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サンジュリアンのボーカイユは山椒入りのビターチョコであった。一方、サンテミリオンのガフリエールは、パカレのビオみたいな柔らかさであった。 同じボルドーと言っても、これほど違うのである。 味わいを絵に残せないいらだたしさよ。人間より鼻のきく潤なら、もっとこれらのワインを表現する語彙を持っているのかもしれないなあ。
2009年10月28日
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今夜はBARうちんちです。 飲み残しのバーガンディを二杯のみまして、今はもらいもののブラドノックに移行しています。つまみは、左から、 ゴマのラスク、那須で買ってきたスモークドカマンベール、腸詰屋の生ハム(これもスモーク感)、きんぴら、生協でかみさんに黙って書きこんだスモークサーモンとハムの入ったサラダです。 スモーク好きです。 ノンスモークのモルトとスモークのつまみを口の中でビルドして楽しんでおります。 好きなものに囲まれて幸せです。まるで、好みのキャバクラ嬢達といちゃついているような気分です。 あれっ? まだ7時過ぎ??
2009年10月27日
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週末に、山形で法事があり、そのあと那須で一泊してきました。 かみさん的には、僕の史跡名勝好きとおなじくらいに、お土産屋が重要な観光名所でありまして、アジアン雑貨やとか有名お土産屋などをめぐりました。 腸詰屋で生ハムを買い、五峰館でスモークドカマンベールを買いましたので、昨夜はそれをつまみにして思い切ってとっておきのブルゴーニュを開けてみました。 とっておきといっても、3,4千円くらいです。 うちんちでいつも飲むワインは千円前後ですので、その3,4倍もするワインです。 オーストラリアとかNZとかカリフォルニアとかのピノは、イチゴだのラズベリーだの、濃厚な果実の甘さと香りがするものが多いですが、ブルゴーニュのピノはそういう濃さではなくて、はかないお香みたいな印象です。 アロマに興味を持って、家で香を焚いてる人とかいるじゃないですか。 それに近いのがブルゴーニュのピノなんじゃないかと思うんです。 ボルドーや南米のカベルネソーヴィニョォンとは、全く違う種類の飲み物なんじゃないのかな、と思うんです。 バーボンウィスキーには、甘いものも辛いものもあります。オーバーホルトなどのライウィスキーは辛いですが、その中にそこはかとない甘さが感じられますが、メーカーズマークなどはストレートに甘さを感じます。 オールドグランダッドは甘辛さがこってりのパワーがありますよね。ファイティングコックも激しい甘辛さがありますが、オールドグランダッドの甘辛さとは何かが違う。 ピノ系ワインとカベルネ系ワインは、それに近いような、もっと根本的に思想が違うような、そんな気がします。 昨夜飲んだバーガンディは、とても微妙でして、その香りを探索する作業が楽しくてしかたないワインでした。そういう微妙系ワインはとても好きです。 今夜は雨の中、水たまりにはまりながら飲みに行きました。 最後に、ナパバレイのカベルネをごちそうになりました。 こいつはまたチンパンジーとオランウータンほど違うワインです。堅い苦渋みの甲羅を背負って、中の肉にあるグルタミン酸の節系の旨みを隠しているのです。 初めは飲みにくいと思っていたのですが、飲み下してしばらくたってから、そのうまみが舌によみがえってくるのです。 哲学的というか清教徒的というか、かたくななイメージと、そのあとで舌に沸き立つ官能や享楽のイメージと、二面性を持ったワインです。 あー、こういうのも、とても好きだあ・・・。 いままでは、ワインというひとくくりの先入観で飲んでいたために、そうした面白味に気づけないでいたのだな、と思いました。 シングルモルトだって、ローランドのブラドノックと、紹興酒みたいなグレンドロナックと、ヤニ汁的なタリスカーと、焼いたグレープフルーツのようなボウモアと、同じモルトという名前がついていても全然違うじゃないですか。 テキーラとジンの違いよりも違うと思う時があります。 ワインもブドウ品種や国や作り手などによって、別種の酒になるのだな。微妙なピノの楽しみ方と濃いカベルネの楽しみ方は、塩ダレ鍋とカレー鍋くらい違うってことかな。 貴重な発見ができて、雨に濡れながら飲みに行ったかいがありました。絵は、今日のワインとは全く違います。
2009年10月26日
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バーボネラというカクテルを飲んでみました。秋だからグレナディン入りのカクテルがいいな、と思って。 かなりしっかりしたカクテルなんですね。バーボンウィスキーがベースで、マンハッタンに近くもありますが、もっとこってりした感じがしました。マンハッタンはスィートベルモットですが、これはオレンジキュラソーとドライベルモットとグレナディンが入っています。グレナディンは、僕にとってはニューヨークの夕陽とラフマニノフのピアノ協奏曲第2番と三位一体のイメージなんです。秋も深まってきました。今週末は、山形で法事があります。紅葉を見るのが楽しみです。オリオン座流星群が見えるらしいというので、さっき潤と一緒に外に出てみましたが、空は一面曇っており、星はひとつもみえませんでした。
2009年10月21日
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ミントのはいったカクテル達、20代のころには苦手にしていましたが、最近はその辛さというか飲みにくさというか、そういうものがむしろ美味しく感じてしまいます。その代表格はスティンガー。 毒針の名の通り、ブランデーのアルコール度とミントの辛さを味わうカクテルです。白いスーツでシャレて飲みたい。鏡にうつった自分を凝視しながら歯を磨いているナルシズム。そんなイメージかな。シャムロックは色も味もまるでモンダミンです。 アイリッシュウィスキーはくせがないのに、脇役達は曲者ぞろい。 グリーン・ミント・リキュール ドライ・ベルモット シャルトリューズ・ヴェール非常に草っぽい味わいです。シロツメクサの草原に寝転んでいるような匂い。あるいはクリアクリーン・エクストラクールミント、すっきり顆粒でおくち爽やか、翌日は飲み過ぎでグラグラ。
2009年10月18日
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桜島へはフェリーで15分ですが、今回はあまりゆっくりもしていられないので、残念ながら島には渡りませんでした。 もっとも桜島に近いところで見てみたいと思って、さらに奥にある長距離フェリーの発着場に行ってみたたのですが、今日の発着はないらしく、ビルはひっそりとして改札にはロープが張られていました。 さてどうしようと思っていたら、待合室で昼寝していたトラックの運転手とおぼしきおっさんが、 「にいちゃん、どげんしたと?」 と声をかけてきました。 「桜島が一番近くで見られる岸壁に出たいんですけど・・・」 と言うと、 「なーんや、桜島かい、そんならそこの通路通って行きゃええよ」 と教えてくれたので、従業員用通路・通行禁止と書かれた通路を通って貨物用埠頭の岸壁にたどりつきました。 桜島の見おさめだ。白い煙はセリフの吹き出し(Speech balloon)、桜島は何を言おうとしているのでしょうか。良ければ想像してみてください。 夕方、霧島を眼下に眺めながら鹿児島空港を飛び立ちました。たった1.5時間で羽田です。 日の落ちたばかりの東京湾。黒いコンビナートと倉庫とビルとキラキラ光る無数の照明に、未来世紀ブラジルかブレードランナーか銀河鉄道999の機械星などの不気味さが思い出されました。
2009年10月12日
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鹿児島の旅二日目です。城山観光ホテルは、朝食ビュッフェもバラエティ豊富で大満足。さらに桜島を眺めながら入る温泉も気持ち良かったです。10時半ごろにホテルを出て、タクシーで島津家墓所である福昌寺(ふくしょうじ)跡に向かいました。途中で、西郷隆盛らがたてこもった洞窟や鶴丸城(鹿児島城)の石垣に残された無数の弾痕を通りました。戦闘の激しさが想像されます。福昌寺跡は、県立玉龍高校のすぐ裏。学生たちのにぎやかな声が響いていますが、墓所はひっそりと静まり返っており、そのギャップがいかにも異空間。訪れる人もぽつりぽつり。第1代から第29代までの藩主とその家族や家臣らの墓が迷路のように入り組んでたっています。幕末の名藩主である島津斉彬、戦国時代の名をはせた義久や義弘らの墓前に手を合わせました。 次いで訪れたのは、南洲墓地です。ここは西南戦争で戦死した西郷隆盛やその仲間たちの墓です。墓ばっかり回っていますが、史跡ってものは墓が多いのだからしかたありません。一度にこんなにたくさんの人々が自害したんだ、ということに多少の動揺をおぼえました。 日本最後の武士たちの冥福を祈りました。桜島が見える展望台で、キャンバスを立てて桜島の絵を描いているおじさんがいました。ちらりと眺めつつ、僕もベンチに腰掛けてワンカット真似して描きました。 大正の大噴火により今は反対側の大隅半島とつながっていますが、そのころはまだ名前の通り完全な島でした。西南戦争の戦死者たちや勝利した官軍は、この桜島を眺めて何を思ったのかなあ。
2009年10月12日
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鹿児島は1泊2日の旅ででした。初日の夜に城山観光ホテルで講演会があり、そのあとの懇親会が終わったのが9時半ごろ。このあとまた一席設けておりますのでぜひと言われ、もしそう言われたら疲れているのでご遠慮させてくださいと返事しようと思っていたのですが、実際にその場面になるとお断りもできません。ご接待では、何を飲みますかと聞かれ、せっかく来たのだから普通の瓶ビールだの生だのでは納得いかない僕は、わがまま言ってこのホテル独自の地ビールを頼みました。小麦のフルーティなビールでなかなか美味しかったです。その後も、わがまま三昧です。ぜひ黒ジョカでお湯割りを飲みたいと所望しました。銘柄は薩摩隼人らが推薦する三岳(みたけ)、屋久島で作られている芋焼酎だそうです。香ばしくてうまかったっす。 例の穴あきそらきゅうも自ら率先して使わせていただきました。そらきゅうという杯は円錐形をしているために、飲み干さずに置けば酒がこぼれてしまいます。したがって、注がれた分を残すことができません。ついでにこいつには底に穴があいており、指でその穴を押さえていないといけないのです。 無理強いされたわけではありませんが、おもしろいのでついつい杯が進んでしまいました。おかげでようやく解放された12時少し前には、十分酔っ払っていました。でも、鹿児島に来て、鹿児島のBARに一軒も行かずに帰るわけにも参りませんから、なんとか気力を振り絞ってタクシーに乗り、事前調査で決めていたBAR小原へ。サイドカーとウィスキー2杯ですっかり気持ちよくなり、部屋に戻ったのは2時か3時。朝8時ごろに意識が戻りましたが、まだ完全に酔っ払っておりました。そんなわけで、観光開始が10時過ぎになってしまいました。観光の模様は次の記事に書きます。
2009年10月12日
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上空からみると一目瞭然ですが、鹿児島県は山の国です。山岳の中のわずかな平地に人が住んでいます。たぶんこの山々は海底に連続していて、実際は人が住んでいるのはその巨大な山脈の8合目くらいなんじゃないかな。桜島はしょっちゅう噴火してますし、霧島もときおりうごめくらしい。島もたくさんありますが、それぞれが山脈の中の一つのピークなのだろうと思います。鹿児島空港に降りる前、延々と続く山々と噴煙を上げている桜島を初めて目の当たりにして、そんな風に感じました。空港から鹿児島市まで、鹿児島湾のへりに沿う国道を走ります。湾の反対側はどこも切り立った崖で、斜面はいきなり海に落ち込んでいきます。城山観光ホテルの部屋から、桜島が見えました。 途中で風向きが変わったのでしょうか。立ち上った噴煙が大きなカーブを描き、まるで龍が桜島を食らおうとしているようでした。
2009年10月12日
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鹿児島から昨夜帰ってきました。 鹿児島は、一言でいうと、異星です。火山と緑の惑星です。いたるところから温泉が湧き出し、いたる人から焼酎が湧き出す。もちろん、桜島からは噴煙とともに、眺めていると神への畏怖と見守られている安心感が同時に見る者のミトコンドリアから湧き出してきます。 宴会とその後の二次会が遅くまであり、訪れることができたBARは一軒だけでした。 BAR小原についたのは12時半ごろか。 高い技能と和みを兼ね備えたBARでした。常連も一見さんも同じだけ癒される素晴らしいBARのひとつです。僕自身のぜひまた行きたいBARに登録しました。 サイドカーは冷えすぎずぬる過ぎず。冷たいのになめらかで、その奥に見え隠れする鋭さ。 スダンダードカクテルが何気なく美味しい店というのは貴重です。それなのに、焼酎を何かで割って飲んでいる常連たちもいて、まあそれもありかな、と思わせる空気も貴重です。 謙虚でかつ自然に親近感を感じさせる小原さんのキャラクターが、店に反映されています。 オーセンティックだけど、オーセンティック過ぎず、まるで桜島のように緊張感と安心感を兼ね備えていました。 本坊酒造の薩摩というモルトウィスキーを飲みました。 茶色い木の皮と甘い樹液とそれを吸う昆虫と南国のフルーツと汗のような焼酎香とライのような辛さ。 お隣の酔客に、君は油絵を描いた方がいい、そして瓶だのコップだのだけじゃなくて、バーテンダーとか客とかもっと人を描かないとだめだ、みたいなことを言われました。 ズバッと核心を突かれたなあ。SATUMA星人、恐るべし。
2009年10月11日
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雨が降っています。飲みに行く前はパラパラでしたが、帰り道ではけっこうしっかりと降っていました。 月曜日は飲みに出ることが多いのですが、月曜日は潤の最後の散歩という仕事も待ち受けているので、あまり遅くなれません。 実は高校の時、合唱部に所属していました。 男性合唱曲の定番中の定番に「雨」という曲があります。 雨の音が聞こえる 雨が降っていたのだ 雨の音が聞こえる 雨が降っていたのだ あの音のようにそっと 静かに死んでいこう あの音のようにそっと 静かに死んでいこう という歌詞の曲で、いまだにその部分だけがときどき思い出されます。 サティやブラームスやサザンのように、せつなく美しい歌です。 寝静まった家に帰り、そのあと、夜の雨の中を潤と散歩しました。潤はそんな僕の気分などお構いなしにテチテチテチテチ元気に歩き、草におしっこかけて愉快そうでした。 よけいにせつなくなりました。 潤はまだ4歳で、今は元気いっぱいですが、たぶん僕よりも早く死んでしまう確率が高いと思います。 自分が死ぬことよりも潤が死ぬことの方が怖いと思うのは、みんな同じなのではないかな。 秋の雨って、そんなセンチな気分を誘いますよね。 絵と文章に、特別なつながりはありません。花と動物シリーズのブレア・アソールです。かわうそがとてもかわいらしいので、なんとなくこの文章にあってるかな、と思ってさ。
2009年10月05日
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友人たちとピンクリボンのイベントに参加してきました。スマイルウォークというみんなでぞろぞろ歩いて、おっぱいを大切にしようとアピールするイベントです。天気が不安だったので、前前夜にテキーラサンライズでお祈りしたのですが、あまり効果はなかったようです。降ったり止んだりの不安定なお天気でした。12kmコースと6kmコースがあるのですが、僕らが歩くのは6kmコースです。六本木の東京ミッドタウンを11時過ぎに出発しましたが、混雑しているのと信号が多いことで、歩みがのろい。12時ごろ、ようやく1kmくらい歩いてまだ六本木ヒルズ。もう腹減っちゃったねー、ここでランチにしようか。汗をかいたあとには我慢できないこの一杯。ランチョンミーティングの結果、6kmなんて絶対無理だから途中をショートカットしようということになり、道にもどったら、なんと12kmコースの帰りの集団に遭遇。もーすぐですよー、がんばってー、っていうボランティアたちの声援に励まされてミッドタウンに戻りました。完歩証までいただき、多少後ろめたかったです。
2009年10月04日
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