2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全30件 (30件中 1-30件目)
1
私:今、規制緩和が見直され始めているね。 小泉改革がバックしている。 この規制改革を目指し、規制緩和小委員会の座長を10年間務めたのが、オリックスの宮内氏だね。 規制改革で産業は活性化し、日本経済の新陳代謝が良くなると信じていたようだね。A氏:でも、タクシーの規制強の後戻りに象徴されるように、そう簡単に日本経済は活性化していないようだね。 むしろ、派遣労働など弊害が出てきて規制強化の後戻りをしだしたね。私:小泉首相、竹中氏、宮内氏のトリオが規制緩和を進めた形だが、小泉首相が退き、竹中氏が議員をやめとともに、宮内氏も規制緩和小委員会の座長を降りている。 そして、規制強化の波が逆にオリックスの業務に押し寄せているという。A氏:座長時代は、座長でありながら、規制緩和でオリックスは儲けているとして、公私混同を言われたくらいなのに、今は逆だね。私:俺がこの日経ビジネスの特集の記事を読んで驚いたのは、宮内氏は敗戦で教科書に墨を塗った世代であることだね。 1935年生まれだね。 宮内氏は敗戦時は、小学校4年生だったが、日本は最後まで戦いぬくと小学生ながら叩き込まれていた。A氏:軍国少年だね。私:だから、戦後、教科書に墨を塗りながら「国や権威なんて信じられるか」と子ども心に思ったそうだ。 一種のトラウマだね。A氏:それが、権威の象徴である官僚が行う規制に反対する動機になっていたのかね。私:この特集は、大きく3つの部分に分かれている。 1つは、オリックスが日本では先駆けてアメリカを真似て、金融に乗り出したこと。 2つは、国内での活躍。 3つは、国内で限界に来たので、インドなど、今後の途上国での活動開始。A氏:アメリカ流の株主・市場経済重視を万能と見る考え方の徹底だね。私:その考えが今、次第に世界的な問題になってきているね。A氏:例の村上フアンドについてはどういうコメントかね。私:最初は、日本の会社の運営を変えてくれると期待して支援したようだが、次第に疑問に思う行動が気になっていたようだね。 しかし、巷間言われているような後ろめたい部分はないと答えているね。A氏:例のエンロン破綻で20億円の損をしているね。 不幸中の幸いで、日本の電力は市場原理主義の罠から救われた。 それ以降、サブプライムローンなど、モデルとなったアメリカ型が崩壊してきている。私:そこで活路を、高度成長をしているインドなどに求めているようだね。 日本の規制緩和とはなんだったのか。 結果的に日本社会の崩壊の10年ではなかったのか。 根強い官僚政治との対決はどうなったのか。 残念ながら、この10年のアメリカ式の反省の弁はなかった。 教科書に墨を塗った世代には、年齢的にも後がない。 宮内氏の今後の活躍はどうなるのだろうか。
2008.06.30
コメント(2)
A氏:君のブログで取り上げたアフリカ・ジンバブエ大統領選挙問題は、国連安保決議を無視して、現職のムガベ大統領が27日に大統領選挙を実施したと今朝の新聞が報じているね。私:俺がジンバブエというアフリカの国の名前に興味をもったのは、4月25日に新聞が小さく中国がジンバブエに兵器供与をしていることを報じていたらからだね。 そのニュースも「メタルウォーズ」で、メタル、石油などの資源をめぐる中国のものすごいアフリカ攻勢を詳細に知ったからだね。A氏:貧困やムガベ政権による弾圧を逃れるために、すでに数百万人が隣国の南アメリカに流出しており、来年3月までに人口の3分の1以上にあたる5百万人が食糧難に陥ると予測しているという。私:野党は投票を棄権した野党支持者が襲撃される危険性があり、国際社会の即時介入を求めたという。 しかし、庶民は「欧米諸国はムガベ政権に対する制裁をすぐに口にするが、制裁を一番恐れているのは、ムガベ政権ではなく、苦しい生活を強いられる国民だ」と訴えているという。A氏:たまたま、国際情報誌「サピオ」が先週号で、「『援助大国』『支援外交』化けの皮」という特集をしているね。 そこでは、「大国が途上国に援助するのは『慈悲の心』やヒューマニズムが理由でない」としているね。私:曽野綾子氏が寄稿しているね。 曽野氏は日本財団会長、海外法人宣教者活動援助後援会代表として、長年国際援助活動に従事し、世界の最貧国を自ら歩いてきたという。 その記事の中で、インドの神父と雑談したとき、「日本からの援助がどれくらい現場に届きますか」と曽野氏が神父に聞いたら、「政府から政府なら0パーセント」「民間から民間で40パーセントが60パーセント、時には70パーセントかーーー」という返事だったという。A氏:援助の金はどこに消えるのかね。私:その国の支配者や金持ちか、投資している外国大企業かね。
2008.06.29
コメント(0)
A氏:今朝の新聞の一面左に「タクシー参入歯止め」で、規制緩和がもとにもどるようだね。 君は、この知的街道で、一貫して、タクシーの値上げ、タクシー参入一部制限、大阪のタクシー、タクシー運転手との車内での会話・その5、で、このおかしな規制緩和を2年にわたりおっかけているね。私:02年2月に規制緩和の一貫として、タクシーの参入は免許制から許可制になった。 うたい文句は、規制緩和で競争が激しくなり、効率やサービスが向上し、コストも下がるから、消費者には値下げなどの効果があるというものだね。A氏:それが規制緩和推進の大義名分だね。私:しかし、宅配便のような新市場の開拓が出来る業界でもない。 タクシーの大きな需要増が期待できないなら、コスト低減は運転手の給与ダウンしかない。 結局、この5年の規制緩和の結果は、タクシーン運賃の値上げという消費者へのしわ寄せと、タクシー運転手の低収入という新しいワーキングプアの発生だけだね。A氏:格差拡大の市場原理主義の結果の典型的症状で終わったね。 派遣労働の規制緩和同様に、この数年間の社会の変化は、市場原理主義のすごさを目の前に見せてくれたね。私:市場原理主義で経済拡大すると、底上げができて、貧者も潤うという大義名分も、御本家のアメリカでは年々拡大する格差がそのウソを証明し続けている。 市場原理主義で勝者と弱者が出て、弱者はセイフティーネットで救うということを、当時の推進論者の竹中平蔵氏は繰り返し言っていたね。A氏:そのセイフティーネットが社会保障費だろう。 これは規制を緩和する「小さな」政府という大義名分をもとに削減されている。 「後期高齢者医療保険」など、典型的だね。私:その削減も見直しされようとしている。 そして、一方では道路など税金の無駄使いだね。 派遣労働などを含め、規制緩和は庶民の目から見ると失敗だね。 いい大人が、カネ、カネで偽装や不当搾取まで平気でやる。 正当な改善の知恵を出さないで、ケチケチ改善をやる。 グッドウイルの前会長の折口氏のように一部の拝金論者は儲けただろうがね。 彼は今どうしているだろうね。
2008.06.28
コメント(4)
A氏:昨日(26日)の朝日新聞の「私の視点」欄で、経済アナリストの森永卓郎氏がタバコの1箱千円の値上げは、結果的に増税にならないとしている。私:根拠は、製薬会社のファイザーの調査だね。 喫煙者9400人の調査によるとタバコが千円になったら禁煙すると答えた人が79パーセントだという。 だから、千円にすると売上げが激減する。 タバコ産業の収益も減るから、法人税も減る。A氏:そこまでは理屈は通る。 しかし、その次に、禁煙すると肺ガンが減るから医療費も減るという計算に反論しているね。 その反論の次の文章がよくわからないね。 「長期喫煙者の寿命は、喫煙しない人より短いから、短くなった期間に発生する医療費は確実に減少しているはずだ。 また、寿命が短くなった期間の年金給付も確実に減少している。」私:逆に言いかえるとわかやすいのではないの。 タバコが千円になって長期喫煙者の寿命が延びると、端的に言うと延びた期間の医療費、年金が増加するから増税効果はないということではないの。 これをずばり言うと、昨日の「素粒子」のようにやられるので、表現は婉曲にしているのだろう。 でも、これはちょっと、もめそうな論拠だね。 「筆禍」にならなければいいがね。A氏:さらに、千円になると吸えるのは金持ちだけになるから、新たな格差だという。私:この人らしい意見だね。 ちなみに、森本氏、本人は喫煙者だという。 森本氏は、千円値上げになったとき、格差のどちら側にいくのだろうか。 今、タバコを吸いながら、喫煙していない人より、医療費、年金はすくないことを考えているのだろうか。 それは明言していないね。
2008.06.27
コメント(3)
私:朝日新聞の夕刊一面に「素粒子」という欄があるが、これがもめているね。 「素粒子」で鳩山法相が宮崎死刑囚の死刑執行を命じたことに関連しで、同法相になってから死刑執行が増えているのを「死に神」としていることだね。 俺は、この問題に気がついたのは21日の夕刊の「素粒子」に「鳩山法相の件で千件超の抗議をいただく」とあったことからで、珍しい内容なので何かあったのかなと思ったね。 言い訳のように「法相のご苦労や、被害者遺族の思いは十分認識しています」「それでも、死刑執行の数の多さをチクリと刺したつもりです」と書いてあったね。 反省の弁はなかったね。 この「素粒子」の筆者は死刑廃止論者なのかね。A氏:君は18日の「素粒子」は読んでいないのかね。 この日の「素粒子」は将棋の羽生名人が「永世名人」となったことで「将棋の神様」として、これにひっかけたんだね。 「永世死刑執行人」として「鳩山法相」を名指しし、「『自信と責任』に胸を張り、2ヶ月間隔でゴーサインを出して新記録達成。またの名、死に神。」とある。 これが問題になった。 実は、もう一つ「永世官製談合人」として、例の品川局長を名指ししている。 そして、こっちは「またの名を国民軽侮の厄病神」とある。 要するに 「将棋の永世名人」と将棋の神様 「永世死刑執行人」と死に神 「永世官製談合人」と国民軽侮の厄病神 と、「名人」と「神様」を3つ引っ掛けたわけだね。私:なるほど。 しかし、3つのうち、鳩山法相の「死に神」だけは、違和感があるね。 今朝の朝日新聞には、犯罪被害者の会が「被害者遺族も『死に神』か」という抗議文を朝日新聞社に提出したとある。A氏:朝日新聞社広報部の回答は検討してからということになっていて、別にすぐに謝っていない。私:「死に神」は、辞書をひくと「人を死に誘うという神、人に死ぬ気を起こさせる神」とあるから、適切な言葉ではないね。 当の鳩山法相も頭にきているようだね。A氏:新聞記事だけでなく、「週刊文春」の今朝の新聞広告はすごいね。 「鳩山法相を『死に神』と呼んだ朝日(素粒子)論説委員の呪われた『前歴』」とある。 自分のところの悪口を書いた今週の「週刊文春」の広告を、朝日新聞社がよく掲載したね。私:この「素粒子」は匿名だが、書いているのは論説委員の加藤明氏らしいね。A氏:報道ステーションの加藤氏かね。私:いや、別人で報道ステーションのほうは加藤千洋氏だね。 温厚な感じの人だがね。 朝日新聞としては、なかば、からかって書いているコラムだからとして、注意しますくらいのことで決着をつけたいのではないかね。A氏:まぁ、「素粒子」は「書いたらどういうマイナス影響を与えるかを読めない神様」かね。私:「素粒子」は「筆禍の神様」かね。
2008.06.26
コメント(0)
私:昨日の朝日新聞の朝刊の国際欄の隅に、ジンバブエの27日の大統領選挙がもめている記事があるね。 A氏:ムガベ大統領が「私を大統領の座から降ろせるのは神だけだ」と5期目の当選に向けて強硬姿勢を崩していないという。私:俺がこの記事がアンテナにかかったのは、「メタル・ウォーズ:中国が世界の鉱物資源を支配する」の俺のブログからだ。 君がこのブログでふれているように、当時の4月24日の新聞では、次のように報じている。 「アフリカのジンバブエ向けにカラシニコフ銃弾300万発、追撃砲弾3千発などを積んだ中国貨物船が、南アフリカのダーバン港に入ったが、港湾労働者が荷下ろし拒否。 アメリカは『政治的激動が起きているジンバブエに武器を供給して事態をあおるのは不適切だ』と指摘。」A氏:それから、2ヶ月たった昨日の夕刊では、国連安全保障理事会は23日に、ムガベ大統領が率いる現政権を非難する議長声明を採択したという。 ムガベ大統領の野党に対する弾圧はすごく、すでに、野党のツァンギライ議長はオランダ大使館に保護を求めているという。私:この問題で、安保理が一致して行動するのは初めてという。 ムガベ大統領に武器供与していた中国は賛成したのだろうか。 そのニュースがないね。A氏:中国はメタルをねらって、このジンバブエ政権とつながっているんだろうか。 ウィキペディアによると、ジンバブエは、 「石炭、クロム鉱石、アスベスト、金、ニッケル、銅、鉄鉱石、バナジウム、リチウム、錫、プラチナ族金属を産する」 とある。私:さらに、 「最近は、中国との経済関係を強化している。 2007年8月23日ジンバブエ政府が国内の外資系企業に対して株式の過半数を『ジンバブエの黒人』に譲渡するよう義務付ける法案を国会に提出、9月26日に通過した。 これにより経済の崩壊が決定的になると見られる。」 とあるね。 その後、経済は崩壊したのかね。 アフリカのスーダンの問題で、アメリカの映画監督スピルバークがスーダン・ダフール問題に対する中国の態度があいまいだとして、北京オリンピック不参加を表明していたね。 中国はオリンピックを控えて、ジンバブエに対して、国際的に協調した態度が必要なんだろうかね。 武器供与をしている中国の考えが聞きたいところだね。A氏:今朝の新聞でも、小さい記事だが、野党大統領候補のツァンギライ議長が27日予定の大統領決戦投票に立候補をとりやめるための書面を24日に選挙管理委員会に正式に提出したという。私:ツァンギライ議長は22日に「公平な選挙を期待できない」として、立候補をとりやめると言っていたのに対して、選挙管理委員会は「公式な手続きがすんでいない」として決選投票を実施するとしていたが、24日には公式な手続きがすんだことになる。 それでも、大統領選は27日に強行するのかね。 国連事務総長は「このような条件下で開かれる決選投票はあらゆる合法性を欠くものだ」と述べ、投票延期を求めている。A氏:しかし、経済政策が失敗し、選挙の敗北が明らかなムガベ大統領が強気な背景には何があるのかね。 中国の援助かね。 今朝の新聞の雑誌「サピオ」の広告に「テロ支援からオイル囲い込みまで、世界の”善意”は謀略に満ちている・ 『援助大国』『支援外交』の化けの皮」というメインタイトルがある。 その中に、 アフリカ・『ひもつき援助』でアフリカの資源と市場を強奪する中国『覇権の構造』」というのがあったね。私:明後日、27日のニュースがどうなるか。 そして、北京オリンピックを控え、中国はどういう姿勢をウラでとっているかだね。 そのニュースもほしいね。
2008.06.25
コメント(0)
私:先週、18日の水曜日、東京に用事があって出かけて、ついでに携帯電話の付属品を買うので、秋葉原の電気街に降りた。 ほしい物はさがせなかったが、後でそれを聞いたうちの女房に、なんで、そんな危険なところに降りたのかと文句を言われたよ。 秋葉原駅には、当分、日曜の歩行者天国は中止するという貼り紙が出ていたよ。A氏:君は、最近、チョコチョコ出かけることが多いから、そういうチャンスは多いのでないの? 例の荒川土手駅の無差別殺傷事件のときも、翌日に常磐線に乗っているね。私:22日の日曜日の38歳の女性による大阪駅の無差別傷害事件も、俺は、その前の21日の土曜日に大阪駅のホームにいたからね。A氏:エッ、ブログ喪中は大阪にいたの?私:19日に東海地方に泊まってから、20日に大阪に用事があって行き、さらに一泊し、21日に大阪駅から新大阪に行き、新幹線で横浜に帰ってきたからね。 これもすれすれだね。A氏:俺の知人で、よく岡山から来る人がいる。 その人が例の岡山駅で無差別に人をホームから線路に押し落として殺した事件の後に、岡山駅で乗車してきたが、なんか、駅にいて気持ちが悪いと言っていた。 身近な気がしてきたね。私:随分前になるが、例のオーム真理教によるサリン無差別殺人事件でも、俺はその日、1時間後くらいに、JRの浜松駅を降りていたからね。 今は、そういう大型の事件ではなく、ちょこちょこ、無差別にあるので、ますます、どうしようもないね。 外に出ると覚悟がいる世の中になってきたね。 こないだ、ブラジルに行ってきた人が、ブラジルの治安はよくないといっていたが、その背景に、経済格差がひどいことがあるといっていた。 日本はその後を追っているのかね。
2008.06.24
コメント(0)
実は、このブログの6月20日のOH氏の死亡の記事には、もう、一つの貴重な体験談が抜けている。 記憶が消えないうちに書いておく。 19日のOH氏のお通夜に出るために、東海の地方都市の新幹線駅に降りたとき、K君が車で迎えに来てくれたが、その助手席にある人が同乗していた。 この人は、OH氏が勤めていた東海地方の大企業の元社長KH氏であった。 OH氏はその社長の秘書のような役割をしていたことがある。 だから、OH氏の通夜に来たのである。 元社長のKH氏の父親は、一代で企業を大きくし、「天皇」と言われた人であった。 ウィキペディアにも載っている。 そして、社長の座を当時、42歳という若い長男のKH氏に譲った。 しかし、次第に業績が低下して、9年ほどして、KH氏は社長の座を追われるように退陣した。 K君は、その社長とOH氏の関係を知っていたので、死亡の連絡をしたのだが、ついでに、通夜の席にK君の車で送ることになったらしい。 18日のOH氏の死亡の連絡直後、また、K君から電話が入り、元社長のKH氏がお通夜の後、私に会いたいという。 K君の電話では、元社長の自宅で夕食でもという話になったらしい。 私はそんな雲の上の人は知らないので、おかしいなと思った。 19日になって、実は元社長の思い違いであることが分かった。 私とおなじ苗字で、ある高名な技術者がいて、大学の総長までやった人がいる。 その人と間違えていたことが分かった。 しかし、K君は今更、夕食のキャンセルも出来ないでしょうと元社長に言って、結局、私は、お通夜出席の後、K君の車にKH氏と同乗して、KH氏の家まで車で向かった。 KH氏は、助手席、私は後部座席であった。 OH氏のお通夜があった家は、市内にあったが、そこから、車は郊外に向かった。 20分ほどして、丘になったような森の入口に門があった。 連絡がしてあったのか門は開いていた。 これが、KH氏の邸宅の入口であるようだ。 驚いたことに、1車線くらいの木におおわれた柔らかい土の道を緩やかに左右に曲がりながら、車が走ったことである。 よく、映画で見るヨーロッパにある大邸宅は、門から家の玄関までかなり長い道があるが、そんな感じである。 しかし、この道は頭上も林に囲まれ、道幅はせまく、一直線でなく、緩やかなカーブが右左にあり、道の端は、膝ほどの生垣が連続していた。 日本的に凝っている。 2、3分して、邸宅が見え、その大きな玄関に着いた。 犬の大きな鳴き声が聞こえた。 KH氏の奥さんも出てきた。 玄関でスリッパに履き替え、すぐに20畳くらいあると思われる応接間の椅子に座った。 KH氏は、軽い脳梗塞になったことがあるということで、会話は滑らかでなかったが、K君とともに雑談を交わした。 奥さんも会話に加わった。 KH氏のお年を聞いたら、66歳ということであった。 この人もウィキペディアにも載っている。 この大邸宅に、夫婦二人で住んでいるので、犬二匹が家族同様の存在であるようだ。 同時に、犬はセキュリティの面でも必要だと言っていた。 警備保障会社が駆けつけるといっても、この大邸宅では時間がかかる。 K君が犬を飼っているので、犬の話が多かった。 まわりは森なので静かで、シーンとして森の精気を感ずる。 KH氏は、今は、悠々自適の生活のようで、この2,3日前に司馬遼太郎の「翔ぶが如く」を読んで、明治の裏切り、処罰の厳しさを話した。 自分の社長生活のときに重なったのであろうか。 夕食は出前の「蒲重」であった。 2時間ほどして退出した。 2度とこういう邸宅に来ることはないだろうと、K君に感謝の意を表した。 K君は、私がその夜、泊まるビジネスホテル近くの駅まで送ってくれた。 私はそこで彼と別れ、JRでビジネスホテルのある駅に向かった。 ホテルは駅から歩いて5分のところにあり、部屋に入ったら、10時を過ぎていた。 何か、異常な体験をした1日であった。
2008.06.23
コメント(0)
私:「孤塁の名人」1.2で津本陽氏は、1987年に、佐川名人の合気で人がとぶのを直接見て驚いたとあるね。 実は、「合気」で人が飛ぶというのは、この頃は、すでにマスコミで話がさかんに出ていたね。 俺は、当時、「西野式呼吸法」のビデオを買ったんだが、西野氏が「合気」で人を飛ばすシーンがさかんに出てくるね。 先日読んだ、「孤塁の名人」に刺激されて、ほこりをかぶっていたそのVHSのビデオを引っ張り出してきて見たよ。 最初のシーンは、5人の若者が一斉に四方からかかってくるのを合気で一斉に倒すシーンだね。 後、繰り返し、一人ずつとばすシーンが20回くらい出てくる。A氏:俺も見せてもらったが、すごいね。 メチャクチャにバランスを失ってとばされ倒れるね。 空手の名人まで登場するが、簡単にとばされる。 やらせではないね。 そういえば、当時、フジテレビのテレビキャスターで露木茂さんという人がいた。 大学はボート部にいたとかで背が高く体格ががっしりした人だが、やはり、西野氏に飛ばされたという体験談をしていたのを記憶しているね。私:このVHSのビデオでは呼吸法の方は、由美かおるが模範演技をして見せている。 西野氏は、1926年生まれだから、現在、82歳になると思うが、「合気」は年齢と関係なく、むしろ、年齢とともに技が高度化すると考えられる。 今も健在で人を飛ばしているのだろうかね。A氏:このビデオの発売が1989年なら、西野氏は60歳くらいのときだね。 40歳台くらい見えるほど、若々しいね。 「合気」の佐川名人と同じように、いつも工夫して、新しい技術を考えており、終わりがないという。私:西野氏の「合気」のかけ方は、お互いに手首をからませた瞬間にかけるタイプが多いが、その他に接触しないで「相手をにらむ」と飛ぶ場合もあるね。 また、数人縦一列に並んで、先頭の人に「合気」をかけて後に倒すと将棋倒しのように次々に倒れていくのもあるね。A氏:1980年代は、日本経営は世界を制覇している頃で、宮本武蔵の「五輪の書」が日本のビジネスマンの愛読書だということで英訳されたりしていたね。 西野氏のHPを見るとニューヨークタイムズに西野流が日本の経営者に普及されているような記事があった。私:外国人の取材班がビデオで西野氏が弟子を飛ばしている撮影をしていたが、最初、彼ら外国人は、信じることが出来なかったようだね。 しかし、取材班も実際に西野氏に「合気」をかけられて、ふっとぶとそれが「やらせ」でないことが分かる。A氏:ある大学の先生が、この「合気」の謎が解明されれば、原子力以上に人類に貢献するものがあるのではないかとコメントしていたね。私:人体の不思議は、ますます、深まるね。 しかし、「合気」がものすごい肉体トレーニングと並行していることを考えると、これからの人はそのトレーニングを我慢できるだろうかね。 日本の国技である相撲は、モンゴル勢に占められ、柔道も国際化している。 日本独自の「合気」は今後、どういう国際的な運命を辿るだろうかね。 ところで、「孤塁の名人」の佐川名人は、この西野流呼吸法のビデオをとったときは、85歳で健在だったから、60歳くらいの西野氏との対決を見たかったね。 どちらが先にとんだろうか。 「孤塁の名人」でそれにふれていないのは残念だね。 あるいは、佐川名人は「孤塁」を守る人だから、対決を断ったのかね。
2008.06.22
コメント(0)
今日は、1日、OH氏の喪に服す。
2008.06.21
コメント(0)
18日昼、東海地方に住むK君から電話があり、OH氏が死去したとのこと。 享年70歳とまだ若い。 19日夜はお通夜で、20日午前に告別式だという。 20日は、すでに私は予定が変えられない用事があるので、お通夜だけ出席することにした。 18日に東海地方にあるその都市近くのビジネスホテルに19日宿泊予約を急遽、入れた。 19日夕方、新幹線で東海地方のその駅に着く。 K君が車で迎えに来て、市内にあるOH氏宅まで、送ってくれた。 玄関をあがった畳の部屋に、お棺の中にOH氏が目を瞑って穏やかな顔で横たわっていた。 お焼香をして、香典をおいて手を合わせた。 奥さんと1、2分会話して、退出した。 これでOH氏とは永久の別れとなった。 年賀状ももう来ない。 東海地方の一流企業にいたOH氏は二十数年前に、ある改善のプロジェクトリーダーとなった。 私は外部の人間としてその手伝いをすることになった。 これが私とOH氏の出会いであった。 OH氏は長身で痩せ型で、顔は丸顔で、ちょっと、NHKの山川静夫アナウンサーに似ていた。 温和であったが、仕事はテキパキとこなし、有能であった。 3年ほどでプロジェクトは成功裡に終わり、OH氏と私の仕事の縁は切れた。 ところが、そのプロジェクトメンバーで私より2回りも若いK君とS君とは、気があってその後、プライベートで付き合うようになった。 私が、関西に仕事で出張するときに、途中でその東海地方の都市にドロップインして泊まり、夜、食ったり、飲んだり、カラオケに行ったりした。 そのたびに、都合がつくとOH氏も顔を出した。 こうして、プライベートのつき合いが、長い間続いてきた。 そのうちに、OH氏は定年になった。 能力があったので、どころかに再就職すると思われていたが、本人は断り、悠々自適の人生を選んだ。 ところが、4、5年前から、OH氏は健康状態がよくなく、われわれの集まりに参加できないで残念がっていた。 OH氏は、糖尿病の持病をもっていたことをそのとき私は知った。 痩せ型で肥満タイプでなかったので意外だった。 最後、家で透析をしていたが、遂に、内臓出血が致命傷となったとのこと。 これで、また、敗戦後、アメリカの技術に追いつき、追い越した世代の戦友を一人なくした。 心からご冥福を祈る。
2008.06.20
コメント(0)
![]()
孤塁の名人私:佐川名人は、平成10年に、96歳で他界。 その後、高弟たちが後をついで国分寺の道場で活躍している。 著者はその弟子たちと「合気」の謎について話をする。 まず、高橋賢氏が「手の内センサー説」を言う。 佐川名人は敵が100の力で手首につかみかかると、右足をわずかに引き、やや半身となり、手首を後上方にあげる。 その動作で敵の100の攻撃力を5に減らし、その上で「手の内センサー」で相手の骨格、筋肉を推測して「合気投げ」をする。 相手の5の力をわずかに上回る7か8の力で敵を倒すことができるという説明だね。A氏:どうも、相手の力の100が5に減る理屈がピンと来ないね。私:弟子の中に、東大を出て、筑波大学の数学の先生をしている木村達雄氏がいる。 木村氏は、平成17年、「合気修得への道・佐川幸義先生に就いた20年」という本を出している。 その中で木村氏は、体を鍛えているうちに、あるとき、ハット気がついたと言う。 鍛えているのは筋肉でなく、筋肉に近い体の内部にある何かを鍛えていると。A氏:気のエネルギーでないというわけか。私:強いて言えば、「合気」は「意識」の技術だという。 意識の世界は、非物質的なもので、普通は物質に影響を及ぼさないが、「合気」はそれを結びつける鍵のようなものだという。A氏:非物質的なものとは何かね。私:木村氏は、その本でさらに次のように説明を続けているという。 「人体は『物質的システム』である肉体と、目に見えない『非物質的システム』で構成されている。 『非物資的システム』で、肉体は動きの安定、強さを得られる。」A氏:「非物質的システム」で赤ん坊は両足で立っていられるようになるわけか。私:そして、体を鍛えれば、物質としての肉体だけでなく、「非物質的システム」も鍛えられる。 「合気」は、相手のこの「非物質的システム防御スイッチ」を切ってしまう技術だという。A氏:なるほど、それで相手は大男であろうと、バランスを崩し、立っておられず倒れて飛ぶのか。私:スイッチを切る技術にはエネルギーの必要はない。 あるとき、著者は木村氏から一度道場へきてみないかと言われ、出かける。 著者は、道場にいた極真空手の世界チャンピオン大山氏と対決するように言われる。 著者は、いやいや対決する。 大山氏が突いてくる。 著者が手のひらで突き返すとき、木村氏は背後にいて著者の右の背中に手を置いた。 とたんに、相手の空手名人の大山氏はあおむけにドシンと転がってしまった。 木村氏が手を離すと、松井氏は堂々と突いてくる。A氏:木村氏は、著者の体を通じて「合気」を大山氏にかけ、大山氏の「非物質的システム防御スイッチを切ってしまった」というわけか。私:もっとも、それもまだ仮設に過ぎないだろうが、科学的な追及は続けられるだろう。 著者は、柔道は文明であり、「合気」は文化だという。 日本民族特有の文化を消滅させては国の損失であると著者は言う。A氏:ハリウッド映画でスチーブン・セガールが「合気道」で敵を倒しているね。 しかし、ほとんど飛ばしていないようだね。私:セガールは、日本にいた頃、「合気道」を修得したらしいが、「合気道」でもいろいろ流派があるらしいね。 木村氏の言うように、「合気」によって、敵の「非物質的システム防御スイッチ」を切って、相手をマネキン人形にしてしまえば、どんなに力がある大男でも倒せる。 この「合気」の技術は、人体についての深い認識がもとになっている。 「古武術」というより、「未来の武術」だという。 人体の不思議さは無限であると言って、研究を続ける武術家甲野善紀氏の活動とともに、日本文化のこの分野の深い伝統を滅亡させないで、さらに向上していくことを期待したいね。
2008.06.19
コメント(0)
![]()
孤塁の名人私:この本はどこかの書評にあったので図書館から借りた。 ちょっと、ご無沙汰したが、日本人の武術を中心とする身体文化の知的街道だね。 「『密息』で身体が変わる」、「希望のしくみ」、「密息」「骨盤後傾」とサッカーW杯?、 「身体感覚を取り戻す:腰・ハラ文化の再生」、「呼吸入門」、「椅子と日本人のからだ」、、愛国心と身体文化、「身体から革命を起こす」と続いた。A氏:秋葉原無差別殺人事件で象徴されるように、何か日本人が弱くなっているね。 「身体から革命を起こす」では、その弱さを指摘しているね。私:この本ではやたらに、「合気」で人が飛ぶシーンが出てくるね。 この本の著者は有名な作家だが、佐川幸義の伝記を書いてくれということで、昭和63年、85歳になる佐川氏の道場に行くが、そこで小柄な佐川老人が、若い大男の手首に触れたとたん、その大男が何メートルも吹っ飛ぶのを目撃する。 次から次に簡単に吹き飛ぶのを見て衝撃を受け、「魔法を見た」と書いている。A氏:著者の津本陽氏は、「柳生十兵衛七番勝負」を書いているが、たしか佐川名人の師である武田惣角の伝記「鬼の冠」を書いているね。私:その前に、同じく武田惣角の弟子で、戦後、合気道会を組織した植草盛平の伝記小説「黄金の天馬」も書いているね。 だから、話に「合気」で人が飛ぶという話は聞いていたが、目の前に見たのはこのときが始めてらしいね。 著者は佐川名人を知ってから、講演会などでその見た話をする。 あるとき、知り合いの紹介で、プロ野球の王氏をつれて佐川道場に行く。 王氏は、小柄な老人が大の男を軽く飛ばすシーンを見て、一言、「ただふしぎだと思います。私には理解できません」と言ったという。A氏:体力と異なる何かのエネルギーなんかね。私:そうかといって、体力と無関係ではないらしい。 事実、85歳当時の佐川名人は、毎日、腕立て伏せなどを何百回もしているという。 その肉体を鍛えながら、あるヒラメキが出るらしい。 佐川名人は、90歳のとき、心筋梗塞の予後を調べるために、病院で運動心電図を計るので、何か運動をしてほしいと医師に言われ、即座に腕立て伏せを300回やってみせ、医師を驚かせたと言うね。 96歳でありながら、現役で聖路加病院で働いている日野原氏も、エレベーター、エスカレーターを使わず、階段を2段飛びで駆け上がるし、毎日、筋力トレーニングをしていると言うね。A氏:武芸家の甲野氏が新しい技は無限だと言っていたね。 その意味では、科学的追及と同じだね。私:「合気」の発想はスポーツと違うね。 勝たないと意味がない。 一瞬の油断が負けを生む。 そのために、相手の動きより早くないといけない。A氏:空手なんかでも、突くときに、一旦、腕を後ろに引く。 それだけ、突きが遅れるから、「合気」の発想では、その間を遅れとして嫌う。 これは甲野氏も同じことを言っていたね。私:しかし、今度の水着の問題も、イギリスのメーカーは勝つために徹底的に考えて開発されたと言うね。 日本のメーカーの「勝つための」科学的な追求力が甘かったようだね。 この本の題名の「孤塁」は佐川名人が団体を作ると、雑事で個人的な追及ができないということで、「孤塁」を守ったという。 これは、佐川名人の師の武田惣角は明治期から昭和18年まで、武道にかかわる人々、すべてに敬遠されながら世を去った天才であるのと同じだね。 武田惣角は無教育で字を書けなかったという。 だから、東大を出て国際的に通用するスポーツである講道館柔道を創始して、オリンピック競技種目とした嘉納治五郎と表裏をなす生涯だったという。A氏:佐川名人も「合気」をビジネスにせず、「合気」の修得だけに心を傾けた天才だと言うわけか。 結局、著者は、なんで「合気」で人が簡単にとぶのか解明したのかね。私:それは明日考えてみよう。
2008.06.18
コメント(0)
私:用事で大阪に2泊、今、帰ってきたよ。 ブログ16日分は、後からアップだね。 帰りの新幹線で、新幹線の社内誌「ひととき」をパラパラめくっていたら、静岡県の茶という文字が目に飛び込んだ。 それが、この半藤一利氏の2頁の短いエッセイだね。A氏:半藤氏は最近「昭和史」で有名だね。 ところで、何か静岡茶に関心があるの?私:20年くらい前に、静岡に仕事でちょくちょく行っていたんだが、そのとき知り合った人がいまだに、毎年、新茶を送ってくるんだね。 それで関心を惹いたんだね。A氏:題名が変わっていて興味があるね。 サムライと茶畑とどういう関係があるの?私:それが俺もはじめて知ったんだが、静岡が茶で有名になるのは、明治になってからなんだね。 明治維新で敗れた幕府軍のサムライたちが、明治2年に荒れ果てた静岡県の金谷原に移住してきた。 彼らは、刀の代わりに鍬や鋤を使って、茶畑を作ったんだね。 坂本竜馬暗殺団の一人と言われる見廻組の今井信郎という人もその中にいたという。 彼は後に村長にもなっているという。A氏:金谷というと、東海道線の島田の次の駅だね。私:そうだね。 半藤氏は金谷駅で降りて、大きく広がる茶畑を見に行く。 大井川の西から、御前崎にかけて、大きく牧の原台地が広がる。 ここが茶畑の中心だね。 静岡県は、今は、茶の生産は日本の半分を占めているという。A氏:最初、サムライたちはなれない農作業で苦労したろうね。私:明治11年に勝海舟が、彼らをたたえた手紙を半藤氏が引用しているね。 その頃、すでに茶畑の開発に成功したんだね。 それが、この茶畑の背景にある歴史だね。 今、地方分権というけれど、このように人が地方に移動しないと意味がないと思うね。
2008.06.17
コメント(0)
![]()
A氏:秋葉原の無差別殺人をした犯人は先が暗い派遣社員だったというのは象徴的だね。私:規制緩和で製造業の現場作業まで派遣社員を拡大したのは、すでに日本の失敗だね。 日本人の労働者の賃金は低下しつつある。 この問題は、2006年に松下、キャノン、シャープなどが多くの派遣社員を使っている問題で賃金格差の背景としてクローズアップしたね。 偽装請負も登場して、日本の大手企業の経営姿勢が問われるようになる。A氏:この当時、製造業の派遣は3年の期限があった。 これに対して、2年前には経営者側は、この期限を撤廃して派遣労働者の自由化をさらにすすめようとしていたね。 当時の経済財政諮問会議で民間議員4人の提言があり、この中にこの3年規制の撤廃検討があった。 今では、皆、その失敗を誰も言わなくなったがね。 その民間議員の1人である御手洗キャノン会長は当時は「派遣期間の規制は撤廃すべきで、労働市場は自然な需要と供給に任せたほうがいい」と言っていたね。私:一方で、キャノンの派遣労働者がその実態を国会で証言する。 これは、「『抜け殻』正社員:派遣・請負依存経営のツケ」日経ビジネス4月2日号で詳細に報じられている。A氏:そして、そんな自分の現場を知らないのか、2007.01.17御手洗富士夫「希望の国へ--私の日本再生計画」(文藝春秋2月号)を発表している。 そしたら、今度は、キャノンで過労死問題が出た。 2006年11月に静岡県で自殺したキヤノンの男性社員(当時37)について、沼津労働基準監督署が労災認定した私:新聞によると、男性は1992年、研究職としてキヤノンに入社、2000年から同社の富士裾野リサーチパーク(静岡県裾野市)に勤務していた。 06年9月以降、月200時間近い残業をするようになり、同年11月、同市の踏切で投身自殺した。 男性の遺族が07年3月、沼津労基署に労災を申請した。 男性の職場では午後10時以降の残業はできないようになっており、男性は深夜に自宅でパソコンを使い仕事をしていたという。 男性側の代理人らがパソコンに残された記録などで残業時間を計算したところ、06年10月31日から自殺直前の11月29日までの残業時間は263時間に及んだという。A氏:以前、ホワイトカラー・エグゼンプションが問題になったとき、伊藤忠商事会長の丹羽氏が、ホワイトカラー・エグゼンプションに賛成意見を言っていたね。私:しかし、これを悪用して悪用して過重労働や過労死を増加させるのではないかという不安に対して、そのような悪質な経営者は、禁固刑も含む厳罰に処せられるように法整備をするとしているね。A氏:キャノンの会長は禁固刑かね。私:それなのに、今度は、今月の文藝春秋に、「今こそ平成版『所得倍増計画』を」という論文を平気で載せている。 この論文には、今、低所得で苦しんでいる派遣社員について一言もふれていない。 所得が倍増しても、自殺するようになっては仕方がないね。
2008.06.16
コメント(0)
私:昨日、東海地方に用事で行っていたんだが、昼飯を食堂で食べていたら、食堂のTVニュースで岩手地震が報道されているのを見て知ったよ。 夜、帰宅したら、TVはこのニュースで大変だったね。 被害者の方々にはお見舞いを申し上げたい。A氏:道路なんかも、完全に脱落していたね。 阪神大震災なみの揺れだというね。私:それにしても、中国の四川省の地震報道が続いているときに、日本でも発生とはね。A氏:余震があるので、学校の校舎に多くの住民が避難しているシーンがTVでも出てきたが、あれを見て、オヤッと思ったね。 日本ではよく避難するときは学校に行くが、あれは広いだけでなく、倒れにくいからかね。私:四川省の地震では、学校から先に完全に崩壊したから、避難場所がない。A氏:昨日の朝日新聞の土曜版beで連載コラムのmo@chinaで中国人の莫氏が「幼い命、なぜ守れなかった」という記事を書いているね。 都江堰市のある中学校は周辺の建物がほとんど倒壊しなかったのに、この中学の2つの教室棟は地震の一撃で瞬時に倒壊したという。 278人の教師と生徒が亡くなり、行方不明者が11人もいるという。私:地震で倒壊した校舎は約7千棟だというし、これには倒壊率の高い地域のデータは含まれていないという。A氏:「おから校舎」だね。私:莫氏は、建設業者と官僚の責任追及を厳しくして法的に厳罰にすべきと憤慨しているね。 そのせいか、最近、四川省の倒壊した校舎の取材は禁止されるようになったらしいね。 天災とともに人災が重なったのかね。
2008.06.15
コメント(0)
![]()
私:氏は酒が強いらしく、贈ってくる日本酒を台所の一角に床の間のようにして並べて賞味しているという。 日本酒は銘柄が漢字である。 並んでいる酒の名前が幻の瀧、天狗舞、招徳、澤乃井、酔鯨、香露とある。A氏:皆、漢字だね。 それも旧漢字だね。私:氏は、酒を飲みながら、その漢字からイメージをふくらましながら、このエッセイを書いている。 これが、はやりのひらがなだと豊かな想像を掻き立てないという。 まだ、味わったことのない福島の酒で「蔵粋」というのがあり、「クラシック」と読ませるのだそうだ。 しゃれている。A氏:思わず、飲みたくなるね。私:俺は酒をやらないが、確かに、これらの漢字は想像力をためされるね。 氏は、このエッセイの最後に漢字が美しいのは、絵画や彫刻と同じく、見る人の想像力を刺激するからであるという。A氏:そう言えば、漢字に書道があるが、アルファベットにはないね。私:それにしても、考えてみれば、ワープロ、パソコンと30年余、漢字はパターンで選択しているが、いざ、手で書くとなると、きれいに書けないね。 ホテルなんかでチェックインするとき、名前を書くが下手に字で恥ずかしいね。 それに、正しい筆順を忘れる。 そこで、1昨年、通信添削で毛筆漢字をやったよ。 しかし、毛筆は墨で書くので、手軽に練習できない。 そこへ任天堂のDSが登場したね。A氏:DSの「美文字」というやつか。私:そうだよ。 手軽に練習でき、添削までしてくれる。 1画づつ書くので、筆順や画数が違うと警告してくれる。 点数を付けてくれるから、上達しようという気になるね。 筆順や画数の意識が美しい漢字を書くための基礎になっているんだね。A氏:般若心経の写筆のDSもあるらしいね。 これは読経の声も出るらしい。私:それも挑戦してみるか。
2008.06.14
コメント(0)
私:この池上氏は前にNHKの子ども番組でニュースを子どもに分かりやすく解説していたね。 今、テレビでもコメンティターで活躍している。 俺はこのコラムは、毎週愛読している。 6月9日は朝刊が休みの日で、例の秋葉原の無差別殺人事件が日曜日なので、新聞は各紙とも報道が翌9日の夕刊になってしまったね。 本来なら、9日の朝刊のトップ記事になるべきニュースだったんだがね。A氏:そうだね。 9日の夕刊の一面は全頁、この秋葉原のニュースで占められたね。私:そこで、俺はこの無差別殺人事件のニュースで池上氏のコメントを期待していたんだが、タイミング的に間に合わなかったのか、「授業で自殺法」を教えた先生のニュースを扱っていたね。A氏:俺も読んだが、5月30日の読売新聞で福岡県の小学校の先生が授業中に、自殺する方法を生徒に紹介していたという記事があったという。 この学校は、この事件で学級保護者会を開いて謝罪したというね。私:この記事だけだと「けしからん先生がいたもんだ」となるね。 このニュースには、何故、この教師がそんな話をしたのかという深い追及がない。 これは記者とそれをとりあげた編集者の人間理解力の限界だろうね。A氏:この点は、同日の夕刊で朝日新聞だけ、先生はフリーアナウンサーの自殺ニュースについてふれ、命を大切にして自殺などをしてはいけないと自殺防止を訴っただけだという。 全く、同じ事件を記事の伝え方で、この先生のイメージが異なる。私:池上氏はさらに、なんで、保護者会で担任の先生が謝罪し、校長も反省の弁を述べているのが朝日新聞のニュースでもわからないと批判しているね。A氏:「バカ親、バカ教師にもほどがある・子ども化する大人たち」1、2,3,4だね。私:親も親、教師も教師だというのは変わらないのかね。 しかし、こういう人間理解のないニュース記事を書く、新聞記者や編集長も同じバカだね。 それはニュースにならないし、池上氏もそこまでは批判していないね。
2008.06.13
コメント(2)
A氏:6月1日の後部座席のシートベルトの義務化とともに、75歳からの「もみじマーク」の標識をつけるのも、任意から義務化に変わり、していないと罰金をとられるね。私:後期高齢者医療保険同様、75歳になると、急に運転が下手になるらしいね。 しかし、高齢者で運転に慎重な人もいるね。 先日、会った高齢者の人は、「スピードが悪い、俺は絶対スピードは出さない」と言っていたがね。 タクシーだって、「もみじマーク」のタクシーが走り出すが、ベテランの腕が期待できるかもしれない。A氏:この制度は高齢者の事故が増えてきたせいだというね。私:高齢者になると急に運転が下手になるという意味ではないと思うね。 高齢者の人口が増加しているので、高齢者の事故数は当然、増加する。 しかも、寿命が延びているので、高齢でも運転する人が増加する。 中にはボケ防止のために運転するという人もいる。 まあ、肉体的にまず、極端に衰えてくるのは動体視力だろうね。A氏:肉体の衰えは、後期高齢者健康保険でも同じだね。 不健康な若者より健康な老人もいるが、次第に人口構成で高齢者が増加すると、統計的には医療費は増加するだろうからね。 任意制のときに、「もみじマーク」をつけると逆に、差別的な目で見られるのが嫌だという老人側の心理があったようだね。私:そのためか、「もみじマーク」をつける目的は「高齢者保護という大義名分」があるね。 周囲の運転者はこの標識を掲示した車両を保護する義務を有し、幅寄せ・割り込みなどの行為を行ってはならないと定められている。A氏: みのもんたが、TVで、若い顔をしている婦人が「もみじマーク」で運転しているのは違和感があると言っていたが、「もみじマーク」は、運転者の年齢を公開して走っているようなものだね。私:個人情報保護法にひっかかるかね。
2008.06.12
コメント(0)
私:こないだタクシー社内会話シリーズ関東編でとりあげのと同じ地方都市に用事で出かけ、昨夜、そこに一泊し、今、帰宅したよ。 泊まったのは前回と同じホテルだ。 駅から降りて、前回と同じようにホテルまでタクシーに乗った。 ところが、乗って走り出したら、運転手が急に、「シートベルトをしてください」とかなり、強い口調で言った。 俺は思わず、「そうだね」といってシートベルトをあわててしたよ。A氏:大阪のタクシーとえらい違いだね。私:背広を着て、シートベルトをすると、かなりきつい感じだね。 今朝、ホテルから用事のあるところまでやはりタクシーで行くことになった。A氏:タクシー運転手はシートベルト着用を言ったかね。私:タクシーがホテルを出発すると、運転手に言われなくても、俺は、すぐ、シートベルトをしたよ。 そして、正面を見たら、なんと、「後部座席でもシートベルトをすることになりました」という大きな掲示が助手席の背中にぶら下がっている。 嫌でも目に入る。 そして、その県の県警の発行名になっている。A氏:その県は厳しいようだね。私:夕方、行った先の人の自家用車で駅まで送ってもらった。 荷物があるので後部座席に座ったのだが、思わず、シートベルトをしたよ。A氏:癖になったね。私:横浜の家に帰るため、上野で特急を降り、上野から山手線に乗り換え、東海道線に乗るために東京に向かった。 夕方の帰りのラッシュアワーだね。 途中、秋葉原を通過した。 車掌が「秋葉原です」と社内アナウンスしたとき、変な感覚が背中を走ったね。A氏:例の無差別殺人を連想したのだね。私:当分の間、秋葉原は電気街とか、若者の町とかというイメージから、気持ちの悪い、恐怖のイメージの言葉になるだろうね。
2008.06.11
コメント(0)
私:6月8日の日曜日の秋葉原の無差別殺人事件は、ショックだね。 すでに、この種の事件は、こないだの常磐線の荒川沖駅でも起きている。 岡山では、駅のホームの後から押して電車で殺している。 これも無差別殺人だ。 俺は最近、ホームで電車が入ってくるのを待つときは、自然に背後を見ているよ。A氏:20代前後の若い人で起きているが、何か、世代的な変化があるのだろうかね。私:俺は偶然、「日経ビジネス」6月2週号の最終頁の「終わらない話」欄で堺屋太一氏が「『J感覚』は日本を救うか」を書いていたのを、この事件で思い出した。 この1頁のエッセイは「団塊世代」と「平成世代」の世代感覚が大きく変化していることを書いていた。 そして、「平成世代」の感覚を「J感覚」とまとめていた。 しかし、俺はこのエッセイを読んだとき、不勉強で「J感覚」の意味を知らなかった。A氏:俺も、知らないが、あるいは、興味がなくて忘れたかもしれない。私:この堺屋氏のエッセイでは、それは常識用語として当然と考えていたのか、説明もなかったんで俺は理解できないままに放置していた。 しかし、この秋葉原無差別殺人で、「平成世代」の感覚としている「J感覚」が気になりインターネットで検索したよ。 Jは、Japanの略なんだね。 しかし、堺屋氏は、「J感覚」は無国籍、超時代、完全非差別、グローバルという特徴をあげており、平成人の優しさが背景にあるという。A氏:学生が政治問題で騒がない。 スポーツの根性論が消えてきた。 官僚の腐敗に怒っても75日で消える。 それは優しさだろうか。私:秋葉原事件の犯人は、中学時代までは優しさかったというがね。 「J感覚」は、無国籍、超時代、完全非差別、グローバルだから、人は平面的、物的に見えて、完全無差別な殺人につながるのだろうかね。 「J感覚」は、自国文化を忘れる感覚ではないのだろうかね。 グローバル化していく世界で、日本が一番早く、自国文化を捨てるモデルになるのではないのかね。 国の自然環境の特徴、自国の伝統的な文化の個性、社会的な関係が消えて行くモデルかね。 それが「J感覚」だとしたら、「ふだんは優しいが、『根性』や『忍耐』文化がないから、格差のような壁にぶつかると簡単にキレルもろい感覚」のようだね。 「J型殺人感覚」だね。
2008.06.10
コメント(0)
![]()
私:この本で、映画「靖国」以外でもう一つ、興味をひいたのは、「宮中祭祀」の問題だね。 「宮中祭祀」は原武史氏の「昭和天皇」1、2、3、4、5で「宮城のお濠」の「内」と「外」の対比で詳しく述べているね。 われわれは、テレビなどでの皇室の「外」の活動を見ているが、「内」のことは案外知らない。 この「日本を弑(しい)する人々」の本では、原氏を糾弾する人にあげているね。 氏は最近、「宮中祭祀」廃止を提唱しているからだという。A氏:理由はなんだね。私:俺は今月の月刊誌「諸君」を本屋で立ち読みしたんだがね。 今月は皇室特集だね。 そこには20人くらいの論者が意見を述べていたが、その中に原武史氏の意見が1頁ほど載っていた。 原氏は「お濠の内(宮中祭祀)」と「外」とが、今の平成天皇の青年期まで、農業社会で大きなギャップはなかった。 それが、今は、それぞれが、別の世界になっているということを強調して、「内」を「外」にあわせるか、すなわち、「宮中祭祀」をやめるか、「外」を「内」に合わせるか、すなわち、「宮中祭祀」のような祭りを「外」でも行うかの選択が必要だと言っているね。A氏:、昨日、「お濠の外」の秋葉原で考えられないような若者による無差別殺人があったからね。 「お濠の外」はどんどん変わっているね。 雅子妃の問題も純粋の「外」で育った雅子妃が、「内」への対応ができないための症状だというわけだね。 「内」を「外」に合わせるという方法は具体的にどういうものがあるね。私:この本によると原氏はある論文で「浮浪者をお濠の内側に招いて一緒に食事をする」「皇太子夫妻が『ネットカフェ』を訪問し、彼らと同じ食事をする」と書いているという。A氏:この本の3人の著者はもちろん反対だろうね。私:本来、「宮中祭祀」は「民安かれ、国安かれ」という伝統的な意味があるので、これによって国民の福祉を図るという意味だと反論しているね。 これは万世一系の天皇家の祭祀と関係するから、当然、「女系天皇」問題と関係するね。 「象徴天皇」なら女系天皇でもいいが、「皇祖・皇宗」に祈りをささげる「宮中祭祀」に重きを置くとなると、「男系天皇」が重要になるという伝統の重みだね。A氏:皇太子夫妻が投げかけた問題は大きいね。私:「男系天皇」と「宮中祭祀」は関連しながらどう展開していくだろうかね。
2008.06.09
コメント(0)
![]()
日本を弑する人々 私:「弑(しい)する」とは「上の者を殺す」ことだね。 この本は、日米関係、東京裁判、戦後レジーム、靖国問題など多くの問題を扱っているね。 そして、題名通り、偽善者は実名で、黒い太字で名指ししているね。 鼎談している3名の人からして、その立場は鮮明だね。 だから、今更、読む本ではないが、特に俺がこの本を読んだのは、約10頁にわたって、例の映画「靖国」をとりあげていたからだね。 表現の自由・ドキュメンタリー映画「靖国」・NHK国際放送、映画「靖国」上映中止と街宣車、映画「靖国」上映中止問題、「映画『靖国』が隠していること」の知的街道の流れからだ。A氏:鼎談の一人である稲田朋美氏は国会議員として、この映画を上映前に見たいと言って問題になった人だね。私:それで「表現の自由」とかの問題に拡大する。 結果的に「大山鳴動してネズミ一匹」という騒いだ人たちが恥をかいたことで終わったがね。 稲田朋美議員ら若手議員が問題にしたのは、上映するかどうかの問題でなく、税金が750万円、公的補助としてこの映画に出ているからだという。 それは週刊誌で「反日映画『靖国』が日本の助成金750万円でつくられた」と報じられたのがきっかけで知ったという。 しかも、この映画はドキュメンタリー形式になっているので、稲田朋美議員ご本人も映っている。 公開の前の試写会の意図は全くなかったという。A氏:田原総一郎氏の稲田朋美議員に対する「ウソ呼ばわり」は問題だね。 大体、助成金というのはどういう判断でどこが出すの?私:この映画に対しては、文化庁所管の日本芸術振興協会が750万円助成金を出しており、助成金を出す条件として「日本映画であること」「政治的、宗教的宣伝意図がないこと」という決めがあるという。 そして「日本映画とは、日本国民、日本に永住を許可された者又は日本の法令により設立された法人により製作された映画」となっているという。A氏:作った法人は日本法人ではないの?私:会社は日本法によって設立されているが、平成5年に中国中央テレビ日本での総代理として設立され取締役は全て中国人。 映画の共同制作会社は2つの中国法人で、製作総指揮、監督、プロジューサーはすべて中国人。A氏:それが、「靖国」というきわどい映画を作ったら結論はあきらかに政治的になるのではないの? 誰が、750万円の助成を決めたんだね?私:この本で知ったんだが、この助成金を決めた経緯は国会で追及されているんだね。 このときに、助成を承認する専門委員(審査員)の一委員が「映画九条の会」のメンバーだったことが問題視されたという。A氏:九条とは憲法九条のことだね。 憲法改正反対論者だね。 なんだか、政治的にきな臭くなってきたね。私:この上映問題がマスコミで問題になったとき、朝日新聞で映画「靖国」で1ページ全面広告が出たね。A氏:俺はその新聞はちらっとシか見ていないが、確か、例の「靖国のご神体は日本刀だ」と間違った発言をして不勉強をさらけ出した田原総一郎氏がメインで登場していたね。私:この全面広告には、数千万円の金がかかっているだろうね。A氏:そんなカネがあるのに、なんで、たかが750万円のカネがほしかったのかね。私:興味あるミステリーだね。 俺が最初から興味をもつのも分かるだろう? 残念ながら、そのミステリーはこの本では解けなかったね。 誰か、フェアなジャーナリストが明らかにしてもらいたいね。
2008.06.08
コメント(2)
私:電車に乗って、眼に飛び込んできたのが、ジェロの顔写真だ。 何の宣伝かと思ったら、キリンのカフェインゼロの「ファイア」という新商品の宣伝だね。 100パーセント、キリマンジャロのコーヒーだという。A氏:俺はTVコマーシャルで見たと思う。 バックに演歌がかすかに流れていたように思う。 「氷雨」かね。私:ジェロのブログによると「氷雨」だという。 今月末にまた、演歌のCDが出るらしいが、そこに「氷雨」が収録されているという。A氏:缶コーヒー愛好家で、演歌のジェロを知らない人は、なんでコーヒーのコマーシャルに演歌「氷雨」が流れるのか理解できないかもね。私:キリマンジェロコーヒー100パーセントだというので、こないだの「コーヒーハンター」のレユニオン島産の「ブルボンポワントゥ」のように高いのかと思ったんだ。 一応、コンビニに寄って、コーヒー缶のコーナーを見たら、120円であったね。 早速、買って飲んだよ。A氏:どうだった?私:俺はコーヒー党でないので、普段は缶コーヒーは飲まないんだがね。 もう、季節的にコンビには冷えた缶で売っていたね。 カフェインゼロ、砂糖ゼロ、ミルクゼロ、カロリーゼロだね。 しかし、そう苦くなく、飲めたね。 後、コーヒーらしい味が残ったね。A氏:キリマンジェロから来たコーヒーなら、一缶120円で、現地の農民にはいくら落ちるのかね?私:やはり、1円くらいではないの? フェアトレード品なら、400円くらいになるかもしれない。 そして、1円でなく10円くらい現地の農民に落ちれば、大きなアフリカ援助になるかもしれないね。 ところでキリマンジャロ(コーヒー)をウィキペディアで検索すると、大部分のコーヒー農園はプランテーションとなっており、農園主と使用人の貧富の格差の原因になっているとある。 1890年代、東アフリカを植民地としていたドイツがコーヒーの栽培を目論んでいて、最初は、東ウサンバア(タンザニア)にレユニオン島から苗木を持ち込み、栽培を目的とするプランテーション経営を始めたとあるね。 近くにコーヒーの原産地のエチオピアがあるが、ここにこないだの「コーヒーハンター」のレユニオン島が登場しているとは驚いたね。A氏:コーヒーの歴史1、2、3は長く、グローバルで、世界的な経済問題がからんでいて、深いね。私:俺には歯が立たないほど深い歴史だが、コーヒーを飲むときは、コーヒーの産地とその農民のことを深く考えるようになってしまったね。A氏:でも黒人演歌歌手ジェロはどうして、キリンの缶コーヒーファイア・ゼロのコマーシャルに出るようになったのかね。私:カフェインゼロ、砂糖ゼロ、ミルクゼロ、カロリーゼロという「ゼロ」を「ジェロ」にひっかけたのかね。 それとも、ブラックコーヒーなんで、黒人歌手にしたのかね。 それとも、その両方かね。
2008.06.07
コメント(0)
![]()
親会社の天下り人事が子会社をダメにするA氏:今度の国会で公務員制度に関連して「『官』から『民』への『天下り』」が問題になっていたね。 公益法人も含まれるね。私:この本は、「別な天下り」、すなわち、「民」から「民」、すなわち、「『親会社』から『子会社』への天下り」を中心に扱っており、その弊害を述べているね。A氏:この「天下り」の方が圧倒的に多いが、案外、マスコミでもとりあげられていないね。私:著者はこの本でそれに焦点を当てた。 著者自身が、親会社から子会社に天下った人だけに、説得性はあるね。 しかも、著者は、単に天下っただけでなく、子会社の業績を立て直しているね。 そういう例は少ないのではないかね。 俺もある大手の子会社の工場に訪問したことがあるが、社長は親会社の天下りだった。 その他、役員2名も天下りで、子会社出身の役員はいなかった。 定年間際の年齢だから、3、4年で定年退職となり、退職金をもらい、また、新しい社長と役員が親会社から来るというわけだね。A氏:工場の管理のほうは大丈夫なのかね。私:日常の生産活動の管理は全部、子飼いの課長が仕切っていたね。 彼らはおそらく役員になることはないだろうね。 天下りの社長や役員は事務所で新聞を読んでいるヒマな姿をよく見かけたね。A氏:そういえば、俺の同期で大企業に勤めた者は、中年になると、子会社に出向したり、管理的なポストにうつったりする者が多かったね。 大企業の特権かね。私:やはり、天下りで問題になるのはトップの天下りだね。 トップの影響力というのは怖いからね。 それも子会社の業務をよく知らないでトップになるからね。 そして、子会社の幹部は新しいトップにあわせて行動するからね。A氏:「部下は上司を3日で見抜くが、上司は部下を見抜くには3年かかる」というからね。私:部下を見抜く頃には、社長交替かね。 著者は、「親会社から子会社の天下り」は、日本の民間産業の活力の障害になっているとしている。 だから、その弊害に気がつき、親会社と子会社の差別をなくして信越化学の例をあげているね。 信越化学の金川社長のポリシーであるようだね。 信越化学は12期連続最高益を出しているという。 トヨタも、デンソーから社長が出てもいいと言っているという。A氏:欧米にはそういう「天下り」はないのかね。私:単なる「天下り」は株主がうるさいので、ほとんどないらしいね。A氏:日本的な社会システムなんだね。 おそらく、最初は何らかの親会社としてメリットもあったんだろうね。 子会社することによって、賃金格差をつくり、コストをさげる例が多いね。 親会社の上層部の管理者には高い賃金で優遇するなどの身分格差的なものもあるね。 これは、「官の天下り」を真似たのか、その逆なのか分からないがね。私:この本の「天下り」は「『親会社』から『子会社』の天下り」が中心だが、もう一つの大きな「民間での天下り」があるね。 それは、「系列の納入業者・下請業者・外注業者への天下り」、「大企業から中小企業への天下り」だね。 この場合は、「トップとしての天下り」よりも、「上級管理者としての天下り」が多いね。 これも弊害が多い。 この「天下り」にも焦点をあててほしかったね。 その意味で「天下り」も「談合」も日本に根を下ろした独特の社会、経済、文化的なシステムで根が深いね。 学者などによって、もっと深く掘り下げるテーマだろうね。
2008.06.06
コメント(0)
![]()
コーヒーハンター私:インターネットで見ると、コーヒーのUCCの昨年07年4月のニュースリリースに次のニュースが載っている。 「仏領レユニオン島で65年前に途絶えた幻のコーヒーをUCCが再生 『UCCブルボンポワントゥ(豆)100g』世界初限定発売! 日本のコーヒー市場最高水準の販売価格(7,350円)で4月12日(木)から予約受付開始」 「UCC上島珈琲株式会社(本社/神戸市、資本金/49億6千万円、社長/上島達司)は、フランス共和国レユニオン海外県と共同で研究開発に取り組んできた幻のコーヒー『ブルボンポワントゥ』の再生に成功しました。 その初出荷コーヒーを限定プレミアムパッケージ入り「UCCブルボンポワントゥ(豆)100g」として世界で初めて発売します。 販売価格は、日本のコーヒー市場最高水準7,350円(税込)に設定し、完全予約販売で明日4月12日(木)から予約受付を開始します。」 今年も同様のニュースが載っているね。 この「幻のコーヒー」を数年かけて商品化し、同時に、レユニオン島の庶民に経済的な収入源を与えた功績者が、この本の著者だ。 著者は、まだ、50歳台そこそこ。 それなのに、世界をマタに、コーヒー一筋に偉大な事業を成し遂げた半生はすばらしいね。 この本は、そのコーヒー一筋の半生の人生記録だ。A氏:レユニオン島というのはどこにあるの?私:俺の世界地図にないので、ウィキペディアで調べたら、インド洋上の島といってもマダガスカル島の東にある小さい島だね。 著者の父親は静岡でコーヒー焙煎卸業をやっていて、子ども時代からコーヒー漬け。 コーヒーをさらに追求したくなり、高校をでるとともに、中米のエルサルバドルの有名なコーヒー研究所に単身飛び込む。 そこで、レユニオン島で昔、ブルボンポワントゥという非常に香が高い素晴らしい品質のコーヒーが栽培されていたことを知る。A氏:その好奇心がスタートとなったわけか。私:しかし、あまりに生産性が低いため、消滅した。 著者は、この種がまだ、痕跡を残していないかと、レユニオン島を訪ねるチャンスをさぐっていたが、1999年8月に同島にその探索の旅に向かう。 最初、島側も何を探しにきたのかと、思ったらしいが、目的を知り、島の産業を起すために積極的に動き出す。A氏:著者の訪問がなかったら、気がつかなかったわけか。私:現在、著者は、生産現場とマーケットをつなぐ役割を行っているという。 コーヒー豆の国際価格が下がると喜ぶのは消費国の業者。 一方、生産者である農民は低価格の毒性の強い農薬を使用したり、肥料の回数を減らしたりしてコストを下げようとする。 さらに価格が下がると、担保の土地を奪われ、一家離散の憂き目にあう。 借金のかたにコーヒー園を手に入れた銀行などの債権者は、価格が安く手間のかかるコーヒー園を整地して、牧草地として牛を飼い始める。A氏:そして、また、コーヒー豆が高騰すると、農民ばかりか、都市の資本家まで参加して原始林を伐採して、コーヒー栽培をはじめるんだね。 農民は貧困から抜け出せないし、コーヒーの供給は不安定だ。私:そういう状況を見てきた著者は、「維持可能なコーヒー栽培」を目指しているわけだね。 これは「フェアトレード」の考えと同じだね。A氏:それにしても、このコーヒーは高いね。 それでも品質がいいから売れるんだね。私:フランスの管理下にあるのか、レユニオン島の労働者の時給は発展途上国のコーヒー農園で働く労働者の日当を上回るし、週の労働時間はEU規格で週35時間に決められているという。 こういう生活を継続できる価格でないと「維持可能なコーヒー栽培」は無理だね。 アフリカのカカオ農園のように、児童の長時間労働で支えているような栽培では、供給は不安定だね。 「フェアトレードの冒険・草の根グローバリズムが世界を変える」の「マックスハベラー・コーヒー」のブランド品も、メキシコのコーヒー豆に目をつけ、メキシコの貧しい生産者を組織化して、有機栽培をして、公正なコストで買い、そしてオランダのマーケットに売り出して成功した。 それを推進したニコ・ローツェン、フランツ・ヴァン・デル・ホフの二人は、搾取する大企業と戦いながら、グローバルに活動する。 その活動エネルギーはすごいね。 川島氏も同様でそのエネルギーはすごいね。 こういう人材をアフリカ支援に投入されるべきだね。
2008.06.05
コメント(0)
私:6月1日夜、大阪に用事に行って2日間宿泊したんで、ブログを留守したが、後追いでアップしている次第だ。 6月1日、大阪の知人の車の後部座席に乗ったんだが、「そうか、今日からシートベルトをしないといけないのか」ということで、慌ててシートベルトをしたね。A氏:運転者が違反点数をつけられるからね。私:ところが、翌日の2日に、ホテルからタクシーに乗ったとき、運転手に「シートベルトをしなければいけないんだね」と聞いたら、「いや、高速道路を走らないからつける必要はありませんよ」とはっきり言うんだね。A氏:タクシーは別の規制ルールなのかね。私:俺もそう思っていた。 ところが、翌3日に、用事がある場所までタクシーでまた、行くことになった。 そのタクシーの運転手に、また、「シートベルトをするの?」と聞いたら、「そうなんです。しないといけないです。しかし、現在は注意期間なようですから、しなくてもいいですよ」と言うことが違う。A氏:高速道路は無関係なんだ。私:3日の午後、用事が終わって、別な帰りのタクシー に乗ったよ。 今度は、この3人目の運転手がどう返事するか興味があって、また、「シートベルトをするの?」と聞いた。 そうしたら、「そうなんです。お客さんがしないと、運転するわれわれの違反にもなるんですよ。 しかし、当分の間、注意だけですから、今は、無理にしなくてもいいですよ。 とりあえず、高速道路のほうからきびしく取締まるようですね。」 という返事だったね。A氏:6月1日から施行だから、ある期間は警察官個人の裁量による注意だけというのはおかしいね。 日本は法治国家なんかね。私:そして、注意期間もいつまでという予告もない。 ある日、突然、法令通りになるというおかしな現象となるね。 6月1日からやるのは、先に分かっているのだから、3月くらいから「注意期間」を作り、6月1日からはピシッとやればいいんだよ。 それが法律を守る姿勢だよ。A氏:6月4日の朝日新聞の天声人語はこの件について書いているね。 永田町の議員会館に来るまで乗りつける国会議員に共同通信が「直撃取材」をしたら、35人のうち11人が後部座席のシートベルトをしていなかったとあるね。 そして、「始まりは、まあ、そんなものだろう」と天声人語たるものがのん気なことを書いている。 繰返すが日本は法治国家だよ。 開発途上国ではないのだよ。 「まあ、そんなものだろう」はないだろう。 そのプライドとけじめがないのかね。 11人の国会議員は先頭を切って罰則を課されるべきだね。私:これに比較して矛盾しているのは、後期高齢者医療制度だね。 こっちは、4月1日から、キチット施行している。 そして今頃になって、施行前の説明が不足していたと政府が言い訳をしている。 シートベルト着用のように、十分な注意期間をおくべきなのにね。 そして、年金の反省から、施行前の注意期間中に、自分の保険があがるのか、減るのか、自己確認できるようにすべきだったよ。 そして、それによる困窮者には相談窓口を設置するとかね。 そうしたら、4月1日以降に自殺した人は救われたかもしれないね。 やることがアベコベだよ。
2008.06.04
コメント(0)
![]()
「民」富論私:著者は、情報処理の専門家だったが、経済学を独力で学んだという異色の人だね。 現代の経済学の盲点を指摘しているね。A氏:新書版なので俺も読んだよ。 まず、国の借金が07年3月時点で834兆円だが、個人金融資産が1500兆円。 この関係を通常は、個人金融資産から財政投資というカネの流れが頭にあるが、著者は逆の流れだという。 財政赤字でカネが国民に流れ、普通に働いても金融資産が増える。 それは「財政赤字が国民への贈与」となるからだという。私:この考えで2つのミステリーをの謎を解いているね。 1つ目のミステリーはバブルが崩壊した20世紀末期の不況中に個人金融資産が5年間で223兆円増加したミステリーだね。 実は、この時期に国が借金して得たカネは、企業を経由して個人に流れ個人金融資産の増大になったという。A氏:ところが、21世紀になった5年間は、このカネが個人に渡らず、企業に残り、企業業績は次第に回復する。 それは、中国をはじめとする輸出の増大だ。 それと並行して、日本の労働者の賃金低下、非正社員の増加、ネットカフェ難民の発生が起きだすね。 一方で、大企業の役員の給与は増加している。 これが景気拡大なのに庶民が窮乏化するという第2のミステリーだね。私:第2のミステリーでカネが個人から企業に移ったのは、企業のなりふりかまわない人件費削減だね。 しかし、そのカネが国内にあるうちはいいが、外国に流れるとモロに国民の借金となる。 要注意だね。A氏:著者は、経済は庶民の生活水準の向上にあるとして、次の4点セットをあげている。 1.新製品開発 2.生産性向上 3.地産地消(自給自足) 4.分配性向上(労働分配率の向上)私:バブル崩壊のときに、小渕首相の諮問機関「経済戦略会議」の最終報告(1999年2月)に「雇用がより生産性の高い産業・企業に容易に移動することができれば、生産性が上昇するだけでなく、経済が活性化する」とあるが、これは確かにおかしいね。 生産性向上とは、必要な人が減ることだからね。 だから、人が余る。 生産性向上を達成するには余った人を吸収する新製品の登場と新しい市場が同時に必要だね。 それをしないから、タクシー運転手に人が集まり、運転手の低賃金化、生活水準の低下という結果となったね。A氏:著者は、市場原理主義は庶民の生活向上にならないとしているね。 市場原理主義者が引用する「国富論」で言っている「市場に放任すれば『神の見えざる手で調整が行われる』」という言葉は間違いで、「神」という言葉は原本にはなく「見えざる手」だけだという。 市場原理主義の世界は動物の世界と同じで、「残酷な調整の世界」となるとしているね。 弱肉強食の調整だね。 格差の拡大による調整だね。 それは「神」による調整ではまったくねいね。私:経済格差や、ネットカフェ難民の発生など、庶民の低賃金化の主な原因はグローバル経済だね。 著者はグローバル経済のプラス効果はみとめているが、悪い副作用を抑制すべきとしているね。 弱肉強食に対する規制だね。 そして、4つの対策をあげている。 1.地産率の向上 2.国際競争の少ない分野で国内生産を増やす 3.分配性を高める 4.国際競争力を高めるA氏:しかし、国際競争力を高めるには、科学技術とデザイン力が重要なカギを握るが今の教育で大丈夫かね。私:著者は最後に、科学技術が進歩しているのに暮らしの質は低下する、これは許しがたい不合理であり理解し難い不条理であり、納得しようのない、最大のミステリーだと言っているね。 そして、この不条理をときほぐし不条理を解消できるか、いま岐路に立っているとまとめているね。 これはアフリカ問題も同じだね。
2008.06.03
コメント(0)
私:最近、アフリカ援助の話が新聞によく登場するね。 日本のアフリカ支援も最近、報じられているし、中国もアフリカ支援は日本以上に盛んだね。 しかし、俺は、「コーヒーの真実・世界中を虜にした嗜好品の歴史と現在」1、2、3、「チョコレートの真実」1、2、3、4、5.「フェアトレードの冒険・草の根グローバリズムが世界を変える」という知的街道を辿ってきた。 その感覚からすると、何か、これらのアフリカ支援は基本的な問題解決を避けているような気がしてならないね。A氏:「コーヒーの真実・世界中を虜にした嗜好品の歴史と現在」 で言っているように、われわれが飲んでいるコーヒー1杯300円に対して、アフリカの農民に落ちるカネは1円だという事実だね。 この解決がないね。私:数日前に、報道ステーションでアフリカの貧しい農民に取材していたね。 そしてコーヒー1杯が日本でいくらになるかと質問していた。 答えは20円くらいだろうという。 300円だと言われてその農民はビックリしていたね。 この矛盾を解決しないで、経済援助はあまり意味がないね。 先進国はこうして儲けたカネを「お情け」に支援金として与える。A氏:「チョコレートの真実」では、カカオ豆の最大の産地のコートジボワールをめぐり、多くの人間が自分の利益を追いかける姿を描いているね。 一方、国際法と国際機関は企業を保護する。 「チョコレートの真実」の著者が取材で出会ったアフリカのマリー人少年は仕事と冒険をもとめて隣国のコートジボワールに行き、人生の一部をカカオ農園の強制労働に費やした。 この著者は、言う。 「何百人という子どもを奴隷にするというコストがチョコレートに含まれている。 しかし、彼らは、チョコレートの味を知らず、これからも知ることはないであろう。 それは貧困のためである。 チョコレートの歴史は、何世代にもわたって、多かれ少なかれ、彼らのような人々の血と汗で書かれてきた。 未来を見通してみるとすれば、ずっと昔から続くこの不公正が正される見込みはほとんどない。」私:金の卵を産む鳥である農民は、欲にかられた人間によって骨までしゃぶりとられている。 「コーヒーの真実」の本は、コーヒーを通して、市場原理主義が、かっての帝国、奴隷制度、宗教戦争、圧制、飢餓と疫病という悲惨の歴史から何も学んでいないと指摘しているね。A氏:「フェアトレードの冒険」では、大企業が貧しい生産者に対して、学校などの施設を提供したりするが、これは貧しい生産者に対して、自主性を失わせるだけで、いつまでたっても自力で立ち上がれなくなる。 この点に目をつけて、この本で実際に登場するフェアトレードは、今の市場経済を認め、その中で、生産者の生活を向上させながら良い品質のものを市場に提供していくというものだね。私:ここで違うのは、コスト計算の仕方だね。 生産者が通常の生活ができる賃金を考慮し、かつ、農薬を使わない有機栽培をする。 農薬を使うと一時的に生産効率はあがるようだが、地力が低下したり、公害など環境問題を起こしたりして、労働力が安定しない。 それは開発途上国のためにもならない。 そういう視点からアフリカ支援をすべきだね。A氏:今までも、多国籍企業の問題点を放置したまま、いくら援助資金を提供してもアフリカの貧困の解決にはなってこなかったね。私:「メタル・ウォーズ:中国が世界の鉱物資源を支配する」でもふれているが、中国のアフリカへの関心は自国のためであり、鉱山開発は現地人の労働強化、生活水準の低下を引きおこしているようだね。 中国はアフリカの内乱に乗じて兵器まで売り込んでいる。 内乱の継続も庶民の生活を低下させている。 アフリカもまた、経済の発展とともに、貧困層と富裕層の2極化による格差が拡大していくのでないのかね。 根本問題を放置して、経済援助をするのは、何か見当外れの気がするね。
2008.06.02
コメント(0)
![]()
私:俺は毎週、ヨガに行く曜日を決めている. その曜日のヨガのインストラクターはまだ、20歳代の小柄の女性だ。 始まる前にちょっと2、3分ほど、世間話をするのが面白い。 インドのヨガの旅に行ってきた話もしたね。 パソコンでなく、手書きできちんとヨガの歴史を書いたA4サイズのメモも配ったことがあるね。 それによると、ヨガは正式には「ヨーガ・Yoga」というんだね。A氏:最近は一般向けのヨガのインドツアーもあるらしいね。私:先日、面白い話をしたね。 彼女はいろいろなところにヨガのレッスンで行くのだが、あるとき、電車に乗ったら目の前の席に、顔を見た記憶のあるオジサンが座っていた。 どこで会っているのだろうと記憶を辿ったら、思い出した。 駅で押し寿司を売っているオジサンだ。A氏:よく駅で見かけるやつだね。 小さいテーブルに箱に入った寿司を並べて売っている。私:インストラクターは、そのオジサンの威勢のいい売り声を思い出したという。 ところが、電車の目の前の席に座っているオジサンは、その威勢のいい声のオジサンでなかった。 元気な姿は、見る影もなく、別人のようにぐったりと疲れ果てていたという。A氏:1日中、立って、声を張り上げていたのでは疲れるだろうね。私:彼女は、いろいろなところに行くので、人間ウオッチングをする機会が多いという。 夜、10時過ぎに家に帰る頃には、駅の隅で、口喧嘩をしている若いカップルをよくみかけるという。A氏:分かれるときにもめるのかね。私:イギリスに、サマセット・モームという人気大衆作家がいた。 今、その活躍を記念して、サマセット・モーム賞という文学賞があるようだ。 モームには「作家の手帖」という日記メモ的な厚い本があるが、それに人間ウオッチングのことが多く載っていて、すぐれた人間ウオッチングの本として有名だね。 A氏:俺たちの若い頃は、モームの小説を面白く読んだね。 特に短編はね。 こないだ学生時代に俺の好きだった白黒映画の「剃刀の刃」をTVでなつかしく見た。 美男のタイロン・パワー主演の映画だが、この原作はサマセット・モームだね。 モームは、小説を書こうとして材料さがしに苦労するような作家の気がしれないと言っているというね。 また、ろくな人生体験もなく、それをしいて求めることもなく、観念にだけ頼ろうとする作家を軽蔑したいたというね。私:書棚の奥からモームの「作家の手帖」を引っ張り出してきた。 50年くらい前の本で、新潮社が27巻の全集出している。 モームの人間ウオッチング的なものを少し抜粋しよう。 「ミセスT。ブロンド。暑さのためにその髪はまっすぐのびているが、つやのいい金色で美しい髪の方だ。それに青い眼。やや色があせているし、まだ、26を過ぎないはずだのにすでに疲れても見えるようだが。化粧なしの顔の正面から見るとまず美人。----」 「校長。彼は50から60の間。皴だらけの顔の、背の高い貧相な男。たっぷりした茶色の頭髪、灰色の口ひげ、アゴには1週間剃らない灰色ひげを残している。歯はすごくスケて色もきたない。歯のかけているのと口ひげが濃いのと両方で、彼の話すことが不明瞭だから聞き分けるのに苦労する。----」 「G少佐。背が高く、恰幅のいい男で、短くかった髪は赤茶けている。年齢はほとんど分からない。35にならようでもあるし、また50のようでもある。きれいに剃った顔は大きい方だが、造作は小さく、短いダンゴ鼻である。 話すときはゆっくりだが流暢で、大声の方である。たえずニコニコしているが声を出して笑うことはめずらしい。動作は快活。非常に上品に愉快らしくしようと気を使う。 一体、彼は利口なのか、それともいささか愚鈍なのか見当がつかない。----」 モームのこのようなノートにあるネタは小説にしきれなかったほど多かったという。 現代人にとっては、これらの人をデジカメやビデオカメラでとれば表現は容易だろうが、見る目は書くことによって鍛えられるのではないかね。 もっともデジカメは肖像権問題もあるね。 人間ウオッチング街道を作るかね。
2008.06.01
コメント(0)
全30件 (30件中 1-30件目)
1
![]()

![]()