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2006年05月18日
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テーマ: 沖縄民謡(152)
カテゴリ: 沖縄関係
沖縄の妖怪キジムナーには、
大変おとなしい弟がいました。
名前はアカナーです。
兄キジムナーは活発で、時には仕返しをしたり結構悪さをしますね。
でも弟のアカナーは、おとなしく大変相手を思いやる優しい存在です。
アカナーも兄キジムナーと同じ位漁が得意でしたが、好物は目玉ではありませんでした。
アカナーの好物はカニでした。

月の中に住んで、この世に初めて生まれた人間が幼い時に、食べ物も無く餓死しそうになった時、
月から餅を投げて助け養ったと言うエピソードを持つ妖怪です。



昔々、
アカナーと猿が暮らしていた。
ある年、
二人が住む家の庭の桃が大変良く稔りました。
猿は欲深く、その桃の実を独り占めにしようと考えました。
そこで猿は、アカナーにこう言います。
「アカナーよー。桃が熟したから、これを売りに行こうよ」
「いいよ。そうしよう」
と、アカナーは答えました。
猿は、こうも言いました。
「ただ売っても、つまらないな。だから売りっこ競争をしようよ」

「ただ競争しても、つまらないから、勝った方が負けた方を殺す事にしよう」
「いいよ。そうしよう」
と、ついウッカリ答えてから、アカナーはビックリ。
「い、今、なんて言った」
と聞き返した。

アカナーは、
「イヤだよ。そんな約束はしない」
と言いながら地団駄を踏んだ。
猿は平然と、
「一度、いいよと言っただろう」
猿はスルスルと木に登り、自分のカゴには赤い実をたくさん入れました。
アカナーのカゴには、青い堅い桃を入れて、上の方だけ赤い実を並べた。
猿の桃はすぐに売れました。
アカナーは、
「桃(ムム)買い めしょうれー」〔桃を買って下さい〕
と、売り歩いても、買うものはいません。
やがて、日が暮れてきました。
家に帰れば猿に殺されると思うと、どうしていいかわからなくなり泣いていました。
夕陽も沈み、月が昇っていました。
アカナーは、
「月様(チチさま)、月様(チチさま)、助けて給(たも)うれ。助けて給(たも)うれ」
月は、アカナーを哀れに思い、カゴをスルスルと降ろしてこう言いました。
「アカナーよ、私の処へおいで」
アカナーは、カゴに乗り込みました。
カゴは、天高く月まで引き上げられました。
それ以来、アカナーは月の中で生活するようになりました。

今でも、晴天の月夜に眺めてごらん。
月の中でオケとヒシャクを持ったアカナーが見えるはずよ。


沖縄の童謡「アカナー」

アカナー アカナー  
何処(マー)かい 行(い)ちゅが アカナー
西(イリ)ぬ 海(ムミ)かい 蟹小(ガニグヮ)捕(トゥ)いが
蟹小(ガニグヮ)捕(と)って 何(ヌー)すが
我(ワー)思(ウム)やーになしゅん
汝(イヤー)思(ウム)やーや 誰(ター)が
十五夜(ジュウグヤ)う月夜(チチユー)

〔アカナー アカナーどこ行くアカナー。西の海にカニ捕りに。カニを捕ってどうするの。ワタシを想ってもらえる様に、アナタが想う相手は誰です。十五夜月夜のお月様〕






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最終更新日  2006年05月18日 09時07分22秒
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