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深海生物たちの展示が終わりに近づく頃にはこういうものがあった↓。 【フルデプスミニランダー このランダーは従来のものよりコンパクトに作られている。1万mを超える 海底での撮影や観測が行えるよう、浮力材やガラス球などには、高圧に耐えられる 特殊品が使用されている。ライトは小型で安価にするために研究者の手作りである。 カメラをはじめとする電子製品はガラス球の中に組み込まれ、超深海の生物などを 撮影できる。水温・塩分・水圧を記録する装置(CTD)はランダーの背面に 搭載されている。】 これを船に積み込んで、目的の海域に沈めて頑張ってもらうらしい。その先にはこんなのも↓。 オレンジ色のヘルメットが3つかかっているようにしか見えないこれは 【無人深海探査機 江戸っ子1号 世界初の深海撮影~下町の町工場の挑戦~ 無人深海探査機「江戸っ子1号」は、東京都と千葉県の町工場が中心となり、 研究機関、大学、金融機関、協力企業などからなる「江戸っ子1号プロジェクト」 で共同開発された。おもりをつけて海中を降下させ、3個のガラス球(日本製)の 浮力で浮き上がらせる構造。強い圧力がかかる深海では、ガラス球が圧力に 耐え切れず砕けてしまう。 2013年、日本海溝の水深約7000m付近において、ハイビジョンカメラで 生物の撮影に成功した。ガラス球は1万2000mの耐圧試験に成功し、 今後の実用化が期待されている。】 でたっ!日本の技術を支える下町の町工場。水深6000mを超えるとそこは「超深海」。その苛酷な環境に生きる魚もおるらしいんだけど、 【約8000mをこえると、魚は圧力によって体の中のタンパク質がこわれてしまう。 そのため、魚がすむことができる深さの限界は8400mぐらいと考えられており、 それよりも深い場所にはカイコウオオソコエビなど、魚以外の生物しか発見されて いない。】 なんだそうな。現時点では深海魚の限界点での撮影には成功していないようだけど、実験ではもっと深い場所での耐圧に成功してるんだから、今後限界点付近での魚の撮影に成功する日が来るかもしれない。ちなみに、「江戸っ子1号」はこういう構造になってるんだそうな↓。 1コだけ離れてふわふわ浮いてるヘルメット(ガラス球だって・・・)が通信球で、枠にはまった3コのヘルメットは上から通信用中継器・照明球・撮影球・・・で、その下に「エサ台」とあるのが面白い。そうか、やっぱそーゆーおびきよせるモノも必要なワケね。この先からは、生物ではなく地殻系の内容に移っていく。まず最初が日本および日本海の成り立ちで、 【日本列島周辺の海底で最も目を引くのは、大陸と日本列島に囲まれた 閉鎖的な海域である日本海と、日本列島周辺を走る複数の海溝の存在だろう。 日本列島はもともと大陸の一部だったが、そこから切り離されることで、 1500万年前ごろに成立した。このとき同時に形成されたのが日本海である。 成立当初の日本海は北側に広く開いていたが、東北脊梁山地の隆起にともなって 徐々に閉鎖的になっていった。 一方、太平洋側は、大陸と海洋の境界にあるような環境が長く続いていた。】 その海底の様子がこちらで↓ なるほど~、太平洋側と全然色が違うわ。日本海って浅い海だったんだ~。・・・それにしても、やっぱり日本海溝の深さが目を引くな~。自然と思考はさきの震災に向かっていくのですが、この先が「深海と巨大災害」のコーナー。ここにはシアターがあり、2011年の地震と巨大津波発生のメカニズムを簡単に紹介している。パネル展示ももちろん東日本大震災のものが中心で、縦ズレ↓ 横ズレ↓ 絵だけじゃなく、写真もある。 【「しんかい6500」が見た巨大な亀裂 震源域近くの深海底で巨大な亀裂を観測 2011年7月30日~8月14日、「しんかい6500」を用いて 地震による海底変動の様子を調査した。潜航地点は日本海溝陸棚斜面の 3地点。いずれの地点でも、幅・深さともに推定1m程度の海底の亀裂と 段差が観察された。亀裂の底やその付近の海底には白色の変色域が多数見られ、 いずれも南北方向に長く続いていることが確認された。】 あな恐ろしや・・・その先にはしんかい君もおわす↓。 有人潜水調査船「しんかい6500」。でもこれは1/2のレプリカ。そりゃそうだ、しんかい君の前から動かないので写真に映り込んでしまった坊っちゃんだって、このサイズなら厳しかろう。しんかい君のプロフィール。 全 長 9.7m 全 幅 2.8m 全 高 4.1m 空中重量 26.7トン 最大潜航深度 6,500m 乗員数 3名(パイロット2名、研究者1名) 竣 工 1989年 建造所 三菱重工業株式会社 神戸造船所 (ここまで、【】内もすべて会場の解説文より) しばらく進んだ先にも縮尺1/10のミニしんかい君の展示ブースがあったのでそちらとあわせて紹介しますと、 (縮尺1/10) しんかい君の先端はこうなっていて↓ (縮尺1/2) (縮尺1/10)ちとブレてますが船体を拡大すると (縮尺1/10)この部分の船体内部がこちら↓。 てな訳で、ここから直接覗いたりアームを操作したりするようです。展示されている小部屋は見やすいように手前側半分がぱっくり開いているので思ったよりも広いなと思ったけど、実際は密閉された空間だし、椅子を置いたりとかもするんでしょうから、研究者1名だけがここに詰めるんだとしても圧迫感のあるミニマムな空間だろうなと思った。にほんブログ村
2017年07月30日

上野に着いたのはちょうど9時。パンダの赤ちゃんはまだ公開されてないけど、駅構内から祝賀ムードがムンムン。 あとで上野公園内のみやげショップに寄ってみたところ、こちらもお祝いムードで「パンダご出産記念」みたいなことが書いてあった。「ご」はいらんだろ、「ご」は・・・かはくは9時からだから、まだ今の時間なら多少すいてるだろ・・・そう思って駅を出ると、上野公園入口にはすでに結構な人がいた。上野公園内には沢山すぎるほどのスポットがあるから、ここからそれぞれお目当ての場所に分散していくんだけど、一番手前にある国立西洋美術館のアルチンボルト展は9:30から。トーハクも確か9:30スタートじゃなかったっけ?イヤな予感が頭をよぎる。道を右手に曲がってかはくに近づくと うわあ~、ナニアレ!!「みんなで一緒にかはくを観よう!」的な?前売り券を握りしめて、当日券を買おうと並んでる人達の脇を通り過ぎて奥へ向かうとすでに大層な行列ができているどうやら、人が多すぎて入場制限がかかっているらしい。なんてこった・・・まだ会期は始まったばかりだし、人が多いだろうなとは思ってたけど、入る前から並ばされるとは思ってもみなかったぞ。今日は深海展を諦めようかとも思ったけど、この暑さの中また来るのもな・・・とりあえず、音楽でも聴きながら気長に待つしかない。ヘッドホンを耳にぶっ刺して周りの人を眺めてみると、お子ちゃま連れやカップルが多いのはもちろんだけど、そのカテゴリーに入らない大人たちも結構いる。ガイジンもいる。やっぱり深海は世間の関心が高いんだな~とあらためて思った。20分ぐらい待って、ようやく中に入れた内部は去年と同じく、フラッシュをたかなければ撮影OK。ただし、映像資料はすべて撮影禁止となっていた。最初は深海魚から始まる。ちとボケてますが、深海2017展のポスターにも載っているこんな妖しげなクラゲ↓ も最初の方にいた。が、 実物はやっぱり色がない。それに、会場内には生きた深海魚は1体もいなくてすべて標本展示。まあ、そりゃそうだよな。このクロカムリクラゲは【刺激を受けると体全体を光らせることができ、さらに体の下の方から発光する発光物質を放出する】そうで、身の危険が迫った時にはその光をおとりとして敵が光を狙っている間に本体はトンズラしたりもするんだそうな。深海生物の中で発光することができるのは全体の9割にも及ぶとある。標本はお子ちゃまでも見えるように低い位置に置かれている。入場制限がかかっているとはいえ、次から次へとギャラリーが入ってくるので混みコミでとてもゆっくり観られる状況じゃない。「すいている所から御覧くださ~い! 先の方はまだ余裕がありま~す! 次の方のために前にお進みくださ~い!!」とまるで上野動物園のパンダ舎のような係のお姉さんの大きな声が響く。その他にも、「小さいお子さんに前を譲ってあげてくださ~い! 後ろからでは小さいお子さんは見えませ~ん!!」などとも言っている。それは確かにそうだけど、「小さいお子さん」には必ずと言っていいほど「大きな親御さん」がセットでついてくるのだ。そしたら「大きな親御さん」が邪魔で大人も見えなくなるじゃないか。それに、「小さいお子さん」がガラスケースにへばりつくと低い位置にある小さな標本は後ろからはほとんど見えなくなってしまう。まあ、混んでるのは仕方ないし、すべてをくまなく観ようと思っていた訳でもないので少しばかり写真を撮りながら人の間を抜けていった。 ↑ヒオドシエビ。水深900~1800mに生息する。 水深100mほどになるとほとんど太陽の光は届かないそうで、暗闇の世界だから深海魚も色がないのかと思ったら、多少は色つきのものもおるらしい。でもやっぱり展示されている中では白いものの方が多かったように思うけどね↓。 この3段のひな段の2段目、向かって左のが 「ダイダラボッチ」だって。で~だらぼっちって、民話の中だけかと思った。こういう名前の生物もいるんだ。 体の大きさと標本ケースの大きさが見合ってなくて、どういう構造をしてるのかよくわからないものもあります上の2枚目の黒々してる方は「コンドウアナゴ」だそうだけど、これって入ってるのは1匹だけなのかな?だとしたら、アナゴさんの範疇を大きくはみ出したえらい長い体を持っていることになる。さて、少し進むと今度は小さな標本ではなく、大きな深海生物の展示となる。 (ユメザメ) 映りが悪くてごめんあそばせ。解説板も撮ったんだけどそちらはもっとひどくて、なんてサメだか読めませぬ。 ↑グロテスクな人の手みたいなこれは、マダコ科の「ナンキョクオオイチレツダコの一種」だそうな。 ↑ライギョダマシ。ダマシと付くだけあって、こちらはナンキョクカジカ科。(ライギョは、スズキ目タイワンドジョウ科) ↑ソコボウズ。 ↑名前不明。でもサメの仲間かな。顔の方を見ると 上のちっこいくぼみが目?ましゃかね・・・ ↑ダイオウグソクムシ。「オーム(By ナウシカ)だ」と思ったのはわたくしだけではないハズ。ここらあたりまで来ると、最初よりはだいぶゆったりと見られる。会場にはいくつか大画面のシアターもあって、ここがまずひとつめだったかな。短いシアターを観てブースを出ると、ダイオウイカが空を飛んでいた↓。 うおっ、でけえ・・・・・かはくでは2013年にも「深海」展をやったそうで、かはくのホームページによると生きたダイオウイカの映像資料や巨大標本の展示が話題となって60万もの入場者があったそうな。そりゃあ、話題にもなるよな。これぞ深海のロマンだ。その先にはこんなのも↓。 このすぐ後にダイオウイカの解説文を撮ってるから、これもダイオウイカなのかな?人の背丈はゆうにある。 【ダイオウイカ ツツイカ目 ダイオウイカ科 生息域:北海道・南極海を除く世界中の深海 水深:200~1000mの中層・深層 世界最長の無脊椎動物で、とくに獲物を捕らえる際に使う触腕が長い。 ほかの深海性のイカ類と同様に体にアンモニアを含むことで、浮力を得ている。 巨体の重さを水中でゼロに近づけ、エネルギーの浪費を抑えて活発に泳ぐ。】 (解説文より)にほんブログ村
2017年07月24日

書中お見舞い申し上げます。今年も行って参りました。恒例の巣鴨への墓参り。さっとあげられると思って始めた浅草寺シリーズが諸事情により思いがけず滞っておりますが、こちらのシリーズは確実にさっさと進められるので先に紹介いたします。2017/7/22(土) 死ぬほど暑い去年は墓参りの後でかはく(国立科学博物館)の「海のハンター」展に行きましたが、少し前にコープのチラシを見てたら今年のかはくの大型企画展は「深海」展だという。『鉄腕DASH』でも東京深海底とか(確か)相模沖あたりで深海魚を引き上げたりしているのを見て面白いな~と思っていたので、墓参りの後はコレだ!!と迷わず前売りを買っておいた。墓参りの後でコープで買った深海展を観に行くと言ったら母親は「コープのチケットのチラシはたまに見るけど、 こんなの買う人いるのかしらって思ってたのよ~。 こんな近くにいたわ」と笑っていた。ふん・・・家にいながらにして200円安い前売りが買えるんだから、便利じゃないか。それで、墓参りを早々に済ませたら深海展を見るつもりだったのが、直前になって他でも興味深いのを色々やってるのを知って迷った。まず、日本橋高島屋では「沖ノ島」展をやっているという。沖ノ島は全島が神域だそうで、一般人、特に女人の立ち入りは今でも禁止されているそうな。なら貴重な展示だよな、と思ったらどうも写真パネルの展示がメインらしいので、これは機会があればにすることにした。その次は根岸で面白いテーマの展示をやっているのを知った。根岸なら鶯谷で降りるから、根岸から寛永寺の方に回っていってもいいよな、と思ってそのセンでコースを組んだ。深海展はまだ始まったばかりだから、また日をあらためてもいいしな。ああ、鶯谷のラブホ街をてくてく歩いていったのが懐かしい・・・あれって確か寛永寺訪問を始めた頃だったから、もう4年ぐらい経つのか?時の経つのは早いものよ・・・・・し・か・し・・・梅雨もあけて本格的な暑さが続くこの中、やはり観るべきものを先に観ておくべきだろうと思い直して、去年と同じく巣鴨⇒かはくコースを取ることにした。さて、当日。朝は6時過ぎに家を出たけど、もうすでにもわっと暑い。それでも今年も忘れものはしなかったし、電車でも座れて順調に着いた。が、順調すぎて巣鴨に着いたのは7:15。早すぎたかな・・・お寺の門が開くのが何時かわからないので、去年は少し駅のトイレで時間調整をした。まあ、少なくとも8時には開くのは去年わかったし、てろてろ歩いてればそれなりの時間にはなるだろ・・・で、7:45ぐらいにはお寺に着いたけど、もう門は開いていた。助かった・・・まあ古いお寺だから、近場の人なんかは朝早くからお参りに来ることもあるだろうしな。幸い、少し雲があったのでかんかん照りというほどでもない。手早く2つのお墓のおそうじをしてお花を供える。最後の線香への点火は去年の悪夢があったので少しキンチョーしたけど、あれを教訓に今年はその対策を立ててきていたので、根性焼きにならず無傷で線香を供えることができた。ふっ、失敗は人を育てるのさ・・・で、今日のメインを無事に済ませ、お寺を出て染井霊園の中を駅に向かって歩き出す。と、ふと周辺に目が吸い寄せられた。 あっっ、竹垣!!実は少し前から、ふとしたことで竹垣に興味を持って例のごとく独学でぼちぼち竹垣の種類などについて勉強し始めてね。京都のような由緒ある大寺院の立派で大きな竹垣などはうちの方じゃそう見ることはできないけど、小さなものなら割とフツーの民家にもある。で、最近では通勤の際にはそうしたささやかな竹垣をきょろきょろしながら探して歩いてる訳ですが、そんなに沢山あるワケでもない。ので、ちと竹垣の現物に飢えていたのですが、思いがけずこんなところにもあった。で、喜んで写真を撮った訳ですが、ひとくちに竹垣といっても代表的なものが2~30種類あって、さらにバリエーション形とか独創的な形もあって、勉強したてのシロートにはなかなか判別が難しいものもある。とりあえず、背の低い竹垣は「足下垣」(あししたがき)というそうで、これも足下垣には違いないけど、どうやら足下垣の中でも最も格式が高い「金閣寺垣」と言ってよさそうだな。これはお寺を出てすぐのところにあったもので、その先には井戸があり、ごみ捨て場がある。そのごみ捨て場も竹垣が廻らされていた↓。 これは「四つ目垣」だな。最もポピュラーな透かし垣で、横に4本渡すのがスタンダードだと思うけど、ここのは二段式になっている。ここから霊園を出るまでの間、竹垣を探すわたくしの眼が獲物を狙うタカのように鋭くなっていたのは言うまでもありませぬ。 これも三段式の四つ目垣だ。よく見ると本物の竹ではなくフェイクだけど、竹垣に飢えているわたくしには別にどーだっていい ↑こちらもフェイク。さっき来た時にお寺まで歩いた霊園内の道沿いで竹垣を見た記憶がなかったので、帰りは少し違う道を通っていくことにする。と、 ほお、結構あるんだな~。これも手前側の垣根は二段式の四つ目垣だけど、 別の面は矢来垣になっている。四つ目と矢来のミックスだ。進行方向を左に変えて歩きだすと、去年オカマ風のジジイに捕まった場所付近に出る。おしゃべり好きなジジイのおかげで去年は大ブレーキになったけど、まああれも笑える思い出だ。あのジジイはどうしておるのだろうか・・・その先は見覚えある公園。3年前にカラスに見守られながら休憩を取った花吹雪公園だ。 ああ、ここにも三段の四つ目垣が・・・知識や興味があるのとないのでは、視点がまったく違うんだな~としみじみ思う。別に竹垣の種類を覚えたからってお腹がいっぱいになる訳じゃないけど、見どころが増えるのは史跡めぐりの楽しみがまたひとつ増えることにもなる。ま、京都や鎌倉なんかの古都を歩く時は今まで以上に写真撮りまくりでさらに時間がかかることになる訳だけど霊園内をくまなく回った訳じゃないので、出会えた竹垣はこれだけだったけど、満足して上野へ向かう。にほんブログ村
2017年07月23日
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