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今年のフジロックのラインナップ第一弾が発表されて、だいぶ沸き立っているところではありますが。個人的に3日目のMassive Attackが衝撃的すぎて、数分くらい言葉を失い、しばらく「マッシヴ…アタック…マッシヴ…アタック」としか呟けない状態になった私です。笑もちろんMassive Attackの音自体も好きで、まあベタではありますがteardropの美しさに悶絶し続けております。しかしですね、今回いちばん気になるのは、ギタリストにAlex Leeが来るのかどうかなんです。すみませんガチのファンの方たち。Massive Attackのギタリストと言えば、Angelo Bruschini(元Blue Aeroplanesですよ!)でした。しかし彼は病気で亡くなってしまい、その後任としてそのあたりからギターを弾いているのが、私が好きすぎてどうしようもないAlex Leeなんです。この際なのでめんどくさく語らせてもらおうと思いますが、Alex Leeは10代でThe Blue Aeroplanesに加入。彼らがいちばん売れたころのアルバム「Swagger」にも参加してますしリードギターも弾いてるときがありました(このときAngeloと在籍かぶってます)。実はその前にも彼はバンドを組んでいて、The JadeとThe Coltrainesというバンドをやっていました。これがジャングリーなネオアコ風味でびっくりするほど良いんです。このときのメンバーにはStrangeloveでベースをやってたJoe Allenと、初代ドラマーのDave Francoliniもいます。で、Blue AeroplanesのGerard Langleyは「あいつはブリストルでも一、二を争う人気バンドのギタリストだったのを俺が勧誘したんだよ」みたいなこと言ってます。なので、Alexはティーンエイジャーのころからすでにギタリストとして非凡な才能を発揮してたってことがわかりますね。その後、Blue Aeroplanesを抜けたAlexはStrangeloveを結成し、ギタリスト(にして意思決定者とメインコンポーザーとPatrick Duffの運命の双子(嘘です))をつとめました。大ブレイクとはいきませんでしたが、あの独特な陰鬱さと狂気の入り混じったサウンドの核は、確かに、彼のギターとPatrickの声でした。解散後はSuedeのサポートに入り、Neil Codlingの後任として正式にギタリスト&キーボーディストとして加入。わたしはこのときの東京公演を見てます。ギターとキーボードを忙しく動き回る彼を見て、「ニールと印象違うな」と思った記憶だけはあります。苦笑↑髪型はこのころが素敵だと思います。隣はブレ兄。↑Neilの代わりにキーボード弾いてる姿は、ちょっとNeil風味あります(実際勘違いされてたらしい)Suedeの解散後は主にサポートメンバーとして、〇Placebo(「Meds」ツアー)〇Marina & the Diamonds(the Lonely Hearts Clubツアー;「Electra Heart」→めっちゃ売れたアルバム)〇Goldfrappのツアーとアルバム(「Seventh Tree」「Head First」「Tales of Us」参加)そしてMassive Attackのギタリストを2019年あたりからやっています。この間にもちょこちょこいろんな仕事をしていて、Strangelove時代のメンバーNick Powellとはずっとコラボしてます。ちゃんと聴けていない音源も多いけれど、ロイヤル・シェークスピア・カンパニーの仕事とかしてたらしく。あとはグッゲンハイム・ビルバオの記念イベントとか、エディンバラ国際フェスティバルの音楽を一緒に作ってて、そのほかにテレビの音楽とかもやってるみたいですし、バンド以外にも活動の幅がめちゃくちゃ広い人なんですよ。それと、Nickとthe CureのJason Cooperと組んでEyecandyというバンドもやっています。ちょっと前にEPが出てますが、めちゃくちゃカッコいいのでもっとみんな聴いておねがい。あ、もちろん盟友Patrick Duffのソロアルバムにもちょこちょこ参加しています(ここ強調)。↑たぶん割と最近ので、Massive Attackのとき。渋オジになりました。というわけで、いまの彼のメインはたぶんMassive Attackのギタリストなんですよね。最近のライヴ動画チェックしてると、確実に彼が弾いてます。目を皿のようにして見続けているので、弾き方と立ち姿で彼だと認識できるようになりました。笑たぶんブリストルつながりっていうのもあるのでしょうが、やっぱりBlue Aeroplanesでの兄貴分Angeloから託されてるんじゃないかなと個人的には思ってたり。だから、今度のフジもメンバーとして来てくれるよね…と思ってます。ブリストル界隈って知れば知るほどアーティストの関係が密。AlexはSun’s Signature(Elizabeth FrazerとDamon Reeceのユニット)の音源でギター弾いてるし、Alpha with Jarvis Cockerでも弾いてるし、このあたりを眺めていると、ブリストルのアーティストたちの関係の濃さが垣間見られるような気がします(だってDamonはPatrick Duffのアルバムにも参加してるもんね!)。彼のプレイスタイルは、Strangeloveの頃こそけっこうアクション激しめだったりもしましたが、それ以降はひたすら渋く弾きこなす雰囲気です。たまにちょこっとギターのネックを掲げるようにして弾くんですが、それがまた映えるのです。この姿は2013年だったか2014年くらいのGoldfrappのグラスト、Strict Machineの映像で見られます。カッコいいです。倒れそうになります。↑数え切れないほど観たやつ。死ぬほどスクショした笑そしてキーボードも同じくらい弾けちゃうし、コーラスもやるし時にはグロッケンシュピールもやるし、何でもやる課は彼のためにある言葉だと私は信じています。↑これはMarina & the Diamondsのとき。彼は弾いてるときとことん無表情です。たまに口開いてますけど、笑いはしない。Patrick Duffが自伝で彼の目がめっちゃキレイって言ってたんですが、その目でじーっと虚空を見つめて弾いている瞬間は、孤高以外の何者でもない。手元がアップになると、指がとても綺麗。カッティングするときとかもう釘付けです。そんなAlex LeeがMassive Attackの一員としてフジロックに来ることを祈願しています。いや来るだろ。来なきゃおかしいだろ!
2026.02.21
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「THE STONE ROSES : MADE OF STONE」ローゼズのドキュメンタリーが再上映するよ、という話をXで見て、行けるかなあ難しいかなと思っていたのですが、いざチケット発売時間になるとパソコンの前でスタンバってる自分がいました。というわけで16日の方に行って来ました。チケットは両日とも完売。私は隣に誰かがいるという状況で映画を見るのがしばらくぶりだったので、なんだか妙にテンションが上がりました。冒頭はマンチェスターでの再結成ライヴのシーン。イアンが観衆の前を通り抜けていくところで、ファンのひとりのスマホを受け取って自撮りするところ。なんだかもうここですでに神々しいんです。そして、イアンの横顔がとんでもなく美しく見えました。目の錯覚ではありません。美しいんです。ライヴ中の興奮からどこか隔絶した世界にいるような、静かですべてを見通すような眼差しに、私は見惚れました。こんな状態で始まるんですから、その後の没入感は半端ない。若かりし彼らの快進撃の様子と、再結成の裏側を織り交ぜて進んでいく物語には、ドキドキと少しのほろ苦さが混じった、不思議な感覚を覚えました。やんちゃ坊主どもがスターダムにのし上がったときの傲岸不遜さ、事務所と揉めてアルバムが出せないフラストレーション、そして一瞬で壊れたバンドと友情。そこからの再結成。まるでマンガみたいなストーリーが、そこにありました。ただ、再結成は決して順風満帆ではなくて、イヤモニの不調でピリピリしていたレニがアンコールを拒否ってホテルに帰ってしまうというハプニングが。そしてファンのブーイングを一身に受け止めるイアンがいて、このままマンチェスター公演やれるのかなと不安にさせられます(いや、ちゃんとやったって知ってるんですけど心配になるんですよ)。結局、彼らはこの再結成ツアーとその後のツアーをやって終わりになるわけですが…再結成するっていう記者会見のあの和やかさを見た瞬間に、なんだか目が熱くなりました。まあ、マニのことがあったせいもあるんですが、マニのあの笑顔見ちゃうと、ね…。必要以上に感傷的な目線が入ってしまっていたことは否めません。それにしても、レニとマニのリズム隊のすさまじさをはっきりと感じました。レニのドラム、あれやばいですね。いまさらだけれど、鬼気迫るというのを体現したかのような、魂のこもったドラミングだと思いました。ジョンのギターは言わずもがな。そしてイアンのヴォーカルは…思ってたより上手かった。笑もちろん、帰りの電車はローゼズを聴きながら。I Am the Resurrectionに容赦なく涙腺を刺激されつつ、いい一日だったなあと思い返しながら、電車に揺られていった私です。この日は、映画の前にXのフォロワーさんとランチ(+飲み)会をし、映画を観て、その後にカラオケ会(ほぼ洋楽オンリー)でした。ライヴじゃないのに音楽漬けってのも最高に楽しかったです。
2026.02.17
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先日、「ランニング・マン」と二本立てした「トレインスポッティング」。実は、映画館で観るのは初めてでした。なのでとても楽しみにしていました。年始のロキソニ、Underworldの「Born Slippy (Nuxx)」をちょこっと観たせいで、余計に期待値が上がる。笑90年代のスコットランド。ドラッグをやって閉塞感から逃避するしかない若者たち。ドラッグ。死。緩やかな絶望。諦め。怠惰。そんなものばかりの日々、そしてそれが描かれることを、当時の私だったら到底直視できなかったと思います。品行方正であること、道を外れるなんて考えられないってことが正義で、それしかないと思って生きてた時代に、この映画が公開されていたわけですからね。ドブで溺れるような日々を変えようとしてきちんと就職するけれど、結局、「ダチだから」ということで昔の仲間を切り捨てられないレントン。そしてまたドラッグの世界に舞い戻り、このまままたずるずると引きずり込まれていくのかな…と思ったところで、彼の未来がうっすらと、ぼんやりと明るくなって見えたような気配を見せて、物語は終わります。レントンがバッグを持って歩き出す、あの姿が晴れやかで、その後彼がどうなったのかは描かれないけれど、少しだけわたしの心も軽くなったような気がしました。とにかく音楽が良い。いきなり鳴り響く「Lust for Life」がたまらんかった。もうこれだけでわたしは五割満足しました。そして、ブリットポップを彩ったバンドたちが顔を並べ、〆が例のUnderworldですよ。嫌いなわけないじゃないですか。つまりは最高ですよ。
2026.02.16
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私はSpoonって割と好きなバンドで、たぶんアルバムはほとんど持っているんです。中でもGA GA GA GA GAとかGimme Fictionとかがジャケも含めて大好きで。けれど、Lucifer on the Sofaは2022年のリリース。はい、私の暗黒時代後期です。苦笑なので、世界が明るくなってからようやくこれがリリースされていたことを知ったんですよね。本来ならすぐにでもゲットすべきだったんでしょうが、暗黒時代のリリースをすべて買い集めるわけにもいかなくて。そんなある時、この新品がだいぶお値打ち価格で手に入りました。超ラッキー。「Lucifer on the Sofa」どこかで「厨二病みたい」と書かれていたのを見かけましたが(苦笑)、私はこれをさらっと言えちゃうBritt Danielが好きなのです。ちょっとヒネた感じの雰囲気が、たまんない。私からすれば、ソファーに座ってるルシファーは彼です。カッコ良すぎて。紹介文を読んでみたらめちゃロックだということでしたが、言われてみればロックのような気がする。しかし私はあくまでそんな気がしただけ。Spoonの音であることには変わりない。一筋縄じゃいかなくて、でもめちゃくちゃクールで、誰のことも気にしてなくて、我が道を飄々と早足で歩いていくイメージ。「THE HARDEST CUT」は確かにロックなのかな。もうね、このクールさはその辺のバンドじゃ真似できないですよ。すごく生っぽいバンドの音が気持ちいい。ゴテゴテした飾りも何もなくて、ライヴ感があるようなサウンドで、私は大好きな一曲です。なので、彼らのクールさがわかりやすく炸裂する「FEELS ALRIGHT」とか「ON THE RADIO」とか、聴いているだけでニヤつきます。キモい。で、これってAdrian Sherwoodが手掛けたダブ盤もあるんですね!ちょろっと聴いてみた感じだと、めちゃくちゃ好みだったので…まずいな…欲しいな…!
2026.02.11
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地元ではもうラストになってしまうので、これは行かんと!と「ランニング・マン」を観てきました。私は近未来的なものとかあまり観ない人間なのですが、主演がグレン・パウエルという、これだけで観る理由ができたので。友人がグレン・パウエルはクォッカだと言うので検索してみたらこれでした↓確かに。何とも言えず愛嬌のあるお顔ですが、まあグレン・パウエルもそんな感じ。めちゃくちゃ美形!というわけではないんだけれど、なんか気になる。そしてアクション始めたら一気に美形を振り切ってもうクッソカッコ良くてどうにでもしてください!って感じになるんですよね(私には)。原作はスティーヴン・キング。近未来のディストピア的な世界となったアメリカで、持ち前のやりすぎな正義感のせいで仕事を失ったベンは、病気の娘の治療費を稼ぐために「ランニング・マン」というリアリティ・ショーに出ることになります。30日間生き残れば莫大な賞金を得られますが、ハンターに捕まれば即死亡。それを全米に中継するというトチ狂った番組です。自分以外すべての人から監視され、通報され、追われる身となったベンは、必死に逃げ、戦い、ときに勇気ある人たちに助けられながら、これまでの史上最長生存記録を打ち立てます。しかし番組のハンターは容赦なく彼を追いつめ、番組の主催者は卑劣な手をちらつかせて彼を脅し、ついに彼は絶体絶命の窮地に…!どうなる、ベン!?というところでしょうか。いまはフェイク動画が量産され、それを信じる人たちがいるというのはわりと見かける話。それがこの世界にもはびこっているし、貧富の差によって命の重みにまで差が出るというのも同じ。そんな中で、爆弾級の「怒り」を秘めたベンの逃亡劇には、いつの間にか没入し、「頑張れ、いけるだろ!」と拳をちょっとだけ握りしめてしまいました。こういう展開はありきたりすぎるとか、テーマも平凡とか辛口レビューを多く見かけましたが、それってたぶん映画をそれこそたくさん見てきた玄人さんたちの意見なのかなと。私は面白かったらいいやという類の人間だし、できれば考えさせられるラストよりもすっきりするラストを望みがちなので、ラストはスカッとして、気分良く劇場を後にすることができました。グレン・パウエルのアクションが気持ちいいです。必死こいて逃げるとこもあるし、切られて悲鳴上げてるとこもあるんだけれど、完全無欠でないところがまた良いなあと思うのです。ムキムキなところも目の保養。笑
2026.02.11
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届くまで1ヶ月ほどかかりましたが、やっとこれを手に入れることができました。National Theatreで上演されていた「THE LEHMAN TRILOGY」のサウンドトラックです。そもそもこれを知った時点ですでに上演は終了していましたし、いまは観る手段がありません。トレーラーくらいしかない…。でも、なぜこれを手に入れたかったかというと、画像の一番下に名前が載っているとおり、Nick Powellが作曲を手掛けているからです。Strangeloveの後期にキーボードとして在籍してた、あのNickですよ。Patrcikの自伝で「ドラッグも酒もやる享楽的な奴」と言われてた、あのNickですよ。Patrickにボトル投げつけられた、あのNickですよ(くどいそんな彼は、Strangeloveの解散後はサポートキーボーディストをやったり、少しずつ劇伴を手掛けたりしていて、その中でも群を抜いて素晴らしい仕事となったのが、このサウンドトラックなんです。ミュージカル自体もトニー賞総なめにしてたりしますが、このサウンドトラックはローレンス・オリヴィエ賞やトニー賞にもノミネートされ、アウター・クリティクス・サークル賞を見事受賞しています。…てか、わたしは当時そんなことも知らず…ああ、Nickの晴れ姿を拝みたかった…このサウンドトラックはピアノ一本で構成されています。Nickがインタビューで「めちゃくちゃ怖かった」と言っていますが、そりゃあそうだろと思います。だってNational Theatreで上演されて、しかもSam Mendesが監督だし、失敗できないじゃん。冒頭からもうため息の連続。クラシックのような美しい導入から、躍動と不穏さの揺らめく中盤、そして静寂のエピローグへと向かう後半。何回リピートしても聴いていられます。私は1曲目の「Act 1 Three Brothers, Rozlinkes Mit Mandlen」で完全に心を持って行かれたのですが、Nickのインタビューを見てみると、これは「Raisins with Almonds」という民謡なのだと。原曲を聞いてみたところ、イントロはNickがアレンジして付け加えたのかな?このせいでさらにドラマチックになっていて、一気に引き込まれてしまいました。わずか1分たらずのこの導入で魅了されるのですから、もうNickの仕事は大成功と言っていいはず。笑「Tightrople Walker」の優雅さもたまりません。まさに流れるようなメロディに浸り、その後の「The Card Player」の踊るようなピアノで「ああ…Nick…天才…」とにやける私はただの変態です。数少ないNickが出てくる映像です。カッコ良く年取りましたね。ちなみに、わたしはBandcampでDLできるNickの作品全部買いました。他のサウンドトラックもめちゃくちゃ良いです。夜じーっと聴くのが最高です。そして彼の最新の仕事は、自然史博物館で開催されている「Our Story」の音楽なんだとか!しかも、参加アーティストにちゃんとAlex Leeの名前がある。そうかやっぱりそうだよね…(喜
2026.02.08
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先日のViagra Boysのライヴの後、帰宅した私は、部屋に置いてあるダンボールを見つけました。「またレコード買ったの?」と母。買ってません。買ったおぼえはありません。でも、宛名にはちゃんと私の名前と住所が書いてある。そこで「もしや…」とは思ったのですが、まさかね、と開封してみて、私は思わず息を呑みました。入っていたのは、Patrick Duffのレコード。そして、何かがぽろりと落ちます。メッセージカードでした。「やあ、xiao(私の本名)。ずっとぼくを応援し続けてくれて本当にありがとう。これはぼくのレコード「Another Word for Rose」の、世界に20枚だけ存在するレッド・ヴァイナルのうちの一枚だよ。ぜひ楽しんでほしいな。 Patrick」と。待て待て待て、レッド・ヴァイナル!?慌ててレコードの中を確かめると、本当に、赤い盤が入っています。赤盤なんて見たことない。白と黒しかネットに出てないよね…?うそだまじでやばいまさかうそでしょ!?手が震え出しました。ダンボールごと抱えて部屋の中をさながら檻の中の肉食獣ばりに歩き回り、何度もメッセージを読み返し、本気でほっぺたをつねり、嘘でも夢でもないということを確認すると、腰が抜けました。Viagra Boysで腰抜かしたばっかりなのに。実は、前振りはあったんです。彼のマネジメントの方から、「Patrickがきみに何か送りたいみたいだから住所教えて」と言われていて。ただ、何も来るわけないでしょとほぼ信じていなかったのです。でも、本当に届いた。しかもPatrick本人が送ってくれた。私は日ごろSuedeが大好きと言っていますし、彼らが今も昔も未来も私のナンバーワンであることは揺るがない事実なのですが、ここのところの私は、PatrickやStrangeloveに対してそれこそ異常な愛情を注いでいます。そして、彼の音楽にずっぽりとはまり込み、自伝を読みまくり、コメンタリーは録音して文字起こししてるし、一日一枚はStrangeloveかPatrickソロかどれか聴かないと落ち着かないくらいにはなってるんです。そうだ、これは中毒というのだ。極論、兄さんとPatrickが立ってたらどっちに話しかけに行く?って選択肢なら、Patrickに行こうと思ってたりして…まあ、とにかく、それくらい大好きなアーティストからこんなプレゼントをもらって、夢から覚めろというのが無理な話で。いまだに私はふわふわとした夢の中を漂っているような気分でいます。もうずっとこれでもいいや。Patrickがこんなにあたたかくファン思いであることがわかって、さらにファンになりました。死ぬまでに一度、彼のライヴに行ってみたい。さめざめと泣く自信は、十分にあります。----------------------------------------さて、その後彼のFacebookでアナウンスがあり、4月にBristolのThe Mount Withoutでのライヴが決定しました。その投稿でレッドヴァイナルの詳細が明かされたのですが、どうも、5枚はこのアルバムに協力してくれたアーティストたちに、5枚はUKとドイツとスイスと日本の、プロモーションに協力してくれたファンに送ったということ。そして10枚を3月にオンラインで売るらしいです。プロモーションに協力…?わたし、しましたっけ?考えられるのは、ちょっとキモいPatrick関連の投稿なんですけど…あれがプロモーションなのか…笑 まあいっか。で、ライヴにはとても行くことがかなわないので、わたしはちょっとしたプランを考えてマネジメントにメールを送ったんですが、本当にあたたかい長文のお返事を速攻でくれて…マネジメントごと大ファンになりました。
2026.02.08
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Patrick Duff「Another Word for Rose」コメンタリーの続きです。6本目。(アルバム収録「MARY」について)ぼくの両親が、ぼくを施設にいる祖母メアリーのところへ連れて行ったんだ。祖母はもうその時、話すことも、誰かを認識することもできないような世界にいたんだけれどね。あえて言うなら、ぼくは彼女の目をただ見つめるっていう「特権」を得たんだ。あの青い瞳は、まるで星へと続く2本の高速道路みたいな感じがした。それは彼女が亡くなってからも、幾度も幾度もぼくの記憶の中によみがえってきた。それがある日、歌になるとは思いもしなかったよ。(彼はライヴのMCで祖母のことに触れていて、あのときは彼がいちばんひどい状態のころで、祖母の瞳を見つめたときに、ドラッグもアルコールもやめなければと思ったそうです。ありがとうおばあちゃん。)7本目。(アルバム収録「Butterfly」について)あれはある冬の日のことだった。冬は太陽の光が低くて、それが部屋に差し込んでくるのが昔から好きなんだ。ぼくはウディ・テイラー(このアルバムで共作してる若いギタリスト)と一緒にジャムセッションをしていて、その時も部屋に光が差していた。そのとき、蝶が舞い込んできたんだ。その蝶――アカタテハが、ぼくらの前で円を描くように飛び始めた。ぼくらはそのときコード進行を組み立てていたんだけれど、ふと「Butterfly」という単語がふっと口からあふれ出てきた。この曲のことを思い返すと、人の心が簡単に変わってしまうことに、ぼくはぼくなりの悲しみを覚えているんだと思うよ。8本目。(アルバム収録「ONCE」について)ぼくらは年を取るにつれて、ある程度は妥協をしていくものだと思う。でも、10代だった若いころのぼくは完全に自由な精神を持っていた。当時はそのことに全然気づいてもいなかったけれど、それは、自分で選んだことではなくて、与えられたものだったんだよね。ぼくはまあ長く生きてきたし、妥協という果実を口にして、その苦さを味わわなければいけないところにきている。そして、もう「家」に帰るときが来たんだと気付いたんだ。つまり、与えられていた「無垢であったころ」に戻らなきゃってね。ラッキーなことに、ぼくが妥協をしてきたかもしれないにもかかわらず、「無垢」さはぼくに残っていた。本当に幸運だと思うよ。これはそれについての歌。9本目。(アルバム収録「DEAR JOSEPHINE」について)あの曲はね…人生におけるすべてにポジティヴでいれば、なぜだか必ずいい結果が生まれて、そうすることがとても重要だっていう考え方が、世間、特にオンライン上で広められていることについて、だ。そして、あの曲は、そんな考え方に対する反抗なんだよ。人生はそんなものよりもっと複雑だし、常にポジティヴでいようとすることが解決策になるとは思わないんだよね。10本目。(アルバム収録「WATER」について)ぼくはずっと海が好きで、川も、スイミングプールさえ大好きなくらいなんだ。つまりぼくは「水」が大好きなんだよ。何か神秘的なものを意味しているようでね。そして、時に目から「水」(つまりは涙ってこと?)が溢れ出るという感覚なのだと思う。ただただ目から流れ出す。それは、ぼくがかつて立ち尽くしたあの浜辺に打ち寄せていたのと同じ「水」なんだ。まるでその神秘が、ぼく自身の目から流れ出ているかのようだ。ぼく自身の神秘が、ぼくに届けられているんだよ。それって本当に美しいことだよね。たとえそれが悲しみによって流れ出てくるものだったとしても、それは本当の意味での悲しみじゃないような気がする。実際には、「解放」なんだ。聞いてる途中で気づきましたが、全曲解説だったんだと(早く気づけ)。彼の書く歌詞はどことなくおとぎ話のようで、不気味だったり不思議だったり、それでいて「これは本当のことかな?」と思わせるほどリアルだったりと、実に独特の世界観なのですが、このコメンタリーをちゃんと聞いてみて、いっそう「Another Word for Rose」が好きになりましたし、もっとよく聴かなきゃと思わされました。そのうち記事にしようと思っているんですが、パトリックからあたたかいメッセージをもらったのです。もう信じられない思いしかなくて、いまだに半信半疑ではあります。こんなに大好きなアーティストとコンタクトを取ることができて、やっぱり私はここで今年の運を使い果たしたのだと思っています。笑
2026.02.03
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先日いろんなことがありまして、さらにPatrick Duffが大好きになりました。そこでもう一度、2024年にリリースされた「Another Word for Rose」についてちゃんと掘っていこうと。彼のfacebookでは、このアルバムについて彼が語る短い動画が数本アップされています。1から10まであるので、しっかり聞いてみようと思い、めちゃくちゃ真剣に聞いています。笑なかなか聞き取れないところもあるので微妙なところもあり、あとはGeminiさんに頼りました苦笑まずは1本目。これまでアルバムタイトルはあらかじめ決まっていたんだけれど、今回は違っていて、そこが難しい点だった。音楽というものは、基本的に「羽ばたきたい」と思っているはずなんだ。けれど、タイトルを考えようとすると、それで音楽を地面に釘付けにしてしまうような感じになる。でも、本来、タイトルは曲を羽ばたかせるようなものであるべきだ。経験上、自分自身やほかの誰かにタイトルを考えてくれと求めることはできない。たくさん言葉を書き留めて考えようとしたけれど、タイトルを「考える」ことは不可能なんだ。そんなことができる人は、ぼくとは違う世界の人間だね。だから、じっと待つしかない。すると、フレーズがぼくに降りてきたんだ。ラッキーなことにそのとき誰かが「いま何て言った?」とぼくに尋ねてくれて、ぼくは「another word for rose」と答えた。この言葉には、ぼくの曲たちを羽ばたかせてくれる余白があったんだよ。2本目。(アルバム収録「END OF THE ROAD」について)すべてのものに終わりが来るというのは明らかなことで、実際、それは時として良いことでもあるし、苦痛でもあるし、どっちでもいいやということもある。でも、苦痛だと感じるときは、人生そのものに戦いを挑み、人生が「そうあるべきだ」とする姿に反抗しているのだろう。そしてそれはとても人間らしいあり方だと思う。人生が望む姿を受け入れるには、多少なりともそれに抗わなければいけないんじゃないかな。それはぼくらに必要な「受容」の一部なのだと思う。そうやってしばらく抗ってみると、その戦いに勝つことはできないということを悟るんだ。そして、人生は、そうやってあなたが抗う姿を愛しているのだと気付く必要がある。人生は、実はあなたに反撃して欲しいのだと思う。なぜなら、その戦いにおいて完全に敗北してやっと、人生と友達になれるのだから。ぼくはそう言いたいな。まあこれはぼくの経験におけるもので、他の誰かのことを代弁しているわけじゃないよ。3本目。(アルバム収録「JDGH」について)ぼくにとっても、ぼくを知る多くの人にとっても、生と死の境界線はそんなに明確ではない。この歌はそれについてのもの。ぼくたちが、時間の中を、もしくは時間の外をうつろうさまは(これって生と死のことなのかな?)、決して直線的ではない世界の見え方とか、そんな前提がすべて崩れ去ってしまったときに、どうにか日々を生きていくことの不気味さは、それこそがぼくらが「本当は何が起きているのか(=真実?)」ということに近づいているんだと思う。そんなことが起きるときは、とても神秘的であり恐怖を感じると思う。それはとても深いレベルであなたに挑んでくる――日々、当たり前だと思っていることが、かつて感じたほどには、もしくはまさにその瞬間に感じているほどには、現実的でなくなってしまうんだからね。4本目。(アルバム収録「GLEN」について)ぼくはリハーサルルームにいて、そのときグレンもぼくと一緒にいた。グレンというのは、ティーンエイジャーのころ自分の部屋で想像の世界に閉じこもっていたころのぼくだ。そうすることで、周囲の抑圧から解放されるって信じていたんだよ。でも実のところ、ぼくは自分で監獄の鉄格子を作っていただけだったんだ。後になってそれをぶち壊さないといけなくなるやつをね。5本目。(アルバム収録「FOOLISH PEOPLE」について)バンドを始めてから、人生のほとんどを「何者か」であること、そうなりたい、そうなろうと努力するというような感覚で過ごしてきた(これは彼も自伝の中でよく触れていました)。大人になるにつれ、幼い頃すりこまれてしまったそうした考え方に、戦いを挑まなければならないんだと思う。ただ挑戦する。この曲はまさにそういう歌。それは砂に立てた旗みたいなもので、もうこんなゲームは続けないし、ぼくはほかにやらなきゃいけないことがあるってことなんだ(つまり、何者かになろう=名声を得る、売れる、みたいなこと?)。だから、この曲はぼくにとって勝利の歌みたいなものなんだよ。……あらためて見聞きしてみると、深いね、パトリック…!まさにそうなんですよ、strangeloveで世に出たとき、彼が思い描いていたのはステージでスポットライトを浴び、名声を得る姿なんです。それは半ば達成された感もあったけれど、やがて自分の顔が見知らぬ人にまで認識されていくことに、彼の心は軋み始める。その経過が彼の自伝「THE SINGER」でも書かれていたので、このコメンタリーはとても私の心に響きました。そして、アルバム収録曲の歌詞と照らし合わせてみると、なおいっそう面白い。まだ後半があります。続く。
2026.02.01
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