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2005年02月11日
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カテゴリ: 沖縄関係
 昔、川沿いの道を歩いていると、その川沿いに一人の老人が立っていた。

 その側を通り過ぎようとすると、
「お願いしたい事があります。どうか聞いて下さいませんか」
と言うので、
「何でしょうか」と聞き返した。
すると、
「この川をどうしても越えなければなりません。しかし、我の足では越える事ができん。向こう岸まで行かねばならん、困った、我を背負って向岸まで渡してもらえないか」と、言った。

「しかたない、年寄りの言っている事だから、聞かない訳にはいかないだろう」


 川の中ほどに差し掛かったところで、何やら背中がとても熱い。
「お爺さん、どうしてお腹がそんなに熱いのですか」
と、言うと
「風邪気味で熱があるから、熱いのかもしれないね」
ただそれだけ言った。

 川を渡り終え、対岸の川辺に着くと、
「ありがとう、実は私は人間ではありません。天の使いです」

「どういう使いなのですか」
と尋ねると



「そこは、私の家ですよ」

「ああそうでしたか、背負っていただいて恩義を受けたあなたの家を焼くわけにはいきませんね」

一瞬、その老人は考えて
「ではこうしましょう、私は焼いた煙に乗らなければ、天に帰る事ができません。そこで、家の近くの畑に小屋を造り、それを焼いて私を天に返してください」

「もう一つ、家の棟にこの様な木札を付けると火事にはなりませんよ」と言い



 その後、村で大火事が発生するが、その人の家だけが残った。

それ以来、家を新築する時は、この木札を大工の棟梁が書き、棟木(むなぎ)として付ける様になった。

 今現存している棟木は、竹富島の古い民家に残されています。
又、民族資料館にも展示されています。





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最終更新日  2005年02月11日 17時05分38秒
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