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2026.07.28
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カテゴリ: 坐禅
大智禅師偈頌講話 沢木興道




【栽松道者】
寸苗拈向钁邊栽 (寸苗拈じて钁辺(かくへん)に向かって栽う)
祖意親參活句來 (祖意親しく活句に参じ来たる)
雲鎖雙峯千仭勢 (雲は鎖す雙峯千仭の勢い)
莫云借宿女兒胎 (云うこと莫れ宿を女児の胎に借ると)


 で、それを「寸苗拈じて钁辺(かくへん)に向かって栽う」つまらん小さい苗木を植える。これがまたなんになるか。なんにもならん。一生なんにもならず。寸苗拈じて钁辺(かくへん)に向かって栽う。植えておきさえすればいい。誰のためになる。持ち主はなんにもない。昔、持ち主のなんにもないところへ松苗木を植えておいたのじゃ。われわれの一生がこの寸苗拈じて钁辺(かくへん)に向かって栽う。これはわれわれの非思量の修行である。
 妄想分別なし。ただする。只管、仏道修行もただするものでなければばらぬ。よう坐禅して何になるか、と問いに来るやつがある。坐禅まで日雇い賃がつかなければできんのか。坊主はお布施がなければお経は読まん、と思っておる。ただお経を読む。だからお布施をくれる。寸苗拈じて钁辺(かくへん)に向かって栽う。
 それを「祖意親しく活句に参じ来たる」それが最上の真実人体。活句に参ずるというのはー。われわれの信ずるのは、絶対を信ずるのでなければならん。われわれの小さいがま口の中に入っておるこの個人持ちの料簡を離れて、祖意親しく活句に参じ来たる。この活句に参ずる。天地同根、万物一体、われわれの信ずるのはこの天地同根、万物一体。ただ道がひろまる。ただこの人間に福祉を与える。それで死んだっていいじゃないか、本当のことをいうたらー。
 この人間に福祉を与える。これがために死んでもいいじゃないか。われわれはためにするのではない。われわれはこの魂でする。われわれは物を欲しがってはできん。われわれはこの魂でする。われわれは物を欲しがってはできん。祖意親しく活句に参じ来たる。この日本中の坊主、あるいは仏教者。これが本当に、いっせいにわたしら以上に道心を起して、命がけで無駄骨折って、一生懸命にやるならば、どれだけ力があるか。食うために坊主をしておったら駄目である。食うためではない。われわれは道のためにー。ただこの真実のために、この絶対の道のためにわれわれは身心を投げうって、ただ働く。この覚悟を持っておったら、どれだけ役に立つだろうか。それを、これを商売にしておるから、餌箱にしておるから、このごろ寺院規則がやかましい。だが、われわれみたいに寺を持たんであるとなんでもない。餌はどこにでも落ちている。(大智禅師偈頌講話p.121-122)





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最終更新日  2026.07.28 02:00:05


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