MM2022のブログ

PR

×

プロフィール

MW2022

MW2022

カレンダー

コメント新着

天国にいるおじいちゃん@ Re:打席に入る前に、バットを天にかざして、天国にいるおじいちゃんに『力を貸してくれ』(08/24) 天国にいるおじいちゃんについては、 089…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2026.08.04
XML
カテゴリ: ユマニチュード
「ユマニチュードへの道」イブ・ジネスト 

p.50 あるとき、入居して1年以上ものあいだ言葉を発さず、誰ともコミュニケーションをとらない女性に会ってほしいと、ケアに呼ばれました。
 私はどんな状況である人に対しても、必ず「見る」「話す」「触れる」というユマニチュードの基本の柱を用いて、コミュニケーションを試みます。
 数秒の時間を要しましたが、私が顔を近づけ視線をつかみにいくと目が合って、アイコンタクトが成立しました。彼女の脳にスイッチが入った瞬間です。優しくゆっくり触れ、近距離で目を合わせながら話しかけると、彼女が声を発しました。1年以上、誰も聞けていなかった声です。
 そこで私は彼女の手をとり、私に触れてもらいました。すると彼女は話しはじめました。そして、彼女は私の頬にふわりとキスをしたのです。
 この女性に別れを告げて部屋を出ると、驚く光景が目の前にありました。車いすに乗ったたくさんの方々が私を待っていました。みなさんが私に向かって手を伸ばし、「ハグをしたい」「触れたい」と並んでいたのです。
 確かに、触れられるのが得意でないという方もいらっしゃるでしょう。ただ、正しい触れ方をされれば、人は心地よさを感じます。人間として、そう生まれついているからです。
 欧米だけでなく、これまでに訪れた中国や韓国、タイ、シンガポールなどアジアの国々も含め、どの国の患者さんも、みなさんまったく同じ反応をします。人間として誰もが、「触れる」喜びと、それによって伝わる愛と優しさを本能的に知っているのです。
 相手に自分の顔を触れてもらう行為は、動物行動学的には「私はあなたにとって敵ではないですよ」というメッセージを意味します。サルの世界では、喧嘩で負けたサルは、相手の手をとって自分の顔に触れさせます。サルの手の爪は鋭いので、相手は自分の目を潰すこともできる状態とするのです。そうすることで負けた側は降伏を伝え、自分に敵意がないことを示します。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2026.08.04 05:00:16


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: