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2024.04.22
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カテゴリ: 鈴木藤三郎
鈴木藤三郎報徳日めくり

22日
世の中の人の捨てざるなき業を 開きはじめて国に報いん


 「私が事業を創始するについては、すべて二宮翁の報徳主義を遵奉している。翁の御歌に、
仮の身をもとの主に貸し渡し 民安かれと願ふこの身ぞ
というのがある。これは翁の根本主義を説明したもので、翁則ち神という大抱負を示したものである。我々の到底及ぶ所ではない。また翁のお歌に、
世の中に人の捨てざるなきものを 拾ひ集めて民に与へん
というのがある。ある人は「捨てざるなきもの」というのが偉い。「捨てたるものを拾ふ」といえば、何人もするが、「捨てざるなきものを拾ふ」というのは、なかなかできがたいものであると言ったものがある。私はこれに倣うて、
世の中の人の捨てざるなき業を 開きはじめて国に報いん
と詠んだことがある。翁は「なきもの」といわれ、あらゆる事物に通じた意味を示されてあるが、私は「業」といい、事業だけの狭い意味にしたのである。 世人の捨てない事業を開拓し改良して、些少なりとも国家に益したいという微意を現したものである。
したがっていったん見込みをつけた事業に向かっては、40万円でも50万円でも必要に応じて投下することを厭わない。いやしくも国家のためになるべき事業であれば、資産はもちろん、借金してまでもやる覚悟である。その代わり、この事業で何のくらいの利益を得なければならぬとか、損をしてはならぬなどということを考えない。損得はまったくこれを別にし、事業にかかっては鉄砲玉のごとく邁進する。人は事業を計画するに、利益の割合ということを目安とする。私は、利益の有無を眼中に置かぬ。事業が成るか否やというのを主眼としているのである。





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最終更新日  2024.04.22 00:00:22


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