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2026.01.29
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カテゴリ: 鈴木藤三郎

世界史にみる工業化の展開-二重性(経欧史学会編 学文社) 

P232

 18世紀および19世紀のアメリカにおける資本主義の生成と発展を語るときに必ず引用されるのが、マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』において展開された、有名なテーゼである。

ヴェーバー・テーゼはごく簡単に整理すれば次のように理解されていると考えてよいであろう。

近代資本主義の特質は、非合理的な利潤獲得を目的とする賎民資本主義(Paria-Kapitalismus)とは全く異なり、正当な利潤を合理的に追求するという合理的経営資本主義であると考えた。

そしてその心理的起動力=資本主義の精神、すなわち勤労や節約といった市民的心情倫理は、「あたかも労働が絶対的な自己目的=天職Berufであるかのように励むという心情」であり、そうした天職倫理は、カトリック的な禁欲=世俗外的禁欲ではなくて、プロテスタント的禁欲の精神、すなわちプロテスタントの世俗内的禁欲の精神から生まれたのである。

さらにこうした心情は、興隆しつつある中産階級のなかにのみみられるものであり、彼らを内面から推し進めたのがまさにプロテスタンティズムの倫理であった。

そしてヴェーバーが考えた中産階級は、近代西ヨーロッパおよびアメリカ合衆国にしかみられない、というものである。

 ここで注意しておかなければならないのは、ヴェーバーが資本主義の精神の担い手としてあげているのは資本家ばかりではなく、労働者もその中に含まれているという点である。






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最終更新日  2026.01.29 03:00:05


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