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英語俳句。On the surface of jarof my mother's ashes, along its roundness,the glow from offering flowersI can't decide the day of laying my mother's ashes to restas I regret spring's going
Apr 30, 2012
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英語俳句4句I'm listening the spring rainsitting in the room, much too largebecause of my mother's deathI happened to look backto find Mom already left this lifeHazy moon in the distanceIn her ninety two yearsmy mother submitted quietly to her doomAh the middle of springTo get over life's difficultiesTo have seen Sakura ninety two timesMom passed away in spring[Note]Sakura is the cherry blossom, and a symbol of Japan. The cherry blossoms have long been loved and appreciated with a special feeling by the Japanese because of its the way of ungrudgingly and purely falling to become like a wind storm.
Apr 28, 2012
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越し来れば花のかぞえは九十二 青穹
Apr 27, 2012
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ゴールデン・ウィークの5月3日~7日、韓国・ソウルのコエックス 1F、ホールB1、2において第7回ソウル・オープン・アート・フェアが開催されます。 「開かれた美術市場」をテーマに、韓国文化スポーツ観光省の全面的バックアップによる韓国3大国際美術フェアのひとつです。 ソウルにご旅行の際は、三成洞(サムソンドン)のCOEXショッピング・モールへお出かけになり、是非、ギャラリー・エデル(Gallery Edel)のブースにお立寄りください。私の作品が出品されています。 SOAF2012 (Seoul Open Art Fair 2012、7th edition) 主催・運営: SOAF運営委員会 協賛・協力: 韓国文化スポーツ観光省 ロッテ百貨店、BMW、他15社 オープニング・レセプション: 5月3日(水)17:00~ フェア・スケジュール: 5月4日(木)~ 6日(土)10:00~19:00 5月7日(日)10:00~17:00 開催場所: 韓国・ソウル市、江南(カンナム)・三成洞(サムソンドン)、COEX(コエックス) 1F, Hall B1,2. http://www.soaf.co.kr/ http://www.coex.co.kr/eng/venue_exhibition_hall_a_tabl.asp
Apr 27, 2012
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茱萸の花散りていよいよ暮の春 青穹 詮無くも永久の別れや春惜しむ 箪笥より衣の香あふる春かなし
Apr 26, 2012
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きょう、亡母の事務関連の手続をすべて完了した。ミセスAへ、つぎのような手紙を書いた。Dear A; I'm very glad to have a look at your kindly letter for my mother's death. It is getting nearly a month after she had passed away. In the meanwhile, my family were in mourning. My mother's bed room is now empty, and looks much too large because medical instruments were carried out of there. A few days ago, I made the following a HAIKU. I'm listening the spring rain sitting in the room, much too large because of my mother's death However I am not in sad as I have done my best to nurse her for four years. Thank you again for your kindness. Sincerely yours, Tadami Yamada
Apr 25, 2012
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きたる5月21日に日本の各地、広範囲で見ることができる金環食が話題になっている。 それもそのはずで、十年に一回、ないし数十年に一回の割合でしか起らない金環食、日本にいながらにして見られるのはきわめて限られている。前回は、1987年9月23日に沖縄で見ることができた。次回は、2030年6月1日に、北海道で見ることができる。 私のように東京在住者にとっては、なんと173年ぶり。次に東京で見ることができるのは、ちょうど300年後の2312年4月8日である。データによれば、西暦になってから、そして今後1,000年の間、すなわち3,000年間に現在のこの東京なる地で金環食が観測された(される)のは、わずか8回なのだそうだ。5月21日の金環食が話題になるのもむべなるかなである。 この日、もっとも完全なリングが観測できるのは静岡県。午前7時32分14秒。 東京は午前7時34分33秒。埼玉、午前7時34分48秒。水戸、午前7時36分23秒。 鹿児島や高知の方々は午前7時22分、大阪の方は午前7時29分には観測用眼鏡を着用して天をあおいでください。わずか数十秒後にその地でもっとも美しい状態が過ぎてゆきます。
Apr 24, 2012
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此の花散りかの花咲いて暮の春 青穹
Apr 22, 2012
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きたる4月24日は、植物学者牧野富太郎博士(1862-1957)の誕生日、今年は生誕150年にあたる。 私の座右の書の一冊が、『牧野 新日本植物圖鑑』(MAKINO'S New ILLUSTRATED FLORA OF JAPAN)。3896種の植物を収録する。そのうちのおよそ半数に近い1500種以上が牧野博士の命名。驚異である。 私は、子供時代、山野を巡って蝶や植物を採集し、標本をつくることに明け暮れていた。現在でもそのごく一部を保存している。そんなわけで、牧野博士は敬愛してやまぬ植物学者だった。 現在、東京・練馬区にある旧牧野邸の牧野記念庭園記念館で、生誕150周年の記念展示がおこなわれている。入場は無料。6月17日まで。
Apr 21, 2012
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春寒し太陽の磁場狂いてと 青穹 野に群れて蝶さながらに豆の花朝日新聞 太陽が冬眠? 周期的活動に異変、地球に低温期到来か 2012年4月20日6時59分
Apr 20, 2012
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例によって、英語俳句。第二、三句は押韻にした。第一句は偽韻である。Petals of a white peachseem to be wetted with gently airat evening twilight of MarchPeach's buds are gently untyingPink of the inside peeps slightly outNow that it's life spoutsIt was a sudden showerI just found a restaurant named MUSTARD-BLOSSOMSIt was like a bowerThe fresh scent of "udo" !I offer the plate before Mom's spiriton her way ascending to heaven[Note] "Udo" is a plant, Aralia cordata. It's like asparagus. The Japanese love the fresh scent of "udo", and have the salad with vinegar and "miso(bean paste)" dressing which is called "udo no sumiso-ae", etc.. It is traditionally one of the spring tastes in Japan.
Apr 18, 2012
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木蓮や上向きのびて高き風 青穹 菜の花てふレストランあり通り雨 白桃の潤むはなびら黄昏れて やわやわとほどけゆくなり桃の紅
Apr 17, 2012
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ぽつりぽつりと母の遺品を整理している。先日、病床に寝たきり状態になる直前まで読んでいた本をリストアップしてこのブログに掲載した。きょうもまた本を調べてみた。 ちょっと胸を突かれたのは、私が装画を描いた本をたくさん所持していたことだ。自分で買って来たか、弟に頼んで買ってもらったのであろう。書店の包装紙で表紙をくるんで、歳月の焼けもほとんどない奇麗な状態で戸棚の中にしまってあった。 「そうだったのか・・・、それなら、棺のなかに入れてあげればよかった・・・」 母が残した本は、書道のためのものが多いのだが、なかなか勉強していたようだ。私は時に母を叱りとばして、「もっと勉強しなさい! 字が書けるだけじゃだめだよ、その意味を深く知らなければ!」と言っていたものだ。 母の勉強のあとをたどり、本をリストアップしてみよう。 『伝藤原行成筆関戸本古今集』(天地人3巻) 書藝文化新社刊 『伝藤原行成筆針切』 書藝文化新社刊 『西本願寺三十六人集 貫之 上ノ二』 書藝文化新社刊 『伝源俊頼筆元永本古今集』(上下2巻) 二玄社刊 『伝小野道風筆本阿弥切』 二玄社刊 『東晋 王羲之 集字聖教序』 書跡名品叢刊・二玄社刊 『東晋 王羲之 興福寺断碑/賀知章 孝経』 書跡名品叢刊・二玄社刊 『唐 顔眞卿 顔氏家廟碑』(上巻) 書跡名品叢刊・二玄社刊 『北魏 張猛龍碑』 書跡名品叢刊・二玄社刊 『北魏 龍門二十品』(上下2巻) 書跡名品叢刊・二玄社刊 『空海 風信帖/灌頂暦名/座右銘』 書跡名品叢刊・二玄社刊 鈴木一敬編著『臨書研究』 鈴木一敬編著『書法究尋』第一集~第十集(10巻) 矢壁柏雲著、間宮文平監修『評伝 金子鴎亭』 毎日新聞社刊 『和顔愛語 金子鴎亭句集・歌集』(私家本) 金子寛子刊 宇山栖霞編著『現代墨場必携』 全日本書道院刊 東地滄涯著『作品に学ぶ墨場必携・近代詩文編』 同朋舎出版刊 大野林火監修、俳句文学館編『角川小辞典 入門歳時記』 角川書店刊 巻菱湖書、山中氏蔵版『楷書千字文』 最後の本は、私が中学生時代に会津若松市の古書店で購入した明治十五年刊行の和本で、ずっと後に母に贈ったものである。 巻菱湖(まきりょうこ)は、市河米庵(いちかわべいあん)、貫名海屋(ぬきなかいおく)とともに幕末三筆と称される書家。 以上は書道関係のものであるが、ほかにも次のような本が混じっていた。 スタインベック『怒りの葡萄』 スタインベック『ハツカネズミと人間』 スタインベック『赤い小馬』 スタインベック『スタインベック短編集』 パール・バック『大地』 キャサリン・マンスフィールド『マンスフィールド短編集』 ポール・オースター『ムーン・パレス』 ポール・オースター『偶然の音楽』 ポール・オースター『リヴァイアサン』 ディケンズ『クリスマス・カロル』 バルザック『ゴリオ爺さん』 ヴァージニア・ウルフ『ヴァージニア・ウルフ短編集』 柳田国男『遠野物語・山の人生』 安岡章太郎『鏡川』 平岩弓枝『お宮のゆみちゃん』 白川静『漢字百話』 そういえば、ジョン・フォード監督、ヘンリー・フォンダ主演の映画『怒りの葡萄』を観たいというので、DVDを買ってきたことがあった。たぶんスタインベック作品をたてつづけに読んでいた頃だったのだろう。やはり寝たきりになる2年ほど前のことだ。その頃、母は居間で背をまるめながら一心不乱に読書していた。その姿を思い出す。
Apr 16, 2012
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昨夜来の雨は降り止まず、寒い土曜日となった。外遊びする子供達の歓声もなく、裏山の公園を訪れる人影もない。桜も見納めになろうかという休日なのに、見る人もなく散っている。庭の紅椿もぽたりぽたりと落ちている。 両隣の家の椿は花びらとなって散るのに、我が家の椿は、花冠そのものが、ぽたりと落ちる。椿と一口に言っても、おそらく種類が異なるのだろう。母の棺に入れてやったのだが、2週間前、そのときはまだ莟だった。弟一家も自宅の庭から水仙や白椿を伐って持ってきたが、その椿も莟だった。ことしは何故か、我が家の椿はいつになく大輪の花をたくさん咲かせている。母が存命の折は・・・それはまだほんの数日前までのことなのだが・・・、看護に明け暮れていたので庭の木や花どころではなく、荒れ放題。たくさんのプランターにあふれていた花々はみな枯れ果て、木々さへも枯死してしまったものもある。椿も、枯死はしなかったものの、他の花卉同様に長年の間、花を咲かせなかった。まるで、開花をやめてしまったかのようだった。 それが、母が亡くなって、その棺に莟を入れたあとから、つぎつぎに開花し、あでやかな紅を誇っているのである。枯死したので、木を倒してしまった白桃も、たった一枝だけが倒れたままに花を咲かせているのだ。木瓜(ボケ)や小粉團(コデマリ)も・・・。 きょう、それを見た弟が言った。 「倒した木をもういちど起こして、植え直したら・・・」 雨降りて声も絶えたる落花哉 青穹 土曜日の子らの声なく花の雨 薄墨の桜ひとしお寒雨かな 見霽かすおちの山里花の雲 面影や紅の椿の落ちる音
Apr 14, 2012
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英語俳句。It's spring I'm in mourningA domestic cat gently strokes my cheekIs her pity for comforting?My old mother passed awayI find myself in odd moments of leisureBreezes' blowing through the parlorThe season in the worldnow alive with all sorts of flowersI am surely in mourning
Apr 10, 2012
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午前中に市役所に行き、老母の死後の種々の届け出をしてきた。 死亡届と戸籍からの除籍届、および火葬許可、埋葬許可については、死亡した当日と火葬当日に葬儀社が代行手続をしてくれた。きょうは、後期高齢者医療保険や介護保険、年金等の停止手続である。こうして誕生から死亡までの92年9ヶ月の社会生活者としての人間の一生が始末される。 春そのものの天候である。近所の小中学校は入学式らしい。いたるところに桜が咲き、辛夷(コブシ)が咲き、小粉團(コデマリ)、カイドウ、椿、サザンカ、サンシュユ、ドウダンツツジ、トサミズキ、ハナモモ、ボケ、芝桜、桜草、富貴草・・・目につくだけで百花繚乱。桜の樹の下で弁当をひろげてる人たちもいる。 我が家の墓地に向かう、と或るところに、丈が10mはあろうかという辛夷の大木がある。父の忌日が3月で、墓参の折に、車の中から、「ほら、ご覧よ、すごい辛夷だねー!」と老母に注意をうながしていた。これからは母の墓への往来に、その見事な辛夷を見ることだろう。「ほら、ご覧よ!」と声をかける人はいないけれど。 役所からの帰り、スーパーマーケットに立寄り、苺を買った。母に供えんがためである。 生前、まだかろうじて口から食べられる状態だったとき、リハビリをかねて、アイスクリームや、葡萄や苺を小さく切って、ほんの二口三口だが、ゆっくりゆっくり食べさせていた。「おいしい?」と聞くと、「おいしい」と。 物を食べるということができなくなって、そして食べるということを忘れてしまって、どれだけの月日が流れただろう。可哀想だったね、お母さん。・・・いま、私は朝夕ごとに、父と母に食事を捧げている。「御飯ですよ」と、声に出して呼びかけながら。
Apr 9, 2012
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梅が散り、裏山の桜が一斉に咲いた。山頂の公園にむかう家族や老夫婦が、我が家の前を通って行く。日曜日、きっとあちらこちらで花見の宴が開かれていることだろう。 我が家はガランとしている。そうだ、小津安二郎が描いているのは、こういう家の中なのだ・・・ 春になぜみまかりたるや父母は 青穹 世は季(とき)に百花繚乱の服喪かな 捨て庭にあれよ一斉に花咲けり
Apr 8, 2012
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The Death of My Motherby Tadami YamadaAfter three and half years struggle against a diseasemy mother rested at 10 a.m., 30th march, 2012at the age of ninety two and nine monthsThe stream of time goes swiftIt's been seven days since the dayThe 28th, early morning, her physical conditionsuddenly changed in badShe given medical treatment by the family doctorwho hurried to my house, and escaped a crisisThe next day, the 29th, it was going onthe schedule for nursing with me7:40 a.m. Temperature was 36.9℃ Blood pressure and Pulse; (the first)124 over 67. 82/m., (the second)124 over 69. 78/m., (the third)122 over 68. 83/m.,8:20 a.m. Injected the prescription nutrient liquid 100ml and water 100ml in to her nose through a plastic tube10:25 a.m. Injected several mixed medicines and water 60ml in to her nose through a plastic tube11:40 a.m. The family doctor came my house for treatment Temperature was 37.1℃ Blood pressure was 112 over 76 Pulse was 95/m ST Oxygen was 99% (by Oxygen inhaler 3.5l/h)0:00 p.m. Changed the liquid for IVH (a intravenous drip injection from her neck)2:10 p.m. Injected the prescription nutrient liquid 100ml and water 100ml in to her nose through a plastic tube8:00 p.m. Absorbed phlegm8:30 p.m. Injected the prescription nutrient liquid 100ml and water 100ml in to her nose through a plastic tube9:45 p.m. Injected several mixed medicines and water 60ml in to her nose through a plastic tube10:40 p.m. Her right thumb fell into a fit of convulsions. Instantly, I call the doctor, and then absorbed phlegm. Temperature was 35.8℃ Blood pressure was 124 over 63 Pulse was 91/m11:16 p.m. The family doctor arrived. Temperature was 36.1℃ Blood pressure was 146 over 73 Pulse was 92/m ST Oxygen was 99% (by Oxygen inhaler 4l/h)11:45 p.m. The doctor absorbed phlegm, but secretions and urine were very small. The doctor said that the inside mouth and the tracheas dry up, and injected her medicines. Taking the medicine alleviated her conditions. Pulse was 99/m ST Oxygen was 100% (by Oxygen inhaler 4l/h)30th March0:05 a.m. The doctor went back to his home.0:10 a.m. Amount of urine a day were 600ml. Amount of waste fluid a day were 75ml. (Amount of all ingested water of the day were 1,750ml)0:15 a.m. Following the doctor's instruction injected 150ml water for athlete After that, I checked the diary of nursingand began to prepare my bed for a nap beside my mother's ill bedAnd I happened to look back to her She seemed to stop breathing.Instantly I listened the sound of her lungsNever!I listened the sound of her heartNever!I pushed her heart, pushed, pushed-----I call the doctor, "her heart stopped, now" said,back to her, pushed her heart again and againHer heart was stopping, never movedNever!The doctor arrived, and he pushed her heart in place of meNever aliveI call my younger brothers,said that our mother died now"At 1:25 a.m., she died of decrepitude "said the doctor, "I regret her death""I greatly appreciate your kindness" I said.He call the trained nurse of my family,And he took off several tubes from the body.I purified her body.About 2:00 a.m., The nurse arrived.The doctor, the nurse and I changed her clothesfor her last journey.I'm undecided about what to put on her for a while.My mother always dressed Japanese traditional clothes "kimono" So I took dozens of "kimono" from her double chest of drawersdisregarding the doctor and the nurse's astonishmentA set of "kimono" which I decided was-----an exclusive pongee which was woven ofblack, deep green and golden silk threadswith a complicated pattern of bamboo hedges, andthe sushi "obi" which was woven of silver pink and golden silk threadslike the sky of spring's dawn in which a golden cloud threads its way,and a crested half coat "haori" was black figured satin which was embroidered the family crest and figures of bamboo leaves in gold,and Japanese-style socks "tabi" in white.2:30 a.m.My mother changed her appearance for her last journey,The doctor went back to the hospital to write the death certificate The nurse went back too, leaving a few wordI call a funeral parlor to ask dry ice to bring my houseAbout 3:00 a.m.My younger brother's family arrived The funeral parlor arrived,and made previous arrangements on funeral rites5:00 a.m.After my younger brother's family went back their home,I was alone. I brought a sketchbook from my studio, made a sketch of the death mask of my mother
Apr 6, 2012
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七日忌の春月あかやあかあかや 青穹
Apr 5, 2012
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3月30日午前1時25分、母が亡くなった。92歳9ヶ月だった。 時の流れは早い。あれからもう3日が過ぎた。 28日早朝の突然の体調変化。主治医の手当でもちなおし、翌29日にはいつもどおりの看護スケジュールになった。 午前7時40分 検温36.9℃、血圧・脈拍(一回目)124-67/82、(二回目)124-69/78、(三回目)122-68/83 午前8時20分 経管栄養注入;処方箋栄養液100ml+水100ml 午前10時25分 経管薬剤注入;薬+水60ml 午前11時40分 主治医来宅;検温37.1℃、血圧・脈拍112-76/95、ST酸素99%(3.5l/h)、吸引後ST酸素100% 午後0時 IVH(中心静脈カテテール;首静脈からの栄養剤点滴)輸液交換 午後2時10分 経管栄養注入;処方箋栄養液100ml+水100ml(1時間かけて注入後、管洗浄水30ml注入) 午後8時 痰を吸引 午後8時30分 経管栄養注入;処方箋栄養液100ml+水100ml 午後9時45分 経管薬剤注入;薬+水60ml 午後10時40分 右の親指が痙攣する。即座に主治医に電話。その後、痰を吸引。 体温35.8℃、血圧・脈拍(一回目)124-63/91、(二回目)128-79/88、(三回目)139-72/87 午後11時16分 主治医到着。 体温36.1℃、血圧・脈拍146-73/92, ST酸素99% 午後11時45分 吸引するが、口腔や食道・気管が乾燥したように分泌液が非常に少ない。小便量も少ない。 ST酸素100%、脈拍99/m 利尿薬、痙攣止めを側注(IVHチューブの側口より注射)。 午前0時10分 一日の小便量600ml(全水分量1,719ml)、廃液量75ml(鼻から経管排出している) 午前0時15分 医師の指示によりスポーツドリンクを150ml注入。 こうして3月29日の看護スケジュールを終了した。上記の看護記録を点検しながら、いつもどおりに、母のベッドのかたわらの床に、私自身の仮眠の準備をはじめた。そして母の寝顔を見やると、呼吸をしていないようだ。急いで聴診器で肺音を聴く。音がしない。心音をたしかめる。音がしない。心臓をマッサージするが、心臓は停止したまま。急いで主治医に電話。就寝していたらしい医師に、「心臓が止まりました。電話切ります』と言いおいて、再び心臓マッサージをつづけた。 やがて医師が到着。医師が代わってマッサージをする。私は弟たちに連絡、また、母が娘のようにしていた姪(私にすれば従姉)にも電話した。次男にはなぜか電話がつながらない。 午前1時25分、母、老衰により死亡。 医師は看護師に連絡。それから医師は様々なチューブを取り外し、私は母の身体を拭う。 午前2時頃、看護師到着。男三人で、母に屍衣を着せる。 何を着せようかと、母の箪笥を次から次とあけて、ほとんど和服しか着なかった母の何十着もの畳紙を開き、驚く看護師や医師を尻目に、あれやこれやと迷ったあげくようやく一着をきめた。 ・・・黒や深緑や金茶の糸で複雑な竹籬を織り出した紬。それに銀糸を織り込んだ春の朝ぼらけに一筋の金の筋雲をはいたような丸帯、羽織は黒の紗綾形綸子、肩や腰のあたりに陰から金糸で竹笹が縫い込まれていて、わずかな加減でそれが風に揺れるように浮き上がるのだった。それに、白足袋。 午前2時30分、母はすっかり旅立ちの姿に変った。医師は死亡証明書を書くために帰り、看護師も2,3のアドヴァイスを残して帰った。 私はすぐに葬儀社にドライアイスを持って来てくれるよう電話した。 午前3時半ころ末弟家族がやって来た。つづいて葬儀社がドライアイスを持って来た。葬儀日程の簡単な打ち合わせをする。 午前5時、末弟一家が帰る。 私はひとりになって、仕事場からスケッチ・ブックをもってきて5分ほどで母の死に顔を素描した。 きょう、レンタルの医療機器が運び出され、ガランとした部屋で片付けをしていた。母のベッドの近くに、寝込むようになるまで母が読んだ本がうずたかく積んであり、それも片付けた。本を数えてみると、1年半から2年ほどの間に読んだもので、57タイトル69冊あった。87,8歳の老人としてはなかなかたいした読書量ではないか、と感心した。 次はそのリストである。1 宮尾登美子「伽羅の香」2 宮尾登美子「一弦の琴」3 宮尾登美子「鬼龍院花子の生涯」4 宮尾登美子「きのね」上下巻5 宮尾登美子「菊亭八百善の人びと」6 宮尾登美子「天涯の花」7 宮尾登美子「朱夏」上下巻8 宮尾登美子「松風の家」上下巻9 宮尾登美子「春燈」10宮尾登美子「仁淀川」11宮尾登美子「東福院和子の涙」12宮尾登美子「菊籬」13永井路子「北条政子」14永井路子「雪の炎」15永井路子「葛の葉抄」16永井路子「この世をば」上下巻17永井路子「山霧 毛利元就の妻」上下巻18杉本苑子「散華 紫式部の生涯」上下巻19杉本苑子「銀の猫」20杉本苑子「月宮の人」上下巻21杉本苑子「姿見ずの橋」22内館牧子「毛利元就」上中下巻23平岩弓枝「御宿かわせみ」上下巻24平岩弓枝「王子稲荷の女 はやぶさ新八御用帳」25平岩弓枝「幽霊屋敷の女 はたぶさ新八御用帳」26宇江佐真理「幻の声 髪結い伊三次捕物余話」27宇江佐真理「黒く塗れ 髪結い伊三次捕物余話」28宇江佐真理「河岸の夕映え 神田堀八つ下がり」29宇江佐真理「無事、これ名馬」30杉本晴子「穴」31杉本章子「お狂言師 歌吉うきよ暦」32有吉佐和子「真砂屋お峰」33童門冬二「小説 上杉鷹山」上下巻34竹田真砂子「白春」35南原幹雄「江戸吉凶帳」36北原亞以子「雪の夜のあと」37北原亞以子「傷 慶次郎縁側日記」38新田次郎「芙蓉の人」39高橋治「春朧」上下巻40高橋治「秘伝」41灰谷健次郎「風の耳朶」42乙川優三郎「五年の梅」43乙川優三郎「霧の橋」44連城三紀彦「萩の雨」45池波正太郎「梅安影法師」46池波正太郎「梅安冬時雨」47田中澄江「夫の始末」48横山秀夫「半落ち」49折原一「模倣密室」50折原一「被告A」51折原一「黒い森」52松本清張「彩霧」53松本清張「黒い空」54松本清張「鬼火の町」55泡坂妻夫「迷蝶の島」56伊集院静「眠る鯉」57伊集院静「冬のはなびら」
Apr 2, 2012
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