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2005年02月14日
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カテゴリ: 沖縄関係
 この歌に出てくる男女は、島に赴任していた役人と、身の回りのお世話をする女性。

 今は久部良港にフェリーが着きますが、昔は なんた浜に船が着いていました。
 大変な航海をして赴任地に辿り着いた役人は、沢山の島の女性の歓迎を受けます。
 船から上陸すると、砂浜の波打ち際には、歓迎する女性達が個々に作ったたくさんのアダン葉のゾウリが置いてあり、役人が履いたゾウリの製作者(女性)が、赴任中「島の妻」として尽くしていた。

 二人は、出会った時から恋仲になり、首里に戻る役人との別れを切なく歌っています。
 当時の船舶や航海術で荒い外海の航海は、死を覚悟の渡航の為、航海の安全を祈る歌でもあります。


  「しょんかね節」(二揚) 読み人知らず


  持(ム)ちゅる 盃(サカジキ)や
  「ツィンダサヤゥ ツィンダサ」
  目涙(ミナダ) あわむらし
  飲(ヌ)みぬ ならぬ
  「ウムイバヌ ナグリシャ」
 「ンゾ ナリ ムヌ ヤゥ ハリ ションカネーヤゥ」

〔愛するあなたとの別れの盃の中に、「可哀相で、可哀相で」 涙が落ちては泡が立ち、涙が落ちては泡が盛り、一口もノドを通す事ができましょうか〔様々な思いが懐かしい〕〔可哀相な人、しょうがない〕〕

2、片帆(カタフ)持(ム)たしば
  肝(クィム)ん 肝(クィム)ならぬ
  「ツィンダサヤゥ ツィンダサ」
  諸帆(ムルフ)持(ム)たしば

  「ウムイバヌ ナグリシャ」
 「ンゾ ナリ ムヌ ヤゥ ハリ ナグリシャー ヤゥ」

〔船の帆が揚がり始めると、落ち着かなくなり、情けない思いが込み上げる、全ての帆が揚がり、最後の最後の別れ、胸は焦がれて、張り裂けんばかりに、泣き泣き崩れる〕

3、与那国(ヨナグニ)ぬ 渡海(トケ)や
  池(イキ)ぬ 水(ミジ)ぐくる

  心(ククル)安々(ヤシヤシ)とぅ
  渡(ワタ)てぃ いもり
  「ウムイバヌ ナグリシャ」
 「カリユシ ショウリー ハリ サトゥ マイー ヤゥ」

〔与那国から出て荒波が、池の水の様に穏やかに願います、心安らかでありますように、航海の安全を祈願しております〕

4、なんた浜までぃや 
  無蔵(ンゾ)に 送(ウク)らりてぃ
  「ツィンダサヤゥ ツィンダサ」
  大渡(ウフドゥ)押(ウ)し 出(ヂィ)りば
  美風(ミフ)どぅ 頼(タヌ)む
 「ウムイバヌ ナグリシャ」
 「カリユシ ショウリー ハリ サトゥ マイ ヤゥ」

〔なんた浜から(約三キロのヤディク高台まで登って)見送りするのは乙女達の役目です、大海に出た後は、風と波に祈を託します〕

5、与那国ぬ 情(ナサ)き
  言葉(クトゥバ)どぅ 身(ミ)ぬ 情(ナサ)き
  「ツィンダサヤゥ ツィンダサ」
  命(ヌチ)ぬある 間(エダ)や
  とぅやい しゃびら
 「ウムイバヌ ナグリシャ」
 「ンゾ ナリ ムヌ ヤゥ ハリ ションカネーヤゥ」

〔与那国の情けは「御嶽の前と海岸で最後の別れの遺言葉」と言う御言葉の挨拶がある、命がある限り問いかけ逢わせをいたしましょう〕





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最終更新日  2005年02月14日 10時05分48秒
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