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2026.08.05
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報徳外記

第二十五 報徳 全功その2

(現代語訳)
私の道もし行われれば、日本や日本以外の廃地を開墾し、無尽の穀物を生産し、毎年これを巨大な船舶に積み、これを窮迫の地に施すならば、なんと痛快なことであろうか。日本以外の廃地を開墾し、無尽の穀物を生産するとはどういうことか。幕府は公村八百万石、租税収入十年の通計を以て、国用の額となし、その余は荒地はいうまでも無く、原野、廃れた川、湖、沼、砂地に至るまで、地の利についてき、これを開墾し、その出産した穀物を集めて、分度外の資財とする。これは国が興った以来の廃地であって、変貌して出産するところは、すべて公村の分度外に帰する。そうであれば永く異国の民を恵む資財としてもまた差支えはない。ただしその異国に施すのに道がある。天地が開けて万国となる。小大同じくないといっても、おのおの変えることのできない命分が有って存する。その命にしたがい、その分を守って、分内を倹約して国内を恵み、分外を譲って海外に及ぼすところである理屈を、よくよく繰り返し告諭すべきである。そうでなければ異国の求めは窮まりが無く、諸外国の望みを達することはできない。だから始めに施す時にあたって、明確に厳しく諭し、その胆をつぶして後に、これを与えるべきである。いくつかの異国によろしくこれを分け与えればよい。分け与える数が無くなれば、よろしく毎年交互にこれを与えるべきである。このようであれば外国が願い求める心が消え、報恩の心が興り、天朝に服従する、なお東隣りに柿を施して西隣りは徳に報い、二家とも調和して永安を得るようなものである。いやしくも幕府が分内を譲って恵沢を国内に施し、分外を譲って海外に恩を推譲する。実に天下の長計であって、仁政はこれより大きいものはない。
ああ、諸藩は困窮を免れて、守備はおさまり、兵気は振るい、倉庫は穀物で満ち、仁沢が国内にあまねく、施して海外に及ぶならば、すなわち赫々(かくかく)たる神州は、万国と対峙し、終古富士山の安きを得るであろう。これが報徳の及ぶ所であり、我が道の終わりである。(終わり)







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最終更新日  2026.08.05 00:00:17


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