十三夜 木遣りビートで

※ 謹賀新年 ※

　何年ぶりかで暗いうちに初詣にでかけた。まずは近所の神社に行った。行ったと言っても豪雪の中、道路は車の跡もなく深い雪の中ずーっとローギヤでクルマのフロントで雪を押しながらやっとの事で進む。　ライトは雪にうずもれて雪でフタをした様な感じだ。神社に着いたら境内はまた人の足跡は無く、吹雪いていた。長い石段を雪を掻き分けながら上りお参りした。　その足で次に善光寺に行く事にした。途中で大晦日にやっと書き上げた年賀状をポストに出しながら。急な大雪で国道もまだ除雪してなくて、クルマが一台やっと通れる状態だ。しかもこんな時に走る車も少なく善光寺に着くのにふだんの倍の1時間近くかかったというのに、行き会ったくるまは数台というウソのような元旦の朝だった。　善光寺に着いても境内は大雪が積もったままで、田んぼの中のようでひざまである長靴を履いてきて正解だった。人かげは少なく元旦でこんなに参拝客のまばらで居ないのは初めてだった。帰る途中の事、雪降りの中でも七時ちょっと前に急に夜が明けて明るくなる数秒の時間帯があった不思議な体験だった。　去年は暗い年だったので今年は明るい年になりますように。