MM2022のブログ

PR

×

プロフィール

MW2022

MW2022

カレンダー

コメント新着

天国にいるおじいちゃん@ Re:打席に入る前に、バットを天にかざして、天国にいるおじいちゃんに『力を貸してくれ』(08/24) 天国にいるおじいちゃんについては、 089…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2026.06.26
XML
カテゴリ: 報徳
報徳論



世俗にいう、
富貴は天に在りと。
これ富貴の由来を知らざるの説のみ。
およそ世人の憂うる所、貧困にあり。
しかしてその貧困のよって来たる由来を知らず。
そもそも大小各分限定めありて、易(か)うべからざるものは、これすなわち天にあり。
しかして貧困はしからず。
人事によって生ず。
何となれば我が国を狭しとして、これを大にせんとするも、四方蒼々たる大海なり。
いずくんぞこれを大にすることを得ん。
これ天分定まりありて人力の及ぶ所にあらざるなり。
一国一郡一邑もまたおのおの大小等しからずといえども、皆ことごとく天分定まりありて動かすべからず。
もし一国を足らずとして、隣国の地を取らばすなわち暴なり。

一邑を足らずとして、他村の地を取らばすなわち掠(りゃく)なり。
一家もまたしかり。
千石の家あり百石の家あり、これ皆天分なり。
その天分に安んぜずして、これを他家に取らばすなわち奪なり。
暴戻掠奪は禽獣の行いにして、いやしくも人のなすべき所にあらず。
世人いたずらに他の富貴を羨み、動(やや)もすれば他に取ってもって我が分を足らんことを謀り、かえってますます貧困に陥るもの何ぞや。
他なし。
富貴は外にあらずして、我が分内に備わるを知らざるがゆえなり。
もしそれ一国の土地広きを加うるあらずして、広きを加うるに異ならず。
一家もまた然り。
1年に10金を余さば、10年に100金、100年に1,000金の余裕を生ず。
これ家禄田産を増すにあらずして、なお増加するがごとし。
その余す所の多少に随って、多少の富優を致すもの、何の疑いかあらん。
それ国土を増倍するは、百計を尽くすといえども得べからず。
生財に至っては、分を守り用を節せば、労せずしてあるいは一倍もしくは数倍を得べし。
およそ内を減じて外に余せば、財宝湧くがごとく、幸福求めずして至る。
他に取り内に入るるをもって益とすれば、衰貧招かずして至り、衰貧招かずして至り、亡びざれば息(や)まず。
天下の貧富苦楽多端なるがごとしといえども、この2者に出でざるはなし。
然らばすなわち貧富は天にあらず。
人事によって生ずるや、昭々乎として見るべし。
世俗往々なしやすき事をなさず。
求めて得がたき事をなし、終身汲々区々として、衰貧困辱を免るるあたわず。
あに歎ぜざるべけんや。
然して有余を生ずるに仁あり、不仁あり。
己の利欲のためにその分を減ずるは財を貪るの致すところにして、不仁の行いあり。
君子は分を減じ節倹を尽くし、年々歳々有余を生じて、もって衆人の艱苦を救い、人々をして安からしめ、これと苦楽を共にす。
これあに至仁の行いにあらずや。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2026.06.26 13:00:05


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: