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2005年02月12日
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カテゴリ: 沖縄関係
 昔、ある村に2人の兄弟がいた。
母親を亡くし、父親は酒ばかり呑み歩き、母親の死亡すら知らない有様だった。

 2人の兄弟はなげき悲しみ、とりわけ弟は毎日毎日母親の事を思い出しては泣き暮らしていた。

 そこに死の世界を知っていると言うお婆さんがやって来て、
「それほどまでに、母親を想っているのなら、母親の居る世界まで案内してあげよう」
と、言い二人の兄弟を大きな川岸まで連れて行って、
「いいかい、よくお聞き、その世界はこの川の向う岸にあるから、この舟を漕いで行きなさい」
と、二人を小舟に乗せた。


の言葉を後にして、兄弟は舟を走らせた。
だが、漕いでも漕いでも対岸に近づく様子も無く、
疲れ果てた兄は、
「このお婆さんは僕らを騙している。もう漕がない」
と言って、櫂を投げ出してしまった。

 一方、弟は一人で黙々と漕ぎ続けた。
気が付くと、そこは滝の上。

 兄弟の乗っている小舟は、滝に飲み込まれてしまった。
「もう駄目だ」
と、思った瞬間、あのお婆さんが現れて、

「あなたは親孝行者だから、世の中の模範になりなさい」
と、子(ね)の方角に置いた。

これがニヌファー星(北極星)

そして、天の川の下に一つだけ離れてわびしく光っている星は、
滝から落ちた兄だった。


ニヌファ星(ブシ)見当(ミア)てぃ
我(ワ)ん生(ナ)ちぇる親(ウヤ)や
我(ワ)んどぅ見当(ミア)てぃ

(てぃんさぐ ぬ 花)



 季節的には、7月の話ですが、かの津波で一人だけ生き残った男の子が、母親を捜していた、あの映像が残っていましたので、記載しました。





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最終更新日  2005年02月12日 00時36分38秒
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子を持って初めて分かる  
zuzu  さん
人間 やはり同じ立場になって
初めて分かる気持ちってありますね。
今日の民話も津波で家族を失った
あの少年も 胸がきゅーんとなりました。 (2005年02月12日 06時50分39秒)

Re:子を持って初めて分かる(02/12)  
るんた1965  さん
zuzuさん
おはよう!

>人間 やはり同じ立場になって
>初めて分かる気持ちってありますね。

なんだか、「昔の出来事を忘れるなよ!」と、言われている様ですね。

>今日の民話も津波で家族を失った
>あの少年も 胸がきゅーんとなりました。

 同じくらいの津波が、昔八重山を襲っているので、いくら情報が有ろうと無かろうと、それぞれの心に焼きつく様に、後世の人達に民謡や民話で語り継いでいく、残していく必要があったと思いますね。
 それを間違った解釈をしない様に受け継ぐ事は、かなり難しいですね。 (2005年02月12日 07時33分48秒)

Re:八重山に伝わる民話  「兄弟星」(02/12)  
おはようございます。

兄は、兄なりに、母親を想っていたのに。

想いだけでは駄目なのかなぁ。

頑張るにしても、限度があるよなぁと、
つい、今の自分と重ねて読んでしまいまいました。




(2005年02月12日 10時36分55秒)

Re[1]:八重山に伝わる民話  「兄弟星」(02/12)  
るんた1965  さん
くまちゃん888さん
おはよう!

>兄は、兄なりに、母親を想っていたのに。
>想いだけでは駄目なのかなぁ。
>頑張るにしても、限度があるよなぁと、
>つい、今の自分と重ねて読んでしまいまいました。

親子(ウヤファー)かいしゃー 
子(ファー)から 
兄弟(キョダイ)かいしゃー 
弟(ウトゥドゥ)から 
きない 持(ム)つぃ かいしゃー 
嫁(ユミ)ぬ 子(ファー)から 
でんさ

「かいしゃー(美しゃ) は、善い・美しいの意」  

〔親子の善い関係は、子供の理解の善さからである、
兄弟の善い関係は、弟の出方や善さからである、
理想的円満な家庭の善さは、主婦の理解と調和のおかげである〕

 八重山の教訓歌 「でんさ節」の一節です。

 このお話は、日本本土には無いストーリーで、兄は愚者として、弟は賢者として、語られているのは、沖縄独自の「長子を良しとしない」(長男・長女だけで、家や一族を守っているのではない。家族みんなで守るもの)を思想的に表現しているようですね。

 長男・長女だから・・・。では、一族を守るには重過ぎますよね。

 一般的には、後継ぎは長子で・・・。がありますが、村の始まりは、兄弟二人から、の伝説が多く、子孫をふやし、村を大きくさせる原動力は、この兄弟から。を表しているようです。
 兄だけ良い思いをさせてはいけない。
 弟のがんばりを認めてあげよ。
 兄弟仲良く、平等に、生まれた時間が違うだけ。

こう言う思いがあったのかと思います。 (2005年02月12日 11時47分16秒)

Re[2]:八重山に伝わる民話  「兄弟星」(02/12)  
るんたさん、さっそく、ありがとう。

意味が深いですね。

でも、今の沖縄をみると、
トートーメーの問題が絡み、
やたら、長男が支えているって、感じをうけます。
仏壇が入ってきてから、
変ってしまったのかな。

> 兄だけ良い思いをさせてはいけない。
> 弟のがんばりを認めてあげよ。
> 兄弟仲良く、平等に、生まれた時間が違うだけ。

>こう言う思いがあったのかと思います。

この想い、現代のいろんなシーンでも、
照らし合わせることができますね。

民話って、いくら時代が変ろうと、
語り継いでいきたいですね。
(2005年02月12日 12時16分21秒)

八重山民謡  
新里 さん
八重山民謡は悲しい歌やお祝いの歌ある
お祝いの歌は赤馬節や、鷲ぬ鳥節がある (2005年06月15日 21時27分49秒)

Re:八重山民謡(02/12)  
るんたrunta  さん
新里さん
>八重山民謡は悲しい歌やお祝いの歌ある
>お祝いの歌は赤馬節や、鷲ぬ鳥節がある
-----
はい
その通りですね。
去年の暮れあたりで記載していますよ。 (2005年06月15日 22時17分58秒)

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