となる。ディック色を保ちつつ、鈴木光司の「らせん」から「ループ」にかけての雰囲気が想起された。第30回日本SF大賞、第40回星雲賞日本長編部門等、数々の賞を受賞した。
2014/02/25
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TV映画「リディック」デヴィッド・トゥーヒー監督04年米。2月21日深夜放映。粗筋はgooより。遥かな未来。世界はロード・マーシャル(コルム・フィオーレ)率いるネクロモンガーの狂信的な軍団によって、征服の危機にあった。その頃、氷の惑星でひっそりと暮らしていたお尋ね者のリディック(ヴィン・ディーゼル)は、トゥームズ(ニック・チンランド)率いる賞金稼ぎたちに執拗に追い回されていた。旧知の男イマム(キース・デイヴィッド)が住むヘリオン第1惑星に向かったリディックは、エーテル状の生命体エレメンタル族の使者エアリオン(ジュディ・デンチ)と対面。エアリオンは、ロード・マーシャルによって撲滅されたフューリア族の生き残りがリディックではないかと考え、彼を探していたのだった。やがてネクロモンガー艦隊の総攻撃が始まり、リディックは脱出するが、トゥームズに捕まってしまう。彼の心理を巧みに操作し、惑星クリマトリアの刑務所に向かわせるリディック。そこには、かつてリディックに憧れていた少女キーラ(アレクサ・ダヴァロス)がいた。刑務所の中で再会した2人は他の囚人たちと脱出を図り、その行く手にロード・マーシャルの差し向けた司令官ヴァーコ(カール・アーバン)とピュリファイア(ライナス・ローチ)が立ちはだかる。いよいよリディックは、ロード・マーシャルと全面対決。戦いの中で危機に陥ったリディックをキーラが助けるが、彼女は殺されてしまう。そこから反撃に出たリディックは戦いに勝利し、ロード・マーシャルに代わって、ネクロモンガーのリーダーとして迎えられるのだった。『トリプルX』のヴィン・ディーゼル主演による、製作費180億円のSFアクション。宇宙最強の“ワル”が、銀河系征服をねらう狂信的な一族と激闘を繰り広げる。これを見ると「スター・ウォーズ」も「砂の惑星」も実によく出来た映画に思えてくる。金をかければ良いものが出来るとは限らない好例。金をかけている分CGはリアルだが、なにしろ世界観が貧弱すぎる。往年のB級スペオペにも劣る。なまじSFにするからぼろが出るのだ。このCGで「コナン」を撮ってくれるといいのだが。もちろん、コナン役にディーゼルは不可。
2014/02/22
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TV映画「トゥー・ラバーズ」ジェームズ・グレイ監督08年米。2月16日放映。粗筋はYahooより。三人の男女が織り成す切なくも美しい、等身大の“真実の愛”を描く。出演はホアキン・フェニックス、グウィネス・パルトロウら。ニューヨークのブルックリン郊外に両親と暮らすレナードは、婚約者に去られ、自殺未遂を繰り返してしまい恋愛に対してトラウマを抱いていた。ある日、彼は家族にサンドラという女性を紹介される。優しく、包容力があり、レナードの過去を受け止めるサンドラ。2人の距離は次第に近づいていく。しかしレナードは同じアパートに越してきたミシェルに惹かれていたのだ。彼女は結婚願望があるにもかかわらず、不倫の愛に悩んでいた。2人の女性の狭間でゆれるレナード…。それぞれの思いが導き出す愛の行方は。出演はホアキン・フェニックス、グウィネス・パルトロー、ヴィネッサ・ショウ、イザベラ・ロッセリーニら。精神疾患を理由に婚約者から捨てられ心に傷を負った純朴な青年ホアキンが、魅力的だがある意味イタい女グウィネスに振り回される。そこまでなら、可愛そうなホアキンに同情する話。しかし、可愛そうなはずのホアキン青年は、こっちがダメならあっちだとばかりに、グウィネスのために買った指輪を自分に思いを寄せる正真正銘の純真な女ヴィネッサに、さもあなたのために買ったという態を装って贈呈。可愛そうどころか、最低の男ぶりを見せるのであった。劇場未公開のようだが、これはなかなか侮れない佳作。老いてますます母親に似てきた、イザベラ・ロッセリーニの姿を見ることができる点でも価値あり。
2014/02/20
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TV映画「7つの贈り物」ガブリエレ・ムッチーノ監督08年米。2月14日深夜放映。粗筋はgooより。海辺の瀟洒な家に1人で住んでいるベン・トーマス(ウィル・スミス)は、過去のある事件により心に傷を抱えていた。ベンは7人の見知らぬ他人を選び、彼らの人生を調べ、ある条件を満たしていれば、彼らの人生を変える贈り物をするという計画を立てていた。候補者の1人、エズラ・ターナー(ウディ・ハレルソン)は盲目のピアニストだが、それだけでは生計が立てられないのでネット販売の会社で働いている。ベンは客を装い苦情の電話を入れ、エズラを口汚く罵る。しかしエズラは礼儀正しく挨拶をして電話を切る。ベンは、たった1人の肉親である弟(マイケル・イーリー)から電話を受ける。ベンが弟の家に泊まったとき、弟の物を持ち帰ったかと尋ねる内容だった。しかしベンは、自分が弟に物をあげたと言う。ベンの子供のころからの親友で弁護士のダン・モリス(バリー・ペッパー)は、ベンの計画を唯一知っていた。ベンが計画の進行具合を尋ねると、ダンは心が決まっていないと答える。別の候補者であるグッドマンは病院を経営している。ベンは国税庁職員を名乗り、骨髄移植に失敗して税金も払えないというグッドマンを調べる。しかしグッドマンが患者を虐待していることを知ると激怒し、何も与えないことを告げる。ベンは深夜の国税庁で税金滞納者を探す。エミリー・ポーサ(ロザリオ・ドーソン)は心臓病の治療のため借金を抱え、税金も滞納していた。エミリーを訪ねたベンは彼女に不躾な質問をする。しかし毅然と答える彼女にベンは心を動かされる。ベンは一緒に暮らしていた恋人の持ち物を整理すると、家を出てモーテルに泊まる。ベンは、ダンが作成した書類にサインをする。夜中、ベンの携帯電話が鳴る。散歩中に倒れ、救急車で病院に運ばれたエミリーからだった。ベンはエミリーの病室で一夜を明かす。医師は、彼女の余命は長くて6週間だと告げる。エミリーはベンに惹かれ始める。ベンも人間らしい感情を取り戻していくが、エミリーに計画を打ち明けることはできなかった。ウィル・スミスが「幸せのちから」のガブリエレ・ムッチーノ監督と再びコンビを組んだ人間ドラマ。謎めいた男の“贈り物”をめぐる意外なドラマが衝撃と感動を呼ぶ。劇場上映時間は2時間余りなので、放送時おそらく数十分はカットされている。それで辻褄の合わない、あるいは不可解な部分が多々あるが、それを抜きにしても失敗作。賞狙いでいい話を作ろうとしているのが透けて見える。だが、ぜんぜんいい話になっていない。
2014/02/18
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「二」は二人称の「二」で、「一の悲劇」の続編というわけではない。時系列的には「ふたたび赤い悪夢」の次の事件簿となる。改行なしで活字が紙幅いっぱいに広がる頁が続く導入部が終わると、次は、例によって綸太郎の名探偵自虐が繰り広げられ、うんざりする。以下、ネタバレあり。見つかった日記の紹介に入ると、一転してぐいぐい引き込まれるのだが、綸太郎が見当はずれの推理を連発してまたひく。この法月綸太郎という名探偵役が、金田一、御手洗らの偉大な先達に比して明らかに見劣りするのは、思いつきをすべて口にしてしまうからだろう。今回の竜胆自作自演説など、加藤武の等々力警部が「よし!わかった!」と前置きして言うべきものだ。それを金田一がやってしまったのでは世話ない。卒業アルバムの写真が入れ替わっていることを利用するアイデアは良いのだが、奈津美が百合子を装っているように、二宮の方も二宮でない誰かが二宮に成りすましている臭いは、最初からぷんぷんしていた。さぞや意外な人物が成りすましているのかと思いきや、なんとそれは一卵性双生児の弟で、まさかの凡庸な着地点。
2014/02/17
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TV映画「奇跡」是枝裕和監督11年。1月4日深夜放映。粗筋はgooより。九州新幹線が全線開業の朝、博多から南下する“つばめ”と、鹿児島から北上する“さくら”、二つの新幹線の一番列車がすれ違う瞬間に奇跡が起きて願いが叶う……。そんな噂を耳にした小学6年生の大迫航一(前田航基)は、離れて暮らす4年生の弟・木南龍之介(前田旺志郎)と共に奇跡を起こし、家族4人の絆を取り戻したいと願う。二人の両親は離婚し、航一は母・のぞみ(大塚寧々)と祖父・周吉(橋爪功)、祖母・秀子(樹木希林)と鹿児島で、龍之介は父・健次(オダギリジョー)と福岡で暮らしているのだ。兄弟は、友達や両親、周りの大人たちを巻き込んで、壮大で無謀な計画を立て始める。そしてその計画は、様々な人々に奇跡を起こしていくのだった……。『誰も知らない』の是枝裕和監督が家族の温かさを描いた感動ドラマ。お笑いコンビ、まえだまえだの2人が鹿児島と福岡に離れて暮らす兄弟役に扮し、奇跡を起こして家族4人が再び一緒に暮らせるように願う姿をピュアな魅力で好演。これまで生きる悲しみ、痛みをつづってきた是枝監督が希望と子どもの輝きを観る者に伝える。興行上子供だけでは厳しいので、そうそうたる大人たちが出演。それが原因で、いかがわしいドキュメンタリーとなってしまった。なんとも嘘っぽい。この「奇跡」は、「リトル・ロマンス」のサンセット・キッスのようなものか。大勢で大移動して騒ぐようなものでもなかろう。
2014/02/15
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TV映画「ザ・ゲーム」マーク・ライデル監督06年米・独。2月9日放映。小説家のキャロリンは、新作が書けない日々を送っていた。苛立ちからギャンブル依存症になり、愛する夫に、娘の大学進学資金まで手を出してしまったことを言えずにいた。貯金を元に戻そうと、栄光をふたたび夢見る手品師ウォルターと手を組み、カジノに手を出すのだが…。出演はキム・ベイシンガー、ニック・キャノン、フォレスト・ウィッテカー、ダニー・デビートら。ベイシンガーの夫役はレイ・リオッタ。リオッタのことだ、いつ異常な行動に走るのかと思って見ていたら、最後まで普通の夫で通した。この監督は馬鹿か。こんなリオッタの使い方があるか。せっかくのリオッタが台無しだ。映画自体も極めて低調。
2014/02/13
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表題作外、次の五篇所収。六月は名ばかりの月黙って逝った詫びない年月うそつき喇叭歪んだ鏡古書店を主舞台とする、一話完結の連作短篇集。古書店といっても神田神保町の専門店ではなく、いわゆる町の古本屋。もちろんブックオフでもない。宮部は相変わらずの巧者ぶり。
2014/02/13
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上巻でほぼ言い尽くされている。最大の鍵は、大型哺乳類を家畜化できたかどうかのようだ。
2014/02/12
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TV映画「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」ブラッド・バード監督11年米。2月9日放映。粗筋はgooより。ロシアのクレムリンで爆破事件が発生。その容疑がIMF(極秘スパイ組織・不可能作戦班)のイーサン・ハント(トム・クルーズ)とそのチームにかけられる。米大統領は政府が事件に関与した疑いを避けるため、「ゴースト・プロトコル(架空任務)」を発令。イーサンチームはIMFから登録を抹消されてしまう。国や組織という後ろ盾を失ったまま、クレムリン爆破の黒幕を追い、さらなる核テロを未然に防ぐというミッションの遂行を余儀なくされるイーサンたち。失敗すれば彼らは、凶悪テロリストとして全世界に指名手配されてしまうのだ。黒幕たちの取引の現場は、世界一の高さと最新のセキュリティを誇るドバイの超高層ビル、ブルジュ・ハリファ。難攻不落の天空城に、特殊粘着グローブと命綱一本で外部からの侵入を試みるイーサンだが……。幾重にも張り巡らされた罠と、よぎる裏切りの影。そして次第に明らかになるミッションの〈真の目的〉とは……。トム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル』シリーズの前作から5年ぶりとなる第4作。『レミーのおいしいレストラン』のブラッド・バード監督のもと、スパイたちのド派手な活躍が描かれる。アラブ首長国連邦ドバイにある高さ世界一の超高層ビル、ブルジュ・ハリファでのスタントや、魅力的な悪役の登場も見逃せない。出演はトム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、ポーラ・パットンら。シリーズ4作目でありながら、ボルテージが落ちていない。十分おもしろい。これは稀有なことだ。ただし、ハントとターゲットであるマッド・サイエンティストの追いかけっこが長すぎて、その部分は間延びしている。また、マッド・サイエンティストは体力ありすぎ。腕利きのエージェントと互角に渡り合うマッド・サイエンティストでは、現実感に乏しい。
2014/02/12
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TV映画「めぐり逢えたら」ノーラ・エフロン監督93年米。1月31日深夜放映。粗筋はgooより。ボルチモアの新聞記者アニー・リード(メグ・ライアン)は、カーラジオで偶然聞いた番組に心ひかれた。それはリスナー参加のトーク生番組で、シアトルに住む8歳の少年ジョナー・ボールドウィン(ロス・マリンジャー)が「落ち込んでるパパに新しい奥さんを」といじらしいまでに切々と訴えていた。続いて電話口に出た父親サム・ボールドウィン(トム・ハンクス)の声が、彼女の胸に響いた。建築技師のサムは、1年半前に妻に先立たれてからのやるせない心境を淡々と語り出し、孤独で眠れぬ夜もあると告白する声にもらい泣きするアニー。その時から彼女の内部で何かが変わった。婚約者のウォルター(ビル・プルマン)を相手にしても楽しくない。一方、サムは仕事仲間のジェイ(ロブ・ライナー)が心配して、女性との積極的な交際をアドバイスされる。やがてサムこそ自分にとって最もふさわしい相手だと信じたアニーは、ジョナに手紙を書き、データベースでサムのことを調べ始める。そんなアニーに同僚のベッキー(ロージー・オドネル)はあきれながらも見守る。サムは友人たちの紹介でビクトリアという女性とデートするが、ジョナはお気にめさない。パパにふさわしいのはアニーだけだと考えたジョナはラジオを通じて彼女に呼びかける。アニーはシアトルに向かうが、お互いの顔を知らない彼女とサムは幾度かすれ違っただけだった。バレンタイン・デーに、ニューヨークのエンパイヤ・ステート・ビルの展望台でのめぐり逢いの約束するメッセージをサムに送ったアニー。ジョナも「会ってあげて」と頼むが、耳を貸さないサム。親子の仲は一気に悪化し、ジョナはアニーとの約束を果たすため単身ニューヨークに向かう。あわてて追いかけるサム。そのころ、エンパイヤ・ステート・ビルを望むレストランでは、アニーがウォルターに婚約解消を告げてた。彼女はやはりサムのことが気になって仕方なく、入口が閉まりかかったエンパイヤ・ステート・ビルの屋上に登らせてもらう。そこにサムとジョナがいた。初めてアニーは何度か顔を合わせ、気を魅かれた彼がシアトルの男だったとわかり、二人は手に手を取ってビルを後にするのだった。目前の幸せに迷うキャリアウーマンと、愛する妻に先立たれたシングルファーザーの運命的な恋を描いた、ハートフルな恋愛ドラマ。監督・脚本は「恋人たちの予感」などで脚本家として活躍し、「ディス・イズ・マイライフ」で監督に進出したノーラ・エフロン。ジェフ・アーチの原案を、アーチとエフロン、「スティング」のデイヴィッド・ウォードが共同で脚色。製作は「ショート・サーキット2 がんばれ!ジョニー5」のゲイリー・フォスター。エグゼクティヴ・プロデューサーは「フィッシャー・キング」のリンダ・オスト。撮影は「チャーリー」のスヴェン・ニクヴィストが担当。「スターダスト」などのスタンダード曲を散りばめた音楽は「ア・フュー・グッドメン」のマーク・シャイマン。また、レオ・マッケリー監督、ケーリー・グラント主演1957年の名作「めぐり逢い(1957)」がドラマ全体のモチーフとなっているのをはじめ、「打撃王」「特攻大作戦」などに言及した映画ネタが随所に盛り込まれているのも見どころのひとつ。主演は「キスへのプレリュード」のメグ・ライアンと「プリティ・リーグ」トム・ハンクス。共演は「ジャック・サマースビー」のビル・プルマン、「プリティ・リーグ」のロージー・オドネル、ハンクス夫人のリタ・ウィルソン、「007消されたライセンス」のレーリー・ローウェル、「ア・フュー・グッドメン」の監督、ロブ・ライナーなど。なお、日本での上映に当たり、ポップスグループ、ドリームズ・カム・トゥルーの短編映画「WINTER SONG」(監督ジュリアン・テンプル)がオープニング映画として併映された。ケーリー・グラントとデボラ・カーの「めぐり逢い」は(多分)見てないので、元ネタを知らないハンデがあるとしても、出来のよいシナリオとは思えない。御都合主義が過ぎる。とはいえ、この頃のメグ・ライアンはその容姿がピーク時にあり、彼女を見ているだけでもそれなりの満足感は得られる。
2014/02/11
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TV映画「グリーン・ホーネット」ミシェル・ゴンドリー監督10年米。2月5日放映。粗筋はgooより。ブリット・リード(セス・ローゲン)はロサンゼルスの大新聞社の御曹司。幼くして母を亡くし、新聞社の創業者である父に厳格に育てられた反動から、絵に描いたような放蕩息子に成長。金持ちでプレイボーイ、人から指図されることを嫌う、自由奔放な青年だった。だがある日、彼の父ジェームズ・リード(トム・ウィルキンソン)が蜂に刺されたことが元でこの世を去り、ブリットは突然、社長の座に就く。そして出会ったのが、完璧な仕事ぶりを見せる父の運転手カトー(ジェイ・チョウ)。カトーはブリットに、ジェームズが他人には見せない、もう一つの顔を持っていたことを告げる。正義に目覚め、ロスの街の悪党を一掃する決心を固めるブリット。単なる運転手だけでなく、天才発明家としての顔も持つカトーは、どんな武器もどんな攻撃も通用しないハイテク装置満載の自動車“ブラック・ビューティー”を完成させる。全身をグリーンのスーツとマスクに包んだブリットとカトーは、自分たちを“グリーン・ホーネット”と命名。そしてブリットは、悪党に近づくには悪党を装う方が有利と考え、自社の新聞記事でグリーン・ホーネットを新たな悪党と書き立てながら、悪党たちを倒してゆく。そこには、ブリットの美人で有能な秘書レノア・ケース(キャメロン・ディアス)の協力もあった。そんなとき、父の急死に暗黒街の王ベンジャミン・コドンフスキー(クリストフ・ヴァルツ)が絡んでいることを知ったブリットとカトーは、警察、検察、新聞社、暗黒街すべてを欺く決戦に立ち上がる……。かつてブルース・リーがカトー役を演じたことで知られる往年のテレビシリーズを、鬼才ミシェル・ゴンドリー監督がリメイクした痛快アクション。グリーンのスーツに身を包んだヒーロー“グリーン・ホーネット”に変身した主人公とその相棒が、彼の父親の死に関係する悪党と激しいバトルを繰り広げるさまが描かれる。ブルース・リーのTVシリーズはちらっとしか見たことがないのだが、こんな下らない話だったっけ。やはりドタバタ・コメディーだったTVシリーズの「バット・マン」は、徹底的にシリアスな内容に衣替えして映画化されたが、こちらはドタバタのまま。しかも、おもしろくない。
2014/02/09
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前回から1週間しか空いていなかったので、練習できていない。いや、1週間しか空いていなかったことはあまり関係ない。1ヶ月空いていようが、きっと大して練習していないであろう。テニス肘はかなり良くなってきたから、これからはなるべく動かして筋肉をつけた方がいいと整骨院で言われて、そのとおりにしていたら、痛みがぶり返してきた。その所為もあって練習できなかった。いや、これも言い訳に過ぎない。右だけ練習してもよかったのだから。そうは言いながら、今日はだいぶ進んで、「夢は果てしなく」の中間部まで来た。
2014/02/06
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TV映画「東京家族」山田洋次監督12年松竹。1月26日放映。粗筋はgooより。2012年5月、瀬戸内海の小島に暮らす平山周吉(橋爪功)と妻とみこ(吉行和子)は、子供たちに会うために東京へやって来る。だが品川駅に迎えに来るはずの次男の昌次(妻夫木聡)は、間違って東京駅へ行ってしまう。周吉はタクシーを拾い、郊外で開業医を営む長男の幸一(西村雅彦)の家へと向かった。長女の滋子(中嶋朋子)は不注意な弟に呆れ、幸一の妻、文子(夏川結衣)は歓迎の支度に忙しい。やがて周吉ととみこが到着、大きくなった二人の孫・実(柴田龍一郎)と勇(丸山歩夢)に驚く。そんな中、ようやく昌次も現れ、家族全員が久しぶりに夕食を囲むのだった。日曜日、幸一は勇を連れて、両親をお台場から横浜見物へと連れて行く予定だったが、患者の容体が悪化、急な往診に出かけることになる。周吉ととみこは、滋子の家に泊まりに行くが、美容院を経営する滋子は忙しく両親の相手ができず、夫の庫造(林家正蔵)が駅前の温泉へと連れ出す。滋子に頼まれ、昌次は両親を東京の名所巡りの遊覧バスに乗せるが、自分は疲れて居眠りをしている。帝釈天参道の鰻屋で、周吉は、舞台美術の仕事をしている昌次に将来の見通しはあるのかと問いただす。昔から昌次に厳しい周吉、昌次はそんな父が苦手だった。その頃、滋子は幸一に、お金を出し合って二人に横浜のホテルに泊まってもらおうという提案をする。横浜のリゾートホテルの広い部屋で、ただ外を眺める周吉ととみこ。周吉はネオンに輝く観覧車を見て、結婚する前に二人で観た映画「第三の男」を懐かしむ。寝苦しい夜が明け、周吉ととみこは2泊の予定を切り上げて、帰ってきてしまう。そんな両親に、商店街の飲み会があるので今夜はいてもらっては困ると言い放つ滋子。周吉は同郷の友人、沼田(小林稔侍)宅へ、とみこは昌次のアパートへ行くことにする。久しぶりの母親の手料理を美味しそうに食べる昌次。その時、母に紹介しようと呼んだ恋人の間宮紀子(蒼井優)が現れる。昌次はボランティアで行った福島の被災地でひと目惚れしてプロポーズしたことを、とみこに打ち明ける。一方、周吉は、沼田に宿泊を断られた上に泥酔、周囲に大迷惑をかけていた。幸一の家でようやく落ち着いたところに、とみこが上機嫌で帰ってくるが、突然倒れてしまう……。小津安二郎監督の不朽の名作『東京物語』をモチーフに、山田洋次監督が現代の家族像を描くヒューマン・ドラマ。子供たちに会うために東京へやってきた老夫婦の姿を通して、家族の絆を映し出す。老夫婦に橋爪功と吉行和子、長男を西村雅彦、次男を妻夫木聡が演じるなど、新旧実力派たちが多数顔をあわせた。本人によるセルフ・リメイクも含めて、過去の作品のリメイクがうまくいった例は極めて少ない。当然それを知った上で、それも困難を極めることが容易に想像できる、小津の代表作に挑んだ山田監督の意気込みは買うが、残念ながらこれまでの例に漏れず、まったくうまくいっていない。このリメイクを見れば見るほど、オリジナルの存在が大きくなる。やはり小津は偉大である。
2014/02/05
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東西に短く南北に長いアメリカ、アフリカ、オーストラリアの諸大陸と違って、ユーラシア大陸だけは東西に長い。緯度が違えば気候の変化が大きいが、経度が違っても気候の変化は小さい。自然発生した農業は、メソポタミア、ニューギニア、北米の三箇所であるが、メソポタミアの肥沃三日月地帯で始まった農業が短期間のうちにユーラシアの東端まで伝播したのに対し、他の大陸では伝播しなかった。気候が違えば、根付く種子の種類も異なるから。家畜に適した大型動物の種類は限られている。その種類がユーラシア大陸には多く、他の大陸にはわずかしかいなかった。したがって、牧畜はユーラシアでのみ発達した。病原菌は動物のものが変化して人間に感染するようになる。古くから家畜と接してきたユーラシアの人間は免疫を手にしていたが、家畜のいないアメリカ、オーストラリアの原住民には免疫がなかった。スペイン人がアステカ、次いでインカを侵略しにやって来たとき、彼らは病原菌をもアメリカ大陸に持ち込んだ。免疫のない原住民は病原菌に対しひとたまりもなく、数千万の人口の実に95パーセントが死滅した。スペイン人の武器と騎馬は確かに強力であったが、たった数百人の兵隊でアメリカを征服できたのは、病原菌により原住民が壊滅したことの方が大きい。アフリカでは逆に、熱帯地方特有の病原菌にヨーロッパ人は悩まされ、植民地化が遅れた。上巻はここまで。
2014/02/02
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