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2004年10月25日
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カテゴリ: 沖縄関係
 殿様とは、ニックネームで、西表島祖納(そない)の筆者(今の役所の書記役人「1804年」に拝命された「石垣高端」。
 彼は、頭が禿げ上がり、あたかも大和の殿様の月代(サカヤキ)の様だと持て囃されていた。
 八重山で小町娘と評判高い「カマドマ」と言う美人を賄女としていた。
 「1817年」この二人の恋愛実情を知り尽くし、大和歌にも精通していた「石垣用典」の作とされている。

 殿様節

1、浮世(ウキユ)に 名取(ナトゥ)たる 恋(クイ)ぬ 氏神 祖納(ソナイ)ぬ 殿様(トゥヌサマ) 我(バ)んどぅ やゆる 
 かまどーまぬ 事(クトゥ)思(ウム)いどぅ 船浮に行くよば

2、かまどーま 思(ウム)いぬ 殿様(トゥヌサマ) 抱ぎ欲(ブ)しゃぬ 立(タ)ちん びちん
 ぶらるぬヤゥ いらよまーぬヤゥ 立ちん びちん ぶらるぬヤゥ


 焼酎(ショウチュ)呑(ヌ)まんでぃ しっちゃ うっちゃらヤゥ

4、うりどぅ うり 殿様舟(トゥヌサマフニ)で 思(ウム)いまち ぶるけ
 松田屋(マツィダヤ)ぬ 加那(カナ)ぶじどぅ 高間かい おるそぅぬヤゥ

5、尚又(ナウマタ) とぅん出(ディ)たる 是(クリ)どぅ 確かに 殿様舟(トゥヌサマフニ)で 思(ウム)い かめぶるけ
 西表屋(イリムティヤ)ぬ なーむぬ ビラマぬ 菜種(ナーダニ)あーしおるそぅぬヤゥ

6、あまぬ 妬(ニタ)さん 照(ティ)る 太陽(ティダ)ん 闇(ヤミ)なる だきヤゥ
 どぅけぬ 辛酸(シンサン) くばでーさ本(ムトゥ)ば かい抱ぎ ぶたんよば

7、船浮村 千秋万歳(シンシュバンザイ) くばでーさぬ 下(スィタ)なかヤゥ 脛(シニ)ぬ 傷(ヤム)むんけ
 膝(つぃぶすぃ)ぬ 傷痺(ヤムン)け 立ち 待ち ぶたんよば


 訳意

 世間に恋の氏神とまで言われた、祖納村の殿様こと「石垣高端」とまで、浮名を立てたのは自分である。

 カマドマ恋女の思いは、殿様役人を抱き締めたさに、立っても座っても居られないヨ、イライラして、心が落ち着かず、立っても座っても居られないヨ。
 船浮村の前に突き出ている岬から、殿様の舟らしいのが、目に飛び込んできたので、船浮村のカマドマ美人は、「泡盛」のお土産を飲めると、ノド舌打ちしているよ。
 今度こそは、殿様舟だと思っていたら、松田家の加那爺が高間牧場へいらっしゃる舟だった。
 尚又、舟が飛び込んできたので是こそはと思っていたら、西表家の「長座癖・長いおしゃべり好き」の「ビラマ」がおしゃべりに来る舟だった。
 余りにも「嫉妬」で照りつける太陽も闇にしたいくらいだよ。

 船浮村に古くから生えている、クバデサの木の木陰で、スネが傷むほど、踵・膝が、痛み痺れるほど、立ったり座ったりして、待っていたヨ。



 すごい凄い。。ここまで想いを通し、待ち焦がれている様子が、リアルに表現されています。

 悪役人の歌が多いなかでの、恋焦がれる歌。「殿様(トゥヌサマ)節」
紅露染うちくい ヤマネコヌイグルミ Mサイズ(ねころび)
 西表島に自生する(クール)と言う木の根っこで染めた布。
 西表はなんと言っても、希少動物「いりおもてやまねこ」
 ちなみに、この付近の島猫(野良猫)「山猫」と呼びます。
 方言では、「まやー」。犬は「イン」・・「イングァ」犬小です。





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最終更新日  2004年10月25日 11時24分04秒
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