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2005年04月04日
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カテゴリ: 沖縄関係
「沖縄の屋号」

「船頭殿(しんどぅーるん)」
船頭として活躍してきた先祖の名に因んでつけられたもので、座間味島、阿嘉(あか)島にある。
それから、金持ちを代表した御座敷(うじゃしち)があった。
石垣や門構えが堅牢に造られ、瓦葺きの大きな家には、中国から持ち帰った調度品が所狭しと並べられていたという。
去る沖縄戦でほとんど焼失したそうだが、家人のみならず、村にとっての損失も大きかった。

 また船乗りとは別に、王府時代の役職が屋号になった例もある。

「こーさく」
地方役人の「耕作当(こーさくあたい)」(田畑の耕作の一切の責任を負わされた役職)に因んで付けた屋号らしい。「耕作当」を統括する「総耕作当(すーごーすく)」という屋号もあったようだ。


 それから村の行政責任者を意味する「南風掟」
正式には、「はえうっち」と読むが、屋号は「へんち」と読ませる。
この家にも、先祖が中国から仕入れてきた掛け軸などの貴重な調度品があったそうだ。

 「のろ殿内」(ぬるどぅんち、ぬんるちともいう)も数軒ある。
ノロ(神女)は世襲制であることや、今日なお、地域での「祈り」の役割が大きいため、屋号の持つ意味も重い。

 それから、屋敷の周りの状況からつけられた屋号がある。
井戸(かー)の側にある家は「かーぬはた」。表記は当て字で、「川ぬ端」と書く。同様に、田んぼの近くにある家は「田ーぬ端」、浜辺に近い家は「浜端(はんばた)」などである。

 このように、本家に名前がつくと、分家した者は、「ぐゎー」を付けて屋号とする。
漢字を当てると、おなじみ「小」である。
「船頭殿小(しんどぅーるんぐゎー)」
「御座敷小(うじゃしちぐゎ ー)」など


 明治の廃藩置県まで、苗字をもたない平民にとって、屋号は重要な意味があった。
しかしながら、最近では、民宿を営む家庭が増えたことで、かつての屋号が、民宿につけられたハイカラな名前に変わって歩きだしている。







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最終更新日  2005年04月04日 07時48分29秒
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