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先日までの諏訪内晶子さんつながりで本日はボリス・ベレゾフスキーのピアノでショパン/ピアノ協奏曲第1番を聴いてみました。諏訪内さんとベレゾフスキーさんとの接点は1990年、チャイコフスキー国際コンクールです。ベレさんはピアノ部門第一位、諏訪内さんはヴァイオリン部門の第一位に輝いております。当時ベレさんは20歳、諏訪内さんは高校生での史上最年少での一位でした。と言うわけでその後、このお2人は日本で何回もリサイタルで競演しています、何年も前になりますけどベートーヴェン/クロイツェル・ソナタの丁々発止とも言えるスリリングな演奏は記憶に残っています。ベレゾフスキーさんの協奏曲では東響定期でのラフマニノフ2番、指揮者の飯森範親さんと快演をやってのけ非常にスケール豊か且つ繊細なピアノでした。おまけで3楽章後半をアンコール代わりに演奏今度はスピード違反になりそうな爆演を披露、楽しい思い出です。さてショパンの1番、ベレゾフスキーをソリストにフランス出身のエマニュエル・クリヴィヌを指揮者にオケはロイヤル・コンセルトヘヴォー管弦楽団。オケの長い前奏が実にリズミカルで音色も軽やかに始まり、とそこへベレさんのピアノがどしんと重々しく入ってきますが、その後は持ち前のダイナミック・レンジの広さを遺憾なく発揮して2楽章の自在なテンポとリリシズムなどは見事なものです。ベレゾフスキー節のなかなか楽しめた演奏です。オケはシンフォニックな響きを醸して相変わらずいい仕事しています。後半はサンサーンスの交響曲第3番「オルガン付き」中間部からのオルガンの出の音色が何とも自然な響きで耳に心地よいし、もともと生で聴く以外は(CDなど)やかましく感じてしまい、あまり聴くことの少ない曲なのですが非常に分離の良い音で録音されていてクリヴィヌ指揮するコンセルトヘヴォーのオケもシャープさとドラマティツク性を充分に押し出した素晴らしい演奏でした。フィナーレの大音響でのアムステルダム・コンセルトヘヴォーのパイプ・オルガンとティンパニの炸裂が整然と鳴り響いており印象的。クリヴィヌさん初めてのコンセルトヘヴォー管へのデビュー・コンサート。
2007年02月27日
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ノセダ指揮東京交響楽団サントリー定期公演聴いてきました。ホールは沢山の人で一杯でした。そしてホールにこだまする大歓声と拍手の嵐。素晴らしい演奏会でした。ノセダさんも会心の出来映えで満足だったのでしょう、弦セクション首席楽員たちと何度も握手を繰り返したりホール聴衆に対しても何度も丁寧なお辞儀を繰り返していました。そして4月からコンサートマスターに就任予定の高木和弘さんが今夜のコンマス席に座り情熱あふれる演奏で楽員を見事にリード、1972年生まれですから今年35歳になるのですね、大谷康子さんとの姉弟コンビ、これから大いに期待したいと思います。レビューはこちら東響定期・・・・さて本日のDVDオペラ鑑賞はR・シュトラウスの「ばらの騎士」チューリッヒ歌劇場O&Cho、フランツ・ウェルザー・メスト指揮演出:スヴェン・エリック・ベヒトルフ元帥夫人:ニーナ・シュテンメオックス男爵:アルフレッド・ムフオクタヴィアン:ヴェッセリーナ・カサロヴァゾフィー:マリン・ハルテリウス他(2004年7月チューリッヒ歌劇場)今まではカラヤン指揮演出/ウィーン・フィル、トモワ・シントウ、クルト・モル、アグネス・ヴァルツァ、ジャネット・ペリーの演奏がマイベストでしたがこのチューリッヒも斬新な演出と今正に旬の歌手たちの熱唱と演技で素晴らしいです。今年の9月に初来日公演を行いますが、「ばらの騎士」DVDでのメンバーと全く同じキャストでの上演なのでチケット合戦に参加しましたが残念ながらどの日の公演もとれずに惨敗となりました。(笑)ま、「ばらの騎士」はドレスデン歌劇場の来日公演を押さえてあるので我慢ですね、チケット代も安くはありませんから。。。こちらは準・メルクル指揮、アンゲラ・デノケ、クルト・リドル、アンケ・ヴォンドゥング、森 麻季のキャスト。ラトル/BPO「フィデリオ」DVDで素晴らしい活躍をしたデノケさんに出会えるのが楽しみ。♪
2007年02月25日
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本日18時から東京交響楽団サントリー定期公演。指揮者のジャナンドレア・ノセダさん久々の東響への登場、そしてこれまた管理人にとって久しぶりにお目にかかる諏訪内さんということで非常に楽しみです。詳細プログラムはこちらそこで出かける前に諏訪内さんの演奏で今日演奏されるシベリウス/ヴァイオリン協奏曲を聴いてみました。サポートはサカリ・オラモ指揮バーミンガム市交響楽団ウォルトンのヴァイオリン協奏曲がカップリングされたCDです。購入して聴くのは2回目で。。。と言うことはあまり感動しなかったのかなと思いながら聴いてみました。1楽章、ピントこないまま2楽章アダージョ・ディ・モルトへ入ると俄然諏訪内さんのヴァイオリンの音色が胸に沁みこんできます、特に7:10秒過ぎあたりからの囁くようなシーンが素晴らしいです。3楽章アレグロ・マ・ノン・タントはさすが諏訪内さんのヴィルトゥオジティが遺憾なく発揮されています。しかしながら個人的にはこのCDにカップリングされたウォルトンのヴァイオリン協奏曲の方に軍配。この曲はヤッシャ・ハイフェッツに捧げられた曲、そして諏訪内さんのヴァイオリンはハイフェッツが愛用していたストラ「ドルフィン」で華麗に奏しています。オケもこちらの曲の方がいきいきと聴こえてきます。個人的には。。。録音のせいもあるのかも知れません、ウォルトンの方がヴァイオリンとオケのバランスが上手く溶け合って良いです。さて、そろそろ出かけるとしましょう。外は強風が吹き荒れておりますが何のその、吹き飛ばされないように行ってきます。諏訪内晶子さんの「ドルフィン」、さてシベリウスのヴァイオリン協奏曲をどのように奏でてくれるのでしょうか。♪
2007年02月24日
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朝の通勤時の音楽(ラッシュアワー・ミュージック)昨日今朝とサカリ・オラモ指揮フィンランド放送交響楽団のシベリウス・シリーズ21日1・シベリウス:交響曲第4番2・シベリウス:交響詩「タピオラ」22日1・シベリウス:交響曲第5番2・シベリウス:交響曲第6番3・シベリウス:「悲しいワルツ」どうも4番シンフォニーに関しては未だに良さがわからないのでレビューしようがありません。「タピオラ」は永らくカラヤン/BPOの演奏で聴いてきており頭に刷り込まれているのですがオラモさん/フィンランドの演奏、非常にテクスチュァに富んだ解釈、オケのバランスも絶妙で今回のベスト・ワンシベ5の終楽章はかなりゆったりした骨太な演奏、コーダはティンパニの雄渾なトレモロが強烈な印象。シベ6は弦セクションと管楽器とのハーモニーが上手くバランスがとれて清澄な響き。総じてオラモさんの斬新な解釈とフィンランド放送交響楽団のオケの精度の高さが印象に残りました。先日15日に川崎ミューザで行なわれたオラモ/フィンランドの演奏会、メイン曲目はシベリウス2番で所沢ミューズのウィーン放送響とバッティングしてしまい聞き逃したのが残念です。
2007年02月22日
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サカリ・オラモ指揮フィンランド放送交響楽団のシベリウス・シリーズ前回の「クレルボ交響曲」の続きですが次回へ続くと言っておきながらだいぶ日にちが空いてしまいました。(^^;)♪本日のラッシュアワー・ミュージック1・シベリウス:交響曲第2番2・シベリウス:鶴のいる風景(アンコール曲)3・シベリウス:交響曲第7番FMから録音したあとの編集で80分MDにちょうど収まりました。いずれもノルウェーのベルゲン・グリーグホールでの収録、7番のみ別の日の演奏会。2番はオラモさん、微妙にテンポを揺らせながら強弱のめりはりを強調、2楽章中間部での木管が哀切を帯びた響きで良し、終楽章コーダではアッチェランドかけまくりでラッパ、ホルン、トロンボーンの見事な和音でスパッとフィナーレ。少しドライな演奏に感じました。鶴のいる風景、先年ラトル/BPOの来日演奏会でアンコールに演奏されて初めて聴いた曲、サッポロ/kitaraでだったか。木管群が中間部で鶴の鳴き声のように何回も叫ぶように奏でます。最近、管理人が一番はまっている曲、7番ですが管楽器に弦セクションが押され気味に感じました。最後フィナーレでは弦セクションが襲い掛かるように迫ってくるところに感動を覚えるのですがオラモさん、ブラスセクションを強調したせいでコーダの部分は一瞬違う曲に聴こえてしまいました。それにしてもオラモ/フィンランド放送響のシベリウス、色々発見があって面白いです。次回は4番と「タピオラ」 続く。。。
2007年02月20日
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N響定期公演Cプロ2日目を聴いてきました。指揮は音楽監督ウラディーミル・アシュケナージ。いや~、N響楽員一致団結、手に汗握る大熱演でございました。!アシュケナージさんのお国ものチャイコフスキーですから(ショスタコも)悪かろう筈はありませんが予想を遥かに越えた見事なアンサンブルをNHKホールに響かせました。管理人が定期会員のCプログラムのコンマスは「まろ様」こと篠崎史紀さんが乗ることが多いのですが偶然かも知れませんが彼のコンマスの時は弦セクションはかなりの熱演のように感じます。(堀さんが決して悪いとは申しておりませんけど)楽員さんたちも月にABCの3っの異なったプログラムを2回づつ演奏する訳ですから大変でしょうけど今日のような一致団結の熱演をこれからも期待したいものです。N響レビュー・・・・・ところで先週録画したNHK-BS2からの「N響80周年記念名演ふたたび」をまた再び観ております。紹介されている演奏は主に1970年から80年代の演奏ですが特に金管楽器のメンバーも今とは様変わりで弦セクションに至っては最後尾のプルトで弾いていた大林修子さんが現在では第2Vnの1プルですから・・・時代を感じさせます。大林さん、初々しい表情で懐かしいです(笑)再び名誉指揮者のオットマール・スウィトナーさん指揮でブラームス:交響曲第3番(1989.11.16NHKホール)コンマスは若々しい頃の堀 正文さん、隣に武藤伸二さんが座っていてこれも懐かしい。ヴィオラは川崎、大久保さんのコンビ。スウィトナーさん、練習風景で ”でもブラームスは大阪的でなく北海道的なのです つまり北ヨーロッパの性格ですから時々固く演奏してください” とウィットに富んだ要求をしていましたがもちろん北ヨーロッパ的雰囲気の演奏でしたが充分ウィーン的なエレガンスを感じさせる演奏でもありました。管理人のスウィトナーさんとの出会いはブログ冒頭の紹介文にもありますが1971年12.25新宿厚生年金会館大ホールでの演奏会、スウィトナーさん初来日でした。当時のプログラム1・ウェーバー:「魔弾の射手」序曲2・ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」3・ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死4・ワーグナー:「タンホイザー」序曲どれも今まで聴いたことのないドイツ色濃厚の演奏で素晴らしいものでしたが最後に演奏されたタンホイザー序曲の凄さに打ちのめされて・・・既に35年経っているのですね、管理人の年がばればれ(笑)2年後の1973年にはやN響の名誉監督に就任されていますが彼の指揮するモーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、ブラームスはどれも名演を超えた秀演ばかりでした。この時代1971年は今は亡きマタチッチさんがイタリア・オペラ団の指揮者として来日、サヴァリッシュさん、フルネさんもよくN響に登場されていました。懐かしき良き時代です。ちなみにこの頃の東響、日フィル、東フィルなどはまだN響と比較すると演奏の安定感において不足感を感じましたけれど、現在の各オーケストラのレベルの素晴らしさを思えば隔世の感を覚えます。。。
2007年02月18日
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所沢市民文化センター/ミューズ・アークホール前の夜景ウィーン放送交響楽団(旧:オーストリア放送交響楽団)の演奏会を聴いてきました。このオケを生で聴くのは初めてですがFM放送では過去に沢山の近・現代の作品を主にセーゲルスタムやツァグロゼクの指揮で聴いて勉強させていただきました。非常に親近感を感じるオケでもあります。日本での最後の公演は所沢ミューズ・アークホール 管理人にとっては非常にありがたいホールでもあります。・・・帰りが楽ちん。。。(笑)詳しくは↓のレビューをご覧戴くとして、今夜のコンサートは非常に温かい雰囲気に包まれた良い演奏会でした。ウィーン放送響レビュー
2007年02月15日
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サントリーホール正面↓↓サントリーホール横の噴水広場↓↓本日のラッシュアワー・ミュージックは先週放送されたNHK-FM「ウィーン・フィル」シリーズから。マリス・ヤンソンス指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会1・ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」2・ドヴォルザーク:交響曲第8番(2007.1.14.ウィーン楽友協会大ホール)ヤンソンスさんの指揮で「ペトルーシュカ」は2年前ロイヤル・コンセルトヘヴォー管弦楽団との来日時にNHKホールで、またドヴォ8はDVDでベルリン・フィルとの演奏で聴いておりますが両曲とも解釈に大きな違いは見られず「ペトルーシュカ」では描写に重きを置いた表現で、ドヴォ8についてはベルリン・フィルと同じくウィーン・フィルに対しても細かな緩急をつけながら音の強弱を鮮やかに対比させ終楽章フィナーレでは充分なためを作った後は大見得を切るようなすかっとしたエンディングで聴衆からも大声援を受けています。ヤンソンスさん、エンディングではコンマスの方へ体を半分ひねって跳びあがり指揮台へ着地する様子が目に浮かぶよう。今、一番エキサイティングな指揮者の一人です。
2007年02月13日
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本日午後1時からNHK-BS2特集番組(13:00~18:00)N響「名誉指揮者たちの足跡」を観ました。NHK交響楽団で長らく客演指揮者、のち名誉指揮者として活躍されたオットマール・スウィトナーさん、ホルスト・シュタインさん、そして桂冠名誉指揮者ウォルフガング・サヴァリッシュさんが登場、残念ながらお三人とも現在は指揮活動を引退されております。最初に登場したスウィトナーさん指揮ではブラームス:交響曲第3番、滋味あふれる重心の低いまさにドイツの音色響き、次のシュタインさんではシベリウス:フィンランディア序曲、劇的な表現です。今日は放送されませんでしたがシベリウス:交響曲第1番の名演も忘れられません。豪華壮麗なR・シュトラウス:祝典序曲も懐かしい演奏でした。番組最後は桂冠名誉指揮者のサヴァリッシュさん指揮でN響定期第1000回記念公演のメンデルスゾーン:エリア、当時も感動した演奏でしたが改めて感動を新たにしました。番組途中に昨年惜しくも亡くなられた岩城宏之さんの映像も、曲はストラヴィンスキー:春の祭典からすでにN響を退団された方々、ラッパの北村源三さん、ホルンの千葉馨さん、オーボエの小島葉子さん、コンマスの徳永二男さん、今は亡きチェロの徳永兼一郎さんなどなど他にも懐かしい方々のお顔が。。。それにしてもこの時代のN響は勢いがありましたね、特にドイツ・ロマン派物は素晴らしい演奏ばかり。管理人が保存しているこの時代の記録は後期のごく一部はVTRで残していますが殆どはカセット・テープです。埃を払って昔のライブラリーを聴いてみたくなりました。もちろん管理人の音楽のミューズ/女神の原点となったスィトナーさん指揮のワーグナー「タンホイザー」序曲の実況録音もその中にある筈なので。♪♪♪
2007年02月12日
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カサロヴァさんのサイン↓↓サントリーホールにてブルガリア生まれのメゾ・ソプラノ/ヴェッセリーナ・カサロヴァ/リサイタルを聴いてきました。早めに出かけていつものようにホール向かいのお店で腹ごしらえと思ったら全店休日の日に当たってしまい今度は全日空のホテルのティーラウンジへ向かったらこちらも満員の空席待ち状態では仕方なし。サントリーホールの中のいつものインテルメッオで赤ワインを一杯だけ。嫌な予感どおり休憩後の後半ではお腹が空腹のため何度も鳴り少し恥ずかしい思いをしました、周りのみなさん、ごめんなさい。(笑)カサロヴァさんについてはオペラDVDでは御馴染みの歌手、特にチューリッヒ歌劇場「皇帝ティトの慈悲」セスト、「ばらの騎士」オクタヴィアン役ははまり役で素晴らしい。他にモンテヴェルディの歌劇でも。。。本日のコンサート、予想通りの素晴らしい演奏会で聴衆からは惜しみない拍手とBRAVO !の声でした。ブルガリアと言えば歌手の宝庫でカヴァイヴァンスカ、トモワ=シントウ、デミトローヴァの大歌手に加え男声でもボリス・クリストフ、ニコライ・ギャウロフなど錚々たる名歌手を輩出しているのですね。東フィルの演奏も10-8-6-4-2の2管編成でしたが爽やか&鮮やかな伴奏を就けていました。終演後、楽屋へ直行、カサロヴァさん、指揮のサイラスさんのサインを戴きました。カサロヴァさん、水兵さんのような帽子をかぶってのサイン会でした。細かな感想はありません、ひたすら感動に身を埋めておりましたので。。。レビュー/カサロヴァ・リサイタル
2007年02月11日
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所沢ミューズのイルミネーションミューズ・マーキーホール昨日は「レ・ヴァン・フランセ」の所沢公演を聴いてきました。所沢ミューズではいつも大ホールのアークホールで聴く事が多いのですが今回は木管六重奏ですからホールの規模からみても中ホールのマーキーホールは丁度良いホールでストレートに音の響きを楽しむ事ができました。演奏はあの名手6人ですから察しがつこうと言うもの。驚きの素晴らしいコンサートでした。レビュー →レ・ヴァン・フランセ
2007年02月09日
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本日の朝の通勤ラッシュアワー・タイムではサカリ・オラモ指揮のシベリウス/交響曲第5番と第6番を聴いたので今夜のブログのテーマにしようと思ったのですが、酔っ払って帰ってきたら(笑)CS放送「クラシカ・ジャパン」でプッチーニ/歌劇「ラ・ボエーム」が始まるところ、もちろんHDDへの留守録画設定に既にしていたのでそのまま風呂に入ってしまえば良かったのですが何しろ管理人の大好きなオペラ「ラ・ボエーム」ですからリアルタイムでお終いまで観てしまいました。演奏はヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団及び合唱団配役:(ミミ)ミレッラ・フレーニ、(ロドルフォ)ジャンニ・ライモンディ、(ムゼッタ)アドリアーネ・マルティーノ、(マルチェルロ)ローランド・パネライ他、演出はフランコ・ゼッフィレッリ(1965年4月及び5月ミラノ・スカラ座)・・・・・カラヤンがウィーン国立歌劇場以外の歌劇場でオペラ録音を残しているのはワーグナーのオペラ「マイスタージンガー」でのドレスデン州立歌劇場とこのミラノ・スカラ座のみだったのではないかと記憶。オーケストラは、かなりのリハを積まされたと思われシンフォニックな分厚い響きをスカラ座のオケから見事に引出して流石カラヤンの面目躍如。歌手陣では今やオペラ界では重鎮の存在のフレーニも可憐で若々しく新鮮、ライモンディとの息もぴったりの素晴らしい「ラ・ボエーム」愛の世界を築いています。もっとも映像は幕間(まくあい)の余韻もなく直ぐ次のシーンへ場面展開して行くので通常での第3幕あたりでは少し休憩が欲しいかなと思ったりして。。。このカラヤン/フレーニでの演奏は過去にLDのサンプラー盤で第1幕「私の名前はミミ」の場面の10分足らずしか観てませんので全曲は初めて、所謂映画版の範疇になるのでしょうか、(管理人はオペラは殆ど生での舞台か実況での録画DVDしか観ないのですが)恐らく演技の撮影に音声を修正しながらの録画録音だと思われますがキャストがロドルフォ始め貧乏仲間たちが皆おじさんぽいのと極貧なはずの彼らの身なりがあまりにぱりっとしてるのが不自然に感じました。。。しかしながら今から41年前の録音にしては実にダイナミックにあふれた音質で賞賛に値いするのとミラノ・スカラ座のオケの技量の素晴らしさに目を瞠りました。ある意味、この作品の記念碑的な演奏だと感じます。BRAVO !
2007年02月07日
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本日のラッシュアワー・ミュージック今年没後50年を迎えるフィンランドの国民的英雄 シベリウス作曲「クレルヴォ交響曲」作品7交響曲にカンタータを交えた全5楽章の作品で御馴染みカレワラの伝説に基づくもので1982年4月にシベリウス自身の指揮により初演され、当時のロシアの圧制化のなか聴衆からは熱狂的な空前の大成功で迎えられた作品。作品番号でわかるとおりシベリウスの若き時代の作品、センチメンタルな旋律と迸る情熱とが綯交ぜになりいかにも愛国心を掻き立てる音楽。サカリ・オラモ/フィンランド放送交響楽団の演奏(2005.9.7.フィンランディア・ホール)はカレワラ伝説の表題を鮮やかに描写しながら時には劇的な表現をみせて見事な演奏です。声楽は(ソプラノ)グバノヴァ(テノール)ウーシタル、ヘルシンキ大学男声合唱団・・・ オラモ/フィンランド放響のシベリウス・シリーズ 次回に続く。。。
2007年02月05日
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