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2026.02.23
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カテゴリ: 報徳記を読む
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二宮翁夜話巻の5

【33】尊徳先生がおっしゃった。
おまえたちも勤め励みなさい。
今日永代橋の橋の上から眺めていたら、肥取船に川の水を汲み入れて、肥しを増やしていた。
人々がもっとも嫌う肥しを取るだけでなく、このような汚物でさえ、増やせば利益がある世の中である。
なんと面白いものではないか。
おおよそ万物は不浄に極まれば、必ず清浄に帰り、清浄が極まれば不浄に帰る、
寒さや暑さ、昼や夜のめぐり転じて止まないのと同じで、これは天理である。
物は皆そうである。
そうであれば世の中に無用の物というものはない。
農業は不浄をもって、清浄に替える妙術ではないか。
人は馴れて何とも思わないだけだ。
よく考えればまことに妙術といえるであろう。
尊ぶべきことだ。
私の方法もまた同じである。



汝等(なんぢら)勉強せよ、
今日(こんにち)永代橋の橋上(けうじやう)より詠(なが)むれば、肥取船(こえとりぶね)に川水を汲み入れて、肥(こや)しを殖(ふや)し居るなり、

凡そ万物不浄に極まれば、必ず清浄に帰り、清浄極まれば不浄に帰る、
寒暑昼夜の旋転(せんてん)して止まざるに同じ、則ち天理なり、
物皆然り、
されば世の中に無用の物と云ふはあらざるなり、
夫れ農業は不浄を以て、清浄に替(かふ)るの妙術なり、
人馴(な)れて何とも思はざるのみ、能く考へば真(しん)に妙術と云ふべし、尊ぶべし、
我が方法又然り、荒地を熟田に帰し、借財を無借になし、貧を富になし、苦を楽になすの法なればなり。





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最終更新日  2026.02.23 00:00:12


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