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2004年12月12日
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カテゴリ: 沖縄関係
 八重山古典民謡の中で、三下げ調子の曲は、この一曲だけである。
 五穀豊穣の歌・新城島(アラグスク)全体を、誉め称える歌。
 古代の焼き物「ぱなり焼」の産地(1857年まで)
 上地(かみじ)島と下地(しもじ)島に離れているので、「離れ(ハナリ・パナリ)とも言う。

 人頭税時代には、「ジュゴン」を貢納する事が新城の男達に課せられていた。

 「1837年」「慶田城用舛」が新城与人役時代に作詞・作曲。
後に彼は「繁昌節」「とぅまた節」等も作る。


   「世果報(ゆがふ)節」(三下げ)

1、サーサー 

  我(バ)が 新城島(ハナリスィマ)や
  高弥久(タカニク)ば くさでぃ スリ 
  世果報(ユガフ) 向かてぃ
  ウリ シタリガ ヤゥンザゥ シトゥテン トゥンテン
 〔昔から評判の高い、我が新城島は、高弥久と言う丘を後にして、五穀豊穣を迎えて〕

2、サーサー
  年々(トゥシドゥシ)ぬ 物作(ムズク)いや 
  実(ミヌ)り 出来(ディキ)でむぬ
  首里加那志(スンジャナシ) 貢物(ミムヌ) スリ
  御初(ウハツィ) 上(ア)ぎら
  ウリ シタリガ ヤゥンザゥ シトゥテン トゥンテン


3、サーサー
  家毎(ヤーグトゥ)庫々(クラグラ)に 
  積(ツィ)ん 余(アマ)す 穀(クク)や
  酒(サキ)みすぃに 造(ツィク)てぃ スリ
  祝(ユワ)い 遊(アス)ば

 〔各家ごとの倉々には、積み余る程の穀物が、酒や御神酒を醸造して、祝い遊びましょう〕

4、サーサー
  白毛(シラギ)雪(ユチ)かめる 
  年寄(トゥシユリ)や あまた
  上座(カミザ)しに なりてぃ スリ
  心嬉(ククルウリ)しゃ
  ウリ シタリガ ヤゥンザゥ シトゥテン トゥンテン
 〔白髪「雪」を戴いておられる、古老は数多く、上座に仰いでの祝賀は、心の限り嬉しい〕

5、サーサー
  算(サン)ぬ 数(カズ)知らん 
  若者(ワカムン)ぬ まぎり
  歌とぅ 三味線(サミシン) スリ
  たちゃい むちゃい
  ウリ シタリガ ヤゥンザゥ シトゥテン トゥンテン
 〔数える事の出来ない程の、若者の「まぎり(全部・一切・全体・あるだけ)、歌や三味線で合奏して、躍ったり・跳ねたり・狂言をして賑やかである〕


 この時代、三線(サンシン)ではなく、三味線(サミシン)と言い、沖縄本島から三線(サンシン)と呼ぶようになる。
 八重山では、今でも三線屋(サンシンヤー)より、三味線屋(サミシンヤー)と呼ぶ方が多い。
 「その三味線(サミシン)上等どー〔良い三線ですね〕」
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最終更新日  2004年12月12日 08時39分40秒
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