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2007年01月08日
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カテゴリ: ウマく行く恋愛術
(06・5・10から連載中)

★ちゃんが任された「(株)☆泉衣料」の出店「カフェオレ」は、順調に売り上げていました。

営業時間は9:30~19:00なのですが、★ちゃんは◆堂課長に☆君との事情を説明して頭を下げていました。

★「店長でありながら、早退をお願いして申し訳ありません」

◆堂「我々は、ロボットじゃない。それぞれに、感情があり生きている人間だ。□村様やご婚約者の○美様も君の友人の◎山様もそれぞれ君が担当したお客様だ。その方々に突然この様な“変事”が起こり、君がお見舞いにお伺いするのも立派な仕事のうちなんだよ」

★「はい」

△崎「僕が、暫くは“店長代理”の役割をいたしますから。よろしかったですね」

★「勿論です。どうか、お店をよろしくお願いします。また、私の至らないところをこれからも見守って下さい」

彼女は、深々と一礼し事務室を出ました。

レジ中の■坂さんは、★ちゃんに目線で「大変だけど、頑張って!!」と言ってくれています。

店内整理をしていた□滝君と○峰さんも、彼女を労うように手を振りました。

★ちゃんも「ありがとうございます。よろしくおねがいします」とお辞儀を繰り返しながらお店を後にしました。

★「お、お父さん!!」

駅の方角まで歩いていると、文化センターに行ったはずの彼女の父親が車を止めたのです。

★父「乗れ!!」

あれから、★ちゃん父娘と○美さんの3人は未明に※県※町の病院に到着しました。

しかし、事情聴取や治療にてんてこ舞いになっている病院内では何の対応も出来無いまま「ただ、行っただけ」で帰らざるを得なかったのです。

ただ、★ちゃんは沈痛な面持ちのチビ君から☆君が書いた“遺書”を渡されました。

★ちゃんは、帰宅後ご両親の前で静かにその封を開けました。

★父「・・・」
★母「・・・」

そこには、彼が長い間勤めた工場を近々解雇される事・かつて、彼のお兄さんが自殺の巻き添えとなった事故死・さらには母親☆子さんの生き方とそれに対する☆君の深い絶望感が綴られていたのです。

★ちゃんのお母さんは、すぐに“結論”を出しました。

★母「私は、この結婚に反対よ!!ご長男を死なせておいて、そのお金を持ち逃げして若い男と駆け落ちですって!!その上、50代で如何わしい遊びだなんて!!そんな女が、私達の親戚になるだなんて全くの論外だわ!!」

普段は、おっとりして何事にも寛容なお母さんが激情を露にしました。

★父「・・・」

お父さんは、無言でした。

★「・・・」

※“似非フェミニズム”に染まっていない○田家の流れは、本来ならリーダーである父親がサブ・リーダーの妻に“決定事項を伝達”する→サブ・リーダーの判断が、重んじられる→その総合的な結果が娘である★ちゃんに及ぶ、でした。

それが、今回はいきなり妻が叫んでいます。

これは、妻(★母)が 常日頃夫に対する補佐を誠実にこなし伴侶として絶大な信頼を勝ち得ていればこその“進言”であり夫にとっては通常以上に大事としなければならない危急の警告として伝わります。

その為、この場合★父は妻に反論しません。

その様な状況の中で、★ちゃんは独り電車を乗り継いで病院に向かおうとしていたのです。

★父「○美さんは、あれ以来・・・」

★「はい。お電話をかけても、電源が切られています」

★ちゃんのお父さんは、やはり無言でした。

☆君は、ベッドの上で必死に目を閉じていました。

☆「そうだ!!きっと、これは夢だ!!全部、夢だ!!目が覚めたら、まだ高校生の■がいて☆和兄さんが生きていて・・・きっと・・・きっと・・・」

でも、どんなに眠ろうとしても知ってしまった現実の重さが彼の脳裏を押し潰すのでした。

☆「・・・」

起き上がってみると、☆婆ちゃんはいなくなっていました。

☆「・・・」

彼は、いけない事だと思いながらもまた点滴を外して病室の外へ出ました。

さっきとは反対の方向を見ると、水場で俯いている○美さんのやつれ切った横顔が浮かびました。

☆「あっ!!」

☆君は、よろめきながらもその廊下に走りました。

☆「○美さん!!」

彼女は、蝋人形の様に無表情でした。
あのいつも明るい笑顔で☆君を歓待してくれた○美さんが、仁王立ちしています。

☆「あ、あの!!僕のせいで、■が・・・」

そう言いかけると、○美さんは彼を力いっぱい殴りました。

それは、30代の彼が壁に打ち付けられる程の凄まじい威力がありました。





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最終更新日  2007年01月08日 17時38分50秒
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